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ロカホリさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1504
性別
自己紹介 先日(2023/6/10)PCが逝ってしまいました。
長年のデータが全てパーです。登録前のレビュー数十本も全部消えました。
バックアップは大事ですねえ。

皆さんも気を付けてください。

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261.  死霊のはらわた(2013) 《ネタバレ》 
昨今リメイクが多いハリウッドですが、改めてサム・ライミのセンスの良さが際立ってしまったな、という内容ですね。時代とともに予算も表現力も上がってるはずなのに遥遠く及ばない。オリジナルであった数々の奇抜さが全くないし、とてもはらわたの死霊と呼べるような存在ではなく他の映画で既視感のあるただの悪霊にすぎない。カラーコンタクトを入れて血塗りメイクして、「ニヤっ」とすれば怖いとでも思ってんでしょうかね。ただグロいだけのゴアシーンを含めたありきたりで凡庸な演出と、無駄に現代風の症例をねじ込んだ兄妹のしょうもない話もことごとく失敗に終わっていて、『死霊のはらわた』のリメイク作品としてではなく、オリジナル作品として見てもイケてないです。つい最近、怪しげな儀式をしましたよ、的な地下室の風景を見ても、普通に薬抜き生活を進めているトコなんか感性の鈍さ以前の問題で萎えるし、よくこの脚本で撮ったな。サム・ライミ自ら引っ張ってきたというこの監督は脚本も兼ねていて、何を勘違いしてるのか強気なコメントをしてましたが、本人的にどこら辺が凄いと思ってるんだかさっぱり分かりませんね。 最後にブルース・キャンベルがファンサービスで顔見程度に出てきますが、元気なうちにとっとと4を撮って欲しいな。スペルで肩慣らしは済んだでしょライミ。
[映画館(字幕)] 2点(2013-05-05 21:57:13)(良:2票)
262.  相棒シリーズ X DAY 《ネタバレ》 
平日夕方にやっている再放送の視聴率が二桁中盤を取ってしまうという、すっかり国民的ドラマと言っていいレベルになってきた感のある相棒。今回はスピンオフ第二弾、捜査一課の強面イタミンこと伊丹憲一刑事がついに主役となりました。初期から登場していて、ほぼブレていない人気キャラだけあってファンも楽しみにしていたことでしょうね。 ドラマ『相棒』の世界観の中で、主役コンビの特命係が絡まなくてもそれぞれが直面している日常や事例はあるワケで、それが全く違和感なく描かれていたので満足です。相棒初見の人にはどう映ったのかわかりませんが、伊丹と相棒になるサイバー犯罪課の岩月も浮いていないし溶け込んで見えたのは脚本や演出が上手かったからかな。まぁ細かいツッコミどころは目をつぶりますが10年以上もドラマをやっているのでキャラに余裕があって立ってますね。そんな中でも組織犯罪対策五課課長の暇課長こと角田六郎が本来の仕事をこなしている姿はカッコ良かったですねぇ。大河内監察官とコンビで行った先での話術といい、組対五課によるガサ入れシーンの立ち回りといい、さすがノンキャリアで警視にまで登った方ですね。能ある鷹は爪隠すってやつだな。見習いたいモンですわ。わたしは隠すほど爪が無いんですがね。
[映画館(邦画)] 7点(2013-04-13 10:58:28)
263.  キャビン 《ネタバレ》 
80年代ホラーによくあった学生のキャンプが舞台の映画…だと思ってたんですが、それを監視する謎の組織が早々に出てくるので、これは計画的でドッキリ風だけどどういう趣向なんだろう?とばかり考えていましたね。登場人物が実際に傷つけられ殺されていくのに、組織のコントロール室では普通の人間が楽しげに操作し登場人物を誘導していく。え?この人たち人間じゃないの?人知を超えた何か系? それが判明するのは生き残りの二人がエレベーターで施設内に入った後ですが、まさかホラーのお約束要素全てをひっくるめた裏側を見せられるとは思いませんでした。選ぶアイテムで、血祭りに上げる担当が決まるというのも面白い発想だし、色々とよく考えましたねぇ。 クトゥルー神話、殺人鬼、幽霊、魔物と、モンスターお祭り会場のような最後は、各種ホラー映画のキャラにオマージュを捧げているようで楽しかったです。まぁ最後は太古の邪神への生贄失敗で人類滅亡みたいですけど、コントロール室の人が言ってた顧客のホラーファンとしてコレはアリですね。
[映画館(字幕)] 8点(2013-03-13 23:13:03)(良:1票)
264.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》 
タラにしては王道的ストーリーでアッサリ風味かな。映画好きらしく相変わらずオマージュがそこら中に溢れてますが、パクリと言われないのは映画への情熱とセンスと実績なんだろう。あと人徳もありそう。今回は黒人奴隷制度と復讐の西部劇。黒人への差別用語の連発でアメリカの南部辺りでは当たり前だったといいますが、差別もなく平和な日本で育った多くの日本人には想像も出来ない悪辣な世界だったんだろうな。惨たらしい場面もありますが、アレ以上のことも多くあったんだろう。考えてみたら一見リベラルなアメリカは差別や暴力で溢れかえってるんだよな。現代でも肌の色で判断し侮蔑する人がいるけど私には到底理解できないですね。 主要4人は良い味が出てますが、ジャンゴが主役ですが恩人であり師匠のシュルツに、極悪人キャンディは執事スティーブンにそれぞれ完全に食われてますね。ヴァルツ演じるシュルツは飄々とした能天気さで抜群に良かったです。彼が退場するあたりがピークだったかな。まあ殺さないで欲しかったキャラですが、あの場面で銃撃戦をして皆殺しで終わらせた方がスッキリしたと思いますね。あとは蛇足的だったし。 スティーブンはカルビンを御輿として担いでいるだけで、実は実権を握っている裏ボス的で面白かった。「二○ー、ニ○ー」と黒人差別用語でジャンゴを罵ってましたが、それを聞いている奴隷の面々誰もが「お前もな」と心の中で思ったコトだろう。サミュエルの顔芸を含めた怪演ブリは凄かったです。 そういえばタラが出てきた瞬間ニヤっとしてしまったんですが、さらにあのオチには笑っちゃいましたね。
[映画館(字幕)] 7点(2013-03-06 00:36:06)
265.  ベルセルク 黄金時代篇III 降臨 《ネタバレ》 
原作既読。結局、関係者は焦点をガッツ、グリフィス、キャスカの三人に絞らざるを得なかったのかも知れないけど、黄金時代篇の優れている点の大きな要素である群雄像として鷹の団の面々の描写が三部作通して薄っぺらい。鷹の団の面々との繋がりがあるからこその三人なのに。そのせいもあって、蝕もさらに絶望感が感じられず、ゴッドハンドも神々しさ禍々しさを微塵も感じさせず、合っていない音楽と相まって残念な出来に終わっていますね。予算がないなら風呂敷広げないで、TVアニメ版後の黒い剣士やゲームにもなった千年帝国でもやっとけば無難だったのにな。ハッキリと捧げちゃうグリフィスには激しく萎えたし、まだ映像化を続ける気があるのなら、『開戦ののろし』『ドラゴンころし』は絶対入れるべきでしょうに、カットしてはいけないシーンやセリフを多くカットしてしまっていてせっかくの映画化なのにガッカリだった。サーガを全て映像化!と宣伝してましたが、やはりあの凄まじい描写の大作を全て映像化するには無理があったんだな。序盤から既に『全て』じゃないしねぇ。スタッフロール後にもう一度ED?の曲がありますが、アレを入れるのは大人の事情なんですかね。
[映画館(邦画)] 4点(2013-02-18 22:35:12)(良:1票)
266.  ダイ・ハード/ラスト・デイ 《ネタバレ》 
『ダイ・ハード』と言われないと気がつかないかも知れない単なるアクション映画ですね。オマージュ的なシーンは若干あるものの、シリーズで見せた敵との心理戦や不利な状況を打破するような頭脳戦などは皆無で粋な台詞やシーンもなく、不死身な親子が派手に暴れ回るってだけで大味すぎ。敵も凡庸というか捻りもなかったけど、わざわざロシアでチェルノブイリネタを持ってくるセンスも理解できないし、あの放射能の扱いには閉口しちゃうんですけどね。アクションの演出も見飽きたものばかりだったかな。唯一の見所は序盤のカーアクションか。 1作目の設定を思い出したかのように息子を持ってきてますが、面白い特徴もなく親父と似た『運の悪い男』、らしいけど面白みのない性格と面構えだし、いきなり同等レベルの男が出て来て息子と言われてもノレないな。
[映画館(字幕)] 4点(2013-02-14 23:16:31)
267.  アウトロー(2012) 《ネタバレ》 
原作未読。『アウトロー』というタイトルは邦題だそうですね。宣伝では物凄い男をイメージさせますけど完全にタイトル負けしているかな、という印象。『流れ者』って意味では合ってるのかもしれないけど日本人が抱く『アウトロー』のイメージとは違う。邦題つけた人は何を持ってこのタイトルにしたんだろうか。一匹狼で住居、免許証、携帯電話など身分を明かすものは一切持たず、法も権力も無視し己の正義にのみ従い手段を選ばず事を解決する、というジャック・リーチャー(原題)。雑誌の紹介や宣伝では『型破りのヒーロー』、『イーサン・ハントに匹敵するヒーロー』なんて煽ってますけど、ヤってるコトを見るととてもそうは思えなかった。素人にやすやすと背後を取られ一撃を食らい半失神するし、格闘術もズバ抜けたものはないし非常に地味目。あ、派手と地味という意味では対局にいる存在として匹敵しているのかもしれないか。トム・クルーズ主演ってだけで完全無欠のヒーローを思わせるのが不幸というか、宣伝が酷いというかキャラ設定に対し演出がダメというか。悪役はヤってるコトも雰囲気も小物過ぎて拍子抜けしましたね。 音楽もほとんど無く丁寧に作ってあり、70年代80年代の作品を思わせる内容だったのは悪くないですね。ある意味、原点回帰というか、莫大な制作費をかけ、CGの進化により何でも出来る今の派手派手映画になりすぎた映画界への提言にも思えた・・・考え過ぎか(笑)。まぁ狙いは良いんじゃないですかね。
[映画館(字幕)] 5点(2013-02-05 22:46:58)(良:1票)
268.  ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略 《ネタバレ》 
女王暗殺などの知略を見せつけた陰謀策略関係をカット、前作で姿を見せたが人間の力では抗えぬモノの存在を感じさせるゾッドをカット、酒場や雪の日のガッツと鷹の団の面々との会話もカット気味。俗物な凡人コルカスは、あそこでキャラの深みを増したんだけどな。絶望的な状況の蝕へ向け鷹の団との絆を見せるのは重要なのに希薄すぎて残念ですね。そのくせグリフィスとシャルロットの情事は妙に力が入っている。何を見せたいんだろう。 舞踏会でのガッツとキャスカのダンスシーン。たしかにキャスカの幸せそうな笑顔が良かったが、それだけで蝕の絶望が際立つと考えてるのかな。キャスカを挟んでガッツとグリフィスに絞った話にするにしても中途半端だし、黄金時代篇と銘打ってこの内容だとあまりにも薄っぺらいとしか。制約や考えがあっての内容なんでしょうけど上映時間93分じゃ短すぎでしょ。
[映画館(邦画)] 5点(2013-01-24 22:51:48)
269.  テッド 《ネタバレ》 
アメリカの80年代カルチャーに詳しい人が見ると大ウケなのかな。アメリカで大ヒットしたってのはそこらがツボの人が多いってコトなんだろうか。確かに80年代は映画も音楽もイイ物がたくさんあって良い時代だったとは思うけど、あまりにも内輪ウケ的な内容だった。 フラッシュ・ゴードンやそのパロのフレッシュ・ゴードンは見た事があるけど、はっきり言って忘却の彼方。スターウォーズ、ナイトライダーの曲やエイリアンのネタなんかはニヤっとはしました。一番ウケたのは「よせ、スーザン・ボイル」だったかな。字幕は日本人にも分かるようにアレンジしたと思われる引用もあったが、かえって引いてしまい面白みも失せた気がする。下ネタやブラックジョークも多いから観に行ってドン引きした人も多いだろうな。数多く固有名詞がでてきますが、元ネタ不明で理解できないモノが多いと思います。アメリカ人と日本人の差ってのもあるでしょうね。幼児性からの脱却というテーマもありますが、微妙かな。 クマの縫いぐるみという可愛らしさだが中身はダメダメなオッサンというのがウケたんだろうけど、確実に観る人を選ぶ映画なのは間違いない。
[映画館(字幕)] 5点(2013-01-22 22:52:55)(良:1票)
270.  レ・ミゼラブル(2012)
有名な舞台版は知っていますが観た事はありません。 冒頭の猛々しい囚人の歌ですっかり物語に入り込みましたが、民衆の抱える苦悩と愛の物語が壮大なスケールで描かれているのは圧巻。それぞれの心情と思いを込めた歌(叫び)が素晴らしく心に響いてくる。それが全て役者による生での収録というのが驚きです。歌の力は凄いわ。 主要キャストの演技と歌が素晴らしさは言うまでもないですが、ストーリーの重さを適度に消すために現れるコミカルなテナルディエ夫妻がとても良い味を出してましたね。ほぼ全てのセリフが歌になっているミュージカルなので苦手方もいらっしゃるかと思いますが、ぜひ劇場での鑑賞をオススメします。舞台がロングラン公演を続けている理由がよく理解できました。映画版をこれだけの作品に仕上げたキャスト、スタッフは誇って良いと思いますね。
[映画館(字幕)] 9点(2013-01-11 00:11:08)(良:1票)
271.  ホビット/思いがけない冒険
原作未読。『ロード・オブ・ザ・リング』の世界観を存分に発揮しているのはピーター・ジャクソン監督の手腕によるものなんだろうな。製作過程で数々の難題にブツかった本作でしたが、世界中のファンが納得できる落ち着くべきトコに落ち着いてくれて安心しましたね。トールキンの原作『指輪物語』『ホビットの冒険』への愛を感じさせてくれる内容で冒頭のホビット庄の風景と音楽でニヤニヤしちゃった方が多いのではないでしょうか。壮大な『ロード・オブ・ザ・リング』へ繋がっていくお話としてとても重要な出来事も描かれており、小ネタも多いので集中していないと損をするかも。あと2作、どんなシーンが描かれるのか楽しみです。
[映画館(字幕)] 8点(2012-12-27 00:19:40)
272.  ピラニア リターンズ
ゴアシーンには定評のあるアジャが撮った、エログロ馬鹿スプラッターとして傑作といえる前作。アレを期待して見ると脱力感が半端ないと思います。脇のキャラが割とツボな人選ではあるものの、やる事なす事すべてが大幅スケールダウンで可哀想になるくらいセンスが無い。脳天気に出ていたハッセルホフのしょうもないPVや肝心のエロもグロも、「どうだ、おもしれーだろ?(笑)」というような自己満足の悪ノリテイストなだけで寒々しく全力で空回り。よくこんな人に監督を任せたもんですね。
[映画館(字幕)] 0点(2012-12-25 22:54:26)
273.  フランケンウィニー(2012) 《ネタバレ》 
オリジナルは観た事があります。オリジナルは実写で今回はストップモーション・アニメでリメイクし長編化。バートンらしい暗く恐ろし気でありながらキモ可愛いキャラクターたち満載で奇妙な雰囲気が抜群。バートンが愛しているホラー映画や日本の怪獣映画へのオマージュもそこかしこに見られ、ブラックユーモアも効いているのでコアなファンの方もニヤニヤしちゃうと思いますね。スパーキーも本物そっくりで愛らしい仕草なので犬好きな方にもオススメです。あ、でも亡くなったものを生き返らす、というお話だからからどうなんだろう。 フシギちゃんの飼っているおヒゲくんの予言。アレが何度も出るのでカラーじゃなくて良かったなと思ったのは私だけではないでしょう。今回もあった「GOOD BY KITTY」にも笑っちゃいましたね。バートン作品では久しぶりに楽しめました。
[映画館(吹替)] 7点(2012-12-18 22:09:53)
274.  人生の特等席 《ネタバレ》 
俳優としては壮絶な幕引きをした『グラントリノ(2008年)』以来ですが、弟子の門出を飾るには良かったのかな。現在進行形のイーストウッドの姿に感慨に浸る方も多いでしょうね。 さすが長年接してきた弟子だけあって、監督兼主演で多くの傑作を生み出してきたイーストウッドの匂いと70~80年代のアメリカ作のような良い雰囲気を感じさせ安心して観られる内容。でも脚本が弱く地味でベタすぎて退屈でもあるな。その疎遠になった発端というのもわざわざソレにするか?という事件でゲンナリだし、いいメンツなのにもどかしさを受ける。 スゴイ球を投げるこれは目っけモンな投手も、あんな小さな子を相手に投げ込みじゃミットの中にクッション材を詰め込んでたとしても説得力に欠けるし滑稽に見えるけどね。アレは年季の入った元球児のオッちゃん辺りが良かった。 自分流のやり方を貫く体中ガタがきている人情型の頑固おやじと、有能な弁護士ながら仕事と結婚のどちらを優先するかの決断を迫られる娘。それぞれが抱える問題、両者間の問題も解決まで歯切れが悪い上にすべてが急激に丸く収まる終盤はヤリすぎ感があったかな。
[映画館(字幕)] 5点(2012-11-26 22:05:03)(良:1票)
275.  悪の教典 《ネタバレ》 
原作未読。どう見ても善人でソッチ系のキャラしか演じてきていない伊藤英明。そんな彼を単純な快楽殺人者とは違う複雑なサイコパスを演じさせたのはキャスティングの妙ですね。ほとんどの人間に好かれ信頼されるほどの人格者であり、頭脳明晰、人心掌握に長け人の心に取り入るのが巧い蓮実。しかし、己の目的のためには躊躇することなく冷酷に他人を処理するコトも辞さない。目障りかつ自分の身に降りかかりそうな火の粉は即座に処理。殺すコトを悪とは思わず、瞬時に状況判断しシナリオを作りサラッとこなす辺り何を考えているか分からず不気味ではある。自己抑制、自己コントロールのできるサイコパスってとこか。繰り返しますが、演じているのが良い人で売れているナイスガイ伊藤英明というのが効果てきめん(私は海猿とか見てないんですけどね)。でも、理想の学園でも作りたかったのかな?というくらい行動理念がわからないですね。私と同じでピンと来たらヤルのだろうか(私の場合はピンときた映画を観る程度ですけどね)。原作読もうかなぁ。2冊もあると疲れるからどうしよう。 『ミッキー・メッサーの殺人物語大道歌(モリタート)』『マック・ザ・ナイフ』ってのは初めて聞きましたが、作品内容とマッチしていて蓮見の異常性と相まって怖かった。作品内容は無差別殺人みたいなもんですが、先生役も生徒役も上手い若手が揃っていて、コレ系が得意な三池監督ってものあって見応えありましたね。最後はとっ捕まりましたし、生きながらえた者も数名。書き上げたシナリオも穴だらけでしたが、蓮実なら心神喪失を勝ち取って死刑や実刑も突破できるのかな。
[映画館(邦画)] 7点(2012-11-18 23:52:39)
276.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 《ネタバレ》 
前作『破』でミサトは「行きなさい!シンジ君!」と背中を押したくせに14年後の世界では新スタッフと一緒にシンジに嫌悪の目を向け拒絶気味。『破』のラストから14年間の経過描写や説明が少なく現状を把握できず、ゲンドウ=ネルフとミサト=ヴィレの善悪の立ち位置も判別しづらいな。実行側と阻止側ってのは分かりますけどね。前作『破』で覚醒してやる気になったシンジが無力化というか無意味な状態になったのが一番ガッカリ。「自分も世界もどうなってもいい!せめて綾波だけは!」とレイのために行ったシンジがレイすらも救えなかったという現実から絶望感でまたダメな子に戻っちゃったのがなんとも。また欝な展開になっちゃうんですかね。今度こそシンジだけは幸せにしてくれるんじゃなかったの?今度はエンターテインメントを目指すって話は?また病んじゃったの庵野?って思いました。完結へ向けて1度絶望感を漂わせるにしても、欝な展開を見せオタ歓喜の「これがエヴァだ!」みたいなのはもう止めていいと思うけどね。結局は何をやっても何度繰り返してもメビウスの輪からは抜けられないのかねぇ。不況と不幸な出来事の連鎖の日本に活力を与える内容が観たかったな。 ただ、希望はラストのあの三人。絶望から立ち上がり歩き出したあの三人に一縷の望みを託したいトコですね。
[映画館(邦画)] 6点(2012-11-17 18:53:02)(良:2票)
277.  009 RE:CYBORG 《ネタバレ》 
 原作既読ですが色々と忘れてるので読み返そうかな。押入れから出すの面倒…。 冒頭の「はじめに声ありき。言葉は彼なりき。…」と出たところで、「あー、これは天使編や神々の戦い編の関係だな」と思いましたが案の定な内容。新規立ち上げ的な作品でいきなりコレは敷居が高いと思いますがね。シリーズ化する気なのかわかりませんが、今回はメンバーで巨大な悪に立ち向かうってベタな展開でも良かったかも。『彼の声』に突き動かされメンバーもテロ集団化しちゃってるし、やたらミサイル処理してるだけの印象でした。サイボーグ戦士の味方のギルモアもメンバーに対して妙に敵愾心があって好戦的だし違和感あったな。最後はメンバーの誰かの希望した再生された世界ってトコか。なんか逃げた感アリアリ。噂では押井監督の話だったそうですが宗教的な要素や啓示なんかは得意だと思うので押井版が観たかったかな。 ビジュアルは概ね良好なものの、視覚効果など演出面では既視感がある。特に視覚聴覚を強化された003:フランソワーズ絡みだと演出全て攻殻が浮かぶのは仕方がないのかね。002:ジェットの飛行シーンはリアリティを追求したんでしょうけど、飛行形態フォルムがチョットやりすぎでガッカリしたのは私だけですかねぇ。 石ノ森章太郎(石森章太郎)先生亡き後、未完の作品である009を完結させるため色んな媒体で作品が発表されている。この作品もその一環、というかこの作品が(シリーズ化したとして)決定打的な存在になるのかな。人類の本性が悪ならば、それを滅ぼすことは人類を滅ぼすということなのか、その時、サイボーグたちはどうするのか。先生は、どうケリを付けるおつもりだったんでしょうね。
[映画館(邦画)] 5点(2012-11-03 22:07:29)
278.  推理作家ポー 最期の5日間 《ネタバレ》 
エドガー・アラン・ポーは多少読んで知ってる程度。思いのほかグロいシーンがあるので苦手な方は注意が必要。19世紀半ばの街並みなどの情景が作品の陰気な雰囲気に合ってますね。実際のポーの最後と結びつけた終わりにしてますがファンには納得できる最後なのかな?と思いました。犯人に対するあのオチはカタルシスを感じた、フィールズはなかなかカッコ良かったな。ポーを演じたキューザックは生え際が後退してきたので、フランシスコ・ザビエルに瓜二つでした。彼の映画化があれば是非キューザックで。
[映画館(字幕)] 5点(2012-10-31 22:53:41)
279.  THE GREY 凍える太陽 《ネタバレ》 
極寒のアラスカの地に放り出された男たちの生死をかけたサバイバル。生存者たちを襲う自然環境の厳しさ、ならず者の集まりながら各々が家族を思う心情などリアルに描かれていると思います。死に場所を求めていた主人公が墜落事故で生き残った仲間を鼓舞するリーダーになる。しかし自然の厳しさにより一人また一人と消えていく仲間たち。そして独りになった主人公にも選択の時が訪れ、仲間と共に生き残るという生き場所を見つけた主人公に父親の詩が蘇る。「もう一度死んで 最強の敵を倒せたら その日に死んで悔いはない その日に死んで悔いはない」。訳が微妙という話もありますが、あのもうどうしようもない場面でアレはシビれた。 根性無しの私は仮に墜落で生き残ったとしてもやる気ゼロで速攻で死ぬだろうな。何事も気力が大事ですね。普通のシネコンで鑑賞しましたが、序盤の航空機墜落シーンの音響はハンパなかった。どっかの遊園地のアトラクション並のリアルさでビビりました。歴代映画墜落シーンで一番の衝撃。
[映画館(字幕)] 7点(2012-10-31 22:52:21)
280.  宇宙刑事ギャバン THE MOVIE 《ネタバレ》 
『海賊戦隊ゴーカイジャーvs宇宙刑事ギャバン』の興行収入は知りませんが、作品内容と復活のギャバン(大葉健二)に心が踊ったのはファンだけじゃなく関係者も同様だったようですね。新たな金脈を探し当てた、と思ったんでしょう。 さすがの『大葉健二』も57歳ともなり、次代に引き継ぐ年代になっているのは理解できる。でもね、『ゴーカイジャーvsギャバン』は『大葉健二』が演じ、敬意を払った丁寧な内容だったからファンにも受け入れられたんですよね。ファンにとっては、いつまでも『ギャバン=大葉健二』なワケなんですよ。今作は新たな宇宙刑事ならまだしも、『二代目ギャバン』ってのがもう間違いですね。ファン心理を完全に無視してます。100歩譲って二代目がアリとしても、今回のこの映画版は陳腐な三角関係をグダグダと描きつつ、流行ってるのか知りませんが口調が乱暴で滑舌が悪く見た目も柄が悪い華の無い主人公とパートナーで、「これがギャバンか…」とガッカリした人も多いんじゃないでしょうか。まぁ主役の石垣佑磨は打撃系格闘技が得意というだけあって殺陣の動きは良く動きも俊敏なんですが脚本が致命的に酷いですね。 初登場なのに主人公の魅力を描くこともできず、知らない人たちの安っぽい恋愛ドラマを延々と見せられ、終盤の戦闘もぶつ切りダイジェスト風。音楽もセンスのないアレンジになっててカタルシスも感じなかった。新人刑事見習いで成長物語風でもありますが、いかんせん全てにおいて中途半端。無駄にアレコレ詰め込まず普通に爽快なヒーロー映画を撮ればいいのにね。 大葉健二が出てくるとグッと引き締まりますが登場場面が少なく、変身前はどこのエグザイル?と思ったシャリバン+シャイダーは供え物程度で出す必要性が感じられなかった。せっかくの単独映画がこの内容で非常に残念。OPでテンション上がりまくった『ゴーカイジャーvsギャバン』とは雲泥の差ですね。関係者は猛省すべき。
[映画館(邦画)] 3点(2012-10-25 23:12:10)(良:2票)
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