201. 永遠に美しく・・・
当時映像はここまでいじれるようになったんだぞー、とお披露目したいがために作ったみたいな映画だけど、無茶な話に大女優二人がきちんと乗ってお芝居してるし、翻弄されっぱなしのB・ウィリスのダメっぷりも好感度大。(?)わー腹に穴開いてるー、と気楽にびっくりしたり、イザベラ・ロッセリーニの変な格好に呆気にとられたりできる罪の無い娯楽作です。 [ビデオ(字幕)] 6点(2013-04-27 00:41:15) |
202. フォー・ルームス
どの話もそれほど面白くは無い。一話めが最低につまらない。ティム・ロスの浮いてる演技がこれまた鼻につく。やりすぎ、作りすぎ。ぬう、と立ってるだけでなんとなくやばい雰囲気のバンデラスのみ良かった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-04-26 00:08:17) |
203. エネミー・オブ・アメリカ
《ネタバレ》 久しぶりに観たG・ハックマン、すっかり老けてて眼鏡かけてて誰だか初めはわかんなかった。分かんなかったけど、なんか存在に華があるというか、オジサンなのにW・スミスを食ってるなあと思った。いやあジーン・ハックマンでしたか、そうでしたか。ハリウッドベテランのオーラって凄いなあ。もんのすごく頭の良いハイテク合戦だったのが、フィナーレが最新機器と無縁の差し向かい銃撃戦だったのには笑った。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-23 23:53:29) |
204. TAXi
《ネタバレ》 なんかリュック・ベッソンって、大真面目に腕まくりして大作に取り組むよりは、低予算でやりくり、センス勝負の小品の方が出来が良いような気がする。この作品も強盗団はじめ警察の皆さんもどこかユルイ。本格アクションをお好みならば「真面目にやれよっ」と思うかも。上司の彼女はモデル以外には見えないし警官のあいつは阿呆すぎる。家まで焼くか。ああユルイ。「ビンタか押し倒し成功かは五分五分」と言ってたけど、観ているこっちはいや、10-0でしょ、と分かっているわけで、お約束通りの展開に思わず微笑んでしまうという。私けっこうこのユルユル感、好きです。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-04-12 00:57:11) |
205. 17歳のカルテ
アンジーの出世作にして今のとこ最高作なんじゃないかな。これほど彼女が“やってのけた”作品てあるかしら。野良猫みたいな強い警戒心を瞳にぎらぎらさせてその場の空気をぱっと支配しちゃう存在感。ゲームのスーパーヒロインみたいな役でイメージが固定されてしまうのはほんと勿体ない。ウィノナが食われてしまってるなあ。アンジーがはまり過ぎなので分が悪いんだけどね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-03-04 01:27:45) |
206. アパートメント(1996)
《ネタバレ》 時間軸が入り組んでるわりに、観やすく整理されている脚本に拍手。しっとりと落ち着いた色彩のフランスの街並みにも見惚れます。個人的に、アリスのような女子が超絶苦手なのでマックスが彼女を選んだ(一時的にだけど)のには仰天しました。そしてさらに男の小ずるさ炸裂の、ラストのちゃぶ台返しに二度唖然、と。いろいろ見ごたえあったなあ。 [DVD(字幕)] 7点(2013-03-01 01:07:16) |
207. プロヴァンス物語/マルセルの夏
なんて輝かしく眩しい少年の夏休みであることか。荒地を楽園のごとく満喫する少年の心がわくわくと弾けている。父を尊敬し続けたい思いと、その父の黄金の獲物。少年の誇らしさではちきれそうな描写が微笑ましい。秘密を分かち合う親友リリィと“15歳の少女のよう”と表現される美しい母、調子の良い叔父さん、とマルセルの周囲をとりまく良き人たち。マルセル、キミは幸せだなあ。その幸せが嫌味なく伝わるのがこの映画の素敵なところ。緑色でさわやかな幸せをありがとう。ついでながら教職をつとめるマルセル父の板書の文字がレタリングの見本のようで素晴らしく美しいのです。この時代では当然の素養なのでしょうか。 [ビデオ(字幕)] 8点(2013-02-13 18:04:40) |
208. シュリ
韓流コーナーがレンタル屋さんで結構な幅をとっている今観直したらずいぶん垢抜けないんだろうな。俳優陣がイケメンとはとても言い難いし。でもアジアのアクション映画といったら香港およびJ・チェンの連想しかなかった当時は力の入った銃撃戦やこてこてのラブロマンスに度肝を抜かれたもんでした。日本人と見分けのつかない顔なのに日本映画じゃ見たことのない熱量で仕上がっている、斬新でしたねえ。 [地上波(吹替)] 6点(2013-01-18 23:24:13) |
209. 髪結いの亭主
《ネタバレ》 これを封切で映画館で観た数十年前はアンナ・ガルシアの美しい笑み顔と音楽に説得された記憶がある。切ないわあとか思ったんだった。そして現在再び鑑賞したら一ミリも心が動かないのに自分でびっくり。中年男のエロ願望を延々描いているとしか思えない。おっぱい触りたいとか体臭がどうとか何が官能だあ。ヨメの仕事中に後ろから手を出す場面なんかAVかと見まごうよ。あれは無い。女の心理描写が一切無いあたり、フランス版失楽園といったところ。アンナみたいな若い美人がなんの躊躇なくおっさんと結婚する。何故。あげくあの意味不明なラストはもしかして女房が古狸になる前に死んでくれるというのが監督の理想なのかしらとも思ってしまう。昔の感動はどこへやら変わった私が悪いのか。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2013-01-11 12:10:21)(笑:1票) |
210. エリザベス
エリザベス一世、この方の治世ならもっとたくさんドラマがあるのになあと彼女の前半生のお話で終わったのが個人的には残念。あ、続編があるのですか。楽しみ。肖像画そっくりのケイトが熱演していて、真紅のドレスを堂々と着こなす女王っぷりが冷たい顔立ちに映えます。J・ラッシュが今昔問わず英国王室に絡んでおります・・出た~ 今回悪そうだったなー。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-11 11:38:41) |
211. ザ・ファン
デ・ニーロの芝居が上手いので、ちゃんと観れる映画になってる。熱狂的というか、偏執的なファン心理。一人の選手に入れ込んでるようでいて、自分の願望を投影しちゃってるんだなこういう人は。選手個人より自分を愛しているんだ。よくあるつきまといパターンではあるけど、スタンドインのボールを追って、子供がキャッチしようとしてるのを横取りするおやじ(デ・ニーロ)の姿って野球場あるあるそのもの。ここらのリアル描写に笑ったので1点ほど上がりました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-12-10 01:08:02) |
212. アポロ13
《ネタバレ》 思いもかけないトラブル、絶望的な状況。突然そんな只中に放り出された人たち、飛行士にNASAスタッフ、それぞれの家族、どの視点からも気持ちが入り込める。観客をのせる技術がとても巧み。結果を知っていても、大気圏突入して火の玉になったカプセルのために思わず祈りましたもん。エド・ハリスが彼だけでも永久保存しておきたいほどのかっこよさ。渋いっす。 [DVD(字幕)] 8点(2012-12-10 00:40:17) |
213. クライング・ゲーム
《ネタバレ》 主演の2人がねえ、ちょっと私にはピンと来ないんです。映画ですからね、主役を張るからには雰囲気なりオーラなり持っててほしい。どうしても隣近所のおじさんやおねーちゃんがスクリーンにいるつまんなさが振り払えない。吉本新喜劇座長の小藪くんに似てる、と一度思ったらもうシリアスな話に乗れなくなっちゃった。あーそして不幸なことに彼女をひと目見たときに「なんかごつくてオカマみたい」と思ってしまって自分でストーリーを粉砕してしまったし。あくまで評価は私のせいです。 [ビデオ(字幕)] 4点(2012-12-06 11:34:23) |
214. マトリックス
やっぱりこれ面白いですよね。発想の斬新さと、目を瞠る映像。99年といえば当時すでに散々特撮技術には目が慣れ、ミステリアスな謎解き話も数々経験し、スタイリッシュな感性の名作をいくつも観てきてすっかり映画擦れしてしまった身でありましたが、子供の頃スクリーンに向かった時のようなわくわく感をもらうことができました。映像技術というのは、まだまだ映画の可能性を広げてくれるんだ、と世に知らしめた功績はとても大きいと思うのです。それに、キアヌがこんなにもかっこいいのはほんと久々でしたしね。 [ビデオ(字幕)] 9点(2012-12-06 11:17:33) |
215. 許されざる者(1992)
《ネタバレ》 さて、一体正義とは何でしょうと宿題を出されました イーストウッドに。「許されざる者」とは一体誰なのか。娼婦に暴行して反省の無い牧童か 連中に賞金をかけて私刑を望む女たちか 権力を笠に着た悪徳保安官か 道徳心の無い賞金稼ぎどもか はたまた友人の復讐のために人殺しを躊躇しないかつてのおたずね者か。各々に理屈なり各人の正義はあるのだろうけど、どれも今ひとつ首肯しがたい連中ばかり。ヒーローのいない西部劇・・、でもラストなんだかんだでイーストウッドがカッコイイとこ持ってっちゃいましたね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2012-12-03 17:21:25)(良:1票) |
216. Emma/エマ(1996)
《ネタバレ》 美しい19世紀イギリスの風俗に心惹かれるままに入っていったら、上流階級の井戸端話に放り込まれた気分。ヒロイン、エマのやってることったら完全にとんちんかんなのに、コメディの愛嬌も無く常に上から目線なんですわ。この高慢ぶり、観客を味方につけようって気はないんだな。美術さんたちの健闘ぶりは素晴らしいです。往時の風景、家屋、衣装何もかも。こんな話になっちゃうなんて勿体無い。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-11-27 16:35:52) |
217. バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲
《ネタバレ》 どう見ても悪役をやるべきだったクルーニーがなんでかバットマンで、この違和感のハンパないことったらもー。ロビンは足引っ張るのみだしバットガールは全く不要、嫌われるのがイヤなシュワルツネッガーの中途半端っぷりとユマ・サーマンの二番煎じ感等のせいでシリーズ最低の出来。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2012-11-19 00:58:39) |
218. ギルバート・グレイプ
重いテーマを、淡々と描くなあ 相変わらずこの監督は。裏返すと束縛にもなる家族愛、放り出したくてもできないしんどさ。おまけに人間関係の狭い田舎ときては苦しい苦しい。にも関わらず、この映画ミントキャンディーみたいな後味なのは、ひとえに役者さんの力なのかなあ。誠実に人生と向き合うJ・デップが淡々と日常をこなし、弟のディカプリオは痛々しいというよりは、そこはかとなく可笑しみのある存在感を放つ。そして芯の強い可憐な野の花のようなJ・ルイス。三者の透明感と、音楽の力でこの作品はしみじみとした叙情を獲得した・・んだと思う。あまり得意じゃない監督さんなのだけど、ハッカ味が爽やかだ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2012-11-05 23:46:00) |
219. シザーズ/氷の誘惑
副題が狙われた柔肌だって。はあ。うそだーっ。期待?は見事に裏切られます。昼間っからこんなの観ちゃってなんかだるくなっちゃった。ほんとくだらない。 [地上波(吹替)] 3点(2012-10-26 00:18:09) |
220. オルランド
《ネタバレ》 すごーくヘンな映画だった、という印象が強くて。長々400年生き続けて男であり女であり、こんな人生ぞっとしないなあと思うんだけどこの主人公は実に淡々と人生を受け入れてゆく。娘さんにふられては嘆きの詩に逃避、外交官となって派遣された先では戦争勃発、女になってからはじいさんに言い寄られるしとこちらがぽかんとしてる間に事件は盛りだくさんでしたがあくまで飄々としてる彼(彼女)なのだった。シュール。時代が移るにつれて衣装が変わるのが観ていて楽しい。絢爛豪華できらきら、品もあります。 [地上波(吹替)] 6点(2012-10-26 00:08:37) |