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役者の魂さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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自己紹介 鑑賞した映画を批評する為というより作品の評判を知る事と見方・感じ方・批評の仕方を学ぶ目的で参加させてもらっております。『見る価値無し。』だの『つまらん。』だの、『別に見たくも無い映画だったが誘われて仕方なく見てやった』だのいう、子供じみたくだらない、ご覧いただいた方や映画自体にも無礼で不快になる様な書かない方がマシなレビューにならない様に心がけてます。 1本120分平均の映画を1000本以上も見て書いた人も大勢いて驚きです。毎日1本以上映画見る人って凄いね…。

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21.  ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃 《ネタバレ》 
褒めちぎった[VSビオランテ]以降の有様を見て…   過去の栄光とネームバリューの大きさだけで、出演すること自体が飽きられているのに大物扱いされ続ける年配俳優みたいなゴジラと、ソロデビューさせたからには是が非でもドル箱スターにしたいが為に、メークと衣装の愛らしさでゴリ押しが続けられる小娘アイドル歌手みたいなモスラと、奇抜なルックスと存在感だけで勝負するが、結局最後はヤラレ役で退場というパターンに決まっているお笑い一発屋芸人みたいなキングギドラ。こいつら【3バカ怪獣】を今更勢ぞろいさせて作る話なんて、どうせネタ切れのバトルロイヤル程度だろうとナメてた私がバカだった。いや、公開当時のポスターに写っているコイツらの顔ときたら、3バカどころか魑魅魍魎か文字通りの【化け物】で、この時点で氣付いたものの、本編映像はもっと凄まじかった。くだらない程に甘ったるかったこれまでの物語を(毎度の事だが)全て御破算にして心機一転。ゴジラが戦没者の怨霊。それゆえ残虐に暴れまわり、その他2人プラス1の怪獣が古代から日本を守護した聖獣として、残虐ゴジラに立ち向かう。怪獣が引き起こす恐ろしさの表現もまた嫌悪感が湧くほど巧み。『怪獣映画は恐怖映画でなければならない。』と評していた人がいたが私も賛成。もう二度と見たくないと思わせる恐怖映画だった。そう思わせてくれたからこそ高得点を献上する。尚、若干付記するが、商店の飼い犬を殺そうとしたクソガキどもに襲い掛かり、見事にこのガキどもを成敗した【化け物モスラ】。私は大ファンになった。
[ビデオ(邦画)] 9点(2015-06-23 22:07:07)(良:1票)
22.  ローレライ 《ネタバレ》 
大好きな映画です。  web上の大概の場所で卑下され嘲笑されている様ですが私はそう思いません。不真面目な作りの映画ではないし。まあ感じ方は千差万別だし己の感想を書く場なのでそうさせて頂くのみとします。因みに私はいわゆる第二期怪獣世代なので、実写の特殊効果だけがアニメとか、人形や釣り糸モロ見えな映像に不備は感じない質で更に、ガンダムを面白いと感じず、エヴァという作品はロボットと女の子のイラストくらいしか知りません。  [素晴らしいと思った点]   ①オープニングテロップから敗戦色の濃さと人心の疲弊を感じられる。一瞬で原爆投下の事実と威力を解りやすく表現した映像が見事。 ②祖国最後の希望という最終兵器の盛り上げ方も巧い。しかもその兵器が未知で非人道的で制御困難という事実が発覚しても、誰もくじけず希望を捨てないのが良い。 ③登場人物全員の強烈な人生背景を理解できる。なので行動と信念の動機が明確に解り誰にでも感情移入できる。左遷されても部下を見殺しにする選択をしてでも己の信念を貫いた艦長。自分を裏切った少年兵に自分の宝を形見として与えた軍医長。少女の純真さに撃たれ己を恥じて復讐心を捨てた掌砲長。国家を憂い正論ばかり振りかざしたために国も人も理解できず恰好付けて惨めに敗北した朝倉大佐と高須機関士。青春(つまり命)を駆けて打ち込んだ野球の象徴であるボールをいっときも離したくないあまりに墓穴を掘ったが覚悟して死を選んだ清永。実験動物同然の扱いで感情を無くしたが周囲の兵士達と艦長はじめ大人勢の心に触れて「歌える」という理由だけでも希望を持ったパウラ。自死で家族の敵討ちする事しかなかったがパウラ同様に希望を見つけた織笠。 ④絶望的な状況と死闘、そこから開ける希望を見事に表すBGMの数々。 ⑤第二次世界大戦中の日本軍は木製のナイフや戦闘機に限らず、【ジェット戦闘機】・【レーザー兵器】・【対戦艦用パワードスーツ】などを開発していた事実を知っている者としては、『ドイツ軍が、海水を媒介して艦船の位置を視覚化できるセンサーを開発しました』というストーリーに違和感を感じなかった。  まあ、朝倉大佐ほどの頭脳と情報網があれば、どれほど日本を憎んでいても凄惨な破壊力をもつ原爆の東京投下はあり得ないとは思いますが、登場人物が皆、自分の信念を語っているので感情移入できます。  いずれにせよ『愛する者を守りたい』という一途な思いが主題のこの映画、大好きです。
[映画館(邦画)] 9点(2015-06-21 12:01:47)(良:1票)
23.  寄生獣 《ネタバレ》 
たった今、鑑賞しました。タイトルが【特別編】となっているのは映画で存在したと思われるスプラッタ描写を編集したからですね。原作に恥じない秀逸な出来栄えです。下の方も仰っていますが、これからも日本映画業界が漫画を映画化するなら手本とすべき成功例でしょう。二時間枠に収めるために端折ったストーリーながら、絶対外せないエピソードと設定はキチンと収めている。原作には健在だった父が絡んでくる【母の右手が新一を助けた】の設定を、これまた原作には存在した宇田さんを抜きにして、あの様に生かすとは。制作陣がいかに原作をリスペクトしているかが伺えます。今やハイレベルとなったCGを駆使できたからこその寄生生物の刃の動き。それ同志の戦い。物語世界にあまりにもマッチしたBGM。どれもいい仕事ぶり。なによりも主人公の新一を演じた役者さんの演技は本当に見事ですね。原作の名シーンの一つである【母との対決と別離】が、恥ずかしながら涙無しで観られませんでした。特筆ものです。それにひきかえ残念なのは寄生生物側の重鎮の二人、田宮良子と後藤の役者さんたち。風圧で顰めっツラになったり、静止すべきところで身体がフラフラしてたので原作のイメージが台無し。ここだけ1点減点としました。それを差し引いても素晴らしい出来栄えの映画。原作ファンの方も初めて知る方にもおススメです。
[地上波(邦画)] 9点(2015-04-24 23:37:37)
24.  激突!<TVM>
普通の日常に、普通に簡単に突然起こり得る恐怖。実話を元にしてますか?否、そうじゃないにしろリアリティ十分な恐怖。そしてそれを映画としてストーリーに仕立てたスタッフの手腕に脱帽です。やはりスピルバーグは大化けする大物の資質があったということですね。誰がみても怖く、いろんな意味で心に残る作品です。こういう、【カネはともかく知恵とウデと熱意で工夫を重ねて仕上げました】みたいな作品は映画に限らず大好きです。誰にでもおススメできる…と言うと恐怖映画の褒め言葉としては変ですが(笑)、とにかく観ていただきたい。 でも、この邦題の付け方はセンス無い。
[地上波(吹替)] 9点(2015-03-24 06:55:20)
25.  魔界転生(1981)
監督・脚本家から道具係りさんに至るまで全ての関係者が120%の本氣パワー全開で創りあげた映画と見えました。昭和の時代は何の分野にでもいた職人の仕事ぶりに感服。取り分け役者さん方、アクションのベテランは勿論ですが、神に捨てられた(と思い込み)恨みで魔に転じた若き殉教者を、狂氣たっぷりに演じているジュリーさんの姿は見事。当時、真の意味でのマルチタレントだった彼の実力を見せつけられた感があり、大いに見応えあります。
[ビデオ(邦画)] 9点(2015-03-13 06:46:39)(良:1票)
26.  ゴジラVSビオランテ 《ネタバレ》 
[もし、放射能による変異をなした生き残り恐竜が都心に上陸したら]という仮定をシュミレートした前作を引き継いだ当作品は何もかもがグレードアップしたと感じました。まずは第二期怪獣世代にとって金字塔状態である、ストーリー担当者さんとBGM担当者さんの仕事が長年の時を経た今も素晴らしい。ストーリー的には他国が、このモンスター騒ぎを自国の利益にしようとして素知らぬフリで泥棒やらヒットマンやらを差し向けてくるし、政治的には暗躍状態なので防戦状態の日本だけど、あの大災害から只で起き上ったハズも無く完全征圧と有効利用の準備をしていた。理想に燃える若き科学者と、英知あれど愛娘への情が理性を外した壮年科学者を中心とする心情劇も良いし、技術大国ニッポンを具現した超兵器第二号と、それを使い、旧態依然とした発想も常識も上司の命令も越えた闘いを行う、若きエリートの対ゴジラチームの活躍!血沸き肉踊ります。(当時は剽軽な三枚目のイメージを浸透させていた高嶋政信さんの、人格豹変したような見事なキレ者自衛官ぶりには驚かされました)。しかし事態は、そしてゴジラは、人間の思いなど超えた方向へ…。収まるべき所にすべてが収まったラストはハッピーエンドとは言い難いけれど、大活劇として清々しいと思えた作品でした。
[映画館(邦画)] 9点(2015-03-09 05:46:18)
27.  大誘拐 RAINBOW KIDS 《ネタバレ》 
誘拐事件なのに悪人がいない。逃走劇にカーチェイスが無い。捕り物だけどアクションも無い。巨額身代金の捻出方法に無理が無い。ズブのド素人の犯行一味に県警本部と地元の有志全員が歯も立たない。世界の衆目を集めた世紀の大事件は結局解決しない。そして最後は、敗者が誰もいない。むしろ、事件に関わった人間全員が救われている。なんという上手い纏め方だろうか。そのほんのりと暖かい結末は予想もしない心地よさだった。こういう作品がコソッと出てきたりするから無名映画のチェックはやめられない。まるで、旅先で当てずっぽうに入った飲み屋で地元の隠れた名物と地酒、暖かい人情でもてなされたような嬉しい氣分になった。まあそれぞれの言い分と感じ方はあれど、[質素な材料にアイディアと心を込めた逸品料理]みたいな映画だと思う。
[映画館(邦画)] 9点(2015-03-06 18:01:29)(良:1票)
28.  ターミネーター
制作での目立った出費は有名アスリートへのギャラと特殊メークとダイナメーション撮影くらいか。あとはアイディア溢れる脚本と技術で一級のSF作品に仕上げたB級映画。後に傑作たる続編が出る意味でも、見て損の無い作品です。主演三人が駆け出しの若手であるためかえってキャラクターが生かせてますね。実物も見ぬまま偶像を愛したカイル。訳け解らぬまま恐怖から逃げるサラ。何より、当時のシュワさんの大根レベルの演技が【目的遂行だけのロボット】にぴったりでした。
[映画館(字幕)] 9点(2015-03-05 06:03:18)
29.  アバター(2009)
驕り高ぶって何でも支配して正論ぶってる性根の腐った人間ども。彼らの(性根の腐った)正論に反旗を翻して闘う人間の物語。個人的に好きです。自然界が味方してくれたとなれば更に嬉しいです。あんまり小理屈で小難しく見ると肩こるのでゴチャゴチャ考えず勧善懲悪の童話として見て、そのうえで充分楽しめました。 それと、ネイティリもトゥルーデイも最高にイイ女だなと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2015-03-04 07:48:05)(良:1票)
30.  帝都大戦 《ネタバレ》 
公開当時に映画館で鑑賞しました。単に帝都物語の続きを見るだけのつもりだったのに、引き込まれ、のめり込み、存分に楽しめました。何が秀逸かと言ってストーリーは勿論のこと、四人もいる主人公…加藤・雪子・観阿彌・そして中村。それぞれの心情をすべて【映像】で表現できているんです。また、物語の骨子は最小限のナレーションで。彼らの半生や背景も単なる対話程度のセリフで鑑賞者に理解できる。4人共実力派俳優だから当然といえば当然ですが、彼らを指揮した監督の手腕も見事。4人が背負った宿命が、本人の強烈な自覚によって己の命に代えてでも果たさねばならない使命になり、闘いきった生き様までが見事です。公開当時のキャッチコピーは【戦争を超えた決闘】でしたが、まさしくその通りと得心しました。誰もが喜び楽しめる内容でなさそうなのは他の批評家さんの感想に表れているようですが、命懸けで生ききった人間たちの物語、私は存分に感動しました。無法松の一生の様な中村雄昴の恋愛。己の命を懸けて愛した女を最期の最後まで守りきり、使命を果たして独り逝った姿、最高です。
[映画館(邦画)] 9点(2015-03-02 06:25:32)
31.  ゼロ・グラビティ 《ネタバレ》 
いつもは字幕で映画を放送する番組が、この作品に限って吹き替えになっていたので怪訝に思っていましたが見始めて数分で納得。この作品を字幕にしたら、誰が発したどの台詞かの字幕まで記述する文字の多さと忙しなさになり、無限に広大な宇宙空間を映してもスクリーンが狭苦しくなって見栄えしなくなるからではと推測しました。登場人物は実質2人しかいないんですけど、台詞だけの人間はあっちこっちにおられますので。  結論として面白い映画、そこそこ感動もできました。  宇宙空間に取り残されてからの生還劇。ネバーギブアップ精神で新な希望を見出して勝利(無事生還のこと)を掴むというドラマはありきたりではあるものの、この映画はとにかくストーリー運びと画とアクシデントの作りが上手い。  私も含め人類の多くを占める一般人は宇宙に行った事が無くステーションに乗ったことも無いのに、まるで宇宙空間を体験できているようなカメラワーク。自分が生きてる空間の中の、しかも自分の目前で次々と勃発する、確実に死に至る事故やら災害。思いっきり目視確認できてしまった仲間の死(←閲覧注意レベル)。それでも強引なほど希望を持たせてくれた仲間(←良い漢です)。  画面から一時も目が離せないという映画には久々に出会えました。ラストシーンは感動的ですらあるので、『あれ?帰還した宇宙飛行士って重力に慣れず自力で立てないはずだろ?』なんてツッコミは野暮なので止しましょう(笑)。  良い映画でした。      【毎度おなじみの蛇足】   『ロシアの衛星がミサイルで破壊された!』 ←どこの国の仕業か知らんが、これって開戦ものの大暴挙では?
[CS・衛星(吹替)] 8点(2022-07-22 04:41:44)
32.  ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
素直に面白かったと言えるスピンオフ作品。アウトローの冒険活劇。 事前情報のスチールだけならいやこの人ハリソン・フォードに似てないよと思ってましたがどうしてどうして。本編が動き出した途端にハン・ソロの人生劇場開始!と納得できてしまうのはスタッフのオーデション眼力の確かさを感じさせます。サー・アレックギネスを40年若がえらせたらユアンマクレガーになりましたというEP1~3の納得にも匹敵。義理人情に厚く、どんな危機的状況にも知恵と度胸とユーモアを忘れず、裏切った相手に対してまで優しさを向けられる度量の広さがあり、アウトローを氣取っていても実は女性には紳士的で一途なハン・ソロという男の土台となる若きストーリーをきっちり描けています。本編は日本の時代劇をリスペクトしていますがスピンオフたる本作は純粋なアメリカンアドベンチャーですね。『流れモンにゃ女はいらねえぜ。』と無理する美学を貫く日本アウトローに対して『アウトローには愛するオマエが必要なんだよー俺と一緒に行こうぜー』と堂々と表現する欧米流れ者たちが素直でよろしい(笑)。本編を知ってる者には納得の、胸の透く冒険活劇でした。   ・登場した途端に『あーこりゃ悲恋のまま終わるキャラだわ泣く準備しなきゃ』と思わせるヒロイン・キーラ。ちょいと予想外のラストを飾って泣かせてくれてびっくり。てか、本編に繋がってないのでは。  ・厳しく冷たい世間で生きる過程で帝国軍入りしたハン。あれ?、某ファンサイトでは『帝国アカデミーを優秀な成績で卒業』とあるけど、優秀なわりには現場での扱いは酷くないすか?  ・オールドファン歓喜のレギュラーキャラとの馴れ初めの描き方も良し。忠誠心の高いウーキー族のチューイが、虐げられた同族を一目見た途端に作戦をガン無視して救助に命張って飛び込む姿はやっぱりね!と胸が熱くなる。  ・【戦士っぽく大活躍する姫様】が多い本編と比し【戦士に成らざるを得なかった悲しい過去を背負った一般女性たち】が大活躍。みんな人間味あり魅力的でした。個人的には一番人間らしく魅力的に思えたのが、人間では無い女性・L-3。いちいちの台詞も行動も最期も美しかったと思います。助演女優賞あげたいくらいだわ。  ・オールドファンを楽しませる設定やセリフも随所にあり。でも個人的には、ハンがランドに『オマエの大事な船だ。傷一つ付けず返すぜ』を言って欲しかったし、ハイパードライブが失敗したかに見えた時、『俺のせいじゃない!』を言って欲しかったです(笑)  ・なんだかんだでランドとの因縁ができ、ファルコンを手に入れたハン。再開時に殴りかかるところは本編の伏線と…そのためだったのね(これは言いません。笑)。   爽やかな印象の、良い映画でした。     【毎度お馴染みの蛇足】   L-3 『できるの』。    ↑想像できるが、想像したくない…
[地上波(吹替)] 8点(2021-10-29 05:31:45)
33.  南極物語(1983) 《ネタバレ》 
当方が無類の動物好きであること。 仕事にはプロ意識と実力を求めた時代の作品であること。 役者を大スターと実力のみで選抜していること(当然、犬も)。 観客と世に事実を知らせる目的でつくられた映画であること。  以上を踏まえてのこの点数。  本当は遥か昔にビデオで鑑賞して涙をぶちまけてたんですけどね。久々に観て感慨にふけり感動を再度味わいました。  【出来事】としてはニュースにもなり大概の日本人なら知ってるので、映画にしたらストーリーの作りがどうたらかんたら言うほど野暮じゃありません。  亡くなられた犬さんたちの御冥福を祈ります。 生還したタロ、ジロ、感動をありがとうございました。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2021-10-20 15:49:20)
34.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
久しぶりに良い映画を見せてもらいました。暖かみがあり、感動的な氣持ちです。 いや、内容は誤認逮捕で刑務所送りになった男が、非人道的な扱いを受け、またそれを見せられた19年間の顛末なんです。 そんな題材の映画のどこが良くて暖かいかというとこの映画、終始鑑賞者の心に語り続けているんです。ゆっくり、穏やかに。 刑務所が舞台とくれば当然イジメも、事故に偽装したリンチ殺人もあるんですが、それらさえ不思議なほど自然に鑑賞者の心に入ってくる。でもこの映画は観る側に強制しないんですよ。恐怖も嫌悪感も、それに感動も。描いているものが現実から遊離していない、誰にでも起こるかも知れない出来事だからか。それにおそらく、登場人物みんなが自分の役割を理解してたり悟ったりした様子が描かれているからか。  暴力や爆発で恐怖を、願望や祈りで涙を、登場人物の絶叫でそれら両方を観客に強要してくる映画が乱発する昨今で、昔ながらの味の良さを嚙み締めさせてもらいました。主人公の教養と潔白さが親友を作り、知識と忍耐が権力を笠に着た卑劣な奴らを奈落に叩き落す逆転劇は痛快でした。残された囚人たちと一緒に私も喝采しました(笑)。極上の救済も待っているし。  モーガンフリーマンさんは【良き理解者】の役が多いのが頷ける名優ぶりです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-01-23 21:07:27)
35.  告発の行方 《ネタバレ》 
公開当時から事前情報は流れており、あらすじは解っていましたが、衝撃は予想外に大きかったですね。   まあ、人間てのはヤりたいと思ったら、基地外に落ちてでも開き直ってヤりまくるもんなワケです(強姦に限らず強盗も人殺しも財産強奪もなんでも)。調子コく要素として集団心理てのも働きます。 自制や自戒を持とうという氣がなければ立派な、基地外になり果てるもんです。   タイトルは本当によくできていると思います。内容の表記だけでなく、問いかけじゃないですかね、私みたいに事前情報しか知らない者へも含めての。  アナタ大丈夫ですか精神状態は?とでもいったものか。他人事に考えてはいけない作品ですかねこれ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2019-07-04 12:20:40)
36.  グロリア(1980) 《ネタバレ》 
数日前に衛星放送で再見できましたが感想は初見時と同じ、良い味の映画です。リタイア準備で安穏としていたヤクザの姉御が友情絡みの厄介ごとを背負わされたけど、友への義理を果たすうちに新たな自分と人生を見つけたお話。女一匹が極道の世界で渡り歩いてきたスキルで闘争しながら逃走している姿を撮影してるだけなんだけど、母性に目覚めて母親と自覚する描写がナイスです。姉さんご苦労さんでした。御子息共々幸せになっておくんなせい。
[ビデオ(吹替)] 8点(2019-07-02 10:13:59)
37.  幸せのちから 《ネタバレ》 
冴えない中年男のメークをして、アクション以外の役を演じたウィル・スミスの挑戦は大成功したと思います。実の親子で演じた親子役もね。夫婦の関係は失敗しても我が子との絆だけは何が何でも離すものかと形振り構わず生きる事に必死な姿は共感してしまう。惨めな状況に追い込まれても、一夜の宿の奪い合いで晒した己の醜さに氣付いてもね。そんな父を支えるかの様に、愛らしい笑顔とユーモアを忘れない息子くんも素敵。そしてラスト。ついに職を勝ち得た父がオフィスを飛び出して走り出し、保育園にいる息子を抱きしめて男泣きするシーンは感動もの。良い映画でした。…そうそう、「バスケットボールの選手になりたい」と言った息子くんに父が言った言葉も好き。駅のトイレで父が息子に話すイマジネーションのシーンも良い場面です。
[DVD(字幕)] 8点(2015-06-20 20:17:50)
38.  のぼうの城 《ネタバレ》 
フィクションだろうと御伽噺だろうと構わない。その昔テレビ放送していた【まんが日本昔話】なみに心動かされた。笑ったし驚いたし、ほのぼのしたし感激した。最初こそ男のプライドを立てるための喧嘩だったのに、巻き添え食った領民のために涙流して激怒し復讐になる。しかもその奇襲戦法ときたら、敵の人心をも惹きつける策って…(絶句)。これ最強の戦術でしょう。こんな魅力的なトノ様だったらそりゃあ農民は笑って付き従うし家臣重鎮だって腹決めて付いていくでしょ。従姉妹の姫様だって、惚れた理由の具体的描写は無いけど惚れるのも頷けるってもの。強いフリして怒鳴ってカッコつける男なんぞより、弱さも怒りも涙も剝き出しにして、家臣領民のために闘いぬいたこのトノ様は最高。拍手喝采。スッキリした。『良き戦であった!!』。ただ一言だけ、成宮寛貴さんと榮倉奈々さんは時代劇の演技を研究していただきたい。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-06-20 16:44:40)
39.  男はつらいよ 寅次郎相合い傘 《ネタバレ》 
あれ?いつものパターンと違う寅さんだな、と氣付いたのは物語も中盤に差し掛かってから。寅さん鑑賞歴が浅い私でさえ解ったいつもの【可愛いお人形さん】では無いタイプのマドンナ・リリーさん。氣心知れてても初対面でも、二人もの男と同室で枕並べて寝る豪氣さに唖然(笑)。女一人で世間の荒波を渡ってきた強さも、隠してた寂しさも弱さも、そしてなにより寅さんへの想いも、並々ならない強烈なヒロインでしたね。『女の人も幸せに出来ない男だって?そんなもん男の自惚れだよ!』の台詞は秀逸。寅さんと互角にケンカ(=理解・信頼)できる唯一のマドンナではないかと。だからこそあの別れ方なんですね。確かにこの二人は結婚なんて無理でしょう。プラトニック・ラブってやつか。でもこれこそこの二人に相応しい粋な関係かな。悲しいようで爽やかな回でした。どうりで高得点なわけだ。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-04-25 21:40:13)
40.  フランケンシュタイン(1994)
登場人物のほぼ全員に感情移入できました。誰もかれも悪氣あって行った事じゃないのに起きた悲劇。【愛も無く、なぜ創った。】というキャッチコピーに大いに賛同できます。でも同時に、愛があるからといって何を創っても良いわけじゃないね。
[ビデオ(吹替)] 8点(2015-04-24 11:41:06)
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132.26%
232.26%
31410.53%
475.26%
52115.79%
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71813.53%
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92418.05%
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