1601. レオン/完全版
人を殺すことの是非を問題にしなければ良い映画。しかし理由もなく簡単に人を殺すのは異常だと思います。ましてやそれをかっこよいと思うのは、もっと異常かも・・・。 [DVD(字幕)] 3点(2012-01-05 23:35:24) |
1602. カビリアの夜
《ネタバレ》 じーんと胸に響く映画だ。「道」のジェルソミーナの感動が再び蘇り、純真無垢なカビリア(私もよくカリビアと間違えた)と重なる。男が女がとか、マリア様とか、奇術師とか関係なく、それを超越したジュリエッタ・マシーナを見た。 なるほどフェデリコ・フェリーニの双璧と言われる所以か。ラストの涙の中の笑顔は忘れられない。 [DVD(字幕)] 8点(2012-01-05 22:06:07) |
1603. 雨に唄えば
ミュージカルとして申し分ないだけでなく、トーキーの出現による映画の舞台裏を描いたストーリーも大変好きだ。キャシーのように陽があたるようになった女優さんもいれば、リナのような女優さんもいて一抹の寂しさも感じる。ただこのリナの場合は仕方ないが・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2012-01-05 12:01:53)(良:1票) |
1604. 男はつらいよ 寅次郎恋やつれ
再び吉永さんということで大いに期待したのだが、ものの見事に期待はずれ、少しもおもしろくない。父親が娘に話しにくいということはよくわかるし、宮口精二もそういった父親像をよく演じているが、何かちょっと違う。特に寅さんは今回は何をしたのだ?という感じ。吉永さんも実生活で結婚してしまったし、何か魅力なくなった感じだし、・・・。 歌子さんが大島に行ってやりがいのある仕事を見つけたことと、寅さんが大島に行ったのではなく、絹代さんのところへ行って挨拶をしたこと、さりげないラストは良かった。 [映画館(邦画)] 5点(2012-01-04 23:11:06) |
1605. 古都(1980)
伊豆の踊子から6年、少女山口百恵が成人しついに結婚引退へ、彼女を見るのも最後と思って見た映画である。岩下志麻と比べるのは酷な話だが、ここまで成長したのかと感慨深いものがある。 映画の面では市川崑監督であり、川端康成の原作の雰囲気がよく出ていると思う。(原作も読まずによく言うよと我ながら思う)三浦友和をどう使うか心配したが、あれで良かったと思う。 [映画館(邦画)] 7点(2012-01-04 17:23:21) |
1606. 私は殺される(1948)
《ネタバレ》 よくできたサスペンスだと思う。主人公はバーバラ・スタンウィック演じるレオナは、支店長夫人であるばかりか、会社を築き上げた社長の一人娘、わがまま一杯で育った。 その彼女の性格や経歴が回想という形で見事に表現され、迫り来る危機がヒステリックなほどに伝わってくる。それだけではない、なぜこういう事態が起こったかも、電話1本で次々と明らかになってくる。ベッドから動けない主人公を舞台の中央に据えただけの設定ながら、見事というほかはない。ただし、検事のフレッドがどう関わったのかなど一部よくわからないところがあったので、そこはマイナス。 [DVD(字幕)] 8点(2012-01-04 08:24:06) |
1607. チャップリンの殺人狂時代
コメディと思えたのは、中盤の毒薬からボートのあたりまでで、前半と終盤はとてもコメディと呼べるものではない。社会派ドラマにも思えるが、あまり感心しない。 独裁者まではチャップリンはおもしろかったが、メッセージ性の強いドラマは苦手だし、好きでない。 [DVD(字幕)] 5点(2012-01-03 17:49:42) |
1608. チャップリンの独裁者
《ネタバレ》 映画がトーキーの時代になってもサイレントにこだわり続けたチャップリン、そして「モダンタイムス」でようやくその声をあげたチャップリン、それがこの映画では堰をきったようにしゃべり強いメッセージを放つ。あの有名なラストの大演説だ。 この映画はヒトラーを皮肉り、反ナチを掲げる批判映画として捉えられているが、それだけではないだろうと思う。 「黄金狂時代」や「モダンタイムス」などに込められた批判・風刺を見ればわかるように、人間が自由に人間らしく生きる社会を彼は求め続けている。それを阻む独裁権力者を批判しているのだ。 チャップリンは、ヒンケルとうり二つのユダヤ人床屋を使って、こういっている。「世界に自由をもたらし、国境を取り除き、貪欲と憎悪を追放しよう!」と。 この強いメッセージは、今日もなお私たちが追求しなければならないものとなっていると思う。 [映画館(字幕)] 10点(2012-01-02 21:27:59) |
1609. 男はつらいよ 私の寅さん
《ネタバレ》 岸恵子さんが好きなせいもあるが、シリーズの中では結構好きな方に入る。前半と後半に大きく分けられるが、前半はいつもと逆に寅さんが留守番で、家族の方が九州に旅行する。その旅行前、ふてくされる寅さんにさくらさんが言う言葉が実に良い。「本当はお兄ちゃんと私がしなきゃいけなかったことよ」という兄思いのさくらさんに思わずじーん来てしまった。 後半はデベソの妹りつ子さん、柱の傷はキリギリスに始まり、ショパンやシューベルトの曲を経て別れの曲まで、さすが絵に打ち込む芸術家だ、格調が高い。岸さんによく似合っている。 ついでながら、わたしもこの前年ぐらいから見始めた寅さんシリーズだが、この頃は非常に人気があった。ちなみに観客動員数は、シリーズの中でこの映画が最高だったと思う。 [映画館(邦画)] 8点(2011-12-31 13:56:14)(良:1票) |
1610. 天使にラブ・ソングを2
この映画自体はそれほど悪くないと思うのだが、前作と比べたら数段落ちる。舞台を修道院から高校に移したのだから、もっと青春ドラマに徹するとかしてほしかった。反抗的な子どもたちを手懐けるのもあっさりした感じだし、一度飛び出した子が戻るのも簡単すぎ。歌もこの手の歌はあまり好きでないし・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2011-12-31 12:59:04)(良:1票) |
1611. アルプスの少女ハイジ(1965)
《ネタバレ》 映画の始まりが、ハイジが8歳になったときからのスタートというのは、物語をすっきりさせるためにも良いだろう。しかし肝心のクララが歩けるようになる時期と設定を変えてはどうだろう。映画のまとまりはできても、別の物語になってしまうのではなかろうか。アルプスの大自然の描き方はすばらしいが・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2011-12-30 23:43:28) |
1612. 天使にラブ・ソングを・・・
文句なく楽しい、おもしろい、すばらしい。良くできたストーリーで言うことなし。と言いつつ、コメントするが・・・。 尼さんと暴力団組織?のまったく異なる世界を同次元に扱うなんてすごい。音楽ももちろんすばらしいし、音楽の軽快なテンポに合わせるかのように進む映画もまたすばらしい。ピストルを構えたチンピラに「彼らを許し給え」などと祈るところなど最高。 しかし神様を冒涜してはいけないので、調子に乗りすぎないためにも1点だけ引いておこう。 [DVD(字幕)] 9点(2011-12-30 21:55:04) |
1613. 不思議の国のアリス(1985)<TVM>
米国版ミュージカルで2部構成、前編は「不思議の国のアリス」だが後編は「鏡の国のアリス」 映像がきれいな上に登場人物が実に多彩で豪華、米国の有名な俳優女優それに歌手まで出演していて子ども向きの楽しいアリスになっている。 この映画で良いのは何と言ってもナタリー・グレゴリーのアリスがかわいいことだ。 [DVD(吹替)] 5点(2011-12-30 14:20:01) |
1614. パピヨン(1973)
若い頃見たときはあまりの壮絶さに声も出なかった想いがある。その後脱獄囚自身の自叙伝に基づく映画ということを知り、そのリアルさがただならないことを思い知った。 この映画は男同士の真の友情を描いたものであり、不撓不屈の男のドラマでもある。しかしよくよく考えてみれば、刑務所というものがいかにむごたらしいものであったか、何故に人権が全く存在しえなかったのかという社会派ドラマでもある。DVDで改めて見て、マックィーンとダスティン・ホフマンの演技力に脱帽。 [映画館(字幕)] 8点(2011-12-29 22:29:05) |
1615. 愛と青春の旅だち
《ネタバレ》 最初のうちは軍隊の話だし嫌だなと思って見ていたのが、いつのまにか引き込まれてしまった。そして一番感動が士官学校の卒業式、鬼軍曹が卒業していく若者らに「少尉殿」と敬礼するところ、そうか教官はいつまで経っても教育をするだけの軍曹なのに、巣立っていく彼らは上官なのだ。そして今までの訓練やしごきが教官への恩、熱き想いでとなって蘇る。それとこの映画のデブラ・ウィンガーはとてもすてきだ。ラストシーンはちと恥ずかしいが・・・。 [映画館(字幕)] 7点(2011-12-29 10:14:09)(良:1票) |
1616. 愛と喝采の日々
《ネタバレ》 たくさんの練習シーンから本番シーンまで、本格的な本物のバレエを見たという感じ。この映画を見ただけでも、バレエがどんなにすばらしいかまたどんなにきびしいかがわかるような気がする。娘エミリアを巡って本物の母親と名付け親が対立する。その二人は良き親友であり、良きライバルだ。終盤で本音を出し合って取っ組み合いのシーンは、2大女優のぶつかりあって、一番の見所か。ただ、へべれけ状態のバレエは笑えるが、もっと早くストップさせてほしかった。 [映画館(字幕)] 7点(2011-12-28 22:27:20) |
1617. ALWAYS 続・三丁目の夕日
前作の感動を再び、今回もまた東京タワーを背に夕日が赤々と・・・。続編ながら前回と同様にすばらしい。 茶川と芥川賞と紛らわしいのが気になるが・・・。古行淳之介、川渕康成も同様 [映画館(邦画)] 8点(2011-12-28 07:47:32) |
1618. 勝利の朝
「女優志願」のオリジナルということで見たが、映像が古いせいもありあまり好きになれなかった。スーザン・ストラスバーグの方がかわいいし、カラーのリメイク版の方が良かったと思ったのは、私だけではないらしい。 映画の終盤になって、これは舞台劇なのだと改めて実感する。ならばもっと舞台劇らしく撮った方が良かったのではないかと思う。そうすれば、昼にはしぼむ花(朝顔)のようにというのが、もっと生きてくるのではなかろうか。 [DVD(字幕)] 5点(2011-12-27 20:26:20) |
1619. ALWAYS 三丁目の夕日
東京タワー建設に新幹線、そして東京オリンピックへと進みゆく昭和30年代、ラジオがテレビに変わり、洗濯機、冷蔵庫と生活が充実していった反面、六子さんのような集団就職もあった。そういったなつかしき時代の東京下町を実によく描いたドラマだと思う。素直に感動した。 [映画館(邦画)] 8点(2011-12-26 22:29:29) |
1620. 白い恋人たち
今ではほとんど忘れてしまって、有名すぎる主題曲と、ジャン=クロード・キリーの三冠しか覚えていない。日本は札幌オリンピックを控えての期待された大会だったが、メダルはおろか入賞ゼロという不名誉なオリンピックだった。日本人がもう少し活躍すれば映画ももっと印象に残ったことだろう。 [映画館(字幕)] 5点(2011-12-25 20:54:32) |