261. スパイ・ゲーム(2001)
《ネタバレ》 謎として伏せられたまま話が進む部分が多く、ビショップとミュアーの関係を説明するための回想シーンが多いので、なかなかストーリーに入り込めない。 ミュアーがビルの中であれこれ策を練って暗躍しているだけなので、スパイ映画としては動きが少ないのも物足りない。 ディナー作戦という名前でビショップはミュアーが助けてくれたことを悟るラストはオシャレだが、集中して見ていないとその前フリに気づかないので意味がわからなくなる。 一番印象に残ったのは、レッドフォードがブラピほど若かった頃の映像と思い比べてずいぶん年を取ったなと。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2018-11-29 23:09:43) |
262. プロテージ/偽りの絆
《ネタバレ》 人はなぜ麻薬に溺れるのか。それは虚無感がきっかけ。 抜け出せないドラッグの恐ろしさを描きながら、虚無感をどう克服するかを考えさせる。 主人公が身近な二人を失ったことで虚無感から手を出した麻薬を、少女が捨てるラストに救いを作っている。 シンプルなクライムムービーかと思って見たが、ドラッグ撲滅キャンペーン的な要素も少しあったような。 特筆するほどのものはなく、2007年の映画の割にはちょっと昭和的な古さを感じた。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-10-03 20:38:13) |
263. ナイロビの蜂
《ネタバレ》 アフリカの映像には惹かれるけど、ストーリーはイマイチ。 妻が浮気相手と一緒にいたところを強盗に襲われ殺された事件のように見えたが、夫が製薬会社の陰謀だと突き止める。 でも、妻が製薬会社の疑惑を夫に何も話していないというのは解せない。 この夫婦の強いつながりが見えてこないし共感もできないので、夫の命を懸けた執念の追及にも入り込めない。 [地上波(吹替)] 4点(2018-08-22 22:46:13) |
264. スターシップ・トゥルーパーズ3
《ネタバレ》 シリーズ2作目で盛大に路線からズッコケた感があったが、1作目の主人公リコが今回復帰したこともあって外れた路線を修正している。 パワードスーツ装着のためのバイオスキャンでの男女の隊員の全裸での軽い会話も、シリーズ1の雰囲気を感じさせる。 1作目は軍隊とナショナリズムへの痛烈な皮肉がこめられていたが、3作目では宗教がテーマに大きく絡んでいるようだ。 バグの宗教に地球連邦総司令官が取りこまれたが、人類の危機をパワードスーツを操ったリコが救い英雄となる。 映画製作の年代的にパワードスーツはてっきりガンダムのモビルスーツのパクリかと思ったが、モビルスーツの元ネタがこのパワードスーツだったと。 SF小説には疎いので、原作の「宇宙の戦士」が1959年に既に刊行されていたとは知らなかった。 ただ、もう1作目のような突き抜けたインパクトはない。 シリーズものによくあることだが、2と3は不要で1だけで良かった印象。 [インターネット(吹替)] 4点(2018-03-25 19:52:35)(良:1票) |
265. クロッシング(2008)
《ネタバレ》 これって実話ベースであるなら、小説の方が感動できたかも。映像にするならドキュメンタリーで。 こんな風にすると感動の押し売りのような演出が鼻についてしまう。 一つ一つのエピソードは北朝鮮なら十分ありえると思えるが、それを寄せ集めてみました感が出すぎてて、ベタで古くてクサい。 ベタは結構好きで泣かせられることもあるのだけれど、これはちょっと無理だった。 [DVD(吹替)] 4点(2017-11-30 22:12:39) |
266. ファイナル・デスティネーション
《ネタバレ》 サスペンス性はあったのでどうなるのかと見入っていたが、死への論理が強引すぎるこじつけでガッカリ。マイルールすぎて付いていけず。死の筋書きの克服も腑に落ちない。 途中まで惹きつけられてハードルが上がるほどに、結果が拍子抜けだとガッカリ度も増してしまう。SFとはいえもう少し理論武装したようなものが欲しかった。 [DVD(吹替)] 4点(2017-10-22 19:28:07) |
267. 秘愛 Secret Love
《ネタバレ》 7年交際中の男との結婚を控えた女が、イケメンと出会ったその日に関係を持ってしまう。結局ひと時のアバンチュールで終わって予定通りの結婚を選ぶ。 ストーリーはベッドシーンのためのおまけのよう。 ヒロインは、ミスコリア、麻薬逮捕、売春容疑、夫の自殺と波乱万丈のソン・ヒョナ。ふとした瞬間の顔がかとうれいこに似ている。 [DVD(吹替)] 4点(2017-09-09 15:15:50) |
268. ソウルトレイン<OV>
童貞男の妄想が繰り広げられる。 深夜に気軽に見る分には良さそうだが、後に何も残らない。 [DVD(邦画)] 4点(2017-08-27 23:07:50) |
269. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
呪いでゾンビ化した海賊との戦い。子供向けの冒険もののようで好みじゃなかった。 [DVD(吹替)] 4点(2017-02-26 08:28:01) |
270. 忘れえぬ想い
《ネタバレ》 香港映画のラブストーリー。子持ちのバス運転手と婚約したものの事故で彼氏を失ってしまい、その事故したバスを引き継いで運転手になる女。ペーパードライバーがいきなりバスの運転などうまくできるわけもなく、乗客からクレームを浴びたり交通違反切符を切られたり。縄張りを侵してヤクザに怒鳴られ、客に偽札を掴まされ、ふんだり蹴ったりの毎日。おまけに彼氏の遺児を引き取っているので、生活にも余裕がない。 これが美人なものだから手を差し伸べる男もでてくる。どうにもいかなくなって子供を施設に預けようとするも、泣きじゃくる子供のかわいさに負けて二人して育てることに。 もともとギクシャクしていた女の家族だが、最後は父も何となく娘を受け入れているのがちょっと物足りない。女も男も結構あっさりと過去と決別しているようなハッピーエンド。特にこれといったインパクトのあるエピソードもなく、すぐに忘れてしまいそうな映画。実際に、以前見たのに後半部分をすっかり忘れていた。 [DVD(吹替)] 4点(2016-10-09 22:50:06) |
271. 彼女を信じないでください
《ネタバレ》 ひと昔前の昭和ラブコメディーのよう。笑えないし、ベタすぎて感情移入もできない。服役していた女詐欺師が急に良い人になったり、妹を敬遠していたはずの姉がすんなり受け入れたり、あまりに都合の良すぎる展開ばかり。 ただ、ラストは良かった。ヨンジュがヒチョルの妹についた嘘の出会いを、ヒチョルが再現したのはオシャレ。 [DVD(吹替)] 4点(2016-10-06 21:17:45) |
272. 母なる証明
《ネタバレ》 ストレスと嫌悪感、不快感を覚える映画。母性の心温かくなるような慈愛に充ちた面ではなく、盲目的でエゴにまみれた凍りつくような負の面を突きつけられる。結局は自分の子供さえ良ければいいという、現在増殖中の社会的に問題を起こすモンスターの類。隠蔽のために殺された廃品回収業者や、無実の罪を着せられた障碍者が不憫でならないし、母に対して怒りと嫌悪を感じる。 どうにも引っかかるのが、トジュンが自分の重大な行為を忘れるほど知能が低いようには、その容姿や言動からは見えないこと。仮にトジュンの言動が全部計算された演技とすると、それだと辻褄の合わないところがでてくる。 ストーリーは伏線の回収等よく練られているのだけれど、幾つか不自然だったり反則気味に感じるところも。トジュンが女子高生に石を投げられた時に、明らかにそのまま立ち去っているように描いているのは、ミスリードの手段としてはずるいしスッキリしない。レベルの高い監督だというのはわかるが、作り込みすぎてご都合的だったり、技に溺れてやりすぎの感があった。ポン・ジュノ監督は「殺人の追憶」のほうが良い。 [DVD(吹替)] 4点(2016-03-27 01:00:47) |
273. タクシデルミア ある剥製師の遺言
《ネタバレ》 斬新でエキセントリック。チャレンジャーだとは思うが、好みの映画ではなかった。グロテスクで変態的、悪趣味とも取れる映像は、ちょっと苦手なクローネンバーグ監督を彷彿させる。 ハンガリーを舞台に祖父、父、息子の三代に渡るドラマ。祖父は第二次大戦の兵士で、上官からカス扱いされて変態的な妄想オナニーに耽る。 父は共産主義華下での大食い選手。息子は剥製師で少しはまともそうに見えたけど、血筋には逆らえないのか何ともアングラ漫画的な最期。 メイクを初めとして特殊効果が秀逸で、ゲロは本当に吐いてるのかと思った。見る人を選ぶ作品で、地上波では絶対放送できないだろうし、途中で見るのを止める人もいそう。 [DVD(字幕)] 4点(2015-11-08 23:13:00) |
274. 失われた肌
《ネタバレ》 円満離婚のはずが、ストーカーのように付きまとう元妻。その異常な執着心が気持ち悪くて怖ろしい。嫉妬や未練がましいを通り越して、完全に人格障害の域。 男は薬もやるし流されやすいし、いわゆるダメンズなのだが、女が放っておけないほどのイケメンだから次から次へと寄ってくる。男が被害者のようではあるけれど、すぐ他の女に手を出したり、元妻の誘いに乗ってホテルまでは付いていったり、隙がありすぎて自業自得の面も。元妻が原因でボロボロになったのに、また会うのも理解できない。普通の神経なら、絶対に関わりを持たないように拒絶するだろうに。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-09-06 00:24:09) |
275. ふたりの人魚
苦手なウォン・カーウァイ監督の作品かと思ったくらい。ハンディを多用して、気だるくオシャレな詩情あふれる映画。幻想的というか寓話的というか、独特の雰囲気で酔わせるようなラブファンタジーという印象で、輪郭のはっきりしたストーリーにのめりこみたい向きには合わない。 [DVD(字幕)] 4点(2015-07-09 23:15:22) |
276. 帰郷(2004)
《ネタバレ》 愛し合った翌日に姿を消した女。八年ぶりに再会して、愛し合った翌日にまた姿を消す。何だろう何だろうと思わせて、結局大したことは起こらないという映画。昔の女に振り回される格好の西島秀俊は、愚直なピエロ役を好演している。監督が最初から西島をイメージして作ったというだけあって、ピッタリとハマっている。片岡礼子が主人公の心を振り回すバツ1子持ち女。女はワザと子供の父親だと勘違いさせるようなことを言ったのか。どうみたって思わせぶりな言葉だし、そんなつもりがなかったでは通らない。 失踪した女の気まぐれな行動が何だかよくわからず、スッキリしない。でも、主人公は結構スッキリしているようだから、それならそれでいいけれど。冒頭とラストは電車に揺られる主人公だが、表情が全然違っている。 男が思いをぶつけた留守番電話を聞いて、女の気持ちが変わっていくのかどうか。これからの展開に何かあるかもしれないし、ないかもしれない、いろいろ想像させる余韻が残る。ただ、これだけだと一本の映画にするには内容的に物足りないような、一時間ドラマでも足りる印象。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-06-01 00:01:03) |
277. 闇の子供たち
《ネタバレ》 微笑みの国タイの闇で巣食う児童買春と臓器売買。売春でエイズをうつされ衰弱した子供は、ゴミと一緒に捨てられる。臓器を移植するために脳死でもない生きた子供を使う。人間としてではなく物としての扱いに、子供たちは抗う術もない。闇の組織、新聞記者、NPOボランティア、臓器移植を切望する親、それぞれの事情と思惑が絡まって、どんどんストーリーに引き込まれていく。 ところが、終盤に思わぬ大迷走。犯罪者グループが何の勝算もない銃撃戦をやるなんて、まったく理解不能。ああいう犯罪者は、もっと計算高くて冷徹なものなのに。あれじゃまるで考え足らずのサイコ野郎。 ラストの小児性愛者のオチも、狙いすぎていてガッカリ。衝撃的にすればいいってもんでもない。だいたい買春するような小児性愛者が、発覚もしていない段階で罪の意識に苛まれて自殺なんて聞いたことがない。性癖なんだから、捕まっても再犯率のとても高い、根深くて図太いものなのに。小児性愛者の被害にあった児童が、自分を汚されたものだと思い込み、自殺に至るというならありえる話だけれど。 せっかくの社会派の作品を、取ってつけたようなサスペンス的ネタバラシで台無しにしている。そこまでも、おかしなところはあった。まだ生きている子供をゴミ袋に入れて捨てたり、冷静に考えるとありえないような杜撰な点も、よくある「話を盛る」表現として好意的に解釈し目を瞑ってきたが、もうダメ。この唐突で的外れな終盤のおかげで、ドキュメンタリーにもできそうな題材が、完全に嘘っぱちになってしまった。いくらフィクションでも、社会問題的なテーマを扱うなら、もっと本当らしく見せてくれないと。 [DVD(邦画)] 4点(2015-05-26 22:41:31) |
278. ニューヨークの恋人(2001)
《ネタバレ》 いかにもメグ・ライアンらしい役。40歳にしてこんな役に違和感がないのはすごい。 現代にタイムスリップした19世紀の公爵とのラブコメ。過去が変わると現在が変わってしまうので、元に戻そうと悪戦苦闘するのはタイムスリップものの定番中の定番。 公爵が現代にすぐ馴染みすぎてるし、いろいろ都合よく話が運ぶ。全体的に深みがなくて薄っぺらい。その分、肩は凝らないけれど。アイドル映画並にたわいのない話ではあるが、メグ・ライアン、ヒュー・ジャックマンのファンなら。 [地上波(吹替)] 4点(2015-05-24 21:38:11) |
279. フローズン・タイム
《ネタバレ》 失恋をきっかけに不眠が続き、時間を止められるようになった主人公。その能力を利用して客を勝手にヌードデッサンのモデルデッサンにしたけど、猥褻行為に走らなかったのはさすが美大生というべきなのか。 同僚とのラブストーリーは特にこれといったこともない。皆が止まっているときに一人だけ動いたヤツがいたが、それが後のストーリーに絡んでくるのかと思ったら、それっきり出てこなかった。フットサルなど要らないシーンが幾つかあるように思える。監督が元々は写真家だけに、映像的にはおもしろいけれど、物語としては弱い印象。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-05-17 00:30:15) |
280. ムーラン・ルージュ(2001)
《ネタバレ》 豪華で迫力のあるミュージカルだけど、ストーリーが陳腐。 ミュージカル好きにはウケそうだけど。 超美形で歌もうたえたニコール・キッドマンには感心。 ユアン・マクレガーの色のなさというかアクのなさが、キッドマンを引き立てているよう。 [DVD(吹替)] 4点(2015-05-04 21:16:19) |