21. チェンジリング(2008)
《ネタバレ》 実話であると断られなければ、あまりにも常識外れの展開に現実味が失われそうなほど。母が気の毒でならなかった。実子の行方が気にかかるが、おそらくシリアルキラーの手にかかって殺されたのだろう。死刑囚が呼び出したのはおそらくそれを白状するためだったのだろうが、気の毒で話せなかったということなのだろう。 [映画館(字幕)] 8点(2009-03-16 21:33:23) |
22. 007/慰めの報酬
《ネタバレ》 007の魅力は、まず第一に連続的に繰り広げられる激しいアクションシーンにある。空間的なスケールとスピードと絶対絶命度が劇的なわけだが、SFヒーロー物と異なり現実感、臨場感が伴っていることが必須条件だ。そういう観点で今回は出来が良い。何度死んでいても不思議ではない状況をさらりと切り抜ける格好よさはまさに期待通り。魅力の2番目に挙げられるのは世界紀行映画だということ。国際色豊かに物語が進み、インディジョーンズ的(本当はインディがまねしたほうかもしれませんが)に楽しめる。 ボンドガールが絡む好色的な描写は私はもともと好きではないので、今の役者になってから以前のロジャームーアのような「ねっとり」した感じが消えて、ハードボイルド色が少しはっきり出てきたところも好感触だ。 [映画館(字幕)] 8点(2009-01-18 01:29:40) |
23. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 ジョーカーを上手く使い、さまざまなワナを展開して楽しませてくれた。 が、検事が悪側に廻ってしまった理由が全くわからない。いや、「わかってくれますよね」という感じは伝わってくるが、私はいやだ、わかってあげたくない。信念はそんなに簡単に曲がるものではないよ。SAWでも同じだが、洗脳することによって、その人に内在していた悪が目覚める的な発想は米国では一般的なものなのだろうか。なにか流行りのような思想なのかもしれないが、私から言わせてもらえれば、偏りすぎた思想だ。米国の腐敗臭が漂ってくるような映画だ。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-01 02:34:14) |
24. 地球が静止する日
《ネタバレ》 う~~ん、この訳のわからなさ!この違和感は・・・そう、なにかの原作があって、それを無理やり映像化しようとして失敗したときのパターンだ。きっとそうに違いない。話としては「おとぎ話」のレベルで、キアヌじゃなくて「かぐや姫」にでもしたほうがもっとセンスよかっただろうにと思う。エンディングも「ええっ?まさかそんななにも無しで終りですかぁっ!!」という感じ。ハリウッドの似非科学信仰がエスカレートしてきた感あり。 [映画館(字幕)] 3点(2008-12-23 21:27:20) |
25. アイアンマン
《ネタバレ》 ババババキューンと空をゆく~・・・光速エスパーを思い出しました。もう夢を追う世代じゃないと自分では思っているので、実はちょっとついていけなかった、その荒唐無稽さには。ヒーローものだから当たり前なんだけど。主役が中年実業家で、お相手もそこそこ年増ってところは自分的には好感度アップだ。ストーリー展開のテンポが非常に軽快で、娯楽作としては楽しめた。 あれ?だれも光速エスパーに言及してないのか・・・・どっちかがパクリだと思うけど。 [映画館(字幕)] 7点(2008-10-13 21:57:38)(笑:2票) |
26. デッド・サイレンス(2007)
《ネタバレ》 ばけものの顔が非常に怖い。あれが迫ってくる様は、ホラーを見慣れた私でも正視に堪えない。顔を伏せてしまった。お父さんが人形化されているとは・・わからなかった。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-04 21:22:13) |
27. インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国
《ネタバレ》 アクションはほとんど予告編で公開されてしまっており、驚きやスピード感やインパクトはない。日本でも流行りのスピリチュアルに毒されてしまっている感あり。こういう映画を臆面もなく作成して大々的に売り出せるってのは、どこかセンスが「ただれてしまっている」のではないか、ハリウッドと米国のセンスは。 [映画館(字幕)] 1点(2008-06-17 23:09:32)(笑:1票) (良:1票) |
28. 28週後...
《ネタバレ》 いっやあ~怖い映画だったなあ。あのスピード感は発明ですね一種の。コマ落としのような映像技術と、あっという間に感染&発症が成立してしまうという設定。以前のこういうやつなら、その変身するさまを、じっくりと気味悪く見せつけるのが見せ場であったが、逆にあっという間に変わって、テンポよくバンバンいっちゃうってのも、アリなんだねえ。 [DVD(字幕)] 9点(2008-06-14 18:11:26) |
29. ランボー/最後の戦場
《ネタバレ》 ミャンマー軍事政権に酷い目にあわされている少数民族を助けるための映画ってことになるのでしょう。無力かもしれないけど映画人としてできることをしてます!という主張はわかるのだが・・・。一方で生々しい虐殺シーン「だけ」が売りものであるのはどういったものかねえ?迫力と悲惨さに目を覆いたくなるし、インパクトもかなり強烈なものがあるけれど、それで集客し儲けているという現実に対して映画人はどういうスタンスをとっているのか大変気になる。収入の一部あるいは大半をどこかに寄付とかしてるなら納得しますけれど。米国人の「極右」性がビシビシ伝わってくる。あの「バンド・・ブラザース」にも共通するような「自分が正しいと思うことは世界のどこでも誰にとっても正しい」と信じ切っている米国人の作りそうな映画である。 [映画館(字幕)] 5点(2008-06-06 00:03:45)(良:1票) |
30. 最高の人生の見つけ方(2007)
《ネタバレ》 死ぬ前に一度ピラミッドを見ておきたいとか、万里の長城を見ておきたい、などと考える人は多いだろう。きっと米国人もそうなんだろう。が、この映画ではもちろんそんな「俗っぽい」行動をせよとか、人生の最後はこうやって充実させようなどと言っているわけではない。「映画を見に来ているみなさんは、きっとこういう最後が充実した生き方とおもえるんでしょう?だからそれをまずはごらんください」という意味合いで世界中旅をさせていると思われる。でも本当に映画が訴えたいのはそんな最後の過ごし方ではない。ジャックニコルソンの役柄は俗的な欲望しか持てない「庶民」を代表している。庶民=我々に対し、「もっと考えてみたら?ほんとに一生の最後をそんな低俗な、お金でかなえられるようなことに使ってしまっていいの?」と訴えている。映画の主題は黒人主人公の終末の迎え方にあらわれている。金持ちと知り合って、派手に旅行できていいなあ~と観客に思わせておいて、実はそれは本当のその黒人主人公の希望ではなくて、「見ず知らずの人に親切にする」という項目を実行するものだったという、キラリと光る、だけどサラリとしたどんでん返し。映画の作り方にもよるのだろうが、もう少し主題をわかりやすくアピールしないと、多くの観衆には誤解されかねないところがある。 [映画館(字幕)] 7点(2008-05-17 23:51:48)(良:4票) |
31. ゾンビーノ
《ネタバレ》 変わったゾンビ映画。残酷なシーンは、人を食べるという「ゾンビとしての符合」を最小限表す程度の描写にとどめられており、製作者の意図がホラーとしてのゾンビ以外にあることは間違いない。「ゾンビは生きてるの?死んでるの?」との少年の問いかけがこの映画の主題で、ゾンビ=死ではなく、ゾンビもひとつの生の形?であるとして映画は進行されている。ただ、そのことを善としているわけでもなく、結局は「生と死をちゃんとわけないと問題が起きるぞ」と言いたいのかもしれない。昨今の医学の進歩で脳死という、生きてるのか死んでいるのかという論争が日本では起きた(今は死んでいるということでかたづけられたが、本当はそうではなく、受け入れられない家族も多いはず)、今後の科学と医学の進歩を揶揄しているのであろう。舞台設定が一昔前の幸せ、豊かなアメリカンファミリーで、ノスタルジックな雰囲気がいい。 現代のような複雑な医学科学環境がなかったあの時代でも「みなさんそのほうが幸せだったでしょう?」とそう問いかけているのだろう。 [DVD(字幕)] 9点(2008-05-11 06:53:42)(良:1票) |
32. バイオハザードIII
安っぽさがなく、それなりの質感を持った映像で終始している点は良い。ゾンビものではあるが、ホラーと呼ぶには明るくテンポが良く、スタイリッシュでカッコ良い。どちらかというとターミネーターに近いカテゴリーの映画になってきた。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-14 23:05:17) |
33. AVP2 エイリアンズVS. プレデター
《ネタバレ》 モンスター映画の「ベタな」展開で終始するため、物語的にどんでん返しとか、深みなどは皆無。こういう映画ではそれはまたそれでプラス評価したいところだが、いかんせん登場モンスターの威力があっさりしすぎている。エイリアンもプレデターも既知のものだが、本来「ものすごい威力」を携えた強力なキャラであったはず。なのに、あっさりしすぎている。ともに強さが全く感じられない。ただの猛獣とどこが違う?トラとライオンにおきかえてもあんまり違わないのではないだろうか。ま、B級娯楽映画と割り切って造られているのは明らかなのでそこまで要求するほうもおかしいのだが、ひとつ気になる点がある。殺される人間の種類が妊婦であったり、親子連れであったり、マイホームでくつろぐファミリーであったり、心清い恋人同士だったり、通常は殺さないであろう役割の人間が遠慮なく殺されていくこと。倫理感に敢えて背こうとする意図が強く感じられ、いくらホラーアクションであっても行き過ぎかなと感じた。 [映画館(字幕)] 5点(2007-12-28 18:10:07) |
34. ソウ4
《ネタバレ》 複雑な時間軸が私にはすでについていけないレベルに達してきていて、よ~く考えれば、きっと、よく練られた話なのだと思うが、「なるほど~」などと簡単に感心できるようなものではなかった。冒頭の病理解剖描写について一言。グロ趣味でもなければあそこまでリアルに解剖シーンを描写しなくてもいいのではないかと思う。この映画を好む人物象って、そ、そうなの??って、なんだか見ている自分がそう思われているのかと、恥ずかしく思えた。 [映画館(字幕)] 9点(2007-12-07 22:41:15) |
35. パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
好みの問題ではあるが、こういうファンタジーものはどうも評価できない。お姫様をとりまく様々なキャラクターが織り成すおとぎ話。見ていて、もうなんでも同じじゃないのかなと思えて、何度も映画館を出たくなった。ハラハラドキドキもしないし、あっと驚くような構図の撮影もなく、スピード感もない。最後の作品だから、これでもいいのかな。次があるのなら、これではまずいでしょうに。 [映画館(字幕)] 5点(2007-06-21 20:52:50) |
36. アダム -神の使い 悪魔の子-
《ネタバレ》 クローンに記憶が移植される・・・!わけねえだろうが!! サスペンスでも、ホラーでも、なんでも、途中まで引っ張ってきて結局オチが「作者に的にはアリ」って造り、もういい加減にしてほしい。そういうことなら最初から観たりしませんのに。シックスセンスなどに近いな。サスペンスと思っていたら、オカルトだった・・ガクッてやつ。最低な映画です。 [DVD(字幕)] 0点(2007-05-31 20:55:47) |
37. コラテラル
ロスの一夜をお洒落に描いている。最後にドタバタと終わるように感じられ興をそがれたが。 [DVD(字幕)] 8点(2007-05-08 23:02:12) |
38. スパイダーマン3
スパイダーマンのリズム感が単調に思え、特撮時間はたっぷりあったのだけれど驚きは無い。物体にぶち当たっても平気でいるということが、却ってバトルシーンでの緊張感を奪っている。こういう映画はヒューマンドラマは正直なところ「お飾り」でしょう。従ってストーリーでハラハラさせられたり、特撮で驚かされたりというのが乏しい本作はツライ。CGをとにかくたっぷりみたいというゲーム世代には良いかもしれない。 [映画館(字幕)] 5点(2007-05-05 22:20:03)(良:1票) |
39. ロッキー・ザ・ファイナル
人生を歩む一歩一歩は、歩いているその時には何も自分に変化をもたらさないように見える。が、振り返ってみると、二度と戻れないその道程は遥かである、まるで水滴が岩を穿つように。映画を観ながら己の人生を振り返らなかったものはいないに違いない。誰にとっても宝石のように甘美な輝きを持つ大切なものとして心のうちに秘められている物、それを「さあ、それを脇に置いて先へ進もう」とやさしく観る者に語りかける。観客が「脇に置いておく」ように勧められるのは他ならぬロッキーをも含む。年齢的な意味でこの映画のストライクゾーンはスタローン実年齢60歳前後ではなく、実は40~50代であろう。人生を振り返りながらそこで過去の数少ない栄光、良い思い出にすがって生きるか、それを振り切って新しく良い思い出を作っていこうとするかの選択をする時期である。苦しい選択になろうとも前に進むとのスタローンの意欲に勇気付けられる。「思い出は美しすぎて、それは悲しいほどに」と表現したくなるような熱くセンチメンタルな「ロッキー」の締めくくり、カッコよすぎです。 [映画館(字幕)] 10点(2007-05-03 00:13:15) |
40. スネーク・フライト
「アナコンダ」でヘビの特撮がちょっと少なくてなんだか物足りないと思っている諸兄に徳用袋的にヘビの特撮オンパレード、見せてくれる映画。大昔にERで看護婦やってた女優がヒロイン的な役ということにかなりの無理を感じた。 [DVD(字幕)] 5点(2007-04-30 00:32:05) |