41. 八月のクリスマス(1998)
《ネタバレ》 寝苦しい熱帯夜が続く毎日、久しぶりにオイオイ泣ける映画を観たいと思いこの作品をチョイス。男が泣きたい夜もあるんです!正直言うとそれほど泣けはしなかったけども、期待していた通りの、シンプル・イズ・ベストの好感触作品でした。不治の病の内容も画面上全く明かさず、病床でのもがき苦しむ姿すらワンシーンもない展開にホッとしました。草食動物系主人公役のハン・ソッキュが適役好演、というか彼以外の役者じゃこの役は勤まらない。これが十年前の作品ですかあ・・・う~ん・・・。なんか韓国式ラブストーリーって、ここ何年かの輸入メジャー作品を観ると、進化してるんだか退化してんのかよくわからないですねえ。よりあざとく、商魂逞しい創りになってきてるのは間違いないと思いけど。散々そういう作品を見せられた後だからこそ、ベーシックでごく素直なつくりのこの作品の良質さが際立ってみえてきますね。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-13 12:57:38) |
42. クライング・ゲーム
時たま普段の生活の中で、この映画の中のある台詞を反芻し考えてしまう事があるんです。流れが急な渓流を蛙が背に乗ったサソリと渡っている情景と共に。蛙「何故?なぜ君は僕を刺したんだい?」サソリ「わからないよ、でもそれが僕の性(さが)なんだ・・・」ぶくぶくと川の底に沈んでいく小動物二匹・・・。細かい部分まではこの映画の内容自体よく覚えてないんですが、これほどまでひとつの台詞の真意が一体何か引きずって考えてしまうって事はないので、この科白ひとつだけでも高得点に値すると思います。・・・それが僕の性なんだ、それが僕の性なんだ・・・。わからない。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-03-23 15:54:35) |
43. 800 TWO LAP RUNNERS
公開当時、松岡俊介と袴田吉彦のシャワールームでの※▲☆◎シーン(←湯気でもやもやしてはっきりしない)ばかり興味本位で取り上げられてしまい、それが却って観客層を狭めてしまったような気がします。駅伝は別として、陸上競技って個人競技なのでドラマが生まれにくいのか、あまり邦画でも取り上げられるケースが極めて少ない中、この映画は誠実にアスリートの練習風景、日常生活を追っていて体育会陸上部出身者としてはかなり好感持てましたね。無機質系松岡のライバル、野村祐人のどうにも内に鬱積したエネルギーを抑えきれないような野人的濃い顔とキャラもうまく描けているし、彼が飛び出したがっていた川崎あたりの工業地帯の風景も印象的。実はこの年のベストテンにも選出されている隠れた佳作。ラストの勝負、どっちが勝ったんだっけなあ・・・。 [映画館(邦画)] 7点(2007-03-03 11:07:20) |
44. スピード(1994)
自分、サンドラの声を吹き替えた松本梨香さんの声がとにかく好きなんです!少し鼻にかかったような、美人である事をちょっとばかり常に意識してる元気で活発な女の子の役柄がぴったり。この映画での免停女、サンドラのキャラクターにもうまくハマッてましたね。観るつもりじゃなかったけど、ブラウン管から彼女の声が流れてきたので、結局最後まで観てしまいました。どうせならキアヌの声もかつての名コンビ小杉十郎太さん(←このヒトの声も好き)に・・・、いや、それだとワイルディスティック・キアヌになっちゃうか・・・。 [地上波(吹替)] 7点(2006-09-23 12:20:29) |
45. Kids Return キッズ・リターン
好きな映画です。好きな映画なんだけど、自分は北野作品でこの一本というんなら、やっぱり「あの夏、いちばん静かな海。」を選びます。北野作品って、どうしてヤクザがやたらとハナシの中に絡んでくるんですかねえ?この作品だってマサルが横道に逸れてく過程を描くのに、別にヤクザ絡ませなくたっていいじゃん?ってついつい反撥してしまうんですよ。単に映像的に見せ場を作りやすい世界だから?一般人には興味がある世界だから?凄む兄貴的キャラクターが迫力あるから?う~ん、その辺が俺にはどうしても納得出来ない。 [DVD(字幕)] 7点(2006-05-04 18:01:40) |
46. つぐみ
牧瀬里穂は声質が個性的過ぎるので、こういう寡黙、わがまま、ぶっきらぼうな役柄が実は一番合ってるんですよね。原作は未読だけど、この役は彼女の数少ないはまり役だったと思います。映画のポスターに使われた、真田広之と一体化したような座り方が印象的でした。当時付き合ってたコとよく真似などをしてみたもんです。そんなバカップルは私だけですね、ええそうでしょうとも。 [映画館(邦画)] 7点(2006-04-03 14:50:06) |
47. 野性の夜に
う~ん、なかなかうまく言葉に出来ないけど身につまされた。ラストのモノローグが特に印象的。 [映画館(字幕)] 7点(2006-01-01 21:56:59) |
48. ワイルドシングス
エロとサスペンス両方に比重を置いて、しかもどちらも平均点を軽くクリアしている、ある意味志の高い作品。強引とも言えるどんでん返しもこの映画に限っては爽快! [映画館(字幕)] 7点(2005-12-05 10:34:06)(笑:1票) |
49. あの子を探して
「愚直さ」が人間の美徳の一つである事を思い出させてくれる佳篇。 [DVD(字幕)] 7点(2005-10-17 11:22:13) |
50. ユー・ガット・メール
嫌いな映画じゃないんだけど、やっぱ「めぐり逢えたら」には及ばない。メグは髪が長い方が似合うと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2005-08-14 14:47:59) |
51. ボーイズ・オン・ザ・サイド
ドリューの復活はこの映画の成功が決定的でしたね。三人のキャラクターが細かく描かれていて良かったです。なーんの問題も抱えてなさそうな優等生的メアリーが、過酷な運命に陥っていく後半の展開には驚いたけど。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-25 11:39:56)(良:1票) |
52. 17歳のカルテ
ウービー扮する看護婦が「ここは病院の中じゃ5つ★ホテルクラスよ」とウィノナに言いますが全くその通りだと思います。だって面会に来たボーイフレンドと部屋でセックス出来ちゃったり、あわよくば一緒に逃げる事だって出来るんですよ。60年代の病院の管理体制って本当にこんなに甘かったんですかねえ。これ位の事でボーダーライン人格障害が治療出来るのか、ラストあたり非常に疑問だったけど、その他の部分は面白かったです。アンジェリーナの危険な眼光と唇には魅せられました。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-18 11:17:06) |
53. マンハッタン殺人ミステリー
本筋の殺人事件より(どんな事件だったかのも覚えてない)アレン&キートンの息の合った台詞のやり取りが楽しかったです。特に盗聴した証拠テープをアレンがあたふたと絡ませ壊してしまうシーンは抱腹絶倒。 [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-12 15:02:15) |
54. ゲーム(1997)
こういうオチの映画があってもいいと思う。途中結構ハラハラしたし。しかしピエロの人形って何であんな不気味なんでしょう。 [地上波(吹替)] 7点(2005-05-05 16:06:05) |
55. 恋愛小説家
J・ニコルソン主演、そしてもう決して若くはない男女の恋の駆け引きという事で、昨年公開された「恋愛適齢期」との比較になってしまいますが、こちらのほうが出来が良いと思います。主役三人のキャラクターがこと細かに描きこまれてるし、何よりもラブシーンがキス止まりであった事が後味良いです。子犬の使い方は流石に少しズルいなあと思いましたけど。あとヒロインの感情がいつ「感謝」から「愛情」に変化したのかが ちょい説明不足ですね。 7点(2005-03-28 14:55:44) |
56. シリアル・ママ
なーんだ、ビデオ巻き戻さないで返すってそんないけない事だったんだ・・・とかってほざいたらシリアル・ママが殺しに来るかな・・・。個人的に「アニー」の「トウモロー」がこういう形で使われるとは思ってもみなかったですね。 7点(2004-11-13 14:22:30) |
57. フロム・ダスク・ティル・ドーン
かなり前、なーんの予備知識もなく早稲田の名画座で観ました。タイトルからも何のイメージも湧かなかったので、普通のバイオレンス映画かと思いきや・・・。途中からの展開に椅子からズリ落ちる位の衝撃を受けてしまった。何ともヘンテコな映画、それ以外ジャンル分け不可能。傑作かと問われれば躊躇してしまけど、観といたほうがいいです、絶対!でも同じ手は二度と使わないでね。 7点(2004-05-30 10:38:17) |
58. 白鳥麗子でございます!
バーチャルユーチューバ―日雇礼子氏(←好き!)の動画を観ていたら、ネーミングの元ネタであるこのマンガもとい、この映画を不意に思い出しました。初代鈴木保奈美もそれなりに良かったけれど、この松雪泰子バージョンが決定打でしたね。♪良くってよ~、良くってよ~オホホホホホホ♪と、仁王立ちで高笑いする松雪さんのお姿は、今やタカピシャヲンナを演じる女優演技のスタンダード。連ドラも観てたけど、映画もそれなりに面白かった。映画化した意味は?とか、もう今となってはどうでも良い。若かりし頃密かに想いを寄せてたコから、萩原聖人に似てると言われ舞い上がってたアホ丸出しな己の姿を、気恥ずかしく思い出してみたりもするアラフィフ晩夏の夜。はああああぁぁぁ・・。 [DVD(邦画)] 6点(2022-09-06 22:21:09) |
59. 秘密(1999)
《ネタバレ》 志田未来&佐々木蔵之助のテレ朝ドラマ→原作→最後にこの映画の順に観ました。最初に観たドラマは、連続ドラマだけあってじっくりと時間を掛け原作のエピソードを積み重ねグイグイ惹きこませ、実に巧く出来ていたような気がします。でもあいまいだったラストの真相を、明確に呈示してしまったこの映画版もまあまあ、甲乙はつけがたくいい勝負だと思います。直子が最後消えていく時に、原作でも前述ドラマでも「忘れないでね」っていうセリフが出てくるんですが、これがこの作品の中で一番考えさせられる重要な一言なんですよ。「忘れないでね」より、「その日のまえに」の永作博美みたく「忘れてもいいよ」って愛する人間には言い残してあげるのが、残された人にとって、未来へ歩を進めさせてあげる為には必要なんじゃないかと思うだけど・・・。しかも小芝居を続けながらも、自分は人生をやり直す決断を下した訳だしね。竹内まりやの主題歌までもが、ご丁寧に「忘れないでね~♪」って切々と歌い上げてるって事は・・・俺の考えが甘いっちゅう事なんでしょうか?男盛りの時期を、腹黒女房にフイにされてしまった愛すべきマジメ男ヘイちゃんが本当に気の毒だなあ、と、鑑賞しながら同情しきりな自分だったのであります。 [DVD(邦画)] 6点(2012-09-30 22:43:43) |
60. 北の国から '98時代 前編・後編<TVM>
《ネタバレ》 点数は同じだけど、前回「秘密」よりはずっと評価は上。話のもってき方に困った挙句に、あの草太兄ちゃんを画面から消してしまった愚挙を犯してしまった事で、皮肉にも逆に記憶に残る作品に。大河ドラマ「江」で、先日壮絶な大坂夏の陣淀殿自刃場面を演じ、画面をさらった宮沢りえですが、この頃はこんないい女優さんに成長してくるとは思わなかったですね。自分、途中から彼女のために今年の大河を観始めたくらいですもん。経験が役者を成長させるんですねぇ・・・。 [地上波(邦画)] 6点(2011-11-12 11:36:17) |