361. フィラデルフィア・エクスペリメント(1984)
あんまりよく覚えていないんですけど、B級映画の良作ではないかと。妙にリアリティーあるシチュエーションで、ほんの少し先の未来にタイムスリップする設定、予定調和的ではあるけれどほっとするラストだったと思います。 でもこの手のSFものって今見たらショボさのほうが先にたってしまうのかなあ。せめてスターが出ていて、「あ、あの人ってこの頃こんなのに出てたんだー」っていうお楽しみでもあると違うんでしょうけどねえ。ザンネン。 [ビデオ(字幕)] 7点(2004-07-04 21:50:13) |
362. 變臉~この櫂に手をそえて~
朱旭さんの名演とクーワー役の子の眼力は、どちらもすごくて、一級品。 しかもハリウッド作品さながらにテンポよく進み、飽きさせません。 でもちょっとシナリオがクサイかなあ。 朱旭さんの出演作では「心の香り」のほうが好きです。 7点(2004-07-04 21:18:07) |
363. ラヂオの時間
「楽屋オチ」ギリギリのセンスに賛否が分かれるんでしょうね。 ラジオ番組制作の現場、というレアなシチュエーションだったことも、足をひっぱったかも。 私は面白かったですけどね。 キャスティングが凝ってて、三谷さんのドラマ作りにかける真剣さも伝わってきました (あ、だけど今やってる某国営放送番組はダメ。あれ、私はキャスティングゆえに見ない。丸顔のアヤツと泣き顔のアヤツさえ出てなかったら見てもいいんだけどナ~)。 7点(2004-07-04 19:41:48) |
364. アバウト・シュミット
《ネタバレ》 ニコルソンの映画は「信用買い」してしまうため、ほとんど事前リサーチしていなかった。 ところが「102」と一緒に借りてきて、オットに「どっち見る?」と聞いたら、本作の中身を知ってか知らずか「102」と言う。内心はこちらを先に見たかった私。深夜に一人で見てみた。あー一人で見ることにしてよかったー・・。人と一緒に見るのはいたたまれない作品だよ、こりゃ。 思うに、点数が開いている原因は、それも一因じゃないかしら。私も誰かと一緒に見ていたら、ブーブーと文句をたれて、もっと酷評になった気がしないでもないから・・・。 で中身は、実にアイタタ・・という作品ですが、やっぱりジャックなくしては成り立たない 稀有な作品だとは思う。老いの悲しさ、情けなさを見せつけられることはほんとに苦いけれど、見てよかった。特にあのリアルな夫婦関係は、これまでの映画ではなかなかお目にかかれなかったタイプのものですね。あの奥さんが最初に登場するシーンでたいていの人はギョッとしたんじゃなかでしょうか?(笑)え?これがジャックの奥さん?ま、まさかって(笑)。でも見ていくうちに、あの奥さんの生涯ってなかなかうらやましくなってきます。キャンピングカーのエピソードやあの車の中での嬉しそうな顔、娘の結婚式に出られなかったことを思うと、ちょっと気の毒だけれど、いい一生だったですよね。夫のダメダメぶりとのコントラストがなかなか面白いし、この作品て、途中まで色々な見方ができて面白かった。 残念なのは、終盤のダサさ。ただの「イイ話」でしかなくて、カタルシスになってない。ストーリーが悪いんじゃなくて、どう見せるか、が下手。ケレンが強すぎてもシラケますが、ここまで工夫がないのもまたシラケます。どうもそのあんばいがこの監督、下手なんだなあ。惜しいです。名優に頼りすぎて自分の仕事してないよ、という批判はやっぱりあたっていると思います。 完成度においては駄作といわざるをえませんが、ほかになかったものを見せてくれた、という部分に対して6点とします。ツボにはまれば10点をつけたくなる人がいるのも、これまたよくわかります。今までにありそうでなかった面白い作品です。 (ほかの方のレビューを読んでるうちにこれは7点だ、という気になってきました。ただのおっさんの孤独をちゃんと演じられるニコルソン、だからあなたはやっぱり偉大だー!) [ビデオ(字幕)] 7点(2004-06-28 10:00:30)(良:2票) |
365. ベイビー・トーク
原題のセンスのベタっぷりがいいなあ。どうしてこのまんまの題にしなかったのかしら。 トラボルタがパルプフィクションで再び浮き上がる前の作品ですが、この人の個性に合っていて、楽しい作品。 7点(2004-06-26 23:21:20) |
366. クリフハンガー
スタローン作品についてレビューするのは初めて。つまり苦手です。 これは唯一楽しめた作品。 ハラハラしたし、あぶらっこすぎなくて、ちょうどよかったです。 舞台となっている場所の温度で、スタローンのしつこさが相殺された感じですかね。(^_^) だから、私のようにスタローンが苦手な人にも「大丈夫だよ」と勇気づけたい。 スタローンのファンには聞いてみたい。「彼にこのくらい面白いほかの作品てあるの?」と。 最近はなぜか顔がくずれちゃってるし、何か痛々しいと思ってしまうのは私だけすかね? 7点(2004-06-26 21:40:10) |
367. スリーピー・ホロウ
ジョニー・デップはもちろんのこと、クリスティーナ・リッチもほんとにティム・バートン監督の世界に「合う」んですよね。 重厚なんだけどチープ、ダークなんだけどとぼけている。どこかで見たことのある世界であるような、どこにもないような・・。 この色調や質感は、いったいどうやって作り出したんですかねえ。 見たかったけれど今までどこにもなかった映像。ひたすら魅せられました。 え?ストーリー? 正直なところ何かよくわからんかった。確かにどうってことないストーリーです(笑)。 ・・ところで今回のTV放映で見た皆さん、今のところ低評価ですね。 無理もない。吹き替えで見て面白い映画だとは私にもとてもじゃないが、思えません。 私のこの感想は以前ビデオで見たときのもので~す。 7点(2004-06-24 23:50:12) |
368. 俺たちに明日はない
見たのは公開中ではなく、のちにTV放映で。とはいえ今のように情報過多ではなかったから、ラストも予備知識はほとんどないまま見たので、かなりな衝撃でした。善悪というものは相対的なものということを、理屈ではなく教えてくれた作品でした。見る前でしたが、公開時に話題になったボニーのファッションは中学生だった私にとっても相当なインパクトでした。これも懐かしい思い出の一つです。 [地上波(吹替)] 7点(2004-06-23 20:44:29) |
369. 空中ぶらんこ
《ネタバレ》 ウフフ、この部屋にいらっしゃるに違いない、と思った、へちょちょさんが、やっぱりいらしたー。オー、キリコさんも。お仲間に入れてくださいましな。 昔、TVの名画劇場の定番作品のようだった本作。私は少なくとも2度は、もしかしたら3度くらいかもしれないくらい、見た覚えがあります。 主要キャスト3人が、実に「濃かった」ですよね。 三角関係も、私はハラハラいたしました。 てか、それが一番の見所と私は思ったんでありますが(^_^;)。 最後は、野心にまみれた若者より、疲れた中年男の背中を追っていくジーナ・ロロブリジダに、ほーお・・と何だかよくわかんない感慨をもったものでした。 7点(2004-06-21 00:07:03) |
370. 女はみんな生きている
《ネタバレ》 とりあえず褒めてから文句を言おう。 冒頭の映像の華麗さ、音楽のキレのよさから、久々に正統派フランス映画に出会えそうな気がした(「正統派って何なのよ?」などという質問は無しよ。←図々しいパクリごめんなさい、STING大好きさん)。 日本人の感覚で言うと、この先きっと「こんなにひどい男ばかり出して、男を悪く描きすぎ」という声が上がること必至だろうけれど、さすが「男と女」に長けたお国柄だけあって、平静は男が隠している本性をズバズバとすっぱ抜いていて、小気味いい。いやもちろん、女の本性もよく描かれている。 その他、古い名画のシチュエーションをさまざま彷彿とさせる展開もあって、この監督の色んな方向に目配りの利いた実力はさらに開花し素晴らしいなあと思わせる。 キャスティングや、役者たちの過剰に力が入りすぎてないナチュラルな演技も素晴らしい。 しかし、ここからは文句。→そもそも邦題が意味不明。もう絶対にイヤだ。好きになれない。 それと、最初の室内シーンで、(漢字とか書が欧米で流行なのは聞き及んでいるけど)どう見てもサカサマになってる掛け軸が目について以降、細部についてのアラはかなり目についてしまった。 だいたいノエミはいったん心停止にまで至りリハビリだって難航していたのに、突然ふつうにしゃべり出し歩き出すんだから、とっても不自然。 彼女の独白部分もやや冗長。もっと前のほうで彼女のプロフィールを幾分かは誰かに語らせるような演出は、とれなかったものだろうか? 後半、ノエミからエレーヌの夫や息子への接近の動機や考えが不鮮明だし、あれだけ直情型の夫が最後怒りも見せずに涙まで流してしまうのも唐突。 まあでもいいんですけどね、フランス人て日本人にはほんとに理解できないところの多い人たちだから。よくわからないところも、実はフランスふうなんですよ、何となく(^_^;)。 ラストがまたフランス映画らしい鮮やかなものだったから、終わりよければすべてよしかな、と。 7点(2004-06-17 09:56:57) |
371. WINDS OF GOD/ウインズ・オブ・ゴッド(1995)
真摯な気持ちが伝わってきたのと、タイトルのセンスの良さに、7点を献上します。荒削りなところがあっても、自分はこれを伝えたい! 表現したい!という熱意あふれる作品をもっと見たい。そう思っている観客は製作側が思っている以上に多いのではないでしょうか? 7点(2004-06-16 22:07:13) |
372. 御法度
見たんですよ、見たんですけど、すごく眠くてトロトロしながらだったので、今までレビューはひかえてました。でもたぶん二度見ても、感想は変わらないかなあとも思いまして・・。 キャスティングは確かに面白かったんだけど、私が思うには、やや演技のすべってる方もいらして、ちょっとハラハラ。 その中では武田真治だけは意外や意外(あーそーそー、最近「以外」と書く人多いですけどねー、間違いだよー)よかったですね。でも、どうよかったかは忘れた。ごめんなさい。 松田の美しさが評判先行で大したことなかったのに対して、むしろ彼のほうが美しいなあと思った覚えがあります。役にも一番合っていた。 で、私としては5点くらいなんだけど、息子は「これは正真正銘すばらしい」と主張するので、まあネットぎらいの息子(この時代にめずらしいアナログ人間なんです)の意見とミックスして、大盤振る舞いの7点にしておきます。 だって「すばらしい」を連呼するんだもの。あのヘンテコな無声映画さながらの字幕もお気に入りなんだって。あのばかばかしさ、かろみがいいらしいデス。 まあだからね、何を言いたいかって言うと、やっぱ評判だけで判断しないで、気になる作品は見たほうがいいかもね、見てみたら自分には案外ヒットするってこともあるかもよー、と言いたい、ただそれだけなんですけど。 7点(2004-06-16 20:44:07) |
373. デイ・アフター・トゥモロー
SFにもスペクタクルものにも特に思い入れのない私ですが、なぜいち早く映画館で、と思ったかといえば、ひとえにキャスティングです。デニス・クエイドはマッチョだけど暑苦しくないところが高好感度で、メグと別れて以来快進撃だから今度はどこまでやってくれるか!?という期待大でした。ジェイク・ギレンホールもかなり好きなんですが、まだ私の好みの作品がない、というそれぞれの期待感が募り、同世代の2人を誘って見てきました。みんなに好評。1人の「こういうのは映画館じゃないとねー!」に一同うなずく。ここしばらく映画鑑賞はたいてい一人だった私ですが、共感度の高い仲間と見に行くのはまたなかなか楽しいものですね。映像の緻密さ、迫力はもちろんのこと、自然をあなどっていると大きなしっぺ返しが来る、というわかりやすいメッセージと、パニックものなのに脅かしが過ぎない、超人的なヒーローがいるわけではなくみんな身近な人のためにこそ心をくだいている、というあたりがよかったですね。注目の2人はそれぞれよかったけど、親子というリアリティーがいまいちだったかな。スペクタクルものでもできたらそういうとこにも神経つかってよ、というのは望みすぎ? ジェイクは少し大人っぽさも出てきて、やっぱり今後ますます期待できそう。楽しみです。作品の話に戻ると、中国にしか見えない日本の光景とたどたどしいセリフに笑ってしまいましたが、邦画でもきっと似たようなことをしているに違いないわけですから、文句は言いますまい。スタッフにいかに日本人が進出できていないかの証しでもあるわけだから、スタッフ志望の日本人も、渡辺謙に負けじとがんばっておくれよー!! 7点(2004-06-09 20:18:40) |
374. コン・エアー
まあドキュンバキュンのサスペンス・アクションものとしては、ニコラス・ケイジがない紙(何度打ち直してもこう変換されちゃう! ニコラスの陰謀か!?)をふりみだしてがんばっているし、マルコビッチはどえらくブキミだし、無意味にキュートなキューザックが女性客の目も楽しませてくれたし、で、合格点。映画館で見たんで、大音響にちょっと耳が痛くなっちゃったけどね。文句があったのはそれくらいです。 7点(2004-06-06 11:57:38) |
375. ラウンダーズ
個性的なベテラン俳優たちのあいだでもまれている駆け出し俳優マット君、健闘していたと思います。みんなの胸にいつまでも残るタイプではないし、自分から繰り返し見たくなる作品でもないけれど、渋い役者たちがそれぞれのポジションを的確につかんでいる感じでしたから、どこかで偶然に見かけたらきっと最後まで見るだろうと思います。エドワード・ノートンはこの頃が良かったなあ、最近の彼の演技は類型的!という印象です。 7点(2004-06-06 10:53:49) |
376. TAXi
ベッソン監督がかっこよかったのは、本作までだわね。あとはもう、一切見る気がしない。 7点(2004-06-05 22:02:28) |
377. ゴーストバスターズ(1984)
おバカなことに大マジメにとりくんでる人たちの、何てかわいいこと! ナンセンスって楽しいなー。 主題歌も大好き! 7点(2004-06-05 21:31:26) |
378. 隣のヒットマン
へえ、「いとこのビニー」の監督さんでしたか。こっちのほうがずっと面白いじゃないですか。確かに毒にも薬にもならないけど、私はこういう映画が好き。 7点(2004-06-03 00:16:18) |
379. ビートルジュース
キャ~やめてよー、マイケル・キートンの声を西川のりおにやらせるなんて! これも「昔見たけど中身は忘れてるから見てからレビューしよっと」シリーズの1つだったけど、偶然TV放映に出くわして、ほんとに吹き替えについてはアタマきた! 中身は見始めたら思いのほか覚えていました。悪趣味と優しさの混在はこの頃からバートン監督の独壇場だなあ、とウットリ。そうそう、アデール・ラッツが出ていたのはこの映画だったよねー、今どうしてるのかしら?と思ってネット検索したら、「ルルオンザブリッジ」の衣裳を手がけていた(知らなかったー!)ということはわかったけど、想像したより情報は少なかったなあ。昔はあのかわいらしかった今はなき妹のティナ・ラッツと二人で日本のファッションモデルの草分けの一人として大活躍してたのに、今はかなり忘れられてしまっているんだなあ、と残念。この二人のこと覚えている方、ぜひ私んち(BBS)に遊びにきてちょ! 7点(2004-06-02 15:48:56) |
380. 3人の逃亡者
どれほどいい映画でもアメリカの人たちって字幕をきらうからそれでリメイク版がよく作られるのだそうですね。残念ながらフランス版は見てないのですが、キャスティングを見ると、ドパルデューの役をニック・ノルティーが演じたのかな。だとすれば私はこのアメリカ版のほうが好きかもしれない。フランス版は見てないので失礼があったら、ごめんなさい、ですが。笑ってホロッときて、いい作品だったと思います。再見したら8点になる作品かも、と思いつつ、うっすらした記憶しかないので、残念ながらこの点にしておきます。しかし嗚呼、「見直さなきゃなあリスト」が多すぎて大変! 7点(2004-06-01 22:48:07) |