1121. ワンダー 君は太陽
《ネタバレ》 生まれながらの奇形ということで差別や偏見の目に晒されながら、家族の温かく根気強いフォローもあって明るく前向きに生きる少年。 ハートフルでウェルメイド、学校の視聴覚教材にもなりそうな映画だけれど、面白いかどうかはまた別の話。 太陽が照り続けるより陰影もしっかり感じられる物語のほうが切なさがあって個人的には好み。 [DVD(吹替)] 4点(2019-06-30 23:44:35) |
1122. ベイビー・ドライバー
《ネタバレ》 時を経ても劣化せずに面白い映画はあるが、これは今時の音楽やスタイリッシュなものをウリにしているように感じられるだけに、流行外れのキマリの悪いものみたいになりそうな気が…。 クライム映画は好みだし、キャラの立ったギャング仲間との闘いやカーチェイスには迫力があるのだけれど、肝心のストーリーにはたいして惹かれない。 雇い主のドクがベイビーを身を挺して助けたのも、キャラがブレてるようにしか見えない。 [DVD(吹替)] 4点(2019-06-29 23:37:15) |
1123. 帝一の國
《ネタバレ》 原作の漫画は未読。 政治の世界を学園を舞台にして皮肉をこめたコメディにしているが、こういうのは2時間の映画でなくてもコントで十分か。 [DVD(邦画)] 4点(2019-06-28 22:31:36) |
1124. スラップ・ショット
《ネタバレ》 メガネの乱暴者ハンソン三兄弟はユニークだった。 そうしたキャラも含めて、アイスホッケーを舞台にした少年マンガのよう。 最後の試合だからラフプレーを封印しようとの提案に、チームの全員が同意したのが謎。 後半はラフプレーの評判を聞いて駆けつけたスカウト達が来ているのを知って元のラフプレーに戻ったけど、前半一方的に殴られながらもハンソン兄弟でさえ我慢しているのに無理がある。 でも、マンガ的コメディだから細かいところに引っかからずに笑い飛ばすのがいいようだ。 「明日に向って撃て」「スティング」のジョージ・ロイ・ヒルとポール・ニューマンのタッグなので期待値が高くなりすぎた。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-12-16 23:32:52) |
1125. 手紙(2006)
《ネタバレ》 犯罪者の弟に対する差別があまりにも露骨でリアリティを損なっている。 もっと特異な犯罪の家族だったとか、家族にも大きな責任があるとかならわからないでもないけど、そういうわけでもないし。 差別はあっても現実には潜在化されるものだが、それをドラマティックにわかりやすくデフォルメしたのが逆効果に感じられる。 それ以外にもいろいろ演出があざとすぎて鼻につく。 また、漫才をお笑いの素人が演じても妙な居心地の悪さを感じるだけ。 主人公を支える由美子のけなげさはすごいんだけど、演じるのがあの沢尻というのが何とも…。 どうしてもアレのイメージが邪魔してしまうし、下手な関西弁も引っかかる。 罪を犯した人間が、どれだけの人を不幸に巻き込んだかを実感するなら、それが罪を償うことにもつながる。 この兄はその点では救いがある。 でも、実際はそんなことができない人間だから悪事に手を染めた犯罪者のほうがはるかに多いのだろう。 凶悪犯罪を犯しながら言葉だけの反省で出所しても賠償金を踏み倒して自分は幸せな家庭を築いているなんてことを聞くと、不幸のどん底に落とされた人達の無念を思ってむなしくなる。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-11-30 22:08:24)(良:1票) |
1126. スパイ・ゲーム(2001)
《ネタバレ》 謎として伏せられたまま話が進む部分が多く、ビショップとミュアーの関係を説明するための回想シーンが多いので、なかなかストーリーに入り込めない。 ミュアーがビルの中であれこれ策を練って暗躍しているだけなので、スパイ映画としては動きが少ないのも物足りない。 ディナー作戦という名前でビショップはミュアーが助けてくれたことを悟るラストはオシャレだが、集中して見ていないとその前フリに気づかないので意味がわからなくなる。 一番印象に残ったのは、レッドフォードがブラピほど若かった頃の映像と思い比べてずいぶん年を取ったなと。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2018-11-29 23:09:43) |
1127. プロテージ/偽りの絆
《ネタバレ》 人はなぜ麻薬に溺れるのか。それは虚無感がきっかけ。 抜け出せないドラッグの恐ろしさを描きながら、虚無感をどう克服するかを考えさせる。 主人公が身近な二人を失ったことで虚無感から手を出した麻薬を、少女が捨てるラストに救いを作っている。 シンプルなクライムムービーかと思って見たが、ドラッグ撲滅キャンペーン的な要素も少しあったような。 特筆するほどのものはなく、2007年の映画の割にはちょっと昭和的な古さを感じた。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-10-03 20:38:13) |
1128. 人生の特等席
《ネタバレ》 イーストウッドもすっかりシワシワのお爺ちゃんになって、今回はMLBのスカウト役。 本物のMLBの迫力を知っていると、こういう映画でのベースボールのプレイは素人丸出しで、ドラフト1位の超大物スラッガー役のスイングなんてしょぼくて見ていられない。 仕事も家族も恋愛もすべてハッピーエンドに収まるまでのあまりのご都合主義には、見ているこちらが居心地の悪さを感じるくらい。 父娘がお互いを思いやりながらのすれ違いと関係回復は必殺の泣ける要素のはずなんだけど、まったく琴線に触れない。 でも、めちゃくちゃ嫌な性格の同僚スカウトがやりこめられるくだりはスッキリ。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2018-09-07 20:00:29) |
1129. エネミー・オブ・アメリカ
《ネタバレ》 わかりやすく派手にドンパチやり合っているけれど、国家機関のNSAが法案を通すために反対派を暗殺したり、邪魔者の抹殺を敵対国への特殊工作規模でこれほど大掛かりにやるのかという、かなり無理を感じさせるストーリー。 役者は適役で、陰謀に巻き込まれた弁護士にウィル・スミス、堂の入った悪人のジョン・ヴォイドに対し、主人公と組むジーン・ハックマンも負けず劣らぬクセ者ぶり。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2018-08-24 19:45:49) |
1130. ナイロビの蜂
《ネタバレ》 アフリカの映像には惹かれるけど、ストーリーはイマイチ。 妻が浮気相手と一緒にいたところを強盗に襲われ殺された事件のように見えたが、夫が製薬会社の陰謀だと突き止める。 でも、妻が製薬会社の疑惑を夫に何も話していないというのは解せない。 この夫婦の強いつながりが見えてこないし共感もできないので、夫の命を懸けた執念の追及にも入り込めない。 [地上波(吹替)] 4点(2018-08-22 22:46:13) |
1131. アウトロー(1976)
《ネタバレ》 南北戦争後を舞台にしたイーストウッド主演の西部劇だが、登場人物がごちゃごちゃしすぎてストーリーに入り込めない。 要は妻子を殺された男の復讐劇なのだが、余計なものを付け足しすぎてる気がする。 ロードムービーっぽいけれど、それも中途半端な印象だし。 西部劇は嫌いじゃないが、南北戦争やら機関銃やらが絡んだものはなぜか面白くなくなる。 フレッチャーが騙されて仲間を皆殺しにされながらも北軍の命令に従って主人公を追ったあたりもそのキャラがよくわからない。 なので、ラストでフレッチャーと主人公が分かり合ったみたいになったところで心に響かない。 ツバ吐きも「ウエスタン」のヘンリー・フォンダのように悪役がやるならいいが、主人公がやってもただ汚い印象。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2018-04-09 23:19:03)(良:1票) |
1132. スターシップ・トゥルーパーズ3
《ネタバレ》 シリーズ2作目で盛大に路線からズッコケた感があったが、1作目の主人公リコが今回復帰したこともあって外れた路線を修正している。 パワードスーツ装着のためのバイオスキャンでの男女の隊員の全裸での軽い会話も、シリーズ1の雰囲気を感じさせる。 1作目は軍隊とナショナリズムへの痛烈な皮肉がこめられていたが、3作目では宗教がテーマに大きく絡んでいるようだ。 バグの宗教に地球連邦総司令官が取りこまれたが、人類の危機をパワードスーツを操ったリコが救い英雄となる。 映画製作の年代的にパワードスーツはてっきりガンダムのモビルスーツのパクリかと思ったが、モビルスーツの元ネタがこのパワードスーツだったと。 SF小説には疎いので、原作の「宇宙の戦士」が1959年に既に刊行されていたとは知らなかった。 ただ、もう1作目のような突き抜けたインパクトはない。 シリーズものによくあることだが、2と3は不要で1だけで良かった印象。 [インターネット(吹替)] 4点(2018-03-25 19:52:35)(良:1票) |
1133. 第3逃亡者
《ネタバレ》 ヒッチコック得意の巻き込まれ型サスペンスだが、ロバートの飄々としたキャラでラブストーリーが並行し、重苦しいモードにはならない。 冒頭の男女のいざこざで犯人がその男だということは示唆されているので、見所は無実の罪を着せられた男がどうやってそれを証明するか。 最後は犯人の瞬きするクセで見つかるものの、そこに至るまでに粗い点がチラホラ目につく。 ロバートが法廷から簡単に逃げ出せたり、犯人が手がかりとなるようなホテルのマッチをコートに残すほど杜撰だったり。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-03-24 09:26:28) |
1134. ディーバ
《ネタバレ》 憧れの黒人オペラ歌手の盗み撮りテープと、売春犯罪組織を暴露する告発テープ。 二つのテープを巡って事件が進行するが、歌姫とのラブストーリーは必要だったのか。 事件にもっと直接絡んでくるのかと思ったが、絡んでこなかったし。 [DVD(字幕)] 4点(2017-12-29 00:52:48) |
1135. ペイルライダー
《ネタバレ》 頭に浮かんだのが新宿コマ劇場で主人公として無双する演歌スター。 その手の大衆演劇の西部劇バージョンのようだった。 主演・監督のイーストウッドがこれでもかというほど美味しいところを持っていく。 一人で悪徳保安官らをやっつけるは、母娘に本気で惚れられるは、村人たちにとっては天下無双の救世主。白馬に乗った騎士。 イーストウッドは確かに渋くてカッコイイのだけれど、内容自体は薄い。 悪徳保安官と過去に何か因縁があるようだが、何があったのかは結局わからずじまい。 [DVD(字幕)] 4点(2017-12-27 20:20:51) |
1136. トゥルー・グリット
《ネタバレ》 少女にあまり魅力を感じない。小生意気で気が強くて反抗的でもほっとけない魅力や可愛げがあって応援したくなるような少女ならいいのだが、小生意気でしっかりしすぎて可愛げもない。なので、復讐を果たせてよかったとは思うけど、ハラハラドキドキがない。 コーエン兄弟の西部劇にしてはそれほどアクも強くない。映像は綺麗だった。 [DVD(吹替)] 4点(2017-12-26 22:40:11) |
1137. クロッシング(2008)
《ネタバレ》 これって実話ベースであるなら、小説の方が感動できたかも。映像にするならドキュメンタリーで。 こんな風にすると感動の押し売りのような演出が鼻についてしまう。 一つ一つのエピソードは北朝鮮なら十分ありえると思えるが、それを寄せ集めてみました感が出すぎてて、ベタで古くてクサい。 ベタは結構好きで泣かせられることもあるのだけれど、これはちょっと無理だった。 [DVD(吹替)] 4点(2017-11-30 22:12:39) |
1138. 狼の挽歌
昔一度見た映画で、ラストシーンだけは印象に残っていた。が、他は凡庸。 殺し屋が悪女に騙され続けてなお惹かれてるのだが、それほどの魅力のある女には見えない。 これでは折角のブロンソンがバカ男にも見える。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2017-10-22 19:29:43) |
1139. ファイナル・デスティネーション
《ネタバレ》 サスペンス性はあったのでどうなるのかと見入っていたが、死への論理が強引すぎるこじつけでガッカリ。マイルールすぎて付いていけず。死の筋書きの克服も腑に落ちない。 途中まで惹きつけられてハードルが上がるほどに、結果が拍子抜けだとガッカリ度も増してしまう。SFとはいえもう少し理論武装したようなものが欲しかった。 [DVD(吹替)] 4点(2017-10-22 19:28:07) |
1140. 秘愛 Secret Love
《ネタバレ》 7年交際中の男との結婚を控えた女が、イケメンと出会ったその日に関係を持ってしまう。結局ひと時のアバンチュールで終わって予定通りの結婚を選ぶ。 ストーリーはベッドシーンのためのおまけのよう。 ヒロインは、ミスコリア、麻薬逮捕、売春容疑、夫の自殺と波乱万丈のソン・ヒョナ。ふとした瞬間の顔がかとうれいこに似ている。 [DVD(吹替)] 4点(2017-09-09 15:15:50) |