41. GODZILLA ゴジラ(2014)
《ネタバレ》 以前のハリウッド版とは違い、オリジナルゴジラと日本へのリスペクトが感じられる本作。しかしズバリ言って渡辺謙の無駄遣いというか。(形見の時計のシーンは抑えた演出でちょっとジーンとしましたが…)いやあ、それにしても今回のゴジラはマッチョでしたね~(笑)顔も強面だし、なんだか東映ヤクザ映画みたいな匂いまでもカンジました。特に最後のムトーの倒し方は最高!(生首ぶら下げて勝ち誇る様もイカす!) そして今回強く感じたことは…パラシュート降下中に見るゴジラのシーンを筆頭に、何度も繰り返される煙の中にスローモーション気味に見え隠れする幻想的なシーンに一種の“厳かさ”を感じました。まさに“ゴジラ神話”とでもいいましょうか(個人的には『マッドマックス2』でのオープニングとエンディングのマックスを連想しました) ところで… 街中に現れた2体の怪獣が雄と雌で、街中で出会って「繁殖するんだわ!」ってそれ『大日本人』の“匂うの獣”!?するとゴジラの立ち位置は…ああ、だから今回のゴジラはムキムキマッチョだったんですね!(違) [地上波(吹替)] 8点(2016-07-30 13:30:08) |
42. 思い出のマーニー
《ネタバレ》 これはジブリ版『ほん怖』というかJホラーというか。見ていて最初に頭に浮かんだキーワードは“怪異譚”。ジブリっぽく描かれてはいますが完全に“牡丹燈篭テイスト”バッチリなワケです。2度目にマーニーに出会う際、夕陽の中をマーニーがボートを漕いでこちらに向かってくる場面(しかも背中しか見えない)は、かなり怖かったです…。 そして俺の脳内受信機にビンビンに届いたのが、もうひとつのキーワード“百合電波”「今までに会ったどの女の子よりも、あなたが好き」いやこれはもうたまりませんな!グヘグヘグヘ(下卑た笑い)…というゲスな俺を最終的には泣かせるワケですからたいしたもの。しかし謎が解けた瞬間には「ああそうだったのか!」と思いつつもダースベーダやレイア姫が脳内を駆け巡ったのも事実なワケです。ここは“小中理論”の『恐怖映画にとってのロジカルな解決はカタルシスに繋がらない=オチ・理由・説明をつけない』を参考にしていただきたかった。←だからJホラーじゃねえって! …とまあゴチャゴチャ書きましたが、“時空モノ”に弱いコト(日記とか絵とか写真とか小道具もツボです)、主人公の成長っぷり&エピローグの突き抜け感(なんて爽やかな連中だろう…)に点数は甘くなってしまうのです! …とでも、言うのだろうか…?(ナレーション中村義洋) [地上波(邦画)] 8点(2015-12-06 06:29:44) |
43. かぐや姫の物語
《ネタバレ》 「ジブリの新作は高畑勲で『かぐや姫』だぁ?おいおい大丈夫かよ?」…大変申し訳なかったです。素晴らしかったです。 絵巻物を思わせるような独特の作画も、この映画全体に流れる“お伽噺の空気”の表現としてグッドでした。 そして自分も昔から知っている『かぐや姫』の物語ですから、もちろん最後に月からのお迎えが来ることは分かっているワケです。 かつての映画化でモロにUFOが登場して失笑を買ったりしていたコトを覚えている身としては「どんなのが来るんだろう?」とドキドキしていたら、やってきたのが凶暴なまでの優雅さと冷酷さを体現した“あの世軍団”…非暴力という名の暴力というか「うわ、コイツら絶対俺たちのコトを虫ケラぐいらにしか思ってないだろうな~」と思わせる怖さを出していました。 そして捨丸兄ちゃん…女房子供いるのに姫との逃避行に即答…しかも最終的には「夢か…」と子供を肩車…うーん…苦い…。 “やさしいおじいちゃん”だった翁が権力欲に取りつかれて俗物になっていく様子(しかも瞳キラキラ)も怖かったです…。 気になったのは…物語の中で延々とこの世の醜さにブルブルしていた姫が、何故そこまでこの世に残りたかったのがちょっと俺には分かりにくかったコトかなぁ…。そしてラストは“ただの月のショット”で終わってヨカッタのに…。「ああ!もったいない!」と俺には思えてしまいました。 あと個人的には…クライマックスで、姫の最大のマブダチ?だった女童(ちょっと萌w)の“ナギナタで待機、からのワンパク大行進”に、ちょっとオジサンは涙腺やられました…。←涙腺ユルすぎ(笑) [地上波(邦画)] 8点(2015-11-30 05:04:16)(良:2票) |
44. のぼうの城
《ネタバレ》 “野村萬斎なくしてこの映画は成立しなかったであろおおおおお!”(よく通る大きな声で)と断言できるほどの“のぼう様”と萬斎とのシンクロ率。水上での田楽踊りはまさに狂言サイボーグ、オンステージ!『陰陽師2』でクライマックスのアレがアレだったのとは大違いです!(注:個人の感想です) 意外にハズレもなくハマっていた役者陣は…佐藤浩市シブ過ぎ(笑)成宮チャラ過ぎ(笑)榮倉棒過ぎ←いい意味で(笑)そして、ぐっさん目玉剥きすぎ(笑)…一応全部ホメてます(笑) そして…この映画からは『アッパレ!戦国大合戦』の匂いを強く感じました(群衆シーンからはジブリの匂いも)。おっとっと、コレは非難じゃありませんよ~。見ていて感じた“心地よさ”から連想された部分も大きいと思うので。でも最近は映画を見て、この“心地よさ”を感じるコト自体が少なくなってしまったワケで、そういう意味で「面白い映画だったなぁ~」と素直に思えたので点数はこんな感じで。 [地上波(邦画)] 7点(2014-02-20 06:59:34)(良:1票) |
45. 世界侵略:ロサンゼルス決戦
《ネタバレ》 うはー!想定外に燃えましたーッ!ナンツ二等軍曹かっけえええええええ!…まぁコレがもし宇宙人相手じゃなくて、アメリカVS他国(自由の敵)だったのなら「戦争イクナイ!」とか見る方も色々と余計なコトを感じちゃったとは思うンですケド、ソコは血も涙もない?宇宙人相手なのでハイパーテンションで海兵隊魂(もしくはジョン・ウェインよろしく西部魂)を炸裂させても無問題!(ご丁寧に劇中では「相手側にはコミュニケーションをとる気はナイようだ!」と“地球側には配慮はあったンですよ”という表現がありましたね)撮影スタイルがドキュメントタッチで、主人公たちの置かれている状況が見えにくい(かといって『クローバーフィールド』のような“POV”よりは適度に見やすい)のもリアルで良かったです。というワケで、この手の映画で素直にコーフンしたのも久々だなぁと点数も甘目で。 [地上波(吹替)] 8点(2013-11-17 10:10:41)(良:1票) |
46. るろうに剣心
《ネタバレ》 おろ?佐藤健の剣心、違和感ないンじゃない?…おろ?咥え煙草のやさぐれ江口洋介、かなりカッコいいンじゃない?…おろ?吉川晃司ってコレがきっかけでサムライにはまっちゃったンじゃない?…おろ?香川照之あいかわらず芝居やり過ぎてるンじゃない?(イイ意味で)…おろ?須藤元気、無駄にキャラ立ちすぎてたンじゃない?(苦笑)…おろ?蒼井優、いつもより色っぺぇンじゃない?…おろ?殺陣シーンはかなり頑張ってたンじゃない?…おろ?「実写化決定!」と聞いた時のイヤな予感はハズれたンじゃない? そして… 「おろ?」って実際の役者の声で言われると、けっこう恥ずかしいもんでゴザるな…ニンニン(違) [地上波(邦画)] 7点(2013-09-26 10:20:50)(笑:2票) |
47. パラノーマル・アクティビティ2
《ネタバレ》 まあ一応は前作の謎解き(全然解けてないケド)となる前日譚なワケで、あの焦げた写真やら、第1作の冒頭部分のリピートで「おおっ!」と思わされたりとガンバってはいるようですが…基本的には「(悪魔の)やってるコトは同じやんけ!」とか思ってしまうワケです。 まあ今回は、年頃の娘ちゃんが水着でプールではしゃいだりしてるからイイネ!(笑) [DVD(吹替)] 6点(2013-04-20 09:11:38) |
48. アリス・イン・ワンダーランド
《ネタバレ》 昔からディズニー映画やテニエルの挿絵がお馴染みだった身としては、帽子屋やトランプの兵隊や芋虫などのキャラ造形がかなり様変わりしていて、若干「うーん?」と思ったりもして。しかし“ティム・バートンがオリジナルをそのままやるワケないじゃん”と思えば実はまったくの無問題。 そして画面に“成長したアリス”が登場した時には「うわ~こりゃまたキッツイのが現れたなぁ~(笑)さすがティム・バートン!そこに痺れる憧れるッ!」などと変な感心をしてしまったワケですが、クライマックスに騎士のいでたちで颯爽と現れたアリスのチャーミングな微笑みには、思わず“胸キュン”してしまったワケです(笑) しかし…“窮屈な世界からの脱出”“破天荒な人々との出会い”そして“生まれ変わったワタシ”そして最後の出航シーン…うーん、まさに『裏タイタニック』。 [地上波(吹替)] 7点(2013-03-26 05:36:11) |
49. バイオハザードV リトリビューション
《ネタバレ》 逆回転&スローモーションで始まる今回のオープニングは、見ているこちらの感情を激しく揺さぶるエモーショナルな効果を上げていて文句なしにカッコ良かった! そして東京ステージでの中島美嘉スーパーバトルや、懐かしのキャラ大集合(クローン技術の無駄遣い)『ドーン・オブ・ザ・デッド』『エイリアン2』などの過剰なオマージュ、そして眼鏡フェチの俺としてはニヤニヤが止まらない“眼鏡ッ娘アリス”まで登場と、今回は“お祭り”なのだと了解するワケです(笑)。 ただ願わくば…『エイリアン3』のせいで『エイリアン2』のエンディングが悲しくてたまらない俺としては、今回イイ意味で予想を裏切って助かった娘ちゃんは…次回作でも無事でいて欲しいなぁ…。 [映画館(吹替)] 8点(2013-03-13 06:06:30) |
50. コクリコ坂から
《ネタバレ》 映画の始まりから、なんかテンポが合わないというかリズムに乗れないというか。これは『ゲド戦記』の時にも感じた感覚なので、宮崎吾朗監督のリズムに俺が合わないだけなのかもしれません。などと思いつつも、エンドクレジットを見ながら「まあ、ゴローちゃんにしてはなかなか良かったんじゃないかな、うん」などと“上から感想”を思っていたのも事実(苦笑)。いやあ、深作健太なみにビミョーなポジションの監督でありますなぁ~(個人の感想です)。 しかし「血が繋がっていても、あなたが好き」のシーンに、妙に生々しいサムシングを感じてしまったのは俺だけでしょうか?(苦笑)あの瞬間だけは、なんかゴローちゃんが“ジブリの呪縛”から解き放たれたように感じました。←妄想乙。 [地上波(邦画)] 7点(2013-02-19 11:14:13)(良:1票) |
51. 告白(2010)
《ネタバレ》 「すげえ原作」を「すげえ映画」にするのって難しいコトなワケですが(日本映画じゃなおさら)これは見事な「ものすげえ映画」でした。まるでモノクロ映画のような陰鬱な画面も、神経を逆なでするような音楽も(ちょっと『自殺サークル』を思い出しました)、役者陣の(主に静かなる)狂気も良かったのですが、やはり、スローモーションと逆回しを使いまくりの爆破シーンが、鳥肌&脱帽モノでした。(原作を読んだ時には、あの場面ではあくまでも部屋が爆発するビジョンしかイメージしてなかったので、あの“泣きながら砕け散る○○”には完全にヤラレました…) …なーんてね♪ [DVD(邦画)] 9点(2012-06-26 13:52:35)(良:1票) |
52. BECK
《ネタバレ》 あれ?俺けっこう面白かったんだけど…。堤監督の映画にしては、素直な映画だったとも思います。キャストもみんな魅力的でしたが、特に向井理とカンニング竹山が好演でしたね。 そして、みんなが疑問視しているコユキの歌の“表現”に関しては、俺はアレでいいと思うンですけどね…。ちょっと『TO-Y』を思い出したりして。(注:ロックがテーマのマンガ『TO-Y』には、歌詞は一切出てこない) ちなみに… ロックフェスで、最後にリュースケがギターを弾きながら現れる感動の場面で『キカイダー』を思い出したりしていたのはナイショですw [地上波(邦画)] 6点(2012-04-11 08:04:38)(良:1票) |
53. 武士道シックスティーン
《ネタバレ》 原作ではカッコ良かった磯山のサムライキャラですが、実写にすると危ない人ギリギリですな…。(誤解のないように付け加えますが、成海璃子さんは、その危なさとキュートさとナイーヴさを秘めた演技でサイコーでしたので念のため)そして冒頭の「磯山がボケーっとしてるうちに早苗に面を打たれるシーン」を見ながら「剣道を映画にするのってムズカシイんだなぁ…」と、思っちゃいました。子供が剣道やってるもんで…。 とまぁ、色々とナンクセつけちゃいましたが“青春女子の爽やか友情モノ”が好きな人ならニコニコしながら見られることうけあい。キチンと「武道の先生」していた堀部圭亮さんが個人的には良かったです。 [DVD(邦画)] 6点(2011-08-26 19:05:43) |