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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

●今週のレビュー
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61.  激流(1994) 《ネタバレ》 
公開当時の宣伝の印象はサスペンスよりも川下りアクションに重点を置いてて(勝手にそうとらえてただけかも)、とにかく今まで見たこともないようなアクションが見れるのだと期待したのをよく覚えています。けっきょく映画館には行かずレンタルしたんだけど、たしかにほぼ全編で川下りってのは新しいんだけど、ごく普通のサスペンスにちょっぴりの味付けくらいにしかなってないのが惜しい。だいたい、せっかく命懸けで激流を下ってきたのにこんなこと言うのもなんですが、徒歩の父ちゃんの方がトラップつくる時間があるほど先に目的地についちゃってますが・・。
[ビデオ(字幕)] 5点(2009-01-20 15:28:58)(良:1票)
62.  マーヴェリック 《ネタバレ》 
私が知るかぎりにおいて最もキュートなジョディ・フォスターがここにいる。もうそれだけでじゅうぶん。たしかに冗長ぎみに感じるところもあるんだけど、たしかにリッグス刑事とマータフ刑事のご対面というサービスも別にいらないんだけど、たしかにロイヤル・ストレート・フラッシュは出来すぎなんだけど、たしかにどんでん返しはとってつけた感ありありなんだけど、それでもそういうのも含めて全部好き。素直に驚き素直に笑える。なんでだろう。全編でツボにはまったという感じ。インディアンとのヤラセ劇は爆笑した。
[DVD(字幕)] 8点(2008-12-05 14:23:34)(良:1票)
63.  (ハル)(1996)
相手の顔も素性もわからないままにコミュニケーションをする主人公たち同様に文字からその文字を書き込んだ状況を我々も想像するという楽しみを与えられる。パソコンに映し出される文字だけを映画が映し出すことで。『電車男』がやるべきはこういう演出だったのだ。ヒロイン深津絵里がほとんどしゃべらないのでより効果的に「文字」の力が発揮されている。ストーリーは正直寒いものがあるし、なされる会話はもっと寒いし、バーでデートとか実に寒いのだけどそれらはまだ許せる範疇にある。でも宮沢和史演じる死んだ女を愛し続けるためにカタチだけの結婚をしようとする御曹司というキャラの登場は遭難しそうなくらいに寒かった。この古臭いというか青臭いというか、いちいちこういうのが顔を出すから見てるこっちが小っ恥ずかしくなる。あそこを削ると深津絵里の和服姿も見れなくなってしまうので削れないのだが・・。春樹の本も1回ならこの子ハルキストなんだとか本棚が美しいとかまあいろいろ思考もめぐるもんだが、何回も何回も映し出されるとクドイとしか思えなくなる。ストーカー男も要らんと言えば要らんのだが、アイツがいるから深津絵里のコスプレが拝めるからやっぱり要る。
[ビデオ(字幕)] 5点(2008-11-21 13:03:56)(笑:1票)
64.  ザ・インターネット
巻き込まれ型サスペンスということでヒッチコックを意識しているだろう箇所が見受けられたけど(車中で寝てたら警察官に起こされる『サイコ』のシーンとかメリーゴーランドは当然『見知らぬ乗客』)、例えば警察官に起こされるシーンにはドキドキ感はなく、メリーゴーランドもムリヤリそのシーンを入れたいがために遊園地のシーンがあるんじゃないだろうかと思うぐらい行動の不可解さが漂う。遊びにもなってない。データ改ざんによって『間違えられた男』ならぬ「間違えられた女」として警察に捕まる図というのはなかなかウマイ。お話そのものはけっこう楽しめたのだが、イマイチ興奮できないもどかしさがあるのは、一般人であるヒロインが役どころ上、実にクレバーである点が影響しているのかもしれない。女の「弱さ」がもっと出てればドキドキ感も盛り上がるもんだが、「強さ」でもってグングン展開してゆくもんだからサスペンスよりもアクション映画に近いノリ。実際このヒロイン、登場する誰よりも強いのだ。
[DVD(字幕)] 5点(2008-11-13 16:29:39)
65.  サイバーネット 《ネタバレ》 
後にハリウッドスターとなるようには見えないアンジェリーナ・ジョリーの若かりし容姿が拝める。当然ながらスターのオーラもセレブのオーラも無いが、学生には不似合いな独特の唇の形がどうにも色っぽい。ちなみに主人公を演じたジョニー・リー・ミラーはアンジーの最初の旦那だそうだ。お話はタイトルから想像できるとおりコンピューター関連なのだが、その筋に全く無知であってもじゅうぶん理解できる分り易いお話と分り易い表現となっている。ただし、ハッキングやゴミ箱ファイルのコピーやウィルスとかというサーバー内のアレコレを映像で表現してくれているのだが、この筋に全くの無知な私でもこの映像表現とその映像を元に戦う構図に安っぽさを感じてしまうのだがこの筋に詳しい人から見てどうなんだろう。天才的なコンピューターオタクが身近に集まりすぎという出来すぎな設定も作品を安っぽくしている。さらに片方が坂本龍一もどきの怪しい日本人二人組みが出てきて、そこから世界中のハッカーが攻撃参加するクライマックスへとなだれ込むところは子供向けヒーロー番組のノリ。その攻撃が実際にはどういったものなのかもよく解からないので大味な展開と攻撃を表現する映像にごまかされたような気がしてならないのだが・・。
[DVD(字幕)] 3点(2008-11-11 10:30:05)
66.  スニーカーズ 《ネタバレ》 
これけっこう好き。たしかに豪華キャストがその豪華さを全く発揮せずにいるのはもったいないようにも思えるが、豪華キャストだと思うからそうなるのであって、それぞれの役者たちはきっちりとそれぞれの役を魅力的に演じている。彼らのそれぞれの分野でのプロフェッショナルさをもっと大袈裟に見せてくれてもそれはそれで楽しいだろうが、抑え気味の中にもそれぞれの個性をちゃんと見せている。キャラ分けもストーリーの小さな抑揚に従事し、とりわけ盲目ゆえの音のプロが指南する音を頼りに場所を特定するシーンはなかなかに巧い展開。さらに盲人に車を運転させる痛快救出シーンもドラマを盛り上げる。ラストのそれぞれの希望の品を告げるシーンの告げられるジェームズ・アール・ジョーンズの顔がそこだけコメディになってて大いに笑えるのもいい。シリアスな場面でもう少し危機感を出してくれてたら傑作になり得た作品だと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2008-11-07 16:20:49)
67.  こねこ 《ネタバレ》 
最近、生後約1ヶ月の子猫を拾って飼いだしました。そんなときに観たもんだからたまりません。めちゃくちゃかわいいです。寝ていると足の指を噛まれたり、初めてのおトイレに拍手したり、棚に置いてあるあらゆる物を落とされたり、いちいちウチのかわいいかわいい子猫ちゃんと同じ。猫好きの義父が猫をして「神の作ったもののなかの最高傑作」と言っていたが、たしかにこの可愛さを目の当たりにすれば納得のお言葉。トラックの幌の上に乗ったまま寒空の中を遠くはなれた場所まで運ばれてゆくのだが、このときのあきらかな合成にはショボさよりも愛を感じる。大人の猫たちが人間顔負けの演技をするのは、まあわかるのだが、主人公の子猫ちゃんの危なっかしい素振りは演技じゃないから出せる本能を刺激するかわいさが充満している。ラストも感動的です。お父さんが音楽家であることがラストシーンへの伏線としてちゃんと活かされている。これはたぶん猫好きじゃなくても楽しめますよ。
[映画館(字幕)] 7点(2008-10-27 13:53:32)
68.  大いなる幻影(1999) 《ネタバレ》 
『ニンゲン合格』同様に、生きることの根源としてある自己の存在価値についての葛藤が描かれているのだと思う。女はカーテンで隠された郵便窓口で働く。外部との接触を阻まれた世界で外部との接触を切望しているふうでもある。彼女の地図に日本は存在しない。自分が今いる場所において自らの存在を確立できずにいる。男は対人関係のわずらわしさから逃れるためにあえて自ら存在を希薄にしてゆく。この世界に存在すること自体に苛立ちを持ちはじめる。そして本当に体が透き通ってゆくのだ。恋人たちが公園で遊ぶ。男と女のあいだをボールが行き来する。ボールを通してそれぞれの存在を確認することで女は喜び男は苛立つ。そういった構図はなんとなく理解できるのだが、なんとなく意味ありげなシーンに埋め尽くされた映画は大きな展開があるのかないのかすらよく分からないままに淡々と静かに過ぎ去ってゆく。ちょっと厄介な映画。これもまたずいぶん前に観たものだが、再見の意欲が湧かずにいる。観たら観たで何か発見できるかもしれないのだが。ラストは唯一大きな展開を見せてくれるので安堵と混同した感動がある。郵便窓口の境界線を突き破って女は自らの位置(存在)を確立する。男は存在を消してしまったにもかかわらず存在を消した状態ごと女が受け入れたために存在を消した男として存在するという存在証明を手にする。書くとややこしいな。まあ、どうとでもとれる映画でもある。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-10-24 16:39:04)
69.  ニンゲン合格
自らがこの世界に存在する意味や価値を問う。『大いなる幻影』『叫』そして『トウキョウソナタ』へと繋がるテーマの源流がここにある。あるいは『アカルイミライ』を経て『トウキョウソナタ』に結実する「家族」という特別な人間関係の本質が描かれる最初の作品でもある。その方法として黒沢清は主人公を10年間眠らせる。10年間存在を消す。10年間家族からひとつのピースを削る。家族の見た目の崩壊と再生が繰り返されることで最初から崩壊も再生もしていないことが露呈されてゆく。黒沢清が描く現代の家族はフォードや小津の映画のような父が守り続ける家族とは対称の位置にある。しかしその悲しい現実を黒沢映画は深く受け入れる。深く受け入れたところから今を描く傑作が生まれるのだ。「オレ、存在した?」この直接的な問いかけが心に染みる。この場合、問いかけというより確認かもしれない。ちゃんと存在したことを確認できた者はそれだけで人間として合格なのだ。
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-10-23 15:28:38)
70.  蜘蛛の瞳
『蛇の道』は一目でとんでもない傑作を見てしまったという感慨に襲われたが、この、『蛇の道』とは別個の話でありながら姉妹品のような位置を持つ『蜘蛛の瞳』にはただひたすら戸惑うのみであった。北野武映画の常連が占めていることもあってかどうも北野映画の模倣のような印象があって、しかも微妙にはずしている。違和感という言葉がしっくりくる。この作品を観てからずいぶん経つが、この違和感がどうにも気になってしょうがなく、いつのまにかこの違和感こそがこの作品の魅力なんじゃないかと思うようになってきた。違和感の最たるシーンが哀川翔と菅田俊の追いかけっこなのだが、「追いかけっこ」という躍動する動きを全く無視して、追いかけっこする二人が黒い点になるくらいの超ロングで撮っている。通常ではありえない撮り方。そういえばその後の『カリスマ』『ドッペルゲンガー』でも型にはまらない、というよりあえて型に合わない演出をしてみせている(『ドッペルゲンガー』のレビューにも以前書きましたが)。これは映画はこう作らなきゃいけないという間違ったルールへの反抗なのか。とにかくところどころのこういった違和感、あるいは破綻がオリジナリティへと変貌し、独自の魅力を発散している。菅田俊が化石を「一度死んだものが別のものとなって生きる」と評する。ここは『蛇の道』で描いた死者が別の場所で生者となることに通じている。そして黒沢清が描き続ける「幽霊」のとらえ方が表れている。
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-10-22 13:54:23)
71.  バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲 《ネタバレ》 
バットマンよりも敵キャラが濃いほうが面白いというのはジョーカーやペンギンが証明してくれたわけだが、今回のMr.フリーズは一見存在感がバットマンを超えているようで、前作「フォーエヴァー」のトゥー・フェイスやリドラー同様にキャラクターよりもそれを演じる俳優の濃さが勝ってしまっており、シュワはシュワ自身の個性が強すぎるにすぎない。ようするに有名どころに敵キャラを演じてもらうことを売りにして、実際その有名どころが出てますよというのがわかりやすく提示されている映画。マンガチックな世界観はそれはそれでいい味出してるのに、こういう映画から遠く離れたサービスは、モンローはモンローじゃなきゃいけない、ボギーはボギーじゃなきゃいけないという時代じゃないんだから止めてほしい。バットガールも中途半端。コスチュームさえあれば誰でもなれちゃうってのは別にいいが、出るなら出るで、もっと活躍してほしい。まあでもロビンを含めた3バカトリオ・・じゃなくてヒーローたちのヒーローらしくない行動はそれなりに面白い。3人がそれぞれの大袈裟な乗り物で登場するシーンのバカバカしさはけっこう好き。
[DVD(字幕)] 5点(2008-10-16 15:20:22)
72.  うなぎ
いつからか邦画というと、ストーリーはマジメに進行しながらも何気にコメディタッチというものが多くなったような気がする。シリアスな中にユーモアが顔を出すといったものじゃなく、あくまで全編でコメディタッチ。この軽さがどうも苦手で、この作品もこの系統に属すると思うんだけど、他の多くのこの系統の駄作とは異なりコメディの部分にあざとさがなく、ちゃんと作品の世界に馴染んでいる。「軽い」というより「ゆるい」。このゆるい感じを損なうような無理な笑いとか無理な感動とかは入れない。ゆるい笑いとゆるい感動があるだけ。この押さえ加減が良い。今村監督の初期作品のようなエネルギッシュさは無いかもしれないが、こういうのもたまにはいい。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-10-10 16:54:45)
73.  父の祈りを 《ネタバレ》 
実話ってのは難しい。無くてもいいようなエピソードも実話なんだから入れなきゃならん。そうこうしてるうちに話が長くなる。かといって削らなきゃ商品として成り立たない。そのせいなのかどうか知らないがIRAと英国の泥沼の関係は誰もが当然知っているものとして話は進む。英国におけるアイルランド人に対する根の深い差別がこの事件の根底にあることもあまり言及されていない。だから民族対立を鑑みない、単なる警察の怠慢が原因の冤罪のようにも見えてしまいかねない。もちろんこの映画が描くのは民族対立の歴史ではなく、あくまで父の息子への強い想いとその想いを息子がどう受け止めてゆくのかというお話ではあるのだろう。でもそれにしちゃ、息子が捕まるまでのエピソードとか長くないか?けっきょく冤罪事件のスキャンダラス性に父と息子のお話は負けてないか?やっぱり実話ってのは難しい。
[DVD(字幕)] 4点(2008-10-03 17:53:48)(良:1票)
74.  セントラル・ステーション
ラジオを盗んだだけで射殺される国。ストリートチルドレンと人身売買。ブラジルの抱える社会問題がさらけ出される。この作品のいいところはこれらの諸問題を前面に出さずに、また語らずに、それでもしっかりと見せるところにある。都会から田舎へと移動するロードムービーはさらにブラジルの様々な顔を見せてゆく。代筆という仕事はブラジルの教育問題をもさらけ出しているが、同時に様々な顔を見せるブラジル中を繋ぐ重要な役割をこの女性が握っていることをわからせてゆく。そして田舎での代筆で、無条件に神に感謝する言葉、愛する人を想う言葉に「信じる」ことの素晴らしさを発見する。代筆、都会と田舎、子供、旅、それらは物語を感動的に盛り上げる一方でブラジルの現状というものを映し出す重要な駒ともなっている。いろいろな意味でよく出来た話。惜しむらくはユーモア。このおばさんと子供がなかなか魅力的なデコボココンビなのだが、このコンビならもっと楽しいシーンがあっても良かったように思う。
[ビデオ(字幕)] 6点(2008-09-30 12:57:46)
75.  あの子を探して
正直、中国人って怖い・・とか思ってしまった。主役の代理教師の女の子の強情を通り越して意固地なまでに我を通す様のリアル感が凄い。勝手にレンガ運んで(しかも間違った場所に)金くれって、ほとんどヤクザの恐喝ですよ。それをあたかもこちらが正しくてあなたがおかしい的な無茶苦茶な言いがかりを堂々と言う。この子はもともとお金さえもらえればよくって、けして生徒たちのことを考えてるわけでも学校のことを考えてるわけでもない。すべての行動規範は代理教師として支払われるべき賃金からなる。物語はあれよあれよと言う間に感動的に進んでゆくのだが、本当に感動的なのはこの子の恐ろしいまでの自己主張の強さをごくありふれたものとして描き、そこから「国民性」というものを露呈させたことにある。たんに中国人は身勝手だなどと言ってるわけじゃなく、ものすごく真っ直ぐだってことと、そのほとんど非常識ともとれる自己主張をまわりの人がそれなりに受け入れているという様から見てとれる、根底にある暖かさも含むことを付け加えておきます。実際のところこのような性質が中国人気質なのかどうかは知らないんだけど、少なくともここで描かれる人たちは皆、極めてリアルだ。カメラを向けられた女の子の涙は安堵の涙でもなければ感謝の涙でもなく、13歳の女の子のリアルな表現以外のなにものでもない。彼女は子供。だから泣く。それ以外の装飾を加えない潔さに好感が持てました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-09-24 16:47:37)
76.  アウトブレイク 《ネタバレ》 
ウイルスやら怪獣やらをやっつけるために軍が町ごと消しちゃうってのはもうお決まりのパターンとして登場するのだが、この作品の公開当時ではお決まりというほどではなかったし、いきなり冒頭部で前触れ無しにアフリカの村を焼き尽くすというシーンを持ってきて観客に軍の非情っぷりを見せつけているのが功を奏し、なかなかどうして、ドキドキと楽しませてくれる。ご都合主義に走るのはハリウッドのお約束なんだし別にいいのだが、でもたしかにこの終盤の展開はちょいとやりすぎ。山に放した野生の猿が早々に見つかるのもアレだが、その前に宿主が猿だと判明する過程がご都合主義に過ぎる。ムリヤリな見せ場としてのヘリの攻防戦はまあいい、というかけっこう気に入っている。爆撃の阻止と指揮官拘束というご都合主義は許せる、というかむしろ天晴れ。
[DVD(字幕)] 6点(2008-09-10 14:50:59)
77.  カストラート
見応え感がっちりな作品。こういうたいそうな映画は苦手なのだが、苦手な中にあって楽しめた部類。カストラートについてのあれこれには多くを語らず、兄弟の愛と葛藤のドラマを軸として見せてゆく。時代背景や音楽の歴史、(実在の)登場人物の背景、そしてカストラートの歴史など興味のつきない題材にもかかわらず、欲張らずに見せ所をしっかり絞った脚本の勝利。さらに衣装やセットも抜かりない。主人公は史上最高のカストラートと言われているカルロ・ブロスキ。今現在、カストラート自体が存在しないのでその美声の凄さは映画以上なのだろうが、その再現にボーイソプラノや数少ない男性ソプラノを使わずに、男性カウンターテナーと女性ソプラノの合成というまさにこの世に存在しない声で表現したのは納得と同時に感心。兄弟二人で一人の女を抱く、つまり3Pという特異な性生活が中盤にいかにも「プレイ」的な描写で登場するが、その行為が終盤に「プレイ」ではなく「愛の行為」として登場するくだりはなかなかの感動がある。5年以上前に観たっきりなので今観たらまた変わるかもしれないけど点数はまずまずの6点ということで。
[ビデオ(字幕)] 6点(2008-08-27 15:50:49)
78.  黙秘
過去の事件の真相が今の事件を通して判明してゆくと同時に、母と娘の苦悩をも浮かび上がらせ、ラストに両方を開放させてしまうという素晴らしいストーリーなのだが、この苦悩の部分がけっこうヘビーなためか全体的に暗い。苦悩の根本は過去にあるのに過去のシーンよりも現代のシーンが暗く描かれているので余計にそう感じる。現代のシーンにおいての母のポンポンと出る憎まれ口に見られる痛快さがネガティブなイメージとうまく折り合っていて全体の暗い流れの中にユーモアを与えていたと思うので、この辺の痛快さをもっと強調してくれればもっとバランスのとれた娯楽映画になったような気がする。回想シーンへの導入部が実に解かりやすくストーリーに没頭できるのは良いのだが、その解かりやすいことに貢献しているだろう光の度合いの変化が妙にチープ感を出してしまっているような気もしないでもない。ストーリーもその見せ方もうまいなあと思うんだけど、先に書いたユーモアだとか画の重厚感だとか感情を盛り上げるための何かとか、ストーリーとは関係の無いところで細々としたものが欠けているという印象。
[DVD(字幕)] 5点(2008-08-21 13:30:30)
79.  ミザリー
キャシー・ベイツのキレたところよりも優しさの中に自己中心的な性質を内包させた絶妙な演技が素晴らしい。同じキング原作で同じく雪深く人里離れた場所を舞台とした『シャイニング』とは恐怖の質が異なり、キューブリックは狂気を描きロブ・ライナーは狂人を描いている。そこに、より現実的な恐怖を感じると同時につまらなさを感じたりする。ヒッチコック映画、とくに『サイコ』を彷彿させるシチュエーションが多々あるが、ここでも例えばデ・パルマのようなお遊びはせず、ひたすら成功法でくる。破綻などない。よく出来た作品だと思う。田舎の老保安官夫婦のユーモア溢れるやりとりを入れることでちょっとした和やかな間を作っているのも実にソツのない演出。でも個人的にはなんか物足りない。
[DVD(字幕)] 6点(2008-06-12 14:14:50)
80.  完全なる飼育
原作がどうなのか知らないが少なくとも小島聖の心理描写はストックホルム症候群のソレとは大きく異なるように思う。原作のせいかシナリオのせいか。犯人のけして暴力を振るわない監禁はストックホルム症候群を起こしうる条件を満たしている(次の「愛の40日」はそういう意味ではお話が崩壊している)ので、小島聖の舞台劇のようなメリハリのあるセリフまわしのせいかもしれない。ところどころで喜劇調になるのだが、なりきれていないというか、、、とくにアパートの住民たちのユニークなキャラが活かしきれていなくて残念。だってこれ、コメディですよね。
[ビデオ(邦画)] 5点(2008-06-10 15:17:12)
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