21. スカイ・クロラ The Sky Crawlers
《ネタバレ》 殆ど笑顔を見せる事のなかった登場人物と、素敵ながらも寂しさがこみ上げてくる音楽が醸し出す、えもいえぬ空虚感に戸惑った。映画を楽しめたのか、考えさせられたのか、未だによく分からない。この映画最後のシーンで、仮にユーイチがティーチャーを撃墜して帰ってきたとしたら、全く意味の無い映画になっていただろう。戦死してはまた別のキルドレがクローンとして現れてくるが、過去や感情までは引き継げない。輪廻転生はあるかも知れないが、いまの自分という存在は唯一無二であるという事を再認識させられる。恵まれた環境の中、日々ルーチンワークをこなしながら生きている。オレらもある意味キルドレなのかも知れない。代わり映えのしない毎日を淡々と過ごしている人々に、自分の存在価値を再認識してくれ!、と強烈に訴求している様に感じてならない。声優陣に関しては賛否両論だが、個人的にはアニメの無機質な雰囲気に見事にマッチしていると感じた(とくに菊池凛子)。グラフィックはさる事ながら、臨場感たっぷりの音響が特に素晴らしい!これは是非映画館で観てほしい映画。久々に、とても気に入った映画に出会えた。 [映画館(邦画)] 8点(2011-05-23 15:44:12) |
22. シルミド/SILMIDO
《ネタバレ》 この映画に基づき、実際に政府が調査を実施したとの事なので、ほぼノンフィクションなのでしょう。とても惹きつけられる作品。最期の自決といい、教官?の買ってきた飴といい、南の深い同志愛を感じました。テレビ東京の昼間にやる映画のチョイスは秀逸だと、いつもながらに思ってしまう。 [地上波(吹替)] 8点(2011-05-23 15:40:44) |
23. ワイルド・スピード/MAX
《ネタバレ》 前作「TOKYO DRIFT」が大失敗だっただけに、最後に起死回生を狙いつつ、ヴィン・ディーゼルやポール・ウォーカーが再登場。冒頭に無理矢理「TOKYO DRIFT」に出演していた日本人役を出したことで、シリーズに連続性を付けた結果、シリーズ全体を通した時代背景が何ともおかしくなった。まさしく「TOKYO DRIFT」を無視、というか存在自体を有耶無耶にするかの様なストーリー設定。ワイルド・スピードシリーズをキレイに?無理矢理完結させた感じ。ストーリーも何かと飛躍しすぎ。もはやカーアクションでは無く、車が武器であり、ただの道具である単純なアクション映画と成り下がってしまった。期待はありつつも、まぁ今更次回作は出ないでしょう・・・・・と思っていたら、2011年10月に最終作「ワイルド・スピード MEGA MAX」公開決定ですね。 [DVD(字幕)] 5点(2011-03-03 17:45:00) |
24. 大陸横断超特急
《ネタバレ》 これは面白い!暴走××やら何やら、この類の映画は数知れず多いが、ハラハラ・ドキドキ感は鉄道パニック映画の傑作「新幹線大爆破」に匹敵するくらい。俳優等は全く知りませんが、かえってその方が楽しめると思います。セガールなんかがこの役をやったところで「どうせハッピーエンドだろ」的にしか考えられませんが、ちょっとマヌケな主役と、こちらもマヌケな補佐役がいる事で最後まで展開が読めず、楽しんで観る事ができました。ヘンリー・マンシーニの音楽も、映画の雰囲気をより盛り上げています。オレの中では、鉄道サスペンスものは邦画「新幹線大爆破」・洋画「大陸横断超特急」の二大巨頭となりました。この作品は、是非吹き替え版で観てください。DVD化万歳!! [DVD(吹替)] 9点(2011-01-25 12:50:49) |
25. ひまわり(1970)
《ネタバレ》 NHK BSの番宣で、音楽がヘンリー・マンシーニという事で観てみました。予想通りのすばらしい音楽に酔いしれました。あまり過去の映画は観ないのですが、考え方が変わりました。前にも感想で書かれていた方がいらっしゃいましたが、「ニュー・シネマ・パラダイス」は当作品をオマージュしているのかな?という感じがしました。 久々にすばらしい映画に出会えて幸せです。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-01-25 12:46:07) |
26. マイレージ、マイライフ
《ネタバレ》 ん~、何というか・・・・・・・ストイックなビジネスマンを描いたシリアスな作品かと思わせておいて、コミカルな点も非常に多く・・・・・・最後にやられました。どっちつかずのストーリーですが、気軽に観るには最適な作品でしょう。どことなくドラマっぽさもあります。 [映画館(字幕)] 7点(2010-06-02 17:16:50) |
27. ウェインズ・ワールド
タイトルから見ても分かる通り、内容はMTVでやっていた(やっている?)「サタデー・ナイト・ライヴ」の1コーナー「ウェインズ・ワールド」のまんま延長線上にある作品。ゲストにエクストリームが来たり等々音楽好きには最高の番組であり、この映画も最高のおバカ映画。ところどころに散りばめられたギャグセンス・・・たとえば「天国への階段禁止」とかには大爆笑。「シュイーーーン」「エクセレント」をウザい位に連発するところもそのまんま。SNL収録時のマイク・マイヤーズの一日、ってな感じで観るのも面白いかも。限りなくノンフィクションな感じがするが、SNLを知らない方や、オースティン・パワーズのイメージが強い方にはお薦めできない作品かも知れません。 [映画館(字幕)] 6点(2008-08-17 17:30:03) |
28. 香港国際警察/NEW POLICE STORY
《ネタバレ》 映画そのものとしては、まぁまぁ楽しめました。しかし、「香港国際警察」というタイトルを名乗るのは、いかがなものかと。確かに3は異質な作品でしたが、シリーズ全体に見られた「軽快なアクションあり、コメディあり、爽快感抜群の映画」とは、とても言い難い作品。ジャッキーのアクションシーンに軽快さが無くなったきたのは「時代の流れ」でしようがないと思うが、別物と割り切って観ると、十分楽しめます。 [地上波(吹替)] 7点(2008-06-22 16:43:48) |
29. ニュー・シネマ・パラダイス
《ネタバレ》 最高傑作。今まで数百回観て数百回泣きました。この映画で世の中不変なものは無い、という事が良く分かりました。と共にもっと今を大事に生きようと誓いました。 南北で貧富の差が激しいイタリアにあって、舞台であるシチリアの人がナポリ人を差して「北部の人間」と呼び、中傷しているのが興味深かったです。 [映画館(字幕)] 10点(2008-03-21 14:43:20) |
30. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 刑務所内での性的虐待、刑務所長が囚人を「道具」として使う横暴さ等、ひとりの人間として扱われない悲しさ・空しさ・憤り・無力さが伝わってきます。 ブルックスの様に、出所したとしても、変わり果てた社会に順応できず、生より死を選んでしまう・・・刑務所が「犯罪者を更正させる」施設ではなく、「犯罪者を抑制し、廃人に仕立て上げる」施設でもありうる・・・という事を如実に表現しています。 ラスト20分と、アンディに再会する前のレッドの台詞(ひとりごと)により、かなり後味は良くなったものの、それまでの過程は筆舌に尽くしがたいものがあります。アンディとレッドの再会でハッピーエンド・・・とは言い難い作品ですが、全体の構成やストーリー展開等、個人的には高評価です。 [DVD(字幕)] 9点(2008-03-21 14:34:55) |
31. 海の上のピアニスト
《ネタバレ》 「ニュー・シネマ・パラダイス」は音楽で泣かされましたが、この作品は台詞で泣かされました。体は大人でも中身はまだあどけなさが残る1900役をティム・ロスが見事に演じていたと思います。ちょっと情けない表情がピッタリでした。 いま、主人公の名前をフルネームで言える方が、どの位いるだろうか・・・オレにはムリっす。 [映画館(字幕)] 8点(2008-02-21 14:14:07) |
32. ターミナル
《ネタバレ》 恐らく原作は、サー・アルフレッド・メヘランがビザ等の関係で、20年近く空港に止まらざるを得なくなったという実話「ターミナルマン」から作られたのだと思う。しかしこの物語は、少し同様のシーンが見られるが、結局は恋愛あり・友情ありのヒューマンドラマにまとまってしまった。「ターミナルマン」を読んでいなければ、先入観なしに楽しめたと思うが、本を読んだ後に観てしまったので、どうしても比較せざるを得ない。原作を忠実に描写するのであれば、祖国にも帰れず、アメリカにも入国できない主人公の苦悩と、入国に関わるドラマをもうすこし如実に描いて欲しかった。 原作とは切り離して、別の映画という観点からは、どうしても厳しい評価にせざるを得ない内容。 [DVD(字幕)] 3点(2008-02-21 13:55:27) |
33. タービュランス2
この手の映画は既にありきたりと化しているのですが(エグゼクティブ・ディシジョン、エアフォース・ワン等々)、主役が「飛行機恐怖症」ってのが、ものすごく斬新。そのくせ飛行機にメチャ詳しく操縦までできてしまうって・・・。何の迫力も驚異もないテロリストや、毒ガスを武器に金を奪おうとするテロリストもどき、精神安定剤で十数人がグッスリ、身分証を忘れたスチュワード(どうやって機内に入ったんだ?)等々不可解な事だらけでチト笑えます。ただ、観て損はないと思います。 [地上波(字幕)] 6点(2008-02-21 13:35:03) |
34. DEATH NOTE デスノート(2006)
《ネタバレ》 後編を映画館で観た後にDVDで観たので、結末が分かっている状況でしかレビューできないのが悔やまれます。結構原作に基づいた構成ですけど、当初は原作にない「彼女」の存在がやたらと鬱陶しく感じました。法に対する論争なんて必要ないし、存在自体が不要と思ってたのですが、南空ナオミをああいう感じの結末に持っていくところは、なかなか良い脚本かと。ただ、後編レビューでも書きましたが、余りにも簡単に大量の人を、まるで生命をゲームのように取り扱うかの如く死なせすぎます。後編よりもツッコミどころ満載なので、この点数ですね。最後に。藤原竜也、松山ケンイチの演技力に脱帽! [DVD(吹替)] 7点(2007-04-10 17:38:58) |
35. レジェンド・オブ・ゾロ
う~ん、子持ちのゾロ・・・・・ホアキンはかわいいのにあんなアクションもできて好感が持てるけど、なんか他の映画を観ているかの様だ。前作に比べて英雄っぽさが半減以下。オレ的には残念ながらNG。退屈な2時間でした。 今、ふと思ったけど、子供の名前「ホアキン」は、前作でラブ大佐に殺された兄の名前を付けてるのね。 あと、恐らくホアキン役の子は、前作「マスク・オブ・ゾロ」に出てきた幼少時のアレハンドロ役の子役では??たぶんそうだと思う。 [DVD(字幕)] 4点(2006-09-18 16:32:51) |
36. スリーパーズ
《ネタバレ》 ついていい嘘と悪い嘘がある・・・本当にそうだろうか・・・オレは断言する。復讐の末に手にする幸せなんて、大した事はない。むしろ余計に遺恨が残ると思う。神父が偽証をしてまで勝ち取った無罪判決だったが、結局メンバーの2人は無惨な死を遂げた。残った2人も、幸せな生活を取り戻したと言えるのだろうか。復讐の末に、果たして4人が何を得たのか、いまいちエンディングがすっきりしない。ただ、ストーリー展開は非常に良かったと思う。 [ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-15 15:08:09) |
37. デイライト
迫力があったけど、ストーリーが稚拙。それだけが残念。 [映画館(字幕)] 5点(2006-09-14 16:50:37) |
38. エル・マリアッチ
全てがパワープレイで気持ちいい。主演の俳優って、デスペラードでバンデラスの相方役で出てるでしょ?カンパ?キーノ?? [ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-14 16:47:48) |
39. 8mm
みなとみらいのワーナーマイカルシネマズ封切り作品?だと思った。ストーリーはまあまあ、映像は最低。何であれでR指定じゃないのかが不思議。絶対にカップルで観ないで下さい。ブルーになります。残虐な映像がなければ映画自体が違ったものになってしまいますが、もうちょっとソフトな映像だったら7点くらいはいく内容だと思います。 [映画館(字幕)] 4点(2006-09-12 14:34:37) |
40. ソルジャーゴールド
《ネタバレ》 ドイツ統一前の東ドイツのペンタスロン選手だったエリックがアメリカへ亡命、統一後もネオナチ(以前の秘密警察)に命を狙われ続けたが、最後は自分でケリをつけた。ストーリーとしてはありきたりだと思いますが、亡命のシーン、アメリカの選手に話しかけるシーン等は今の北朝鮮(美女軍団)にも通ずるものがあると思いました。 [映画館(字幕)] 6点(2006-09-12 08:35:35) |