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アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  レナードの朝 《ネタバレ》 
いわゆる”死ぬまでに一度は見ておけ”シリーズの典型作品ですが、まさかの未見でした。昔から思っていましたが、ディカプリオアプローチや(トム)ハンクスアプローチと比較して、デニーロアプローチは本当に素晴らしいと思います。デニーロは一生懸命やっているように見えないのにきちんと役柄に根付いている点が素晴らしく、彼特有のはにかみ笑顔や彼の雰囲気がシッカリ残っている点も素敵です。  本作には大物役者が多数出ていますが役がバッティングすることもなく、自然な作品に仕上がっています。セイヤー医師(ロビン・ウィリアムス)はいうに及ばず、ポーラ(ペネロープ・アン・ミラー)とのダンスは本当に素敵でしたし、上司のカウフマン医師(ジョン・ハード)も嫌味を言いつつも優しい素顔が見え隠れする存在感を放っています。後に有名になるピーター・ストーメア、ブラッドリー・ウィットフォード、ヴィン・ディーゼル、マックス・フォン・シドー(こちらは大御所)ら、脇もかなり豪華です。  ダンスの後に窓辺に歩み寄るシーンは泣けます。その後は予想通りの展開になる訳ですが、どこが真実でどこが創作なのか興味が尽きません。医師としてはセイヤー氏は少々無責任でやり過ぎたといえるシーンもありますが、それでも人として親身に行動しているという行動原理自体は正しかったのではないかと感じます。家族を大病で失いかけた経験がある方でしたらかなりの部分まで許容できるのではないかと感じましたし、またセイヤー医師の存在はかなりありがたいのではないかと思います。  映画としてもすこぶる綺麗にまとまっていて、名作の名にふさわしい手堅い作品です。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-07-19 12:09:47)
22.  アメリカン・ビューティー
非常に面白くて奥深い作品ですが、レビューを書こうとすると途端になんとも表現しにくい映画だったりもします。  アメリカの(ちょっと変わった)中流家庭のどうでもいいような日常が描かれている作品ですが、不思議なことにそれぞれの立場なりに結構共感できちゃったりします。精神的に大人になれば今まで経験してきたことの記憶や後悔などから、それぞれの年齢なりの状況がそれなりに理解できるものです。パパのガキっぽさ、ママのめんどくささ、娘のやるせなさ、隣のパパママ息子の異常な状況を他人事のように眺めてしまったり。。それぞれのキャラクターに割と簡単に共感できてしまうのは、やはりこの映画が万国共通認識である「家族愛」や「DNAに組み込まれた人間の感情」を描いているからではないでしょうか。  映画が好きな人間にはリッキー(ウェス・ベントリー)の美への価値観などは判りやすいかもしれません。また、世のおっさん連中にはレスター(ケヴィン・スペイシー)の感情はドストライクかもしれません(笑) アンジェラ(ミーナ・スヴァーリ)が可愛くて、まさかのアノ展開に・・ ありがちといえばありがちですが、最後に大人の感情を見せたレスターには拍手と共に、(本心では残念な私は)なんと大人げないことかと・・   色々書くと面白さが半減してしまうので、前知識無しで気軽に鑑賞したほうが良いと思います。共感と共に笑えるシーンも多くて見どころ沢山です。どんな人間にも表と裏の顔、表と裏の感情があるものですが・・ でも、シコシコはやっぱり笑えるのです(笑)
[インターネット(字幕)] 8点(2022-04-23 16:07:38)
23.  マスク(1994)
久しぶりに見ましたが最初から最後まで安心して見ていられます。キャメロン・ディアスのデビュー作というのには驚きました。堂々として自然な演技、そしてこのお色気!デビュー作でこの風格は凄いですね。。また、ジム・キャリーのマスクを着けていない時の顔芸&仕草のほうが断然面白いのも25年ぶりにみて再発見できました。ドリアン(ピーター・グリーン)もパルプ・フィクションのゼッド役、ユージュアル・サスペクツのレッドフット役と、とても印象深い役者さんで好きでした。  キャスティングは過不足なく、それぞれのキャラ立ちもしっかりしているので混乱せずスッキリ見られます。また途中の踊り(ミュージカル風)も、ラ・ラ・ランドのような鼻につくようなこともなく、とても自然に組み込まれています。皆さんおっしゃるようにマイロ(犬)の演技力がやたらと高くて驚きます(かなりのレベルでしょこれ?)。  緑のマスクやアニメ調の動き(CG)ばかり批判される流れがありますが、この映画はCG以外のメインのストーリー部がとてもよく練られています。あくまで実写不可能なアニメ表現をCGが担当したという感覚です。(動きも自然だし嫌味がない) 個人的見解ですが、私の中ではやはり1990年代まで(およそマトリックスより前)が映画=スクリーン作品としての一つの時代だったような気がしますね。「The Mask」もそんなイイ時代の作品の一つだと思います!文句なし!
[インターネット(字幕)] 8点(2018-09-01 10:55:33)
24.  ターミネーター2/特別編
前作から正当進化し更に面白くなった映画は非常に少ないですが、T2は成功した数少ない続編の一つだと思います。パート1のダークさを払拭し派手なエンタメに昇華した続編では、観客が想像した通りジョン(エドワード・ファーロング)が生まれていて、観客が想像した通りに変人親子としてたくましく生きぬいている二人が見られます。裏を返せばパート1のほうがダークで深かったともいえますが、T2のぶっ飛んだ感じのほうが映画としてはテンションが高く楽しいです。(予算増加バンザイ)  観客からするとサラ同様に、T-800の恐ろしさは既に十二分に理解していますので、それをよく判っているキャメロン監督ならではの脚本が最高に素晴らしかったです。狭い通路でジョンがT-800とT-1000(ロバート・パトリック)に挟まれる流れは胸アツ過ぎておしっこがちびりそうな流れでした。また、ラストまで抜け目がない脚本はアクション映画のお手本のようで、まさかのT-800が仲間になる流れ、パート1のパーツを破壊しに行く流れ、そして液体金属がどうなったらラストに狂喜乱舞できるのかもよく判っている練りに練ったストーリー展開が素晴らし過ぎました。  普通は目新しいものを追加するとコケるパターンですが、新型のT-1000型が非常に素晴らしい。パート1でのエンドスケルトンの映像にも心底ビックリしたものですが、パート2でもT-1000の映像に心底驚きました。やっぱりキャメロン監督は凄い。(個人的にはこの続きはサラ・コナー・クロニクルズで綺麗に完結していて、私的にはこのドラマは終わりとしたい)
[ビデオ(字幕)] 8点(2014-10-20 12:01:21)
25.  エイリアン4
あのエイリアンの最終章!流れ的にもかなり冒険に走ったパート4ですが決して嫌いじゃないです、いや好きですこの流れ!今作は完全にあちら様側(会社側)の視点ですが、これがまたグロくてバカバカしくて素晴らしいです。エイリアンの飼育・研究、エイリアンと人間の融合、リプリーがクローン化して出てきた点も高評価です。今までの疑問やうさん臭さがきちんと映像化されていて、ストーリー的にもエピローグとしてきちんと機能しています。  ウィノナ・ライダーは超絶に可愛くて素晴らしい女性ですがクローンリプリーが出ていなかったら全く締まらない映画に成り下がっていたと思います。賛否ありますが本当に出てくれてありがとうというくらい重要な役柄でラストも綺麗にまとまっています。(まあ、ニューボーンとのくだりは本当に悪ふざけが過ぎるが・・)  ジャン=ピエール・ジュネ監督の手腕は認めるべきです。アメリもエイリアンも撮影できる監督はそうそういません(笑) 超ビッグヒット作の最終章としてはかなり納得できる形で終わってくれたと思います。エイリアンといえば4作品で一つの作品として考えたい映画ですね。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-09-06 18:24:30)
26.  パーフェクト・ワールド
イーストウッドの映画はあまり好きではないのですが、この映画はかなり好きです。まず子供の演技が素晴らしい。そしてもちろんブッチ(ケビン・コスナー)も凄みや優しさを巧みに表現していて、なかなか難しい役どころをきちんと演じています。  大きな視点で見るとこの映画は単調でのんびりしすぎているところがありますし、イーストウッド&ローラ・ダーン組のパートは退屈でスピード感をそぐ最大の要因にもなってしまっています。でもそれらを含め、一つ一つの小エピソードが非常に素晴らしい。誘拐、電話ボックス破壊、タバコ屋、コーン畑、ビュイック強奪、衣料品店、ハロウィン、レコードでのダンス等々、いちいち印象的で素敵、心に残るんですよね。  宗教的戒律に関しては日本人ではあまりピンときませんが、その点はコスナーが代弁してくれるのであまり気にしなくて大丈夫です。子供が宗教によって押さえつけられると本当に可愛そうで、リストを一つずつ叶えてやるシーンには涙がでました。なお、宗教的なルールを破らせることと自由をはき違えている的な意見も見られますが、私はそうではないと考えます。あくまで「子供本人がどうしたいのか?」が重要であって、それを尊重してあげようと考えたブッチに子供が懐いたものだと思います。  オープニングである程度は判っていましたがあのラストは悲しい。予定調和的でベタベタな展開でしたが嫌味が無いのはイーストウッドの手腕か。子供だけが知っている悪人ブッチの真の姿。本当に良い映画だったと思います!
[ビデオ(字幕)] 8点(2014-09-05 13:33:01)
27.  黙秘
この手の映画は種明かししてしまうと面白さが半減するのでキーワードの類もほとんど書けません。また、中途半端にあらすじを書いてもネタバレに繋がりますので、未見の方は要らぬ情報は探らず先に鑑賞してみてください。(以下、多少ネタバレを含む可能性があります)  特に最初の階段転げ落ちシーンとセリフのからくりは本当に素晴らしい。これのおかげで観客はドロレス・クレイボーン(キャシー・ベイツ)=悪者という前提で話が進みます。合わせて娘セリーナ(ジェニファー・ジェイソン・リー)との確執、旦那(デヴィッド・ストラザーン)との確執、女主人ヴェラ(ジュディ・パーフィット)との奇妙な友情、マッケイ警部(クリストファー・プラマー)との因縁の古事件など様々な事柄が絡んできて、ますますドロレスに疑いが向くような仕組みが見事です。 話の核心部分を強調するためか、常に曇天であることが暗い話に拍車をかけていますが、脚本が素晴らしいので話はスッキリしています。ラストも不思議なほどキレイに収まり、これぞどんでん返し!と唸るような出来映えです。母ドロレスと娘セリーナを起点としたパーソナルな問題なので複雑な事件のように見えて、実は非常にシンプル。どんな母も同じだと思いますが我が子を守りたいという一心から全てが始まるのです。  地味ですがミステリー小説を地でいくような最上級の脚本(スティーヴン・キング)の作品ですので、映画通の人にこそ強くお勧めしたい名作です。内容が地味なので大ヒットはないにしても、もう少し広く認知されて欲しい作品。
[DVD(字幕)] 8点(2014-05-03 15:29:22)
28.  アラビアン・ナイト(1999)
この手の2話分割タイプの海外ドラマ、、むかしからHNKなどで見つけるとワクワクしてみています。いつもそうですが完成度の高さに驚いちゃいますね。この手のドラマで特に完成度が高いのは本作とジャックと豆の木だと思います!  アラビアンナイトはアラジン、アリババ、魔法の絨毯などなど、面白い話てんこ盛りです。もちろんメインの王様と主人公の行く末も面白いですし、この完成度で子供向けのテレビ放送だというのだから本当に驚きます。ブルーレイ化を待っていますが、、やはり無理ですかね・・  レンタルショップで見つけたら騙されたと思ってお試しください!
[地上波(字幕)] 8点(2014-04-30 17:41:46)
29.  ディアボロス/悪魔の扉 《ネタバレ》 
オープニングの生々しさから一気に物語に引き込まれました。いきなりあの感じで攻めてくる思い切った演出には恐れ入りました。鑑賞者は主人公ケビン・ロマックス(キアヌ・リーヴス)と同じ目線で、最初から妙な違和感を抱えながら話が進みます。法廷物のサスペンスかと思いきや中盤から色々おかしな方向に話が進んできます。いわゆるファンタジー的な要素が強くなってきますがストーリーに破綻はなく、意外にもすんなりと話が入ってきます。  大きな仕事へのプレッシャー、イレギュラーなボスの行動、妻の乱心、そしてエロティックな雰囲気。話がどこへ進むのかよく判らず、不安を抱えたままサスペンス仕立てで話が進むのでハラハラさせられます。基本的にはありえない設定が多いのですが、違和感がないきちんとした理屈が語られますのでグイグイ引きこまれます。 極めつけはラストです。原作には無いというラストに放たれるジョン・ミルトン(アル・パチーノ)の大演説が本当に素晴らしいです。ミルトンの熱弁は悪魔のスタンスが非常に判りやすく、自由意志の哲学などは悪魔的でない私たちが聞いても納得させられてしまいます。むしろ大正論ではないでしょうか。(ここは脚本家のトニー・ギルロイに拍手を贈りたい!)  大オチの記者の部分もウマくまとまっているので全体的にバランスがよく、いわゆる夢オチですが充足感を得てエンディングを迎えることができます。しかしストーリー自体は堂々巡りをしているだけで結局何が言いたかったのかよく判りませんし、実際何一つ解決していません。まさにつかみ所の無い映画といえますが、それでも非常に惹きつけられる映画だったと思います。未見の方は是非一度お試しください!(余談ですがニューヨークの不動産王の邸宅は1997年当時のトランプ邸でロケされています)
[地上波(吹替)] 8点(2014-04-12 12:46:49)
30.  コン・エアー 《ネタバレ》 
「ザ・ロック」と併せてTV録画されていましたので、今年の正月はニコラス・ケイジ祭りでした。ザ・ロックと比較すると若干評価が低いようですが、本作「コン・エアー」もかなり完成された娯楽作品として文句なしで楽しめました。個人的には本作のほうが単純に笑い要素が多くて楽しかったです。 また、本作では今や一流の俳優がてんこ盛りで、ジョンキューザック、ジョンマルコヴィッチ、ヴィングレイムス、スティーヴブシェミ、ダニートレホら、主役級ばかりでおしっこ漏れそうでした。これだけ最高に濃いキャラが集まっているのに誰一人バッティングしていないのは本当に凄いです。(猛毒のサイラス)とか(ジョニー・23)とかもうワクワクしかありませんでしたね真面目な話。。  ストーリーもよく考えられていてテンポよくハイジャックが成功してサクッと飛び立ちます。砂漠での一悶着もよく出来ていて中だるみなくラストのラスベガスでの大暴れは娯楽作品としては文句なしに楽しめました。まあ確かに細かい所はかなりご都合主義でしたが、コルベットもぶっ壊してくれるし、「ラモン・マルチネス(レノリー・サンチャゴ)」がオネエ姿で走り抜けるシーンも最高にイケてて文句なし。 皆さんご指摘の通り、ラストのリアルバービー(モニカ・ポッター=ハミングバード)とのイチャイチャはウザいだけでした。ほとんど80年代のB級映画的で、そいういった意味では笑えましたがもう少しアッサリして欲しかったです。(アメリカ的すぎるだろと・・)
[地上波(字幕)] 7点(2024-01-12 17:45:17)
31.  007/ゴールデンアイ 《ネタバレ》 
本作がピアース・ブロスナン版では最も素晴らしいと思っていましたが、見返してみるとそうでもなかったです。本作は何となく007である必要性が薄い作品に仕上がっています。ただ、ブロスナン版第一号ということで、過去作を色濃く踏襲してある点はやはり素晴らしい。特にBondのテーマソング(オーケストラ)が掛かって町をめちゃくちゃにするシーンは最高でした。(戦車のシーン)  余談ですがオナトップ(ファムケ・ヤンセン)のぶっ飛び具合は素晴らしい反面、男の立場からするとあの感じで迫られるといくら綺麗でも萎えるなとww 奥ゆかしさとか秘めたエロとかそういったものは一切なく、ただただアニマルのごとくむさぼるだけという激しい描写はかなり笑えました。というか怖いよ・・ 更にさらに余談ですが、006アレック(ショーン・ビーン)がナターリア・シミョノヴァ(イザベラ・スコルプコ)のほっぺをべろりんちょして、ガチでキモがられるシーンがありますが、アレも普通の男だとかなりへこみますよね。。  ネタバレになりますが本作の敵は006ということで見ごたえがあります。手の内を知っていることで面白い効果がたくさん生まれています。ただ、逆にいうと同僚として手の内を知っているだけに、リアルなことをいうと即刻頭を打ち抜くのが正解ですが、映画なのでそうならない点はご愛敬といったところでしょうか。  最近大量のボンド映画がTVで放送されていて、久しぶりに見返してみた結論としては、個人的には毛嫌いしていたダニエル版ボンドの一作目「カジノ・ロワイヤル(2006)」がNo1、プロスナン版「ワールド・イズ・ノット・イナフ」がNo2、No3は本作にするか「ショーンコネリー 007は二度死ぬ」にするか決めかねているという結論に達しました。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-10-05 13:35:55)
32.  007/トゥモロー・ネバー・ダイ 《ネタバレ》 
個人的にピアース・ブロスナン版が最もバランスが良くて好きです。某、死んじゃったボンドは辛気臭くてほんと楽しくなかった。本来Mrボンドといえば本作が踏襲しているように明るくて楽天的、決して深刻な人ではないハズです。 余談ですが、ピアース・ブロスナンはボンドになる前からスピークラークのCMでボンドっぽい感じで演じていました。本作ではQ(デスモンド・リュウェリン)との保険ネタも実際のCMでパロられましたしなかなか笑えました。リモコン操作の車や二人乗りバイクでのチェイスもなかなか出色の出来です。何気にピアース版の時ってボンドカーがBMWだったことにも少し驚きます。(アストンじゃないことに違和感を感じていませんでした)  ミシェル・ヨーのボンドガールはちょっと特殊で魅力に欠けたかなと思いますが、敵の奥さん役のテリー・ハッチャーも地味で微妙なので今回のボンドガールは全体的にイマイチ。カウフマン博士(ヴィンセント・スキャベリ)はいい味が出てたのでスペクターばりに頑張っていただきたかったところですが、こちらは即刻退場しちゃいましたね。。  シェリル・クロウの主題歌も話題になりましたしM(ジュディ・デンチ)やQ(デスモンド・リュウェリン)なども健在で安心感はありましたが、全体的に手堅くこじんまりと仕上がってしまった印象。もう少しとんがった部分も欲しかったかなといった物足りなさは感じました。色んな意味でお手軽な映画のお手本のような本作のバランス感覚はまあ悪くはないものです。少し甘めの点数。
[地上波(字幕)] 7点(2023-09-18 14:00:49)
33.  L.A.コンフィデンシャル
公開当時話題になった作品ですが1950年代モノということでイマイチ乗り切れず25年も経過してしまいました。今見ても画質は綺麗だし、なぜあれほど毛嫌いしていたのかよく理解できませんが。  人気の小説から抜粋された物語ということで脚本は非常によく出来ています。ただし登場人物がかなり多く序盤から情報過多で少々忙しいです。ただ他の方もおっしゃっている通り、主役級の3名(+数名)のキャスティングがやたらめっちゃドンピシャリとハマっていて、特にスぺイシー・クロウ・ピアースの3名は役と見た目があまりにもピッタリで笑っちゃうほど。また、リン役のキム・ベイシンガーもまさに50年代ハリウッドゴージャスを体現していて初登場時は息をのむ美しさです。彼女は複数の男たちを虜にする美しい女性を演じますが、実は彼女が一番年上で公開時44歳だというから驚きです。(ちなみにケヴィン・スペイシー38歳、ラッセル・クロウ33歳、ガイ・ピアース30歳) 複数の人間が多方面から二重三重に絡まる核心部は終盤が近づくにつれてある一人に収束していきます。全体的に話が入り組んでいますが見終わってみると案外単純、伏線もそれなりに貼られていますので結果論的にはよく出来た脚本だと思います。ただ、映画を見ている最中はなかなかややこしくて名前と顔を覚えるのが忙しかったです。  キーワードになる「ロロ・トマシ」のカラクリには心底ゾクゾクしたし、序盤に当の本人が口にする「更生しないと判っている悪人を背後から撃ち殺せるか?」という伏線回収も心底素晴らしかったです。自分の頭の悪さにはガッカリですが、登場人物が多く話も少々複雑なので複数鑑賞が必要な作品です。映画用にもう少しスッキリさせることもできたと思いますので、そういった意味では少々残念でした。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-09-20 16:39:46)(良:1票)
34.  ジュラシック・パーク 《ネタバレ》 
レビューの為に旧三部作を一気に再鑑賞しました。やはり一作目はとても良かったです。何より恐竜の見せ方や島で復活させるという発想が素晴らしい。特にジョンウィリアムのアノ音楽が鳴って、そして演者の驚いた顔を見せてから、最後に画面をゆっくりパンさせて恐竜を見せる演出は本当に素晴らしい。映画とは本来こういう風にやるべきというお手本のような見せ方をスピルバーグ監督が行っています。  しかし正直いってCGの出来映えはイマイチで、脚本を工夫してギリギリまで見せない演出は本当に素晴らしいものの、ついにアップで登場したトリケラトプスも病気で横たわっているという設定で少々違和感がある動きをしたりしています。 脚本に関しては明らかに詰め込み過ぎで、太っちょのデニス(ウェイン・ナイト)が金に目がくらんで妙なたくらみを起こすシーケンスなんて完全に必要ないし、意味ありげに”あの缶”が泥に埋まる演出も無意味でイミフ。レイ・アーノルド(サミュエル・L・ジャクソン)も意味ありげにタバコをふかしまくっていますが、まさかの途中退場でEnd。そして最初から出ているカオス理論のマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)も一切活躍せずに最後まで画面の周りでウロチョロして終わります。 結果的にこのシリーズの伝統みたいなものですが、ラプトルが頭よすぎてチョット引いてしまいます。実際頭が良かったのかもしれませんが、T-レックスの件も同様に恐竜なのにちょっと頭が良すぎて違和感半端ないです。  まあ・・ なんだかんだ言ってもかなり楽しませてくれた一作目はやはり初出しという意味では非常に価値があった作品だと思います。敬意を表して少々甘めの点数です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-01 16:15:16)
35.  ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録 《ネタバレ》 
本来、映画や写真は撮影した時には出来上がりが確認できず、フィルムに現像してから初めて映像確認できるのが当たり前でした。(まあこの時代はVTRで撮影直後に確認はしているハズですが) そういった意味では、映画がいわゆる元来の意味での”映画(フィルム)”だった時代の超大作映画の裏側が垣間見られるドキュメンタリー映画が「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」です。  1970年代に2000万ドル(今の日本円で40~60億円以上!)の私財を投入し、これだけの規模の映画を準備したこと自体が恐ろしい行動で、真面目な話、普通の人間なら気が変になるのが当たり前の状況でこの映画の撮影はスタートしました。 更に問題は次々と発生し、西洋の常識が通用しない東洋の僻地での撮影とベトナム戦争や各国内戦の余波などに晒され、映画産業の頂点であるハリウッド系企業や世界の報道関係者などからの厳しいプレッシャー、多数の撮影クルーや現地人たちを統率しながら超一流俳優たちのワガママを聞き、度重なる脚本の手直しや作り直しetc、そんな無理難題が山積みの過酷な状況を自前のお金で230日以上撮影を続けるという、まさに地獄のような作業を監督自ら進んで行っている異常性がこのドキュメンタリー映画ではシッカリ記録されています。(なんとほとんど妻が撮影している!)  当時は現在のようなCG技術やデジタル機材も無かったので、このような厳しい状況に陥ることが割と当たり前だったと思いますが、映画の過渡期ともいえるこの時代に大博打を打ったコッポラはやはり偉大だったといわざるを得ません。この厳しい状況下でよくここまで映画を仕上げたものだと褒め称えるべきなのかもしれませんが、まあしかし、裏を返せばそれくらい大作映画の撮影は難しいということだし個人的には153分の劇場版の編集は最悪だったとは感じています。また、元々ロジャー・コーマンを師匠とするコッポラ監督は沢山のパーツを撮影する作風で、必要があるのかないのか、訳も分からず様々なシーンを撮影していることも現場の混乱の一因としては関係していそうな気もします。  私個人としては「202分の完全版」にマンセーしており、この「ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録」はお宝エピソードの宝庫、常人にはおよそ理解不能な仕事の数々が記録されている貴重な作品としてかなり楽しめました。惜しいのは前述の通りコッポラは編集が下手で、何となくうまくまとまっているようでよくまとまっていない仕上がりには少々残念ではありました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2022-08-10 12:27:05)
36.  ギルバート・グレイプ
ギルバート(ジョニー・デップ)の人生がいかに「詰んで」いるのか、彼の心情がよく描かれている作品です。しかし映画として暗くなりすぎていないのは監督の手腕、そしてディカプリオ他、出演陣のおかげでしょうか。目立って素晴らしい映画だとは感じませんでしたが、ギルバートの状況が理解できる人には深く刺さる作品かもしれません。  私は過去に統合失調症の姉を持つ女性と真剣に結婚を考え、そして破談になった経験があります。これら精神的な(脳および心の)病を持った家族を持つということは、とてつもなく多岐&長期に及ぶ影響を考えないといけません。自分の子が結婚しようとした時にどんな問題が起きうるのか?両家の両親が高齢期を迎えたら?そもそも自分自身の人生は?世間の目は?  綺麗ごとでは済まない問題が山積みですが、、当然ながら制作サイドはそれらをよくよく理解した上でこの映画を作ったと思います。その思いが重くなり過ぎないギリギリのラインで仕上げられているのは見事です。ラストの描写が大変素晴らしく、今後も変わることがないであろうギルバートの「詰んだ」人生ですが、彼がそれとどう向き合うつもりなのかがよく理解できます。よき伴侶を迎えて一生を背負う覚悟ができたであろう彼の笑顔が素敵でした。 なお、終盤が唐突過ぎるという意見が多いですが、長いこと習慣化していたある行為を突然変えた時、血栓などが流れることがあったりします。映画のようなケースは十分あり得ること、自然なことではないかと思いました。
[地上波(字幕)] 7点(2022-04-28 13:22:40)
37.  ナチュラル・ボーン・キラーズ
「プラトーン」「7月4日に生まれて」「JFK」など社会派の名作を生んだオリヴァー・ストーン監督が撮った映画とは思えない内容に唖然としましたが、コミカルでキレッキレの作風は妙に心地よく、最初のダイナーから画面に釘付けです。(よく確認すると原作タラちゃんで何となく納得)  作風からおそらくコメディ寄りにしたかったものと思いますが、要所要所で差し込まれる連続殺人を擁護するような説明くさいシーンが妙にテンポを落としてしまっています。ミッキー(ウディ・ハレルソン)の児童虐待シーンやマロリー(ジュリエット・ルイス)パパからの性的なシーンなどは不要だったかもしれません。また、刑事(トム・サイズモア)やTVリポーター(ロバート・ダウニー・Jr)のパートもまとまりが悪く散漫で、刑務所でのインタビューでやっとメディア批判に焦点が絞られてきますが、今更感も強く、全体的に編集の甘さばかりが目立ってしまったように感じました。  結局のところ、説明的(言い訳的?)に悪魔のノックス夫妻(ミッキー&マロリー)を擁護しつつ、メディア批判、刑務所の体制批判の体で価値観の押し付けまでやろうとした結果、方向性がよく見えなくなってしまったものと思われます。アメコミやモノクロを織り交ぜた凝った編集や、序盤のダイナーの一件、橋での結婚シーン、原住民の一件など雰囲気が素晴らしかっただけに非常に惜しい作品です。 ただ、ノックス夫婦(ミッキー&マロリー)の突き抜けた愛は素晴らしく、偽善感を感じつつもトータル的には結構面白い作品だったと思います。無駄にトミー・リー・ジョーンズまで使っておきながら、作り手側が悪(悪魔)に徹し切れなかったのが評価を二分させた原因かもしれませんね。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-04-25 16:17:23)
38.  ゴースト/ニューヨークの幻
ほとんど30年ぶりになる二度目の鑑賞でしたが、デミが超絶可愛いかったこと、男が不細工だったこと、そしてとても面白かったこと以外はほとんど忘れていました。オールディーズの古典名曲「アンチェインド・メロディ」がこれほどハマっている映画も無いです。カリートの道の「ユー・アー・ソー・ビューティフル」並のハマり具合です。  やっぱり面白かった。ファッションや演出に若干時代を感じましたが脚本もキャスティングも申し分なかったです。ラブストーリーからファンタジー、コメディからミステリー、そしてラブスト―リーへ戻ってきてデミの涙で締めくくる演出は完璧といえる流れです。1セントコインの伏線も泣かせ処としては申し分ない演出でした。 ウーピー・ゴールドバーグ(オダ・メイ)の役どころも素晴らしく、コメディしすぎていないのが絶妙の塩梅で効いています。反面、男性陣(パトリック・スウェイジとトニー・ゴールドウィン)はやはりチョット線が細いというか印象に残りませんでした。  ゴーストの設定に無理がありますがストーリー上、仕方がないかなとは思いました。でも扉をすり抜け、物には触れられないのに階段は普通に上がれて床もすり落ちないのはおかしかったですよね。あと、オダ・メイは詐欺罪で銀行から訴えられないのかがとても気になりました。。  最後に思うことは、、いくら大切な人を守らなくてはいけないからといっても、やはり「死んだらあかんで」ってことです。負けようが逃げようが、生きているほうが絶対イイです。名作ですが時代を感じてしまったので少し点数抑えめ。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-03-16 11:23:55)
39.  トゥルーマン・ショー
一生見ることもなかったかもしれませんが、アマゾンプライムのおかげで見ることができました。発想が素晴らしいです。ある意味、一般人が投稿する動画やSNSが当たり前の現代(2018年)だからこそ、感じ入る部分も多かったような気がします。また、ただのコメディにならず哲学的になっている点も興味深いです。誰しも必ず挫折を経験したことがあると思います。「自分の人生は全部仕組まれたもので、何一つ自分で成し遂げることなんてできないのではないか?」そういう視点で考えたら、、とたんに哲学的インナーSFになってくるのもこの映画が人気の理由でしょうか。  終盤がちょっと普通に落ち着いてしまいますが、空を渡るか海を渡るくらいしかないので仕方ないですよね。。ありえないシステムもちらほら見られますが、その辺は華麗にスルーすべきです。なかなか悪くない映画、いや、意外と後々考えてしまう深イイ映画ですよこれ。 PS. 奥さん役の人の気持ちは理解できるものの、やはりトゥルーマンが可愛そうでしたね。彼の寝顔と鏡の前のことなど、愛されキャラのジムキャリーじゃないとできない役柄だったと思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2018-09-13 12:51:03)
40.  アビス/完全版 《ネタバレ》 
それなりに粗は見られますが、密室サスペンスからアクションへの流れ、そして海底への決死のダイブアドベンチャー後のまさかのメッセージ性コテコテの宇宙人ラストと、これでもかというほど映画の夢とロマンが詰まった作品でした。 当時CG技術はまだ過渡期で粗削りなのですが、それでも初めて見るような映像オンパレードでSF好きの私としてはなかなか魅力的な映画でした。(水で顔を表現するシーンとか、ヘルメットに水を入れて肺を水で満たして呼吸するとか、SF表現が色々と凄かった)  バッド・ブリッグマン(エド・ハリス)とリンジー(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)のやり取りにはイマイチ魅力がありませんでしたが、コフィ大尉(マイケル・ビーン)とバッドとのやり取りはバカバカしくてなかなか面白いです。また、タイミング悪く現れる未知のアレもなかなか絶妙で失笑してしまうシーンは多めです。キャメロン監督も黒歴史として認識しているらしく、明らかにエイリアン2やターミネーター2とは扱いが異なっています。個人的にはエイリアン2やターミネーター2らと並んでアビス(完全版)ももう少し評価されてもいい映画だと感じます。4K化とまではいいませんが、せめてブルーレイ化したシネスコ映像が見たいものです。いろんな意味で惜しい作品。
[ビデオ(字幕)] 7点(2018-07-26 11:49:49)
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