41. 時雨の記
秋の美しい紅葉から冬そして春の桜と移りゆく情景がすばらしい。それに古都と寺院、藤原定家と時雨亭、日本の情緒もまた良い。そしてまた多江と壬生の恋も大人の愛を感じさせてくれる。この小説でしぐれ族ということばも流行したそうな。「堀川さんち、今日はお客さんですね」と景気のいい魚屋さんに思わず笑い。 [DVD(邦画)] 7点(2014-02-27 22:51:07) |
42. 宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式
医学的というわけでなく、エロティックというほどでもなく、それでいてコメディたっぷりのロマンス? おもしろさの源は他の方々が言われているように、ナレーション、宇宙の果てから皮肉ったような語り口が絶品。 [ビデオ(字幕)] 7点(2014-02-01 18:38:52) |
43. 翼のない天使
「シスター、まだ走者がいます」と言って、ゴール前で手を広げ待っていたじじ、その愛情溢れる姿に思わず涙が出てしまった。主人公がとてもかわいいし、子どもらしい純真さと暖かさに満ちた良い映画だったと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2014-01-26 06:11:24)(良:1票) |
44. アラビアン・ナイト(1999)
物語は中世のはずだがこの映画では近世を思わせる。だがファンタジックな要素は十分で、シャハラザードが語る千一夜物語も魅力たっぷりでおもしろい。王(サルタン)でなくてもついつい引き込まれてしまう。アリババやアラジンの物語を見ながら、子どもの頃読んだ童話を思い出した。よく言えば終盤がちょっとあっけないように思うが・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2014-01-25 16:45:51) |
45. 女帝 春日局
史実とはずいぶん違うと思うが、竹千代=家康の子という首尾一貫した仮定のもとで成り立っている。これはこれで物語としてはおもしろい。春日局が大奥で権勢をふるうまでのいきさつがわかるし、当時の習慣やお世継ぎ問題など知る上でも興味深かった。それにしても助平な狸だ。 [DVD(邦画)] 7点(2014-01-13 19:19:20) |
46. マスク(1994)
そういえば昔「トムとジェリー」というアニメをテレビでやっていたっけ。さしずめその実写版という感じだが、それにしても忠犬?マイロの活躍がすばらしい。今になってみればこんな馬鹿げた映画をよくぞ見たとも思うが、それでも見始めたらまた最後まで見てしまう。 [DVD(字幕)] 6点(2014-01-04 21:16:48) |
47. 透明人間(1992)
H・G・ウェルズ原作の1933年映画のリメイクかと思ったら、まったく別の映画だった。SFはSFだけどサスペンス感はないし、ホラーでもまったくない。コメディ風ロマンス? まあこれはこれで良いのかもしれないが、少し安っぽい。 [DVD(字幕)] 5点(2014-01-03 20:32:34) |
48. JFK
「ダラスの熱い日」も大変衝撃的だったけど、この映画はそれどころではない。前者は仮説という印象が強かったが、「JFK」では証言証拠に加え綿密な理論に基づいている。それに引き替え、オズワルト単独犯としたウォーレン委員会では調査が行われなかったり、記録が残されてなかったりするなど不十分さが明らかで陰謀説が出てくるのは当然のことだろう。歴代大統領やキング牧師、それにロバート・ケネディまで暗殺されるとなると米国は病んでいると言われても仕方ないだろう。ただ映画の中の裁判では、オズワルド単独犯は証明できても、クレイ・ショーを有罪にできるかというと疑問である。 [DVD(字幕)] 9点(2013-12-31 23:40:22) |
49. 心の旅
ヒューマンドラマとして良作なのだけど感動がやや薄い。ピストルで撃たれ瀕死の重傷を負った割にリハビリが驚異的なほど成功したためなのか。どうしてもストーリー進行がうますぎるように思える。おかしのリッツがホテルのリッツに変わったあたりで少し真実味が増したのだけど・・・。ビル・ナンのリハビリ療法士は良かった。 [DVD(字幕)] 6点(2013-12-29 08:33:23)(良:1票) |
50. シャンドライの恋
クラシックの美しいピアノの響きよりも、アフリカの強烈なリズムの音楽が情熱的で非常に印象強い。螺旋階段の視覚的な映像とともにこの映画を構成する重要な要素だろう。映画は説明部分をそぎ落とした進行でいかにも芸術的なのだが、頭の鈍い私にはどうも合わない。その分点数は下がるけど、見る人が見ればきっと高評価に違いない。 [DVD(字幕)] 6点(2013-12-24 10:00:05) |
51. 踊る大捜査線 THE MOVIE
人気番組ということで見たけど大変失望した。コメディとしては笑うに笑えず、刑事ものとしては緊張感も何もない。TVの映画化だそうだが、何となく馴れ合いでやっているように思えた。犯罪ごっこでは楽しめない。ところでいかりや長介さんは何なんだ。指導員ということらしいが何を指導しているのだ? 捜査の邪魔にしかなってないように見えるけど・・・。 [DVD(邦画)] 3点(2013-12-22 07:59:51)(良:1票) |
52. イングリッシュ・ペイシェント
戦争を背景にした壮大なロマンはまさにアカデミー作品賞にふさわしい。忘れかかった頃にDVDで繰り返し見るが、そのたびに涙が止まらない。アフリカの広大な砂漠を飛ぶ飛行機が実に印象的だが、キップとハナのロマンスもフレスコ画あたりだけでなくもうちょっと膨らませてほしかった。 [DVD(字幕)] 9点(2013-12-03 14:08:24) |
53. 二十日鼠と人間(1992)
久しぶりに良い映画を見たという実感が強い。さすがにスタインベックの名作だけのことはあり、「怒りの葡萄」とともに大好きな映画だ。なぜに「二十日鼠」なのか、バーンズの詩を読み直し、わかったようなわからないような・・・。主役二人の演技はすばらしく、特にジョン・マルコヴィッチについては言うことなし。 [DVD(字幕)] 9点(2013-11-30 19:50:16) |
54. タンゴ(1993)
オープニングから常識を逸脱したブラックコメディの世界。笑って良いのか気が引けるけどおもしろい。「いれば面倒、いないと寂しい。女は死んでも、男に悩みの種を残す」けだし名言。 [DVD(字幕)] 7点(2013-11-25 07:28:31) |
55. ドクター・ドリトル(1998)
児童文学がコメディになってびっくり、少々安っぽく感じるのだが、エディ・マーフィだからこれでよいのかも・・・。 [地上波(吹替)] 5点(2013-11-21 20:34:45) |
56. 3人のエンジェル
とかく「プリシラ」と較べられるけど、芸術性では負けているかもしれないけど私はこっちの方が断然好き。オカマに抵抗のあった私ですら、気軽に楽しめた。三人三様の個性もよく出ているし、村人たちとの交流も良い。 [DVD(字幕)] 8点(2013-11-20 12:00:31) |
57. プリシラ(1994)
ド派手なコスチュームとショウは好きずきがあるだろうけど悪くはない。だけどしゃべってる内容がどうも品が良くない。音楽は「愛はかげろうのように」から始まって、「ゴー・ウェスト」「恋のサヴァイヴァル」「ママ・ミア」と好きな曲がいくつもあるのに・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2013-11-19 22:41:26) |
58. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
以前見たときはおもしろく平気で見られたのだが、今見直してみるとあまり気持ちいいものではない。年月が経つと見方も変わってくるものだとつくづく感じるし、どこがおもしろかったのかわからなくなっている。 [DVD(字幕)] 3点(2013-11-17 06:22:20) |
59. 奇人たちの晩餐会
テンポが良く最高におもしろいコメディ、よくできている。これを舞台で見たら笑い出してしまうと思う。10点満点をあげたいけど、軽々しくバカバカと言ってほしくないので-1点。字幕と吹き替えと繰り返し160分続けて見てしまった。 [DVD(字幕)] 9点(2013-11-16 23:04:07) |
60. アイズ ワイド シャット
トム・クルーズ演ずる医者の行動が解せない。何を言いたいのか、何に着目して見ればいいのかよくわからない映画だった。ショスタコヴィッチの音楽だけが印象的だった。 [DVD(字幕)] 3点(2013-11-05 15:47:11) |