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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

●今週のレビュー
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1081.  ステート・オブ・グレース
はじまりはマンハッタンの景色からショーン・ペンの顔を捉えてゆく。ニューヨークって所はもうそれだけで映画的だ。キャストがかなり魅力的なのだが、さらにその魅力をしっかりと映し出そうとするかのようにやたらとアップの顔ばかりを何度も映す。その部分が映画的じゃない。最悪なのは暗がりのシーンで、魅力的な背景が映されないだけでなく、暗すぎてほとんど影しか見えない状態でもアップで撮ってるところ。このキャスト、ニューヨークの裏通りにただ立っているだけでも様になるのに、そして実際そんな魅力的な画もあったのに勿体無い。ラストのスローモーションは見てられない。
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-02-07 10:56:27)
1082.  インファナル・アフェア
香港ノワールの独特のニヒリズムが発する臭さを継承しつつも、その臭さをぎりぎりのところで抑え、より洗練されたドラマに仕上げたストーリーが好評を得ているのだと思うが、個人的にはもっとドンパチが見たかった。臭いドンパチが見たかった。モールス信号は無理があるけど面白い。若き日の姿はもうちょっとなんとかならなかったのか。それからケイタイはマナーモードにしましょう。
[DVD(字幕)] 5点(2007-02-06 13:12:42)
1083.  ディパーテッド
題材から、これならスコセッシも本領を発揮できるんじゃないかと、期待半分不安半分で鑑賞。オリジナル版を観ている者はまずマット・デイモンがアンディ・ラウのように「善」と「悪」の間で、いつ揺れ動くのかを待ち、結局ただ保身のためだけに行動することにがっかりするだろう。でも個人的にはそんなかっこ悪くてドラマチックじゃない脚色が気に入った。スコセッシをちょっと見なおした。 でも期待するものでもなかった。銃撃戦で『マイアミ・バイス』を思いおこした。『マイアミ・バイス』を彷彿させたのではなく、マイケル・マンならもっと派手でかっこいいシーンになったのにと思った。しかし『ゴッドファーザー』をリアルじゃないと断じたスコセッシなら当然ともいえる。じゃあ、『グッドフェローズ』のギャングの恐怖を、『タクシードライバー』の撃ちあいの衝撃を再現できたのかというと全くできていない。一方でディカプリオもニコルソンもかっこいい。でもそのかっこよさを前面に出さない。なぜならかっこいいことはリアルじゃないから。でもかっこいいではないか。ものすごく中途半端。スコセッシは観客に受け入れられる映画を研究していくうちに自分本来の持ち味を忘れてしまったように思う。と書いたがスコセッシに過剰な期待をしなければけっこう楽しめたような気もしないでもない。
[映画館(字幕)] 6点(2007-02-05 12:05:12)(良:3票)
1084.  ライフ・イズ・ミラクル
犬と猫が喧嘩するところがありましたが、べつに犬と猫の喧嘩のシーンというのでなく、役者が演技している傍らで喧嘩をしているわけなんですが、当然犬と猫は喧嘩をしなさいという支持のもと喧嘩をしているわけではなく、勝手に喧嘩をしているのだと思うのだが、こういう動物の使い方は好きだ。この犬と猫がいたるところでいい味を出している。クストリッツァの作品を被う突き抜けた陽気さのひとつの小道具として動物は欠かせないものとなっているが、この作品もまた効果的に機能しているように思う。そしてその「陽気さ」に常にまとわり付く「戦争」が『アンダーグラウンド』のように「陽気さ」をただの陽気さではなく悲しみを内包した深みのある陽気さへと昇華する。ただし、やっぱり長い。エピソードがあっちいきこっちいきして、しかもその一つ一つが長い。この監督のどの作品にも感じるのだが、いらないエピソードが多すぎる。尺を半分くらいにしてくれたら傑作だと思う。かもしれない。
[DVD(字幕)] 6点(2007-02-02 12:52:26)
1085.  黒猫・白猫
『アンダーグラウンド』で見せたハイテンションなノリ、独自の世界観をそのまま継承して描くクストリッツァ・ワールドは、たしかにパワフルだし見ていて楽しい。とくに結婚式のシーンのたたみかけるようなドタバタぶりは圧巻。でも、どうにも性に合わないのだろうか、疲れるんです。『アンダーグラウンド』の悲哀を内包したドタバタではなく、ただドタバタしているだけで、しかも延々と続けられると楽しいはずなのに退屈になってくる。もう少し尺を短くしてくれるといいんですが。
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-02-01 12:53:04)
1086.  アンダーグラウンド(1995)
クストリッツァのドタバタ演出の完成形。体制に翻弄される人々を描くにとどまらず、自らのエゴに翻弄される人間の悲しき性をどこまでも賑やかに映し出す。賑やかであればあるほどに、テンションが上がれば上がるほどに、悲劇が浮かび上がる。賑やかさがむなしさを共有する。他のクストリッツァの映画と同じような演出に見えても、この作品のハイテンションは常に悲哀を内包していて実に効果的といえる。物語の顚末がまた、それまでのハイテンションの中の悲しみをいっそう引き立てる。それでも正直、長さを感じた。退屈に感じたところでラストで盛り返してくれたけど、やっぱ、実際の時間も長いし、さらにその間ずっとテンション高いままなので余計に長さを感じた。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-31 13:46:20)
1087.  アリゾナ・ドリーム
この監督は、とにかく細部を脈略のない物で埋めようとする。そのガチャガチャ感が魅力なのだろうしオリジナリティなのだろうけど、個人的にはどうもダメ。なぜ黒豚なのか、なぜアコーディオンなのか、なぜタバコを3本いっしょに吸うのか、、それらに意味はあるかもしれなくて私が読み取れないだけかもしれませんが、物語上、あるいは画面上に意味のあるものとしてそれらがあるようにはどうしても見えず、ただ奇抜にするためだけにあるように思えてしまう。そのセンスが私好みであればまた話も変わってくるのでしょうが。『レイジング・ブル』『北北西に進路を取れ』のシーンは面白かった。
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-01-30 13:29:10)
1088.  パパは、出張中! 《ネタバレ》 
米アカデミーの外国語映画賞とカンヌ・パルムドールを獲っちゃってるらしい。たしかにここで描かれる時代のユーゴスラビアの政治体制に翻弄される家族の描写は、時代が様変わりした今でもある意味においては普遍性を持ち、人生に介在してくる政治がいかにその人生に影響を及ぼすかが痛々しく表現されている。そしてそんな体制に自己を装いながら強く生きる様のその奔放さに後のクストリッツァの原型を見る。ただ、僻地へと送られた主人公のどこかあっけらかんとした生活の描写に対して、主人公を逮捕した義兄と妹との深い溝、そして密告者である元愛人がラストのくだりで自殺を図るシーンの痛々しさはどうだろう。体制につく人間もまた翻弄されるというのはわかるが、ここだけ重すぎるような気がする。
[ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-29 13:10:48)
1089.  帰ってきたドラキュラ 《ネタバレ》 
大司教の娘を襲うドラキュラに無神論者のボーイフレンドが挑む。ドラキュラが十字架を苦手とするのは十字架が正義の象徴であるから。つまりキリスト教が正義であるという世界観が大前提となっている。この作品はドラキュラと戦う相手を無神論者とすることでより鮮明にそのことを打ち出す。さらにドラキュラを抹殺するためには杭を打ちつけるときにキリスト教の祈りをささげなければならないという、とってつけた約束事を加えることで無神論者の勤勉で勇敢な若者を強制的にキリスト教信者へと導くのである。なんだかなぁ。娘を想う気持ちが悪を打ち負かす、、これでいいのに。あと、セットがチープ。それにドラキュラはいつも下僕を使うので本人はあまり活躍しない。登場したと想ったら誰かが来てハッとして逃げる。この「ハッ!」とするときの顔が小心者のように思いっきり「ハッ!」としてて笑える。ようするにこのドラキュラは人間味に溢れすぎててあんまり怖くない。むしろ可愛い。クリストファー・リーのドラキュラを楽しむ、という意味ではいいかもしれない。
[DVD(字幕)] 4点(2007-01-26 17:41:03)(良:1票)
1090.  吸血鬼ドラキュラ 《ネタバレ》 
ドラキュラ映画初カラー作品にして超ヒット作。でもこれってこの作品より20年以上前に作られた『魔人ドラキュラ』のパロディでしょ。ま、それはそれでよくってなかなか上質なパロディだと思った。まず冒頭、女吸血鬼とドラキュラがまるで獲物を取り合う狼のように牙をむき出しにして怖い形相で対峙するシーンは、いきなりの見せ場に嬉しくなりました。その怖い形相ってのがなぜだか笑えて、そうゆう意味でも楽しいシーンで無性にワクワクさせてくれるシーンでもあります。その後も、とにかく展開が早く無駄がない。そもそも始まりからヘルシングの刺客の隠密行動だったわけですから、最初から最後までドラキュラVSヘルシングが描かれているわけです。お互いが先を読み、裏をかく、そんな戦いが今見てもけっこうスリリング。もうちょっとドラキュラが怖かったら、というか怖い演出があったら言うことなかったのですが。
[ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-25 16:58:46)
1091.  魔人ドラキュラ
原作をはじめ、これまでのドラキュラ映画にない、全くのオリジナルのドラキュラ像を作り出しだしたにもかかわらず、それが今のドラキュラ像に定着してしまっていることにまず驚く。それほどにこの作品のドラキュラは魅力とインパクトを持っているということになる。黒スーツをきちっと着こなした紳士、そのうえ男前という、魔物とは相反する容姿が当時の人たちを怖がらせ魅了させたことはじゅうぶん想像できる。ドラキュラ城の素晴らしすぎるセットとそこにたたずむ紳士ドラキュラがゴシック感をかもし、カメラをほとんど動かさずに撮ることで静かな緊張感を生み、ドラキュラの目に光を当てることだけで魔性の力を表現していることもキャラクターを逸脱させない巧みな演出だと思った。ドラキュラのしもべと化し精神病院に入っている男が物語を進める上で重要なキーとなるのですがちょっとオーバーアクトに感じました。が、静かなドラキュラとの対比で退屈感を出さないための演出だったのかもしれません。キャラクター重視の娯楽作品ですが、トーキー初期ゆえの落ち着いた雰囲気は今の着飾った娯楽作品にはない味わいだと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-24 13:25:09)
1092.  吸血鬼(1931)
ストーリーはわけがわからん。他の方のレビューを読んで理解しようと思ったら、エスねこさんのせいで余計にわからんようになってもうた(笑)。ドライヤーの初トーキーらしいがほとんどセリフなし。吸血鬼映画なのに吸血鬼が姿を見せない。ストーリーを構築しようとはせず、イメージの羅列が淡々と描かれるといった感じ。で、そのイメージの羅列から漠然としたストーリーが浮かび上がる。物語より映像が先にある。ゆえに一つ一つの映像が強烈なインパクトを持つ。釜を持つじいさん、土を掘る、あるいは埋める影、人と影のコラボレーション、棺の中の主人公とそこからの目線で捉えた風景、凄まじきおが屑の生き埋め、、、。これが映画。これこそが映画。なんだと思う。
[DVD(字幕)] 8点(2007-01-23 15:52:15)
1093.  吸血鬼ノスフェラトゥ(1922)
数多くのドラキュラ映画の中でダントツに怖い。というよりこれ以外はあまり怖くない。その怖さの要因にマックス・フォン・シュレックの容姿がまず上げられるのは言うまでもないが、その恐怖の容姿を纏った吸血鬼に人を襲わせて怖がらせるようなその場しのぎの恐怖演出などせず、ただ立っている、ただ歩いている、ただ向かいの窓からこちらを見ている、それ以外は想像させることで恐怖を駆り立てる。恐怖の想像を助長する影の演出が効いている。そして他の多くのドラキュラ映画は吸血鬼にスポットが当てられるが、この作品はこれほどの怖い容姿を有しているにも拘らず、人々の恐怖心にこそスポットが当てられる。町中が、国中が、死におびえ、窓を閉めて閉じこもる描写、運ばれる棺の列に見るその恐怖の現実性、ヨーロッパ人のペストの記憶とそれらを吸血鬼に結びつけるストーリー構成。怖い!そして巧い!と唸らされる一本。
[DVD(字幕)] 8点(2007-01-22 13:18:35)(良:1票)
1094.  ロイ・ビーン 《ネタバレ》 
子供の頃にテレビで見たっきりで大好きな映画だったのですが、ヒューストン生誕100年の昨年、ようやく再見することが叶いました。やってることはかなり残酷なのですが、冒頭で主人公が襲われ、金を巻き上げられる一連のシーンをサイレント喜劇を彷彿させる早送りとコミカルな音楽で見せるというとんでもなくアンバランスな演出を催すことでこの映画の残酷な面、主人公の残虐な面を「映画」と割り切って笑顔で迎え入れることができます。そして会ったこともない一人の女優をひたすらに愛し続ける主人公の無邪気さと正直さが、この身勝手な主人公を愛さずにはおれなくする。どうやったって会えないことがこの男に下された刑罰なのかもしれません。彼がいなくなった彼がいた場所に女優がやってくるといういかにもな、そして安っぽいドラマのようなシーンがなぜか子供の頃は好きでした。一度去り、再び帰ってくる「破壊」のシーンは脚本のジョン・ミリアスならではの容赦の無さがあり、イーストウッドの西部劇にも通じる「主人公の怖さ」を堂々とさらけ出している。数十年ぶりに見てもやっぱり大好きな映画でした。
[映画館(字幕)] 8点(2007-01-19 12:04:07)
1095.  荒馬と女
家族と別れ、久しぶりに会う子供にすら見限られる、時代に取り残されたカウボーイ。別れた妻の思い出にしがみつき、徐々に戦争の傷を露にする相棒の男。途中参加の今で言うところのフリーターのマザコン男。自由で明るい国アメリカに潜む矛盾と挫折。常に現代社会に潜む病巣にメスをいれるアーサー・ミラー。その彼が妻モンローのために役を追加しアレンジしたのがこの作品。大人の美しい女。中身は純真無垢な少女。開けっぴろげで心優しく感情豊か。そのギャップから情緒不安定と見られる。その美貌ゆえに結婚離婚を繰り返す。不安定さが加速する。男たちがそれぞれに傷を抱えるように、彼女も傷を持つ。しかもその傷がモンロー本人が抱える傷と一致しているから演技も迫真をおびる。しかし美しい女の追加は物語をチグハグにし、視点もバラバラでまとまりのない作品にしてしまった。ただこのチグハグさ、まとまりの無さが妙に好き。このチグハグさがモンローその人とリンクしてしまっているからなのかもしれない。馬を捕らえるシーンの右往左往がこのチグハグさを助長しているようで印象に残った。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-18 15:54:12)
1096.  アフリカの女王 《ネタバレ》 
けして若くはない二人の男女に降りかかる危機また危機。といっても目的を阻止させられるという意味での危機であって、その目的に必然性を感じ得なければ見ている側はどうしたって「この二人はアホか」となってしまう。しかし戦争の記憶がまだはっきりと残された当時のアメリカ合衆国ならば、軍人でもなく若くもなく強くもないアメリカ人のこのミッションインポッシブルには大いに沸いたのではないだろうか。ドイツ兵をとことん悪者にしたアドベンチャー映画にハラハラし、不器用な中年男女の恋愛にヤキモキし、二人の目的のその突拍子のなさに驚き、ラストで拍手喝采。そうゆう意味では時代を考慮しなければいけない作品で、普遍性にはかなり欠ける作品といえる気がします。仮に目的が「戦う」ではなく「逃げる」ならば今でも楽しめるような気がしますが、それだと当時は全然受けなかったでしょう。
[ビデオ(字幕)] 4点(2007-01-17 16:34:52)(良:1票)
1097.  黄金(1948)
ボギーの金に目がくらむそのわかりやす過ぎる豹変ぶりといい、ウォルター・ヒューストンの人生を達観したあまりによく出来た人間ぶりといい、ややキャラがたちすぎの感があるにもかかわらず、その両極端な二人の思考を少しずつ併せ持つティム・ホルトが、観客の視点を共有しながら二人の間を行ったり来たりすることで絶妙なバランスをとり、最後までハラハラさせながら見せてしまう。ということでまず断然、脚本が素晴らしい。そのうえでボギーのぎろっと鋭い眼光をうまく活かした負に導かれる人物造形のうまさと、ウォルターの陽気な高笑いを印象的に映し出した爽快な画によって、この作品は実に豊かな映画へと昇華した。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-16 17:09:58)
1098.  キー・ラーゴ
『マルタの鷹』同様にどこか緊迫感に欠けるのはボガートのクールなキャラのせいだろうか。いくらアメリカ軍将校という設定でも、丸腰の人間が銃を持つギャングと対峙すればもうちょっと怯んでくれないと。いや、そもそも足の不自由なバリモアも若き未亡人バコールも全然怯まない。これがハードボイルド映画ならいいが、そうじゃない。反対にギャングの親分G・ロビンソンはハリケーンにびびりすぎだってば。人質もこの親分を見習ってびびらなければ。南国の暑さも「暑い暑い」とセリフにあるだけで全く暑さが伝わらない。ホークスの『三つ数えろ』の温室でのボガートの汗がにじむシャツのように、ちょっとの工夫でその暑さは表現できるのに。
[DVD(字幕)] 4点(2007-01-15 15:44:51)
1099.  ギャング・オブ・ニューヨーク
移民、ギャング、ニューヨークとくればスコセッシ。でも初期のスコセッシはここにはいない。ニューヨーク創成期の一代絵巻なんてスコセッシには向かない。もっと小さく狭くいってほしい。大作を作るならもっとユーモアのセンスを磨かなくては。アカデミー賞を獲りにいくのはべつに構わない。でもこの作品はそんな想いが透けて見えてなんとも痛々しい。無難な出来なのかもしれないが消極的にも見える。
[DVD(字幕)] 3点(2007-01-12 13:41:52)(良:1票)
1100.  カジノ
スコセッシはこのあたりから大作志向へと転じたのだろうか。同じくデ・ニーロ、ペシのコンビで見せた『レイジング・ブル』『グッドフェローズ』と比べてもかなり演出が大味になっているような気がする。シャロン・ストーンはなかなかのはまり役のうえ、デ・ニーロ、ペシが彼女をうまく引き立てていたと思う。ただ三者の人物像にしたってやっぱり大味演出で繊細さに欠ける。この後、スコセッシの映画はどんどんストーリーが壮大になってゆく。それと同時に一瞬の画の煌きが失われてゆく。
[ビデオ(字幕)] 5点(2007-01-11 12:23:19)
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