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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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1001.  スウィングガールズ 《ネタバレ》 
田舎の高校の吹奏楽部が傷んだ弁当を食べて食中毒で部員が一人を除いてダウン。 その原因を作ったド素人集団がビッグバンドジャズに挑戦するドタバタコメディ。 補習逃れのために嫌々やってた連中が次第に音楽の魅力にのめりこんでいく様子が楽しい。 ダウンしていた正部員が復帰して、おもちゃを取り上げられた子供のように泣き出す姿がかわいい。 この手の学園青春ものは、「がんばっていきまっしょい」「シムソンズ」と同じく舞台が田舎でないとしっくりこないが、この作品も山形弁と田舎の風情がいい具合にハマっていた。  矢口史靖監督は『ひみつの花園』もそうだったが、笑いのセンスがいい。 ヤンキー風の二人のフォークソング、猪に追われるストップモーション、土手から豪快に転げ落ちる自転車少年、竹中直人演じるジャズ初心者の指導教師。 コミカルシーンがあちこちに散りばめられていて笑える。 ストーリはマンガチックでご都合主義の突っ込みどころも散見。 男と遊び歩いてた連中が練習もしてなかったのに4人の演奏に見事に加わったり、応募忘れの音楽祭に急遽代役での出場が当日決まったり。 理屈に合わないところがたくさんあるので、それに引っかかっていると楽しめない。 あくまでマンガチックなコメディとして、ご都合主義を押し切るノリとパワーを楽しめるならこの作品が大好きになる。 ステージ最後の演奏曲「シング・シング・シング」は、思わずノリノリでスイングしてしまうくらいの勢いと楽しさを感じた。 「すべての人間は二種類に分けられる。スウィングする者と、スウィングしない者だ」 会場にジャズのリズムの拍手が広がったときは鳥肌が立つ。 ジャズにはいままで関心がなかったが、この映画で興味を持ってしまった。
[DVD(邦画)] 9点(2014-03-01 23:18:46)(良:1票)
1002.  イヴの総て 《ネタバレ》 
1950年の作品なのに古さを感じさせないおもしろさ。 そこに人間の普遍性があるからだろう。 『十二人の怒れる男』を観たときと似たインパクトがあった。 古典的名作であることは知っていたが、タイトルからイメージしていたストーリーとはまったく違っていて良い意味で裏切られた。 物語の背景がネタバラシされた後で聞く受賞スピーチの白々しさがすごい。 冒頭から最後のオチまで非常にうまく作られており、無駄のない構成、緻密な人物描写にアカデミー作品賞にふさわしい映画だと感心させられる。 ベティ・ディヴィスが往年のスター女優マーゴを演じて、なんて嫌な女なんだと思っていたら、それがかわいく思えるほどの計算高く腹黒いヒロインに舌を巻く。 前半は健気に思えたアン・バクスターが、次第に世にも怖ろしい女に見えてくる。 このヒロインがコロンボの『偶像のレクイエム』に往年の大女優役で出ていた人だとはまったく気付かなかった。 新人女優役で出ていたマリリン・モンローが若い。
[DVD(字幕)] 8点(2014-03-01 22:07:25)
1003.  Wの悲劇 《ネタバレ》 
「顔ぶたないで。私、女優なんだから」「私、お爺さまを殺してしまった!」 印象的な場面をネタにしたWの悲劇ごっこが流行った記憶が。 ストーリーは野心を抱いた女優の業を描いた『イヴの総て』を思い起こさせる。 薬師丸の人気絶頂期の作品だけど、ここでの存在感では三田佳子に押されている感じ。
[地上波(邦画)] 5点(2014-03-01 15:21:38)
1004.  戦国自衛隊
角川映画全盛期の豪華キャストが目を引くものの今観ると、ちゃちな生首、わざとらしいアクション、違和感のある挿入歌や臭い演出など古臭さを感じさせる突っ込みどころは幾つもある。 やっぱり半村良の原作のほうがずっといいけど、時間的な制約から省略されて設定が弱くなったのは仕方のない面も。 細かいことにすべて目をつぶればそれなりには楽しめる。
[DVD(邦画)] 4点(2014-03-01 15:20:28)
1005.  旅立ちの時
リバー・フェニックスのスター性が十分にうかがえる。 ただ、ストーリーが少し物足りないので、泣くところまではいかない。 弟があまり出てこなかったが、家族のつながりを出すならもっと絡みがあってもよかった。
[DVD(字幕)] 6点(2014-03-01 10:07:55)
1006.  トレマーズ
B級モンスターパニック映画だが、それなりに楽しめる。 人が次々に襲われて殺されてるんだけど、登場人物に能天気なところがあり、田舎のどこかのほほんとした雰囲気の中で物語が進むので重苦しくない。 パニック映画なのに怖くなく、コミカルな軽さとユーモアがあって冒険活劇に近い。
[DVD(吹替)] 5点(2014-02-25 19:15:13)
1007.  シン・シティ 《ネタバレ》 
アメコミの実写版とは知らずに観たが、まるでゲームを見ているようでストーリーにまったく乗れなかった。 3つの話がリンクしているのかと思えばそうでもなく、後に残らない。 途中でタランティーノっぽいところもあるなという印象も受けたが、やはり一部関わっていたようだ。
[DVD(吹替)] 3点(2014-02-24 00:15:03)
1008.  ワイルドバンチ
他の西部劇とは一線を画したサム・ペキンパーらしい西部劇。 描かれるのは殺伐とした世界の中で無法者たちの生き様、人生の黄昏時を迎えて散り際を悟った男の美学。 バイオレンス描写に定評のある監督だが、今見るとさほどインパクトはない。 この監督に影響を受けたタランティーノや、邦画では深作欣二など同系列のものを先に幾つも見てしまったからか。 同年に公開された『明日に向って撃て!』派の自分には、琴線に触れるほどではなかった。
[DVD(字幕)] 5点(2014-02-23 13:35:03)(良:1票)
1009.  決断の3時10分 《ネタバレ》 
序盤で酒場の女がベンに言った「一度会っただけで忘れられない人もいる」との言葉は、終盤のベンとダンの関係を示唆しているよう。 リメイク版ではベンが手下にボスとしてありえないような行為をして強い違和感を覚えたが、オリジナルにはそういう無理なところはなく自然な流れとなっていた。 ただ、人間関係や人物の背景、物語の起伏ではリメイク版は改良されている。 オリジナルは息子たちが序盤以降は登場しないので、ダンがベンの誘いを拒絶する理由が伝わりにくくなっているような…。 全般的にあっさりしすぎで、アクションシーンも少ない。 不敵で魅力的な悪役のボスと主人公のリメイク版を先に観てしまったのでインパクトが薄れて純粋に楽しめなかったかもしれない。
[DVD(字幕)] 5点(2014-02-19 19:12:30)
1010.  アルカトラズからの脱出 《ネタバレ》 
実話を元にした長所と短所が同居しているように感じた。 ドキュメンタリーのようにリアルで実際の逃走劇を想起させる反面、物語としては淡々として盛り上がりに欠ける面も。 余計な演出を極力排した硬派な作りは玄人好みで評価の分かれるところだろうが、自分にとっては地味であっさりしすぎて物足りなかった。 脱獄ものとしては方向性が逆の『大脱走』や『ショーシャンクの空に』『パピヨン』にエンターテイメント性やカタルシスの面で惹かれるし、同じような静かでリアルな緊張感なら『穴』のほうがインパクトがある。
[DVD(字幕)] 5点(2014-02-17 20:16:16)(良:2票)
1011.  カプリコン・1
見る時期に左右される作品か。 公開当時としてはタイムリーでリアルなんだろうけど、今見ると粗が目に付き、鮮度を失う類の映画に思える。 偽装工作は子供騙しに見えるし、追っ手の詰めの甘さも相当ご都合的。 車の暴走やヘリとの空中戦は見応えあり。 ラストはその後の展開が容易に想像できるのであの切り方でもアリかと。
[DVD(字幕)] 5点(2014-02-16 20:59:30)(良:1票)
1012.  コレクター(1965) 《ネタバレ》 
日本にも似たような監禁事件を元にした濡れ場やヌードを売りにした映画が出ているが、こちらは名匠ウィリアム・ワイラーのサイコサスペンス。 一方的に愛を強制する犯人と何とかして脱出しようとする被害者の心理戦に焦点を当てている。 犯人は愛する女性に執着するストーカーのようなものかと思えばそうではない。 ラストを見ればその女性でなくてもよかったということで、まさにコレクター。 これでは被害者女性がとことん救われず、犯人の罪の深さが際立つ。 でも、こういう奴って罪の意識はまったくないからタチが悪いし気持ち悪い。 ヒロインがそれほど魅力的じゃなかったのは残念。
[DVD(字幕)] 6点(2014-02-15 11:59:24)(良:1票)
1013.  バッドサンタ 《ネタバレ》 
コーエン兄弟が製作に絡んでいるだけに、一風変わったクリスマスもの。 子どもの夢を打ち砕くクズ男サンタとデブのいじめられっ子の交流。 この二人を含め、金庫泥棒の相棒である小人症の黒人、認知症のお婆さんなど、登場するのは一癖あるキャラばかり。 ブラックジョークが効いているのだがあまりツボにはまらず、乗り切れなかった。 コメディ要素は泣きのツボと違って人によって好みが広くバラつくし、合わないと笑えないものだから。 ラストの強引な超ハッピーエンドもどうかと。 この手の主人公は少し哀愁のある終わり方のほうがふさわしいような気がする。
[DVD(吹替)] 5点(2014-02-14 01:10:37)
1014.  マネーボール 《ネタバレ》 
実話ベースなのでシオンビやデーモンなどスター選手のトレードの内幕を垣間見るようでおもしろい。 実際の映像も挿入されており、MLBファンなら見覚えのある場面も出てくる。  メジャーと日本のプロ野球との違いは知識として知っていたが、選手を商品として売り買いするドライスティックな交渉や監督とGMの関係など、映画でよりリアルに感じることができた。 GMが選手起用や現場にあれだけ口を挟めば、監督はさぞかしやりにくいだろう。 ビリー・ビーンがレッドソックスからの破格の条件の誘いを断っていたのは意外だった。  アスレチックスのような貧乏球団はスター選手がすぐに流出して地味なメンバーとなるので、地元民でなければ愛着がわきにくい。 どうしてもスター選手の集まる華やかな球団に関心が向いてしまうのは仕方ない。 ただ、これを観るとヤンキースが他球団から金にものを言わせて選手を強奪する「悪の帝国」と憎まれるのもわかる気はする。 第三者的にはヤンキースのほうが観ていておもしろいのだけど。 ドキュメンタリーにしても良さそうな内容だが、ドラマとしては格別なものではないのでMLBに関心のない人なら退屈するかもしれない。 逆に、詳しい人ならチーム編成の根幹となるセイバーメトリクスについてもう少し触れてほしいところで物足りない面があるかも。
[DVD(吹替)] 6点(2014-02-13 18:06:23)(良:1票)
1015.  素肌の涙 《ネタバレ》 
『レザボア・ドッグス』でオレンジを演じたティム・ロスの初監督作品。 仲睦まじく見えた家庭だったが、弟が姉と父との異常な関係に気付いたことから崩壊へと向かう。 赤ちゃんが産まれたばかりだというのにとんでもない父親で、姉を慕う弟が殺したくなる心情もわかる。 真実を突きつける弟に逆ギレして罵倒する父親の姿は、おぞましく呆れかえるばかり。 姉弟の前でヌケヌケとシラを切る醜態には、親の責任や尊厳は微塵も感じられない。  終始静かで重い空気の中、進んでいく物語は、緑の大地に覆いかぶさるような曇天とマッチしている。 海岸沿いの寂寥感あふれる風景が、禁忌の生々しい傷をリアルに浮かび上がらせるかのよう。 それまで演技経験のなかった18歳の新人ララ・ベルモントが瑞々しくて魅力的で、大抜擢されたのも納得の存在感。 映画界でもっと活躍してもいい素材に思えるのに、以降これといった作品に出ていないのがもったいない。 たまたま街でスカウトされたらしいが、本人に女優としてやっていく意志がそれほど強くなかったのだろうか。
[DVD(字幕)] 7点(2014-02-11 23:37:21)
1016.  必死の逃亡者 《ネタバレ》 
巨匠ウィリアム・ワイラーの作品だけに期待したが、ハードルが上がりすぎたのか肩透かし気味に。 同監督の『ローマの休日』や『ベン・ハー』は今観ても色あせずに感動するが、こういったサスペンスとなると古い感じがする。 最近のサスペンスを見慣れたせいかストーリー的にハッとするところもなく、拳銃から弾を抜いた時点ではオチが見えてしまったし。 役者に思い入れがなければよくあるような展開で特に惹かれるものはなかった。 製作年を考えると後のお手本的な作品といえるんだけど。
[レーザーディスク(字幕)] 5点(2014-02-11 16:23:51)
1017.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》 
タランティーノらしい西部劇。 それぞれのキャラが立っていて、ディカプリオの悪役挑戦も見どころだが、黒人執事の憎々しさなんて見事。 一発当たるごとに血しぶきが飛ぶ生々しさで、バイオレンスシーンの迫力もさすが。 ただ、黒人の主人公にしびれるほどの魅力がない。 名作西部劇では主人公のカッコ良さに憧れたものだけど、それがないのは物足りない。 その代わり、殺された相棒のシュルツは魅力的だったけど。 シンプルな話なのに三時間近くの長尺にもかかわらず退屈しないエンターテイメント作品に仕上がっている。
[DVD(吹替)] 7点(2014-02-10 19:45:56)
1018.  3時10分、決断のとき 《ネタバレ》 
強盗団のボスが不敵で魅力的。 破綻の崖っぷちにある牧場主との交流も引き込まれる。 3時10分に向かってどうなることかと思えば、ラストがいただけない。 ボスを助けようと駆けつけた手下たちに対してありえない行為。 忠誠を尽くすチャーリーよりダンとのにわかな友情が優先されるのか。 そういうストーリーにするなら、もっと説得力のある前フリが必要。 序盤にヘマをした手下をあっさり殺す場面はあったけれど、チャーリーらはボスに忠実だったのに。 ダンにそこまで肩入れする理由もベンの持つ過去と重ね合わせてくれたら良かったが、そこも弱かった。 やむをえないと思わせるだけの描写はなかったので腑に落ちない。 あれでは気に入らないものは何でも後先考えずに消してしまうということで、それまで器の大きさを感じさせたボスに対する好感が吹き飛んでしまった。 もともと一人だけ捕まったのも酒場の女と情事に耽っていたというヘマからなんだし、ボスとして筋が通っていないような。 また、クリスチャン・ベールはイケメンすぎて最初からダメ男には見えないのが惜しい。
[DVD(吹替)] 6点(2014-02-09 15:20:00)
1019.  クラウド アトラス 《ネタバレ》 
時代の異なる六つのストーリーが並行して描かれるが、輪廻転生をテーマにしながらそれぞれのストーリーに因果応報のような関連性をあまり感じない。 なので、見終ってすっきりした感じはなく、一人何役もやっていることもあって混乱してしまった。 解説サイトを参照して整理がついたが、見直さないと一度きりでは六つのストーリーを全部把握するのは難しい。 奴隷解放に尽力した夫婦が、違う時代でもクローン解放に関わって恋愛関係に。 かと思えば、メインキャストのトム・ハンクスの人生は、六つの時代の生まれ変わりに因果関係が認められない。 必ずしも前世の業が影響するわけでもないようで、作品を通しての規則性、法則のようなものが見出せず、「カルマ」がアバウトなものになっている。 ストーリーの整合性よりも、役者の特殊メイクによるアッと驚くような変化に力を入れたせいだろうか。 世界観はおもしろいんだけどやりきれていない感じで、時間も3時間近くあるので疲れる。  とは言え、もう一度見直していろいろ確認してみたくなる映画ではある。
[DVD(吹替)] 5点(2014-02-08 18:00:38)
1020.  夢売るふたり 《ネタバレ》 
西川美和監督の「ゆれる」がおもしろかったので期待したが、見終わった時すっきりしなかった。 自分にとって感情移入しにくい設定だったのもあって、いまいち乗れなかった。 最初は特別イケメンでもない男が都合よく結婚詐欺をポンポンと成功させるところから、シンプルなコメディかと思わせる。 ところが、どんどんブラックテイストでシリアスな展開に。 人間の心の深淵をえぐり出すのがこの監督は得意なようだ。 複雑な妻の心情が女性監督らしい細やかな描写で表される。 これがセリフ以外の描写で訴える部分が多く、あえてそうした作りにしているのだろうけど不親切なところが散見される。 説明しすぎでくどいのも嫌だが、不親切すぎるのも曖昧でモヤモヤが残る。  冒頭火事になったシーンで、夫が唯一店から持ち出したほど大事な包丁。 その包丁が夫婦の崩壊を象徴するアイテムとして効果的に終盤で登場。 子持ち女の家に持ち込まれた包丁に、妻の心がかき乱される様がセリフなしに語られる。  ラストの妻の表情は、観る人にいろいろ想像してくださいと放り投げたもの。 この映画は観る者の想像を広げるためにあえて描写を省略させているところが幾つもある。 例えば、夫婦に子どものいなかったのが気になったが、それに関する夫婦のセリフや直接的な描写はほとんどない。 全般的に細かい示唆は散りばめられているが、受け止め方によって違った解釈が可能なところも。 意図的にあれこれ省略して不親切になっているのはわかるのだが、少なくともラストを曖昧なまま終わらせてほしくない。 「ゆれる」のラストもそうだったけど、都合のいいように受け取ってくださいと逃げているようにも感じられ、このやり方は好きじゃない。
[DVD(邦画)] 5点(2014-02-06 00:04:35)
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