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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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261.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 
この作品は私がピンときたのが童話です。  グリム童話やイソップ童話・・  最初主役たちが子供ではなかったので違和感があったのですが、  後半に近づきそれがまともだとわかりました。  ファンタジーなら子供でいいんだけれど深い内容なんです。  大人が主役で影の本当の主役たちが年寄りたち。  大人が主役で子供のようにぎこちない恋愛や生活をするわけが解かれていく。  グリム童話に出てくるような少しホラーがかった演出。    恋愛ものが苦手な私もこの作品の恋愛はときめいた。  こういう恋愛モノが好きなんです(恥)  無愛想で無口な男の子と全盲のよく喋る女の子・・  話したいなら喋ればいいし黙りたいときは黙る。  愛してるとか好きだとかは言えないけど聞きたいなら言えばいいのか。  そんなことより大事なのは君が本当に困ったときに守ること。  だからここに居る・・みたいなセリフですよ。  しかもそのあとの展開がいい。  守れないホアキン・フェニックスのため(理由は伏せますね)  全盲のブライス・ダラス・ハワードが守るために森の中を走る!  ありえなくても映画だからOK(苦笑)  ここらの脚本は本当にいい。  走れメロス(爆)じゃないけれど。  でも一番よかったのはエイドリアン・ブロディです。     私はこの役はピアニスト役よりすごいなぁと感心。  だいたい二枚目俳優が(一応二枚目役が多いから)  汚れ役をやって違和感がないのは珍しい。  ブラピのときもすごいなぁと思ったのですがまた違う。  エイドリアン・ブロディを見直した。  あとシガーニー・ウィーヴァー・・  「エイリアン」のときよりきれいだし!  だんだん若くなってゆくように感じる・・  この作品ではイマイチ存在感がなかったのですが・・    エンディングのオチは説明しませんが、  とにかく終わったあとなんともいえない後味を感じました。  しょ~もないとは感じなかった。  謎を解くというのでもなく後々まで考えさせられた。  やはりこの監督の作品は宗教色が見えますね。  映画の中の作り物の話なのに、  なんかリアルな感覚で後味がよくはないのです。  哲学性が強いこともヒットしなかった原因かも・・  混沌とした後味のあと最初からまた観てください。  この村の哀しい存続の訳がさらによくわかります。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 15:12:35)(良:1票)
262.  バッドボーイズ2バッド 《ネタバレ》 
破壊破壊破壊・・ ((((((ノ゚⊿゚)ノ山々山々山ばかり(苦笑) 確かにアクション映画としては面白いんだけれども、 長くて観るのに疲れました。 1と比べたらパワーアップはかなりのもので、 もう派手ですね。 1ではマイケル・ベイ監督を見直したんですが、 2は面白いんだけれどもひつこい。 アクション長すぎ。 「アイランド」の後半みたいにひつこい(笑) カーチェイスもアイランドのときもあまりうまくないと思っていたんですが、 ここでもぶれまくりでほとんど逆走追いかけで視点が合ってない。 おそらくレッカー車から車がピンボールみたいに転がらなければ飽きた。 このアクションは後半にもありまして、 後半は葬儀車から死体が転がると・・やりすぎ。 何度も何度も同じアクションを延々と繰り返すから、 監督が自分で受けてるのか?と呆れた。 あとスローはまだ許すけれど、 あの長回しの回転カメラはひつこい(苦笑) ヽ((◎д◎ ))ゝそれを何回もやるのね。 コメデイと俳優ふたりがよかっただけに演出がくどくて減点。 最後のほうなんか「アルマゲドン」のような熱血系に・・ 俳優といえば敵キャラもヒロインもよかったです。 特にローレンスの妹役はよかった。 しかしM・ローレンス・・かなり太っていたので違和感。 W・スミスと同級生というのはどうなのか・・ まあでもこのふたりの組み合わせだからいいか。 やはりこのふたりのうちひとりがキザな白人だとつまらない。 私が想像するにはマイケル・ベイ監督の本性はW・スミス役なのでは(爆) 製作者側がM・ローレンス(苦笑) コメデイは大笑いできて楽しい。 かなり毒もあるけど。 90分くらいにまとめればすっきりしたかも。 2は先日テレビ放送でやっていて観ようかと思ったのですが、 日本語吹き替えだからといってもラップを日本語で歌われたのでやめた。 借りて字幕で観たあと日本語も確認しましたが、 どう考えても違和感があります。 黒人が日本語でラップ歌ってどうするんだ・・ やはりこれからも洋画はできるだけテレビでは観たくはありません。 おなかがいっぱいになりすぎる娯楽作だったので、 ゲップが出て何を食べたのか思い出せないような映画でした(爆) ジェットコースターも2時間以上乗ると酔いますよ(爆) 
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 15:06:56)
263.  バガー・ヴァンスの伝説 《ネタバレ》 
レモンが見たことがバガーという謎の黒人キャディの伝説というお話。  実は主役かとも思える落ちぶれた栄光のゴルファーがディモンで、  その彼女が亡き父の残したゴルフ場の娘セロン。  さすがにセロンはこういう時代の役はきれいです。   前半がかなりたいくつなんですが一応時代の筋を読んでおくということで。     相変わらず真面目な作りだなぁと思いながら観ていくと、  暗闇で練習をするマットのところへスミスがトランクを持ちスーツに帽子で現れる。  5ドルでキャディをさせてくれというのです。  当初の予定はブラッド・ピットとモーガン・フリーマンだったのです。  私もソレがいいとは思ったのですがスミスで正解。  モーガンだと暗闇からの登場は怖いです(笑)  マットについてキャディをしながら哲学じみたうんちくを語るのですが、  これもうまくても固いモーガンではなくひょうひょうとしたスミスだからよい。  この演技は私は最後には(うまいよなぁ~)と感心したくらいですから。  押し付けがましいうんちくをいい続けるのにうるさくないんです。  独特のキャラを見抜いた制作陣に感心。  「チャンス」を思い出したのもそこなんです。  人生をやり直させるきっかけとなった謎のキャディ。  林の中での問いかけはちょっとしんみりとほのぼのしました。  たぶん私が想像するには彼は、  守護神という見方もできますがマットの過去なのではないでしょうか。   なんて優しい映画なんだとしみじみ思ったのですが、  真面目で優等生な監督の色がそのままマットにも反映されたかのような、  ゴルフのきれいさを強調するかのようなルール。  これがきっかけでキャディ・スミスはもう役割は終わったと笑顔で去るのです。  もちろんよい話なんですがゴルフの清廉なんだというルールがちょっと・・  紳士のきれいなスポーツなんだと見てくれみたいな演出が合わなかった。  最後の意識の戻ったレモンの現在のシーンに帰ったときは、  やはりいい映画かも・・とまたなごやかになっちゃうんです。  見えない謎のキャディとプレイしているんですよね。    勝負ではなくプレイすること。  私は今でもその場所を探している・・  相変わらず哲学的できれいな世界です。  惚れ惚れしますよ(苦笑)    
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:57:20)
264.  ファイナル・デスティネーション 《ネタバレ》 
なんか最初の方は面白かったのに、  観ていて慣れてきてそれが自分でも嫌になって、  飽きてきちゃってそれ以上のことを予想しながら観るから、  ストレス発散にはならない映画でした。  怖さは最初の方だけであり、  背中を何かにたたかれるようなゾッとするようなものは感じなかった。  ホラーやスリラーが苦手な人でもまあ観られるんではないでしょうか。  ネタはどちらかというと「CUBE」みたいな感じで、  もう結末は決まっているからそれまでの順番が筋。  誰がどんな方法で死んでゆくのかが筋なんだから、  ありきたりといえばありきたりなんです。  順番を考えるというアイデアは買いますが、  「es」のサバイバル版とでもいいましょうか。  観ているうちにもう感覚が麻痺してきちゃうんですよね。  ある意味こういうスプラッターものは自分はそこにいないので、  見ている分にはストレス発散になるわけです。  しかし私はこの種の作りに慣れていないからかどうなんだろうか。  「13日の金曜日」の種類は観ていません。  殺すことには意味はないけれど殺され方に表現がある。  そういう種類のホラーやサスペンスをほとんど観ていないような気がする。  観ればまた変わるんだろうけれども・・  「SAW」のような主人公のこじつけという理由であれ、  あれはあれで作品としては意味のある殺しでした。  が・・これはやはり「CUBE」的な、  死には意味はなくただ表現と順番だけで結末は変えられない。  そんな世界の作品のようです。  面白いかなと思ったのは主人公が予知能力を持つこと。  「ドニー・ダーコ」のような作品なのかとも思ったのですが、  そんなリバースものではなかった。  オチがわかるからといいながら同じような夢オチやすでに死んでいたオチを選ぶのは、  そこにまた新たな演出やその人の意味を覗いてみたいというのがあります。  しょうもないと笑いながらも夢オチ映画を観続けるのは、  夢がさめれば死んでしまっても夢の中では生きているから。  この作品にはそういったセンチなものはなく、  あくまでも非情に死ぬ順番を演出してゆきます。  そこに重いものもないので笑い飛ばせてしまい、  順番や演出を先回りして推理する映画に慣れてしまうのです。    
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:48:33)
265.  クイック&デッド 《ネタバレ》 
監督で選んだこの作品なんですが俳優陣の豪華なことにびっくり。  それがあとの祭りかも(苦笑)  もうこの違和感から覚悟してコメデイと割り切って観ることに・・  ホラーで笑えるサム・ライミが撮る西部劇の主役は、  なんと中世貴族のような顔のシャロン・ストーンと、  ディカプリオがなぜなぜ西部劇・・??  あのラッセル・クロウはなんとも情けない神父役~??  ゲイリー・シニーズなんてどこに出ていたんだ??  ・・ジーン・ハックマンだけはなぜか違和感アリまくりのこの映画の中で、  全く違和感がなかったのは悪役顔だからでしょうか??ポパイ~!  趣味で撮ったとしか思えない違和感アリまくりの俳優陣に演出。  だからコメデイ西部劇。  西部劇というのは意外と私には合いましたね。  元から西部劇は苦手だったのに克服するため何本か観ていたんですよ。  西部劇とはこうゆうものだと「真昼の決闘」「大いなる西部」等観ました。  その西部劇の世界をサム・ライミでどう料理するんだろうか?  その世界で楽しめましたので内容はあまり気にしません(爆)  「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」みたいだ。  カメラワークはもろサム・ライミでありまして、  大袈裟でこだわりがあっておかしい。  なぜホラー演出!?  シャロン・ストーンは制作にもかかわっているせいかひとり真面目(爆)  ディカプリオはこういう軽すぎる役が合うのが不思議。  いやぁここまで悪の権化のように描かれているハックマンならば、  対決で息子にとどめさしちゃった方が逆に効果ありかも。  漫画、漫画、つまらないのに面白い。  久しぶりにこんな見方で映画を観ると肩が凝らないです。  それもまあ好きな監督の演出を観て豪華な俳優陣を楽しんだから。  ちなみに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でおなじみの、  アラン・シルベストリが音楽やってるんですが、  漫画チックなライミ監督の演出とまた変に合ってるようで合ってないようで、  おかしい(苦笑)  やっぱり・・サム・ライミ=スピルバーグというよりは、  ゼメキスに近いかもね(この作品では)  
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:46:19)
266.  メメント 《ネタバレ》 
これもアイデアの勝利です。 ただし私はこの手の作品を見慣れてしまって(中毒のようなもの) こっけいさよりも感動とか哀しみとかを求めてしまうので、 また別な趣味あるいは時間を置けば楽しめるかもしれません。 しかし「マトリックス」のキャリー=アン・モスって、 こんな悪い子役ができちゃうんですね。 うまいなぁ~ 主役のガイ・ピアースは「L.A.コンフィデンシャル」しか観ていませんが、 こういった天然真面目な役もできるんだ。 この映画は脚本をいじっていて時間軸をややこしくしています。 が・・「パルプ・フィクション」の存在が大きかったので、 私には斬新に感じられなかったなぁ・・ あの作品と「ユージュアル・サスペクツ」以来、 サスペンス映画を観るたびに怪しんで観ているから(苦笑) その上を行くとまでは至ってはいません。 よかったところは、 架空の(実在するんですが)ふたりです。 ひとりはサミーという訴訟を起こしたかわいそうなオヤジの役(役というのがキー) そしてもうひとりが頻繁に名前が出てくる極悪のような存在のジミー。 こいつはまるで生霊のごとく生き続けます。 ココ面白いアイデアですよ(爆) 全編に渡り怪しい奴と思われるのが刑事のテディ。 こんな怪しさ爆発のやつは怪しくはないと思っていましたので、 完全にこいつの目線で作品を観てしまいました。 それがイマイチ主人公にのめりこめなかったのかも・・ あとで特典を観ると監督は主人公の視点で観客が観る事を期待、 そうなると面白く観られると言っていました。 ので・・私は見方を間違えちゃったわけです。 これから観られる方はぜひ! 主人公の見方で観てください。 ややこしいことには違いないけれども、 紙芝居を入れ替えるかのごとく、 元に戻してまた次に移る作業を演出でしてくれるし、 あとで全てばらしてくれるのでストレスはたまりませんよ。 こう・・思い返せばよくできた面白い作りなので、 本当にまた忘れたころに観てみようかな・・ ちなみに私は自分の記憶力にはわりと自信はありますが、 暗記力が全くだめです。 覚えようかと努力する暗記力はだめだから試験とかには弱い。 ただし覚えようとしていない勝手に入ってくるものは覚えちゃう・・ 全く役には立たないんですよね。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:44:26)
267.  Vフォー・ヴェンデッタ 《ネタバレ》 
V・・SAWのソウの仮面に激似(欲しい・・)  やはり原作がアメコミみたいですね。  アメコミ苦手なわりにまあまあ楽しめました。  というのも変なキャラがでてこなかったからかな。  その分空を舞ったりするとかもっと派手な演出も期待したんですが・・  CMや特番で見たシーンは全て見せ場シーンだったので、  もっと隠れた見せどころがあるに違いないと観ていて、  ソレが物足りなかった原因のひとつ。  日本のCMはいい場面を惜しげもなく見せちゃうもんねぇ・・    一番の不満は説明不足。  どれかひとつかふたつに絞ってくれてたらいいんですが。  たくさん登場人物が出てくるわりには主役ふたりがあくまでも中心。  だから復讐とか革命とかその理由が薄く感じました。  どこかで繋がるという表現をラストに持ってこなくても、  予期シーンをいくつか絡めてもよかったのでは。  というのもラストで繋がるという手法はどの映画でもあるのですが、  この作品は実は繋がってはいません。  前にも書いたのですが、  「バタフライ・エフェクト」という蝶が羽ばたくと何かが起こる、  カオス理論、そして「キリング・フィールド」でも書いた、  ドミノ理論。  このすべてのことをドミノ倒しの図で説明しているだけです。  その手法はとてもわかりやすく、  しかも意味不明(ドミノ理論なんて単なる共産主義排除理論ですから)  カオスもそうだし哲学の美学やクラシック音楽を流すならば、  そこまでの持って行きようをどうにかしてほしかったです。  ここのアイデアや演出がとてもよかっただけに残念。  どうしょうもない映画ではありません。  観て損はしないと思います。  この素晴らしいエンディングに見合うだけの理由を描いてほしかった。  人間ドラマを絞ってしかも飽きないようにアクションも均等に入れるとか。  冒頭の絞首刑の男からどうやって繋がるのか、  ソレは単なる歴史の引用で主人公の復讐に理由を重ねるためか。  160分くらいかけても面白くできたんではないかな。  犯人探しのサスペンスではないのだから、  描くべきことは主役ふたりの意義なのではないでしょうか。   
[映画館(字幕)] 6点(2006-05-28 14:38:57)
268.  メイド・イン・アメリカ(1993) 《ネタバレ》 
最後にどんでん返しがありそこそこ楽しめるハートフル・コメデイ。  ウィル・スミスが若いですねぇ~(しかし今とそう変わらないのもある意味不気味)   ウーピーの娘がすごくかわいいです。  美人というわけでもないんですが好きです。  全体の作品内容やこの娘役の俳優の表情から、  ある日本のテレビドラマを思い出しました。  「セカンドチャンス」確か田中美佐子と赤井秀和だったと思う。  あのドラマはわりと好きで観ていました。  こちらは洋画でしかもコメデイなんですが、   大事なのは見えない父親の存在ではなくて、  今からの父親の存在なんですよね。  出来すぎているとかありえないとか言ったらおしまいなんですが、  コメデイというジャンルで親子愛に恋愛にとうまく演出され、  単なるお調子映画ではなく考えさせられるところも・・  家族で観てもいいし恋人と観てもいい。  けれど固いおうちではちょっと笑えない演出もありますが・・  ウーピーの自転車運転はどう見ても迷惑で危ない。  ああいう勝手な人って実際いますよね~  そんな彼女に説得力が唯一あったのが、  好きな男を亡くし誰かを愛したいからあなたを作ったという、  娘に対して言う言葉。  それならたとえ人工授精といえどもパパを調べたいという娘の秘密行動。  ここに絡んでくるのが若いおとぼけスミス。  頭のいい彼女にくっついてるだけの幼馴染の高校生!  人工授精センターで採取するオトリになるのがおかしい。  ここらだけで大笑いできますが、  そこからパパだと調べた相手テッド・ダンソンが、  どうしょうもない派手で女たらしのバカ。  あれやこれやで結局はウーピーとダンソンの新たなる恋愛が始まるのですが・・  これは娘にしては面白くはない。  このくらいの揺れる子供の心をうまいこと演出しています。  ドタバタのように見えてきちんと見れば人情ドラマにもなっている。    だらしないけど明るく前向きな母と、  嘘のようにかしこい娘。  この娘のおかげで出会えたパパは本当のパパになるに違いない。  たとえ事実であるパパに出会えたとしても・・  今が大切という非常にポジティブな映画ですので、  過去にとらわれるセンチな映画ももちろんいいですが、  たまにはこんな逆転の発想の楽しい夢のある映画もいいかもしれません。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:33:43)
269.  ライフ・オブ・デビッド・ゲイル 《ネタバレ》 
暗い作品が好きなのもありますが特にこの監督作は重いかも。  特典で監督のコメントを観ると、  死刑執行には根本的には反対派なのだそうで、  しかし中立的に作ったらしいのですが、  やはりどうなんでしょうか・・  あとで特典を観たのですが中立的とはいえないかとも。  テキサスという州についても日本人から見たら理解できませんし、  もちろん世界中のどこの国においてもそうなんですが、  かなり政治的な作品だよと監督は言っていました。  それは観ていると伝わってきます。  政治的な作品とはいえ面白く見せられるのは、  演出がいいことと俳優の演技がよいから。  しかし私はケビン・スペイシーという役者の役柄を知っています。  初期からアメリカンビューティあたりまではほとんど観ております。  久しぶりに最近のも観てみようかと借りたのですが・・  「ユージュアル・サスペクツ」「セブン」これらの他にも、  プロデューサーやL.A.コンフィデンシャルから交渉人・・  ちょっと役がかぶっちゃいますね。  確かにうまいんですが・・  観たあと重いとは感じなかったのはこの役者のそれまでの役のせい。  ラストで大笑いしたあと妙な気分に。  この作品の内容を思い返せばかなり重いので、  終わったあとまた最初から見返してみようとしましたが、  途中から気味が悪くなってやめました(苦笑)  そう感じただけでも意義があったのかも。  ホラーよりもリアルな怖さがありますから。  同時期に借りた「ビデオドローム」より変な怖さがあった。  サスペンスの面白さを味わえ終えたら、  ぜひもう一度最初から見返してみてください。  人間が信じる世界というものはこれほど怖いものなんだなぁと。  宗教的な感覚もあるかもしれませんね。  彼らは狂信的なカトリックなのかもと考えたりします。  鍵を握るカウボーイが頻繁に出てくるので、  ラスト付近でニュース画面の背景にカウボーイが出現し、  これだいやあれだと探すのですが、  テキサス州の警官だった(爆)  最初からの展開は「羊たちの沈黙」っぽく、  牢獄から出ないスペイシーの回想シーンと新聞記者ウィンスレットという演出。  ウィンスレットの相棒役の新米若手記者観たさで借りたってのも理由。  「戦争のはじめかた」に出ていた ガブリエル・マンです。   
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:29:00)
270.  バッドボーイズ(1995) 《ネタバレ》 
マイケル・ベイ 監督作ってニガテなんですよね。  根拠のない派手な展開やベタさがどうも内容がないようで・・  ところがこの作品、内容はないのに面白いじゃあないですか。     この「バッドボーイズ」がこの監督のよさが出ているなぁと感じられるのは、  配役の自然さもあるのですがとにかくストレートで簡潔な内容を、  飽きることなく見せ続けられたということ。  ( ̄▽ ̄)=3  まあ配役が大きいですね(爆)  タランティーノ映画風のお下品なセリフ回しのテンポのよさも、  リズミカルだからくどくはないし。  爆破爆破とひつこいほどの壊し演出も内容がコメディだから飽きない。  もちろんこの作品がベタな恋愛アクションであれば、  やはり私にとっては面白くない作品になっていたでしょう。  Σ(~∀~||;)  最初からすでにわかる犯人グループはもうサスペンス的な面白さはないし、  突っ込みどころも多いしアクションもとにかく過多なんですが、  犯人なんてどうでもいいという内容のなさが成功。  マヌケな上司のせいでマーカス&マイクの役が入れ替わるというアイデア。  入れ替わりアイデアというのも実は普遍的なコメディなんですが、  ストレートなアクションのひつこさと間違えられ大騒ぎになるふたりが黒人、  両主役が黒人というのは珍しくも新鮮なのではないでしょうか。  探せばあるのかもしれないけれど・・  ひとりは金持ちの黒人でひとりが妻子もちのマヌケな黒人。  実はマヌケなほうのマーティン・ローレンスが主役なんだと思います。  犯人に顔を見られ追われる女性をかくまうのに、  女性の誤解と上司の命令で金持ち独身のウィル・スミスの空き部屋(ホテル)に連れ込む。  さらにお互いのつじつまを合わせるためにスミスは恐妻家のローレンス宅に・・  コレだけでも面白いのに犯人グループはそんなことは知らない。  コメディなのに真面目に力入ったアクションと違和感が楽しい。  観終わった後はっきりいってな~んにも残らない。  けれど破壊の裏に大義名分とか愛とか大袈裟なものがないから楽しい。  ヽ(゚◇゚ )ノ  マイケル・ベイはこういったアクション・コメディや冒険もののほうが合うのでは?  意外と007シリーズの監督をやらせると面白いものを作るかも・・  
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:25:08)
271.  生きてこそ 《ネタバレ》 
「南極物語」の フランク・マーシャル 監督作って感じですね。  両方とも実話を元にしていて雪に遭難で犬と人間の違いなんですが、  内容はぜ~ったいこっちのほうがよい!  やはり犠牲をきちんと描かなければ生還したありがたさや、  自然界の厳しさや命の尊さは薄れてしまいます。  題名からしてこれは凄まじい感動大作だと思いました。  だから借りるのもためらいました。  (^O^)なにしろあの監督なのですから・・  エンディングの爽快さは感動というよりも素直に嬉しかったです。  (゚ーÅ)感動を通り越すと素直に嬉しいのです。  イーサン・ホークは実によいです。  前から気にはなっていた薄い顔のどちらかといえば好みのタイプなのですが、  出演作がイマイチ私には合わなかったのと地味だったので、  この役は意外かもと首をかしげたのですが、  無難にしかも嫌味なくカリスマ性まで持つ主役を演じていました。  人が次々死んでゆくシーンよりも、  どうやって生きのこるかというまるで戦争映画のようなストーリー。  敵は目には見えず突然前触れもせず襲ってくる雪崩や嵐といった自然現象。  背景がカトリックの学生たちであったことや、  生き残るために人肉を食べざるをえなかったこと。  これを(最後の晩餐)のワインとパンにたとえること。  ここらは非現実的な宗教による説得力はありましたが、  やはりこのシーンは中途半端だったかもしれない。  遺族のことも考え生き残ったモデルも最大に協力してはいるものの、  やはり映画として公開するとなるとどうなんでしょうか・・  モヤモヤしたものが残ります。  見世物のように食われる遺体は仕方のないことであったにしろ・・  それならば自分がそうなった場合はどうするんだ?  と聞かれればやはり仕方のないことだとしか答えられない。  ある程度のフィクションを加えて違う場所や架空の学校にするとかして、  そうすれば人肉問題も客観的に見られるのではと思ってみたり・・     (;^ω^A しかし繰り返しますが、  後半の登りつめた山の向こうにまた山という図式と、  座り込み引き返そうと悲観にくれる仲間と逆に、  山だらけの中にまた越える山があるから希望があると、  どんなときにでも諦めないイーサン・ホークの役は爽快でした。   
[DVD(字幕)] 6点(2006-05-28 14:17:37)
272.  007/ロシアより愛をこめて 《ネタバレ》 
やはり「北北西に進路を取れ」みたいだなぁと1作目にも思ったのですが、  こちらのほうがそっくりなシーンがありました。  これも先にこちらを観ていればまた違っていたかも・・  あまりヒッチコック的な演出は好きではないのです。  作品はいいんですが好みの問題かも・・  ここまで大風呂敷を広げた娯楽作ならば、  合成をもう少し控えてほしかったなぁ・・  車のシーンはあまり気にはならなくなったのですが、  ラストのベニスのシーンがとってつけたような印象を感じました。  あと全体的に雑で都合よく展開されていると思いました。  ドクター・ノオはSFじみていたから笑えたのですが、  これはちょっと・・でもまあよく考えたらインディジョーンズと思えば・・  やはり一番人気ゆえ期待が大きすぎたのかもしれません。  全体的に今のアクションによくありそうみたいな感じで。  実は本当はもっともっとありえないような展開や演出が見たかったり(爆)  うん、ドクター・ノオのほうがありえなさではよかったかも・・  最初の音楽もドクター・ノオのダサ豪華なラテンが変に気に入ってて、  こちらはアイススケートの曲みたいな急に品が出て戸惑いました。  ではよかったところ。  ボンド・ガールは品があってよかったです。  全体的に前作よりかなり洗練されて大作っぽい仕上がりに。  一番よかったのがQ。  ボンドにアタッシュケースを渡しスパイ道具を説明するんですが、  このやりとりと説明された道具の楽しみがあります。  個人的にツボにはまったのがタルカムパウダー。  あれは汗止めなんでしょうか?  トランクにあれを入れて違う開け方をしたら催涙パウダー?が爆発する??  ホテルに泊まったら絵画の裏を調べるお約束はこの映画からかな。  しかし調べないときもあるし雑なところもありますね(苦笑)  あまり細かく突っ込みながら観ない方がいいかも・・  いつもなぜか敵につけられているし・・  ホテルでもレストランでも(ボンドだ)って名乗るからかなぁ(爆)  もしかしたらこういう作品なのかもしれませんね。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:46:28)
273.  U・ボート ディレクターズ・カット版 《ネタバレ》 
この映画・・観るのにくたびれて途中で寝てしまいました(苦笑)  209分のほうしかDVDでなかったので・・  続きをまた観たんですが前半の長いこと。  もしかしたらテレビとかでやってる短い方ならどうでしょうか。  それも観たことがないから比べられないのですが・・  後半の1時間くらいがリメイクの必要もないくらい完璧でした。  そのために2時間人間ドラマを観なければいけないのですが、  ドイツ語でしかも潜水艦の中の設定からか声が小さい。  もちろん毎日の日常的なことも必要なんだろうけれど・・  長すぎます(爆)  戦いも同じようなことばっかりやっているので、  この時代の潜水艦戦とはなんと退屈なことか・・と。  「レッド・オクトーバーを追え」みたいなテンポを期待しちゃいけないのです。  しかし後半の完璧な演出は素晴らしい。  真剣に前半を観ていないのに後半はかなり面白かった。  監督が途中で変わったか(爆)と思うくらい。  パニック映画さながらのような演出は「ポセイドン・アドベンチャー」を彷彿とさせる。  特に秀悦なのがラストシーン。  あれは好き嫌いが別れる演出だと思いますが、  私は今まで観た戦争映画の中で一番のラストだと思う。  まるで「海底二万マイル」みたいな「白鯨」のような虚脱感。  ここだけでも見る価値があるかなぁと思いました。  こういう救いようのない結末を演出できる美学は、  ハリウッド映画にはあまり観られません。  反戦というより戦争モノが意味がないことを描いているし、  「男たちの大和」の大和が沈む姿には日本人なのに何も感じなかったのに、  不思議ですねぇ・・  同じ同盟国のドイツの潜水艦が潜水艦であるのに、  その最期も沈みゆく姿に、  桜の花が散るときに武士が散るような(爆)  変な感傷に浸ってしまいました。  なんというか潜水艦の固まりを生き物として描いているのが素晴らしい。  国のためにとかあまりひつこく描かなかったからもあるし、  家族愛よりも同僚や部下との人間ドラマを中心にしているからかも。  同じ時に借りた「キリング・フィールド」もそうですが、  新聞記者から見た目という演出は客観的でよいです。  もう少し前半と後半の時間のギャップがなければ、  もっと私には合っていた映画だと思いました。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:33:32)
274.  ラッシュアワー 《ネタバレ》 
黒人と白人の刑事というワンパターンではなく、  香港スターと黒人スターという選出がいいですね。  やはりカンフー・アクションは元祖。  ジェット・リーは観たことがあるんですが、  肝心のジャッキー・チェンはなんと初めて。  これを機会にジャッキー映画も観てみようかな?  ただし根本的に中国の映画は演出は好きだけれど、  話の内容がイマイチなのでこういったコメディのほうがいいかも・・  クリス・タッカーは初めて観ますが、  ああ苦手だ(苦笑)  SWのジャージャーみたいな高音の声ですよね。  クネクネしてるし顔も真面目すぎて怖いし(爆)  ・・カール・ルイス似だけれどアースウインド・ファイヤーも入ってたり(古っ)  まあそのギャップがいいとゆうことなんでしょうけれど苦手。  ウィル・スミスのほうがひょうきんで好きです。  しかしこの作品はジャッキーと組んでいるので、  ワンパターンにはならずに面白い世界をかもし出しています。  細かいところは目をつぶってジャッキーのオトボケ演技が観られる。  丸顔のダスティン・ホフマン、チャゲアスの飛鳥、ウッチャン・・  普通のおやじなんですがキレがありますよ~  そこらのハリウッドスターのアクションなんか比べ物にならない。  香港版インディ・ジョーンズみたいなのに出てほしい(爆)  ・・ジェット・リーの「冒険王」は観たことがあるんですが・・  香港映画は面白いけれど話がつまらない(苦笑)  この作品の後半は007っぽい大掛かりなアクションと、  いかにもな裏切りの構図が楽しめます。  やっぱりアクション映画はお金はある程度かけなければね。  ちなみにロスが舞台なのでこれでもかと、  観光気分に浸れます。  だいぶ昔に行った事がありますが、  あの中国のレストランはどうでしょうか(苦笑)  香港返還でお宝を奪われたという設定は、  そいつが中国人のほうが面白いと思いますが・・  蒋介石の親戚とか(爆)  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:28:45)
275.  ロスト・チルドレン 《ネタバレ》 
微妙かなぁ・・  特典の予告を観るとティム・バートンの世界みたいなんですが、  実は「ブラザース・グリム」みたいだったり、  「オリバー・ツイスト」SF編みたいにも観れるし、  「ダークシティ」は夜な夜な行われる記憶の合成というテーマは似ていますが、  映像の感じは「レディ・キラーズ」に近いかも・・  監督の趣味なのかちょっとロリ感覚が私にはついてゆけませんでした。  グロいのはホラー慣れしていることもありわりと平気なのですが、  少女と大男の純愛となると・・その世界が核なのにひいてしまう(苦笑)  「レオン」までが限度かな?  しかし演出は見事でした。  ゴチャゴチャしすぎる感が違和感はありましたが、  レトロなおもちゃっぽい世界観や喪失感は、  ハリウッドの作品ではないなぁと感心。  CGのノミや人工脳などは目新しく、  この作品がこんなに古いとは気がつきませんでした。  一番よかったのが「SF巨大生物の島」のネモ船長のような博士。  冒頭のサンタのブラック・ギャグよりも、  双子の女よりもずっと変な個性がありましたね。  「未来世紀ブラジル」のデ・ニーロの役みたいな感じで(苦笑)     
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:26:11)
276.  戦争のはじめかた 《ネタバレ》 
(平和な時、戦争は自ら戦争をする)  ニーチェの言葉を復唱しながら宙に舞う主人公。  (ベトナム戦争が一番楽しい、  いくらでも人殺しができるからだ)  曹長のホンネは冗談に取れないリアルさだ。  話自体はテンポもいいしサスペンス娯楽として楽しめる。  しかしあくまでも風刺コメディである。  深い暗いシリアスな反戦映画でもなく、  あまりにバカらしい内容に笑うしかない。  笑って済まそう。  これがアメリカなのだから。  ブッシュ元大統領(ブッシュ父)が頻繁に出てくるあたり、  時代なんだなぁとも思えるんだけれど、  息子ブッシュと変わってはいない。  この当時は9.11テロのあたりだから上映が5回延期になったのもわかるが、  今観てみるとそうもはじけてはいないんだなぁ・・  まあ人事というかあきれて観られるんだけれど、  しかし「1941」のような確信的バカ映画の勢いがいまひとつ。  中途半端なんだけれど誰でも普通に楽しめることは確か。  1941に似ているなぁとい演出も前半にあった。  ほとんどが演習ばかりの映画なんだが、  でかい戦車が暴走し街中で壊しまくるのがあっけにとられる。  中の隊員は麻薬でらりってて見事に変なおかしさがある。  戦争映画ではなく戦争の予行演習映画で、  人間ドラマはアメリカのばからしさと戦争に対する心構えを描いている。  (目には目を)これだろうなぁ。  政治的な難しさが一切描かれていないのに、  なぜアメリカは戦争をしたいんだろうかという疑問が解けるような・・  そりゃあこの作品が5回延期になったのがわかりますよ。  音楽がめちゃくちゃかっこよかったのです。  ラップ調の速いのではなく、  ベースの効いた哀愁のある曲。  何なんだろう??  ボブ・マーリーの曲なのかどうなのか調べたんだけれど主題歌ではない。  映画そっちのけで聴きいったくらいよいです。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:12:39)
277.  ドニー・ダーコ 《ネタバレ》 
 ここのところたくさんリバース・ムービーを観ているので、  たいして目新しく感じなかったのが残念。  先にコレを観ていたら・・  リバース=タイムスリップとも取れるんですが、  その世界を見事に描いているなぁと感心しました。  この映画ではタイムトラベルというマジックは、  人間が産まれる前にまで遡ってやがては存在が消滅するまで。  そのブラック・ホールは黄泉の世界へと続いており、  もちろん生きている人間は行ったことのない未知の世界。  帰ることのない片道切符。  だから今の時代の人には二度と会うことができない・・  とても不安でひとりぼっち。  そう、タイム・トラベルという手法はただのたとえ。  逝く前の不安や恐怖はテラピストの講習を受けても消えない。  消える未来に逝くのではなく消える過去に逝くのだとしたら、  もしかしたらその道や時間は不安ではない。  道連れの映像は自分が生きてきた道だから。  その世界だけ堪能して、  あまり内容のややこしさは考えずに観ました。  ややこしいのは当たり前で、  あるステージをきっかけに内容はわけがわからなくなります。  過去に戻ろうとしている記憶と今の自分に有利な記憶が、  ごっちゃになって客観的に観ているものには理解は難しい。  鍵は結構たくさんあるので、  この作品にリピーターが多いのもうなづけます。  冷蔵庫の扉やら家族の会話やら死神オババ・・  案内人は「不思議の国のアリス」のように、  ウサギです。  しかしこのウサギがかわいくはありませんので・・  穴、郵便受け・・自分探しの旅と、  「ソフィーの世界」も入っていますね。    「死霊のはらわた」と「最後の誘惑」の2本立ての映画を主人公たちは観るのですが、  この2本ともホラー2本立てというのは??(最後の誘惑も?)  死霊のはらわたはご存知サム・ライミのゾンビ・ホラーですが、  最後の誘惑はスコセッシのイエスがもしも生きていたら?という、  こっちの映画のほうがかなりドニー・ダーコに近い世界があります。  イエスが自ら望んで処刑され、  息絶えるまで(もし生きていたなら)という夢を見るかなり私はお勧めの映画。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:11:04)
278.  マトリックス リローデッド 《ネタバレ》 
1作目のときにキアヌの決めポーズがどうも好きになれなかったのに、  こちらではもう「スーパーマン」←なんと未見・・しちゃってて楽しい。  アクションのキレがゆるいと感じるのですが、  それをひいてもこちらのほうが受けました(そういう作品になってる)  観客置いてけぼりおかまいなしの突っ込みどころが満載。  それでも次から次に現れるキャラが面白いじゃないですか。  いやに普通すぎる東洋人のキー・メーカーこと鍵おやじや、  マトリックスと人間界ザイオンの中間にいるような中途半端な紳士と妻。  なにやらタランティーノの漫画チックな映画を観てるような違和感がよい。  そして(どこでもドア)のようにドアを開けたら別世界という、  変な世界も私にはツボでわかりやすかったです。  これはコンピューターのフォルダを間違えたみたいな感覚でいいのかな?  不思議の国のアリスといった感じで、  なんてわかりやすく演出されてるんだろうかと感心。  トリニティの女優さんが妙に若作りで違和感を感じるも、  サングラスをかけてバイクに乗るシーンは素直にかっこいい。  だんだん評価が悪くなるという評判のシリーズなのですが、  まだ3作目を未見ですがもしかしたら、  このリローデッドが一番私にはわかりやすくて合いそうだ・・  1作目でツボにはまったスミスが予告どおり、     うじゃうじゃ出てきて大うけしました。  これも楽しかった要因かな。  スミスはあの場所に住み着いているのか(爆)  成仏させてやれよ!  これでは「マルコヴィッチの穴」だ・・  スミス以外はエージェントが格段に弱くなっている。  コピーして生き続けるさまは、  ターミネーター2だなぁ・・  あの作品が偉大だと今更ながらに思いますよ。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:56:32)
279.  007/ドクター・ノオ 《ネタバレ》 
時代からいってあまり期待はしていなかったのですが、 やはり古いです(苦笑) 「北北西に進路を取れ」といいとこ勝負かも・・ しかしいきなりテーマ音楽がかかりますとちょっとした感動。 ああ聴いたことはあると。 このはじまり方はすごい・・ 「マルホランド・ドライブ」のオープニングと同じじゃないですか! 3人の盲目の杖をついた黒人が影絵から動き出しはじまると・・ このアイデアだけでも感心。 内容は本当にいい時代のSFの入ったアクション。 SFというのも変ですが悪いやつがDrノオという科学者で、 怪しい実験をある島で行っていて、 アメリカのロケット発射を妨害しようと企んでいるなんて、 SFじゃあないですか!? 話が大掛かりでしかも派手でどちらかといえば、 「インディ・ジョーンズ」の世界なんです。 スパイものときいていたので「MIP」みたいなのかなぁと思っていたんですが、 これはテンガロンをかぶっていないインディです。 スピルバーグはインディシリーズをルーカスと制作したときに、 007のような冒険活劇を作ろうと意見が一致したそうですから・・ 全く007と同じではいけないから西部劇のスタイルで職業も考古学者にしようかと。 しかも「JAWS」では007というナンバープレートがサメのおなかから出てきたり・・ シリーズを全部順番に観ていこうと思います。 アクション・ヒーローものは苦手ですがこのシリーズは観てみよう。 そして今回ショーン・コネリーがボンド役で一番人気なのがなぜかがわかった。 まだ1作しか観ていないけれどなんとなく・・ もちろん年を重ねたコネリーのほうが私は好きですが・・ 007の1作目を観て確信しました。 完璧な二枚目ではないけど妙にかわいらしい表情をする。 キザな役なんだけれどもそうは見えない品がある。 まあそれが愛される個性というものなのかもしれません。 私は誰かに似ているというのを指摘するのがクセなんですが、 ケビン・スペイシーとジャン・アレジを合わせたような(爆) 特に角度によっては本当にケビン・スペイシー似。 出てくる女性がみんなきれいなんですよね。 で、敵であろうが味方であろうがキスしちゃう(苦笑) ものすごくアタマが切れるようでなぜかつかまってしまう・・ まさにインディジョーンズじゃあないですか・・ 割り切って観れば結構面白いかも。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:54:24)(良:1票)
280.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 
ダークシティ」の監督作とわかり今まで避けてたこの作品を観ました。  どうせロボットとかコンピューター映画なんて、  結局は風刺や哲学めいたことを問いながら人間とは機械とは?  とかの世界になるんだろうなぁ・・とあまり好きではないジャンル。  「A.I.」「アンドリューNDR114」は見た目も人間だから感動してしまったんだけど・・  でもよく考えればこの「アイ.ロボット」こそわかりやすいのです。  「マトリックス」のほうが登場人物の名もあってか宗教色が強いと言われていますが、  この作品こそそのまんまじゃあないのかと変に感心。  キリスト教映画として観ると、  博士はイエスで彼サニーが今のキリスト教の言う新しい救世主。  すべてのユダヤ人をあの丘に集め改宗させると死んだはずのイエスが君臨する。  ・・らしいお話をこの作品にあてはめてみた(爆)  まあこんな暇なこと考えるのは私ぐらいか(汗)  最近のSF映画ってこういうパターンに当てはまるのが多いんです・・  演出的には「SW2」クローンの攻撃そっくりで大うけしました。  個人的に私はこの監督はパクリの天才と思っていますし、  そこがうまいので結構好きなんです。  「ダークシティ」もだから好き。  テリー・ギリアム監督とも共通する点なんですが、  このアレックス・プロヤス監督・・  なんともいえないミスマッチなセンスの悪さが目立つところがある。  そこが好きなんです。  近未来なのになんですかあのビルのデザインのセンスは・・   そこがいいのですよ。  まるで「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」のセンスだ・・  「未来世紀ブラジル」と「ダークシティ」がよく似た雰囲気だったし、  この作品も「12モンキーズ」真っ青な変な建物やオシャレではないモノ・・  完璧なかっこよさがないにもかかわらずマンガみたいなかっこよさもある。  まさにA級の中のB級っぽさの違和感が好き。  「バビル2世」をハリウッドでリメイクできるのは、  テリー・ギリアムかサム・ライミしかいないと思っていたのですが(苦笑)  もしかしたらアレックス・プロヤスが一番近いかもしれない・・  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:45:55)
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