201. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3
マーティのラブストーリーに加えて、あのドクにまで彼女が。 おまけに舞台は西部で、エンターテイメント性はさすが。 ただ、突き抜けすぎたのか、1のようにはストーリーに乗れない。 おもしろいんだけど、シリーズものはどうしてもインパクトが薄れてくる。 [DVD(吹替)] 6点(2013-11-16 18:59:31) |
202. シラノ・ド・ベルジュラック(1990)
元が戯曲だけあってセリフ回しも演劇的で、やっぱり舞台のほうが合っている。 映像にすると舞台なら気にならないようなデフォルメされた部分が嘘っぽく感じられる。 シラノの心意気はフランスの寅さんのよう。 [DVD(字幕)] 7点(2013-11-14 20:06:58) |
203. めぐり逢えたら
気軽に楽しめるポップな内容で、運命の赤い糸で結ばれた王道のラブストーリー。 妻を亡くしたサムの息子がキューピッド役で奮闘するさまが健気。 メグ・ライアン扮するアニーが婚約者もいるのにラジオで聞いただけの見ず知らずの男にそこまで惹かれるかは疑問だけれど、あまり深く考えずに恋の奇跡を楽しむべき映画なのだろう。 [ビデオ(吹替)] 5点(2013-10-11 23:48:28) |
204. 8月のメモワール
《ネタバレ》 反戦、反人種差別、家族愛などをわかりやすく描いた優等生的映画で、仮に文科省推薦で学校の芸術鑑賞会に使われたとしても不思議はない。 子供のケンカが歯止めがきかずにエスカレートして戦争にも通じるところが感じられるような構成。 姉弟が父の亡き後もその教えに恥じないように育っていくさまは、ベタなストーリーではあるがまとまっている。 ただ、父親があまりにも良い人すぎてちょっと嘘っぽく感じられるし、演じるケビン・コスナーも貧乏人の設定とイメージが合わない。 ストレートに泣かせようとする内容だが、パターンの枠から抜け出せていないのでそこまで感動できず。 [ビデオ(吹替)] 5点(2013-10-10 01:03:51) |
205. スターシップ・トゥルーパーズ
《ネタバレ》 ヴァーホーヴェン監督らしく露骨にも感じられるエンタメ性でサービス精神と批判精神にあふれる演出。 グロテスクな残酷描写、エロティックなシャワーシーン。 わかりやすいストーリーの中に皮肉がたっぷりこめられている。 宇宙船で行き来する時代なのにペナルティに鞭打ちの刑があるなど、前近代的なところは湾岸戦争で捕虜を虐待した米軍に通じるものを感じる。 巨大な昆虫型異生物との宇宙戦争はきわめて漫画チックでB級テイスト。 戦いでは人が虫けらのようにどんどん死んでいくが、最後は正義の大円団のようなCMを使った締めくくり方が胡散臭さを醸し出す。 すべて監督が確信的にやっていることだろうが、中には皮肉ではなく単純に軍へ志願したいと感じる観客もいそう。 観る人によって反戦映画にも好戦映画にもなるような。 [DVD(吹替)] 6点(2013-10-08 20:26:52) |
206. クライング・ゲーム
《ネタバレ》 IRAが人質にとった英軍兵士の黒人が死んでしまって、人質との約束を守ってその彼女に会いにいくファーガス。 そこまでなら普通の話だが、彼女のディルが普通じゃなかったことから後半は一風変わった物語に。 サソリと蛙の寓話は含蓄があって面白く、哀しい性を考えさせられる。 また、主人公と人質の黒人との間に芽生えた友情に色を添えてもいる。 ただ、ディルに魅力を感じないので恋愛話となると乗っていけない。 ディルの正体については外見的にもしかしたらというのは感じられるが、ストーリー的には意外性があっていい。 犯人と人質の友情、男と男の恋愛という本来成立しない間柄がつながっていく面白さはある。 [ビデオ(吹替)] 5点(2013-10-06 19:53:45) |
207. ジュラシック・パーク
映画館で2回見た記憶があるが、ストーリーがわかっている2回目でも迫力があって楽しめた。 リアルな恐竜を表現したCG技術にも感心。 [映画館(字幕)] 8点(2013-10-03 19:31:47) |
208. ターミネーター2
《ネタバレ》 どこまでも追いかけてくるT-1000が夢に出てきそう。 作品世界に取り込まれて思わず力が入って疲れてしまうほど。 エンターテイメントの要素がぎっしり。 1にあった恋愛色の代わりに、少年とターミネーターとの間に生まれた友情が胸を打つ。 [地上波(吹替)] 7点(2013-10-02 21:30:09) |
209. フェイク
《ネタバレ》 潜入捜査官とマフィアの悪党の間に生まれた友情にいつしか感情移入してしまう。 冴えないマフィアのアル・パチーノが醸し出す哀愁と裏切られて死を覚悟した潔さが印象的。 ジョニー・デップもかっこよく、FBIとしての使命と友情との葛藤で苦悩する姿も様になっていた。 マフィア映画は裏切りや報復などをドライに描くものが多いが、これはウェットな感じで珍しい。 [DVD(吹替)] 7点(2013-09-14 00:46:10) |
210. 交渉人(1998)
《ネタバレ》 ハメられた警官が人質を取って篭城するが、そこまでするかという違和感。 交渉する同僚の実力のなさを小馬鹿にするようなところも、主人公として好感が持てない。 腕利きの交渉人同士の対決は、もっと頭脳戦が繰り広げられるのかと思えばそうでもない。 エンターテイメント性はあるので退屈はしないが、深みは感じなかった。 [DVD(吹替)] 5点(2013-09-10 22:55:19) |
211. アルマゲドン(1998)
《ネタバレ》 スーパーヒーローたるアメリカ人の活躍で地球を救う、いかにもハリウッド映画らしい物語。 次から次へとトラブルや試練が降りかかるところはエンターテイメントに徹しているが、宇宙ステーションで給油停止レバーが折れたりとコント並みの展開が強引すぎて笑ってしまう。 ぶ厚く切った肉を矢継ぎ早に提供されているようで、会席料理の細やかさは微塵もない。 まるでマンガのような設定と展開なので、余計なことは考えずに頭を空っぽにしてアトラクションを楽しむように見るべき映画なのだろう。 ラストは感動の押し売りのようでちょっとそのレールに乗り切れなかったが、それでも力技でもっていく勢いは感じる。 好みでいえば『ディープ・インパクト』のほうがまだリアリティがあってドラマになっている。 [DVD(吹替)] 4点(2013-09-02 20:20:23) |
212. アダムス・ファミリー(1991)
ブラックな設定とユニークなキャラはいいんだけど、笑いのツボがあまり合わず。 この手のものは好き嫌いがわかれそう。 [ビデオ(吹替)] 4点(2013-08-30 20:05:06) |
213. 生きてこそ
《ネタバレ》 元になっている実話を思うとただ凄いとしかいいようがない。 ただ、映画では実話の凄まじさは薄れているようには感じる。 最後まで顔にあまり汚れや疲れが見えないキレイな人物もいたが、実際はもっとボロボロになっていたはず。 死人の肉を食べる決断よりも、あの山を越えて自力で救助隊を呼べたことがすごい。 その生命力の逞しさには心うたれる。 [DVD(字幕)] 7点(2013-08-22 19:45:44) |
214. シュリ
《ネタバレ》 朝鮮統一をめぐる北と南のバトルに両国諜報員同士の悲恋がからむ。 大勢での包囲にも関わらず北の諜報員を何度も簡単に逃がしているように見える。 北の諜報員が凄いというより、南がマヌケっぽく感じられるほど。 スケールは大きいけどドンパチが冗長で緊迫感に欠け、人間ドラマが単調になっているような気が。 ストーリーやテーマは『JSA』のほうが面白い。 [DVD(字幕)] 5点(2013-08-20 21:11:04)(良:1票) |
215. ボディガード(1992)
ストーリーはそれなりにまとまってると思うけど、ホイットニーとケヴィン・コスナーの恋愛関係に違和感が。 [ビデオ(吹替)] 5点(2013-08-07 23:30:58) |
216. 39 刑法第三十九条
《ネタバレ》 心神喪失での無罪判決には腑に落ちないことが多いので、このテーマは興味深い。 完全犯罪を狙ったというよりも刑法第39条への問題提起。 対立する立場である鑑定医の香深を共犯者と呼んだことに主人公の真意が表れていた。 ただ、愛する幼い妹を惨殺された工藤の犯行は共感できるけど、その恋人は理解できない。 いくら工藤を愛していても、見ず知らずの男と夫婦になってまで犯行に協力するなんてありえない。 工藤がマンションに侵入したら畑田が妻を殺していたというのもあまりに都合がよすぎる。 ストーリーに無理のあるところを幾つか感じたが、緊張感が漂っていて見応えはあった。 [DVD(邦画)] 6点(2013-08-07 23:29:01)(良:1票) |
217. 不夜城 SLEEPLESS TOWN
《ネタバレ》 事件のキーを握る謎の女・夏美を演じる山本未來に役に見合った魅力がない。 それほどの美女ではないし、男を次々と虜にしていく魔性を感じない。 金城武はイケメンだけど演技の下手さが気にかかって、緊迫すべき場面で盛り上がらない。 登場人物に中国人が多くて名前が覚えにくいし、人間関係やストーリーがややこしくてわかりにくい。 裏切りの連続で意表をつきたい意図はわかるけど、描写が足りないので話の流れが急すぎてなかなか乗っていけない。 原作を無理に2時間サイズに詰め込んだからこうなってしまった印象。 無国籍カオス状態でのマフィアの抗争は惹かれる世界だけど、これは小説の映画化の悪い見本のよう。 [ビデオ(吹替)] 3点(2013-07-31 21:24:25) |
218. 北の国から '98時代 前編・後編<TVM>
《ネタバレ》 別れた男の赤ん坊を産むことを決意する蛍。 蛍は溌剌とした昔の面影はなく常に気だるい感じなので、蛍がシーンにからむと重苦しい。 純とシュウがしばらく離れる理由が、二人とも大人なのに説得力がなく必然性もない。 なんといってもこの回は草太の魅力に尽きる。 思い入れのある人物が死ぬとドラマとはいえ喪失感を覚える。 死ぬのが全然予想されないときはなおさらだ。 正吉と蛍の結婚式で流れる草太の録音テープと回想シーンは年月の重みを感じてぐっとくる。 [DVD(邦画)] 7点(2013-07-27 23:22:59) |
219. シュウシュウの季節
《ネタバレ》 文化大革命という大きなうねりの中で、無垢な少女が汚い大人たちに翻弄されて汚れていくさまが切なくて痛い。 性描写も含め、社会的弱者の悲惨な状況を生々しく描いている。 故郷へ帰りたい一心の少女の気持ちを利用して、体だけ弄ぶ男たちには殺意を覚える。 唯一シュウシュウを思いやったラオジンが、シュウシュウを射殺して自らも命を絶ったのはどうにもやるせない。 ラオジンがシュウシュウのために作ってやった露天風呂が棺おけがわりになるのが皮肉。 それにしてもラオジンはもう少しなんとかしてやれなかったのか、その無力さがはがゆい。 あそこを切断されていなければ、男として少女を愛し守り切れたのかもしれない。 自己中心的で他人を平気で踏みにじる、不正に満ちた混乱の時代。 今でも信じられないような中国発のニュースを耳にするが、現代中国にも社会の歪みとして残っているようだ。 映画の余韻で、一党独裁体制の弊害まで考えさせられる。 主役のルールーは童顔で幼く見え、純朴な少女と憂いを帯びた売女の両面を見せる。 相手役のロブサンは素朴な笑顔がとてもいいだけに、ラストの悲劇がなおさらこたえる。 [DVD(字幕)] 8点(2013-07-27 23:02:23) |
220. 北の国から '95秘密<TVM>
《ネタバレ》 純はれいとギクシャクしたまま別れ、次に付き合ったのがAV出演の過去を持つシュウ。 宮沢りえは以前は好きだったけど、必要以上に間をとったしゃべり方が不自然すぎる。 横山めぐみまでそういうしゃべり方になってるので、演出の意向だろうけど違和感がある。 あの蛍が大学病院の医師と不倫略奪愛で逃避行なんて…。 蛍が五郎と別れ際に初めて苦悩をさらけ出して泣きじゃくるシーンは昔の父娘の姿だった。 決しておもしろくないわけじゃないけど、期待値が高すぎるのか少し物足りず、全体的にパワーダウンしてる印象。 普遍的なものに感情移入して感動してきたのに、ネタ切れなのかだんだん普遍的ではなくなってきているので感情移入しにくくなっている。 それでも、このシリーズはどうしても登場人物への思い入れ補正が入ってしまう。 [DVD(邦画)] 6点(2013-07-26 22:26:13) |