21. チア☆ダン〜女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜
《ネタバレ》 田舎高校の部活動を舞台にした青春物なら「スウィングガールズ」や「シムソンズ」のほうが遥かに良かった。 実話物にありがちな散漫さを感じる。ダイジェスト的なところもあって、深くまで入り込めない印象。 これならドキュメンタリーで観たほうが良かったかも。 [DVD(吹替)] 4点(2020-05-03 18:16:27) |
22. ワン チャンス
きっとドキュメンタリーのほうが感動すると思う。 映画にした良さを感じられなかった。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2020-05-03 18:13:24) |
23. LION/ライオン 〜25年目のただいま〜
《ネタバレ》 副題の「25年目のただいま」はネタバレで興醒めでしかない。 実話物にしばしば見られるのだが、実話に縛られてストーリーが散漫で入りこめない。 それなら完全ドキュメンタリーでこれを見たかった。 実話物は映画やドラマの特性を生かせたものと、ドキュメンタリーのほうが良かったものに分かれるけれど、自分にとってこの映画は完全に後者にあたる。 主人公にはあまり魅力を感じないけど、実子を持つことよりインド人の養子を持つことを選んだオーストラリア人夫婦が気になってしまう。 神からの啓示で選んだ道とはいえ、やっぱり実子を産み育てて平凡な家庭を持ったほうが幸せだったろうに。 [DVD(吹替)] 3点(2020-05-01 22:42:57) |
24. 万引き家族
《ネタバレ》 訳有りで集まった擬似家族を描いたドラマは、これまでも見たことはあるので特に目新しさは感じなかったけれど、とにかく役者が良い。ストーリーにも惹かれるものはあるが、消化不良の部分は残る。 是枝監督は全部をわかりやすく伝えようとは描かず、あえて観客の想像の余地を残しておく。 そのためクドさはなく粋に見えるメリットはあるけれど、もう少しわかりやすく伝えてほしい部分はある。 少年が何か呟いたけれどそれが何かわからない、といったようなところは印象には残るけれどスッキリしなくて気持ちが悪い。 お婆さんが何のためにお金をためていたのかも描かれてはおらず消化不良。 要はどこまで描くか監督のサジ加減の問題だと思うが、個人的には若干不親切に思える。 [地上波(邦画)] 7点(2019-12-27 22:01:06) |
25. 黄金のアデーレ 名画の帰還
叔母のアデーレを描いた絵画を裁判で取り戻す実体験を基にした映画。 この老婆にも弁護士にもあまり共感できず。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2019-12-26 00:28:34) |
26. わたしを離さないで
《ネタバレ》 臓器を提供するために生まれたクローン人間。 臓器を摘出されボロボロになって無残な死を迎えることを自らの運命と諦観しているが、真実の恋をしている二人は猶予期間が与えられるという噂にすがる。 結局その噂とは異なる残酷な真実を突きつけられて打ちのめされるのだが、そんな噂に頼って助かろうとするアクションができるのであれば、なぜもっと反抗しないのか?なぜ脱走しないのか?と不思議に思える。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-26 00:27:22) |
27. オデッセイ(2015)
《ネタバレ》 宇宙事故に付きものの悲壮感がない。 爽やかなスポーツ青春物といった雰囲気。 困難はあるのだけれど、必ずハッピーエンドで終わる変な安心感があるために緊張感に欠ける。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-12-26 00:25:07) |
28. ボブという名の猫 幸せのハイタッチ
《ネタバレ》 自分が犬派だと再確認しただけ。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2019-12-23 23:47:17) |
29. その街のこども 劇場版
《ネタバレ》 前半はつまらなくて見るのをやめようかと思ったくらい。 森山未來と佐藤江梨子の二人のシーンが大半。 こういうのは役者によほどの力がないと持たないものだけれど、佐藤江梨子には荷が重かったように感じた。 [DVD(邦画)] 3点(2019-12-23 23:40:51) |
30. スキマスキ
《ネタバレ》 スキマが好きな主人公が向かいの部屋の女を覗いていたら、逆に盗撮されていたというラブコメ。 佐々木心音は全然美人ではないがフェロモンはある。でも、ストーリーはたわいなくて印象が薄い。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2019-07-19 20:00:20) |
31. 湯を沸かすほどの熱い愛
《ネタバレ》 宮沢りえが幸薄くも愛の深い女性を好演。捨てられて捜し求めた母に、やっと会えると思ったのに拒絶される。 でも、自分は周りの人たちに愛を与え続ける。いじめで不登校になった安澄を厳しく叱りながらもそれに立ち向かう強さを教える。 真実を隠して安澄を自分の子として育てながら、耳の不自由な実母と会話ができるようにと手話を習わせておく。 浮気性の夫も、引き取った血の繋がらない子供たちも、仕事の依頼で関わった探偵も、双葉の慈愛に動かされている。 末期ガンと診断されてからの物語となると、ありきたりな感動押し売りになりがちで醒めてしまうことがよくある。 でも、この作品はそういう押し付けがましさは感じず、素直に入り込めた。エピソードの中には出来すぎだと思うものもあるけれど。 イジメに対抗して教室で制服を脱いだとしても、現実ならそれでイジメが止むどころか更にネタにされるだけのような気はする。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-07-19 19:56:21) |
32. メッセージ
《ネタバレ》 UFOが12機、世界各地の上空に現れる。 その目的がわからないため、なんとかコミュニケーションを取ろうとする過程がかなりリアルに描かれている。 異性人のメッセージが、言葉ではなく円環状の形だけというのがユニーク。 これを文字として地球の言葉に約すのには、地道にデータを積み重ねて解析するしかない。 異性人のやってきた意図が、親善か侵略か。 それがわからないと対処のしようがないのだが、異性人の侵略を恐れた一部の国が攻撃を企図。 「サピア=ウォーフの仮説」によると、異性人の言語を理解することが未来を予知することにつながるという。 この辺りの理論が難しすぎてピンとこないのだが、ともかくこれによって異性人と同じ能力を得たルイーズが未来の記憶を時々呼び起こされることに。 回想シーンと思われたものが未来の出来事だったというどんでん返し。 未来がわかっていても、それを変えようともがくのではなく、だからこそ一瞬一瞬を大切に生きる。 子供を亡くす未来であっても、やっぱりこの人と一緒になって子供との出会いを選択する。 主人公のその心情が切なくも美しく感じられる。 着想はすばらしいが、無理筋が幾つも。 中国の上将を電話一本で説得したのは都合が良すぎる。 突っ込みどころが多くてすんなりとは入ってこないものの、少なくとも見応えのないつまらない映画の類ではなかった。 仮説に裏づけされた理論的な要素もあるし、テーマに哲学的な深さもある。 ただ、時間の概念が常識的な理解を超えているので、難解で頭がこんがらがってしまう。 [DVD(吹替)] 6点(2019-07-06 21:15:11) |
33. セブン・シスターズ
《ネタバレ》 人口過多と食糧不足によって子供は一人しか認められず、二人目からは抹殺される未来世界。 そのために、7つ子が曜日ごとに一人の人間を演じて隠れて生きる。 7人のうちの1人が外で人差し指を切断する怪我をしたために、他の少女たちも父から指を切断されるシーンがとても印象的。 かなり無理のある設定だけれど、この辺りから次第に物語に引き込まれていく。 身内の裏切りというどんでん返しもあって、サスペンスとしては最後まで目が離せない。 1人7役でまったく違ったキャラを演じているのも見どころ。 [DVD(吹替)] 7点(2019-07-06 21:07:55) |
34. カメラを止めるな!
《ネタバレ》 お見事。アイデアと脚本の勝利。 前半はホラーで、後半がその謎解きドタバタコメディー。 内田けんじ監督の『運命じゃない人』が頭に浮かんだ。 ラストの人間ピラミッドと、監督が幼い娘を肩車している写真が重なっているのもオシャレな締めくくり。 綿密に構成されて、完成度が高い。 [DVD(邦画)] 8点(2019-07-05 22:49:51) |
35. 悪人
《ネタバレ》 人を殺した祐一が社会的には一番の悪人だろうが、殺された女も同情できないくらい嫌な女だし、その女を物のように車から捨て去る男、祐一を捨てた母親、祐一の祖母を騙す詐欺師など、いろんなタイプの悪人要素を持つ人物が揃っている。 その中では、祐一は悪人というよりバカな奴という印象。 光代を共犯にしないために殺すフリをしたというシーンだと思うが、警察の現れるタイミングがそんなにどんぴしゃで都合よく合うものかと不自然に思えた。 祖母役の樹木希林の何とも言えない哀感がたまらない。とんでもない身内を持ったがための悲哀が滲み出ている。 [インターネット(邦画)] 6点(2019-07-05 22:48:03) |
36. マンチェスター・バイ・ザ・シー
《ネタバレ》 なんだか陰気でキレやすくて嫌われ要素の多い主人公だと思ったが、そういう辛い過去を抱えていたのか。 自分のせいで愛娘たちを失ったとなると、これは容易に立ち直れない。 妻から責められたシーンはなかったが、当然激しくずっと責められてただろうし、何よりこの男自身が自分のことを許せないだろう。 そんな主人公をやっぱり好きにはなれないけれど、嫌悪感は消えた。 結局リーは甥のパトリックと一緒にこの街に住むことは辛すぎてできない。 乗り越えるには事件が重すぎるし、時間ももっと必要なのだろう。 ラストはふんわりした終わり方だったけど、能天気でわかりやすいハッピーエンドよりこのほうがリアルでふさわしい。 トラウマが解消できたわけではないが、希望を感じさせる余韻の残るラストだった。 [DVD(吹替)] 7点(2019-07-04 21:39:05) |
37. 女神の見えざる手
《ネタバレ》 バリバリに仕事のできるキャリアウーマン。 一番信頼する部下に裏切られて袂を分ったかに見えたが、それまでも計算で。 手段を選ばず目的を達成する、下手に触るとトゲで刺されて傷を負わされそうな尖った女。 味方にするとこれほど頼もしい人はいないけど、こういう人と親しくなれそうにはない。 [DVD(吹替)] 6点(2019-07-04 21:37:48) |
38. スリー・ビルボード
《ネタバレ》 ヒロインが嫌味で無表情な年増おばさん、準主役が差別主義の暴力警官。 主人公を好きになって作品も好きになれるタイプなのだが、本作は二人とも大嫌いなキャラなのに、作品としては好きになったのはすごく珍しい。 娘をレイプして殺した犯人が未だにつかまらず、それも自分が娘に投げた言葉のせいで事件につながったとなれば、あんな風に攻撃的になってしまうのもわかる気がする。 触れた者が火傷するような激しい姿の内には、どうしようもない悲しみと自分への怒りが満ちている。 二人は結局あの後どうしたのだろうか、余韻を残すラスト。 フランシス・マクドーマンドがこれ以上ないほどに役にハマってる。 [DVD(吹替)] 7点(2019-07-03 21:32:17) |
39. 15時17分、パリ行き
《ネタバレ》 実話を本人たちが演じていると知らずに見たので驚いた。 演技もそんなド素人には見えなかったので。 イーストウッド監督も思い切ったことをするもんだ。 面白い試みだったが、映画は実話ものにありがちな、ストーリーの芯から外れた散漫な部分、そこはいらないでしょ?ってところがある。 それがあるからリアルさが増すということでこだわりがあったんだろうけど、その部分は見ててちょっと退屈。 [DVD(吹替)] 4点(2019-07-03 21:28:52) |
40. ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
《ネタバレ》 メリル・ストリープは「プラダを着た悪魔」では専制君主のような強烈なトップだったが、ここでは優柔不断にも見える迷いや弱さを感じさせるトップ。 まったく違う役をこれだけ演じきるのはさすがだ。 [DVD(吹替)] 7点(2019-07-02 23:39:55) |