41. ショーシャンクの空に
「ほら泣いてみろ」といって泣かせる類いの映画でないことは認めますよ。型にはめて作者=演出家の手のなかで、視聴者を泳がせるってのは、最悪の人権侵害だと思うからです。良質の映画の多くは、ある程度の自由度があって、だけどストーリーや演出が破綻しないギリギリのところで踏ん張る行為そのものですもん。しかし、本作は、せいぜい普通の心温まる映画。脱獄犯のティム・ロビンスとモーガン・フリーマンの男の友情以外には、記憶に残らないです。いわゆる「いい映画」だとは思いますし、ケチつける気はないけれど、何回も見たいほどのものではない。 7点(2004-04-11 14:24:43) |
42. 眼下の敵
「Das boot(邦題:Uボート)」の冷徹さ、圧倒的なリアリティとは較べるべくもないが、かわぐちかいじの漫画「沈黙の艦隊」のように、潜水艦の知的ゲームと見ればある意味で楽しい映画。まあ、将棋とか囲碁の世界ですな。 7点(2004-03-15 23:01:44)(良:1票) |
43. 太陽がいっぱい
ミステリーファンとしては、どうしてもプロットやどんでんがえしなどが興味の対象となってしまうので、細かいところが気になってしまうのだが、本作は映画としてみた場合はとても楽しい。何度も見たくなるほどのものではないけどね。 7点(2003-10-25 21:58:11) |
44. 犬神家の一族(1976)
金田一映画もののなかではもっともつまらない。謎が謎でなく、ストーリーが見えちゃう後半はいかがなものかと思う。「悪魔が来たりて笛をふく」「獄門島」「悪魔の手毬唄」「女王蜂」「病院坂の首縊りの家」そして名作「八墓村」、この蒼々たる顔ぶれと比較すると、見劣りしますね。ところで、11月に金田一シリーズのDVDが出るそうな。絶対買いです。 7点(2003-10-20 22:45:40) |
45. マルコヴィッチの穴
こういう舞台設定の優れた映画には近年なかなか出会えないので、ものすごく貴重。アイデアがアイデア倒れになっていない。 7点(2003-10-14 22:30:21) |
46. たそがれ清兵衛
方言きつすぎて何言ってんだかわかるまで時間がかかったが、まあそれなりによいと思った。真田広之という役者はなかなかよい。角川映画の青臭い青年武士役を振出しに、TVCFで芸者遊びしていると思ったら、今度はへたれ武士役。もういい年齢だろうけど、歳とともになかなか味わい深くなってるな、と。 7点(2003-09-30 23:59:31) |
47. ラヂオの時間
それなりに面白い。まさに7点。仕事で、ラジオ広告の収録立ち会いに行く度、この作品を思い出す。彼の舞台と比べちゃかわいそうだけど、ここまでできれば立派なもんでしょ。 7点(2003-08-09 18:30:58) |
48. オリエント急行殺人事件(1974)
クリスティ原作の映画化は、外れが多いのだが(「情婦」は大例外)、まあ、これは素直に楽しめるのでは。アルバート・フィニーのポアロってのも悪くない。おばあちゃんになったバーグマンや、「サイコ」で一発屋だったアンソニー・パーキンスは可愛げがあった。 7点(2003-07-09 17:58:38) |
49. 吸血鬼ノスフェラトゥ(1922)
いやあ、ノスフェラトゥにコメント寄せてる人いるんですね。ぼくの前に勤めていた職場(=ミュージアム)でノスフェラトゥかけたんですよ。懐かしいねえ。誰もが見られる映画じゃないけど、映画史の1ページを記した作品であることは間違いないでしょ。 7点(2003-07-04 23:04:16) |
50. マルサの女2
もうこんな時代は来ないでしょう、日本には。ジュリアナ、ゴールド、地上げに風俗。浮かれてましたね、80年代はみんな。 7点(2003-07-04 22:34:52) |
51. ラストエンペラー
一個の映画作品としてみると、きっと出来はよくないんでしょう。あまりに短絡的で図式にあてはめすぎた演出だから。だけど、モチーフは好きだし、教授の音楽も好き。ずいぶん前に北京の故宮にいったとき、「おお~ラストエンペラーだ」と感慨深かったことを覚えてます。 7点(2003-06-28 02:19:14) |
52. 大脱走
ジェームズ・コバーン好きだし、マックイーンも好きですよ。脱走した後は面白いです。でも、捕虜なのに、なんでコーヒー飲んだり、脱走してつかまったのにテレ笑いして戻ってきたり、会合したりしてるんでしょ? 捕虜収容所には結社の自由があったのかな? でも脱走後はよいですね。繰り返しだけど。 7点(2003-06-28 02:01:57) |
53. シャイニング(1980)
これは点数つけるの難しいですね。ポランスキーの「テナント」みたいに「二度と見たくない」ってな映画じゃないが、何度も繰りかえして見たくなる映画でもなく、後世に残る作品であることは間違いないが、評価が難しいところ。スティーブン・キングは激怒したらしいが、なにが不満なのかよくわからん。結果として7点という中途半端な点数をつけてしまったが、ある意味で10点といえば10点。 7点(2003-06-23 23:53:27) |
54. 小説家を見つけたら
これよかったけどなあ。ジャマール役の少年うまかったじゃないですか。レイシズムの問題とか感じなかったし、この手の映画でよくあるスノビッシュな空気もなく、純粋に楽しめました。感動もしなかったし、ほのぼのしたわけでもないが、ふつうにいい映画だと思うけどなあ。 7点(2003-06-23 23:12:00) |
55. スターシップ・トゥルーパーズ
SFもの、宇宙もの、ってほとんど見たことないんだけど、これは結構面白かった。まあ、「スターウォーズ」見たことない私が言うのも説得力ないけど。 7点(2003-06-04 00:09:24) |
56. カンパニー・マン
「CUBE」と比べちゃかわいそうでしょ。あんなすさまじいまで卓越した設定がホイホイひねり出せるわけないし。でも、1本の映画作品として見たら、なかなか良品なのではないでしょうか。「飯抜いて見ろ」っていうレベルではないが、「つまんない」ってわけでもない。7点。 7点(2003-06-03 23:54:27) |
57. マーズ・アタック!
星新一のショートショートの世界観(って言ってもわかるのは 30代半ば以上?) [ビデオ(字幕)] 6点(2006-03-05 00:09:47) |
58. 悪霊島
《ネタバレ》 ひとり2役、多重人格症といったトリックは今となっては何の新しさもないが、公開当時としてはアリだったはず。歳とともに、この種の映画はどうしても懐かしさが先立ってしまい正当な評価を下すのが難しいが、冒頭の謎掛けの割には結末が意味不明だったり、トリックに溺れて、展開にロジカルさが欠如していたり、と金田一もののなかでは、どうしても点数が低くなる。だけど、今は亡き古尾谷雅人の眼鏡のフレームや服装にどうしても時代の雰囲気を感じてしまって、そういう意味では決して悪くない映画。 6点(2004-03-27 00:12:30) |
59. スライディング・ドア
これ、初めて見たときは、「ふむふむ」って感じで、DVD買っちゃったんだけど、買うまでのもんじゃないですね。確かにこのころのパルトロウは、まだナイーブで素敵ではありますが。5.5点って感じなのですが、中間がないので、まあ6点。 6点(2003-07-09 17:52:13) |
60. ミッドナイト・ラン
なんでこんな評価高いんでしょ? 悪くないし、つまんなくないけど、すごい面白いってことはなかったな。 6点(2003-06-23 23:44:04) |