521. 痴漢男
《ネタバレ》 ビアンキさんと同じく、題名を見た瞬間は「電車男の二番煎じ?」と思ってしまいました。 男にとって都合の良いような話の運びで、ちょっとその辺どーなの?みたいな印象を受けなくはないですし、「電車男」に比べ知名度も予算も劣っているので、正直期待はしていませんでした。 しかし、意外や意外、ドラマとして見た場合、それぞれの女の子との関係が複雑に絡み合ったり、拗れたりと色々見所があり、「電車男」よりも数段面白い作りをしていました。 また、2ちゃんの面々が実際の役者ではなくAAで表現されているってのも結果として良い効果をもたらしていたと思います。 もう少し大々的に宣伝していれば、もっとヒットしたのではないか、と思いました。 [DVD(邦画)] 7点(2006-10-28 01:11:26) |
522. ROCK YOU! ロック・ユー!
《ネタバレ》 皆さんの言うとおり、QUEENの曲がとてもマッチしてます。邦題の「ロック・ユー!」は貴族(もっと言うとアデマー)をギャフンと言わせてやるぞという意味なんでしょうね。 馬上槍試合という競技自体は、ただ棒(槍)でど付き合うだけのものなので何回も見てると飽きてきますが、本当にさり気ない教会風刺だとか、所々に散りばめられた笑いの要素などは見ていてなかなか楽しかったです。 それから、キーパーソンとなるエドワード黒太子もそうですが、やはりチョーサーでしょう。 独特のチョーサー節(?)も聞いていて面白かったですが、「私の作品のなかに登場させて復讐してやる」がかなり良かったです。 カンタベリ物語等チョーサーの作品は読んだ事がありませんが、きっとそれに引っ掛けたんでしょう。 こういう引っ掛けが結構好きなので、今回は(そう云う引っ掛けがされてると信じて)7点と言う事で。 [DVD(字幕)] 7点(2006-08-28 20:59:30) |
523. サイレントヒル
《ネタバレ》 ここまでゲームを映像化した作品は初めてかもしれませんね。 クリーチャーの初登場シーンや造形、裏世界の情景とかは本当にゲームの雰囲気をそのまま伝えてますし。特にレッド・ピラミッド・シングの造形&迫力は素晴らしいです。 ただ、あっちに行ってヒント回収、こっちに行ってヒント回収というのはやっぱりゲームだから面白いわけで、それを映画でやってもなんか回りくどいだけのような気がしました。 もう少しアレンジを加えても良かったと思います。 しかし、さっきも言ったとおり、クリーチャーの造形やサイレントヒル(表・裏世界)の情景、キャラ設定などは素晴らしいので(シビルの死は残念でしたが)本当の意味での“ゲームの映画化”は成功してると思います。 映画とレッド・ピラミッド・シングに7点。 [映画館(字幕)] 7点(2006-08-14 13:55:30) |
524. リジー・マグワイア・ムービー
《ネタバレ》 ↓カオナシ3号さんの仰るとおり、何かコメディが見たいな~と思った時に最適な映画だと思います。 旅先で出逢った美青年とともにローマの町を冒険したり、先生や友達にはその事秘密にしてたり、淡い恋があったりと、自分がかつて中学生くらいの時に体験した事或いは憧れてた事を追体験させてくれるような感じです。 突然のアニメキャラ登場は確かに最初は「え?」と思いましたが、なれてくれば違和感もそれほどないし、一つの味になってくると思います。 ラストのライブシーンは見ていて本当に楽しそうです。 まあ、話自体は特にこれといって抜きん出たものではありませんが、最後までなかなか面白く見られるので6点、そしてヒアリー・ダフの可愛さに+1点の計7点という事で。 [DVD(字幕)] 7点(2006-07-24 22:07:11) |
525. TRICK トリック 劇場版2
《ネタバレ》 わ~一番乗りぃ~…ってか誰もいなッ!!ちょっと寂しいですねぇ。 と言う事で、さっそく初日に見てきました。 テレビシリーズの第一期から数えて何作目でしょうか、既にあの新鮮味も薄れて、殆ど同じ事の繰り返しだったりとか、ギャグもすべり気味のものがあったりとか、ストーリーだけ見ると面白い、とはいえないかもしれません。 殆ど小ネタで引っ張ってるような感じです。 ようは、そこにのれるかどうか、という問題になってきます。 で、今回ですが、今までで一番遊んでます。本当の意味で。 今までの普通のパロディに加え、今回は人気アニメや人気漫画のネタ、某アクション映画の(やりすぎな)パロディなんかも出てきます。なので、なんか今までとは違うものになってますが、この下らなさが面白かったです。 続編は、作ろうとすれば作れると思いますが、まあ、この様子ではなさそうです。何しろ恒例のアレがアレになってましたから(笑)。 と言う事で、今回もわざわざ映画にするようなもんじゃないとも思いましたが、色々な意味で楽しませてもらいましたので7点と言う事で。 ちなみに、トリックのファンじゃないと言う人(または初期のファンの人)、初めて見るという人はこの点数から3~4点ほど引いて下さいね…。 [映画館(邦画)] 7点(2006-06-11 00:22:27) |
526. 蝋人形の館
《ネタバレ》 確かにこいつはいままでのダーク・キャッスル製作作品とは一味違いますね。 大音響で驚かす演出だとか、いちいちじれったい行動を取る登場人物とかは少々痛手ですが、まず雰囲気が違う。 いままでの作品はどことなくユル~イという感じでしたが、こいつは雰囲気が結構おどろおどろしいです。 そして、残虐表現も頑張っている。というか、映画見てて久しぶりに「うごぁ~!!」という感じに見舞われました(笑)。 雰囲気もそれなりにあって、エロくてエグくて…まだこんな映画が作れるんだとしみじみ思ってしまいました。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-21 22:23:22) |
527. ドッグ・ソルジャー(2002)
《ネタバレ》 こいつは久しぶりの快作ですね。 普通こういうネタを扱った作品ってのは前半はとにかくもったいぶった演出で引っ張って引っ張って、んで不完全燃焼で終わるという無残な結果に終わるのですが、この作品は早いうちから怪物の正体をばらして、もったいぶった演出を使わずに上手く緊張感が続く演出で見せてくれますから最後まで飽きません。 それに怪物に下手なCGを使わなかった事もプラスですね。 まあ暗くてよく判らんというシーンも無きにしも非ずなのですが、それが返って場の雰囲気を出してますし、スコットランドの伝承、軍の任務等という部分をすべて描ききるのではなくちょうど良いところで止めてあるという演出にも好感が持てます。 予告編で、「こんなにエキサイティングで暴力的な映画は死霊のはらわた以来だ」とか何とか言ってますが、確かに、近年のこういうシチュエーションの作品群の中では傑作の部類に入ると思います。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-21 22:06:37)(良:2票) |
528. ブレード/刀
《ネタバレ》 前半は、皆さんが仰るようにとにかくカッタルイです。 特にヒロインの主観入りまくりなナレーションがとにかくウザイです。 しかし、後半、というか終了直前の10分少々のチャンバラはとにかく凄いです。 いままでのかったるさがウソのようです。 一見するとデタラメに剣をぶん回してるように見えますが、デタラメでは決してなり得ない繊細にして壮絶な妙技が盛りだくさんです。 ある意味、このラストバトルだけで名作視されているこの作品も凄いですが、本当にこのシーンだけは凄まじいです。 正直に言って、こんなチャンバラいままで見たことありません。 “映画は最後で決まる”ことをモロに物語っている作品だと思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-21 21:50:00) |
529. 電撃フリントGO!GO作戦
《ネタバレ》 世界中のどんなスパイ、どんな悪党が束になって掛っても倒せないであろう最強スパイ。それがデレク・フリント!! 空手、フェンシングの達人で、バレエの先生で、料理にも詳しくて、物凄い機能を備えたスパイツールを持ってて、マイペースで、大金持ちで、女に持てて、頭が良くて、どんな危機も顔色変えずに乗り越えて、おまけに“自由に死ねる”…。 こんな奴、どうやって倒せって言うんだ!? と、余にも超人過ぎるフリントの活躍が見ものの本作。 007のパロディですが、アクションも適度に挿入され、スパイらしく敵の本拠地に潜入する場面もあり、テンポもよくって、下手したら本家よりも面白い作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2006-04-02 01:29:31)(良:1票) |
530. コーラス
《ネタバレ》 モニエ少年を筆頭に サン・マルク少年少女合唱団の天使のような歌声は正に必聴といえるでしょう。 物語としては音楽は人の心をも動かすという、今更と言うかある意味普遍的なテーマのものですが、中盤あたりの、それまで鬼のような校長が紙飛行機を作って飛ばすといった描写を見る限りでは、成功してると思います。 ただ、終盤にかけて、特にマチューが解雇されるまでの場面が急ぎ足というか、取って付けたような感じだったので、そこがマイナスポイントです。 [DVD(字幕)] 7点(2006-03-17 03:06:52) |
531. チャーリーとチョコレート工場
《ネタバレ》 いかにもB級の人というか、そういった発想が色々なところにちりばめられていました。 確かにアトラクション的なつくりをしているので、考えてみるというよりは感覚で見るのが正しいのかもしれません。 それぞれの子どもは出身のお国柄を表してるということでしょうか?まあ、多分考えすぎでしょうけど。 それにしても今回もジョニー・デップは癖のあるキャラクターを熱演していたと思います。天才気質と云うか、カマっぽいと云うか(笑)。 あとは、色々な小ネタが散りばめられている点でしょうか。2001年宇宙の旅だとか、サイコだとか。 個人的には、「これってビートルズのわけなのかなぁ」とか「腕ぐるぐるぶん回してるのってピート・タウンゼントのつもりなのかなぁ」など、映画とは別の部分でも楽しませてもらいました。 [DVD(字幕)] 7点(2006-03-17 02:43:13) |
532. ノロイ
《ネタバレ》 予告編を見たときは「モンド映画のそれだな」と思いました。ドキュメンタリータッチで進み、次第に事件の真相に迫る部分などはテレビの怪奇特集のようでなかなか面白く出来ていましたし、最後にはちゃんと観客に何が起こったかを見せてくれるので、エンターテイメントとしても良く出来ていると思います。 [DVD(字幕)] 7点(2006-02-06 01:56:43) |
533. わが街(1991)
《ネタバレ》 時たま流れてくる穏やかな音楽とどうという事のない日常の雰囲気が見事なアンサンブルを奏でていてとても良いです。ちょっとしたことが人生の転機になる、そんなことを教えてくれる映画。群像劇ですが、人数も程よい数ですし、何よりも、ラストのグランド・キャニオンの雄大な景色は、冒頭でサイモンが言っているように、自分の悩みはなんとちっぽけなんだろうというような浄化の効果をもたらしてくれます。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-02-06 01:40:53) |
534. プリティ・プリンセス2/ロイヤル・ウェディング
《ネタバレ》 女の子(といっても小さい子限定?)が憧れそうなテイスト盛り沢山ですね~。しかし流石ディズニー、たとえ結末が判り切っていようが決して暗くせずに終始明るく見る事が出来る作りには好感が持てます。前回同様、クラリス女王ことジュリー・アンドリュースもまだまだ健在のようだし。というか中盤のパジャマパーティの場面はマリアとトラップ一家のその後を見ているようで、なんだか懐かしい?気持ちになりました。そうそう、ラストのあの必殺技(といっても本当の技じゃありませんよ)まさかこの映画でも見ることが出来るとは思いませんでした。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-30 02:11:31) |
535. ナショナル・トレジャー
《ネタバレ》 冒険映画のお手本的な存在でありまた最高峰でもあるインディシリーズを超える事はもはや不可能。という事で、それ前提の鑑賞。舞台がジャングルや砂漠ではなく主に博物館などという点がなかなか斬新で面白かったし、前半の独立宣言書を盗むあたりなどは、泥棒映画のようなギミックがあってなかなか面白かった。しかし、謎解きや危機に直面した時の脱し方が実にあっさりしすぎているので、そう云う点は肩透かし。あとは、他の方も仰っている通り、登場人物が約1名を除き誰も死なないという点は好感がもてる。簡単に人が死ぬ不健康な映画が多いこの時代、こういう健康な映画は実に貴重な存在だと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-30 02:00:24)(良:1票) |
536. ダニー・ザ・ドッグ
《ネタバレ》 元々アクションが主体の映画にストーリーなんざそれほど求めてるわけではないので、本作もストーリー面では全く期待していなかったのだけれど、結構良かった。突っ込みを入れるもんなら、どうしてダニーは小さいころの記憶がないんだとか、あそこまでどうやって強くなったんだとか、いくらでも入れられるんだけど、そこら辺は深く考えても仕方ないので、物語の進行を見ていくと、無機質な殺し屋というか人間でなかったダニーが次第に人間の心を取り戻していくという過程は見ていてなかなか良かった。アクションの面でも、使ってるのがカンフーではないので華麗な動きというより喧嘩のような感じがするけど、似非空手家?との便所バトルはすごいというか、そんなところでお前ら闘えるのか?と聞きたくなってしまうほど。明らかに天国の扉をくぐってるはずのボブ・ホスキンスが平然と登場するあたりは「お前は化け物か?」と問いたくなるけど、まあ深くは考えないでおこう。ラストはとりあえず一件落着、しかし個人的にはピアノをもっと聴かせて欲しかった。アクションは少ないながらなかなか見ごたえがあり、ストーリーの方も悪くはないので、近年のアクションでは良い出来をしていると思う。 [DVD(字幕)] 7点(2006-01-22 04:48:32) |
537. キング・コング(2005)
《ネタバレ》 ジャクソンは「キング・コング」を見て映画監督になろうと決心したそうで、「本当かいな?ネタ作りじゃねぇの?」と考えてみれば、かの「ブレインデッド」にスカル島は登場してくるわけで、しかも最後はキング・コングのような巨大モンスターが出てくるわけで、あぁこの人って本当に「キング・コング」好きだったのね~と納得した次第であります。ストーリーの方は、オリジナルの方がエンターテイメントに特化して極力無駄な話を端折ったのに対し本作は物凄く丁寧に描かれ、コングとアンとジャックの奇妙な三角関係がより判りやすくなってます。その他では、とにかく夕空がキレイ(笑)。船上での場面や、スカル島での場面など夕焼けの空が物凄くキレイでした。しかし、ストーリー部分は良いのだけれどもこの作品の本当の売りであるコングについては、正直なところそれほど感動はしませんでした。確かに滑らかに動いて、表情もリアルで、三体のT-REXと闘うシーンやラストの有名なエンパイア・ステート・ビル上でウホーウホーやるシーンは迫力ありますが、やはり“そこに存在している”という感覚がどうしても薄いように思いました。その他、恐竜との追いかけっこや変な虫との格闘も確かに見ごたえがあるのですが、少々くどいんじゃないか、と思いました。確かに面白く飽きない作品ではありますが、やはり、もう少し短くできたのではないかと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2006-01-22 04:31:20) |
538. NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE
ぜってぇにはずすだそーなぁーと思ってたら、意外といけた。というか、ぶっちゃけ結構楽しかった。なんでだろ?多分、CGの使い方。ド真面目な話のくせして場違いなCG使うんじゃ、見ていて寒くなる。けど、これは違った。「修行の賜物でござるよ」って、どんなに頑張っても“壁歩き”とか“分身の術”とかできませんから。ある意味ではこういう技は子どもの夢。個人的には、上手くできてたなと思うし、ストーリーの方も、簡単に言えば主人公の成長物語だけど、へんに大作じみた壮大な事やってないから、逆にそれが心地よかった。たまにはこういうのも悪くないと思う。 [地上波(吹替)] 7点(2006-01-22 03:24:19) |
539. オリエント急行殺人事件(1974)
《ネタバレ》 特にこれといってポアロ像があるわけではないんですけど、僕もアルバート・フィニーの演技はちょっと過剰すぎかなぁと思いました。流石に、謎解き部分が入り組んでいてしかも省かれてる部分もあるので1度見ただけではわからん部分もあると思いますが(とりあえず原作は読んでたんで)、テンポよく纏められていたと思います。しかし、やっぱりこの犯人とラストは「本当にそんなんで良いんかいッ!?」ってな感じですね。まあ完全犯罪をやるんならこれが一番確実なんでしょうけど。それと、マックイーン役のアンソニー・パーキンスがなんかノーマンとダブって見えてしまいました…。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-19 02:26:08) |
540. ランド・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 どんな感じなのかは薄々感づいてはいました。2作目(ゾンビ)がオールタイム・ベストである僕にとっては続きがどのようになっていようがもうどうでもよかったのですが、やはり、“続く”というと見てしまうものなので…。で、正直なところ、これはアヌビスの新作というより“ドーン・オブ・ザ・デッドの続編”つまりリメイク版「死霊のえじき」という印象を受けました。冒頭より「俺たちゃ~ゾンビだぜぇ~」な、いかにもな動きを見せてくれるゾンビと、「こいつらの対応なんざぁ朝飯前だぜぇ~」な主人公たちの描写。そしてひとまずの楽園を作って暮らしている人間たちと最後にはそこにゾンビがやってきて崩壊…という流れで、エンターテイメントとしては面白いけれどもストーリーは前3部作と比べると随分薄味になったような気がします。しかし、最後の方でいかにも「俺だよ俺!サヴィーニ様だよ!!」と言わんばかりにサヴィーニゾンビが“78年に死んだ”時のまんまの格好でスクリーン上にで~んと登場したときは思わず嬉しくなってしまったので、ここへきて1点プラスしときます。 [映画館(字幕)] 7点(2005-09-12 19:21:52) |