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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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61.  天才スピヴェット 《ネタバレ》 
物語も画も、子ども向けの上質な絵本といった趣。 個性的な家族と美しい自然と科学への探求心と、心に負った傷。これが10歳のT・Sのすべて。 T・Sが冒険心を起こして向かう状況の全てが「過酷さ」を排しているので、かなりファンタジー寄りです。子ども一人がうろうろしているのに大人が誰も通報しない、というのも子ども目線では理想形。‶人語を話すペット”的な相方がいればもっと完璧だったかも。 T・S役のカイル君が半端ない透明感で、小奇麗な画にぴったりとハマります。ストーリーのユルさは大人には物足りないけれど、とにもかくにも画の美しさに引っ張られての鑑賞でありました。
[地上波(字幕)] 6点(2022-04-12 22:45:47)
62.  世界一不幸せなボクの初恋 《ネタバレ》 
邦題の”初恋”を乗っけるにはちょっと年のいったおじさんのロマンチック・コメディでした。(正確には初恋ではないし) でもM・フリーマンが40過ぎの純情を演じるに無理を感じさせないキャラクターなのが幸いして、観てるこちらも心から応援したくなります。もっとも未だに”BBCシャーロックのジョン”のイメージは抜けないのですがね。(今作もほぼジョン) なんとなくチャーリーってベサニーのような文系個性的女子と上手くいきそうと思ったけれど、肉食系フランチェスカの方に惹かれちゃうんですね。それもなんか現実にありそうで、わからんでもないです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-04-05 23:56:26)
63.  ブレイン・ゲーム 《ネタバレ》 
超能力対決の要素を織り込んでおきながらアメコミのような派手々々しいサイキックバトルな画ヅラにならず、全般渋く重いトーンにまとめることができているのはA・ホプキンスやコリン・ファレルらの重厚演技によるところが大きいのでしょうね。 だけども雰囲気は近くとも羊やセブンにまでは遠く及ばないのはなぜかしら。 J・D・モーガンがまさかの途中退場してしまった後はホプキンスと女性捜査官で話を回すけどA・コーニッシュが上手くないので気持ちを入れる人物がいなくなってしまった。 犯人も狂い切っていないので猟奇サスペンスとしてパンチ力が足りないです。この犯人、安楽死をせっせと行使しているわけですがまず当の病を得ている本人に聞いてからやれよ、ということですわな結局この話。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-04-04 23:50:44)
64.  アス 《ネタバレ》 
どうなのかな、終盤以降の政府のクローン実験の失敗云々ていう設定はいらなかったんじゃないかな。 ドッペルゲンガーという怪奇現象なんだから、その世界観で押し切って良いのよ。“エクソシスト”だって”オーメン”だってオカルト現象の発生のメカニズムなんて説明してない。 暗がりに4人分のシルエットが浮かぶ、その画だけで十分に怖い。でもそこがこの映画の怖さのピークでした。人外のモノかと思っていた連中が「我々はアメリカ人だ」と言い出したあたりから怪しくなり、終盤ドッペル側主人公に台詞で縷々説明された日には「はあ、そうなんですか」としか反応できませんでした。 解明できないモノに人は怖がることはできるけど、ネタバレまで用意してしまうと余程上手くやらないと一気に白けます。なぜクローンと本体の動きがシンクロしてしまうの。必ずしも100%そうではないみたいだし。とても設定が粗い。 監督の前作‶ゲットアウト”は「実は~」の部分がそれなりに説得力があったのですが。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-04-02 00:23:00)
65.  オール・ユー・ニード・イズ・キル 《ネタバレ》 
一体何作トム・クルーズの出演作を観てきたことだろう。いくつになっても衰えぬ容姿にハリウッドスターの高いプライドを見る思いでしたが、今作はさすがのトムにも年齢を感じました。原作設定の年齢よりも30は年かさなんじゃないのかな。トム・クルーズだからアクションも恋愛場面も見るに堪える仕上がりになってはいますけど。 ストーリーはタイムループものの特性をよく生かしていて、観ている側の納得と驚きを交互に挟んできて巧いです。このジャンルでは最多の戻り数(個人的に)でありました。 E・ブラントも器用な女優であることを証明してますね。目の座り具合に戦場の女丈夫感がみなぎります。 まあ娯楽作だしうまいこといったラストにケチをつける気は無いんですが。トムの人生だけが世界のすべてなの?というもやっと感もあるにはありますね。ケイジ一人だけが世界のすべてを知っている上、これまでに死んでいった人たちは存在自体なかったことになっちゃうのかな。タイムループ設定の宿命なんだけどね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-27 16:39:50)
66.  僕たちのラストステージ 《ネタバレ》 
キャリアの頂点を過ぎるというのは残酷な扱いを受けるものです。「あの人は今」なんて言われ方をされますし。 一世を風靡したローレル&ハーディでさえ、娯楽の座が映画館からテレビへと映る時代の変化に取り残されてしまい、今でいうなら「大物」なのにドサ回りのような巡業に甘んじることに。自ら何度も映画プロデューサーに電話をするスタンの姿は切なくはあるのだけど、喜劇役者としての矜持でいつもピン、としていてその尊さが胸を打ちました。もう泣けました。 なんといってもこの映画、ローレル&ハーディに対して敬意があふれています。お二方を完コピしたジョン・C・ライリー(なんて凄い特殊メイクだろう)とスティーヴ・クーガンの仕事が素晴らしい。この、泣けてしょうがない胸のざわめきが‶スタンとオリー”になのか‶ジョンとスティーヴ”に対してなのか、自分でもわからなくなっちゃった。 それに戦前のお笑いってやっぱり素朴で良いなと思いました。毒気が少なくて絶妙にとぼけていて、あの時代に生きていたらお腹を抱えて爆笑できたのになあ。今ではくすくす笑いでの鑑賞ですけど、十分幸せな気持ちになりました。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2022-03-26 09:47:54)
67.  ジョジョ・ラビット 《ネタバレ》 
ナチスの時代を背景に、少年の成長譚を描いているのですがこれがもう切り口斬新。外国人から見ると一般的には専制とユダヤ迫害でキツイ印象しかない第三帝国も、その国の少年にとってはヒトラー総統は超絶憧れの人物。だからユーゲントに入るのもおずおずながら希望にあふれ、彼の目を通して見る日常もまあまあ明るいのですね。空想の友達はアドルフだし。 基本明るく軽くナチをおちょくる監督のタクトはとことんふざけているのだけど、突然リアルな残酷をはさんでくる、その塩梅が絶妙です。 「ぼく間違っていたかも」と親友のヨーキーがぽつりとこぼす終盤。ドイツは敗れ街はがれきの山と化し、ジョジョ少年は心の友アドルフを追い出して一段大人へと成長するのでした。D・ボウイの「ヒーローズ」に合わせて踊るジョジョとエルサ。親衛隊から、戦争から、そして子供の時代からの脱却をこんな風に清々しく描写した監督の力量に感嘆します。 大人の役者もみな良いです。あの時代をコメディとして演じるのはとても難しいと思うのですが、ぎりぎりの線で踏みとどまるサム・ロックウェルも悲壮すぎない演技に抑えたスカヨハもとても良い。監督のアドルフは完ぺきにぶっちぎってましたが。(笑)
[CS・衛星(字幕)] 9点(2022-03-24 23:58:38)(良:1票)
68.  ウェイバック -脱出6500km- 《ネタバレ》 
いや凄いな。自由を得るために人間てここまでできるものなのか。実話ベースという説得力もあって感嘆しきりです。 自然の厳しさ過酷さ、雄大なことを余すところなく伝える映像の雄弁なこと。 疲労と怪我で脱落していく者たちのリアルな痛みと哀しさ。 ああ、自分なら脱落組間違いなし、と己の体力の無さを鑑みて震えてしまいます。せめて「死んだとしても自由な人間として死んだ」、この言葉を魂の救済としたい。 そうそう、正直誰が脱走に参加しているのやら紹介不足で人の見分けがつきづらい作品ではあります。そんな中序盤だけの登場であっても強烈な印象を残したM・ストロング。エド・ハリス曰く「人の願望を吸って生きる奴」であり、地獄の中にあって虚構で精神の均衡を保つ男。コリン・ファレルのような分かりやすい悪党とは一味違う屈折ぶりが心にねっとりと残りましたね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-03-23 00:10:07)
69.  15年後のラブソング 《ネタバレ》 
中年同士の恋愛もの、とくくるには「惚れた腫れた」感があっさりしていてべたつかず、そこがとても心地よかったです。 アラフォーともなると男でも女でも背負ってきた人生の事情がてんこ盛りで、その分互いに新しい出会いには臆病になるもんですわな。今作では病室でのタッカーの親族大集合の場面がソレで、なんかもう笑っちゃうやら気の毒やら。 主演二人が良いんですよ。イーサン・ホークもローズ・バーンも若々しくて、大人だけど迷走しているところなど共感のツボがたくさん。E・ホークは本作で初めて凄く良い役者に感じました。ハマリ役っていうんですねきっと。 あと、脇を務める熱狂的なタッカーファンのダンカン。この人の、熱に浮かされ気味の空回りっぷりがお話のアクセントになってて巧い作りです。どこの国でも熱心すぎるファンって、対象のアイドルからは(近い気分でいて)遠いモンなんですね。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-03-13 23:18:38)
70.  ハッピーボイス・キラー 《ネタバレ》 
ハッピーエンドではないし、冷静に考えるとけっこう深刻な話だし。でも主人公の「幸せな」感覚の方に軸足を置いて描写してるもんだから、こっちも気持ちの整理のつけようがないまま呆気に取られてエンディングを迎えた感じです。 脚本が良く整理されているのでテンポよく説明がされて観やすい。R・レイノルズの無害そうな顔立ちに加えて、人語を話す犬と猫もキュートなので大変油断しますね。 職場のフォークリフトがガーリーピンクだったり、一人目の彼女が横たわっている時のワンピースの白色が(血糊もなく)際立っていたりと色彩感覚がポップ感の底上げに加点しています。 心の病を扱うデリケートなジャンルですが、監督が攻めの姿勢を貫いた結果強い印象を残す怪作となっています。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-06 17:51:05)
71.  死霊館 エンフィールド事件 《ネタバレ》 
人物がきちんと描けていること、派手さを抑えた画のトーンがうるさくなくてキレイ、という1作目の美点をちゃんと継承しています 。これ見よがしなCG技術で驚かしに来ないクラシカルなホラー手法が特徴的で、現象もポルターガイストという「撮るのが比較的簡単」なものですが、なんたって「実話」という重みが違います。 本編も陰気で怖いですがエンドロールの実人物写真の怖さったら二倍増し。勝手に家具が動くのは嫌だなやっぱり。 エンフィールド事件について色々調べてみますと、あの家の子らがわざとポルターガイスト的なイタズラを調査員に仕掛けることもあったそうな。全部の現象がイタズラではなさそうなのですが、あんなキョーフ体験の下にあって同じネタを自ら演出するなんてイギリスのガキんちょってなんてメンタルがタフなのかしら、と思いましたね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-23 17:12:50)
72.  ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー 《ネタバレ》 
自意識ばかり強いのが高校時代。クラスカーストの中をなんとか生き抜いて、さて卒業となった2日間のお話。 自我を打ち出そうとがんばったり、トイレで陰口を聞いちゃったり10代てのはほんと面倒くさいよなあ、と懐かしく思い出されます。 友情と片思いと意地悪と思いやり。青春あるあるを21世紀の今風に綴っています。ヒロインが湿っぽく悩まずむしろガッツに溢れているのでカラリ、と楽しく観られました。 呼ばれてもいないパーティに思い切って飛び込んで相棒とケンカになったりもするけど、そりの合わない子の見えてなかった部分に触れることもできたり。ちょっとずつ人生の経験値を上げてゆくティーンエイジャーを見守るオリヴィア・ワイルドの目線に暖かさがあって、心地よかったです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-02-13 23:48:44)
73.  ワイルドライフ 《ネタバレ》 
家族といえど元は他人同士。信頼していたのに、こんなはずではなかったのに、との思いと裏腹にポロポロと崩れてゆくある家庭。14歳の目から描写される母親の、母親業の決壊というべき姿がちょっと毒々しいほどに痛ましいです。 演技派J・ギレンホールの仕事に期待して観始めたのですが、このお話は妻であるジャネットがメインでした。山火事消火の応援に行ったきりのギレンホールの出番は三割ほど。戻ってからの裏切られた夫としての動揺、驚愕演技は流石でしたが。 ジャネットの心が移ろってゆく原因については詳しい描写がされていないので、見る側でいろいろ解釈できそうです。 夫にしてみれば青天の霹靂であったでしょうけど、萌芽はずっと前からあったのではないかな、と想像します。夫の転職で余儀なくされる何度もの引っ越しと、その度に途切れる自分の生活。代用教員の仕事だったり、人間関係だったり。常に良き妻、良き母でいようと無意識に自分に課していたけれど、夫がいなくなってまず良き妻のペルソナから剥がれていったのだろうな。 突然看板が崩壊したようにみえても、内部の支えは長いことかけて脆くなっていた。人間関係ってそんなものですよね。 エド・オクセンボールドの気遣わし気な表情が繊細な14歳をうまく表現していました。演技巧者三人によるビターでリアルな家庭劇です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-06 22:08:19)(良:1票)
74.  ゾンビランド:ダブルタップ 《ネタバレ》 
前作からなんと10年ぶりなのに、人物4人中3人の(笑)変わりの無さには驚きです。再会できて嬉しいな。 ゾンビがはびこる世界のサバイバルなのに、ちっとも深刻にならず悪ふざけなノリは前作どおり。タラハシーのこだわりがトゥインキーからイケてる車へと変わったり、能天気なおバカキャラのニューカマーが加わったりと工夫が感じられます。 惜しいのは10年経ってパワーアップしたゾンビの真骨頂が生かし切れなかったこと。変異して手強くなったぞ、というのは続編のセオリーですけども、話にあまり刺さっていなかった。 むしろ‶家族の絆”がメインテーマっぽくなっちゃって、‶対ゾンビ”のはっちゃけぶりを期待していた向きには物足りないですよね。タラハシーはファミリー向けミニバンをずっと嫌っていたけどね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-19 23:06:04)
75.  プライベート・ウォー 《ネタバレ》 
実在した戦争ジャーナリスト、メリー・コルヴィンの生き様をロザムンド・パイクが迫真の演技で再現しています。ご本人が乗り移ったかのようです。 酷い現実に幾度も晒されてきた彼女の精神が徐々に突き崩されてゆく様子が、痛くて辛くて恐ろしい。化粧っ気の無い顔に目の下のクマ。眼光だけは鋭くて、下着は高級品をつけているのがまたちぐはぐで奇妙な迫力で。彼女の意識が幽玄的にぼやける表現方法が、気持ちの不安定さを感じさせます。 まるで本物の紛争地でロケをしたかと見まごうほどのリアリティが、紛争地の残酷をストレートにぶつけてきます。大変な圧を持った映画です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-17 23:20:32)
76.  ライド・ライク・ア・ガール 《ネタバレ》 
一人の人間の生涯を映画にするのってけっこう難しいですよね。起きた事柄を時系列ごとに並べただけでは‶他人事のイベント”を見せられる客は飽きてしまうし、無理に盛り上げようとして嘘になってもまたいけないわけで。 メルボルン杯で優勝した初の女性騎手のライフストーリーの本作は構成、演出とも平凡な印象を受けてしまいました。 ヒロインの勝気な性格はT・パーマーを通してよく伝わりますし、女だというだけで受けるセクハラや居心地の悪さといった逆境の描写は胸が痛みました。 でももっと映画構文としての山場があっても良かったのではないでしょうか。選手生命を脅かすほどの大怪我からの復帰劇しかり、優勝したレースのシーンしかり。そこ、映画のキモなのになあともどかしく思いました。馬が走る、それだけで画になる素材なのですから過去作品に倣ってもう少しわくわくさせてほしかったです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-01-11 23:23:34)
77.  デッド・ドント・ダイ 《ネタバレ》 
いやこれはさすがにジャームッシュファンといえど擁護し切れない・・。監督ったら、はしゃいでやらかした感がありますね。旧知の豪華キャストに囲まれて嬉しくなりすぎたのでは。エスターバリントまで出てくれたもんね。 コメディのさじ加減を間違えちゃってるもん。中盤まではジャームッシュ印のオフビート感とゾンビがまあまあ上手いことハモっていたのですが。A・ドライバーの真顔のおとぼけぶりとB・マーレイの悟った顔芸も良い味出してますしね。 でもなあ。なんぼなんでもティルダのUFO演出はないよ。無い。極めつけに台本発言。ジャームッシュ常連客もたじろぐよ。次作は気を付けてくださいね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-12-17 23:20:10)
78.  ジョン・F・ドノヴァンの死と生
ドラン監督自身の個人的思いが反映されているのだとか。 憧れのスター俳優に対する愛情がふつふつと感じられ微笑ましい。スターダムで苦しむキット・ハリントンと子役のジェイコブ・トレンブレイも母親役のナタリー・ポートマン(もうお母さん役なんだね!)も丁寧な良い演技をしているので、これといって何もない話のわりにはつり込まれて観てしまいました。 ただ、奇しくも劇中のインタビュワーの記者が言っていたとおり「世界中の紛争に比べれば、先進国にありがちな凡庸な苦悩」であることも確かです。ふわふわと個人的感興をまとめただけの作品とも言えますから、評価は分かれるのではないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-13 23:45:06)
79.  ブラック・クランズマン 《ネタバレ》 
解決どころかトランプ元大統領の発言でむしろ後退に感じられる米国の人種差別問題、このジャンルの名手にしてベテランのS・リーが満を持してメガホンをとった感があります。 陰惨な話がごまんとある黒人差別をテーマにするにあたって、通底する怒りを重く沈めずエネルギッシュに前向きに刻んでゆくことのできる唯一の映画監督であると思います。 ブラックパワーを叫ぶ側もホワイトパワーの側もどちらも偏狭じゃない?と感じさせる筆致は相変わらずのバランスの良さ。飄々としたA・ドライバーとさくさくと軽いJ・D・ワシントンの二人の存在もリー味に大いに貢献しています。 物語から時流れて、現職大統領のお墨付きを得たとばかりに意気軒高なKKK。ラストのこの映像は監督の憤激そのものでありましょう。リアルな‶大魔法使い”その人を見ることになるとは驚きました。何十年もアップデートされないのですね、差別思想というのは。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-11 23:27:53)
80.  スキャンダル(2019) 《ネタバレ》 
♯Me Too のFoxTV版ですね。知性をもって仕事にまい進したくとも性的圧力と闘わなくてはならない女性キャスターたち。美貌に恵まれて学業にも秀で、優秀な人生を歩んできたであろう彼女らをもってしても、こーんなに下品でしょーもないスケベ親爺らの欲望から身をかわすことは難しいのですね。 もういいかげんにしろよっと全世界規模で女たちがキレたうねりを背景に、この映画に出たことでセロンやキッドマンといった大物女優も怒りを表明していることがよく伝わりました。 セロンの思慮深そうな雰囲気やキッドマンの尖りっぷりに加え、若いM・ロビーの受ける衝撃と三者三様どれも印象的で巧い配役だと思います。 ただ、米国人には周知の人物らも日本人のわたしには誰なのか理解に苦しいことが多々あって、多すぎる人物の整理ができていないことが観辛く感じました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-12-06 23:33:05)
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