1481. 悪魔のような女(1996)
《ネタバレ》 オリジナル版を見たかったのだが見当たらず、仕方なくリメイク版を鑑賞。 タイトルとシャロン・ストーン出演から、ほとんどネタバレ状態。 サスペンスでネタがある程度割れてしまうと、面白さは半減する。 やっぱりシャロンが裏のある悪女役だったが、悪魔というほどでもない。 『氷の微笑』のような妖しい輝きもなく、ごく平凡な印象。 映画自体たいして怖さもなく中途半端。 驚かせて心臓麻痺で殺そうとした手口も、回りくどくて不確実でリアリティがない。 オリジナルとはいろいろ違うのだろうか。 [DVD(吹替)] 3点(2014-11-15 22:38:05) |
1482. A.I.
《ネタバレ》 息子が昏睡状態で崩壊しかけた夫婦。 その家庭に入ってきたのが、子供の替わりとなる人間そっくりのロボット。 擬似家族のホームドラマ的展開から始まって、ロボット狩り、童話、人類絶滅、宇宙人型未来ロボットなど、いろいろ詰め込んでみたけど、まとまりがつかずに迷走してしまった印象。 モニカはペットを捨てる人間のエゴを感じて好感が持てない。 そんなモニカとデイビッドが最後にやっと再会したところで感動も何もない。 とにかく冗長でダレてしまう似非感動SF大作。 [地上波(吹替)] 3点(2014-10-29 20:01:00) |
1483. ユリ子のアロマ
《ネタバレ》 汗を吸った剣道の防具の臭いは独特。 その臭いでウットリするユリ子は十分変態チックな匂いフェチ。 やりたい盛りの年下童貞男が、エロくて風変わりな女に翻弄される。 『月とチェリー』でもそうだったが、こういう役どころに江口のりこはピッタリ。 『戦争と一人の女』では役柄と合ってなくて酷い大根に感じたが、ここでは自然体。 ただ、ストーリーにはいろいろアラが見えて乗り切れない。 同級生のみほ(木嶋のりこ)を簡単に捨てたのもピンとこない。 ユリ子が徹也と最後までいかないというのも、ユリ子のディテールが描かれていないので伝わらない。 ユリ子にアロマを教えてもらう女性客は、いったい何のために登場したのか。 原紗央莉のヌードを見せたかっただけなのか、ストーリーには最後までまったく絡んでこなかった。 こういうストーリーとまったく関係ないAV出身嬢のお色気シーンを、無理やり入れるのはやめてほしい。 女優やアイドルの裸ならともかく、AV女優の裸が見たければAVを見ればいいんだから。 童貞高校生と匂いフェチのアラサー女のラブストーリーというアイデアから作られたのだろうが、ほとんど出オチの感があって、その後にハッとするような展開が一つもない。 物語の広がりや深みがないので途中から退屈してしまう。 [DVD(邦画)] 3点(2014-10-17 01:06:20) |
1484. マリアの乳房
《ネタバレ》 触れた相手の死期がわかる超能力を持つ女。 体を与えながら死の恐怖を意識から取り除いてあげるが、恐怖がなくなったために自ら死を選んでしまう者が続出するという皮肉な結果に。 そんな女を止めようとする男との切ないラブストーリーのはずが、何も胸に訴えかけるものがないのはなぜだろう。 キャラ設定が暗くて陰鬱になっているので、いっその事もっと明るい天使キャラにでもしたほうが切なさが増したかも。 主演の佐々木心音はふとした角度や表情でブサイクに見えることもあれば、とても可愛く見えることもある不思議な女性。 体つきは文句なしにエロく、業界では「芸能界で一番エロい体」と称する声もあるようだが満更ウソとも言えないような。 [DVD(邦画)] 3点(2014-10-06 00:25:07) |
1485. カルト
《ネタバレ》 心霊もの番組企画の態でのドキュメンタリー仕立て。 ラストで霊能者の思わぬセリフにズッコケた。 「本当の戦いはこれからだな」 いやいや、ちゃんと決着つけて終わってよ。 [DVD(吹替)] 3点(2014-10-03 23:19:35) |
1486. グロテスク(2008)
《ネタバレ》 イギリスでDVDが発禁になったという煽り文句。 禁止されるとどんなものか見たくなってしまうのが人間の性。 でも、観てはいけないというより、特に観る必要のない作品だった。 嗜虐性のある犯人がカップルをいたぶって殺すだけのストーリー。 発禁にしなければいけないほど生々しくリアルなグロでもない。 SM映画のスプラッターバージョンといった感じで、迫りくる怖さは感じない。 「ミザリー」に足の骨を砕かれるようなリアルな痛さがないのだ。 男が殺された後、怯えていた女が急に人格が豹変して冷静に犯人に毒づく演出もよくわからない。 ワキガのくだりや、飛んだ首が噛み付くにいたっては、コメディかとも思える始末。 長澤つぐみは裸だけの大根芝居かと思ったら、意外と演技はまとも。 AVに出る前は別名義で女優活動をしていたらしいが、それも納得。 [インターネット(字幕)] 3点(2014-09-30 23:29:18) |
1487. くそガキの告白
《ネタバレ》 主演のブサイク顔は個性派俳優の資質として必殺のアイテムなのだが、いかんせん役者ではないのでしゃべり方がコントの時のようでわざとらしく耳障り。 カッコいい決め台詞も、ナルシストの痛い奴の香りがして寒々しく聞こえる。 桃子に演技指導しながらキスする手口は職権乱用したセクハラのようで、キャスティング・カウチとさほど変わらない嫌悪感。 女優として最高の顔を引き出したということで正当化している部分があるが、自分の下心を満たすのに利用している。 主人公の言動が不快で好きになれないのが厳しい。 ブ男の上にプライドが高く傲慢で僻みっぽく可愛げもないとなれば、もうどうしようもない。 そんなクソ野郎でも好きな女性への一途で純粋な思いが感動的…となれば映画的にも良かったのだが、その告白もセクハラまがいでは心を動かされる要素がない。 ヒロインの田代さやかがグラドル離れした演技力で意外と良かったのが救い。 同じ事務所でグラドル出身の優香より遥かに上手いが、もともと女優志望だったようだ。 [DVD(邦画)] 3点(2014-09-21 20:59:38)(良:2票) |
1488. プリシラ(1994)
《ネタバレ》 ドラッグクイーン3人のロードムービーだが、最初から最後まで引いた感じのまま見ることに。 小さな店でドラッグクイーンの女装した口パクショーを見たことがあるが、素人の宴会芸レベルで何が面白いんだかさっぱりわからなかった。 この作品でのステージショーもまったく同じで、あまりにもしょぼすぎる。 あれでラストの大盛り上がりのステージになるのがわからない。 下品な下ネタも多くて笑える箇所がどこにもなく、感動的なシーンも感情移入できないからホロッともできない。 マイノリティの自分探し的物語自体は嫌いではないのだが、そのストーリーに没頭できず。 生理的にダメなのかも。 [DVD(吹替)] 3点(2014-09-20 21:50:59) |
1489. 最高のともだち
《ネタバレ》 思春期の少年と中年の知的障碍者との友情物語というわけではなく、内容と邦題がマッチしていない。 少年に起きた悲劇はパパスの自転車盗難をかばったからだが、パパスを恨んだり怒ったりしないのはあまりに人間ができすぎていて不自然。 トムが妻に悲惨な過去を話した経緯もとってつけたようでピンとこない。 感動物のはずだが、感動できず。 [DVD(字幕)] 3点(2014-09-18 21:00:41) |
1490. ある日どこかで
《ネタバレ》 一向にストーリーに乗っていけないハーレクイン的ラブロマンス。 二人が時を超えてでもそこまで強烈に愛し合う理由がわからないので、さっぱり感情移入できない。 飾られた写真を見て恋焦がれて――なんて、あまりにも浅すぎて…。 美男美女が互いに運命の人って感じたんだろうけど、たいしたエピソードもなくファンタジックな雰囲気だけではつまらない。 [DVD(吹替)] 3点(2014-08-30 20:54:39) |
1491. ルーカスの初恋メモリー
《ネタバレ》 主人公のガキんちょぶりが痛くて、だんだん見てられなくなってくる。 うまくいかずに拗ねたり当て付けがましい無茶をしたり、プライドが高くて面倒臭い駄々っ子にしか見えない。 好感度に関しては、イジメっこのアメフト男子とどっちもどっち。 空気も読めず自分勝手な行動で迷惑もかけたのに、皆に受け入れられるラストは嘘っぽくて空寒いだけ。 ウィノナ・ライダーが初々しいが、この頃から存在感あり。 [DVD(吹替)] 3点(2014-08-29 20:09:29) |
1492. ナポレオン・ダイナマイト
《ネタバレ》 キモダサのモテない君の脱力系学園青春コメディ。 ゆる~い空気と笑いがツボに合わず退屈だった。 ダンスシーンだけは人が変わったように見えたけど、立候補者はショーに参加しなくてもいいのだろうか…。 ジョン・ヘダーは素では普通にモテそうな男なので、イケてない男になりきった演技力には感心。 邦題の評判が極めて悪いようだが、流行りものに安易に乗っかると後で振り返って恥ずかしい思いをするのはよくあることで、この邦題を付けた人も今頃赤面してるかも。 [DVD(邦画)] 3点(2014-08-23 23:30:03) |
1493. モル
主演女優の演技の素人臭さは横に置いても、妙なイントネ-ションの関西弁が気持ち悪い。 関西弁を使うならちゃんと話せる役者にしないと気になって仕方ない。 アマチュアの自主制作なのでまともな役者に依頼できず、監督自ら主演するしかない事情があったのだろうけど。 主演以外も棒読みが多くて、高校の演劇部のほうがまだ上手い。 タナダユキ監督は「月とチェリー」で注目するようになったが、本作は初監督作品だけに未熟さの方が目につく。 チープで素人臭がプンプンする出来栄えだが、以降の作品を見るとちゃんとした役者さえ使えば全然違ってくるようだ。 脚本には女性ならではの視点もあり、発想のユニークさやセリフのセンスの片鱗はうかがえる。 それでも映画としては大学の映研の自主映画レベルで、役者の役割の大きさを再認識させられる。 プロの俳優は伊達にそれで飯を食ってるわけではないのだと実感。 [DVD(邦画)] 3点(2014-08-22 00:30:02) |
1494. スクール・オブ・ロック
文字通り子供騙しの映画。 サッカーの授業でやたら生徒の中に入って自分でゴールを決めたがる体育教師がいたが、その時の皆の冷めた目を思い出した。 あまりにも素直に付いていく健気な子供たちが不憫に思えてくる。 それに、バンドってメンバーの数人以外は物足りなくて、クラス皆が盛り上がるには一番向いてないと思うけど。 [DVD(吹替)] 3点(2014-08-20 19:03:32) |
1495. 真夏の方程式
《ネタバレ》 ガリレオシリーズは好きで見ていたが、特に映画にする必要を感じなかった。 しかも、テレビ版より出来が良いとは思えないような作品を。 家族愛をやたら前面に押し出して泣かせようとしているのだが、そんなことが好きで見ていたシリーズではない。 ガリレオに向かないセンチメンタリズムが鼻についてシラけてしまう。 土曜ワイド劇場じゃないんだから。 しかも、その親子愛がとても感情移入できないような代物。 犯人は保身のために刑事を死なせているわけで、その親子愛を押し付けられたところで共感なんてできない。 好感の持てるのは娘の罪を被った仙波だけで、犯罪にからんだ利己的な三人の親子愛には嫌悪感すら抱く。 切なさを売りにしたい制作サイドの下心は見えるが、どうにも仕方がなかった同情すべき犯罪という切なさがないのだ。 「人生を捻じ曲げられようとしている者」は成美かと思わせて、実は少年であったことは巧いミスリード。 「すべてを知った上で自分の進むべき道を決める」ことを説く博士と、知らぬ間に犯行に協力させられていた少年のやりとりは良かった。 [DVD(邦画)] 3点(2014-08-12 00:16:07)(良:2票) |
1496. インフォーマーズ セックスと偽りの日々
《ネタバレ》 ドラッグとセックスに溺れた退廃的なセレブの世界。 欲望のおもむくままに体を重ねる男と女。 副題からB級エロ映画と思われそうだが、意外や豪華キャスト。 さすがにキム・ベイシンガーも若くはないのでヌードはなし。 代わりにアンバー・ハードが誰とでも寝るような女を演じて脱ぎまくっている。 私生活でジョニー・デップをメロメロにするだけのことはある。 でも、見どころはそれくらい。 人間関係が複雑で、頭の中で整理するのが追いつかない。 あの男とあの女が不倫で、あの男の妻はこっちの男と関係があって、それが息子の友人で… もう肉体関係、血縁関係、交友関係が入り乱れて、何が何だかわからない。 もっと核となる人物を絞らないと、深いところまで描ききれないだろうに。 ラストも「え?これで終わり?」と口がポカン。 広げた風呂敷を広げっぱなしで置いていった感じ。 冒頭の交通事故死から始まって、ドラッグ、不倫、夫婦の崩壊、子供の誘拐、親子の断絶、最後はエイズと負の要素が連なって、退廃と閉塞感で後味も良くない。 出演者はそうそうたる顔ぶれなのに、無駄遣いでもったいない。 この顔ぶれなら日本でもある程度集客を見込めそうなものだが、ようやく製作6年後にテレビでオンエアされたものの、劇場未公開に終わったのも無理もない。 豪華キャストといえば、レンフロとミッキー・ロークにエンドロールまで気が付かなかった。 本作はレンフロの遺作になったけど「マイ・フレンド・フォーエバー」「17」の頃のシャープな美少年ぶりが跡形もない。 ロークの若い頃からの変貌ぶりにもビックリ。 花の色は移りにけりないたずらに――女だけでなく男にも言えることなのか、特に美形で売っていた人には残酷だ。 [DVD(字幕)] 3点(2014-08-07 18:56:17) |
1497. さまよう魂たち
ホラーとコメディは同居するには相性がよくないと実感。 これはその典型で、コミカルな要素が緊張感を削いでいる。 アクション、ラブストーリーの要素もあって欲張りすぎたようで、散漫で中途半端な印象になってしまった。 [DVD(吹替)] 3点(2014-08-05 21:50:51) |
1498. スイミング・プール
《ネタバレ》 現実と妄想の境目がわかりにくい。 サニエの裸体はエロティックで、ストーリーもミステリアスで最後まで引きつけられたけど、ラストの娘が別人でポカンとなってしまった。 謎解きをちゃんとやらずに放置したままなので、消化不良でモヤモヤが残る。 観る者の解釈に委ねすぎる作品は、不親切で曖昧なので好きじゃない。 [DVD(吹替)] 3点(2014-06-01 09:12:08) |
1499. 月の輝く夜に
《ネタバレ》 婚約者の弟と口論中にいきなりキスされてスイッチが入ってベッドイン。 月の魔力がそうさせたのか、女が単に尻軽なのか。 破棄された婚約指輪をその場で弟が兄から譲り受けてプロポーズ。 それをあっさり女が受けて、大円団のハッピーエンド――イタリア系ってこんなに動物的なのだろうか。 ツボが違うのか、気分に合わなかったのか、笑いどころがなかった。 シェールもラブロマンスの主人公としては好きでもないし、脚本も含めてアカデミー賞に値する魅力も理解できない。 [ビデオ(字幕)] 3点(2014-04-28 01:43:59) |
1500. 八日目
《ネタバレ》 ダウン症患者がそのままの役どころを演じているので生々しいインパクトはある。 イマイチ感動できなかったのは、ジョルジュもアリーもあまり好感が持てなかったからか。 ジョルジュに振り回される周りの困惑や身内の大変さが伝わってくる。 思慮のない子供のような問題行動を許容するのはよほどの余裕がないと難しく思われる。 八日目に神様が創ったのがジョルジュ――そのメッセージが少々強引で押しつけがましく感じる。 [ビデオ(吹替)] 3点(2014-04-27 10:39:37) |