1181. ウォンテッド(2008)
《ネタバレ》 弾丸の軌道を曲げられたり超絶ジャンプしたりするわりに、銃で簡単に死んでしまう中途半端な超人っぷりが微妙。アンジェ、モーガンの無駄使いのような、奥行きも魅力もない登場人物が、妙な組織で盲目的に一生懸命な姿もバカバカしい。異常に過酷な特訓シーンが妙にスポコンで笑えて、回復風呂が気持ちよさそう。意外な展開をみせたがってるストーリーもそれほど意外ではなくハラハラできない。アクションは派手だけど、何かが飛びぬけてるわけでもない。バイオレンス、コメディの要素が中途半端だったり。突っ込みどころはいっぱいあっても、別にぶっとんでるわけでもないし、どうにも熱を感じない。しかし、なんか全体的な中途半端さのバランスが絶妙で、意外と面白かったりするのが不思議。 [DVD(字幕)] 6点(2009-03-15 01:01:21) |
1182. ベルヴィル・ランデブー
温かみのあるタッチの絵柄ながらも、キャラクターの姿かたちや部分部分が異様。その世界観に酔いしれることができたら勝ち。 主要キャラクターが全然喋らないのも特徴的だが、中途半端に脇が喋るためバランスが悪い。これだったら、セリフ一切なしでもイケたんではないか。もっとも、僕はセリフが余りに少ない映画を観るとすぐ眠くなってしまうんですが。 犬がうるさかったなぁ。 [DVD(吹替)] 6点(2009-03-09 12:08:35) |
1183. ゴスフォード・パーク
《ネタバレ》 でっかいお屋敷に集まった貴族、付き人、メイドたちのなかで繰り広げられる会話と、サスペンス。いくらなんでも登場人物が多すぎる(30人くらい?)ので、最後まで整理しきれずに終わったものの、映像や会話のテンポなど造りが丁寧なので退屈には感じませんでした。1回目なんかは逆に何も考えず、なんとなく見るぐらいが正しい楽しみ方なのかも。殺人事件が起こるのは開始80分後って。 [DVD(字幕)] 6点(2009-03-09 11:42:02) |
1184. 赤毛
《ネタバレ》 今回の三船は流石に前に出すぎかな。漫画みたいに大げさでひょうきんなキャラクターはいいのだが、見せ場が少ないのでただのアホにしか見えないのは意図的なのだろうか。オープニングから軽い雰囲気で笑わせてくれたので、赤毛が大活躍する痛快なアクションコメディ映画を期待してしまいました。 かと思えば、意外と腰の据わった話が描かれ、大暴れしてくれると思った三船氏はほとんど酒飲んで大声出しているだけでヒーローとは程遠い。同じく漫画的なキャラクターの伊藤雄之助の快演には相変わらず惹きこまれてしまいましたが、その他様々なキャラクターの個性をどうにも持て余し気味。 少ない立ち回りは迫力があまりないし、時代劇で鉄砲があんなに出張ってくると三船も形無し。ラストシーンのせつなさは見事。 [DVD(邦画)] 6点(2009-03-06 18:46:26) |
1185. 3-4X10月
最小限の説明と、穏やかなカメラワークの静かで非刺激的なバイオレンス映画。この奇妙で淡白な笑い、残酷さ、気持ち悪さに時折ハッとさせられるも、見ている側にはどうにも蚊帳の外感がある。主演が冴えない顔つきの男(柳ユーレイ)ってこともなんだか居心地の悪さや物足りなさを強調されてるかのようで、それを楽しめるかどうかが評価の分かれどころなのかな。 [DVD(字幕)] 6点(2009-03-02 13:01:54) |
1186. 300 <スリーハンドレッド>
一騎当千型の爽快なアクション活劇かと思ってみたら、どちらかというと芸術よりの作品でした。丁寧に描きこまれたCG絵画をワンカットワンカットで展示しているようで、美しさやインパンクトのある映像は楽しめました。 ですが、ストーリーとかを追っても面白くないし、アクションシーン自体は割と同じようなことの繰り返しで、興奮させられるようなものではありませんでした。 [DVD(字幕)] 6点(2009-02-22 23:55:06) |
1187. DEAD OR ALIVE 犯罪者
《ネタバレ》 香港映画のようなきなくさいマフィアと遠慮のないバイオレンス描写、じっとりした緊張感のある映像は邦画では余り観られないセンスを感じます。石橋蓮司、本田博太郎等キャラクターは特濃で好物だけど、内容はイマイチ退屈でのめりこめない。哀川翔に魅力を感じないタチとしてはキツイかなと。 ラストシーンでは、「これは実は本当にどうでもいい映画なんですよー」と、監督からのメッセージが伝わってきました。どかーん。 [DVD(邦画)] 6点(2009-02-20 12:16:36) |
1188. 松ヶ根乱射事件
《ネタバレ》 嫌な事を当たり前のようにしてたり、当たり前のように受け入れている町の人たちが気持ち悪い。全編に下水の匂いがするリアルに胸糞の悪い映画。ちょっとした笑いの演出も苦笑いにしかならない。ためこんだものがいつ爆発され、グチャグチャになっていくのかと思いきやギリギリのところで何も起こらないこの気持ち悪さ。最後まで妙なリアリティで、ラストシーンで明かされるこの乱射事件というタイトルの真相に脱力。むぅ。 [DVD(邦画)] 6点(2009-02-08 13:06:05)(良:1票) |
1189. キリクと魔女
《ネタバレ》 緻密な書き込みや、美麗なアニメーションで勝負するというより絵画的。独特な絵柄と奇妙な世界観のカクカクアニメ。喜びを踊りで表す割に、根暗で意地悪な気持ち悪い村人たちが嫌。面白いというわけではないが、妙に一つ一つのセリフが重く響く。最後の超展開にはビックリ。なんか色んな意味で大味なところが新鮮。 [DVD(字幕)] 6点(2009-02-08 13:03:42) |
1190. ヘルボーイ
《ネタバレ》 敵キャラクター、世界観が魅力薄。テンポも悪いし、意外と長い。しかし好きな女の子の後を付け回し、勝手にイライラしているというヒーローらしからぬ行動をするヘルボーイに愛着を持ってしまった。 最後までどうにも盛り上がりきらないところに、エンターテイメント作品として凡作感が漂う。ラストの文字通り燃えるような恋に感動……しないですよね。ぱっとしないけどどこか憎めない一作。 [DVD(字幕)] 6点(2009-02-08 12:57:58) |
1191. 歩いても 歩いても
特別不仲というわけでもないが中途半端に居心地の悪い現代の気づまりファミリードラマ。やはり是枝監督の作る自然な雰囲気は凄いし、それについてくる役者も凄い。だからちょっとしたセリフに妙に力がある。ピリピリしてるけれど、どこか退屈、な感じもリアルってことなのかな。終わってみると案外何も残らない。 [DVD(邦画)] 6点(2009-02-02 00:07:36)(良:1票) |
1192. クライマーズ・ハイ(2008)
原作未読ですが、おそらく映画化にあたって削ぎ落とすべき原作の濃密な物語を削りきれてなかったんだなぁと思うような、アチコチに過不足を感じてしまう散らばった内容。新聞社内の人間関係や、役職や因縁や構造がこっちが把握する前から当たり前のように繰り広げられて、社内の状況を把握するのがやっとなのに、場面の切り替わりのタイミングが悪いから主軸がつかみにくいし、集中が途切れてしまいます。 オープニングから何言ってるか分からない高島氏にびっくりするも、彼以外にも何言ってるか聞き取れないことが多かったのは役者ではなく音声の問題なのかな。さすがに現代の邦画を字幕で見るのも違う気がしたのでそのままで見ましたがいかがなものかと。 カメラワークには臨場感があったし、キャスティング自体は良かったのですが、役者の熱量がまだ足りない。オフィス内の人もそうだけど、夏に外を駆けずり回っている人が汗一つかいてないことも気になってしまいました。 題材は良かったし、長尺に耐えうる作品だったので、焦点しぼって、もっと夏の熱気と役者の熱気をむんむん出して暑苦しい映画に仕上がってたら絶賛してたと思います。 汗びっしょりの遠藤憲一は迫力あると思うんだよな。 [DVD(邦画)] 6点(2009-01-30 10:56:20) |
1193. ダイ・ハード
《ネタバレ》 皆が好きな王道アクションは、大抵好きなんだけど、ダイ・ハードは何故かそうでもない。ウィリスさんの軽快な殺しっぷりとぼやきっぷりが光るが、今見ると割と普通のハリウッドアクション映画に感じてしまいます。ラストシーンの黒人さんにはしびれました。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-22 12:46:05) |
1194. クール・ランニング
実話、フィクションにかかわらず使い古されたプロット、ベタベタなストーリー展開にクサイ演出。この映画ならではの特化したものはなかったかな。でも、こういう映画はいつ観ても楽しいし、気分は良いんだよな。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-19 12:44:58) |
1195. 燃えよドラゴン
《ネタバレ》 開き直ってるのか、劇中でも突っ込んでたぐらい漫画のようなストーリー。漫画みたいなのはいいが、どうでもいい序盤の静かで遅い展開は退屈そのもの。後半は期待通り、ブルース・リーの大暴れと恍惚のイキ顔集を堪能できます。冒頭で見せられるいかにも凶悪そうで強そうな敵役との死闘を期待したのに、あまりの弱さにガッカリ。あまり動きにキレのないハゲたおっさんがボスキャラじゃイマイチ盛り上がらないよ。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-18 21:01:54) |
1196. パコと魔法の絵本
下妻や松子では、CGと実写の大胆なコントラストが独特な味を醸し出していた中島映画。今作ではそれに加え独立したCGアニメまで入ってくるから、まぁ画面が賑やか。それだけにクオリティの高いCGと、狙ってるにしてもしょぼすぎる実写の世界がアンバランスに感じました。病院の内部にいたっては、病院に見えないのはまだいいとしても、ほとんどがそこで繰り広げられるるというのになんだか出来の悪い舞台のセットのようなのはちょっと気になりました。 とばしまくりのギャグはほとんど笑えず、逆に物語の流れを崩していた気がするし、舞台風の人の並びや、大げさな演技はちょっと受けつけがたいところがありました。 それでもこの個性は記憶に残るし、純粋な内容は好印象。センスが合う人なら絶賛も頷けます。近年の子供騙し映画とは一味違った子供にみせたい良質邦画かと。 [映画館(邦画)] 6点(2009-01-16 00:18:33) |
1197. 天使にラブ・ソングを2
2では子供に歌を教える教師になったウーピーですが、今回は歌そのものにスポットが当たっているという感じです。平凡なストーリーと、数が多いばかりで印象の薄い子どもたちには魅力がなく、前作のキャラクターが出ているところばかりが楽しい。 最後も、前作のクライマックスのようなめちゃくちゃさを考えると、どうにも小さくまとまりすぎてテンションが上がりませんでした。オープニングのメドレーは必聴なんですが。 [DVD(字幕)] 6点(2009-01-14 18:57:29) |
1198. ヴェニスの商人
《ネタバレ》 原作既読ですが、かなり忠実ですね。 原作を読んだときも感じたが、今作での物語はより一層「いじめられっ子がいじめっ子に復讐しようとしたら、よってたかって更にボコボコにされた」っていう惨めな話にしか感じられない。お前らせめて一言、犬呼ばわりしたことを謝れないのかと、金を返せなかったことを謝れないのかと。善玉のはずのバッサーニオ側の人間がロクなヤツに思えないし、人物も薄いし、判決もただの詭弁にしか思えない。担保は自分から差し出すものじゃないのか。原作にない冒頭文の挿入もあいまって、原作ほどシャイロックが悪く見えないのがポイントなんですかね。 それはさておき、パチーノの悲哀のこもった顔つきも味わえるし、演出などもしっかりしているので見やすい映画だと思います。 [地上波(吹替)] 6点(2009-01-02 01:06:30)(良:1票) |
1199. ガメラ 大怪獣空中決戦
《ネタバレ》 特撮に対する愛情溢れる怪獣映画で、アクションシーンはミニチュアだとバレバレでもCGとは違って、本当に爆発させている分興奮してしまうところがありました。ガメラの火の玉がなんだか凄くかっこいいぞ。 ストーリーはと言えば、子供向けにしては小難しいし、大人が見るにはいい加減。出てくる人間が結局ストーリー上何の役割も持っていないのが残念。巫女になってしまった娘さんとかも、重要そうに見えて、何の説明もないまま結局何の役にも立っていないって雑すぎないかい? [インターネット(字幕)] 6点(2008-12-21 10:29:57)(良:3票) |
1200. バタリアン
《ネタバレ》 幼少のころバタリアンに夢中だった気がするんだが、どうもこの作品じゃないらしい。パンクねえちゃんのストリップシーンとか、ゾンビの地味さは到底子供向けではないな。2とかだったかなぁ。ゾンビ映画としては、恐怖や出血も笑いもアクションももう一歩足りない印象。それにしても乱暴なラストだ…。 [DVD(字幕)] 6点(2008-12-13 19:38:49) |