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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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201.  ボルケーノ 《ネタバレ》 
溶岩の表現は良く出来ていたけど、災害パニック映画としてスケールが小さく、ストーリー展開の起承転結もあまりにもよくあるパターンで、その先が読めまくるご都合主義的な展開の連続と、露骨な自己犠牲精神による感動の押し付けにはうんざり。  主人公は元より、爆発直前まで他人の子供を探す娘、何かに取り憑かれた様に治療を続ける女医、ボランティアで駆けつける獣医、他人を助けるため溶岩に飛び込んで死ぬ消防隊員など、「自分の命も顧みず人助けをする」という、ご立派な人間ばかりで、その「自己犠牲精神」の押し付けが癇に障る。特に女医の言動は、人助けをしている自分に陶酔しているとしか思えない。まるで、ニュースでよく見る「自己実現のために人助けが目的化しているボランティア」を見ているような白々とした気分になる。  登場人物にも白人以外に黒人やアジア人を適度なバランスで配置したり、ラストの子供の「みんな同じ顔だよ」というセリフなど、いかにも「アメリカ人はこういう災害時も一致団結して対応し、人種差別もしません」、というプロパガンダを狙ったとしか思えないほどあからさま。先日のハリケーン被害に対する対応とのあまりのギャップに失笑を禁じ得ない。
[地上波(吹替)] 2点(2005-09-28 22:26:40)
202.  π(パイ) 《ネタバレ》 
この監督なりの「哲学問答」がしたかったんでしょうが、特に目新しいアプローチや着眼点もないし、この手の作品にありがちな「結論なし」という解釈おまかせオチ。監督の自己満足的作品であって、語るべきほどの内容はない。  「この世のすべては数式として表す事ができる」と思っていたら、実はそうでもなかった事に気付いてしまったので、考える事を止めてしまった、みたいな事だと思うけど、大抵の数学者は一度はこんな事を夢想するんじゃないのかな?「心は脳内の電気信号の総和として表す事ができる」とかね。  でも、所詮、この世は人間の認識力の限界を超越したところで存在している訳で、考えるだけ無駄な領域があるって事は、ある程度ものを考えて一周している人は誰でも分かってるんじゃない?だからテキトーなところで考えるのを止めちゃう方が、少なくとも、無限問答にはまり込んで自殺したりノイローゼになるよりはマシなはず。それが私の出した人生哲学w。  PS.監督が誰かは興味が無いので知らずに見たけど、見た後の直感として、たぶん若い監督だろうなあと思ったら、やっぱりだった(「レクイエムフォードリーム」の監督とは知らなかったけど)。誰でも一度は「世界の深奥の謎」ってやつに対して、自分なりの挑戦をしたくなるものだけどね。特に若いうちはw。
[ビデオ(字幕)] 2点(2005-07-30 19:01:32)
203.  スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス
個人的に「スター・ウォーズ」シリーズには思い入れも無く、あのキャラや世界観にもたいして魅力を感じない自分としては、↑ここの上に書いてある「あらすじ」を読むだけで十分な程に単純で、監督の自己満足と金儲け主義から作られたような、どうでもいい外伝的ストーリーを長々と見せられても辛いだけ。  アクションシーンにも迫力や工夫が無いし、金を使っている割には、そのCGで装飾された世界観も安っぽい。  PS.特に今作はテレビの吹き替えで見た事もあって、あの馬みたいなキャラの言動がウザくて仕方なかった。
[地上波(吹替)] 2点(2005-07-27 16:05:22)
204.  グリマーマン
このタイトルを新聞で見て、「グリマーって何だ?」と思い、「The Glimmer Man」をExciteのテキスト翻訳で訳してもらったら、「微光人」と出ました。ものすごく日常で使わない言葉です。  「???」余計分からなくなったので、辞書で調べたら、「ちらちら光る」「かすかに光る」とありました。  つまり、相方の黒人の頭のことだと思います。
2点(2004-12-27 12:29:31)(笑:1票)
205.  乱気流/タービュランス 《ネタバレ》 
退屈なので本読みながら見てたら、いつの間にか終わってた(笑)。  ま、その程度の内容。作りとしてはパニック系映画の王道ではあるものの、あまりにも演出等が安易。「パニックのためのパニック」の典型。  よくあるホラー映画のように、せっかく犯人を殺したり、自由を奪えるチャンスを得たのにそれを有効に活用しない女の行動には呆れるばかり。ふた昔前のホラー映画ならそれでも許されるが、いい加減、この手の非現実的な行動によるアラを見せないような脚本を作りましょうよ。頼むから。
2点(2004-10-07 23:07:29)
206.  ホーム・アローン
この作品に対する否定意見として、「ケビンが生意気」とか「泥棒がマヌケ」というものが多いですが、個人的には、ケビンの両親の非常識な態度にこそ最も腹が立ちました。監督が「現代のバカ親の無責任さに対する警鐘」を込めて作ったのならともかく、そういう意識が無いとしたら、単に「子供のためなら、他人に迷惑をかけてもいい」という、バカ親の無責任で身勝手な行動を正当化しているだけの映画としか見えません。  また普通にコメディ映画として見ても、売りである泥棒との対決が終盤近くまで無く、予想以上のテンポの悪さに、ほとんど早送りして見ていました。肝心の対決シーンも、特にこれと言って驚かされるようなアイデアも無く、「お約束」の上にしか成立しない古臭いコントを見せられているようでした。いかにもチャップリン以来の欧米型の「古き良き笑い」ではあるものの、国民性なのか、そのあまりの発展性の無さには少々呆れます。  結局は、序盤の家族の冷たい態度も、ラストの家族愛を強調するための、まさに「設定のための設定」であり、その出来レースのような感動前提の脚本構成にはシラけるばかりでした。
2点(2004-08-29 12:34:24)(良:1票)
207.  ペリカン文書 《ネタバレ》 
国家の陰謀が絡む大げさなストーリーの割に、展開にもディテールにもリアリティが無く、多分にご都合主義が見え隠れする。現実に闇に葬られている事件ってのはいくつもあるんだろうけど、どうにも今作はその辺の描き方に説得力が無い。  他の人の指摘にもあるように、そもそも何か大きな事件があった時には、色々な方面から多くの仮説や噂が出るのは当然の事で、その仮説か当たっていたからと言って、いちいち暗殺や口封じなんかしてたら、それこそ、その仮説の正しさを証明しているようなもの。実際、今作だってわざわざ暗殺に行くもんだから、文書が本当だと確信させてしまうし、事が大げさになっちゃうんじゃないの?  と言うか殺し屋ヘボ過ぎ。あっさり見つかったり、ハデに街中を走り回って、多くの人に素顔を見られたりと、素人ひとりもまともに暗殺できないなんて、あまりにも無能。まあ、本当に殺されたり、始めから暗殺に来なかったら映画にならんけど(笑)、こういった殺し屋のマヌケさなども、作品にリアリティが感じられない理由のひとつ。  この「公にされてはマズい文書がある」→「隠蔽のため暗殺に来る」という展開が、「米軍はエリア51でUFOの研究をしている」→「それを見たので暗殺されそうになった」と言っているUFO番組みたいで、なんか滑稽。 
[ビデオ(字幕)] 2点(2004-08-02 17:34:08)
208.  愛と死の間で 《ネタバレ》 
ミステリーとしての脚本構成がヘタで、全体的に中途半端な印象。結局は「前世の因縁が現世にまで続いている」というだけのことで、その動機以外の部分で、「生まれ変わり」という設定を活かせていないのが最大の難点。せっかく面白くなりそうなのに、そこら辺の構成が大雑把なため、ミステリーともサスペンスともつかない中途半端な内容になっている。  真犯人の意外性もイマイチ。また、よく分からないのは、何故、犯人がわざわざ出向いてまで、過去を思い出させるようなマネをしたのかという点。そんなことをしなければ、例え本人の記憶が蘇っても、前世でのことを真面目に信じて、過去の事件を追求することもなかっただろう。  重大な伏線と思わせる序盤の新聞記者とのやり取りも、結局「何にも関係無し」ってのもあんまりでしょう。単にうまい伏線を思いつかなかったから、あとは見る人が適当に解釈してくれってだけのことでしょ?ミステリーの謎として処理する気が無いものを、さも重大な伏線であるかのように表現することは基本的にルール違反。  ラストの大仰な音楽と共に現在と過去をフラッシュバックのように挿入する妙にカッコつけた演出も、いかにも監督の「オレってセンスあるだろ~」と言わんばかりの自己満足を見せつけられている様で、見ているこっちはどんどん冷めた気分になる。登場人物の少なさの割に分かりにくい展開や中盤までのダラダラ感もマイナスイメージ。
[映画館(字幕)] 2点(2004-06-03 18:42:07)
209.  富江 tomie
何でこんなにつまらない話がシリーズ化するのかなあ?そっちの方がホラー。おまけにタイトルの区別がつきにくく、最初に間違えて「リプレイ」を見て呆れ果て、レンタル95円セールで借りるものが無かったので、改めてこれを借りたら、やっぱり駄作だった。せっかく「リング」や「呪怨」などで、邦画ホラーに期待が出来るようになったのに、センスの無い人間が作ると、原作がどんなに面白くても、結局、駄作に堕してしまうという見本かな。原作未読だけどさ。とにかく、ホラーとして中途半端。この一言に尽きる。富江が生き返ってくるからって、だから何なの?特に悪いことをするでもないし、バイトすることも出来るんだから、いいじゃん別に。それより、もっと過去の謎やエピソードと絡めて、本当に生き返っているのか、それとも誰かの悪しき思惑があるのかというミステリー仕立ての展開にした方が、はるかに面白くなるはずなのに、何の工夫も必然性も無く、「生き返ってま~す」じゃあ、あんまりだろ。それこそ「だから?」で終わっちゃう。オレなんか、「リプレイ」でも思ったけど、殺した女が生き返ってくれたら、「助かった~。殺人犯にならずに済んだ、ラッキー!」と思うけど。PS.夜中に見終わってテレビにしたら、「最終章」がやってました。富江三昧。もういいです。お腹いっぱい。
2点(2004-05-16 06:30:41)
210.  ソフィーの世界 《ネタバレ》 
<原作未読。映画版のみの評価> この映画版が原作の深さや良さを伝え切れていないとしても、想像以上の薄っぺらい内容には閉口した。とにかく売りであるはずの「哲学的考察」とやらがあまりにも表層的で浅過ぎる。と言うか、それ以前に「考察」なんて所まで行ってない。「人は何のために生きているのか?」とか、「宇宙の始まりや終わりは?」とか、「存在とは何か?」とか、小学生でも一度は疑問に思ったことのある「当たり前」の、しかし「答えの出ない疑問」をさらっと流すことは「哲学的考察」とは言うまい。歴史上の人物との出会いも、ただ会って少し言葉を交わした程度。ただのタイムトラベル観光旅行みたいで、冒険映画として見てもまとまりが無く、ダラダラとしていて退屈。作品内世界や登場人物が虚構であるということをバラす、自己言及的な多層構造もありがち。こんなものを見ているヒマがあるなら、宇宙論や生物進化論、量子力学、相対性理論などの本を読んだほうが、よほど神に迫ることが出来る。 PS.今や「ビッグバン理論」では説明できない観測事実が多くなったため、ビックバン論者は事実を理論に無理矢理押し付けるような本末転倒なマネに終始しているらしい。
2点(2004-04-13 14:12:54)(良:1票)
211.  ディアボロス/悪魔の扉
まったく印象に残らない内容。何が言いたいのか(見せたいのか)、イマイチ伝わらない。本当の悪魔としての描き方や物語への介入の仕方が中途半端。
2点(2004-02-21 11:52:54)
212.  ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ
今さら言っても始まらないけど、映画版はどれも作りが安直すぎる。たいした理由もなく強い敵を出しすぎ。戦闘力のエスカレートにもう少し説得力が欲しい。死者の復活をギャグとして描く必然性も分からないし、結界が悪口で壊れるのも意味不明。
2点(2004-02-13 12:35:07)
213.  ルパン三世 DEAD OR ALIVE 《ネタバレ》 
原作者自ら製作に関わったにしては、あまりにも荒唐無稽なシナリオ。  いつものルパン以上にご都合主義的な展開の連続は、いくらルパンシリーズとは言え、さすがに「作品に説得力を持たせるために超えてはいけない常識や整合性」の許容範囲を逸脱している(ナノマシーンがハイテクを超えてほとんどSFだとか、凄まじいスピードと量で襲いかかるナノマシーン兵器がかすりもしないとか、実際に会ってもいない王子に完璧に変装するとか、そのくせルパンの変装に騙されるとか。何よりも、あの大量の砂金の一粒一粒がすべて分子レベルで改造されたナノマシーンだなんて荒唐無稽とすら言えない)。  キャラデザも原作寄りかも知れないが個人的には好きになれない(ルパンのデコが狭すぎて髪型がヘルメットみたいだし、不二子も変な髪型のせいで頭身とのバランスが悪い)。  パニッシュやオーリを始め、敵キャラにもまったく魅力が無い。「首狩り将軍」とか、「パニッシュ(罰する)」とか、ネーミングセンスもひど過ぎ。銭形もルパンを追うのは分かるが、まったく状況を弁えず、結果的に将軍の悪行に加担するような行動ばかりしているのも納得がいかない。「ルパンを追いつつもさりげなく善側の味方をする」ってのが男意気ってもんでしょう?  また将軍までがナノマシーンだったのなら、何でラストで砂金にならなかったの?と言うか誰が作ったんだ?将軍が作ったのなら既に制御マシーンを扱えた事になってしまうし、国王が作る道理もない。完全に意味不明で取って付けたようなどんでん返しにしか見えない。そもそもナノマシーンであんな精巧な人間が作れるなら、パニッシュが実はルパンではなく、国王が作っておいたナノマシーンだったという展開の方が感動的だしリアリティもあるはず。  ラストもオーリがペンダントを海に投げ捨てる必要があるのか?恋人の形見だろ?とにかく突っ込み所が多すぎる!  またエンディング曲のヘボいこと。一時期、大量発生した似非ビジュアルの典型のような曲。はっきり言って、ルパンシリーズじゃなかったら、とても見られるレベルの作品じゃない。
[ビデオ(邦画)] 2点(2004-01-20 03:08:12)
214.  らせん
やっぱりヒット作の後に安易な発想で続編は作らないほうがいいという見本。前作の存在理由すら危うくする。ウィルスだのDNAだの、呪いや心霊現象に中途半端な理由付けはして欲しくない。原作は途中で挫折したまま。
2点(2003-09-21 02:07:29)
215.  ブレア・ウィッチ・プロジェクト 《ネタバレ》 
色々なメディアを取り込んでゼロからブームを作り上げた宣伝手法や、低予算を逆手に取ったアイデアは商売としては評価できる部分もある。  しかし「擬似ドキュメンタリー」という手法はリアルである事が前提である分、ドキュメンタリー的な演出を強調するほどに、逆に「作り事」である白々しさが目立つという難しさがある。  特にこの作品はリアリティを優先し過ぎて、肝心の観客の期待や心理を考えていない部分がある。臨場感を出すための手持ちカメラによる映像の激しいブレや、編集していない事が前提のダラダラとした展開、魔女の正体が不明なまま終わる手抜きなオチなど、娯楽映画としては最低な出来。  擬似ドキュメンタリーである事とエンターティメント性を両立させる事は出来たはず(最近の作品では「ノロイ」が擬似ドキュメンタリーホラーとしては完成度が高い)。  それが出来ていないのでは、この手の方法論は低予算の手抜きと言われても仕方ないだろう。
[ビデオ(字幕)] 2点(2003-09-18 02:00:30)
216.  101 《ネタバレ》 
<アニメ版未見>  アニメ版はちゃんと見た事が無かったので、今回初めて内容を知ったが、原作がディズニーアニメの古典で、もともと低年齢層向けとは言え、ここまで幼稚な内容とは思わなかった。はっきり言って、これは「子供向け」ではなく、「子供騙し」というもの。好きな人には申し訳ないけど、個人的には、こんな作品こそ子供に見せたくないと思ってしまう。  当たり前のように犬が人間と同じレベルで喜怒哀楽や人語を解する世界で、やたら「地球上に生きる生命は皆兄弟だ」という共生の友愛精神を強調してくれるけど、こういう動物にまで簡単に適用される、不自然で一面的な博愛・人道主義の押し付けが、本当に低年齢の子供の情操教育にとってプラスになるのだろうか。  ファンタジーだからという言葉で片付けるのは簡単だけど、人間側の勝手な「解釈」で動物を「擬人化」するというのは、ある意味、飼い犬に服を着せて喜んでいるバカ飼い主のような、人間の自己満足や驕慢を見ているようで気色悪い。  また「ホームアローン」もそうだったが、悪人(=大人)はとことん愚かで、犬や馬ごときに手玉に取られてしまうというシーンなどは、いくら子供向けとは言え、あまりにもバカらしく、これを見た子供が大人を見下すようになるんじゃないかとすら思ってしまう。  主人公のふたりが同じ犬を飼っているというだけの理由で、出会ったその日に結婚してしまったりするのも、まるで「動物を飼う人間に悪人はいません」と言わんばかり。そのくせ飼い主は作中で犬を助け出す努力をほとんど何もしていない。  そして「可哀想だから」という理由だけで101匹もの犬を飼うという、およそ現実離れしているラストに至っては、もはや偽善とかを通り越して「動物愛護教」のような宗教的な狂気すら感じる。  もちろんディズニー映画にはハッピーエンドが似合うし、非情な現実やらを描く必要も無いけど、こんなにも現実から乖離した動物愛護精神と勧善懲悪の押し付けは、子供の精神的成長のバランスにとって良い影響を与えるとは思えない。
[地上波(吹替)] 1点(2007-03-20 23:35:09)
217.  ラストサマー 《ネタバレ》 
こりゃヒドい。これならまだ最後まで真犯人が分からない「スクリーム」の方がはるかに面白い。  普通、この手の事件の真犯人って、メイン登場人物の中にいるべきだし、色々な謎解きから、意外な動機や犯人像が浮かび上がるってのが基本でしょうが。中盤辺りまでは「誰が、何の目的でやっているのか」という部分で引っ張っといて、そんな動機や真犯人でいいの?  結局、自分が車に轢かれた恨みを晴らしているだけの単なる殺人鬼ホラーであって、動機や犯人像にミステリー的な謎解きや意外性を期待するとバカを見る。こんなもの今どき二時間も掛けてやるようなストーリーじゃないよ。やるならもっと動機や真犯人の意外性という部分にも気を使うべき。  
[地上波(吹替)] 1点(2005-08-05 22:00:06)
218.  陰謀のセオリー 《ネタバレ》 
駄作だと思った「ペリカン文書」よりもさらにリアリティが無い。センスが良いのはオープニングのみ。大仰なだけでリアリティの無いストーリー展開と、アクション映画によくあるご都合主義、序盤から顔を出しまくる意外性ゼロの黒幕、はっきりしないままの陰謀の全貌と、とにかく見ているのが苦痛だった。無駄に時間が長いのもそれに拍車を掛けてくれる。  何度も捕まっては簡単に脱出したり、主人公ひとり捕まえるのに大げさに武装した集団を送り込んだあげく、たった一人の素人もまともに捕獲も出来ない無能っぷりとか、さらに危ないところで「悪の組織」を追う国家機関の手助けがあったりと、とにかく全編通してあまりにも突っ込みどころやご都合主義が多過ぎる。  パラノイアな主人公についても洗脳されていた事実があるとは言え、その突飛なキャラに感情移入はしにくい。そのくせ、そんな主人公の言う事を一方的に信じる、やたら理解があるヒロインがいたりするのも不自然。  特に終盤、逃げるヒロインがレーザーサイトで狙われるシーンで、急に間に入り込んできた仲間(?)を撃ってしまい、ヒロインに逃げられるというシーンにはもう笑ってしまった。いくら映画にはご都合主義が付きものとは言え、もう少し何とかならんかね。  結局ラストは典型的な勧善懲悪みたいな安っぽいオチになっちゃってるし。  その他、説明不足のまま終わっている部分も多く、単に「説明すべき情報」を小出しにしている事で生じているだけの複雑さであり、脚本構成はお粗末。見ている間、サスペンスとしての訴求力を感じなかったのも当然。  とにかく、この手の「国家レベルの陰謀に個人が巻き込まる系サスペンス」って、どれも面白くない。「ご都合主義の連続宙返り」を持ってこないと、ただの一個人が組織の陰謀に対抗するような展開が成立しないからだろうけど、この作品が典型のように、ここまでリアリティを犠牲にしなくては話が成立しないなら、始めからやらないで欲しい。突っ込みどころが気になって素直に楽しめないから。
[ビデオ(字幕)] 1点(2005-06-28 00:05:55)
219.  スピーシーズ/種の起源
はい、駄作。  地球外生命体が人間に取り付いて「こりゃ大変」という、ありがちなSFパニックモンスター映画。オリジナリティ皆無。  宇宙船のような閉鎖空間でもないし、「人間側が逃げるエイリアンを追う」という展開なので、緊迫感も無し。人類が滅亡するかも知れないという危機感も薄い。  霊能力者を始めとする追跡者たちの出番も個性も中途半端。続編を作れるようにしておくアンハッピーエンドオチも超ありがち。  サスペンスでもホラーでもそうだけど、結局、エロで話題作りしているような志の低い作品に傑作は無い法則が見事に当てはまる。
[地上波(吹替)] 1点(2005-06-25 16:23:50)
220.  マグノリア 《ネタバレ》 
「ゴスフォード・パーク」もそうだったけど、やっぱり個人的に「群像劇」って本っ当に合わんわ。無駄に登場人物が多いので、必然的に一人ひとりの描写が薄っぺらくなるし、あちこち視点がぶれるので感情移入もしにくく、初見では状況が把握しにくい。おまけに、やたらに時間が長い事と、たいした事件が起こるわけでもないので、見ているのが非常に苦痛。序盤から同じような音楽が延々と垂れ流されるのも耳障りだった。  「人生は必然か偶然か」というテーマ自体も古臭い。自分に言わせりゃ、必然と偶然なんて同じ意味。事象を受け取る側が納得するための表現の違いでしかない。何か意味付けしたければ「必然だった」と言うだろうし、逆に「偶然だった」で済ませたほうが精神衛生上、良い場合もあるだろう。  カエルのシャワーという、ギリギリ現実と非現実の境界にあるような現象を持ってくる事で、登場人物たちの必然と偶然の「総括」を目的としているオチ「だけ」は非常に秀逸だが、やはり、そこまでに語られる「どうでもいい個人的な話」が冗長すぎる。なんで2時間程度にまとめちゃダメなの?こんな長時間にする意味ってある?  導入とオチを見るだけで十分言いたい事は伝わる。そんな程度の映画。 
[DVD(字幕)] 1点(2005-04-29 07:30:50)(良:1票)
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