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ゆうろうさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 972
性別 男性
ホームページ http://yuromovie.blog.shinobi.jp
年齢 39歳
自己紹介 名前をdonkeyから「ゆうろう」に改名しました。
好きな監督は北野武、クリント・イーストウッド、宮崎駿、石井聡互、黒澤明など。


よろしくお願いします。

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41.  ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン! 《ネタバレ》 
そんなに面白いのかなあ?と半信半疑で見てみましたが、期待値が低いところから入ったのが良かったのか、凄い楽しめました。ありきたりな刑事バディものかと思いきや、あれよあれよとストーリーが進む。クライマックスの怒濤の展開はウキウキしながら見ました。ちょー楽しい!伏線もどんどん回収され気持ちよかったです。難点を言えば、ちょっとキレイに回収されすぎて出来過ぎ感はありましたけどね。最後の決着も、一段落ついたらまた急展開!というのの連続で、もうちょっとスマートにできたんじゃないかなと思います。どうせ伏線回収大会をやるなら、撃たれた相棒が最後に助かるのも、もうひとロジックあって欲しかったな。しかし、細かい所で気なる点はあるものの、大満足の1本でした。刑事モノ映画だけでなくスピルバーグなどの映画のパロディを、ストーリー展開の中で自然に盛り込むのがバツグンに上手いですね。警備してる主人公に向かって「サメだ!」叫んで驚かす場面は思わず「うまーい!」と唸っちゃいました。
[DVD(字幕)] 9点(2012-05-16 01:44:06)
42.  バトル・ロワイアル 《ネタバレ》 
この作品が公開された時、ちょうどこの映画の主人公たちと同じ中学生でした。映画そのものよりも、R指定にするかどうか、過激がどうのなどと、大人たちがバカみたいな喧嘩をしていたという印象が残っています(映画冒頭の テロップにも唖然としますね。教師への暴行シーンがあるから?なめんなよ)。かといって、自分も映画自体には興味がなく、スルーしていましたが、最近になってようやく見ました。なんだ、面白いじゃないですか!原作を読んでる読んでないで評価はかなり割れているようですが、原作未読のオレは好きですね。キャラの描き方も、これくらいが丁度いいんじゃないでしょうか。Wikipediaで設定を読んだだけですが、キャラがスーパー中学生ばかりで、こんなもん描かなくてもいいだろうとすら思ったくらいです。明確には描いていなくても、キャラの奥行きを想像するのびしろはあったような気がします。柴崎コウの「奪う側になりたかった」という独白も、「それまでは奪われる側だった」という彼女の過去が垣間みれます。ちょっと生々しいシーンもあるけれど、彼女が一番好きなキャラだなあ。昨今ではあまりみられないヒリヒリ感が映画全体に漂っていて、意外や意外、大好きな映画になりました(この映画を「大好き」なんて言い方したらまた変な目で見られる?)。もし今バトル・ロワイアルをするならば、対象者は就活生とかになりそう。つくづくゆとり世代って他の世代から厄介者扱いだなあ(自分もゆとり教育世代のハシリです。)
[DVD(字幕)] 8点(2012-05-13 14:01:23)
43.  フローズン・リバー
浪費癖がある自分には、この映画はなかなか痛いところを突いてくる。登場人物がただ単純に「問題はあるけど実はイイヒト」というわけじゃなく、同情できない点も一杯ある。主人公は、金がない金がないと言ってる割には化粧品は沢山揃っているし、せっかくお金を手に入れても、すぐ買い物に行っちゃう。家のテレビはレンタルのどデカイやつ。子供には「学校に行け!火は使うな!」と一端の親のようでいて、出すメシはポップコーン。目先のことしか考えてないヤツだ。けど、こういう同情できない点が一杯あるからこそ、感情移入してしまう(汗)。(ノ∀`) アチャー、俺と同じだー。 アメリカ映画は一杯見てきたけれど、こういう地域があることは初めて知った。やっぱり「知ってる」のと「知らない」の違いって大きいな。この映画の主人公も、呆れるくらいの理解の無さから、大問題を引き起こしてしまう。んだけど、何かを「知った」主人公が後半で大きく行動を変える瞬間に感動する。
[DVD(字幕)] 7点(2012-05-01 01:30:43)(良:1票)
44.  大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE 《ネタバレ》 
ウルトラマンは小学生の時以来で、平成シリーズはほとんど知らずに見ましたが、とても面白かったです。子供のとき見て覚えているのは、子供時代のタロウがウルトラの父から厳しい特訓を受けて修行するシーンです。そこで俺の中に「厳しい修業を乗り越え強くなる→燃える!DNA」が刻み込まれたようです。そして今作。ウルトラマンゼロの修業シーンはその時を思い出し、胸が熱くなりました。修業を終える場面は、ヒーローとはどうあるべきか、ということを、アッサリと、しかし端的に描いてる点にとても好感がもてました。ただ、「彼ならなんとかしてくれるかもしれん!」的な助っ人キャラが続々登場するのはいかがなものかと思いました、気になるのはそこくらいですかね~。
[DVD(邦画)] 8点(2012-04-16 00:22:54)
45.  JUNO/ジュノ
高校生で妊娠、しかも本人は恐ろしく軽いノリ(「生まれたらすぐに配達に来るわ!」なんて、マジか!)。「ええっ?それってどういうつもりなん?」と思ってしまうけれど、この映画は後半に行くにつれて、主人公の周囲、もっと言えば観客にも「じゃあお前はどういうつもりなんだ」と突きつけてくる映画ですね。養老孟司だったかのエッセイで、「大学生に性教育(妊娠)のビデオを見せてアンケートを取ると、女子は『勉強になった。考えさせられた』という意見が多い一方で、男子は「そんなことはもう既に習った。知っている」という意見が多かったとか。これを読んだとき、性だ妊娠だとかの以前に、"分かる"or"分かってない"ってどういうことなのか分からなくなったことがある。この映画を見て同じような気分になった。「重いテーマを、こんな軽く扱っていいのか」というのは簡単なんだけど、オレはその「重さ」すら実感がなくて分かってないんだよなあ。けれどこの映画は、別に高層ビルでテロリストと戦うような映画じゃない。多かれ少なかれ、いつかは誰でも直面するようなことなんだから(直面しないならそれはそれで色々あるだろうし)、そのときになってみないとどうしようもないんかなあと思う。 前半でオレは「突きつけてくる映画」と書いたけれど、「大丈夫だ」と背中を押してくれているような気もした。うーん大丈夫か?
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-04-06 00:47:13)
46.  ナショナル・セキュリティ 《ネタバレ》 
主人公の白人警官が、冒頭から終始悲惨な目に遭い(ノД`)・゚・あちゃーという感じだったんですが、中盤、身の上話をして「お前は黒人と(境遇が)一緒じゃないか」と言われるシーンで思わずハッとさせられる。かといって面白い映画だったかというと、そうでもないのだけれど。はなから歴史に残る傑作になるような映画ではないけど、もうちょっと頑張れるんじゃないでしょうかね。惜しい。 銃で撃たれたマーティンローレンスが「最後に見るのが"白い"光だなんて!」とボヤくシーンは笑っちゃいました。そこまで気にするか!
[インターネット(字幕)] 5点(2012-02-26 01:56:00)
47.  ICHI
まさか 人 間 ド ラ マ を描こうとしてるんじゃないだろうな?そんなのどうでもいいから「本気で」痛快チャンバラ時代劇を作って欲しい。そうすりゃドラマなんて自然とついてくるよ。どうせ女版座頭市っていう恐ろしくどうでもいいネタなんだから振り切ってやってもらいたい。しょうもない、描きもできないドラマでお茶を濁そうとする邦画が多すぎる。
[DVD(邦画)] 3点(2012-01-27 10:36:05)
48.  Mr.&Mrs. スミス 《ネタバレ》 
夫婦喧嘩は犬も食わないと言いますが、正直食わなきゃよかったと・・・。最初のほうはわりかし面白かったんですが、後半にいくにつれドンドンどーでもよくなっていった映画です。似たような映画・・・ではないですが、トゥルーライズとかのほうがよっぽどアクションもドラマも良かったなーと。お互いがお互いの正体に気づいてしまうのが割と早いのが残念。夫婦同士の暗殺術を駆使した戦いも面白いけれど、正体の探り合いの攻防戦ももっと見てみたかったな。二人が共闘しだすラスト30分はもう完全にどーでもよくなってました。クライマックスがホームセンターなのももうウンザリ。一昔前の子供むけ映画か。都合のいい小道具を出すためだけの工夫のないシチュエーション。ホームセンターはもうNGにしてほしい。
[DVD(字幕)] 4点(2012-01-25 03:42:16)
49.  ベンジャミン・バトン/数奇な人生
映画のラストで制作会社のロゴが出るけれど、ワーナーのロゴでグワっと感動してしまった。ロゴで感動するって始めてじゃないかな。映画を見る前は主人公の人生が「数奇な人生」なんだろうと思っていたけれど、最後まで見ると誰もが「数奇な人生」を過ごすものなのかなと思った。
[映画館(字幕)] 8点(2012-01-10 14:41:57)
50.  そんな彼なら捨てちゃえば?
ジニファー・グッドウィンのハッチャケっぷりは見てて楽しいし、ジェニファー・コネリーが鏡を叩き割った後のリアクションもよーくわかる(癇癪持ちなもので・・・汗)。細かいシーン等は好きなところもありますが、全体的には毒にも薬にもならなかった・・・。
[ビデオ(字幕)] 6点(2012-01-09 02:16:56)
51.  ハンサム★スーツ
楽しいっちゃ楽しいんですが、どうも綺麗事すぎる話でした。クラスにいる、真面目で皆に優しく発言も一見正しいけれど、どこか歪んでそうな優等生みたいな映画です。どうも友達になれそうにないです。池内博之の「オレなんか車椅子だぜえ?」のセリフから始まり、「なにが言いたいんだよ、エ?」ってなシーンばかりです。話のつくりは後半にいくにつれどんどん雑になっていきます。主人公が熱く自分語りをし、がむしゃらに走れば映画になるとでも思っているのでしょうか。コメディとしての見せ場もドラマとしての見せ場も、しっかり作り込まなければいけないところほど「ま、いっか」とか「何、今のあれ?』で済ませてしまういい加減さ。一発ネタだけ考えてあとはなにも思い浮かばなかったんでしょうね。
[インターネット(字幕)] 4点(2011-10-11 14:46:28)
52.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 《ネタバレ》 
大規模な戦闘シーンが増え、前作以上にスターウォーズらしい内容、映像になったと思います。映像面で言えば、前作よりも技術が向上したのでしょう、冒頭の爆発シーンからして表現の精度がより高くなっているような気がしました。CGのシュミレーションですかね(ただ、実写の爆発素材を合成したものと思われる箇所は相変わらずチャチに見えちゃう。旧3部作っぽくしたかったのかな?)。ストーリーはシリーズ全作通して「とりあえずやってます」感プンプンなんで、まあこんなもんでしょう。で、ここまで観てみると、旧3部作と新3部作って、演出的にも内容的にもやはり対になってるんですかね(1作目は明るいけど、2作目は暗いライティングとか)。よく言えば対になってるとも言えますが、悪く言えばバカの一つ覚えでもう飽きちゃいました。例えば、強そうな敵がアッサリ負けちゃうとかしょっちゅうやってますね。やりたいことはよくわかるんですが、場所とタイミングを間違えてるような気がします。ただ、今回のジャンゴの最期は、今までで1番良い「あっけないヤられ方」だったと思います(褒めてます)。
[ブルーレイ(吹替)] 7点(2011-09-25 21:44:49)
53.  カンフー・パンダ 《ネタバレ》 
スピード感があって爽快スッキリ楽しめる快作だと思います。ストーリーもなかなか良く出来てていいなあ。ただストーリーがシンプルでスッキリしすぎているというか、お利口さん過ぎると言えばマァそうなので、映画に対して「特別凄い"何か"」がなければ納得出来ない人には向かない映画です。さらに言っちゃうとテーマ的にもそういうことを言っている映画じゃないですかね。最終的に「奥義なんてないんだ・・・!」と主人公は気付くわけですが、巻物に何も書いていないというだけじゃなく、その表面が反射して自分の顔が映っているというのも面白いですね。 この映画を見るまでは3DアニメはPixarの一人勝ちだなと思っていましたが、自分の中ではその状況が揺らぎ始めた作品でした(そして次の「ヒックとドラゴン」でPixar一人勝ちは終わりを迎えます)。ドリームワークスの作品からアメリカンジョークが次第に抜けていったと思ったら、逆にPixarがアメリカ的な題材を扱うことが増えてるような気がしますね。別にPixarが落ち目だというわけじゃなくて、いろんなスタジオのいろんな性質の映画が増えてきたことが楽しみだし嬉しいです。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2011-09-07 02:10:55)(良:1票)
54.  キング・コング(2005)
キングコングの仕草がカッコよくもありコミカルでもあり、いろんな喜怒哀楽のコングが観れたという点が1番楽しかったです。話の進行の時間配分もこれくらいで丁度いいかなと自分は思います。逆に、お利口さんな時間配分だとつまらなかったんじゃないかなと思います。この作品に限っては。あと、ハリウッドのCGって、この頃から雰囲気が変わり始めたような気がします。それまではスーパーフォトリアルな映像を目指していたものが、この頃から絵的に美しいものを追求しているのかなあと。恐竜なんかも、質感がジュラシックパークとはまるで違うし(どちらが良いというわけではない。方向性の違い)、それが話しやアクションにも影響していて面白いなと思いました。
[映画館(字幕)] 9点(2011-09-05 07:47:52)
55.  フラガール 《ネタバレ》 
決して悪い映画ではないけれど、大絶賛する気もあまり起きず・・・。舞台になった地元出身の友人は絶賛していたので、リアリティはあったのかな。フラガールたちの練習風景のなかで、食事を摂りながらテーブルの下でステップを踏むカットがあるけど、あれってシャルウィーダンスと同じですよね。シャルウィーダンスはあのストーリーとシチュエーションだからこそ机の下でステップを練習するカットが活きたわけですが、この映画はそれを安易にパロってるような気がしてモヤモヤしました。減点対象ってほどではありませんが気になったので。 けどマットペイント(背景合成)は下手過ぎです。明らかに減点対象。
[DVD(邦画)] 6点(2011-07-04 16:43:06)
56.  俺たちフィギュアスケーター 《ネタバレ》 
普通に面白かった。声を出して笑うところもあったしね。最初の試合ののち、「次は勢いだけじゃ勝てないぞ!」とは言ったものの、あのクライマックスの大技こそ勢いで乗り切ろうという感じがw。ラストも一瞬「エ!?」となったけど、あれはあれでいいのだ。他の俺たちシリーズも見てみようかな。
[DVD(吹替)] 6点(2011-06-25 21:17:31)
57.  リトル・ミス・サンシャイン 《ネタバレ》 
キャラクターがみんな魅力的。この映画を作った人はきっと人間が大好きだw。個人的に好きなのは、ミスコン審査員のお固いオバちゃん。融通が効かなくて意地悪な人かと思いきや、実はいい人・・・ではなくw、最後までお固くて融通の効かない人として描かれていたことが嬉しい。人間性をステレオタイプに描かないように、「◯◯だけど実は△△な人だ。」というような安直な描き方をしていないところが好きだ。主人公一家を除けば最後にスクリーンに現れるのも彼女だしね。クライマックスのダンスステージもいいですね「こんな下品な大会になんか出なくていいよ!」という心配を飛び越えて、自分たちが一番下品なダンスをしてしまうというw。全体的に、大事なところほどサラっと流すように描いているけれど、その大事なところをしっかり抜かさず描いた凄い映画だと思う。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-06-02 03:09:17)(良:2票)
58.  パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 《ネタバレ》 
2を観てから間が経っていたんで、そこらじゅう分からないことだらけど、もういいやーって感じでダラダラ鑑賞。もはやキャラクターの魅力だけで観た映画でした。登場人物の裏切り合いとかもパート1の頃がちょうど良かったな。ウィルのプロポーズは我が国の「海猿2」への返答だろうか。映画の最後の方でドサクサまぎれに盛り上がってる英国海軍の2人がいたけど、彼らのようなスタンスでこの映画を楽しむのが正解かもしれません。やったぜ、最高だぜイエェーイ!
[DVD(字幕)] 5点(2011-05-22 13:55:26)
59.  時をかける少女(2006)
グイグイ引き込まれてラストまで中だるみも無く一気に楽しめました。とても理想的なリメイクではないでしょうか。  個人的に素晴らしいと思うのは、この映画の「世界観」の充実ぶり。平たく言えば背景が素晴らしいと思います。 背景の1枚1枚が、この魅力的な物語をさらに充実させ、単なる「背景」では終わらず「世界観」と「物語」を形作っています。  冒頭で出てくる坂道の商店街などはその最たるもの。地形(ちょっと危険すぎないか?)はもちろん、機会仕掛けの時計や通行人、空を飛んでいるヘリなど、一つ一つが意味を持ってストーリーを物語っています。 アニメーションは実写と違い、真っ白な紙をスタート地点としているからこそ、ここまで意味を持たせられるんでしょうかね。いい加減な実写作品よりも遥かにロケーションを重視しているように思います。  背景の素晴らしさは挙げればキリがないほどあるんですが、もう一つ思ったのは、それらの背景を、何度も何度も繰り返し見せているということ。 タイムリープしているのはマコトだけではなく、背景も一緒に複数の時間を繰り返している。 そして、リープするごとにその背景に、微妙な「差」が現れているんですね。 前回そこにいた人が、今回はいなくなっていたり(小津安二郎的演出!)。全く違う時間帯(とくに夕方が素晴らしい)の、光の具合が変わっていたり。同じ時間であったとしてもリープするごとに違うアングルで描写していたり。 そして先に挙げた「坂道の商店街」は、前半で描写された要素が、後半になると全く違う意味を持ってストーリーを語り始めます。こういうのを巧い伏線と言うんでしょうね。  ここまで背景にこだわっていても、背景そのものが主役になることなく、キャラや物語を引き立てる役割を果たしているということも凄い。いやーお見事です。  Y字路の「ここから」という道路標識はかなり露骨すぎて、そこはやり過ぎだとは思いましたけどね。 ここ数年の映画で、ここまで繊細に「世界観」を描ききった映画も、そう無いんじゃないでしょうか。 傑作!! 
[映画館(邦画)] 9点(2011-04-24 01:07:56)(良:1票)
60.  SR サイタマノラッパー 《ネタバレ》 
確かに映像は安っぽいし音も不自然。役者もパッとしない。けれど、ラストシーンは思わず感動してしまいました。この映画で描かれていたことが、商業劇映画で描けているかと考えると、はっきり言ってその数は少ないと思います。よく『「笑い」(お笑いにしろコメディ映画にしろ)は「笑われる」のではなく「笑わせる」ものでなきゃいけない』、なーんて言いますが、昨今映画やテレビで表現されている「笑い」はそれ以下の「他人を笑い者にする」ものが本当に多く、ゲンナリしています。この映画の主人公たちも周囲からは「笑われる」存在ですが、作り手は決して彼らを「笑い者」にして嘲笑っているわけではありません。そんな彼らがラストで歌うラップはまるで「音楽が音楽になる瞬間」でした。恐らくこの映画を職場で勧めて「このシーンが良かったんだ!」と言って見せても、「これが良かったの?wwへえーっwっっw(ププッ」という反応しか返ってこないだろうなあ。けどいーんだ、だからこそ俺はこのラストで感動したんだから。
[DVD(邦画)] 9点(2011-03-01 22:56:29)(良:1票)
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