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コメント数 238
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21.  絶対の愛 《ネタバレ》 
 整形社会を題材に愛を描く。かたや女。自分を愛してくれる男の愛を疑う。自分のへの愛の揺らぎを自分の容姿に対する飽きだと考える。かたや男。付き合って2年の女を愛してはいるものの、女の自分に対する愛への心配に多少の嫌気を感じる。  女は自分自身を作り変え、男の愛を確認しようとする…。   こんな映画が撮れるなんて…。脱帽。間違いなくかなりの低予算。しかし力のある監督がいればここまで持ってくることができるんだなと。一歩間違えればかなりのキワモノホラー&サスペンス映画だが、狂おしいまでのラブストーリーに仕上がっている。キムギドクに本当の意味での愛がわかっているのかどうかは定かではなかったのだが、主演2人の愛の心模様がとてもよく伝わってきた。ギドクの愛、あなどれじ。主演、イカれた2人に違いないが互いに本当に必要としているというこんな形の描写はもう他の監督には撮れない。   ただ絶対の愛という邦題には残念。原題の通り「TIME」でいいのでは。主題は男女の愛だととらえたのだろうが、本作では、「時間の経過における愛」というのが正しい主題だと考えると…。あと絶対的な愛は、悪い男やうつせみで十分に味わった。原題に込めたギドク監督の思いは悪い男やうつせみに託した愛ではないだろうに、その心意気を無にする邦題にしてはと…。
[DVD(字幕)] 6点(2015-08-07 00:48:39)
22.  コースト・ガード 《ネタバレ》 
夜7時を越え、その金網の奥の海辺に行くと撃たれても仕方がない場所が韓国に。北からのスパイの上陸に備えて日々訓練する沿岸警備隊。2枚目大スターチャン・ドンゴン演じるカン上等兵は他の隊員が遊んでいる中でも訓練する熱血漢。1人、闇にまぎれるため顔も塗る。そんなある夜、警戒態勢の中に忍び込んだカップル。カン上等兵は男を撃ち手榴弾をも使いころす。軍では表彰され、男の仲間や家族からは石を投げつけられる。   ここから気がふれる2人。1人はころしたカン上等兵。1人は目の前で恋人をころされた女。 この映画のすごいところはここから。本当にふれているのはこの2人だけなのか?本当は違うんじゃないか描写の連続。  兵役とは?  戦う相手はだれなのか?  国家の分断。  深夜に沿岸警備隊が襲われる場面の緊張感は凄まじい。   ギドク監督の海軍従軍経験もおおいに盛り込まれているのだろう。狂気を演出という点ではフルメタルジャケットに軍配があがるような気がするが、ギドク監督作品の中でも最も救いがないんじゃないかという展開と、帯びた強烈な社会性が作品を一つ上のランクに押し上げていると感じた。   グッジョブギドク。
[DVD(字幕)] 6点(2015-08-03 23:30:45)
23.  映画は映画だ 《ネタバレ》 
キムギドク監督の弟子、チャン・フン監督デビュー作。キムギドク監督が原案&製作。師弟関係が作った名作。しかしこの後、2人は劇的なお別れをするのだが(>_<)   とにかくガンペを演じるソ・ジソブの死んだ目が最高にいい。この目に尽きる。   ストーリーは、素直に間延びを感じた。ガチ殴り合いのはずが、あまりにも顔に当たってなくて醒めた。でもこれをキムギドク監督が撮ってたらまたまたとんでもなくマニアックな世界に飛び込んでしまっただろうと考えると、チャン・フン監督がエンターテインメント性を吹き込んだと観るのが正しいのかも。途中だれたが、そこそこ男同士の熱い話に仕上がっている。   ただ…、男2人が互いに高め合う要素がもう少しあればと無い物ねだりしてしまう。   ラストは…、これこそ韓国映画の魅力。
[DVD(字幕)] 6点(2015-08-02 17:39:09)
24.  うつせみ 《ネタバレ》 
 人が消える。消えて消えて育む愛。あの決定的なキスシーンに皆さん、本作を観ながらたどり着いてほしい。ありえない、でも本作ではありえた奇跡の場面。心をつかまれた。   空き家を探す少年と呼ぶには少し大人な感じの主人公。家々に貼り紙をし、破れていない家は人がいないと確認し、迷わずピッキングする。侵入し、料理し、風呂に入り、ベッドでくつろぐ。家の壊れたものを修理する。そんな家の一つにいた女。顔があざだらけの女。夫のDVに耐えていた自己主張のできない女は侵入してきた主人公と行動を共にする。家や死人をも癒す主人公に惹かれる女。愛も。   3番アイアンは見落とせない。   シームレスにやってくる異次元の愛は、私としてはまるで村上春樹の小説のよう。暴力も性描写もあるがここは異次元。全く見たことのない愛の形、また見つけることができた。2人の愛は言葉がいらないようだ。   キムギドク。ここまできたか。
[DVD(字幕)] 8点(2015-07-29 22:47:47)
25.  息もできない 《ネタバレ》 
サンフン。愛されてるじゃん。たくさんの人に愛されてるじゃん。お前の愛はわかりにくくて伝わりにくいんだよ。お前が破滅的な人間なのならもっと早く破滅しないと。多くの人間の心に通うようなマネをしないで。逆に…、家族や仲間との愛に生きることを選んだのなら最後まで愛さないと。息もできなくしてるのはお前自身だけでよかったのに。ヨニの弟への責任も果たせず、暴力が暴力を生み出す構図の頂点にお前がいるよ。   サンフン。孤独な男。雇われヤクザ。今日も暴力ですべてを片付ける。ヨニ。孤独な女子高生。サンフンとの出会いは最低だが、サンフンとヨニは互いの境遇が似ているためか、交流が始まる。そんなサンフンにも姉や甥に対する彼なりの愛情が。刑務所から戻った父を憎みきれず。葛藤する暴力破滅男。原題曰く「糞蝿」。 サンフンのヤクザ事務所に新入りが。ヨニの弟。物語の展開はここから激動する。   主人公のサンフン演じるヤン・イクチョンが監督・脚本・制作・編集。各国で絶賛を受けた本作は本当に殴るし叫ぶし泣く。うるさい。好きな人にはたまらない韓国の傑作。あくまで好きな人にだけたまらない大傑作。
[DVD(字幕)] 8点(2015-07-29 22:42:59)
26.  
 キムギドク監督の映画の中でも寓話性の溢れるもの。性と倫理が戦う。老人も凄まじいまでの生き様を見せる。少女もその聖女性を実に繊細に失う。そして2人は弓を操る。大学生は狂言回し。老人と少女はセリフもなく全てを語る。   老人と少女の生き様から人生を俯瞰できるように感じる。放たれた矢のように。
[DVD(字幕)] 6点(2015-07-28 23:50:06)
27.  サマリア
 お父さん。やっていることの順序が違いますよ。
[DVD(吹替)] 6点(2015-07-28 13:09:40)
28.  春夏秋冬そして春 《ネタバレ》 
 美しい。湖に浮かぶ寺。そこに住む和尚と少年。少年は魚やカエルやヘビに石をくくりつけて遊ぶ。朝起きると少年の体には和尚によって石がくくりつけられていた。和尚に言われる。明日、魚やカエルやヘビにくくりつけた石を外せと。もし一匹でも死んでいたならお前の心には一生石が残るであろうと…。   季節が過ぎるごとに年数が経過する。そして湖上の寺の風景とともに人間模様が繰り広げられる。   性と煩悩と死と生と。そしてまるで輪廻のような世界観。   何本か、キムギドク監督作品を観て、石井聰互・石井隆・北野武あたりに似てるものを感じるが、似て非なり。キムギドク監督の貫きすぎる他を寄せ付けない世界観はこの映画でも十二分に感じられる。   本作では音楽の美しさも十分に味わった。少しは作品作りにお金をかけることができるようになってきたのか、と感じた。そして韓国民謡アリラン。この曲か。これが後の超問題作「アリラン」につながるのか。   拳法の型を見せる監督は何を感じ何を演じたのか。わからない部分も多いが、覆面の女を推測し、残された子どもからやっと本映画の主題にせまることができたように感じた。
[DVD(字幕)] 6点(2015-07-27 23:37:53)
29.  マッハ!!!!!!!! 《ネタバレ》 
 後ろ回し蹴り!前蹴り!ヒザヒジヒザヒジーっ!!!!!!!!       トゥクトゥクトゥクトゥクーっ!!!!!!!!(笑)
[DVD(吹替)] 7点(2015-07-24 19:54:42)
30.  母なる証明 《ネタバレ》 
 こんなに心を鷲づかみにされたオープニングは初めてだ。「母」としか紹介されないキム・ヘジャが○○○場面。観てほしい。そこから美しいタイトル画面。このオープニングはこの後映画の二つの場面につながる。母としか紹介されないひたすらに息子を愛し慈しむ母の魂の叫びがこの場面になっている。母性だけではなく、女性として、一人の生きる人間としての精一杯の躍動をこんな形で映像にする監督の才能は恐ろしいほどである。ここにかかるシャンソンのようなクラシックギターの調べ。あまりの美しさに何度も何度も観かえしてしまった。   知的障害のある息子の冤罪を晴らすべく必死に事件の新たなる証拠を探す母。結果は皮肉という言葉ではあらわすことができないほどのものに。母なる証明。久しぶりに納得の邦題。母、とか母親、という題名ではあらわしきれないものがこの映画にはある。母なる証明とは「母によって何かが証明される」ではなく、「この母にしてこの息子あり。間違いなくこの息子の母はあなただと証明された」といった感じ。   ハリウッドリメイクは不可能な韓国の韓国ならではのスペシャルな映画。  自分で自分のツボを刺す映画。
[DVD(吹替)] 9点(2015-07-23 17:43:24)(良:1票)
31.  マラソン(2005) 《ネタバレ》 
 自閉症の主人公が努力を重ね初マラソンでサブスリー(3時間切り…市民ランナーとしてはかなりすごい)を達成したという実話ベースのお話。途中とても重要なのは障がいを持つ子を育てる母親や家族の苦悩が描かれること。   あー、韓国映画好きだ^^。骨子がしっかりしているもん。だから途中あざといまでの演技も「いや、本当にこんなんだったんだろうなあ」と納得させられてしまう。展開はスッキリとしているが伏線も適度に配置され、軽快に回収される。絶望と理想にはさまれる母親だけでなく、弟や離婚した父親の心理描写もいい。アクセントのコーチという存在もいい。   そして主人公は強い。溺れた母親を助けることもできないが、母親の教えを時間をかけて飲み込んでいく。持続する。達成する。反抗するのはマラソン大会に出場するときだけ。   私もランナーなんです、鈍足の(笑)。フルマラソンも何度も完走しました。   私も主人公のように、大草原を走るシマウマと一緒に走るイメージで走りたい。  私は拷問のような思いで走る。  私も主人公のように、大草原を走るシマウマと一緒に走るイメージで走りたい。
[DVD(字幕)] 7点(2015-07-21 13:36:17)
32.  屋敷女 《ネタバレ》 
 スプラッターなんてもんじゃないフレンチホラー。サスペンス要素もばっちり。凶悪すぎる。近頃観たこの手の映画の中では群を抜いた出来栄え。    妊婦の方がおひとり。旦那さんは事故で他界。お家に一人。そして…。    まさかの○○○シーン!しかも残虐すぎてボカシが!さらに私的にはボカシにサンキュー!!!!そんなの観れません!!!!    薄暗い映像でとにかく一方通行的な展開。そして謎!なんだお前は状態!なんでこんなことになるんだという不条理の連続にすでにパンチドランカー的な私。いつまで?まだこの先映画続くの?ターミネーター1より怖い!    とりたててすごいストーリーがあるわけでもなく、突っ込みどころもあるんですが、映画の持つパワーがすごいすごい。あとね、フレンチのノワール的雰囲気最初だけあります(笑)。途中からもそういう雰囲気あるけどゴア描写がとんでもなくてぶっ飛びます。あと、この映画は独特の効果音が冴えわたります。なんだかハリウッドや日本では使われないような音。いい味出します。    有名な映画なんだろうな。私は全く知らなくて、適当にジャケ観て、「あ、座敷女(マンガ)?」とか思って、このごろ変態村あたりから変な邦題増えたななんて軽く借りて木端微塵にされました(笑)
[DVD(字幕)] 8点(2015-07-21 12:46:07)(笑:1票)
33.  トライアングル(2009)
 離婚して障がいのあるお子様を育てる若い母親。いらだつ毎日。気晴らしのヨット。転覆。大きな船に避難して…。    こんなにネタバレしたくない映画もないですが、多少かいつまんでご紹介。    まず非常によくできた脚本の映画であること。時間軸をずらさずに違う時間をみせることができていること。さまざまな伏線がとても小気味よく回収されること。象徴的な場面の入れ方(たとえば繰り返すレコード、ラストの場面の大量のカモメ?の死骸など)がうまい。そしてなんといっても秀逸なサスペンスであると同時に、恐怖の質がとても異質であることを挙げたいです。    もちろん人が死ぬ描写の恐怖もあるんですが、製作者はそこのところの恐怖はたいして重きをおいていないのでは。それよりも無限の…、おおっと危ないネタバレしそう(笑)    絶対に面白い映画に違いない、なんて肩に力をいれて観るんじゃなくて、パッとレンタル屋さんで手に取っちゃったとか、テレビでやってたからたまたま観たなんて人は「お、けっこう良作」と思っていただけるんじゃないでしょうか(笑)。    テーマは罪と罰とみました。どうかな?
[ビデオ(吹替)] 6点(2015-07-21 00:07:46)(良:1票)
34.  the EYE 【アイ】 《ネタバレ》 
角膜移植を受けた女性が、目が見えるようになるとともに不思議なものまで見えるようになるお話。  とても好感の持てるナイス怖い映画。オリジナリティあるお話で、映像表現GOOD。登場人物をしっかりと描写し、物語をはっきり作っている点が良い^ ^ホラーシーンは結構怖いですが、骨子があるので最後までお話を知りたくなるのがとてもいい。  この映画でパンブラザーズ知りましたが、そりゃ世間で注目されるようになるのもわかるなーと。この映画は、まず怖がらせよう!ではなくて、ちゃんとホラー映画作ろうって感じで。 ま、このあとこの映画の2も3も借りてるんで久々鑑賞しようと思ってます。次第に、まず怖がらせよう!的な感じになっていったのは仕方がないですけど。次第に作品も監督も評価が落ちていくのもよくあることかな。  ラストもとっても気持ちいい。本当のハッピーエンドとは違うのかもしれませんが。
[DVD(吹替)] 7点(2015-07-20 14:24:12)
35.  渇き(2009) 《ネタバレ》 
 ヴァンパイアと悲しい恋愛はよく似合う。韓国映画のとっても良い音楽もよく似合う。ゴシックな感じはしない。極めて韓国的な美があふれる。   ソンガンホが美しくみえる。物悲しくみえる。ソンガンホの大ファンなので、これだけでも観た甲斐があった。   キムオクビンの狂気の演技が素晴らしい。映画のクライマックスは彼女のクライマックスでもあるように感じた。最初に出てきたときと比べると、殻をうち破った感がハンパない。昔であれば、クリスティーンのアーニー、この頃であればクロニクルのアンドリュー(デインデハーン)を思い出した。彼女が次々に人を襲うシーンはホラーだ。   分相応以上の力を持つと破滅する。   とりたてて好きな映画ではないが。作りはとてもしっかりとした良い映画だと感じた。
[DVD(字幕)] 5点(2015-07-17 12:54:22)
36.  とかげの可愛い嘘 《ネタバレ》 
靴の紐で彼女を椅子にくくりつけるシーン。あそこが最高だ(笑)
[DVD(字幕)] 5点(2015-07-17 12:14:10)
37.  JUNO/ジュノ 《ネタバレ》 
 妊娠してしまった少女が自分の生まれてくる子どもを里親に受け入れてもらう話。    自立できていない16歳の少女の生きる強さがとてもよかった。エレン・ペイジの存在と演技だけでリアルな感じがした(吹き替えもとってもよかった)。   フレッチャー教授(セッション…笑、今回はお父さん役)とか母親とか、あんな家族ならジュノも胸を張って強く生きるよなって。フレッチャー教授が彼の肩をつかむシーンよかったなあ。    とんでもなく素晴らしい映画でもないし、ここは、というような場面が続くわけではないけど。この映画、観てよかった感はとてもあるなあ(笑)。
[DVD(吹替)] 6点(2015-07-02 18:51:09)
38.  オールド・ボーイ(2003) 《ネタバレ》 
 クラリネットなのかな。素敵なワルツとともに双方向の復讐劇が始まります。    15年、訳も分からずに監禁された男。そして15年、なぜか解放された男。すぐに監禁の張本人は現れます。そして選択を迫ります。殺すのか。真相を知るのか。   そして謎の女ミド。    4、5回目の鑑賞。原作はハイパーな日本漫画。ピンポンと同じく、やはり比べてはいけないと。ただどうしても触れたいのはラストの違い。原作と本映画はラストが全く違います。が、どちらもとても叙情的で魅力的な展開に。ハードな内容にセンチメンタルが見事にはまります。私は原作からはいったので、本映画のラストには唖然としましたが、これもまたよくできているなと。ミストも原作とラストが全然違うが、原作者のキングも、あのラストを思いついていたらこうしたと認めた、という話を思い出します。本映画のラストまでの超サスペンスな展開をかんがみるとこのラストも秀逸なのかもしれません。
[DVD(吹替)] 7点(2015-06-30 17:20:37)
39.  ピンポン 《ネタバレ》 
 超久々の鑑賞。感想は昔と変わらないな。大切なのはスペシャルな原作のことは置いておくこと。原作漫画がすごすぎて比べちゃ失礼かなと。    卓球青春ストーリー。今回も深く考えず登場人物の魅力を感じることに専念!    ペコポコもいい。スマイルもいい。風間も、風間のチームメイトも、中国人も、(くどい)コーチも。ババアも、キャプテンよしよしも。    でも今回もアクマにやられる。この映画、何回観てもアクマに持っていかれる。ペコも挫折する。髪の毛を伸ばしポコになりタバコを吸う姿は窪塚本人そのもの。でもなんといっても挫折キャラはアクマ。登場人物の中でもっとも私自身に近いのがアクマだと思うので。風間のトイレシーンもいい。天才の苦悩とでも言おうか。でも私は挫折キャラ(笑)。   あくまでもアクマ(しゃれじゃない)が私の心を奪っていく。どのシーンもいい。中でもスマイルとの対戦や橋の上、風間とのトイレ後の彼女に今はこっちにくるなっていうシーンかな。  挫折して知る男の哀愁をこんな映画で味わえるなんて悪くない。脇役の引き立つエンターテイメント。    「ティンポン」も観てみたいなあ(笑)
[DVD(邦画)] 7点(2015-06-29 18:01:03)
40.  愛を読むひと 《ネタバレ》 
 ケイトウィンスレット、アカデミー主演女優賞受賞おめでとう。納得。レイフファインズ教徒の私は、数多い彼の作品の一つを今日も新しく観ることができて大満足。    少年時のひと夏の関係。序盤は思いのほか性描写が多く戸惑ったが作品の質を低めるようなことなし。彼は小説を朗読し、彼女はそれを聞く。そして関係を持つ。のめりこむ彼。なぜか急に会えなくなる。   数年後彼は法廷で彼女と再会する。彼女はアウシュビッツ看守としての責任を問われた戦争犯罪人としての被告、彼は傍聴人として。そしてとても大切なキーワード「文盲」。    背景であるアウシュビッツなどを含むホロコーストは大事件なのだが、この映画はそこが出すぎずとてもよいバランスを保って二人の人間ドラマを描く。このバランスというか映画としてのまとまりに感服。そこにマイケルとハンナのドラマが主軸として描かれる。熱演。   多分初めは愛ではなかっただろう。少年は体を求め、女はそれにこたえつつも文字や文学に対するコンプレックスと憧れを。でも…最後は愛だと感じた。めちゃめちゃにすれ違った愛。   救いのあるラストもよし(笑)
[DVD(字幕)] 8点(2015-06-29 17:09:18)
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