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アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  ローン・サバイバー 《ネタバレ》 
ウォールバーグはあまり好きじゃありませんが、映画はなかなか良かったです。普通このような映画はいちいち正しい判断のもとでストーリーが進んでゆくものですが、今回は一つの判断ミスで結果がどのようになったかというリアルな感じで描かれています。(実際事実をもとに脚本したとのことですし、ラストに実名で戦士たちの写真も出ます)  判断ミスと書きましたがプロ中のプロでもあの判断は難しいです。正直、どちらに決めてもBADエンド、いわゆる「詰み」というシチュエーションですが、難しいのは「詰み」が確定した時にどのように行動するかです。この映画が事実であれば彼らは人間的には非常に素晴らしい判断をしたと思います。(しかしその結果20名ほどの超精鋭の戦士が死亡しますので、作戦的には微妙な判断だったと言われかねない微妙な状況) 難しい選択を数分で決めないといけないのもなかなか凄い現実です。  今の技術があれば上空にドローンでも飛ばして無線中継確保も難しくないような気がしますが、その辺は軍事機密かもしれません。。あと、終盤の現地人のシーケンスが入ったことでよりリアルな仕上がりになったと思いますが、これは実際事実のようですから非常にドラマチックですね。生きてるのが不思議なくらい痛いシーンが続きますが、事実、一人生き残っていますので「事実は小説より奇なり」といったところでしょうか。(あり得ないようなことが起きるのが現実ですね)  アメリカ視点&脳筋的主観で描かれている映画ですが、しかし、案外深い映画だったと思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-11 18:05:27)
42.  ワン チャンス 《ネタバレ》 
非常に素晴らしい映画でした。これほど端的かつドラマチックに一人の人間の半生を描いた映画はあまりないと思います。コメディタッチですが軽くなり過ぎない絶妙な演出がこの真実話により一層のリアリティを持たせてくれます。ポール・ポッツのサクセスストーリーは随分前から世界的に取り上げられているので知らない人は居ないと思いますが、結末が判っていてもやはり彼の人と成りを形作っている裏話を知ると深みが違います。  いってしまえば「パッとしない男の地味な半生が描かれただけ」ともいえますが、幼少期からのイジメやトラウマなども過不足なく表現されていることで、本人の誠実さや母の心強さが際立ちます。 真っすぐな彼の周りにはきちんと良い人間が集まっていて、親友のような先輩、暖かい仲間、そして素晴らしい恋人とのエピソードなど、彼のサクセスストーリーにはどれもが必要不可欠でパズルのピースが揃ってゆくように静かにブレイクポイントへ向かいます。憧れの人物から酷評される辛い挫折も綺麗に描かれており、この映画一番の見どころとなっています。また、精神論者の父との確執、水と油と思えた父も息子を深く愛しており、ラストの短いスピーチには心を打たれます。(この映画はドラマチックなシーンがとてもスッキリ表現されており、それが素晴らしいリズム感やテンポに繋がっています!)  あと、この映画を特別なモノにしているのはやはり奥さんの存在で、彼女とのやり取りに多くの時間を割いたのは正解だったと思います。やはり女は顔じゃない、見るべきは人柄なのです。彼女と誠実に愛を育んだ彼こそが勝ち組、成るべくして栄光を掴んだともいえます。 本人がきちんと努力し、自分を信じて生きてきたことが前提にはなりますが、真面目に一生懸命生きている人の人生とはこうあるべき!という理想の物語でした。多少の脚色はあるでしょうがコレが真実のドラマだというのだから驚きます!本当に素敵でした。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-11 18:04:35)
43.  ウィッチ
これはなかなかの映画でした。ちょっと暗すぎるという意見もありますが森の奥に住む魔女、また暗闇に巣食う悪魔を取り扱った作品なので致し方ないところです。それよりも何よりも、このジットリまとわりつく湿気のような陰湿さこそがこの作品最大の特徴であり魅力でもあります。全体的にとにかくリアルなのです。この暗さと陰湿さがリアル感をより強調していますが、追い打ちをかけるように要所要所で使われている不協和音が不安感を煽ります。ただ、たまに挿入されている打音を使って驚かす点は少々あざといといった印象も受けました。  キリスト教に明るくない日本人にはかなり感情移入がしにくい作品なのは事実ですが、単純に「宗教に支配されると人間はダメになる」ということは理解できます。この映画の登場人物は凝り固まった理念や形式的な価値観のせいで、自分自身や愛する家族を追い込んでしまいます。(ピューリタン=清教徒は、特に厳格な宗教観を持ったグループと考えて差し支えないと思いますが、その理念を間違って解釈したような家族として本作は描かれます)  キリスト教の基本的な教えとしては「心を尽くしてあなたの神、主を愛しなさい。そして隣人を自分のように愛しなさい。」といった感じです。自分以外の者の為に愛を尽くしなさいというのが基本理念であって、決して罪と罰を追求しなさいとは教えられていません。そう考えるとこの映画に登場した家族は全くそれが出来ていなかったことが見て取れます。赤ちゃんの失踪を機に原点に立ち戻り、家族で力を合わせて助け合っていればこのような結末にはならなかったかもしれません。実はこの基本的な価値観に宗教観は特に関係なく、色んな意味で非常に奥深い作品だったと考えることもできます。また、主演のトマシン(アニャ・テイラー=ジョイ)が本当に素晴らしくて、驚異の演技力をみせている点も見逃せません。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-09-10 14:21:53)
44.  LIFE!(2013) 《ネタバレ》 
チョット辛口でいきますが、、皆さんが絶賛しているほどのことは無かったと感じました。全体の流れがあまりにもベタベタ、、ストーリーがあまりにも出来すぎているのです。そもそも論として、スケボーとか仕事のセンスとかがあれほどのレベルであればですよ、、16年も周りが放っておかないですし、16年のキャリアの中で既に何らかの成果が上がっていたはずです。要するに、もっと早い段階で彼(ベン・スティラー)の人生に変化が訪れていたはずであるという、大きな矛盾が生じてしまう設定に違和感を感じ得ないのです。  ラスト、彼女(クリステン・ウィグ)とくっつかなかったらまた評価は違っていたと思いますが・・ あそこら辺も含め、あまりにも上手くまとめすぎていて完全に安っぽい感動ドラマ風情に成り下がってしまっています。感動させようとするカメラワーク、感動させようとする音楽、感動させようとする流れ・・ 悪い意味で判り易すぎる映画だったなという印象しか残らなかったです。生粋の映画マニアには勧め辛い作品です。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2022-09-10 12:08:57)
45.  ライフ(2017) 《ネタバレ》 
リアルな描写と真面目な方向性で「見た目的」にはなかなか楽しめる作品です。個人的に乗れなかった一番の理由は「音」があったことでしょうか。やはり宇宙といえば無音にこだわっていただきたかったところです。まあ、「エイリアンシリーズ」もその辺グダグダな訳ですが、あちらはとても重厚で好意的に捉えがちです。本作もかなり真面目に作ってはいるんですが、なんなんでしょうねこの軽さ。  意外にも最近あまりなかった「地球外生物が人間を襲ってくる」という王道のSFモノですが、なんか全体的に軽さばかりが目立ちます。CG技術が発達しすぎた弊害とでもいいますか、襲われる恐怖というものがあまり感じられないのです。どこのシーンを切り取ってもあんまり違和感もなくて本当に良くできた映画なのですが、なんか軽い。この一言に尽きるような気がします。ラストのどんでん返しも結構軽くて心に響くものがありませんでした。(足の不自由な科学者さんの手があんなことになってしまったことを考えると、ギレンホールの手がどんな風になるのかもおよそ想像がついてしまう)  個人的にはツッコミどころ満載だった「サンシャイン2057」のほうが圧倒的に重厚でSFモノとしてはかなり好きでした。人間の感性って不思議なものです。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-09-05 16:44:05)
46.  キラー・エリート(2011)
なんというか・・ 監督の力量の無さが目立った作品だったと思います。大物出演者を集めてもこんな惨劇になっちゃうんですよという、お手本のようなものでしょうか。実話に基づいて重厚にしたいのならもう少し落ち着いたカメラワーク&作風のほうが合っているし、アクションエンタメに振るならもうちょっと単純で爽快にしてほしいものです。(ヨーロッパ風の格調的な雰囲気は少しだけ評価したいが)  もう開始5分で嫌な予感です。ダニーの「1年後」とかのシーンとか要る?ぶっちゃけデニーロパートは全カットで良かったと思います。極めつけは何ですか、あの、、何とかの会の爺さんの集いは?あの爺さんたちは出てくる必要性があったのかって話です。終盤の旅行会社関連の裏切りやちょくちょく入る族長の息子のシーンなども全体的に話が冗長でもたつくだけなので、これらも基本的に全カットでも良かったかもしれません。ドミニク・パーセル(プリズンブレイクの兄)はくどい役回りで雰囲気が良くてちょっと良い味が出来ていましたが、なんだか少し浮いてて微妙な感じに仕上がっているのが惜しいです。クライヴ・オーウェンも好きな俳優ですがちょっと軽いんですよね。個人的には彼にはもっと深くて渋い、哀愁ある役柄をやっていただきたかったところです。  地上波で見られる無料の映画に色々求めはしませんが、これは群を抜いてつまらん映画でした。俳優陣がやたら豪華な割に全く面白くない作品、ぶっちゃけジェイソンステイサムの映画は嫌いですよ、私しゃ。
[地上波(字幕)] 3点(2022-09-02 13:29:31)(良:1票)
47.  レッド・スカイ(2013)
TVで鑑賞しましたが酷い有様でした。9年前の映画ですが今見てほとんど誰も知っている人がいないということは、、まあ、そういうことなのでしょう。  カレン役(レイチェル・リー・クック)が可愛かったとは思いますが、正直居ても居なくてもよい空気・・ いや空気は重要ですから、まるで水たまりのような存在でした。下着姿を披露してくれたロシアのアンナ(Maria Guzeeva)のほうがストーリー上はずっと重要でしたが、こちらもこちらで他の男衆と同じ程度の、まさに空気な扱い。監督のマリオ・ヴァン・ピーブルズが割と重要な役割を担っていて、終盤には美味しいシーンを総取りしてしまいますが、結局あんたがやるんかい!って感じで微妙でした。また、彼女さんが仕事で訪れている極東の国に彼氏さんが飛行機で不時着とかも失笑すぎて・・ どちらかというとコメディですよねコレ?  色んな要素を詰め込み過ぎていてワチャワチャしすぎなのが一番の問題でしょうか。戦闘機だけに絞ればよいのに微妙な恋愛、微妙なサスペンス、微妙なアクション、微妙な国際情勢などなど、盛りだくさんの割りには全体的に浅い。全体を見渡しても褒めるところがほとんど見当たらないのが正直な感想でした。ラスト、彼女さんとのタンデム飛行は何となく素敵でしたが、まあ、映画って作るのが本当に難しいんだなぁと。。しみじみ。(全体的に飛行シーンの画質の粗さも結構気になりました)
[地上波(字幕)] 2点(2022-09-02 13:29:03)
48.  ストックホルム・ケース
イーサン・ホーク(ラース)、ノオミ・ラパス(ビアンカ)、マーク・ストロング(グンナー)ら、一流役者のおかげで非常に面白い?? コミカルかつサスペンスフルな映画に仕上がっていました。最初から最後まで飽きポイントもなく、サスペンス調なのにテンポが落ちないコンパクトで判りやすい脚本は本当に素晴らしいです。(全体的に過不足も感じませんでしたし)  ただし「ストックホルム症候群」を描いた作品なのか?と問われるとちょっとよく判りませんでした。この映画の流れだと、イイ人ラースに興味津々のビアンカという図式しか見えてこず、実際、ラース=イーサンの無邪気さで深イイ話&雨に濡れた子犬の目つきで優しくされた日には、、まあだいたいの女性は落ちるんじゃね?って話ですよ。ラース役をダニー・トレホあたりが演じていてもなおこの流れなら理解できるのですが・・ ラース=イーサンだとどうしても憎めない奴に見えてしまいました。  上記理由から、、ラース=イーサン&ビアンカ=ノオミのビジュアルで映画を見てしまうと終盤のビアンカの行動が少々胡散臭く感じられてしまいました。もちろん、殺されたくないという極限状態で優しくされるともの凄くドーパミンが出るのかもしれませんが、エピローグを見る限りではやはり、、ストックホルム症候群っていうのは「LOVE」なのかなって感じに見えてしまいました。私自身ストックホルム症候群に詳しい訳ではありませんので、「こういうもんだよ」といわれたら納得するしかないですが、でもなんだか少し違うような気もしてしまいました。まあしかしながらこの恋愛風味のおかげで甘い余韻を残す素敵な作品に仕上がっているのもまた事実で、評価的には難しいものの、なかなか心地良いラストを迎える作品でした。(狼たちの午後より面白いかも?)
[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-25 18:32:16)
49.  ジグソウ:ソウ・レガシー 《ネタバレ》 
ファイナルで終わったんじゃなかったの?重い腰を上げてようやく見てみました。結論からいうと思ったよりもずっと楽しめたものの、まあちょっとインパクトには欠ける残念感も少し感じました。(勝手にハードル上げただけ説もあって、この点はちょっと反省して1点くらい点数オマケしときます)  ゲーマー全員の過去などよく考えられていましたが、彼らの心に秘めていた罪悪感などいったい誰に見抜かれというのか・・(ジョンは超能力者かよ) あと普通なら手下など内部分子から秘密が漏れるものですがこの映画ではそれがありません。その点も相変わらず不自然でした。ただ今回のトリックは冴えわたっていて、ワイヤー×足、ショットガン×キーは最高に良かったです。これらは最上級のカラクリでしたね。  「手下・子分」というキーワードで今まで引っ張ってきましたが、今回はそれにプラスして「ファン・熱烈」が登場。あと捜査機関内部のものが関われば何でもできてしまうチート感も相変わらず健在でした。個人的にはファイナルでのジルの最期がソウ史上最高のラストだったと思っていたので続編が出てちょっと残念な気持ちもありました。この調子なら今度は「ファン」主導で何でもできそうな悪寒がしますね。(まあこのシリーズって、グロ見たさの特殊需要向け映画なのでなくならないほうがいいかもしれませんが)
[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-23 12:35:33)
50.  ジュラシック・ワールド 《ネタバレ》 
皆さん同様、過去の遺産「ジュラシック・パーク」を食いつぶす焼き増し感アリアリの駄作でした。いや明らかに30年前のジュラシック・パークにおんぶに抱っこ体質で、ほぼ依存脚本、話としては何となく繋がってしまっています。  時代のせいもありますが、リアルなCG映像を見慣れた現代人には恐竜が歩いている島などむしろ当たり前で、DNAに逃げるにせよもっと脚本をしっかり練るべきでした。オーウェン・グラディ(クリス・プラット)とラプトルの友情物語などはかなり面白い流れなので、こっちの方向で話を広げたほうがストーリーの骨格がガッチリしたのではないかと残念に思いました。 子供たちも若干ご都合主義で、終始無関心だった兄が岐路に立った途端やる気満々なのも笑えますし、クレア・ディアリング(ブライス・ダラス・ハワード)も考えていることがよく判らず、ストーリーに流されているだけにしか見えないのでパッとしませんでした。結果的に甥二人と叔母さんの構図は無くてもさほど問題ないような感じでした。この後はどんどんあり得ない流れになってゆき、終盤にむけては結構半笑いの脚本となっています。。  個人的には恐竜映画としてはジュラシック・パークで既に完成しているので、、無理に広げる必要はなかったと思います。本作はある意味正統な続編としてきちんとつながっており、パート4として何となく見られる体に仕上がっているのがまた質が悪かったです。本作後半の流れ&次作(ジュラシック・ワールド/炎の王国)の惨劇を考えると、やはりジュラシック物としては初期三部作で綺麗に終わらせておいたほうが無難だったという気がします。(次から次へと関係作品を出してしまう最近の悪い風潮ですよ)
[インターネット(吹替)] 5点(2022-08-18 14:51:19)
51.  世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》 
題名&プロットからして明らかにB級のSF作品ではありましたが、思った以上に骨太で戦闘シーンなどはシッカリ描かれていました。得体のしれない何かが襲来し、主人公たちでさえTVを見て驚くシーンは秀逸です。さらに戦闘員が現場に出てからは、よく鍛え上げられた軍隊でさえどうにもならない雰囲気には絶望感が漂います。序盤の霧と妙な音の使い方は非常に上手かったです。また負傷した宇宙人を引きずり込んで研究するシーンなどは悪趣味を通り越して最高でした。  ただ、中盤まではキレッキレだった脚本が少佐を失う高速道路以降一気に陳腐化します。空港に着いてからはB級を通り越して安っぽいお涙頂戴物語に成り下がってしまい、結果的に足手纏いなだけだった一般人はお涙頂戴がやりたくて引き込んだだけだったのが理解できます。ここで既に観客全員の顔面が引きつっていたハズですが、更に追い打ちをかけるようにB級臭い終盤の反撃の流れにはかなり脱力させられました。  敵の弱点を見つけて乙凸する流れは最高に脱力させられますが、それでも朝になってからは序盤のような派手な戦闘シーンが復活します。少々ご都合主義ではありますが、まあそれなりに見られるシーンになっています。そして、、一応のカタルシスを得てラストを迎えますが、結果的にはまあ見なくても良かったかな?という程度の作品でした。(見て損したというほどではありませんが、色々惜しい点が目立ちました)
[インターネット(吹替)] 6点(2022-08-18 14:12:14)
52.  キック・アス
パッケージから興味無しとスルーしていましたので大分遅れて鑑賞しました。子供にここまでやらせていいのかという議論はごもっともですが、、だからこそ面白かったとも感じます。ラリった不良は画面に登場させてもOKで、正義の味方として若いヒットガール(クロエ・グレース・モレッツ)が銃を撃つのはNGというのはやはりちょっと理不尽でしょうか。  キックアス(アーロン・テイラー=ジョンソン)の思想はなかなかの失笑もんですが、ボッコボコにやられるので思ったよりリアル路線で描かれています。身体に金属が入ってDCコミックみたいだと喜ぶ彼はなかなか痛い人物なのが見てとれます。また、ヒットガール親子(クロエ / ニコラス・ケイジ)の口の悪さもなかなかアレですが、、普段の彼らがインテリで結構まともそうなのも笑いどころです。フランク・ダミーコ(マーク・ストロング)とレッド・ミスト(クリストファー・ミンツ=プラッセ)親子の物語も結構面白く、シニカルでドギツイ感じがなかなかの恐怖感を醸し出しています。徹底的にリアル路線で描かれたキックアス側と比較してヒットガール側とマフィア側はマンガチックに描かれていて軽めの演出だったのは意味があるのかないのか。  キックアス陣営、ヒットガール陣営、マフィア陣営、それぞれの温度差も一つの見せ場になっていて、映画としては思ったよりもずっと深い作りになっています。ボコられるシーンがYouTubeで人気になったり、TVゲームを意識した見せ方、ロリ的な可愛さを強調したり過激な殺陣のシーンなど色々とツボを心得た作りになっています。また、死体処理のシーンなどもリアルにしっかり描かれていて、この監督さん、意図的に色々やってる感じがあってなかなかの曲者です。助手席にキックアスで運転席にヒットガールというのも、この映画の立場関係を物語っているようで意味深です。またリアル路線のキックアスにラストの善悪を考えさせるのにも何か意味があるのかないのか・・  単純に面白いのはもちろんですが、色んな部分で問題提起された映画だったと思います。興味本位でも構いませんので是非一度お試しください。音楽の使い方もオシャレでポップです♪
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2022-08-16 16:44:45)(良:1票)
53.  チャッピー 《ネタバレ》 
この監督特有の問題として、導入部で結構深い流れを感じさせつつ、エピソードにまで話題が降りてきた途端に稚拙になってしまうという致命的な問題があります。今作でもオープニングの食いつきは非常に良いものの、スマートな導入部と豪華なキャストをもってしてもこの稚拙な感じが払拭できていません。中盤、悪の夫婦がお手本になる流れとイジメのシーケンスで一気に意味深な作品に昇華するかと思いきや、結局のところイジメもあくまで通過儀礼にすぎず、結局はママの元に戻って泣くという浅い表現に収束します。  掘り下げ不足という意味では、教養がありそうな一流プログラマーのディオン(デーヴ・パテール)のキャラクター性も浅く、何度も創造主という言葉を使う割りにその意味合いはあくまで表面的で、チャッピーに単純な善悪を教えて彼らのファーストコンタクトは終わってしまいます。そもそもディオンの行動原理に一貫性がなく、この人物の人となりがよく理解できません。ヒュー・ジャックマン(ヴィンセント)とシガニー・ウィーバー(ミシェル)はよく引き受けたなというほどのクズな役回りですが、ディオンを含め、Tetravaal社側の連中の考えていることもよく理解できないため、単純なストーリー展開なハズのストーリー自体が違和感の塊と化してしまうという残念な事態に陥っています。これらの点は本当に残念でした。  予想外に素晴らしかったのがニンジャとヨーランディで、彼ら夫婦のおかげで最後まで見ることができたといっても過言ではないほどです。悪の夫婦とチャッピーの物語はイキイキしていて妙に心に響くセリフが多かったです。コミカルなのに哲学も含んでいて、そしてアクションのほうも破綻なく綺麗にラストまで流れます。ただし、こちらのパートでは意識や記憶の転送というイミフな事をねじ込んであるので、子供っぽく感じる部分もありました。まあ、このラストに持っていきたかったのなら、ある意味仕方がない部分かなといった印象ですが。。  チャッピーの強盗がTVで放送されたり、チャッピーに車を盗ませる理屈や犬を例えにした話など、素晴らしいシーンも多かっただけに惜しい作品です。エリジウムや第9地区でも感じましたが、この監督さん、あまり難しいことを考えずヨーランディ的な視点で気軽に映画を作ったほうが突き抜けたエンタメが出来上がるのではないかと思われます。センスが良い監督さんなだけに本当に残念、作品としてはギリギリ及第点かなといったところです。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-08-09 14:26:02)
54.  マッドマックス 怒りのデス・ロード
見た直後は5点かな?と感じましたが、他の映画を複数見た後に再考すると意外と良かったかもなぁ、と7点にレベルアップするような不思議な映画です(間をとって6点で)。。個人的にはマッド・マックスはメル・ギブソンの物語だと考えている古い世代なので、どうしても評価的に低めになってしまいます。ただジョージ・ミラー監督はやはり大天才だということは改めて感じました。できれば今作はフュリオサの物語としてマックス不在の「外伝」としたほうが無理がなくて良かったような気がしました。  しかしマックス(トム・ハーディ)、ジョー様(ヒュー・キース=バーン)、ウォーボーイズ(ニコラス・ホルト=ニュークス)、フェリオサ(シャーリーズ・セロン)、その他全ての役柄が立っていて非常に素晴らしい!一見して中身がなさそうなストーリー展開も、後に考えると意外と奥深く、複数の鑑賞に耐える作品に仕上がっています。アカデミー6部門には違和感を感じますが、皆さんが評価している一定の理由はあると感じました。  ジョー様の頭の悪さ加減なども含め、手放しで素晴らしかったとはいいにくいですが、、まったくもって悪くない映画です!個人シアター2D100インチ鑑賞ですが、映画館で3D鑑賞していたらもう少し評価が上がったかもしれません。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-08-01 18:05:07)
55.  マネーモンスター
ジョディ・フォスターって羊たちの沈黙などで世界的に有名な女優ですが、監督のほうが向いてるかもしれませんね。全体の流れの組み立て方がとにかくうまいです。オープニングから事が起きる前に全ての説明を終え、綺麗に観客をステージに上げてくれます。その直後、カイル・バドウェル(ジャック・オコンネル)が乱入してきてから、彼の無名臭さから何がどうなるか全く判らない展開が矢継ぎ早に起きる流れは本当に手に汗を握ります。  TVを見ている観客を相手に株価を操作しようとしたり、リーの爆弾を撃とうとするスワット、挙句には超絶毒舌なカイルの奥さんなどなど、面白い展開がてんこ盛りです。ただ、他の方も書いてらっしゃるようにこの映画では何かと無能男 + 聡明な女という図式が目立ちます。ダメ男のリー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)のイヤホンの奥には頭脳担当のパティ・フェン(ジュリア・ロバーツ)が居て、子供ができたのに投資=博打で全財産を失うクズのカイルには気の強い奥さんがいます。アイビス社も同じ図式で、雲隠れしているクズで悪徳なCEOに対して美しくて度胸があるダイアン・レスター(カトリーナ・バルフ)。この「ダメ男+聡明な女」の図式はチョット鼻につきますが、まあ綺麗にまとまっているので認めざるを得ない感じが何となく辛かったりも。  終盤がちょっと強引でご都合主義が目立ちますが、これくらいしか収めようがない感じです。頭がイイ女=ジョディ監督にはもうちょっと捻っていただきたかったところです。ラストの銃撃もCEOのカラクリも本当に残念でしたが、まあ全体的に娯楽作品としてはバランスが良くとても楽しめましたので少し甘めの点数です。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-07-21 18:15:58)
56.  蜘蛛の巣を払う女 《ネタバレ》 
監督・キャスト総入れ替えのせいで前作の雰囲気は一切ありませんが、まあそれなりには仕上っています。前作のような重たい雰囲気は無く、007やミッションインポッシブルのような軽い感じで既視感アリアリです。決して悪くはないのですがこの雰囲気なら今の007(ダニエル・クレイグ)あたりに任せとけばイイんじゃない?みたいな感じです。 そもそも前作はミカエル(ダニエル)とリスベット(ルーニー)の雰囲気で押したような映画で、作品として特別面白いものでもなかったように感じます。そういった意味では今作のほうが単純なアクション娯楽作品としてずっと楽しめたような気はします。  個人的にはリスベット役のクレア・フォイは十二分に頑張っていますが、雰囲気という意味はルーニー・マーラのような女優さんを探していただきたかったところです。問題はミカエル役の役者さん、こちらがもう存在感が無さすぎてなぜ絡んでいるのか判らないレベルです。いっそのこと全カットで良かったくらいです。またNSAのエドウィン・ニーダム(ラキース・スタンフィールド)も後半仲間になって恐ろしい兵器を扱っているのが違和感。カミラ・サランデル(シルヴィア・フークス)もあんな派手な服装でウロチョロしてるのは違和感ありまくりだし、最終決戦の場を実家にしたのもよく判りませんでした。ボロ屋敷なのに最新のネット回線とか入ってて笑えました。  前述の通り単純なアクション娯楽作品としては十分楽しめたので甘めの点数ですが、まあ007の亜種っぽい作品に成り下がっていました。他の方も書いていますが国家レベルの問題を陰の存在である凄腕ハッカーが扱っているのもちょっと無理があって、全体的に違和感が多い作品でした。(雰囲気重視のせいか全体的に結構無理がたたっているような印象でした)
[インターネット(字幕)] 6点(2022-07-21 17:39:40)
57.  プレミアム・ラッシュ 《ネタバレ》 
デヴィッド・コープ監督(脚本)は色んな本が書けるんですね、本作も大変素晴らしかったです。時代の影響からか日本ではビデオスルーという残念な本作ですが自転車描写の完成度はなかなか高く、1985年ケビン・ベーコン主演のクイックシルバーを思い出しました。クイックシルバーも大変面白かったのですが、本作プレミアムラッシュは映像がスタイリッシュで脚本も今風、モバイル機器なども効果的に使われていて全体的に非常に洗練されています。ただ、自転車の乗り方や見せ方は正直クイックシルバーのほうがストレートでカッコ良かったかも。競争のシーンなどは明らかにクイックシルバーのほうが楽しかった。  他の方もご指摘のように多額の現金を変なサインを施したチケットに変換して届けさせる意味がよくわかりませんでした。ラストに女ボスがやっていたように、電話をかければ安全かつ30秒で受領確認は済むハズ。また、悪徳警官ボビーマンデー(マイケル・シャノン)がやり過ぎていてリアリティに欠けるように感じましたが、その反面、ラストは大変気持ちがいいです。 ヴァネッサ(ダニア・ラミレス)との恋愛事情はちょっと微妙なので思い切って無しでも良かったと思いますが、アメリカではパートナー(カップル)であることは必須項目なので、どうしても入れないといけなかったのでしょうかね。脚本的にもルームメイトのことなのに何も知らされていなかったことから事件が大ごとになる訳で、それなら「母校のよく知った中国人の知人」でもストーリーは成り立ったハズです。  色々書きましたが全体的にそつなく綺麗にまとまっていて、大変シンプルで判り易く、かつ気持ちが良い映画でした。自転車乗りの地位向上には悪影響ですが、青春映画としてはなかなかのもの。もう少し広く認知されるべき作品です!
[インターネット(字幕)] 7点(2022-07-17 10:42:33)
58.  サバイバー(2015) 《ネタバレ》 
皆さんの手厳しいレビューも致し方ない状態。一流役者が勢ぞろいしていますので演技自体は結構楽しめるものの、いかんせんストーリーやカット割りに無駄が多くとても散漫な作品だったというほかありません。  ”時計屋”(ピアーズ・ブロスナン)の得体のしれない雰囲気は素晴らしく、扉を挟んでサイレンサー付きの拳銃を構える様はまるでMr.Bond。しかし最強の殺し屋の割には仕事が甘く、サム(ディラン・マクダーモット)にはとどめをささない、無駄に近づきすぎてミラジョには切り付けられ、ラストでもご丁寧に安全な室外機の方向にミラジョを投げつける始末。結構間抜けな殺し屋、いや愛すべき最強の殺し屋でした。 ビル(ロバート・フォスター)もそう、彼特有の”なんかありそうな雰囲気”は素晴らしいのですが、これが全く中途半端でよく判らないまま退場してしまうので非常に勿体ない。後に理由が判明するにしても序盤にあった大掛かりなヘリのロケが勿体無さすぎて、もうちょっと何とかならなかったの?と純粋に感じてしまいました。  極めつけは無駄に貫禄があるミラジョ。成績優秀以上の一流外交官ケイト=ミラジョがクールなバイクで登場しちゃうと、まるでなんかやってくれそうな雰囲気(バイオ的な)しかありませんが、バイクも全く生かされないまま白々しい演技で弱い女を演出。その割にはちゃっかり一人で最強の殺し屋や大使館を守る軍隊を相手にし、国際手配中の国際空港からスルっとニューヨークに高跳び。そもそも、ミラジョ自体ミスキャストだった疑惑もありますが、外交特権というセリフはいったいなんだったのか?まるで説得力のない流れに脱力感も半端ありません。 クレイン大使(アンジェラ・バセット)やサリー役のフランシス・デ・ラ・トゥーアなども良い味が出ていますが、見た目に癖が強過ぎて無駄になんかやってくれそうな雰囲気を醸し出してしまっています。こちらも明らかにオーバースペックでミスキャストだったように感じます。  ストーリー自体は無難にまとまっていますが、意味ありげで全く意味が無かった監視カメラ風の映像や自己主張の強いNYのタクシーなど、全体的に無駄な描写が多くご都合主義が目立つ脚本でした。キャスティングだけは最強で、そのおかげで何とか持ちこたえた作品といった印象です。好きなキャスト陣に免じて甘めの点数で。
[地上波(字幕)] 4点(2022-07-14 17:18:45)
59.  ANNA/アナ(2019)
エンドロールで初めて監督名を見ました。この名前を見たらなるほど納得ですよね(笑)ある意味、誰が監督をやっているのか知らずに見たのが功を奏したようで、おかげで非常に楽しめました。(ベッソンだと判って見始めていたらきっと変な色眼鏡で見てしまったかもしれません)  他の方もおっしゃるようにニキータのセルフリメイク風ですねこれ。ご丁寧に活動拠点はフランス、指南役のおばさんや子守役のナイスガイまでいます。ファーストジョブも定番ネタなのに陳腐にならずアクションや表現もキレッキレで、見ていて気持ちが良いくらいの流れ(流儀?)が出来上がっていました。二転三転する謎もよく考えられていて、実は裏ではこうなっていたという種明かしも実にスマートで見ていて楽しかったです。モデル事務所に所属しているという体も大正解で、表向きの日常が非常に美しく目の保養ヨロシク、見ていて飽きません。ただ、作中でも言及されますが、若く美しい女性=ハニートラップやそれに準じた仕事しかできないのは仕方がない部分でしょうか。結局身体の関係ばかりなのはやはりゲンナリしてしまいました。  見たら忘れる巷の駄作ほどの軽さは無いものの、重厚な雰囲気も特になく、そういった意味でもベッソンらしかったかもしれません。ベッソン監督の集大成として考えれば大変素晴らしい作品でしたが、手元に置いておきたいというほどの作品でもなかったです。とても楽しめたので少し甘めの点数ですが、ある意味どうでもいい映画=ベッソンらしい作品でした。(皆さんおっしゃるように主演女優も素敵ですが、それよりも周りを固めている大物俳優陣の雰囲気がなかなかの見所)
[インターネット(字幕)] 7点(2022-06-24 22:30:12)
60.  アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場
すごい映画を見た。それしか書けないくらいの衝撃でした。セリフが浅いというレビューが見られますが、私は全く正反対の印象を持ちました。いちいちセリフや表情がリアルで自分のことのように感じた1時間40分でした。極めて微妙な判断の連続で、安全な場所で戦争に参加することの代償を見たような気がします。 アメリカンスナイパーなども良くできた映画でしたが主義主張の押し付けなどがあったように思います。本作ではとにかく無駄な主義主張がなく淡々と事実だけを描いているように感じました。結局は利己的でこちら側に都合が良い方向へ物語は進みますが、それでも案外ニュートラルな印象で、そのおかげで変な先入観を持たずにラストまで見やすい作品に仕上がっていると思います。とにかく、、凄いとしかいいようがない、今年見た映画の中ではTOP3に入りそうな勢いでした。  ただし、 現実世界での現代戦争では民間人への誤射・誤爆はかなり多く、それらへの配慮や言及は一切ありません。一応、ラストのセリフにそれらしい配慮(自分たちの擁護か?)はありますが、現代戦争の現実を知っている人にとってはこの映画は茶番でしかないのが真実なのだと思います。そういう見方をしてしまうと途端に安っぽいフィクションに成り下がってしまう危うさのある作品なのもまた事実です。(私など素人目線で見ると、本当に素晴らしい作品でしたが・・)
[インターネット(字幕)] 8点(2022-06-13 22:17:12)
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