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まいかさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 213
性別 女性
ホームページ http://plaza.rakuten.co.jp/maika888/
自己紹介 正直、生まれは平成じゃないです。かなり、昭和なムード。昔みた映画を思い出しながらレビューしますので、記憶がずいぶんあやふやかも。なにか変なところがあったら、http://plaza.rakuten.co.jp/maika888/のほうにツッコんでおいてください。

好きな女優
 「或る夜の殿様」の山田五十鈴、「近松物語」の香川京子
好きな男優
 「お茶漬けの味」の佐分利信
好きなキャラクター
 グレムリンちゃんとマシュマロマン

☆評価基準
10点:超絶。ほとんど奇跡。
9点:傑作。かつ大好きなんだもーんッ!
8点:傑作だし、好きデス。
7点:素晴らしいです。好みの映画です。
6点:まあ、悪くないと思います。
5点:なにか気になるものはあります(~~;

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141.  怪談昇り竜 《ネタバレ》 
お、面白い…(笑)。エロ、グロ、やくざ、拷問、化け猫、見世物小屋からアヘン窟まで、何から何までテンコ盛りのエンタテインメント。テンコ盛りといっても、そこに娯楽以上の意味は皆無だし、中身もまったくマンガじみた無内容な話ですが、しょーもないギャグを交えながら、それらを面白おかしく、テンポよく見せてくれる。60年代のどこか陰気な石井作品に比べると、ある意味、陽気で分かりやすいともいえる。内容の無さといい、無駄にグロい仕掛けといい、土方巽の安い小芝居といい、端的に言えばただの「アホ映画」なんだけど、梶芽衣子のきりりとした美しさ、その歌声による泣かせの怨歌、そしてオープニングとエンディングをつなぐ女どうしの粋な戦いの格好よさと耽美性とが、全体のアホっぽさをぴしっと引締めていて上手い。そのクールさに惚れて8点つけようかと思いましたが、はやる心をおさえて7点。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2011-07-12 06:06:02)
142.  トウキョウソナタ 《ネタバレ》 
家族全員に襲いかかる(かなりお笑いじみた)それぞれの破滅。戦場、留置所、ひき逃げ、強盗による連れ去り。そんな「プチ破滅」をくぐり抜けて、辛うじて帰還した家族たち。もともとあった問題は何も解決していない。夫はたいした仕事に就けないし、妻が生き甲斐を得たわけでもないし、長男が家に帰ってきたわけでもない。けれど、何となく、戻ってきた家族たちは生きる力を獲得したようにも見える。あるいは、家族の安らぎを再発見したようにも見える。あまりに「家」のシーンが美しすぎるので、中流の設定のわりに上等な家に見えてしまうほどなのですが、それは、この映画が「家」というものに対して肯定的であるがゆえなのでしょう。したがって、「プチ破滅」から帰還した親子がふたたび食卓を共にするシーンこそ、実質的な結末と考えてよいのだろうと思います。とはいえ、綺麗なピアノの演奏を終え、家族3人が衆目の中を歩き去ってゆくラストもまた(これも笑えるんだけど)、なかなか気の利いた演出になっていました。あえて言えば、作品のメッセージがやや「内向き」だというふうに見えなくもない。戦争、心中、自殺といった死があふれる世界から、辛うじて自分たちだけが家へ逃げもどり生き延びる、という物語ですからね・・。
[DVD(邦画)] 7点(2009-08-16 23:43:01)
143.  バリー・リンドン 《ネタバレ》 
なるほど。物語がシンメトリーになっているんですね。素朴で勇敢なアイルランド人の成り上がりの前半生/巧緻で傲慢な似非貴族の没落の後半生。一部と二部はまるで別の映画でした。一般に、技術的・美術的な側面から、後半部の映像が高く評価されているみたいですが、どちらかというと前半のほうが面白かったです。純朴で勇猛なアイルランド人の、愚かしくも愛すべき人生をユーモアをこめて描くのかと思いきや、後半はそういうことじゃなくなっていくわけですね。主役のライアン・オニールは、前半部ではアイルランドの純朴な青年役がピッタリだと思ったのに、後半では存在感が物足りなくなってしまった気もする。現地では、「そもそもアメリカ人俳優にアイルランド人気質は表現できない」との批判もあったようです。結局のところ、これは大きい映画だったのか、小さい映画だったのか分からない。いわば、もっとも偉大な表現によって、もっとも卑小なものを描いたってことなんでしょう。面白くて、見応えがあって、造りも完璧なのに、いつもテーマの核心部分が“空虚”なのが、どうしようもなくキューブリックらしさだなと思います。最後は、善人も悪人も、アイルランド人もイングランド人もドイツ人も、死んでしまえば皆同じ。きっとこの監督にしてみれば、過去の人も未来の人も、原始人も暴力野郎も、死んでしまえば皆同じなんでしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2008-01-27 19:09:32)
144.  花とアリス〈劇場版〉
岩井俊二という人は、「映像作家ではあっても映画作家じゃない」という理由から、事実上、映画ジャーナリズムの本流からは黙殺され続け、評価の対象にすらなりにくい作家です。実際この作品でも、“映像世界”を作ることには長けてるのに、“映画”として語るべきものを何ももってない。でも、そのことは承知の上で、その「うまさ」に最上級の点数をつけたくなってしまいます。8ないし9点つけてもいい。そのくらい、うまいです。映像、音楽、シークエンスの作り方、セリフ・・・、それらのイミテーションを巧みに重ねて、限りなく映画に近い表現を実現できてしまう。ヘタな映画なんかよりずっと巧い。だから、観ている最中はすごく満足できる。だけど、それにもかかわらず、この映像世界と現実世界との間にはまったく回路が開かれておらず、見終わったあとは、不気味なくらいに何も残らない。徹頭徹尾、円環的なメルヘン世界に自閉して終わる。いわば2時間強の、上質のコマーシャル・フィルムを見てるようです。
[DVD(邦画)] 7点(2008-01-14 20:24:06)(良:1票)
145.  メゾン・ド・ヒミコ 《ネタバレ》 
「愛はあるのに欲望がない」と「愛はないけど欲望だけがある」という2つの関係の狭間で泣いてしまう柴咲コウちゃんは、なんだか滑稽で笑えるんですけど、最後は《メゾン・ド・ヒミコ》の優しくピュアな愛情に包まれて幕を閉じる、ささやかで微笑ましいメルヘンに仕上がってます。男が美しくて女がブス・・、これもまさにメルヘンですね(笑)。ゲイを扱った映画ですが、シリアスで閉塞的な結末になるのを避け、むしろ無垢な愛情を信じられるようなナイーヴな物語になってます。男は男でなく、父も父ではなかったけれど、そこにはたしかに愛情があったという、これって、やや浮世離れはしてるものの、ひとつの理想なんですね。ただし、「父の死」と「母の真実」の部分は、もっと強いインパクトで描かないと、ラストに結びつけるためのエピソードとしては弱い気がしました。技術的な面では、昨今の日本映画としては上出来です。コウちゃんのキャラがややテレビ的というかマンガチックな印象があるけど、海辺に建てられた《メゾン・ド・ヒミコ》の美しさが魅力的だったので全体として満足できました。「編集にミスがある」という指摘もあるようですが、わたしが見るかぎり初歩的なミスは無いように思います。
[DVD(邦画)] 7点(2007-12-29 23:41:17)
146.  恋文日和
「イカルスの恋人たち」を演出した永田琴恵という監督は、ほかに成人向け作品なども撮っている人らしいのですが、映像のつくりがとても官能的。4作品の中でこれだけが突出した印象を残しました。死者が恋人にビデオレターを残すという話は使い古されたものだし、“手紙”をモチーフにしたストーリーとしても、収録4話の中で一番ひねりのないものなんだけど、それだけに演出と映像で見せる官能がストレートに出ていました。とくに中国人役で登場する當山奈央というミュージシャンの美しさが際立っていて、この配役はちょっと驚きでした。大衆食堂のシーンなど印象に残る美しい絵がいくつかあったし、画面の上下を逆さにするなどの工夫した映像も、きちんとした意図を感じるものでした。映画的な話法としても、この作品がいちばん安定してたように思える。 「イカルスの恋人たち」が7点、他は4~5点ぐらいです。
[DVD(邦画)] 7点(2007-09-04 02:19:29)(良:1票)
147.  オペレッタ狸御殿 《ネタバレ》 
いろんな意味で予想と違いました。まさに“狸にばかされた”って感じです。 かつての大正から昭和初期(戦前)を舞台にした清順作品と同様、美と享楽のためには暴力を愛することも厭わない「安土桃山」という時代設定は、やっぱりファシズムの臭いをそこはかとなく漂わせてたし、オダギリジョーの美しさを引き出すためにも、この耽美的な時代設定は正解だろうと思った。けれど、実際には、オダギリジョーは期待したほど美しくない。色気にも乏しい。それどころか、終盤になって美空ひばりが登場するやいなや、物語は、戦後=昭和的なヒューマニズムによって救済されて、前半部のファシズムの臭いなんてキレイさっぱり洗い流されてしまう。そして人の良い「狸ばかり」が巣食う戦後日本の、平和かつ人情にあふれた価値観が、高らかに肯定されつつ謳いあげられて、すっかりハッピーエンドなんですから、もう鈴木清順のことを「大正時代の人」なんて呼ぶことはできません。チャン・ツィイーの美しさがこんなにも「狸っぽい」なんて驚きです。まあ、キツネにばかされる陰鬱さに比べたら、狸にばかされるバカっぽさのほうが人情味もあって楽しいし、キライじゃありません。狸のおかげで、まるで日中戦争なんて無かったかのように思えました。それから、唐突過ぎるカットの割り方、羞恥心のないズームアップなどをあらためて見てたら、清順の映像感覚って、もともとポルトガルっぽいところがあるんだな、なんてことも思った。
[DVD(邦画)] 7点(2007-08-29 04:21:26)
148.  ハリーの災難 《ネタバレ》 
 森に横たわる死体をめぐって右往左往する4人の男女。でも、そのわりには、4人ともなぜかとっても楽しそう(笑)。不謹慎ですが、死体がひとつあるだけで、人生がこんなに楽しくなるなんて‥。 風景は美しいし、恋の予感があふれてるし、それでもやっぱり死体は転がってるし、人生って何て素晴らしいんでしょう‥!!この大の字に横たわってる死体は、どう見ても、この美しい田舎町に一つの彩りを添えてしまっています。  ヒッチコックがこの題材に注目したのは、アントニオーニが『欲望』を撮ったのと似た理由だったと思える。「物理的な死」に対して、「出来事としての死」というものの不確かさ。ハリーの死体が、アーニーによって再び発見されることによって、結局ハリーは「昨日死んだのか、今日死んだのか、明日死んだのか」さえ解らなくなるはずですが、アントニオーニの『欲望』は、ちょうどアーニーの視点から見た『ハリーの災難』だったように思えてきます。『欲望』では、同じ題材が虚無的に描かれてるけど、ヒッチコックはそれを滑稽に、また肯定的に描いてるとさえ言える。『欲望』について様々なことが考察されてるように、この映画でも色んな考察ができるのかもしれません。
[DVD(字幕)] 7点(2007-08-28 17:31:32)
149.  パッチギ!
この映画が「政治的な作品」じゃないと言えばウソになる。でも、それ以前に、何より「映画的」な力を爆発させてることによってこそ、まずもって、この映画は確実に評価できます。 ・・・とはいえ、この映画がこんなふうに「映画的な力」に満ちてるのは、やっぱり、その根底に「政治的」であることをも恐れないような姿勢があったからじゃないかと思う。いまの日本映画って、現実を逃避するためのフィクションに徹したものばかり。あるいは、現代人の閉塞した内面性をウジウジと描写したような作品(つまり私小説みたいな映画)とかもあふれてる。でも、ウジウジした内面性にこだわることが「映画の力」に結びつくとも思えない。 本来は、そんなふうに虚構とか内面とかに逃避した作品じゃなく、日本の社会が直面している、もっとも困難で扱いづらいテーマについて、なりふりかまわず「パカッ」と開くような、そういう力強い作品こそが、映画に力をもたらすんじゃないでしょうか。べつにプロパガンダ的なメッセージとか、政治的な主張が提示できなくても、とりあえずは、全部ぶちまけてしまうこと。さまざまな断面を見せてしまうこと。良いんだか悪いんだかも分からないまま、とりあえず、そこに映画的なエモーションをぶち込んでしまう事。そこからしか、現代の日本映画に「力」なんて生まれてこないんだってことを、この映画はみごとに証明してると思う。 実際、この映画のクライマックスは、映画的なエモーションを見事に体現しています。「映画」を、ちゃんと見せてくれている。だから観客は、まずはとりあえずそれを“観れば”いい。 したがって、観ないよりは、断然観たほうがいい作品になってます。その点で、井筒和幸という人は、映画監督として非常に正しいことをやってると思いました。
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-26 21:54:51)(良:5票)
150.  手錠無用 《ネタバレ》 
まるで「勝新版・ルパン三世」みたい。雷蔵や勝新の時代劇シリーズを撮った職業監督が、現代劇のなかで、キレのあるスタイリッシュな映像を見せてます。しかも、ほんとにルパン三世みたいにおシャレ。69年ですから、時代もちょうどマンガ連載の始めのころかな。藤田まことが銭形警部で、佐藤友美が峰不二子ってとこです。 パジャマを着た勝新が、ピンク色のベッドで目を覚ますシーンは見ものです!
7点(2004-05-28 22:00:15)
151.  コックと泥棒、その妻と愛人
物すごい密度で話が展開して「あっ」という間に映画が終わってしまう。圧倒的。物語の構成も明快なので、グリーナウェイの中ではわかりやすいほうだと思います。映画がマイケルナイマンの音楽と一体になってグイグイ進んで、最後のオチも、グロテスクな衝撃と、懲悪的な満足を、両方いっぺんに満たしてくれる(笑)。グリーナウェイの最高傑作。10点、9点をつける人がたくさんいるのも当然だと思う。 どうでもいいことだけど、「レストラン&トイレ」の並びを見てると、キューブリックを思い出します。『シャイニング』のホテルのシーン、それから、ピカピカなトイレの映像は『2001年』の宇宙船の中のシーンを思い出させる(ピカピカなトイレの官能的なツルツル感って、宇宙船内の近未来的な雰囲気となんか似てるから)。ちなみに、このとき、ほとんどの人が初めてナイマンの音楽に遭遇したんじゃないでしょうか。こんな密度の濃い音楽があるんだとびっくりした。 それから、(これも関係ないけど、)わたしはグリーナウェイの映画って邦題がイカしてて好きです。この映画のタイトルは長すぎてあまり好みじゃないけど、あらゆる洋画の中でいちばん好きな邦題が、『建築家の腹』。ただ直訳しただけだけど日本語に直すと妙にイカすから。  
7点(2004-04-03 15:02:26)
152.  砂丘
なんでわたしはこーゆーのが好きなんだろう?とにかくバクハツするのが好き。爆破!爆破!爆破!もう永久に爆破シーンの映像だけでもいいかも(~o~)。(いま書いてて気づいたけど、わたしが「3-4×10月」が好きなのもたぶん同じ理由だわ。。)
[映画館(字幕)] 7点(2004-03-31 16:56:41)
153.  メルシー・ラ・ヴィ
なんにも考えないで見てると楽しい!なんだか自由になれる。このむちゃくちゃな理不尽さが女心を痛快なくらい解放するんです。(でも、こういうのはジェーンカンピオンみたいな女の監督じゃダメ。やっぱり男の監督じゃないと、突き抜けられない。)
[映画館(字幕)] 7点(2004-03-30 02:37:01)
154.  グレムリン 《ネタバレ》 
これまた38年ぶりの鑑賞。『E.T.』を38年ぶりに観たときほどの落胆はありませんが、やっぱり今観なおすと特撮技術がショボすぎるし、物語もだいぶくだらない。というか、かなりのカットで特撮を誤魔化してるのがミエミエ(笑)。コリー・フェルドマンの役どころが中途半端なだけでなく、序盤で登場した人物たちがまるごと放置されたまま物語が終わるのもどうかと思います。 まあ、特撮のショボさを補って余りあるほど、ワンちゃんの演技は奇跡的に素晴らしかったし、フィービーケイツも可愛かったです。クリスマスのチャイナタウンでグレムリンを買ってくるというコンセプトは悪くないと思うので、現代の技術でリメイクすれば、もうちょっとマシな映画になるかもしれません。 なお、ウィキペディアで調べてみたら、もともとグレムリンというのは英国の伝説上の妖精なのですね。今回、そのことを初めて知りました。 【以下は18年前に書いたレビュー】 可愛い!好き!わたしもクリスマスのチャイナタウンでグレムリンが欲しい。でもって、それがバケてほしい!!
[地上波(字幕)] 7点(2004-03-20 18:31:29)
155.  ゴーストバスターズ(1984)
マシュマロマンがビルの間からニコニコしながら歩いてくるシーンは、リアリティを幻惑させるような力がある。(大魔神のところでも同じこと書いたけど、ゴジラにはこういう映像的な錯覚を感じない。) 脚本も、キャスティングも、特殊撮影も、全体の中によくまとまってて、バランスのいい映画ですね。映画全体に満ちてるユーモアの感じもいいです。9・11のときに思い出したのは、この映画の摩天楼シーンだった。
7点(2004-03-20 17:22:52)
156.  ガルシアの首 《ネタバレ》 
「俺のところにガルシアの首をもってこい。」ですよね~。カッコイイなー。男の映画!って感じですよネ。コクが深いです。全員死んでも「自滅的」という陰鬱な感じはしないです。どこまでも「破壊的」なんです!画面もドカーン!としてて。監督が大股で撮ってんだろうなあ・・みたいな。ちまちましてない。日本映画じゃこれは無理。
[映画館(字幕)] 7点(2004-03-20 12:14:39)
157.  マーラー
約20年ぶり(!)の鑑賞。当時はたしか「三鷹オスカー/ケン・ラッセル3本立て」なんて状況の中で、頭をグルグルさせながら観た記憶がある。そのせいもあってか、「ワケワカらん」という印象しかもたなかったんだけど、今回、マーラーの曲についても史実についても当時よりはだいぶ知識をもった上で見直してみて、意外にも「けっこうまともな映画だったのね‥」と印象をあらためました。ということで、6点から7点に格上げ!DVDの特典では、マーラーの系譜のほかにミュージックチャプターもついていて、劇中に流れる音楽が誰のなんていう曲か分かるようになっていて、こういうのも便利ですネ。ケンちゃんの映像はいつもながらロック全開だったけど、マーラーの音楽も、結構ロックなんじゃないかな、と思います。一般に、奔放なイメージで知られているアルマ・マーラーがわりと貞淑で美しい女性に描かれており、反対に、献身的な女性とも思われているコジマ・ワグナーのほうは、ほとんどヒトラー同然でした(笑)。
[DVD(字幕)] 7点(2004-03-19 12:29:20)
158.  HANA-BI
作品としてはべつに面白くない。ただ、私の人生のなかで見た映画でいちばん泣いてしまったのも、なぜかこの作品。ファーストシーンでたけしの絵が映し出された瞬間からもうだらだらと泣き始めて、最後の海の映像まで終始泣きっぱなし。なんだか分からないけど、わたしとしても日本人がベネチアで賞を獲ったことがうれしかったのかなあ。とにかくべらぼうに泣いてしまった。でも、たけし作品としては後退してるという印象です。ちなみに、事故前の作品では、久石譲の情緒的な音楽が、諧謔的なたけし映画のテンポにあわなくて邪魔だったけど、この映画では、(よくもわるくも)久石譲の音楽に合うようになってしまいました。
7点(2004-03-18 10:48:47)
159.  レインボウ
ドラマがどうこうと言うより、この舞台や画面の雰囲気が好き。イギリスの自然観みたいなのを感じる。エルトンジョンの歌みたい。イギリス人にとっての芸術の源泉というか・・、のびのびとした自由な自然の景色がいいです。物語はいかにもケンちゃん風な支離滅裂でいってます。
[映画館(字幕)] 7点(2004-03-18 09:49:59)
160.  舞妓はレディ 《ネタバレ》 
京都の舞妓文化の再生に一役買おうという主旨で、それなりの取材をしたうえで作ったのはいいと思うけど、残念ながらさほど面白い物語にはなってないし、ミュージカル映画としても中途半端にすぎる。たんに「マイフェアレディ」のダジャレという以上の意図を感じません。実際のところ、長谷川博己の役どころはただのヒギンズ教授のパロディであって、訛り音声の波形分析などは出鱈目なフィクションだろうし、ミュージカルの演出部分もまったくの素人じみた出鱈目にしか見えません。 京都の舞妓の世界をミュージカル仕立てで描くアイディア自体は悪くないと思うし、地元訛りを封じられて言葉を失なう主人公の心の声を歌で表現する手法も有効だとは思うけど、どうせやるならミュージカル映画として成立させるだけの技術的な前提が必要なはずです。それがまったく揃っていないように見える。  音楽の周防義和も、振り付けのパパイヤ鈴木も、ミュージカルの経験はほぼ皆無だったようだし、キャスト陣にもミュージカル俳優は含まれていません(全キャストのなかでミュージカルの基礎を学んでるのは、おそらく新人の上白石萌音だけ)。どんなにベテラン俳優勢を並べたところで、歌や踊りについては素人なのだから、スタッフ側にもミュージカルのプロがいないとなれば、どうしたって「なんちゃってパフォーマンス」にしかなりませんよね。 主演の萌音は「ド素人の田舎娘」という設定だからヘタでもいいと思うけど、脇を固めるキャストやエキストラがそれ以上にヘタじゃ話にならないでしょう。唯一まともなミュージカルとして見れたのは大原櫻子のシーンだけです。それ以外は、音楽にせよ振付にせよ舞台装置にせよ、せいぜいマツケンサンバみたいな歌謡ショーのレベルにしかなっていない。 演出に「ミュージカルらしさ」が欠けているため、たとえば序盤で舞妓さんたちが出迎えるシーンなどは、たんなるパレードの場面なのかと思ってしまうし、竹中直人のシーンなども、たんに悪ふざけで踊りながら歌い出しただけかと思ってしまう。せっかく東宝の制作で東宝の俳優を起用したのなら、スタッフやキャストにも宝塚や東宝ミュージカルのプロの人材を入れて、もっとちゃんとしたミュージカル映画に仕立てるべきだったと思います。
[インターネット(邦画)] 6点(2024-04-14 06:13:06)(良:1票)
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