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721.  ザ・マジックアワー 《ネタバレ》 
設定も展開も面白く、出ている俳優陣がこれでもか!!ってほど豪華。 村田扮するデラ富樫がオーバーな演技をする毎に面白さが滲み出る。 村田がボスに会いに行く辺りまでは大変面白く、その後がどうも不自然さが目立つ。でも村田が劇場で自分の演技を観る辺りは、さすがだなって思った。  ただこれは、無名の俳優さんを多用して、映画でなく舞台で演ったほうが、面白かったんでないかな? 映画でやるには豪華俳優陣が出てくるたびに『お?今度は中井貴一だ』なんて引っかかってしまい、お話に集中できなくなってしまう。 悪く言えば豪華すぎて煩い。 タクシー運転手が滝藤賢一に見えたんだけど、確認したいからもう一回出てこないかな?なんてストーリーそっちのけになってしまった。 香取慎吾なんて出てたっけ?いやこんな豪華俳優陣の映画で、知ってる芸人一人見逃したからって、わざわざ確認してどうなるっていう訳でもないし。 守加護=すかご≠シカゴ?ははは…無国籍感はよく出ていたと思う。 あんな雰囲気ある街並みで、住人も止まっている車も世界観にあっていて、よくロケも行われるという設定。 そんな街があれば観光客とか大勢来そうだけど、通行人とかお店の利用者とか、いわゆるエキストラがゼロに近いのが不自然。 そのせいか、なんかあの街に空気感が感じられなかった。セットだからとかでなく、街の匂い、生活臭がしないと言うか、留まった空気感。 デラ富樫最後の死に場所をどうするのか?格好良い死ではなくボスの突然の横槍。その前の事務所での備後との会話がマフィアのボスらしくて良かっただけに、消化不良と言うか… でも用意した火薬は無駄にしないで使いました。うん。用意できる俳優は全部突っ込むこの映画らしいエンディング。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2021-04-15 23:55:57)
722.  ドクトル・ジバゴ(1965) 《ネタバレ》 
オープニングの油絵のような白樺林とベタ塗りの空。 小さい頃に連れて行ってもらった老舗デパートの渡り廊下の壁か、親戚の集まりで一度だけ行った大型温泉ホテルのロビーか… ラーラのテーマを聞きながらエンドレスで観てられるわ。  葬列シーンの山でかっっ!!あれがウラル山脈(違うらしい)?山吹色の花と灰緑色の草、地表を覆い尽くす雪と氷、ガラスの雪の結晶、タマネギみたいな屋根、赤と黒の装甲列車。どっからどう観てもイメージ通りなソ連、ソ連、ソ連!(※世代的にロシアよりソ連。) 現地ロケをせずにこれだけソ連感を出せるのが凄い。広大な自然を堪能出来て、ソ連版『北の国から』な感じも味わえる。 兵役に行くパーシャの服を引っ張る赤ちゃん。ハラリと落ちるテーブルの花びら。歴史的超大作となると端々まで役を演じるんだな。  タイトルは~Doctor Zhivago~ジバゴ先生。 平たく言えば、全く詩を書かない詩人ユーリと美少女ラーラの不倫物語だけど、ちょっとコマロフスキーに注目したい。 コマロフスキーは半分冗談で17歳の小娘ラーラにベールを掛ける。 なんかあまりに美しかったんでヤバいと思ったんだろう。この時の苦笑いが彼の良い人っぽさを出していた。 パーティの日、母が風邪を引き、コマロフスキーは『欠席しよう』と、ラーラは『看病する』と言うが、母の強い頼みで二人で行くことになった。 当初コマロフスキーにそんな気はなかったんだろう。帰りの馬車でコマロフスキーの顔にチラチラと掛かる怪しい影。対象的にラーラの顔はハッキリ灯りが。 ユーリは戦地でラーラと過ごし、不倫関係を持ちかける。この時ユーリの顔に掛かる怪しい影。目だけギラギラ。ラーラの顔には日が当たっている。 ただの不倫と言えばそれまでだけど、コマロフスキーもユーリも、ラーラの天性の魔性に取り憑かれたんだと思う。もちろん彼女の美しさに罪はない。 ユーリとラーラ親子を逃がそうとするコマロフスキー。逃げなかったユーリの代わりに、生涯父親としてトーニャを育てた。良い人すぎるぞコマロフスキー。  機会がなかっただけで、エフグラフ・ジバゴ将軍も彼女に取り憑かれてトーニャ探しに協力した。『淡い恋心』と言っていたけど… ん?ユーリの妻も、ユーリとラーラの娘も、どっちもトーニャなんだな。好きな人の奥さんの名前つけたんだな。 唯一ラーラを妻にしたパーシャはどうだったか?彼はラーラより、ボリシェヴィキに取り憑かれていた。 ところでユリアティンの男どもが、なんであんな美女を放っておくか謎だったけど、たぶんパーシャを捕まえるために家を見張っていた(当時の)KGBとかが、追い返してたんだろう。  魔性の女ラーラは強制収容所で死んだ。番号で処理され、記録は紛失。ユーリの美しい詩も、ソ連では発売禁止。 社会主義国家に女性の美しさや、詩の美しさは不必要なんだろう。まさにパーシャ≠ストレルニコフそのものだ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-04-12 23:31:35)(良:1票)
723.  深夜の告白(1944) 《ネタバレ》 
~Double Indemnity~倍額保障。 条件が整えば死亡保険金が倍になる制度で、パッと調べたらかんぽ生命くらいしか出てこない。時代遅れだからか、レアなのか。 フィリスがネフを誘導して保険金殺人に導くんだけど、この倍額保障に拘らなければ、キーズにここまで執拗に調べられることもなかっかもしれない。もちろん、保険加入から死亡までの期間が短いとか怪しいところは多々ありだけど。 事故ではなく殺人の疑いが出た際、ネフの関与は疑わしいのに、キーズが無罪・無関係を信じたのが意外というか、ネフの考えるような人ではなかったところが面白かった。証拠とか関係なく、長年の同僚に対する無償の信頼とでも言うのか。私がネフだったらあのボイスメッセージを聞いたら泣いてしまうな。 登場人物が少ないためにとても関係が濃い話になっていて、振り返って考えるほど、フィリスの悪女っぷりがとんでもない。死刑は免れないだろうけど、ネフが彼女を撃ち殺したのは、フィリス本人とローラへの優しさかもしれない。 名前があるだけの脇役と思ってたザケッティが、あそこまで事件にかかわってくるのも意外。そして入り口でザケッティを帰すネフがカッコいい。 1944年のクライム・サスペンスで、ここまでの完成度とか、恐ろしいセンス。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-04-10 17:52:31)
724.  踊る大紐育(ニューヨーク) 《ネタバレ》 
~On The Town~町で・・・(アレやって、コレやって、ソレもやって、あと当然恋もして)…みたいな意味かと。 当時も今も最先端の大都会ニューヨーク。24時間という限られた時間で目いっぱい楽しもうって映画。 かなりツボにはまった。-24-みたいな時間表記も新鮮。 朝6時から元気いっぱいに街に飛び出す3人組。あっちこっちの観光地を駆け抜けるように見て回る。 ミス地下鉄。NY市交通局の、たぶん暇つぶし企画の、毎月入れ替わる、ミス。 アイビー・スミスを有名人だと思ったゲイビーたちの純粋さ、田舎者っぷりが良い。 クラブでの、女性陣のアイビーに対する気の使いようが、粋でとっても気持ちいい。 サービスは文句ないけど、あそこまでの上げ底ビールにも驚き。  クラブ・サンバカバーナ   これにて終幕 おやすみなさい お気に召したら うれしいわ~♪ クラブ・ディキシーランド  これにて閉幕 おやすみなさい お気に召したら うれしいわ~♪ シャンハイ・フロア・ショウ これにて終幕 おやすみなさい お気に召したら うれしいわ~♪ 3か所とも同じかい!おんなじ歌と内容なのかい!…いやまぁ、どこに行っても同じように満足できるショウなんだろうな。  アイビーがルーシーに代わって、一人落ち込むゲイビーに吹き出した。 でも決して美人とは言えないルーシーへの優しさもとても良かった。 のどかだけど思いのほか迫力のあるカーチェイス。あんな深夜ににぎやかな遊園地。1949年なんだよな?ニューヨーク信じられない… 6時になって別な水兵さんたちが元気に飛び出してくるのもエンドレスな感じで良い。 東西冷戦が始まるころで、緊張感も高まっている傍らで、こんなに楽しく、思いやりがある町があるアメリカのデカさが感じられる。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-04-10 17:46:10)(良:1票)
725.  新幹線大爆破 《ネタバレ》 
これは凄い。今なら『スカイツリー大倒壊』みたいな感覚か。 東京オリンピックから約10年。 世の中の役目を終えた工場の社長。目的を無くした活動家。集団就職で上京した失業者が、高度経済成長の象徴、新幹線に爆弾を仕掛ける。 とてもテンポが良く、故障車の回避や妊婦の出産、徐々に不安が広がる乗客のパニックと、現実に起きそうなトラブルが、観ていて手に汗握る。 爆弾を探すための写真撮影を2回やるのがリアル。 新幹線のミニチュアもよく出来ていて、東京から来た汚れたひかり109号と、ピカピカの救援車の並走なんて胸熱だ。…そのあと運転士の青木君がバーナー使うのはどうかと思ったけど。 指令室で提案された『後続車両に乗客を移して』…は出来ないにしても面白いアイディア。 並走させて乗客を移す作戦だったら上手く行くかも?と思った。実際この作品の影響を受けたといわれる『スピード』でやったんだよな。 引っ掛かったのは現金受け渡し、最初から高速道路で良かったんじゃないかな。 川からロープで引き上げるのはかなり体力使うし、そのあとバイクの運転は腕が辛いし。 警察の描き方がかなり雑。 大学の柔道部の件は冗談みたいなシナリオだし、逃げるだけの犯人をやたらと銃で撃つのは何故だ?…まぁ撃たれた健さんがカッコいいけど。 あの太鼓叩く宗教団体が頭から離れない。彼らが無事停車した時に喜ぶ姿が、なんか可愛くて良い。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2021-04-08 20:15:37)(良:1票)
726.  マイ・フェア・レディ 《ネタバレ》 
~My Fair Lady~我が麗しの貴婦人。…我がってなんか表現古いかな。 とてもテンポ良く、話がポンポン進んでいくミュージカル。 最初ダミ声で唸るイライザにイライラするが、機械に括り付けられて発声練習してるイライザ可愛いになる。 屋敷での特訓は辛いけど、ピカリング大佐がヒギンズ教授と違い良識ある人で良かった。 「6週間では無理だ、賭けは終わりだ!」から突然の6週間後は笑った。 舞踏会での功績。帰宅後イライザが完全に空気なのがあんまりだ。盛り上がるヒギンズたちとイライザの対比が素晴らしい。照明の陰に立ち、絵画のように壁際に立つイライザの可愛そうなこと…音声学とはいえ、人を研究する教授が、人に対してあの振る舞いはイカンでしょう。 もう早く出て行って、当初の目的だった花屋さん開くと良いよ。って思ったら、最後戻ってきてしまった。これで良いのか?いやまぁ、本人が良ければ…
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-04-04 18:06:28)
727.  劇場版 鬼滅の刃 無限列車編
不思議で仕方なかった。この映画がどうして興行収入歴代1位になれたのか? 原作漫画ありで、オリジナルストーリーではなく、また映画として独立した話ではなく、物語全体の中盤辺りの話。 ここまでのあらすじや登場人物の説明もなく始まり、この章のみで終わる。それが、歴代興行収入1位?それはあまりに映画をナメてないか? 単なる流行で、漫画がヒットしてTVアニメも好評であっちこっちで話題になって、歌がヒットして、そんで劇場版も出来て。クオリティは高いんだろうさ。そこそこ売れる映画なんだろうさ。でもそれが1位って、どうなってんだ? それを確かめる必要があると思って、今更ながら観てきました、4/3。 予習も兼ねて漫画を買って全巻読んで(いや、作品自体には興味があって正月に買って読んでた。ホントは映画は見るつもりがなかった)からの鑑賞。 当然話は知っていたけど、面白かったし、泣けた。絵も綺麗で技のエフェクトは素晴らしい。 善し悪しは別として日本のアニメ文化らしいギャグパートは、ピクサーのCG技術がどんなに進んでも表現できない、日本アニメらしい技術だと思う。 この映画に「このドラマの結末は劇場で」みたいな嫌らしさも、“◯◯-THE MOVIE-”みたい安直さも無い。そもそもストーリー自体は漫画で読めるんだから。 物語の展開は聖闘士星矢に近いと思う。今の若い人に限らず、星矢で育った世代にはとっつきやすく、スムーズにハマれる設定だと思う。  鬼滅の刃の原作は人気の絶頂期に完結した。ちょっと考えられない。 普通は無理に話を伸ばしたりで、話のクオリティが落ち、人気が無くなり、読者に飽きられるまで搾り取られるのが週間連載漫画の宿命だ。 北斗の拳、聖闘士星矢、ドラゴンボール…終わるべき時に終わっていれば。って作品が沢山あった。 でもこの作品は何故か大事にされたみたい。  今は何でもネットとスマホの時代、私たち昭和から平成の時代の文化は滅びつつある。 そんな中、原作コミックは驚異の売上を見せて、紙媒体が売れない今、たくさんの街の本屋さんを救った。 『炎』『紅蓮華(映画と関係ないけど)』のCDシングルセールスは、配信サービスに負けっぱなしの街のCDショップを潤しただろう。 そして映画が映画館ではなく、アマプラやネットフリックスで手軽に楽しめる今、この劇場版は、このコロナ渦にも関わらず、街の映画館に沢山のお客さんの足を運ばせている。 それって、素晴らしくないだろうか? 映画は映画通だけの狭くマニアックな娯楽ではなく、いろんな人が楽しむ大衆娯楽だと思う。 メディアミックス。TVアニメの続きのブツ切りのストーリー。胡散臭いヒット。キメハラ。 観ない理由はナンボでもある。批判もナンボでも出来る。そういうのは観てからすればいい。 多くの人が劇場で見たいと思ったから観た。その結果が2001年の映画の記録を超えた。このネットとスマホの時代で、しかもコロナ渦に。 ここのレビュワーさんたちの多くはそれを理解したうえで、この映画を観てきちんとした評価をしている。7.21か、やっぱ凄いな。
[映画館(邦画)] 7点(2021-04-04 03:23:49)
728.  ダーティハリー5 《ネタバレ》 
~The Dead Pool~…って名前のゲーム。 ダーティハリー・シリーズとは思えないくらい、方向性が異なった映画。 中国系の相棒がカンフーを使うとか、ロック歌手の歌を結構な時間流すとか、この映画の見どころがシリーズらしくない。 そもそもガンズンの歌をロック歌手のジョニーが歌うけど、どういう設定だろう?あの世界ではジョニーの歌なのか? 最大の見所がたぶんラジコンカーとのカーチェイス。路面を這うようなカメラは結構迫力もあって、それ自体は面白いんだけど、やはり観ていて『あれ?いま、ダーティハリーを観てるんだよな?』ってなってしまう。 最後が愛銃M29じゃなく、より強力な銃でもなく、銛なのもどうだろう?シュワちゃんやスタローンでなく、キャラハンが銛を撃つ姿を観たい人がどれだけ居たろうか?  キャラハンを主役にして撮りたい映画が思いつかない中、他にどうしても撮りたい映画があって、お金を集めるためにキャラハンのキャラクターを使ったのかな?って中身。シリーズを通して、これが最後の作品になったのも残念。たぶん作りたい映画が興行的にハズレた場合、このくらいのクオリティの6や7がポコポコ作られていた可能性もあったかもしれない。 3部作(1,2,3)+スピンオフ(4)で完結とするか、もっとプロットをしっかり練り込んで、最終作として5を作るかしてほしかった。 今回シリーズをぶっ通して再鑑賞したけど、5の評価だけは今も当時も上がらない。 アルバート・ポップウェルが出ないからかもなぁ。
[ビデオ(字幕)] 3点(2021-04-03 19:17:20)
729.  ダーティハリー4 《ネタバレ》 
~Sudden Impact~不意の衝撃。 4作目にしてアルバート・ポップウェルはハリーの相棒刑事になった。これは覚えていたわ、悲しい最後も覚えてた。しかし友人の出張先になぜ犬を届けるか。 今作はハリー・キャラハン・シリーズのスピン・オフの趣で、主人公はジェニファー。犯人側の心情が撮られたのは初めて。 舞台はサンフランシスコから、架空の街サンパウロに移る。キャラハンは出張でこの町に来ている。 『??俺たちって誰だ?』「スミスと、ウエッソンと、俺だ」カッコイイ。 復讐の相手を見つけるジェニファー(寄り)→事件のフラッシュバックの流れは、キル・ビルにそのまんまインスパイアされてると思った。 ジェニファーの描く自画像と、メリーゴーランドのユニコーンの顔が似てる。銃を手に復讐の為だけに生きる空っぽの自分と、ハリボテで出来た一角獣がダブったんだろうか? タイトル回収は最後のキャラハンの心変わりの事かもしれない。自分があんなこと言ってしまうなんて…的な?ジェニファーには、妹に復讐完遂を伝えたあとは、ぜひキッチリ自首してほしい。 今回、サンフランシスコから飛び出したり、途中から武器をオートマグにしたり、犯罪を見逃したり、最後に歌が流れたり…意欲的に新展開を盛り込んでいるが、この方向でのシリーズ延命はしなかった。色々反響があったのかもしれない。
[地上波(吹替)] 6点(2021-03-31 23:52:09)
730.  ストリートファイター(1975) 《ネタバレ》 
ウォルターヒルの監督デビュー作。相性の問題か、ヒル作品でお気に入りが思い付かない。 チャールズ・ブロンソンというとCMにも出ていたレジェンド俳優だけど、世代が違うからか名脇役の印象が強く、主演作では『狼よさらば』シリーズくらいしかお気に入りが思い付かない。 50代のブロンソン(髭なし短髪)が、年齢を考えると素晴らしい肉体とフットワークを披露してくれる。 試合形式がシンプルな殴り合い=ベアナックルなので、悪く言えば単調。 最初の試合でチェイニーがワンパン勝ちしたのはスカッとしたけど、初戦以降は相手も頑張るため、特徴がない同じような戦いが続く。 例えば最初にワンパンで負けた人と、最後の対戦相手ストリートが、どっちが強いか見た目やインパクトでは解らず、設定上の強弱があるだけで、チェイニーに勝てる気がしない。必殺技的なものも無いため、ちょっと盛り上がりどころが伝わりにくい。 中ボスのハゲ(ジム)は良い。頭突きが必殺技と解り易く、ストリートに荷物持ちをさせられるのに、最後負けた時は慰めてやるなど、なんか良い人だった。  結婚指輪した女性をいきなりナンパするチェイニー。 脈略なく猫を拾ってくるチェイニー。 金を稼ぐ目的だと思ったのに、最後スピードに大金を渡してしまうチェイニー… 男らしいけど…けどだ。なぜチェイニーは戦うのか?  ~Hard Times~不景気。だからだ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2021-03-30 23:34:25)
731.  実録外伝 大阪電撃作戦 《ネタバレ》 
実録で外伝、凄いタイトルだ。ヤクザ映画をマトモに観たのは初めてかもしれない。たまたま録画していたもので、俳優陣があまりに豪華なので鑑賞。 OPのモノクロ写真が雰囲気抜群。実際の抗争事件がモデルだそうで、まぁ~まヤクザ同士が喧嘩ばっかりしている。 神戸の老舗大組織と大阪の新興中小組織(連合?)の闘い。のようだが、組織が複雑でどの組織の誰が何をしてたか、正確に把握できてない。 安田と高山の友情をメインに、作戦とは言い難い場当たり的な大阪組の闘い方と、神戸組の軍隊のように統率の取れた組織的な作戦行動。俯瞰してみると勝敗は火を見るより明らかだ。 実話を元にした映画だから実録。負けた側から描いた映画だから“外伝”なんだろう。 他のヤクザ映画を見ていないから比較はできないが、やはり目玉は裏社会の仕組みと暴力とエロだろう。特にカーアクションはかなり力が入っている。 ボクシングジムでの高山の虎の入れ墨のイジり方は『さすが大阪人、上手いこと言うなぁ』と、ちょっとクスッときた。 1976年当時の大阪の商店街などの街並みが賑やかで懐かしく、抗争の中身よりそちらに目を奪われてしまう。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-03-30 23:16:20)
732.  バックドラフト 《ネタバレ》 
冒頭の1972年再現映像がすごい。制作年から約20年前なんだけど、やっぱりハリウッドはスケールがデカいと実感する。 そしてカート・ラッセルそっくりなお父さん役の俳優さんだなと思ったら、本人だった。 主人公の仕事を魅力的に描く映画の中で、消防士ものでは今でもこの作品が一番に思いつく。火災現場や交通事故の救助活動。出動シーンから訓練シーン。憧れの職業のコマーシャル映画として、消防士の格好良さを余すところ無く魅せるぜモンタージュ♪ 犯人が現役消防士なことより。消防車の上でイチャイチャなんて、よく消防局の許可が出たものだと思うけど、ホースの束が案外ふかふかしてそうだな。なんて観ないとわからないことを教えてくれる。 悲惨な火災現場でジョークや歓喜の声を飛ばすのは『あんな怖い現場にグイグイ入っていけるアメリカ人のメンタル、すげぇ』って思って観てた。今でこそ不謹慎かもだけど、当時は違和感とかは感じなかったな。 スティーブンは思いのほか優しく見えて、厳しさも常識の範疇に思える。むしろ初見時より弟への愛情が感じられる。確かにちょっと短腹だけど。むしろブライアンの言い分「ティムと同じに扱え」とか、そこは解ったうえで、飲み込んで頑張れよと思う。 CGが世に出だしたばかりの当時だけど、生き物のような炎の演出は今見ても見劣りがない。CGよりカメラワークが良くて、最近の『カメラの寄りすぎや斬新すぎる構図で、観てて何が起きてるか解らない。』と言うことがなく、水位が上がっているなぁ、床が抜けていくなぁ。など、何が起きているか解る演出が嬉しいのが、意外な発見だった。
[ビデオ(字幕)] 6点(2021-03-28 15:14:08)
733.  天気の子 《ネタバレ》 
大好きな女の子一人のために国家権力や自然の神秘と戦う事を全肯定。新海監督版、天空の城ラピュタかな。 ラピュタが観てる自分をワクワクさせる冒険活劇だったのに対し、この作品はパズーみたいな行動力が無かった過去の自分を思い出させる。 バカみたいなオカルト話が信じられて、また会いたい気持ちだけで、常識的に万に一つの可能性もないことに突っ走れる帆高。 ファンタジックな現象は大抵科学的に説明がつくし、そもそもそんな話に真面目に耳を貸さず、ハナから信じない自分。 この映画を見る自分はもう若くなく、帆高ではなく圭介の気分。老刑事が言う「大丈夫ですか、あなた今、泣いてますよ」が刺さる。 女の子一人の為に東京が水没したのには驚いた。バルス!自己犠牲の真逆。でもこれが悪いとは思えない。 おととしまで、今の日本のほぼ全ての人が、24時間マスクをしないと外出できない世の中が来るなんて、誰が想像したろうか? こんなとんでもない世の中になっても、アッケラカンと映画見てるんだから、きっと東京が水没しても何とかなってるんだよきっと。 スマホで何でも解る時代、世界情勢とかリアルタイムに分かるようになってきたけど、 そんな世の中のこと心配するより、自分が大切に思う人をもっと大事にしよう。と思えたりしました。 はい、自分で書いていて全然作品レビューじゃないなと思います。
[地上波(邦画)] 8点(2021-03-27 02:05:04)
734.  ダーティハリー3 《ネタバレ》 
~The Enforcer~法の強制執行者。 人事課に配置換えされたハリーの退屈そうな仕草が良い。 社会の女性ワク拡大のため、市からの要請に無理矢理応えるしかないSF市警。逮捕経験の一度もないムーアを刑事にする。 ムーアも刑事を希望したくらいだから頑張っているが、理想と現実は違っていて、印象的なのは警備員の解剖で、ジョークを飛ばす監察医。立ち会ったのが女性だからの嫌がらせとかでなく、普段からああいう職場なんだろう。環境・習慣・風土を変えてまで女性の社会進出をさせる今とは大違い。 3作目にしてアクションとコメディ色が強くなった。字幕で見てもハリーの「泣けるぜ…」が山田康雄声で再生される。 ムーアが雑に扱っていた鞄が爆弾だったと後から解って、トイレに引き篭もるのが可哀想と言うか可愛いと言うか。 頑張ってどこでもついてくる様子は、パートナーと言うより妹キャラ。女性というだけで何もしてないに表彰される時の苦笑いが印象的。本人も市長にそういう使われ方するの、薄々気がついていて、頑張り屋だけに嫌だったろうな。慣れた相手にはシモネタ連発するから、きっと男兄弟がいるんだろう。経験を積めば良い先輩刑事になれたと思う。 今回アルバート・ポップウェルは黒人過激派のリーダー。堂々と登場した時思わず吹き出した。 同じく皆勤賞の太っちょフランクは、今作でお亡くなりになる。 犯行グループの印象は薄い。過激派に扮した金目当ての強盗団なのはダイハードと一緒かもしれないが、素人感丸出し。こんな連中がどうやって観光地のアルカトラズ刑務所を占拠できたのか謎。 無理矢理使った感がある対戦車ロケット。今思うと無理に派手なシーンを入れなくてもと思うが、当時のニーズだったんだろう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-26 14:53:19)
735.  禁断の惑星 《ネタバレ》 
~Forbidden Planet~邦題の通り。~Forbidden fruit~禁断の果実。手にすることが出来ないもの=クレル遺跡・性的な不道徳=アルタ。 ブリキのレトロ玩具とかで見たことあったロビー。スピード狂で車に乗った姿が可愛いすぎる。ポスターの美女を抱えた姿がちょっと怖そうだから、いつか人間を襲うと思ったが、最後まで良いやつ。 アクションでもコメディでもなく、結構真面目に作られた内容なのが意外だった。当時ロビー見たさに劇場に行った子供は退屈したかもしれない。渋々子どもたちを連れて行ったお父さんも、アン・フランシスの太ももがなければ危なかったに違いない。 足跡からイドの怪物の足を再現するくだりは、未知の怪物の見せ方として素晴らしい。怪物が実在のものか考察するくだりも説得力がある。 制御できないものは壊してしまえ!宇宙の叡智クレル遺跡を惑星ごと破壊するモービアス博士。でもクレルの技術で作られたロビーは制御できるから連れて行くアダムスたち。 人目もはばからずアルタとイチャイチャするアダムス。「お父さんは我々は神ではないと教えてくれた」光速で恒星間を移動できるこの時代の人は、自分たちが神になった気でいたんだな。ヨーロッパが新大陸に渡った時代から全く進化してない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-26 09:52:12)(笑:1票)
736.  ダーティハリー2 《ネタバレ》 
〜Magnum Force〜桁違いの力。ハリーのM29マグナムとデイビスの357マグナムの対決も表してそう。 完結したダーティハリーの人気に押されて作られたっぽい作品で、邦題のように正式タイトルに“ダーティハリー”は付かない。 前作の続きかって言うと繋がりは薄く、市川崑の金田一シリーズみたく、ハリー・キャラハンというキャラ設定だけを引き継いだ作品だと思っていた。 でも1の同僚チコの話(2週間組んで今は教師をしている)がチラッと出てたのに今回気が付いた。 そもそも1の銀行強盗(アルバート・ポップウェル)が、ポン引き役で出てくるからややこしいんだ。…同一人物役かもしれないけど。  ハリーは最初、職務に不満を見せる友人チャーリーの犯行と疑うが、真犯人は間違った思想を持った新人警官達だった。前作で法律で裁けない悪党を始末し、バッジを捨てたハリーはどう思ったろうか。 一連の犯行がチャーリーのものと思わせるミスリードが、上手く機能したとは思えない…というか、20年ぶりに今回見直すまでチャーリーの存在を忘れてた。 転倒した白バイ警官は自警団グループの誰かで、仲間割れか何かで殺されたんだと思ってたよ。 OPの44マグナムのアップや射撃場での弾丸の説明、スピードローダーを使った華麗なリロードシーンはガンマニア歓喜だが、最後の対決が射撃の名手同士のマグナム対決じゃないのは、リアルさを出す演出だろうか? あの空母から海面までは9mくらいらしく、デイビスがアッサリ転落死してしまうのは、何とも消化不良に思った。  昔テレビで観て大好きだったシリーズで、1〜4はみなクオリティが高いと思っていたけど、吹替と編集(程よいカット)が良かったのかなぁ?今見ても充分面白いんだけど、こんなんだったかなぁ?って。
[地上波(吹替)] 6点(2021-03-24 21:49:12)
737.  ダーティハリー 《ネタバレ》 
どろんこハリー(Harry the Dirty Dog:1956年)って絵本があったけど、なんかそんな感じなタイトル。 アクション映画の中心が、西部劇から刑事ドラマに移る過渡期の、フラッグシップ的作品じゃないだろうか? ビルの屋上からの狙撃、ヘリを使った捜査と、空撮を多用したカメラワークが見せる3次元の空間は、平べったい町や荒野で戦う西部劇と、見た目にも大きな変化を持たせている。 悪党に立ち向かうヒーローの図は西部劇と一緒だが、犯行の異常性、残忍さから同情の余地がない“サソリ”。 カラッとした西部劇には出てこないタイプ。ジットリした陰湿さを見せる犯人像。 市民を守るための法律は、令状の無い捜査から犯人を守り、真実を伝える筈の報道は、自演の暴行被害を伝え捜査の手を止める。 過剰な犯行を止める一番の手段は、犯人を確実に殺すこと。 キャラハンが殺傷能力の高い44マグナムを持つのは、悪に対し改心や自首など求めない、徹底した姿勢の表れだろう。 サソリの最後は、キャラハンの挑発によるもの。正義のため法を逸脱した“私刑”と言える。バッジを投げ捨てるハリーから続編は考えていない単発作品だったんだと思うが。
[地上波(吹替)] 9点(2021-03-22 21:33:22)
738.  チャップリンの黄金狂時代 《ネタバレ》 
現時点で私が見た一番古い映画作品。タイトルの『◯◯狂時代』って何だろう??当時の流行りかな。ゴールドラッシュのままか、訳すにしてもそのまま『一獲千金』でも良いような… 最初から最後までドタバタする作品で、内容の可笑しさは2021年の今でも通用する。 主人公に名前はないようだ。字幕では「小さな探検家」「小さな英雄」、ウィキの動画では「Stranger(よそ者)」、単に「小男」とか。何で名無しなんだろ?じゃあジョージア・ヘイルも名無しで、単に美女とか踊り子かと思えば、モトから“ジョージア”って役名のようだ。  この映画で一番驚いたのは雪山を沢山の人が登っていく最初のシーン。どうやったんだろう? ビッグ・ジムの飢えた表情が凄い。本当に人でも食べてしまいそうな顔。熊を仕留めたあとのチャップリン、皿を並べてナイフを研ぐ時の真剣な表情が素晴らしい。 パントマイムや特撮を使った山小屋の撮影が凄い。劇では出来ない、映画だから出来る技術をふんだんに取り入れている。 最後の船での再会~結末は、取って付けの感があるが、これくらいオーバーなハッピーエンドで気分良く終わったほうが正解だろう。 大金と美女(と友達も)を手に入れる“一獲千金”だけど、ジョージアが決して大金に目が眩んだ訳じゃないのが良い。  今と当時の違い、無理矢理ケチを付けるとしたなら、大人しい犬を蹴るところは、今だと入れられないかもしれない。逆に言えば、それくらいしかケチのつけようのない上品なドタバタコメディに仕上がっている。 …差別、蔑視、ハラスメントで大騒ぎのいま、映画という当時の文化を物語る貴重な財産が、あと付けのルールで汚されること無く、そのまま楽しめる世の中であってほしいと思う。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-21 15:52:16)
739.  アバウト・ア・ボーイ 《ネタバレ》 
~About a Boy~少年について。気になる少年。フランス語のタイトルは“少年のため”とか。 母親にとって良い子であり続けることの難しさ、そこから生まれる世間とのズレが上手に表現されていた。 やはり母親のフィオナが問題だ。救いようがあるのかわからない。自分で勝手に落ち込んで自殺未遂したり、まだ子供のマーカスに依存している。 話はズレるが、自分はもう、サンタは居ないと解ったけど、親は未だに「今年はサンタさんに何お願いするの?」という。親のため対外的にもサンタを信じる子供を演じる自分。周りにも「アイツまだサンタ信じてるんだぜ(笑)」ってからかわれる。マーカスはそんな感じの少年だろう。 ウィル宅に何度もしつこく訪問したり、外観ちょい怖いエリーと堂々と話して握手を求める。頭の中で歌を歌ってるつもりが声に出てしまう問題があるが、大丈夫な子だ。 問題はフィオナ。彼女は子供が男の家に入り浸っているのを心配して怒鳴り込む…のは良いが、レストランという場所を選ばず問い詰める。 マーカスが虐められている現実を脇に置いて、ウィルならどうする?そんな自分勝手な…と呆れる。 それでいてSPATの集まりで「ここで話して」と言っておきながら、自殺の話をすると「個人的なことを何であそこで」と怒る。 ウィルをクリスマスの集まりに呼ぶが、スージーにも知らせず当日会わせる。 二人の対応が大人だったから丸く収まったが、やり方がエゲツない。絶縁されても仕方ないやり方だ。 マーカスは母を喜ばせるためのスクール・ロック参加。(…ちなみにそれを知らせる時のフィオナ、ソファーで電源入ってないTV見てて怖い。)これは親に自分が虐められてる現実を見せる意味もあるんだろう。 Killing Me Softlyは邦題『やさしく歌って』だけど、KILLが入っている通り、本来の意味は“ゆっくり(真綿で首を絞めるように)じわじわ殺される”になる。 殺されていくのはマーカス。殺すのは母親。だったが、ウィルの手助けで、何やかやでハッピーエンドになって、良かった良かった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-21 13:32:53)
740.  Uターン 《ネタバレ》 
~U Turn~進行方向の完全な逆行…良かれと思ってやること成すこと、全部悪い方へ行ってしまう。そして“引き返”せない。って意味かな。 ペギー・リーの陽気な歌『イッツ・ア・グッド・デイ』で始まるが、すでに指がないボビー。盲目の男に呼び止められてソーダを買ってやったり、ダイナーで変な女の会話に付き合ってやるなど、案外人が良い。でも要領の悪い小悪人らしい。 ラジエータートラブルでスペリアの町(実在する)へ。ここがまた、いかにもって感じの田舎町。田舎のメインストリートの、らしさが丁寧に描かれていて、ジワジワとした暑さと居心地の悪さを感じる。 住人たちと絡むたびに体力や精神や財産を削られて弱っていくボビーが気の毒で笑える。 真面目な映画監督って印象のオリバー・ストーン。まさか彼の映画で吹き出してしまうなんて、思っても見なかった。 最後はちょい重たいけど、ラジエータートラブルでスペリアを抜けられなくなるのもシャレが効いてる。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-03-20 18:35:15)
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