721. 脳男
《ネタバレ》 全く面白くない映画と断言します。コミックの映画化と思いましたが、江戸川乱歩賞の作品らしいです。原作通りに作ったのでしょうか? 脳男については全て登場人物の説明セリフ。育てのオヤジが「そういうわけで私は脳男と名付けたんですよ~」と名付け親のセンスを疑ったりします。 冒頭から街中でバスの爆発があったりするのですが、その中から子供が黒焦げになって歩いて出てくるんです。それがR指定の理由だったら、なんてくだらないことか…。 役者の演技がどうのこうの言うつもりはありませんが、江口洋介の…まぁ、いいです。やめておきます。 松雪泰子は出すぎです。上手すぎるせいもあり、主演の脳男を完全に食っちゃっています。 それから冷酷な脳男が松雪泰子にだけは甘えたりするのも邦画でよくある悪い点にあります。 私は本作を観る前に他サイトでレビューを読んでしまったのですが、「日本版ダークナイト」と書かれてあって、観る前から失望してしまいました。 邦画にはない爆破シーンがいくつかあります。ですが私は、そういったトリック芸を邦画、洋画問わずに判断するので、そういった爆破シーンは、上映前に流された「ダイ・ハード・ラストデイ」の予告だけで十分なんです。 私が洋画を超える邦画に求めるものは、やはりドラマなんです。仕掛けではないんです。 この映画のハイライトは何なんでしょうか? そういったことが全く見えてこない駄作でした。 もっと真剣に作ってもらいたいです。 [映画館(邦画)] 1点(2013-02-17 01:05:36)(良:1票) |
722. 私だけのハッピー・エンディング
《ネタバレ》 余命半年の末期がんと宣告されたヒロインが主治医を最愛の彼として付き合い、周りの家族や友達に支えられ、人生を終えるという話なんですが、似たような設定の作品「フィフティー・フィフティー」には追い付いていません。明るく振る舞う主人公の心境の振幅が狭いし、最後は「私の人生はこれでおしまい」と、他の人たちは野外パーティー。これって、一昔流行った「余命ナントカの花嫁」と同じ。もう一つ工夫が欲しかったですね。 [地上波(字幕)] 3点(2013-02-09 21:30:18) |
723. ザ・ライト -エクソシストの真実-
よく「事実に基づいた…」とか冒頭で述べられる映画が多いですが、たまには「事実に基づかない」映画も見てみたいものです。 アンソニー・ホプキンスが主演ということで期待していたのですが、エクソシスト(悪魔祓い)の事実を宣伝しているだけの話ですね。 こういうのって、娯楽要素を入れなければ、観ている皆が裏切られたと思うのではないでしょうか? [地上波(字幕)] 5点(2013-02-09 03:08:04) |
724. ザ・ウォード/監禁病棟
ジョン・カーペンター久々の作品とは言っても、もうご高齢。傑作を期待するほうが間違っているかと思います。 よくある古典的ホラーです。 娯楽作品としては十分かと思いますよ。 [地上波(字幕)] 6点(2013-02-09 03:01:10) |
725. フォーン・ブース
WОWОWでちょっとだけ解説を読んだのですが、それを読むのもやめたほうがいいくらい、ネタバレ、キャストは読まないほうがいい。フォーン・ブースってフォン(電話)・ブース(ボックス)なんですね。主人公は最初の10分、嫌な奴で観ていられないけれど、80分の観賞は決して無駄にならない。映画通(特に海外ドラマ)なら、犯人は声だけでわかると思う。いつもの吹き替えなら尚更。(笑) (DVDの声は大塚明夫さんなんですけどね) [地上波(字幕)] 6点(2013-02-02 04:23:08) |
726. フットルース
ケニー・ロギンスの主題歌が恰好いい。映画の中で3回も使われている。 WОWОWで観賞したが、ブルーレイが出ていたので即購入してみた。ケビン・ベーコンの解説がついているからである。 昔、とはいっても10年くらい前だが、テレビでケビンのインタビューがあって、一時期、落目になって、その理由が「フットルース」のイメージの定着だったからだと言ってた記憶がある。 今、その本作を懐かしく想いながら解説する彼に、私はとても好感を持った。 2011年に「フットルース・夢に向かって」というリメイクも観賞したが、作りは全く同じ。主題歌も同じ。いい映画だった。 でも、やっぱりオリジナルにはかなわない。 [地上波(字幕)] 8点(2013-02-01 06:03:25) |
727. ドラゴン・タトゥーの女
どうやら字幕より吹き替えで観賞したほうが理解できるようです。 私は字幕で観賞して後半が理解できなかったので、その後、吹き替えで理解することができました。 以前、スウェーデンバージョンを観賞したのですが、ほとんど同じ作りのような気がします。 リスベットの容姿がスウェーデンバージョンのほうが奇抜でした。 私はスウェーデンバージョンのほうが好きかな…。あっちのリスベットは最後まで人間味を出さずクールでした。そっちのほうが恰好いいと思う。 [地上波(吹替)] 7点(2013-02-01 05:38:45) |
728. ロシュフォールの恋人たち
「シェルブールの雨傘」に感動した数日後、すぐに観たせいか、感動は裏切りませんでした。 でも、登場人物が多く、ダンスもバラエティーありすぎて、カトリーヌ・ドヌーヴをお目当てにすると、肩透かしします。美味しい要素をふんだんに詰め込んだ素晴らしい作品です。出逢いというものが、これだけドラマッティックだと生きていることの喜びを感じられるはずです。 [地上波(字幕)] 8点(2013-02-01 05:27:36) |
729. トレインスポッティング
ヒット作ということだけで観賞したのですが、マアマアってとこです。特に格好いいとは思えません。薬中の主人公が見るトイレのシーンや禁断症状は彼のその後がどうなるか、あまり期待できないような…そんなふうに捉えてしまいます。 [地上波(字幕)] 6点(2013-02-01 05:15:59) |
730. 明日に向って撃て!
《ネタバレ》 まだ10代のころ、ビデオテープが1本1000円もしたころ、NHKで録画した本作を何度も繰り返し見ていました。 音楽、カット割り、ニューマン、レッドフォード、ロス、全てが今の私の一部になっているようです。 数十年ぶりに観なおして、あの時と同じ感動ができ、それが嬉しくてなりません。 当時はエンディングロールがなかったと思いますがテレビの編集のせいでしょうね。でも、全て記憶に残っていました。 二人が滝に飛び込むシーンは、ちょうど始まって1時間になったとき。 さすが、ハリウッド映画は計算されていますね。 [地上波(字幕)] 9点(2013-01-30 10:57:53) |
731. シェルブールの雨傘
一度聴いたら耳から離れないミシェル・ルグランのメロディー。 シンプルでありながらダイナミックなストーリー展開。 60年代、フランス、ファッション、フルハイビジョンで映る美しきカトリーヌ・ドヌーヴ…。 これほど時間を感じさせないミュージカル映画が他にあるでしょうか? 全然関係ありませんが、観終わって、ポール・モーリアを聴きたくなりました。嗚呼…。 [地上波(字幕)] 10点(2013-01-30 06:38:06) |
732. 理由(1995)
評価が低いですが、予備知識なしに見れば娯楽作品としてはおススメですよ。 ネタバレレビューはできるだけ見ないことです。 冒頭からメッセージが伝わってきそうですが、あまり深く考えないことです。 邦題のセンスは0点。 加えて、久々に見たケイト・キャプショー。インディー・ジョーンズに出てた頃は凄い美人だったのに普通の人になってた・・・。 [地上波(吹替)] 7点(2013-01-30 06:29:10) |
733. ゴーストライター
全然面白くない。映画の8割方が会話劇なのだが、主人公が追いかける焦点が定まっていないので、字幕スーパーで追いかける私には何がなんだか理解できないことばかり。伏線?小道具?そんなものあったのでしょうか?カーナビに残されたデータなど、伏線でもなんでもないと思うのですが…。 [地上波(字幕)] 3点(2013-01-28 18:54:05) |
734. おじいさんと草原の小学校
《ネタバレ》 読み書きができない84歳のマルゲじいさんが無料の小学校へ通うところから世界中に愛と平和が広まっていく話です。 たった一通の手紙を読むために学ぶ姿勢は今の日本は本当に贅沢なものだと考え直させてくれます。 このおじいさん、亡くなったのは2009年とのこと。 ケニアでの悲惨な過去を忘れるのか、ひきづるのか、いえ、このおじいさんは過去がどうであれ、大切にしていたことが観客にものすごく伝わってきます。 邦題が最悪ですが、とてもいい映画に巡り合えたと思います。 [地上波(字幕)] 8点(2013-01-28 18:48:50) |
735. オリバー!
あっという間の2時間半でしたが、マーク・レスターの魅力があまり出ていないですね。 因みに、ミュージカル映画「トミー」にも出演しているオリバー・リードですが、彼は歌が全く歌えないらしいですよ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-26 01:58:15) |
736. フラッシュダンス
懐かしい。当時観た人にとっては、それしか残っていないだろうと思います。主題歌も含め、ヒットしました。当時は感動した私。今の私にとって、90分間が苦痛でしか感じないのは、やはり私自身のせいでしょうか? [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-01-22 18:23:36) |
737. 7月4日に生まれて
《ネタバレ》 この映画が上映された当時、主人公のモデルになった人が来日して、インタビューをうけていたのを覚えていますが、本当にトム・クルーズは役作りに徹しているなぁと思うくらい似ていました。髪型とか髭の生え方とかそっくりでした。私にとってトム・クルーズの最高傑作だと思います。っていうか、なんで今のトム・クルーズって安っぽいアクション映画しか出演しないのか、それが疑問です。そんなにスターになりたいのか?キャーキャー言われたいのか?映画は国のために戦争を肯定する人間が半身不随になり、信仰も捨て、ボロボロになり、やがて反戦運動をしていく過程が自然に流れ、とても素晴らしいと思います。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-01-16 03:37:49) |
738. 隠し砦の三悪人
《ネタバレ》 上原美佐演じる雪姫がとても魅力的でした。調べてみたところ、彼女は役者には向いてないと、このデビュー作から2年で引退されたそうです。ジョージ・ルーカスがスター・ウォーズのアイデアに使ったそうですが、馬での競争や火の祭りなど、「ジェダイの復讐」と重なる部分は多いですね。ちょっと長回しな感じが古臭いですが、当時観た人たちにとっては最高の娯楽作品だったろうと思います。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-01-16 03:21:48) |
739. アイズ ワイド シャット
私の映画好きなことを知っている知人が、この映画について何を言ってるのか質問されたのですが、キューブリックファンの私にも、ちゃんとした答え(感想)は言えませんでした。キューブリックの映画は何も考えずに雰囲気を味わうのが大切。知人にはそう言ったと思いますが、実のところ私にもわかりません。この映画に関しては。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-16 03:13:58) |
740. 50/50 フィフティ・フィフティ(2011)
《ネタバレ》 こういうのって日本じゃ企画段階でストップされちゃうんだろうな。癌というテーマを半分コメディにしちゃうというプロット。実は脚本家の実話を元にしているというのが救いの種なんですね。自分が5年後に50パーセントの生存確率と言われ、周りの相談相手が自分の理想とは違う人ばかり。それをネタにしてナンパをする悪友、浮気している彼女、まだ3人目という心理カウンセラーの見習い…。でも皆それぞれ彼のことを心配している。特に悪友の家の洗面所にあった「癌患者との接し方」というタイトルの本に、たくさん折り目がついているのには感動しました。本当に癌を患っている人に勧められるか私にはわかりませんが、とても「ハートフル」な映画なのは間違っていませんでした。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2013-01-16 03:06:41)(良:2票) |