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もっつぁれらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 542
性別 男性

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41.  賭博師ボブ 《ネタバレ》 
「賭博師ボブ」とは、なかなかに面白いタイトル・・・って先に【彦馬】さんに書かれてるじゃないですか(T_T) けど、真の賭博師ってのは、どんなに勝ち続けてても常に冷静で周りが見えているもの。眼前のルーレットに目を回されているようでは、ギャンブラーとしては二流以下。 まぁそれには目を瞑るとして、何が面白いかって、冒頭から如何にもメルヴィルらしいノワールの雰囲気が画面中に漂い、終盤近くまではコメディのコの字も感じさせない完全なフィルムノワールかと思いきや、賭博師ボブの本領発揮で一気にコメディ映画に様変わりしてしまうという、ビッグなオチがついてくるところでしょう。 非常に残念なのが、その後での車の中の(有能な弁護士だったら刑が軽くなるとかいう)会話。あれは完全に蛇足。 また、朝日が出る時間帯の街の息吹とか、逆光で顔に影を作ったりといった画面の演出は相変わらず格好良いとしか言えず、モノクロならではの画面の美しさはここでも健在でしょう。 ところで、こういう風にギャンブルでヘマをしてしまうような人間ってのは、大抵どこか阿呆面をしているものですが、子分を従えたヤクザのボスが大真面目に計画を練って、万全の準備でミッションを遂行しようとしたところで大真面目な顔してギャンブルにハマってしまうというギャップが面白い。 ・・・っていうか、後から考えると「ボブ」って実は結構マヌケな名前だよなぁ~(笑)
[映画館(字幕)] 7点(2008-05-18 22:55:27)(良:1票)
42.  あこがれ (1958) 《ネタバレ》 
あこがれて、その対象を傷つける・・・。なんて大人気ないんだろうって思っても、大人じゃないから仕方ないのだけど。けど、相手が傷ついたことが判って初めて大人になっていくわけで、苦い思い出かもしれないけれどとても貴重な経験。 ナレーションが大人の声であることから、この映画は恐らくはトリュフォー自身の懐古なんだろうなと思う。 うまくコメントできそうにないけど、自分が小学校低学年の時に募金活動をしていた時の、中学生くらいの“お姉さん”の胸元に赤い羽根を刺すときのあのドキドキ感が舞い戻って来るような、そんなどこか懐かしい映画。(感想になっとらんがな!)
[ビデオ(字幕)] 7点(2007-12-02 22:23:35)
43.  危険な関係(1959) 《ネタバレ》 
セシル役のジャンヌ・ヴァレリーも、アネット・ヴァディムも最高に綺麗なんだけど、この夫婦のやりたいことがちょっとわかりにくかったなぁ。 チェス盤に文字を浮かび上がらせるオープニングクレジットもオシャレで良かったし、椅子の隙間からのカットとか、人が通った時の影を境に瞬時にズームに切り替えたりといった映像面での工夫が随所に見てとれたのも好印象。 最後の教義的な終わり方はいいと思うけど、ヴァルモンの死に方とか奥さんの火傷の負い方なんかは、ちょっと呆気なさ過ぎたような気がします。  
[映画館(字幕)] 7点(2007-09-29 23:46:33)
44.  美しきセルジュ 《ネタバレ》 
まず、タイトルがよくわからない。恐らく、原題の直訳であろうと推測されるが、何故“美しい”のか、何が“美しい”のか。考察の余地が多々ありそうである。 そして、問題の最後の場面。セルジュが笑うシーンで幕が下りるが、非常に示唆に富んだ終わり方だと思う。 一般的な解釈は「セルジュに子供ができ父親になったことで開眼し、再びまっとうな人生を歩んでいこうという、希望に満ちた笑み」というものであるようだが、自分にはそうは見えなかった。 自分は「子供は無事生まれたが、母親の息絶えている姿を見て生きることに絶望し、半狂乱状態になって笑いをこぼした」と解釈した。 他にも「生まれてきた子供が先天性の奇形児で、繰り返される悲劇に絶望し、半狂乱状態になって・・・」など、いくつかの解釈が可能であると思う。 “美しき”セルジュなのだから、その意味を正しく認識して初めて、ラストの笑みの意味が解けるのではないだろうか。 また、雪道を歩いて転ぶときのカッティングや、冒頭で水をかけてセルジュを起こすのが伏線になっていたりといった面白さもあり、全体的なストーリーも決して難しいものではないのだが・・・何とも謎めいた映画であると思う。
[映画館(字幕)] 7点(2006-12-29 01:39:03)
45.  獅子座 《ネタバレ》 
何か、タイトルから(獅子座どうしの)美男美女の淡いラブストーリーをイメージしていたのですが、全然違う話で、いきなり胸毛ワンサカなオヤジが出てきたのでビックリしました。 最初、パーティーのシーン辺りで眠くなってきてしまったのですが、遺産が手に入らなくなってパリを徘徊する辺りから一気に目が覚めてきてストーリーにグイグイ引き込まれていきました。あの徘徊シーンは主人公の台詞もほとんどなく、ハッとするような出来事もこれといってないにもかかわらず、何故か強烈な印象を受けます。“執拗なまでに”ピエールの動きを追って、という感じではなく“ただ淡々と”もしくは“黙々と”見つめるとか、見守るといった感じに見えます。 ラストも、ピエールの豪遊しているところを出してハッピーエンドを迎えるといった安っぽいことはせず、遠目で控えめに見て、これからのピエールをちょっと心配してしまうような目つきでピエールのことを映していたように思えました。
[映画館(字幕)] 7点(2006-12-14 22:32:57)
46.  カビリアの夜 《ネタバレ》 
ジュリエッタ・マシーナ扮するカビリアの、娼婦生活から足を洗おうとする一生懸命な姿、特に、教会で涙する彼女の姿に心打たれました。 一歩一歩順調に階段を上がっていくなぁと思いながら見ていると・・・やられました。このまま上手くいくはずなんてないとは思っていながらもあのラストですからね。衝撃でした。 フランソワ・ペリエの目のドアップのワンカットなんかを見ると、“映像の力”ってやっぱりあるよなぁ~って思います。 エンディングのワンシーンもジュリエッタ・マシーナだからこそあのように望みあるエンディングを迎えられるわけで。こういうのって彼女の発するオーラですよね。 けど、何回聞いても“カリビア”って言っちゃうんだよなぁ。是非、また観ます。*
[映画館(字幕)] 7点(2006-12-03 05:31:37)(良:1票)
47.  モンパルナスの灯 《ネタバレ》 
ジェラール・フィリップ特集なる企画で本作品を観ました。それまでに観た彼の作品は女性を口説くシーン満載だったのに対し、この映画での彼はちょっと影がある役柄で新鮮な感じもあって(他の作品とは違い)最後まで飽きずに観れました。 この映画で好きなのは、主人公モジリアニの周りの人に対する誠実さでしょうか。 序盤のベアトリスに対しての暴力を見ると、一見悪い人間のようにも見えるかもしれませんが、ジャンヌに対しての思い遣る気持ち、自分自身が貧乏であるにもかかわらず道で通りかかったバイオリニストにお金を置いていくところ、花を二人分買ったりするところを見ると、実はすごく芯の通った人間なんだと思います。また、アメリカの富豪の所に絵を売りに行ったときに言ったゴッホの言葉を語るシーンなんかは、あぁやっぱりこの人は芸術家だなぁと思い、彼の芸術家としての信念を見ることができて感動しました。 当時のモジリアニの絵を高く評価する人は、アメリカの富豪のように芸術や芸術家を理解しない人だったり、モレノ画商のように非情な人物が多く、彼自身は不運な人生だったかもしれませんが、ジャンヌをはじめとする多くの人に支えられたのは幸せだと思います。 最後にモジリアニの絵を買ってくれて、笑みがこぼれたジャンヌですが、真相を知って自殺してしまったという事を聞くと、何ともやるせなさがこみ上げてきます。
[映画館(字幕)] 7点(2006-06-25 17:39:38)
48.  しのび逢い(1954) 《ネタバレ》 
ストーリー前半までは、いつものジェラール・フィリップだなぁ~(笑)などと、楽しめたのですが、よく観てみるとただ淡々と回想をたどるだけのストーリーなので、ちょっと退屈してしまいます。他に出てきた女性達よりもパトリシアが一番綺麗だったのに、登場回数が少なかったのがやや不満。最後、車椅子に乗っているジェラール・フィリップは頭までやられちゃったのでしょうか?それでもなお、女性を目で追っているところが何とも哀れでした。
[映画館(字幕)] 7点(2006-06-10 18:28:25)
49.  間違えられた男 《ネタバレ》 
この映画では、取り調べってこんなことをさせられるのかという、刑務所の中の様子を描いたドキュメンタリー映画に似た雰囲気を味わうことが出来ます。 この映画では最初にヒッチコック自身が実話だということを明かしますが、私はこの方法が正しいやり方だと思います。 というのは、この映画で出てきた数々の取り調べ方法のほとんどが観る側の人間にとってとても非日常的だからです。私も面通しなんて初めて見ましたし、店の奥まで行って引き返して戻ってくるというのも、本当にこんな取り調べの方法が実際にあるのだろうかという疑問まで浮かんできそうです。前もって実話と断りを入れておけば素直にストーリーに入り込めますが、最後まで実話だとわからないまま観ていたとしたら、何ともリアリティに欠くストーリーに思えたに違いありません。 最後はバッドエンディングで終わっちゃうのかなと思っていたら、最後に家族4人の幸せな後ろ姿で締めくくられていたのでホッとしました。あのワンカットで救われたような気がしました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-20 22:43:42)
50.  ローマの休日
オードリー作品は「麗しのサブリナ」に続いて2作目なのですが、これもなかなかいいですね。 まず、ストーリーはこの時代に公開したら絶対ここまで人気が出なかっただろうなという、とんでもなくシンプルなもの。50年以上前に作られたからこそここまで人気があるんだろうな、と思います。 この映画はやっぱりモノクロで正解ですよ。中途半端な新しさがあったら絶対にこんなに人気出ないはず。不朽の名作と言われるまでの長い歳月がこの映画の面白さを外側から助長しているのではないでしょうか。この映画を見て感動した人にはもっと色々なモノクロ映画を見てほしいと思います。そして、自分だけの“不朽の名作”を見つけて下さい。必ず見つかります! 今は価値観が多様化してしまっている時代ですから、こんな万人受けするストレートなストーリーを作るのはこの時代じゃまず無理な話でしょう。この時代の作品だからこそできたこのストーリー。そして、この感動。 そう、この“普遍的な感動”こそがクラシック映画最大の魅力なのです!※
[映画館(字幕)] 7点(2004-11-07 00:47:41)
51.  麗しのサブリナ 《ネタバレ》 
ビリー・ワイルダーの映画は初めて見ましたけど、この映画でワイルダー好きになりました。随所にちりばめられた小ネタにヤラレタって感じ。 「The moon's reaching for me.」や「今は月にロケットを飛ばす時代だ」もいいのですが、私が一番気に入ってるのが、「幸福な恋ならスフレが焦げ、恋に破れてるとスイッチを忘れる」(←なんとなくそんなような気がする)でしょうかね。あと、「昨日はお湯の沸かし方を習いましたが・・」にも笑わせられましたが、サブリナのお父さんが手紙を読んでいるときの「That's good.」と「That's bad.」の繰り返しが最高でした! 穴のあいたハンモックやラージサイズの気付け薬などの小物使いもとても良く、また、メインのラブストーリーはともかくとして、この映画に出てくるララビー社がプラスチック会社だというのがうまい設定で、むしろそっちの方にストーリーの良さを感じてしまいました。サブリナの心変わりに疑問を感じる人がいて、それでこの映画をつまらないと言う人もいるのはわかりますが、フランスに恋するサブリナの気持ちが映画全体に溢れていてそれが主人公の人物像をうまく引き出しているところや、「前の席と後ろの席があって、間に仕切りがある」などのキーワード的なセリフがあったりと、トータルに見て一作品としての構成が良く、最も(?)映画らしい映画って感じがします。 あと、♪We have no banana~は私も好きですよ(笑)。
7点(2004-09-12 13:39:00)
52.  十二人の怒れる男(1957)
この映画を見た後に思い出したのが、何故か「サイコ(60)」のマーティン・バルサム演じる私立探偵アーボガストの「我々の仕事は、世間で評判の善人を疑うこと。」というセリフ。この作品にも通じるところがあるなぁと余計なことを考えてしまいました。 それはこの映画で、誰が見ても明らかに有罪であるというこの事件を疑うことから出発した第8陪審員ヘンリー・フォンダの勇気ある態度からこのセリフを思い出すに至りました(笑)。そのマーティン・バルサムはこういう役(議長役)がすごく合ってると思う。「サイコ」の私立探偵役も良かったがこの作品でも見られるまじめな態度が好印象だった。 さて、肝腎のこのストーリーもなかなかのもの。すべての議論にこじつけがましい点も矛盾点も一切なく、見る側の人間のほとんどが完全に論破されたに違いない。やはり多くの方が仰る通り、それは脚本が優れているからなのだと思う。また、登場人物の一人一人においてもうまく個性が出されており、これもまた優れた脚本によるものである。 ひとつ不可解な点があるのだが、後半部分でエド・ベグリー演じる第10陪審員が議論を展開しているときにみんながそっぽを向いてしまったところがどうしても理解できない。リー・J・コッブだって有罪派のはずなのになんであのような態度をとったんだろうか。議長までもが無視してたのは過剰な演出では?それと、後ろに流れる音楽もいまいちだと思う。もっと重厚な音楽を使うべき。ラストシーンには合っているかもしれないが、2回目の投票のときにあの曲が流れたときは、ちょっとシラけた。 ヘンリー・フォンダは、自分は先に「未知への飛行」を先に見てしまったため、この映画でのヘンリーはこれ以降の作品よりも若いためか貫禄がなく、この映画の衣装も庶民的だったため今ひとつの印象を受けた。ヘンリー・フォンダのファンは「未知への飛行」を見るべし。
7点(2004-09-06 19:19:07)
53.  ハリーの災難 《ネタバレ》 
全体でコメディ映画として成り立っていて、さらに細かな部分でも笑いを誘うところが多々あったので楽しんで見れたと思います。こういう穏やかなほのぼのとした笑いもなかなかいいですね。ワイル船長の、船の中で石の柱に頭をぶつけた男の話や、ミス・グレイヴリーのためにハリーを再び掘り起こすシーンで木陰で休んでいたのがワイル船長だったのがウケた。アーニーもとてもかわいかったし。マーロウの服が芸術家らしくないところがやや減点。恋愛シーンと絵の値段交渉のところがちょっとクサい感じがしてあまり好きではなかったけど、後から考えるとこの物語にとてもマッチしているような気がするのでよしとしましょう。あと、紅葉って外国にもあったのね。日本だけのものかと思ってた・・・ 
7点(2004-06-25 16:53:46)
54.  見知らぬ乗客 《ネタバレ》 
“交換殺人”と聞いて、はたと膝を打ちました。そしてその次の瞬間、大笑いしてしまいました。だって、“Swap murder”って言ってるんだよ。そりゃ、ガイも笑うわなぁ。ま、それはともかくとして、私が好きなのは、メリーゴーランドが大破してブルーノが下敷きになったとき、ブルーノが最後まで悪あがきをしていたところにポケットからライターが見つかったところです。ブルーノのあの態度が許せなかっただけに最後はうまく締めてくれて本当に良かったです。あと、皆さん触れられてませんが、ガイが夜中に抜け出してブルーノの家に忍び込んだときが一番ハラハラしたところだと思いますが、どうでしょう。
7点(2004-06-06 12:39:24)
55.  裏窓(1954) 《ネタバレ》 
はっきり言って点数低いですワタシ。なんで、包丁とのこぎりを持っていただけで犯人と決め付けてしまうのか。軽率すぎるその推理にあっと驚く急展開をも期待してしまいました。が、ジェフたちの推理は的中し私は消化不良のままエンディングを迎えてしまいました。ジェフが、家宅捜索をしてくれと刑事に依頼したのも馬鹿げているなあと思ってしまったりで主人公の考えに共感できなかったのが点数の低さに繋がったのだと思います。それはともかく、この映画での評価すべき点はそんなところではなく、皆さんのおっしゃる通り、斬新な見せ方にあると思います。最後、ジェフが落とされそうになった時になって初めて視点が外からになってハッとした人も多いはず。終始ずっと家の内側からのみの視点で見せといて(悪く言ってしまえば、退屈させといて)、そして、クライマックスでいきなり外からのアングルで映すことによってそこにある緊張感がより高められる。さすがですね。しかし、この映画の見所はやっぱりグレース・ケリーの美貌につきますね。最高!!!J.スチュワートもオイシイ役もらったなぁ。※
7点(2004-06-06 00:06:32)(良:1票)
56.  フォート・ブロックの決斗 《ネタバレ》 
主人公ラット・エバンス扮するドン・マレーが如何せん役不足。 もう少し華のある役者をキャスティングできなかったのかと思いますし、街で幅を利かせていたイエフの方が存在感が出ているように感じました。 ついでに言えば、ヒロイン役の二人も顔つきが似ていて、途中でどっちがどっちだか分からなくなってきてしまったり。 ストーリー前半は、名を上げたいと夢見るラットが荒馬を手なずけ牧場を手に入れ、同時に酒場で出会った女とも仲を深めるという展開で、まぁここまでは良い。 共同経営者の仲間が結婚することに反対するくだり。失敗しても何度でも再チャレンジできるのがアメリカの良さと思っていた自分としてはここはやや引っかかる所ではあります。 ラットとしては牧場経営者から議員になるという階段を上がるとなれば、やはり酒場で知り合った女性よりも育ちの良い女性と結婚した方が有利になるでしょうが、悲劇のヒロインのキャリーの献身ぶりを考えるといたたまれない気持ちになってしまいます。 勧善懲悪を完遂して終わる物語ではあるものの、街の顔役のイエフの前半の出番が少ないことも気になってしまい、やや抑えめの6点。 序盤に出てきたレースの疾走感や牛の大移動シーンは、迫力があり良かったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-11-18 18:42:52)
57.  氷壁 《ネタバレ》 
序盤から、不倫関係をもってしまったという二人の人物描写のシーンなどを見て、かなり熱の入った恋愛話だなぁと思っていたところ、突如として当時普及し始めたであろうナイロンザイルの信用度の話が入ってきてしまい、これが本題に水を差しストーリーそのものにブレを生じさせる形になってしまっているのが実に勿体ないと思いました。 人物を丁寧に描き彼らの心の動きを機敏に捉えているわけでありますから、単純に事故が起こったという事象のみを描いて話を進めれば良い作品に仕上がったと思えるだけに、ここは残念に感じました。 映画後半で魚津が単独で山に向かうシーンで、山を越えた先には小坂の妹、戻っても八代が待ってくれているというシーンがありましたが、どっちに転んでも美女の歓待を受けるという実に贅沢なシチュエーションで、男としては何とも羨ましい限り(笑)だなぁなどと思っていたところに悲劇が起きてしまう。不倫仲の仲裁に入ったりしながらも、何の因果だろうかと自然現象の無常さを描いていたところに、この映画を読み解く難しさがあったように思えます。 また、終盤で雑踏の中を一人歩く八代と魚津の遺影に花を手向ける小坂の妹の両者の姿がそれぞれ描かれていましたが、この場面から両ヒロインの微妙な心情をどう解釈するかといったところでもこれまた一筋縄ではいかないものがあり、再考が必要な映画だと感じました。
[映画館(邦画)] 6点(2014-04-28 00:50:08)
58.  幌馬車(1950) 《ネタバレ》 
ストーリーを考えると、まぁやむを得ない所ではあるのですが、馬の疾走するシーンが余りにも少なかったのがちょっと残念ではあります。 そういった楽しみにしていたシーンがない中でも、平穏で長閑な移動風景とその一方で何か良からぬことが起きるのではないかという緊迫感が充満した停泊時との対比が、西へ向かって進むたび、馬を休めるたびに幾度となく繰り返されるのが印象に残りました(ついでに、仲間内での賑やかなダンスシーンと足音のみのマホバ族のそれも対比が出ていて面白い)。 序盤の、馬の売値の話からモルモン教徒一行と仲間になるまでのくだりも若干繋ぎの弱さを感じますし、旅芸人の若い女を絡めた恋物語も希薄な印象ですし、角笛のおばさんに至っては角笛を吹くシーンでもマホバ族とのダンスのシーンでも全く台詞が与えられていなかったところを見るに、やはり傑作と呼ぶには難があると思います。 しかし、肩を怪我した盗賊の親玉が最後まで根っからの悪党でしっかりと息の根を止めてくれた所なんかは爽快感がありましたし、銃を撃ち合うアクションの一瞬のタイミングにもこだわって撮られていたのは、やはりジョン・フォードの仕事でしょう。
[映画館(字幕)] 6点(2014-01-04 23:07:15)
59.  カンサス大平原 《ネタバレ》 
オープニングで序文を出すことによる時代背景の解説あり、軍隊から派遣された新鋭技師とベテラン現場監督との衝突の後の結束あり、父と娘の親子愛あり、娘と技師とのロマンスあり、潜入者の破壊工作あり、悪役との銃撃戦あり・・・などなど、教科書のお手本通りな映画という印象であります。 鉄道建設を巡る南北間の争いは、実際にこの映画で語られているようなバトルが至る所であったと思われ、それを考慮し思いを馳せてみると、こういった先人たちの努力のおかげで鉄道列車の中で繰り広げられる様々なサスペンスドラマが作られているのだという事を改めて知ることができ、観終わってみて非常に感慨深く感じられる映画です。
[映画館(字幕)] 6点(2013-03-31 21:20:34)
60.  都会の牙(1950) 《ネタバレ》 
映画の後半辺りからストーリーが難しくなってきていて把握できない部分があったので本来ならばレビューは控えるところなのですが、どうしても書きたい事があったので書かせて頂くとすると、 休暇を取ってLAに行きホテルにチェックインした時のポワヮ~~~ンっていう音が物凄~く気になってしまい、その後で部屋に入ってからも2,3度聞こえてきたりして、あの音が鳴るたびに笑いを堪えながら観ていました。たぶん、何かの楽器の音だろうとは思うのですが、あの音は一体どのような意図で出したのだろうかと考えれば考えるほど気になってしまって夜も眠れないほどです。 それと、もう一つ気になったのが医者の無神経な態度。「お前は殺されたのだ」って、オイオイ・・・いくら重い病気でも少しは言い方ってもんがあるだろと思い、「お前は既に死んでいる」みたいな言い方をする医者がどこにいるんだとツッコミたくなってしまったりして、アメリカの医者って皆こんな言い方するんだろうかと疑問が出てきます。 看護婦がビグロウの背後でオロオロしながら書類を机に置いて行ったり、医者に病状を伝えられ売店の前に来ると待ち合わせでやって来た女性が恋人に手を振って抱擁するということが目の前で行われていたりといったワザとらしさ全開の演出なども出てきたりして、いろいろなところで無駄に誇張された箇所が見受けられたと思います。 また、音の話に戻りますが、扉がバタンと閉まった瞬間にジャジャ~ンと鳴ったりする演出も古臭い感じがしました。
[映画館(字幕)] 6点(2012-10-01 01:28:11)
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