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番茶さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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21.  ディストリクト-X 《ネタバレ》 
ジャケットでは軍の特殊部隊と凶悪エイリアンが派手なドンパチを繰り広げる話のように見えますが、全然そんな映画ではないです。 片田舎の街に静かに侵食してきたエイリアンからひたすら逃げまくるサスペンス映画。主人公が警官なので拳銃はパンパン撃ちますが、特殊部隊的なものはちょっと出て来てすぐやられてしまいます。 雷鳴轟く曇天のイギリスの高原の中、様々に形を変えながら飛来する飛行物体と、大小さまざまな不気味なエイリアンの造型がとても良。地味ながらセンスいいというか、ディズニーやマーベル色に染められたハリウッドでは到底生み出しえない感覚。さすがミステリーサークルを発明した国という感じ。 ただしストーリー・脚本は酷い。 連絡網が潰され外に逃げて助けを呼んでくれと言ってるのに、わざわざ応援に駆け付けて成す術もなく籠城したり、命綱であるはずの車を意味もなく乗り捨てて徒歩で移動したり、終盤エイリアンに殺された人々が次々と蘇生、人間ではない何物かに作り替えられた…と普通は思うところ「エイリアンは人間を治療しに来たんだわ。私たちが間違っていたのよ!」と意味不明な事を叫んでみたり。 ストーリー無視して「良く出来たYOUTUBE長編UFO動画」として鑑賞するのが良いと思います。 それにしても、この邦題とジャケット・・ドンパチもの観たい人は完全に期待外れだろうし、アーティスティックなモノが観たい向きはまず手に取らない。完全に売り方間違ってますね。
[DVD(吹替)] 6点(2021-07-16 22:41:05)
22.  エリザベス 《ネタバレ》 
ラストに政敵や裏切者が一気に粛清されるというカタルシスは、まんま「ゴッドファーザー」。 イギリスにはマフィアが居ない(移民があまり居らず、底辺労働者まで白人の自国民の為)というのは有名な話ですが、世界レベルで見ればイギリス自体が侵略と強盗を繰り返すマフィアみたいなもんですかね。生産能力と芸術センスが恐ろしく高いマフィアですが。 「ゴッドファーザー」だとソニーでなくマイケルが何故首領として相応しかったのか…がある程度の説得力を持って語られますが、本作の場合、メロドラマ的要素が大きくてエリザベスが他の政敵と何の資質が違うのかがはっきりしない。凛として素敵な女性だとは思いますが。良くも悪くも世界史的な偉業を成し遂げた人物像としては描き方が物足りない感じ。 マフィアだと最初から悪人として描いているわけで何の斟酌も要らないけれど、本作ではやはり主人公を良い役として描きたいわけで、その辺が足枷になってしまったのかと思います。 衣装やセットはゴージャスで「あ、何かの絵画で見たような…」というシーンがちらほら。中世絵画史に造旨のある人であればより楽しめる作りなんでしょうね。
[DVD(字幕)] 7点(2021-06-28 22:18:49)
23.  ホドロフスキーのDUNE
「エル・トポ」「ホーリーマウンテン」など神級カルト作品数点を遺して一時期シーンから消えたホドロフスキー監督。アイデアが枯渇しきったか、あっちの世界に逝ってしまったか・・と勝手に想像していましたが、実は映画史を塗り替えるようなとてつもない作品を企画し、惜しくも挫折していたそうで。その経移をドキュメンタリーで描いたのが本作。 制作チームとして出てくる名前が凄い。メビウス(漫画家=コンテ)、H.G.ギーガー(美術)、ダン・オバノン(特殊効果)、ピンク・フロイド(音楽)、マグマ(音楽)、サルバドール・ダリ(画家=出演)、アマンダ・リア(ダリの愛人=出演)、ミック・ジャガー(出演)、オーソン・ウェルズ(出演)等々・・ 「スターウォーズ」以前の映画史上初のスペースオペラであり、幻の大作となった後も、精緻に造られた企画書や引き抜かれた制作メンバーを通じてSF映画史に多大な影響を与え、この企画無しにはその後の「スターウォーズ」「エイリアン」「ブレードランナー」と連なるSF大作の潮流は存在しなかったという。・・このような誇大妄想狂の与太話のような話が、関係者のインタビューや膨大な資料を通じて語られていきます。 当時破格の1500万ドルという予算と12時間(!)という上映時間により、どの映画会社も難色を示し、結局企画は幻に終わる。(監督は「時間が長すぎるというなら分けて上映しても良かった。スターウォーズなどのシリーズものの先駆けだ」と仰ってます。) 膨大な借金返済の為に原作映画化権等々を売り渡す事になってしまい、デビッド・リンチ監督での映画化(砂の惑星)が決まった時には監督は廃人同様だったそうな。でも「映画を観ている内にみるみる元気が湧いてきた。何故ならあまりに駄作で大失敗は間違いないから。これは人として当然の感情であろう。」との事。 これは本当に観てみたかった。当時もう少し勇気ある映画会社さえいれば・・と思います。当然監督は、芸術と対峙する「会計士である」映画業界の現状への批判も痛烈に展開。  極私的には、シュールな連想ゲームのようなダリとの出演交渉や、ダリから「彼は才能がある」と当時全く無名のH.G.ギーガーを紹介され、ギーガーと会った時にたまたま見たマグマのライブに衝撃を受け、彼等もチームに引き入れる事とした・・という辺りの流れが興味深かったです。(マグマのクリスチャン・ヴァンデのインタビューもあり。)ギーガーがマグマのジャケットを手掛けたのはこういう経移だったのか。また明言されてはいませんが、マグマ・ファンの間で謎とされる「ボビノ81ライブ」での奇怪極まりない宇宙人コスチュームなどは(おそらく)ホドロフスキー監督の影響なんでしょう。意外な繋がりにビックリ。 そういえば「マッドマックス2」のモヒカン/ハードゲイ・ファッションも「ホーリーマウンテン」に登場した海王星のアクソンが先駆けてますね。この先進性と後世での普遍性。まさに前衛と呼ぶに相応しい。
[DVD(字幕)] 9点(2021-06-22 21:19:23)(良:1票)
24.  ドント・ブリーズ 《ネタバレ》 
盲目の退役軍人・・と楽勝ムードでチンピラトリオが盗みに入ったら、相手は暗闇でも戦える特殊訓練を受けたランボー爺さんだった。音を立てると銃弾や鉄拳が飛んでくるので迂闊に動けない・・という「一軒家版:クワイエット・プレイス」。アイデアはとても良いです。 爺さんをサイコパスにしてホラー映画にしてしまったのは個人的に微妙。もっと互いの人間描きこんでノーマルなサスペンス・アクションな作りにしたら良かったのに。地味に「隠れた名作」として名が残ってたかもしれない。 しかしホモやレズ(性的障害)の人権にはあれだけヒステリックなのに、障害者(身体障害、精神障害)をこんな面白オカシク描いていいんですかね。何とも歪んでるな・・リベラル・アメリカ社会。
[試写会(字幕)] 6点(2021-06-21 20:57:30)
25.  甦える大地 《ネタバレ》 
鹿島臨海工業地帯がここまで独創的な大プロジェクトだったとは知りませんでした。 「奈良時代に日本文化の中心地だった鹿島を復興したい」と言うのであれば、鹿島神宮や神道流剣道の様子も描いてほしかった感じ。 最近の鹿島は残念ながら「トンデモ成人式」で全国区で有名になってしまいましたが、その芽はこの頃に撒かれてたんですね。。プロジェクトが大きいほど、外から例の自称強制連行の人達が押し寄せて土地柄がくちゃくちゃになる。この日本特有の問題が、意図せずにもしっかり描かれている事に好感。客観的視点から描き切ろうという製作陣の真摯な姿勢が垣間見えます。 有能な官僚を演じた三国連太郎のキレキレの演技、地元の権力者(しかも共産党の息がかかっている)を演じた志村喬の嫌らしい演技も凄く良い。あと俳優名判らないけど地元の漁民のお婆さん。ホントこの頃はいい俳優がゴロゴロいますね。
[DVD(邦画)] 7点(2021-06-14 21:15:52)
26.  エスケープ・ルーム(2019) 《ネタバレ》 
どうせ小汚いコンクリート部屋でサバイバルゲームを強要される映画なんだろな…と思ってたら、意外や本格的セットのパズルゲーム。 具象版「CUBE」、西欧セレブ版「BOX」(諸星大二郎)て感じ。もう少し統一したアーティスティックな感じが欲しかったけど、そこそこ楽しめました。 ただ後日談が蛇足すぎ。「背景が何か」なんて観客の想像力に委ねればよろしいかと。 例えば「悪魔のいけにえ」では生き残りが確定してバカ笑いする女の子と、朝日をバックにノコギリ振り回して悔しがるレザーフェイスのシルエットで終わったからあれだけ印象的なラストになった。その後に女の子が警察引き連れて屋敷を訪れて、もぬけの殻で、数か月後日常生活を取り戻した彼女の後ろにレザーフェイスが立っている・・なんて話、誰も観たいとは思わんでしょ。 そんな後日談が必要になるって事は、本編で生死を賭けたゲームの緊迫感を描ききれなかったということ。 昨今の映画の「続編作りたい病」は何とかしてほしい。
[DVD(字幕)] 6点(2021-06-13 23:17:19)
27.  ターミネーター:ニュー・フェイト 《ネタバレ》 
意外と良かった。3~5に漂う如何ともし難いB級臭を払拭し、2並みのクオリティを取り戻したという印象。 未来から来た大谷翔平似の女戦士曰く「ジョン・コナー?誰それ」「スカイネット?知らない」一体なんなんだ…という感覚が2を観た時のワクワク感を彷彿とさせました。 ニヤケ顔の新型ターミネーターの俳優も良い。 ただ新型ターミネーターのアイデアは3とほぼ変わらないし(骨格+液体金属)、カーアクションも取り立て新鮮な所は無い。後半の展開はマンネリ感が否めず、 最後の舞台がまた工場(発電施設)かよ…とややウンザリしました。安定した観心地なのが良かった分かつて無いほどの凡作感。 これは最近の他の映画にも言える事ですが、もうちょっとロケーションのビジュアル面で工夫してほしかった感じ。 1のラスト、見渡す限りの平原に入道雲がもくもくと湧き上がっている美しい絵面、これだけで1のイメージがかなりUPしてる事を意識してる製作者はいるんだろうか。
[DVD(字幕)] 7点(2021-05-31 21:53:10)
28.  ふたりの女王 メアリーとエリザベス 《ネタバレ》 
邦題が紛らわしいですが、原題は「メアリー、スコットランドの女王」。メアリーが主人公です。「エリザベス」に対抗して製作されたんでしょうか。 スコットランドの幻想的な原野や断崖、丘陵などを俯瞰するシーンがふんだんに使用され、美術面ではかなりポイント高いです。 また前者以上に意識的に取り入れられたであろう数々の民族音楽も良。(ただバグパイプが全然出てこなかったのは何でだろう?) ストーリーは「エリザベス」以上に忖度(というか斟酌)塗れでややウンザリ。 メアリーもエリザベスも平和的に仲良くしたいのに、権力闘争を繰り広げる男どものせいでこうなっちゃった・・という話になっている。 エリザベス暗殺計画も側近が勝手にでっち上げた事件って事になってるし。 現実社会でも女同士の派閥争いってのは男以上にキツイでしょ。 ボスウェル伯の描き方も変。あそこまで信義の人に描いておきながらあの裏切り方は有り得ない。これだと自身の偶像を破壊し、これまでの生き方を否定してしまう事になってしまう。 メアリーを引立たせる為か、エリザベスが何かグロテスクなピエロみたいになってるのも何だか。 せっかくの歴史スペクタクルが、薄っぺらいフェミニズム映画みたいになってしまっていて何とも残念。 「エリザベス」にしろ「メアリー」にしろ、今度こういう映画を作る時は、カトリックとプロテスタントの考え方の違いをはっきりと描き出してほしい。
[DVD(字幕)] 7点(2021-05-31 21:36:49)
29.  クワイエット・プレイス 《ネタバレ》 
アイデアはとても良い。 それなのに何でこんな重々しいクソ真面目なドラマを作ってしまうんだろうか。。 こんなアイデアこそ「ドライブ旅行のバカヤングが立ち寄った山村で巻込まれる」パターンが相応しいと思う。 冒頭はロックなんかをガンガン鳴り響びかせておいて、途中から無音映画になってしまうというような。 ネット/SNSの時代とはいえ、電波塔や電源が潰されたとか、宇宙人は円盤から一定距離以上は離れられないとか、幾らでも孤立の理由は作れるだろうに。世界を滅亡させる必要が無い。 音を立てたい、立てたい・・あっ立てちゃった!!! 的なイライラやスリル、快感を徹底的に味わう話にしてほしかった。それにこんな深刻な設定など不要。 あと子役、こういう子供らしい子供は見ててホッとするけど、ほとんど視覚のみで成り立つ映画なんだから見た目ももっと楽しませないと。 色々な面で凄く勿体ない映画。
[DVD(字幕)] 6点(2021-05-31 20:34:57)
30.  1917 命をかけた伝令
舞台となるフランス片田舎の幻想的な風景が美しい。 泥だらけの塹壕、霧立ち込める桜満開の農家の廃墟、迷宮のような残骸都市での逃走劇、渓谷の激流に呑まれて滝を落下、森林に響く美しいバラッド(英国民謡)、目にも鮮やかな白い戦場の最前線・・・緊迫感に満たされながら質の良い精神旅行を堪能した感じ。構造がシンプルな分、各々の行動やセリフも感動的で良。 ワンカット技術はもちろん凄いですが、それよりも「激突!」「T1」「ラン・ローラ・ラン」などに連なる「ひたすら逃げる・走る系アイデア一発もの」として高評価です。 007シリーズでこの監督大嫌いだったんですが、この作品はとても良い。監督業にも題材の得手・不得手が有るんですかね。 しかし相変わらずの野暮ったい邦題はどうにかならないのか…。
[DVD(吹替)] 9点(2021-05-20 21:40:21)
31.  風の谷のナウシカ
もくもくと湧き上がる入道雲の中での追跡劇・空中戦はとても気持ちが良い。他に類を見ない独特の近未来世界の構築も素晴らしい。 え?ここでラストで良いの?という気がしたけど、原作はこの後もお話が延々と続いていくんですね。 オババの「何という友愛の精神ぢゃ!!」に思わず噴いてしまった。一番感動しなきゃいけないシーンなのに。。 つくづく民主党の罪は重い。
[映画館(邦画)] 8点(2020-09-14 14:09:34)
32.  ヘレディタリー 継承 《ネタバレ》 
評判が異常に高いので観てみたけど、ただ陰鬱なオカルト映画って感じ。 陰鬱な家庭ドラマが延々と続き、精神不安定なお母さんの終始ヒステリックな演技に辟易。「怖い」という前に旦那さんや息子が気の毒で仕方なかった。 「安直な手法では怖がらせない」という評を色々なサイトで見たけど、結局怖かったのは娘と母の首チョンパ。「悪魔の眷属に加わるには首を差し出さないといけない」とか何か理由があればいいけど何も無い。最後に出てきた他の家来はみんな首あるし。必然性のない残虐描写って安直な手法じゃないのかな? そもそも大抵の日本人には「悪魔が怖い」という本能的な恐怖が無い。最後の悪魔の偶像のチャチさ加減は何の茶番劇かと。同じ悪魔ネタでも「ローズマリーの赤ちゃん」とか「エンゼル・ハート」のようにお話が良く出来ていれば見応えあるけど、本作はそれに遠く及ばない。 ほとんどBGMの無い中で、最後のタガの外れたポポル・ヴーのようなラストシーンの音楽は良かったです。
[DVD(字幕)] 5点(2020-04-29 14:27:38)
33.  インビクタス/負けざる者たち
ラグビーワールドカップで3回目の優勝を遂げた南アフリカ。こんまいチョロチョ動き回るデクラーク選手が目立ちまくっていましたが、キャプテンはチーム初の黒人主将となる巨漢シヤ・コリシ選手。貧民屈育ち、少年時に優勝時のワールドカップを観て「国がここまで一体となれるのか」と衝撃を受け、ラグビーの道を目指すことになったそうな。 ワールドカップ初参加・初優勝時の南アフリカを描いた本作。強豪国として名を馳せながら連盟からオミットされ、アパルトヘイト撤廃により初めて大会参加が認められる。でも当時ラグビーは上流階級、即ち白人限定のスポーツと見做されており「アパルトヘイトの象徴たるスプリングボクスなど潰すべき」と黒人達は叫ぶ。一方で「この国ももう終わり」と士気がガタ落ちになる白人選手達。そんな彼らを身一つで説得し、鼓舞する為に必死に動き回るマンデラ大統領。最後には、黒人と白人が一体となって熱狂の渦に巻き込まれる。実際にはもっと色々あったでしょうが、脚本がシンプルながら本当によく出来てると思いました。 当時の黒人の大半はサッカーにしか興味がなかったそうで、大統領警護の黒人SPが白人SPにいちいちしょうもない質問を発する小ネタが良。「おい何が起こったんだ!?」「得点が入ったんだよ。」 当時チームに黒人は1人しかおらず、それが20年の時を経て、初の黒人主将を戴き世界制覇。映画とリアルが一連となった感動巨編のようです。
[DVD(字幕)] 8点(2020-03-16 23:32:04)(良:1票)
34.  ウトヤ島、7月22日
まさに、こういう夢を見る事がある。誰だか判らない者に追われ、仲間と、或いは独りで、ひたすら逃げまくるという。 「覚醒したままの夢の再現」という点で傑作に思います。 「カヤ、あなたなの?」と、声はすれど岸壁を見渡しても誰も居ない・・この辺りも本当に夢で見る感覚に近い。 最初の1分位を除いてすべてワンカットなのに、最後までリアルさと緊迫感を継続させた演出力、俳優達の演技力は凄かったです。一体どうやって撮影したんだろうか。(どこぞの学園祭レベルの疑似ワンカット映画とはえらい違いだ。) 全くの架空の設定にして、観客がどんな解釈でも出来得るような作りだったら、純粋に映画としてもっと評価できたかも。 監督が意図したであろうプロパガンダ的なものが逆にマイナス要素になっている気がします。ただ、アイデア一発もの映画としての完成度が高いので得点高目です。
[DVD(字幕)] 8点(2020-03-14 16:20:50)
35.  アザーズ
あらゆる面でよく出来たホラー映画だと思いました。豪壮なゴシック洋館のムードをここまで活かしきったのは見事。 光を浴びれない子供達の描写は、どこか子供時代のノスタルジー…台風前夜とか、夏休みの夜更かしとか…を刺激するものがあって良かったです。 同じオチで有名なシャラマン監督の映画がありますが、あっちはこのオチが無くても物語が成立するのに比べ、こちらはあらゆる要素がオチに収束される。密度の高いシンプルな構造美。映像的美しさも相まって個人的にはこちらに軍配です。
[DVD(字幕)] 10点(2020-02-29 11:19:16)
36.  バルジ大作戦 《ネタバレ》 
他の戦争映画ってそんなに細かなリアリティに忠実でしたっけ? 雪が少ないとか、戦車の数が多すぎるとか、結末がコメディみたい(誰もそんな事言ってない)とかはありますが、作戦の概要やドイツの敗因が燃料不足(敵の燃料基地を奪えなかった)など、概ね史実通りです。 違和感というなら、例えば名画と名高い「戦争のはらわた」なんて舞台は砂漠だし、ドイツ軍の主人公は「スピーク・ラーク」の典型的アメリカ人だし、みんな英語喋ってるし・・西部劇か。 それにしても500両にも及ぶ戦車のタンクバトルは凄い。当然CGでなく実写。 大佐の人格が変わったり、副官が裏切ったり、色々ドイツを悪く描こうとされてますが、それでもドイツの方がカッコよく見えるのは何なんだろう。
[DVD(字幕)] 7点(2020-01-13 11:37:41)
37.  ウィッカーマン(1973) 《ネタバレ》 
チーフタンズ、アルタン、エンヤ、クラナド…ケルト音楽が好きなので少々ショックでした。ああいう描かれ方をしてケルトの方々怒らないのかな? 聞けば、元ネタは実在の島、実在のお祭だそうで(あんな人柱は無いでしょうが)、島民もエキストラ等で積極的に協力してたとかでビックリ。例えば日本映画においてお隣の半島の風習をああいう風に描いたとしたら、マスコミに総掛りでボコボコにされそうです。価値観の逆転というか、我国が何だか恐ろしい全体主義国家に思えてきました…。  リメイク版とは異なり、警部が選ばれた理由や祭の日まで追いかけっこを続けていた理由も、キチンと合理的な説明が付いています。上手く出来た話だなと思いました。リメイク版を先に観てしまった事が本当に残念。
[DVD(字幕)] 8点(2020-01-13 11:31:04)
38.  写楽 《ネタバレ》 
歌舞伎座~吉原を中心とした江戸後半の爛熟した町人文化世界の再現が素晴しいです。エンドクレジットに協賛として出てくる大手企業の数々…バブルならではの豪華・贅沢さ。お金かかってますね。美術と雰囲気において「薔薇の名前」の修道院世界や「アマデウス」の宮廷世界、「ブレラン」の架空の近未来世界…辺りにもう一息という感じで良。 しかし改めて観ると、豪勢なハードの割には日本人の感性があまり感じられない。日本的舞台に中身をお隣の国の人に置き換えたらこうなるって感じがしないでもない。こういう映画が作られてしまったのも時代ですかね。
[ビデオ(邦画)] 6点(2020-01-13 11:18:49)
39.  CUBE ZERO<OV> 《ネタバレ》 
どうでもいい事ですが1作目を観て思った疑問は、1つのイベントが終わると死体をどうやって片づけるんだろうか?という事。 清掃用具を担いだオジチャンオバチャンがエッチラエッチラ部屋から部屋へ移動するんだろうか。無茶苦茶難儀な話だな…と思っていたら、その辺が説明されていて良かったです。蒸発システムか…なるほど。 しかし越えられない「続編はクソ」の壁・・。
[DVD(字幕)] 5点(2020-01-13 11:08:03)
40.  ムカデ人間 《ネタバレ》 
ウンコというのはあらゆる栄養素を取り去った残りカスなので2人目以降はすぐに衰弱して死にそう・・とか、尿道が繋がってないけど水分採りたい時どうするんだろう・・とか突っ込むのは野暮なんでしょう。 最後の自殺はアメリカとは違ったヨーロッパ人ならでの日本人観が垣間見えて興味深かったです。(でも監督、ヤクザってのはほとんどが日本人じゃないんだよ・・・) 最後に博士が死んでしまって、後ろの人はちゃんと分離して助かるのかしらん?というのが気になりました。
[DVD(字幕)] 6点(2020-01-13 10:49:04)
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