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エスねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 644
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ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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421.  王と鳥
2011/12/3、この作品のキモが突然わかったので追記。  (詳細はブログにて)
[DVD(字幕)] 6点(2005-05-31 21:09:32)
422.  赤ちゃん教育
禁断のDVDボックス第4弾。苦渋の思いでやっと見終わる(って後半はスムーズに見れましたが)。レビュワーの健康上、オススメはできかねます。主人公に感情移入してしまうタイプの人には、非常に胃の痛くなる映画です。なんかスクリューボール・コメディというには濃い目のネタが多すぎて、こういう名称を謹呈したい→「ドツボ映画」。ああっ、そこでついて行くなよ! いいかげん諦めて家に帰れよ…と何度思ったか数知れず。最後も、きっとアレをやるだろうと思ってたらちゃんとやってくれてました。その後のエンドクレジットのアッサリ感が非常に気持ちいいっすね。●追記:6/6、『或る夜の出来事』を観て考えを改める。この映画、まだ現代でも未消化の要素が残ってて、そこが何というか魅力であるなあ(実際、あれから何度も見返しましたわ)。
[DVD(字幕)] 6点(2005-05-15 18:49:02)
423.  カリガリ博士 《ネタバレ》 
中一の頃、なぜか学級文庫に古い古い映画事典が置いてあり、そこに『カリガリ博士』のストーリー紹介が百枚近いスチルと共にストーリーボード形式で載っていたのです。おぞましく危うい展開に、何度も何度も読み返し、即夢中になりました。そんな若かりし頃から幾星霜。宿願かなってDVDが発売され、数年前にやっと鑑賞する事ができたわけですが…スチルの印象と大幅に違うのに驚きました。あの不思議なセットをバックに人々が動き回ると、シュールさがどんどん増して行くんですねー。逆に「絵」としては強烈だったチェザーレの逃亡シーン、郊外の田舎道は動画になるとイマイチでした。やはり建築物のセットの素晴らしさだと思います。 ストーリーについて。本作の公開された1919年は、パリ講和会議にベルサイユ条約の締結で第一次世界大戦に決着のついた年。無謀なベルギー越境作戦によって自ら大戦を始め、最後まで敗北を認めなかったドイツ。戦争に善悪はなく政治の延長線だと考えていたドイツ。戦後処理でダダをこねまくり、賠償金を値切ろうとし、連合国に「やりすぎだ」と噛み付いたドイツ。帝制を廃しただけで軍と官僚は責任を取らずにゴッソリ人材を温存したドイツ。『カリガリ博士』を見ると、国家と国民がメンタルに離れつつあったのを感じる事ができます。「院長は連続殺人鬼なんだ!」と叫べば拘束着を着せられ沈静房へ入れられてしまうドイツ人のやるせない状況。果たしてどっちが狂っているのか? …ほどなく歴史に登場するヒトラーが、あくまで主人公の側から出てきた人間である事を考えると、この作品はもう一段、深みと暗さを増してきます。 そして自国・我が身を振り返った時、政治と狂気の間に存在する「カリガリ的状況」に静かなため息をついてしまうのですな。最近のニュース、なんか前衛風の書き割りみたいに見えてきませんか?
[DVD(字幕)] 6点(2005-05-09 21:43:09)(良:1票)
424.  トゥルーマン・ショー 《ネタバレ》 
中世カトリック教会の教義問答で、人間ひとりにつき7万人の天使がいると計算されたんだとか。終わりの方のクリストフのイメージは古代神風の演出だが、シナリオやコンセプトにはカトリックの絶対神を意識していそうだ。その世界設定の上で展開するソープオペラ。ぶっ飛んだストーリーラインだが、監督ピーター・ウィアーはそれでも不満と言いたげに、ドラマを見る視聴者の姿まで映し出す(極めつけは《堕天使》シルヴィアをちゃっかり映してる点)。おかげで(スッキリとしたシナリオの割には)多種多様なモチーフの交錯する混乱したストーリーラインが生まれ、他の映画では絶対マネできない奇作になった。俳優陣もエド・ハリス、ジム・キャリーをはじめ、《カメラマン天使》ジアマッティや《友人天使》エメリッヒ等々、各人それぞれの役割をわかって演じているのが素晴らしい。…だが最大の問題は、生み出されたストーリーラインが真ん中で断ち切られてしまうコト。太陽を出したり嵐を起こしたりと、あくまで世界設定が持っているポテンシャルを引き出したかったんだろうし、巨大な絶対者の存在を感じさせるのはウィアー監督の好みの展開でもあるワケだけど、物語は既に「神 VS 人」の図式に持ち込んで納まるレベルを超えてしまっていたと思う。オイラが監督なら、スタジオを出た後のトゥルーマンが妻や友人(の俳優たち)、視聴者やスタッフとの「再会」を果たして次のレベルのソープオペラになだれ込んで行く所までを描いたと思うなあ。神話であり英雄譚でありホームコメディであり成長物語でありマスメディアへの警鐘であり不条理ギャグでありSFである本作、何でもありありなのに、納得できるオチだけがない。惜しすぎる逸品。
[DVD(字幕)] 6点(2005-04-27 07:49:48)
425.  透明人間(1933) 《ネタバレ》 
ジェームズ・ホエール監督が映画史に与えた影響は、拭いがたいものがある。え、カール・ドライアーが居るじゃないかって? グリフィスがいる? バカゆーんじゃねー! 彼らは所詮、映像作家。職人監督ホエールは技術やスケールじゃ足元にも及ばないかもしれない。がしかし「低予算で面白いもの(要はホラー)を撮ってガッポリ儲ける」というビジネスモデルを生み出したのはホエールの功績(いや功罪?)だ。そのビジネスモデルのフラッグシップだった『フランケンシュタイン』は、ショボい予算の影響で強引にストーリーを捻じ曲げた結果、無茶なハッピーエンドと相成った。これは当然、原作ファンの不評を買った。心機一転、ホエールは2作目の『黒い家』で低予算ゴシックロマンスを監督。オリジナルの尊重と映像的面白さは両立できるという事を証明。そして第3作の本作『透明人間』で、いよいよ映画原作の金字塔H.G.ウェルズ作品の忠実な映像化に手を付ける。本作は是非とも原作と見比べながら鑑賞していただきたい。確かに100%原作通りなんてウソをつくつもりはないが、冒頭20分、透明人間が登場するまでの忠実な、行間のユーモアまで汲み取ったような的確な描写は、「ホエールが映画界の先達にやれなかった事を成し遂げた」と実感するに十分なインパクトがある。彼は小説や演劇世界の遺産を受け継いで、《映画》という新興メディアに移植する事に成功したワケだ。映画はもう、壮大な見世物や動く絵画というだけの存在ではなくなった。もちろんこの時期の映画における決定的なイベントは、同年に発表される『キング・コング』の成功だ。だが『透明人間』にも目を向けるべきだと思う。『透明人間』(と『黒い家』)は映画と原作の関係のターニング・ポイントだ。そしてこれが、1作目から削除された原作の名シーンばかりで構成される奇怪なフランケン補完計画『フランケンシュタインの花嫁』へと繋がっていく橋となるのだ…などと、久々にマジメに書いてみました(笑)。●あと蛇足ですが、やっぱ透明人間役レインズの声の演技は素晴らしいっす。大魔神の「目の演技」に匹敵!
[DVD(字幕)] 6点(2005-04-23 15:49:02)
426.  死刑執行人もまた死す
『メトロポリス』→『M』→『死刑執行人もまた死す』と見続けた時、「フリッツ・ラングって本気で群集心理の恐ろしさに警鐘を鳴らしてたんかいな」と疑問に思えてくる。ていうか本作でズッコケる。思いっきり集団暴力の話やんこれ(まあ彼の作品らしくノンビリと折り目正しく仕上がっていますが)。そこで気付くのが、コミックリリーフとして絶妙な役どころだったゲシュタポの警部のコト。書き割りと言いたくなるくらいに潔癖で一面的なチェコ人に比べ、敵役の彼を、なんで官僚としてはあそこまで人間臭く、刑事としてはコロンボ並に鋭く、多面的に描いたんだろう(まあこれはナチに擦り寄ったチャカにも言えますが)。これほど敵に愛情を注いだプロパガンダ映画なんてないと思う…ラングさん、あなたって人が時々わからなくなるよ。あなたの心の襞には、どれだけの矛盾した想いがつまってるんですか。いまだにあなたの映画の見方がわかりません。もしかしてあなたは、自分の中に根付いた弱さ、ファシズム礼賛のドイツ人魂に気付いていたんじゃないんですか。この映画はとても一面的に見る事ができない、見た目よりも深く、思ったよりも重い「反プロパガンダ」のような気がしてます。
[DVD(字幕)] 6点(2005-04-21 14:01:53)
427.  死刑台のエレベーター(1958) 《ネタバレ》 
最近話題の反日デモ報道を見ながら考えてみた。第二次大戦終結から半世紀あまり。極東はやっと本作を我が身の物語として見れるようになったんじゃないかな(もちろん日本はドイツ人の金持ち夫婦にあたる)。あらゆる世代のワルばっかを組み合わせ、戦後フランスの陥った「俺たちどーすりゃいいのさ」的状況を描き出したこの映画、そのまんま90年代の韓国に当てはまってたんじゃないかなーと思うんですよ(まあここでは北朝鮮に相当するファクターは出てきませんが)。「愛国心」という厄介な奴についても、けっこう考えさせられる。右派実業家が植民地を売っぱらって私腹を肥やしてたり。救国の英雄の取れる行動が、せいぜい不倫にケチな殺しだったり。公道レースでドイツ車に勝てなかったから(だけじゃないけど)って外国人殺しちゃったり。どこまでも醒めたカメラが、「戦後という時代には英雄とチンピラの間には何の違いもない」という事実を突きつけてきて、噛めば噛むほど味が出てきます。EUって奴ぁ、多分、この映画に描かれる苦い思いを乗り越えるために欧州が選んだ結論なんでしょう。
[DVD(字幕)] 6点(2005-04-16 15:06:22)
428.  いかレスラー
買ってきました。これから、見ます。覚悟は決めてます。点数は期待度。  ……実況鑑賞16分目。つかみはオッケー! 演技の大根なんて気にならないこの独特のノリが決め手ッ。 ……実況鑑賞33分目。初泣き。 ……実況鑑賞46分目。熱いぜ ……実況鑑賞52分目。これネタ? ……実況鑑賞70分目。再び熱くなってきたぜ! ……実況鑑賞80分目。燃え燃えだーッ! ……実況鑑賞85分目。はァ? ……実況中継87分目。おいおい『終』って何よ? ……結論。クライマックスやり逃げバカ映画でした(ある意味貴重かも)。点数は維持しときます。 ●追記:心に残る名台詞のサイズ制限に引っかかったんで、こっちにルー大柴の長台詞を引用しときます。「なあいかレスラー君。キミほど現在日本が抱えている混沌とした状況を体現しているレスラーは他にいない。隣国からの核の驚異、テロの驚異。増え続ける悪質犯罪。未知のウィルス。高齢化社会の不安、経済の不安、政治の不安。この時代の雰囲気にピッタリなんだよキミは。10本足のイカの怪物が、キミが日本人レスラーに倒される事でみんな元気になる。得体の知れない怪物が倒される事で、不安は希望に変わる。間違ってもキミは勝ってはならない。キミが日本人レスラーを苦しめ、でも最後は逆転されて負けるところを客は見たいんだ。しかし、影の主役はキミなんだ。イカになってくれてウチとしては返って好都合だ、キミが岩田貫一だとしたらね…イカがかな?」。これ、かなり怪獣特撮の本質を突いてます(いやまあルー大柴の演技には貫禄がないけど)。
[DVD(字幕)] 6点(2005-03-24 01:20:22)
429.  カブキマン
カブキは日本の古典的“大衆”芸能であるからして、当然ながらスーパーヒーロー物の要素を本質的に含んでいる。この舞台様式の裏に隠されたヒロイズムをアメコミヒーロー文化の文脈で解釈し直したのが…ごめんなさい嘘です叩かないで~。いわゆる「ガイジンの想像する勘違いジャパン」ってイメージを狙った企画だったんでしょうが、トロマに製作を任せた事(きっと安かったんだろうな)と、後の江戸木純氏が関わった事で、予想を遥かに上回るバカ映画となりました。当初予定が勘違い度50%だったとすれば、出来上がりは確信犯度98%くらいの高純度です。カブキマン、登場時に見栄切った後でオペラ歌ってますし。刺身じゃなくて生魚丸かじりしてますし。いや本当、捨てる金のあるバブル時代でないと完成しなかったでしょうねえ。ちなみに江戸木氏、序盤で凶弾に倒れる(ってよりミ○○を食ってるシーンの方がインパクト有)老歌舞伎役者サトウ爺をやってます。ほんとバカ映画に体張る人だなー。こんな映画を作るほどにはなれなくても、観て笑い転げるくらいの心の余裕が欲しい今日この頃。敬意を込めて6点献上。●追記:登録の際に imdb を漁っていて気付いたんですが、オーストラリアでは154分のディレクターズ・カット版つうのが公開されてるようです。すげえよ…どうやったらそんなに話が伸びるんだろう…?
[ビデオ(字幕)] 6点(2005-01-04 19:38:29)
430.  ある殺し屋
仕事人の原点ですねー。おっそろしく地味で渋い。燻し銀どころか百年物の海泡石パイプの輝きだ…ってよくわかんねー例えですが。でも1点だけ気になる点があるので、現在の平均よりひとつ下げます。市川雷蔵、声が細すぎないか…? もっと落ち着いた男の低い声であるべきなんじゃ…? そこを藤田まこと流にアレンジした結果が必殺シリーズであるのか、オイラが先に中村主水を刷り込まれているが故の違和感なのか、判然とはしませんが。私的には市川雷蔵の殺し屋像は、完成形になっていないような気がする。続編『ある殺し屋の鍵』ではもっとエンタメして違和感がグッと減ってますが、それがいいのか悪いのかも判断できないな…。作品としての完成度は、小粒ながら素晴らしいと思います。
[ビデオ(字幕)] 6点(2004-12-25 02:07:15)
431.  イグジステンズ
衝動的に買っちゃったよ…ツタヤで1547円だったもんで…でもねー、謎かけが多い方が好きなので『裸のランチ』の方がいいかな。もー展開読め過ぎです。あとクローネンバーグ作品の主人公に美男美女はイカガなものか(『デッドゾーン』を除く)。それだけならまだしも、ジュード・ロウ&ジェニファー・ジェイソン・リーってあーた、演技派の職人俳優じゃないすか。危なげなところがなくって、逆に拍子抜け。そりゃそーと相変わらずの演技で頑張ってるなー、リー。ロウより10歳も年上でヒロイン役とは…ちょっと感動でした。
6点(2004-12-11 23:12:50)
432.  CUTIE HONEY キューティーハニー
「もしかしてフルネームはクエンティン・タランティーノ・ハニーですか?」ってくらいギャグがスッポ抜けてるなあ。眉にシワを寄せて笑うのが好きなオイラは、カラオケのシーンなんかがジャストミートでした(「おいそこ、完璧ハニーじゃねえだろ」とか脳裏で呟きながらね)。スキャット入りまくりのBGMもグー。が、外してる玉はとことん外してる。全体的にはどう味わえばいいのか不明すぎで、まるでマンゴーとイカ墨とキーマカレーが乗ったピザ(しかもトマト抜き (^_^;)を食べた気分。脱力系ギャグに徹するかキッチュなアクションに徹するか、何か芯が欲しかったよー。あと、演技がクサいのはいいが、演技の手を抜いてるのは許せん。各人の力量でヤケクソに頑張る時、バカ映画でしか味わえない特別な感動が生まれるんよ、早見青児君。個人的にはここまでの作品が作れる時代になったんなら、あさりよしとおの毒々マンガ『マジカル☆キャンサー』をやってほすぃ…無理すかねぇ…。点は、『RED SHADOW 赤影』の配点を参考に減点。●追記:やべ、見たそもそもの目的を書き忘れてた。ハニメーション…10年前からチェコでヤン翁が撮ってるよ。本作の「実写アニメ」としての手のかけ方はまだ甘いと言わざるを得ない。本気でやれば人間の写真を「喋らせる」事も可能なのは『ファウスト』で証明済みなのダ。
6点(2004-12-11 00:43:20)(笑:1票) (良:1票)
433.  火の馬
60年代、コテコテの様式美、中央アジアの美しい色彩、寒そうな空気。そういう化粧を落とせば、結局アキ・カウリスマキと同じテクニックで作られていると思うんだけど、これだけ素材がよけりゃ別の映画になるよなあ。シルクロードの峻厳さがフィルムに写ってるよ。子供時代、全裸で山を駆け回る主人公とヒロインの姿も、視点がポエティックでグー。主人公の一生を通して、中央アジアの文化や世界観がじんわりと伝わってくるのも良い。ただ~し! この魔術的リアリズムというかお経みたいなと言うか、尋常でなく波乱に乏しい演出をどう見るかは見る人それぞれの眼力に委ねられるでしょう。オイラは「もうちょっと幻想的にしてもよかったんじゃないか」と思います。しっかしアフガン戦以降、中央アジアはどうかしちゃったよなあ…こういう光景、もう現地でも見られなかったりして…。
6点(2004-12-09 00:42:51)
434.  サウスパーク/無修正映画版
エンドロールで声優確認したら…すげっ、Vチップの博士の声、エリック・アイドルじゃん! あとフセインの声が「HIMSELF」になってるぞ…いいのかよ?(笑)
6点(2004-12-06 01:34:06)
435.  ロスト・チルドレン
大好きな監督(ジュネ)、大好きな設定(掃き溜めファンタジー)、大好きな役者(パールマン)、大好きなアイテム(旧式潜水服)、大好き満載なのに、どうしてこうまで心に響かない…きっと時間が短すぎたんだな。これならまだエンキ・ビラルの『バンカー・パレス・ホテル』や『ティコ・ムーン』の方がググッと来るなァ。ただ、話があくまで「子供視線」で語られるのは秀逸でした。ノミの刺客とか、涙の粒が船を呼び寄せる様は欧州ならではのメルヘンです。ただやっぱ、ワンとミエットの絆を描くにはドラマが足りなかったと思う。あと8分、二人のために欲しかった。
[DVD(字幕)] 6点(2004-11-13 01:30:53)
436.  デス・レース2000年
トレーラーフィルムに燦然と輝く『R』の文字。しかもコーマン印だ。高尚な面から低俗な面まで、いろいろな意味で大人向けだがサイテーのグレートレース物でした。どーでもいいけどこの大統領の言動(や政策)、なんてブッシュに似てるんだ…政治的な意味合いから行けば、華氏911なんかよりよっぽどよく燃焼しそうだなあ。70年代って凄い時代だったんだねー。
6点(2004-10-17 21:14:11)
437.  「超」怖い話A~闇の鴉
低予算でもいいんです! 怖くなくてもいいんです! ヒロイン目当てで借りたから、佐藤寛子がピュア~で可愛ければそれでいいんです! 実はこれを借りるためにネットレンタルに入会までしたんです! ま、話は怖いというよりドッキリ系なんだけどね。あと彼女のGカップを堪能できるシーンが少ないのはどうかと思う(お約束の全力疾走シーンも無理やり挿入した感じだし)。オイラには珍しく、ヒロインの可愛らしさだけで煩悩採点(苦笑)。
6点(2004-10-09 15:46:26)
438.  エル・スール 《ネタバレ》 
う゛おー! どう評価すりゃいいんだこれ! エリセ監督が10年1作という超寡作家であるが故に、長い間見るのをためらっていた本作。DVD解説によれば未完、しかも後半になるはずの「南」パートがゴッソリ(お蔵入りならまだしも)製作中止だとか。だがしかしそこはエリセ御大、話半分でもすんばらしく面白い。撮られざる南パートも、本作で描かれた「父の前半生の襞」が解き明かされる内容とは思えないので、この「北」パートでも十分評価する事は可能。だけどオイラは見たいんだよー。信心深くも底抜けに明るく陽気な「南」側のスペインを。そこで癒されていく(であろう)少女エストレリャを。このあたりを勘案して、点数は低めに設定しときます。もー血の涙を流しちゃうよオイラ。いつか、別作品でもいいので「南」をテーマにした映画を作って下さい。エリセ様。そりゃーもちろん何十年でも待ちますから…本気で期待してまっせ。
6点(2004-09-08 22:13:18)(良:2票)
439.  ハルク
ウサギとカメ。見ている間に何度もこの言葉が頭をよぎった。とは言ってもコレ、ハルクについてじゃなく、ジェニファー・コネリーという女優についてだ。彼女は、ただ美貌の女優というだけじゃない。デビューの頃は、まさしく体当たりだった『フェノミナ』とか、当時としてはかなりハードなレイプシーンを演じた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』とかをこなしてきた、度胸の塊みたいな人だ。頭もいいらしい。だが悲しいかな、それだけではスターの座に留まる事はできなかったワケで、致命的なほど表情に乏しく、演技力がなかった。ハッキリ言えば大根の部類だ(個人的にはね)。それさえあれば大女優としてポスト・アジャーニの立場も夢じゃなかったはずだ。今回『ハルク』を見て「あ、表情がすっげー良くなってる!」と、いい意味でビックリ。特に鋭い刺すような視線を見せる時は、この限りなく灰色に近い、珍しいタイプのヒロインを巧く創っていたと思った(いや正直言うとシビレた)。まだまだブリジット・フォンダ以下のダメダメ状態だと思うけど、確実に演技力が上がっている。まー、以前の演技が記憶に残ってしまうくらい強烈にダメだった、ってのもあるけどね。もしかすると、彼女はゆっくりと成長していくスタイルの女優なのかもしれない。他の俳優が2年で吸収する所を、10年くらいかけて…そう思ったら少し楽しくなった。彼女の本当の代表作は、50代くらいに生まれるかもしれない。その頃まで映画業は諦めていないと思う。あんだけの度胸と美貌に支えられてるんだから。これからジェニファー・コネリーは長い目で見ていこう、と思った映画なのでした。えっ? ハルク? 何だっけそれ? スーパーマリオは出てたけど…(8//21 他人の票を見て2点修正)
6点(2004-08-22 04:40:46)(笑:2票)
440.  用心棒 《ネタバレ》 
どうしてもハメットの掃除屋ハードボイルド『血の収穫』を思い浮かべてしまう本作…って、いまぐぐってみたらまんま『血の収穫』の翻案なんだそうですなー。これでこの映画、ようやく俯瞰できたような気がした。あっちの勢力図は4極(ギャング2組織、労組実行部隊、警察)+探偵でわかりにくいが、こっちは2極(ギャングのみ)+用心棒なんで明快。そして、読者にも手の内を明かさないコンチネンタル・オプと違って喋る喋る(おかげで失敗もするが)。明快至上主義の黒澤ならではの大胆さ。アイデアの元は当時の世界が入り口に立ったばかりの「冷戦」だろう。が、キューバ危機の前なんだよね。なんだか後の世界の15年を縛っちゃったような造りだよなあ。ハメットは第一次大戦後に、あの世界多極化の騒乱を炭鉱町に封じ込める『血の収穫』を書いた。あれは一種の「戦後反省文」なわけだ。だからよけい、黒澤の物語構築力・時代を予見する力には目を見張るしかない。…と、ここまで誉めておきながら満点じゃないのは、好きな監督じゃないから(苦笑)。 ●追記:余談ながら、「三十郎」の名は口からでまかせだろう。読者(観客)に名を明かさないのが、オリジナル主人公コンチネンタル・オプのセールスポイントでもあったわけだから。 ●お願い、もうちょっと比較を続けさせて(笑)…原作ではマシンガンでギャングのアジトを包囲して、小屋が崩壊するまで撃ちまくった残酷シーン、本作では焼き討ち場面になるワケっすね。ちょっと地味すぎ~。ま、当時の技術とか予算とかを考えると贅沢な方なのはわかるけどね。『血の収穫』ではオプの策略に気付いた奴が「もうやめてくれ」と頼みに来るシーンがあって、これがゾクリと来たんだけど、『用心棒』では特にそういうシーンはない。ちょっと惜しい。代わりに卯之助という素晴らしいオリジナルキャラクターを放り込んで盛り上げてくれた。やっぱ漢の物語に宿敵は必要だよね。●さらに危なげな想像。『用心棒』=冷戦モデルに立つと、現実世界の桑畑三十郎は…もしかして…もしかして…フ○インなのか? ひええ~!
6点(2004-08-18 04:49:11)
071.09%
1162.48%
2223.42%
3324.97%
4456.99%
5558.54%
68413.04%
713420.81%
811417.70%
98913.82%
10467.14%

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