Menu
 > レビュワー
 > 激辛カレーライス さんの口コミ一覧。2ページ目
激辛カレーライスさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 177
性別
自己紹介 製作年、公開年、気にしない。
似たものがない映画が好きだ。

で、次がマイベスト。
2023年『レッドタートル ある島の物語』
2022年『喜劇 愛妻物語』(2020年公開)
2021年『今さら言えない小さな秘密』(2019年公開)
2020年『ゾンビランド』(2009年公開)
2019年『カメラを止めるな』(2018年公開)
2018年『ルーシー』(2014年公開)
2017年『アベンジャーズ』(2012年公開)
2016年『デッドプール』(2016年公開)
2015年『キン・ザ・ザ』(1986年公開)

2021年、『Filmarks』も使っている。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順123
投稿日付順123
変更日付順123
>> カレンダー表示
>> 通常表示
21.  カラフル(2010) 《ネタバレ》 
見終わってまだ1時間たっていないが、このアニメ映画になんか違和感があると思った。たとえば主人公の家族がみんな、作り物くさい、善人ばかりなのである。あばれて万歳氏の文章を読んで、なんだか納得した。確かに原作と大違いである(私は原作未読)。  最近、私の中で、原監督作品への信頼が急落した。某番組での発言や、某監督との交流が原因で。  「人間はカラフルやで」を、原監督は否定してる。母親の不倫には理由があるなんて変更は、不愉快すぎる。他者から指示されたなら徹底的に戦うか、「じゃあ降ります」くらいであって欲しい。だがたぶん、原監督が変更したのだろう。脚本はベテランの脚本家一人だけということになっているが。もしこの作品に関する原監督のインタビューがあれば読んで確認したい。  映画として楽しめたので7点をつけるが、近いうちにまた観たいと思わない。嘘臭い映画は嫌いだからである。   <追記 2017年12月11日(同日やん)> WEBアニメスタイルの、原恵一監督インタビュー(全四回)を読んだ。母親の設定変更について、何も書かれていなかった。他の場所でのインタビューも同じ。原氏は、アニメーターには「さん」「君」をつけるが、脚本家の丸尾みほ氏には「丸尾」。つまり呼び捨て。同年代で身内感覚のようだが、事情は知らない。かなり近しい間柄のようだ。
[DVD(邦画)] 7点(2017-12-11 00:47:46)
22.  ロボジー 《ネタバレ》 
なごむ映画。 「ふつうの人たちが、等身大の人型ロボットで、日本中をさわがす嘘をついたら?」 たぶん、この映画を観た孤独な人は(男女とも)自己投影したのじゃないか。老人じゃなくても。  爺さんが娘と孫の家に行く。孫たちは全然可愛くない。そこが良い(素晴らしく)。 そもそも爺さんが我侭で、腹が立つ。そこが良い(素晴らしく)。  さて、絵コンテ(扶桑社)についてるDVDにサイドストーリーが2本入ってる。ヴィストン・テクノの裏話と、三人組の馬鹿話。どちらもとても楽しい(二枚組みDVDの特典と同じらしい)。
[DVD(邦画)] 9点(2017-07-21 07:06:22)(良:1票)
23.  ラブ&マーシー 終わらないメロディー 《ネタバレ》 
良かった。天才ミュージシャンのブライアン・ウィルソンの映画。 あらすじは、悪い医者がブライアンを食い物にしていたが、恋人が救った。  音楽を中心に展開し、父親との確執も描かれる。 擬似だけど、ペットサウンズ収録を観て聴くことができる。 精神科医のユージン・ランディが悪役で、現実通りにブライアンの前から消えて良かった。 そして、やはりマイクは悪役が似合う。 父親は本当に嫌な奴で、映画もその通りで良かった。  ビーチボーイズのことを知らなくても理解できるのか、私には分からない。 私は基本は知ってるつもり(文献は10冊くらい読んでるから)。 萩原健太氏は、どんなふうに楽しんだのだろう。  ビーチボーイズの小ネタというか、エピソードや、PVを真似たシーンもあって楽しかった。 傑作『アン・アメリカン・バンド』が好きな人なら、この映画も楽しめる気がする。  それにしても、若い頃のブライアンを演じた役者が良い。 キューザックも良かったが、歌うシーンがなかった気がする。 120分、あっという間だった。
[DVD(字幕)] 10点(2017-03-05 13:08:27)
24.  コングレス未来学会議 《ネタバレ》 
120分の映画だが、とても眠かった。 主人公ロビンは40代半ばの女性。中盤から20年後になり、アニメになる。 三分の一までが実写で、そこまでは色々と面白かったのだが、中盤以降…分からなかった。 「なぜアニメの世界なの?」……わかりません、全く。 アニメなら、アニメの快楽的作画が観たいが期待しない方がいい。  俳優の外見や演技のデータ化は、別にいいと思う。 たぶんもう十年以上前から、アクションはCGで、俳優の顔(表情)を貼り付けているらしい。 フィクションは面白ければ、何をしても自由だ。映画は嘘だからこそ楽しい。  主人公に感情移入できない。 何を考えているか、登場人物たち全てが分からない。 実写のときは、主人公ロビンの葛藤があるし、全員のキャラが起っていた。 でもアニメになってから、キャラが全く分からない。だから全く面白くなかった。 特に後半は、全てが意味不明で、本当に眠かった。
[DVD(字幕)] 5点(2017-01-29 18:37:06)
25.  アノマリサ 《ネタバレ》 
ではあらすじ。 ベストセラーの本を出し、講演のために旅行中の中年男性が、訪問先で過去の女性と再会したり、素敵な女性と出会って翌日にプロポーズしたが別れる。帰宅して、息子にお土産の玩具を渡すと精液が流れる。  他に似ていない映画には10点をつけたいので、この映画は10点! ぼんやり観ていたら、まるで実写だ。 執拗に、現実の人間の生活を見せる。(映画的な)省略をしていない映像作品。 だから、人間のマヌケさがよく分かる。  さて、玩具の傷とリサの傷が同じ位置。理由があるはず。 ラストに桃太郎の歌。字幕で観ていたから、突然の日本語の歌に驚いた。
[DVD(字幕)] 10点(2017-01-16 08:50:46)
26.  バケモノの子 《ネタバレ》 
父と息子、息子と父親の映画。  では、あらすじを。 両親のいない小学男子が家出して、異界の強いおっさんの弟子になり、父子関係ができた。  脚本を書くのは難しい。 長編映画の脚本なんて、才能がない人が書いちゃダメだ。 でも細田監督は、オリジナル脚本を書きたいらしい。 その時点で、自分を客観視できない人だと分かる。 的確な判断ができないのは監督としてダメだよ。  何よりダメなのは、一人も魅力的なキャラがいないこと。だからドラマが全くない。こんな退屈な映画がヒットするなんて、明らかにおかしいよ。魅力的なキャラなら、フィギュアが欲しくなる。だけど、このアニメ映画でフィギュアが作られてヒットしたか。『ラピュタ』のフィギュア、『999』のフィギュア、『銀河鉄道の夜』のフィギュアなら需要があるだろうが、このアニメ映画のフィギュアに需要はあるか?  冒頭から、わざとらしくセリフで説明してばかりだが、長々と説明するシーンが何度もあった。もし脚本の学校の指導官が読んだら、「不合格!」の赤い印を押される、間違いなく。  細田監督の作るビジュアルは好みだが、それはもしかしたら、いつもの相棒のレイアウトマンだけのチカラなのかも(コンテの絵は重要だけど)。  それにしても、これが日本のトップのアニメ映画なのか。 後半、突然に闇に支配された人物が登場。設定としての伏線は確かにあったが、伏線として機能していない。もうムチャクチャだよ。子供と父親だけに焦点をしぼるなら分かるけど、人間の闇や恋愛や、人間社会の進学とか、余計な部品が多過ぎる。  熊鉄(?)のキャラにも、キュータにも全く魅力がない。どんな人物かまったく分からなかった。 なんて退屈な映画なんだろう。  ジョーズ、エイリアン、チャンプ、ロッキーなどの映画に比べたら、この『バケモノ』は世の中になくてもいい映画。 だからゼロ点を差し上げる。
[DVD(邦画)] 0点(2016-12-15 05:57:13)
27.  ズートピア 《ネタバレ》 
とてもよくできたアニメ映画。素晴らしい。 だが7点をつけた。 では、あらすじを。 小柄な体で憧れの警察官になったウサギ(女性)が、相棒のキツネ(男)と艱難辛苦をのりこえ、大きな事件を解決して認められた。  イジメや差別のある世界で、理想を目指し努力する、前向きな主人公は美しい。 主人公の性別が女性なので、女性の観客は自己投影する人が多い気がする。 特に新しい学校や職場で挑戦している女性は。  現実で理想を追い求めても、上手くことは運ばない。 だから映画の中だけでも上手く運んで欲しいものだし、運ぶことが多い。 そうしないと客は喜ばないし、創り手は映画を「客が喜ぶように作る」ものだ。 何が言いたいかというと、キャラクターがストーリーのコマにしか見えかなった。 だから7点をつけた。とてもよくできた脚本なんだけど。  ところで、主人公はずっと防犯スプレーを持ち歩く。 あのベルトは皮ではない(メイキング本にそう書いてあった)。 だが現実なら皮だろう。 この映画の世界観では、動物の皮が使えないのである。 また肉食動物たちは、ふだん何を食べているのだろう。ドーナツ? そんなわけがない。 それもあって7点。キレイごとは嫌いだから。  肉食はなんのメタファーだろう。 食卓にならぶ肉や魚、野菜も、ほぼ全部が命である。 「生きるためじゃなく、食べる快楽のため、動物殺して何が悪い」が人間の本音。この映画のスタッフの毎日、観客の毎日だと思うんだが(私を含めて)。だから映画の根本に違和感がある。キレイ事は嫌いだ。「偏見の目で見ないで」と訴える人だって、いろんな偏見で世の中を見てるし、他者を差別してるものだから(責めるつもりは全くない)。  人参ペンが三度出る。小道具の使い方が上手い。 ラセターは、デザインした人に特別ボーナスを出したかもしれない(妄想)。 とてもよくできた映画だが、好きなキャラが一人もいない。だから7点。  【変更】7点から8点に変更する。主人公の二人が、イイ奴だから。
[DVD(字幕)] 8点(2016-11-20 23:47:51)
28.  デッドプール 《ネタバレ》 
最高の映画。 人をくったような性格の主人公が気に入った。 そして、すべてのシーンとカットが楽しい映画。 だから繰り返し観たい映画。  主人公の目的はただ一つ。 全身のガンを治したい。 実験体になったら、治ったよ。 でも顔がグチャグチャやん。 恋人に会えないよ。 治してくれるって? お願いします。 嘘なの? じゃあ、おまえいらね! (プチッ)  恋人よ、こんな僕でもいいの? ヒャッホー! めでたしめでたし。 ね! 最高の映画でしょ?
[DVD(字幕)] 10点(2016-11-07 01:03:00)
29.  告白(2010) 《ネタバレ》 
超スッキリ! 笑っちゃうほど後味もサイコーに良い映画です。 また近いうちに観たいですし観るでしょう。 それから愛情とは何かを確認できました。 少年Aの母親への愛情こそ、「本当の愛」ですね、現実の。 馬鹿馬鹿しい。  爆弾を外したとき、主人公はAを赦すことで救われたかと思った。 が、甘かった! まさかあっちに仕掛けなおすとは(参りました)。 映画って本当にいいものですね。  【余談】冒頭の教室で「能年玲奈?」と思って確認したら、やっぱりそうでした。 ネットで『あまちゃん』以前の顔を知っているので(つまり知らなかったら気付かなかった)。 さて、命の重さのついて。知らない他人の(現実の)死は、目の前の水槽の中の…小魚の死より小さい。 なしとあり、ゼロと1だから。
[DVD(邦画)] 10点(2016-07-17 00:49:15)
30.  インサイド・ヘッド
可愛い女性の性格は可愛い。 美人の内面は美しいに決まっている。 イケメンは考え方もカッコイイよね。 そう決め付ける人には全く理解できない映画。  この映画と似てる映画は、全世界に一つもない! そう断言できる映画。 ビンボンはいい奴だ。  余談だが、私は人間には「心はない」と考えている。
[DVD(字幕)] 8点(2016-07-06 16:52:41)
31.  メン・イン・ブラック3 《ネタバレ》 
(ネタバレしてるんで、注意してね) さて、映像が好きだし、観ていて楽しいので、とりあえず7点。 だが観た翌日、「昨日は何の映画を観たんだっけ?」状態。 大好きなシリーズなのに。  なんて……実は、二作目は退屈だった。映像は色々と印象に残っているけど。  二作目は観て良かったと思う。Kの過去が楽しめたから。 だがこの三作目は微妙だ。Jの父親やJとKの初対面のことなど、特に必要と思えない。 一作目に伏線があったわけじゃなし。  ところでKは本当に強い。極悪宇宙人が相手でも、「それが何か?」といった感じ。 そこが良いところだが、たまに納得できない。宇宙一強いんじゃないか? とすら思えるから。
[DVD(字幕)] 7点(2016-06-04 21:51:45)
32.  最強のふたり 《ネタバレ》 
すごく面白かったから、私にとって良い映画だし、また観たい。 青年ドリスはとてもコミュニケーション能力があって、楽しい奴だ。 大富豪のフィリップは笑顔がいい(役者たちの話だが)。  実話だいうことだが、果汁1%でも果汁入りだから。  久しぶりに、メジャータイプのいい映画を観た気がする。 だけどさ、たまたま二人の相性が良かっただけかもよ。 フィリップの求めるものは、面接段階で判断できるだろうに、次に型通りの介護士を雇うのは、雇われた側としては納得いかないよ。 フィリップは、すごく嫌な奴だ。この映画ではいい奴に見えるけど、後半の態度が現実のワガママな富豪だろう。  最後にその後の二人が短文だけで知らされるが、あるとないとじゃ大違い。 金持ちっていいね。 (邦題の)最強なのは金があるから。 世の中、金の有無で大きく変わるが、たまには金持ちの話もいいね。 ★9点差し上げる。
[DVD(字幕)] 9点(2016-04-26 02:50:01)
33.  ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 《ネタバレ》 
「すごく変わった映画だな」と数年、観るのを保留にしていました。 とてもキレイな映像で、まるで一緒に海を漂流していたみたいな気分。 美しい異世界に行ったようで、楽しい映画体験でした。 「虎と小さなボートで?」「そんな馬鹿な」という疑問を、納得のカタチで答えてくれました。 他にない映画ですね。好きな映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2016-02-07 22:18:57)
34.  しわ
さあ、集まれ~! 楽しいアニメが始まるよ~。 というわけで、みんな集まったようだね。じゃあプレイヤーのスイッチオン!  (90分後)  シゲユキさん、そうですか。タカコさん、はい、そうですよね。 みなさん満足されましたか。おや、カズヒコさん、ハンカチをどうぞ。  それにしても、ボケるということが上手く表現されていましたね。 実写じゃないからこそ、ボケが本物に見えましたね。 いくら演技しても、実写だと「演じてる」わけですからね。 おっと、じゃあ明日は『ウェイクアップ!ネッド』をやりましょうかね。
[DVD(字幕)] 8点(2016-02-05 15:28:42)
35.  思い出のマーニー 《ネタバレ》 
少女アンナは、少女マーニーと友情を深めていく。 だが、幻想の少女である。どうやって会っていたのか。 それは「脳内でだけ」である。 3時間会ってた時間は、実は30秒かもしれない。 その姿、他者から見たらどうなのか。 うつろな目で、立ったままなのか。 独りで笑ったり泣いたりなのか。ブツブツ独り言なのか。 いるよね、そんな人がたまに。  疑問がある。 アンナが両親の名前を知らないことだ。 祖母がマーニーなんて名前なら、なおさら疑問だ。 「実は祖母と孫」の設定、原作には無いらしい。 原作者が知ったら、椅子から転げ落ちそうだ。 改変し過ぎ。 と思ったが、ウィキペディアを読んだら、原作にあるようだ。 改変じゃないんだね、たぶん。  米林監督の映像を監督するチカラに、最初は感心した。 しかし、映画のカタルシスがない。地味なシーンばかりだ。 もし、ジブリの名前がなかったら客は来なかったと思う。 ジブリの映像スタッフがいなければ、観る価値がない。  主人公は内気だ。育ての親に素直になれない。 「知ってる、お金もらってること。なぜ隠してるの?」 そう言えないのは、疑問に思った。 だが、それがリアルなのかも。分からない。  こんな陰気な性格の少女が主人公? ジブリらしくない。 それが嬉しかった。 「やるじゃん、ジブリ」と思った。 だが、失速したと思う。感情の爆発がなかったから。 個人的には、後半に出てきた彩夏ちゃんが楽しかった。 私には、それだけで価値がある映画だ。  論理的にかなり破綻してる映画だが、実は面白かった。 ワインは本当に呑んだのか。そんなわけない。 変な映画だった。
[DVD(邦画)] 7点(2016-01-13 15:33:47)
36.  キック・アス ジャスティス・フォーエバー 《ネタバレ》 
前作に「0点」を付けた私だが、この続編には「10点」を付ける。理由は「今回はキック・アスが主役」と思ったから。父親との葛藤、ヒーローの葛藤があったから。個人的に最後まで楽しめた。●ゲロゲリ棒いいね。欲しい。透明人間になって、テレビ「生」放送中に、人気の女子アナや美人女優に使ってやりたい。でも大勢じゃなくて数人「だけ」に使って楽しみたい。もし可能なら、テレビの生中継は終わるね。●映画の中で「悪人とは?」なんて話題が何度も出てきたが、この映画ラストのひったくり犯を観て、「こいつは悪人じゃない」と思った。どんな奴が悪人か。たとえばハードボイルド作家やヒーロー漫画を描く漫画家は、現実ではヒーローじゃない(ひ弱なオタクだろう)。実力派プロレスラーでも、武装したチンピラ数名に襲われる女性を腕力で助けたりしないと思う(隠れて通報するだけで)。つまりヒーローものの創作者やヒーロー気取りの奴は「悪人」と思う。むしろチンピラたちが正常と思う(人間の欲望に忠実だから)。現実に一人でチンピラ達と戦うには、『タクシードライバー』のトラヴィスのようにならないと無理(いろんな意味で)。私は「現実に」トラヴィスのように悪漢を倒した奴を「一人も」知らない。世界のニュースでも聞いた事がない。●それから、ネットで本や映画の感想を「上から目線で」書く奴は悪人と思う。自分では創作経験がなく、書こうとさえ思わないのに、偉そうに他者の創作物を貶す奴は「悪人」と思う。「あんたも創作すれば?」と思う。私はしている。●話を戻す。キック・アスの存在は「少し」だが現実味がある。しかしヒット・ガールは百パーセントが虚構。すごく楽しいが、なにか大きく違う気がする。アンビヴァレント。★面白い映画、面白い大嘘だった。ゲロゲリ棒を使ってみたい。10点!
[DVD(字幕)] 10点(2015-06-17 04:31:44)
37.  キック・アス 《ネタバレ》 
オタク青年が主役の『キックアス』が観たかった。ロリータが殺戮を繰り返す『ヒットガール』じゃねえか。タイトルが間違ってる。★もしタイトルが『ヒットガール』なら8点。でもそうじゃないので「0点!」。蕎麦が食いたい時、分厚いステーキが出てきても嬉しくない。アメコミ原作なのを忘れてた俺が悪いんだけどね。  と、いうことでちょーど三年たって再見(2018年5月18日)。 ゼロ点から10点にしよう(笑)。理由は面白かったから(なんやねん、笑)。
[DVD(字幕)] 10点(2015-05-24 13:31:09)
38.  ベイマックス 《ネタバレ》 
映像と題材が好みの映画。●たぶん客の想定は「十歳までの男の子」がメイン。そんな子供向け映画に、大人が難癖つけたらいかん。だけど書かせて頂く。●主人公は超天才少年のヒロ。性格が良いと思うが、まずそこが引っかかる。超一流大学に合格できる中学生は、尊大なはずだから。兄の親友たちも、ヒロにすごく協力的。自分たちが着るバトルスーツを任せるのがすごく変。大ケガや死亡の危険が頭にないのか。仲良しグループで、喧嘩しないのも変だよ。まるで児童向けコンテンツの人間関係(あ、子供向けアニメだから当然なんだ)。  ●危険なアクションの連続で、ラストにヒロは未知の異空間に侵入する。「怖い」という感情がないとしか思えない。勇気じゃなくて無謀。●そして映画ラスト、カードを発見した所で終わるのがベストなのに残念。  ●スタッフロールの後の、フレッド親子のエピソード。スタン・リーが声で私は好きだけど、映画のバランス的におかしい気がした。「オタク万歳!」なのは嬉しいけど。★正直いって、脚本もキャラも平凡で魅力はない。でもベイマックスのキャラが好きだし、映像が百万点。だから大好きな映画。8点!(2018年2月28日、10点から8点に変更)。
[DVD(字幕)] 8点(2015-05-04 10:54:29)
39.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 
ラスト数分、観直した。すると、見落としが複数あった。月の使者が、親子のやりとりの途中、(無情に)衣を着せたこと。かぐや姫が、地球を外から観たこと。全輪郭が見えるのだから、地球から遠く離れている(スペースシャトルのような近距離じゃない景色)。そして、振り返ったかぐや姫の顔に表情があったこと(記憶が全て消えたのだから、老夫婦への思いの有無は観客に委ねられている)。●この映画の公開から2年たった今年2015年、高畑監督は80歳。『ホルス』『ハイジ』『三千里』『アン』など、名作を多数残してくれた。また、宮崎駿監督を育てたのは高畑であり、「世界のアニメ制作者」で宮崎アニメを知らない者はいないのだから、その師匠の高畑はどれだけすごい存在なのか。富野と押井は宮崎をライバル視するが、高畑にはひれ伏す。そんな高畑が70代後半で完成させた長編アニメがどういうものなのか。正直、今の私には分からない。●もし、デジタル技術、有能なスタッフ、50億円といわれる製作費がなければ、今作は実現しなかった。またジブリという拠点がなければ、アニメ監督として20世紀に引退していたと思う。私にとって『三千里』は特別だが、この『かぐや姫』は違う。またジブリの高畑作品で、好きな作品がないのは何故なんだろう。●それにしても、確かに、月の使者の曲には笑ってしまう。『風立ちぬ』は嫌いだが、この『かぐや姫』は嫌いじゃない。奇人・高畑監督には、もう一作、長編を作って欲しい。完成は90代か。★7点。
[地上波(邦画)] 7点(2015-03-15 11:44:59)
40.  風立ちぬ(2013) 《ネタバレ》 
一人の男の人生を描いたアニメ映画。 主人公は、幼い頃に飛行機にあこがれ設計技師になり、戦闘機を設計した男。  「飛行機が作りたかった」 「戦闘機が作りたかったわけじゃない」 「人殺しの道具なんか大嫌いだ!」 そうだろうか? 人殺しのための戦闘機を作った人が何を言ってるか? 宮崎駿監督も同様だ。人が機械を使って人を殺すシーンを多数作った。  さて現実の世界は、人気者がいるし、嫌われ者がいるし、ほとんどは平凡な者。 宮崎駿が一貫して描いた主役たちは、権力者の血筋か裕福な者だけ(親が学者が多い)。 『ラピュタ』の父親は冒険家で、住居から裕福な血筋なのは明らか。 勘のいい子供は、宮崎アニメを観ても満たされない。 ひねた子供なら「ケッ」とツバを吐くんじゃないか。  この映画の主人公は設計技師。 工員じゃなく工場長でもなく、スーツで通勤するメインスタッフ。 宮崎アニメはヒーローや人気者、成功者の世界で、トッド・ソロンズ監督が描く世界とは真逆。  ところで効果音を声で表現したのは、異常な感じで面白かった。  【追記 2018年2月23日&2022年1月11日】 ジブリができる前、40代の宮崎駿は無名で不遇な頃があった。 テレビアニメの原画(だけ)を描いたりしていた(太陽の使者・鉄人28号)。 宮崎によるルパン第二期の二つの話は、傑作と言われてる(アルバトロスと最終回)。 第二期のルパンは、彼がやりたくてやった仕事ではない筈、やりたくなかった筈である。  そしてこの『風立ちぬ』にはジブリ以前の、魅力的だった「何か」が全くない。 私はそう思った。彼は試写で初めて泣いたらしいが。 長編アニメ引退宣言を反故にして今制作中の長編アニメ『君たちはどう生きるか』は2023年頃に完成予定らしい。  『君たちはどう生きるか』の原作小説はどんな作品なのか。 ウィキペディアに日本の文学者・高田里惠子氏による評価が載っている。 それを読んで寒気がした。 宮崎駿監督というのは、つまり、私の想像通りの人らしい。
[地上波(邦画)] 3点(2015-02-21 07:28:52)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS