161. ローラーガールズ・ダイアリー
《ネタバレ》 所謂母娘問題がテーマであり、毒母とまではいかないがまあそれに近いものはある。で、焦点はこの母娘がどう和解していくかなのだが、アメフト好きの父親の介入によって何となくというか安直に収まったという印象でどうもスッキリしないというか、決着が付いてない感じがどうも納得できない。恋愛話の方はいろんな誤解ですれ違ったという事なのだろうが、こちらもスッキリしないものの、でも青春時代はこんなもんだろうなという気はする。主人公は魅力的だし、ガールズムービーとして見れば及第点ではあるのだろうが、家族の問題がゾンザイに扱われた事によりテーマがボヤケテしまい、結局何が言いたいのかわからない作品になってしまった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-03-25 23:03:40)(良:2票) |
162. アルゼンチンババア
《ネタバレ》 プロットは悪くないし、テーマは家族の崩壊と再生なのだろうが、各々の心情の描き方が浅いので淡々を話が進んで終わってしまった。これだけのキャスト揃えといて勿体ない。肝心の父娘の確執→和解もあっさりしてるし、ババアと娘もいつのまにか仲良くなってるし。鈴木京香は当時40ぐらいなので、子供からみたら充分ババアじゃないですかね。また、奥さんの死に耐え切れず、他の女に走るのは別に悪くはないんですけど、ここは役所の意思・ババアの魅力というよりハチミツ(秘薬?)効果という事なのかなと。子供が生まれて、女は死んで、メデタシメデタシってのもどうも腑に落ちないですね。掘北がカワイイので最後までどうにか見れましたけど。「死ぬときは小さくキタナクなっている」という台詞は印象的でした。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-03-22 11:59:32) |
163. マッハ!!!!!!!!
いろいろと頑張ってはいるのはわかるし、1作目は話題性でウケたのだろうが、その後のシリーズがパッとしなかったのは、トニー・ジャーが暗いのが原因だろうな。スター性が感じられない。スローやリプレイがしつこいのも気になる。ちょっと古臭いというか。小中時代に見てたら、もっと楽しめたのかもとは思った。人材不足もあるかもしれないが、今の子供達はこの手の映画なんて見ないのかな。 [地上波(吹替)] 5点(2016-03-17 12:02:29)(良:1票) |
164. リクルート
《ネタバレ》 前半の展開から、後半も「どうせテストなんだろ?」と思っていたら、最後にパチーノが射殺されちゃって「???」状態。結局、閑職に追い込まれた社員による犯罪行為って事なんでしょうけど、詳細は作品終了後の聞き取り調査でわかるのでしょう。よって観客には何の話だったのかがよくわからない。そもそも、「どうせテストなんだろ?」と思わせてしまう流れは、緊張感がないので、観客は冷めた状態で見る事になる。で、謎解きにもなってないし、中途半端で消化不良のスッキリしない作品。そもそもUSBでデーター流出なんて一般企業でも無理な話なのでCIAでそんな事できるわけがない。ここで、オイオイこの話はなんなんだ?となってしまった。テンポは悪くないので、最後まで飽きずに見られるんだけどね。 [地上波(吹替)] 4点(2016-03-17 11:18:49) |
165. パニック・ルーム
密室劇ならではの緊迫感はそれなりにあるし、犯人サイドの仲間割れも王道系ではあるが、娯楽作品としては及第点。但し、終盤に向けてもうちょっと突き抜けて欲しかったという気がしないでもない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-09 23:46:04) |
166. おいしい生活
成金の教養コンプレックスを茶化しているようで、実は反知性主義を主張しインテリ批判を展開しているのかな。が、深読みするとその反知性主義を自虐的に茶化しているようにも受け取れるし。と、面倒な事は考えずに、「似た者同士で仲良く暮らせよ」というシンプルなメッセージと思えばいいのかと。 [地上波(字幕)] 6点(2016-03-09 10:44:09) |
167. リリイ・シュシュのすべて
既視感があるというか、いろんな映画や小説を寄せ集めてイメージビデオにしてみました。という印象ですけど、北関東の鬱屈した中学生の雰囲気は充分に伝わってくる。それをリアルと言えるのかは賛否がわかれるのでしょうけど、中学生の不安定な時期にこの程度の逸脱やイジメなら別に珍しくはないような。あらためて中学時代の危うさと瑞々しさは感じる事はできた。あの頃に戻ってみたいようなみたくないような複雑な気持ちにはなる。そういう心を動かされるモノはある。 群像劇なので個々の物語は弱いし、そもそもイメージビデオ的なので、物語性を求めるものではないだろう。詳細な製作過程は知らないのだが、「ネットとリアル」というのがひとつのテーマではあるハズで、そこへのツッコミというか問題提起が弱かったように思う。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-02-12 14:07:42) |
168. 50回目のファースト・キス(2004)
《ネタバレ》 設定はよかったと思うが、料理しきれず、結局落とし前が付けられていないので消化不良。毎日、ビデオ見て自分の環境変化を受け入れるというのは実際には無理だろう。たぶん精神が破壊される。その点を誤魔化して無茶なハッピーエンドにしてしまった印象。なら、日々の生活によって家族の事だけは覚えられるようになった。というファンタジーにした方がよかった。ただし、「日々新しい気持ちで人間関係を構築していこう」というメッセージ性は評価。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2016-02-09 12:04:46) |
169. デュエット(2000)
《ネタバレ》 群像劇だから仕方ないのだが、個々のストーリーが薄い。ラストの銃殺には疑問。ブルースブラザーズのような展開になるのかと期待してたのに。歌は表現であり、その人の人生を表すものではあるとは思った。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2016-02-03 13:59:36) |
170. モンテ・クリスト伯(2002)
原作未読。だいぶ改編されているようだが、女絡みのタダの復讐劇で、これまで何度も見てきた話のような。これが本家本元なのかもしれないが。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2016-02-02 12:19:01) |
171. ペイチェック 消された記憶
最近複数の政治家で話題の「記憶(の確認)」ですけど、記憶とか未来とかテーマは面白いのに、料理しきれず作りも雑で、結果的に中途半端なアクション映画になってしまった。今は情報が氾濫して自分の未来がある程度予測できてしまうので、不幸とまではいかないまでも、諦めみたいなモノはあるんだろうな。 [地上波(吹替)] 5点(2016-01-28 12:00:05) |
172. お買いもの中毒な私!
《ネタバレ》 まず主人公に魅力がないのが難点なのだが、「国の借金」という台詞から、「借金とは何か?」という本質的な話題・テーマに移行するのかと思ったら、ただのありきたりなハッピーエンドで終わってしまった。もっとヒネリが欲しかった。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2016-01-26 11:41:36)(良:1票) |
173. 3時10分、決断のとき
ダンは痛すぎるのだが、それに同情するベンの心情変化の描写が弱いというか無理があるかな。西部劇で感動するぐらいなら高倉健の仁侠映画見ろよって話なんだけど。 [地上波(吹替)] 5点(2016-01-21 23:08:31) |
174. ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人
本人達はただ只管オタク的に給料の範囲内で好きなものを集めただけなのに、周りが大騒ぎしているのが滑稽でした。これがアートとマネーの関係性なのでしょうね。ドキュメンタリーなのだから、夫婦のヨイショ話で終わるのではなく、もう少しジャーナリスティックな視点が欲しかったです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-01-14 10:51:12) |
175. きっと、うまくいく
《ネタバレ》 常識破壊者を投入して、まわりがそれに感化されていく。という構造は『男はつらいよ』的ではあるのだが、主役のランチョーが寅さんとは違って、デキスギ君で、ちょっと嫌味があり、愛されるキャラでもないので、イマイチ好きなれず話に入り込めなかった。他の3人はその辺にいそうな青年たちで群像劇としては悪くはないのだが。本当に自由に生きる人間として描くなら、同じ大学のエリート学生ではなく、違った環境で全く別の生き方をしているスナフキン青年にした方がよかった。ランチョーがスーパーマン的扱いなので、結果的に話がデキスギでやや説教臭くなってしまった。青春群像劇なら絶望や挫折や裏切り等々の苦悩的なモノがもっとあってもよかったような。数名が学内で突然自殺(未遂)してしまうのも何だか唐突だった。同窓会的青春群像なら『サニー 永遠の仲間たち』の方がいい。 [地上波(吹替)] 5点(2016-01-12 12:47:08) |
176. 恋のクリスマス大作戦
ベン・アフレックのバカっぽさは悪くはないんだが、中身はないし、オチもありきたり。 [地上波(字幕)] 4点(2015-12-22 10:47:57) |
177. パニック・フライト
ありきたりで、単純で、中身もないが、この割り切った王道感がよい。主演女優も魅力的。犯人男もよい意味でヘナチョコだった。 [地上波(字幕)] 7点(2015-12-15 10:38:02) |
178. 愛を読むひと
《ネタバレ》 無知故に自分に正直に実直にそして自由奔放に生きた女と、学がある故に成長し苦悩する男のすれ違い。社会的な正義と悪や、個人的な保身とプライドや恥、そして罪と罰等々いろんなものが混ざり合い、生きる事の難しさを感じさせられる。でも、裁判ではガツンとやって欲しかったね。その方がスッキリするし、2人とも真実を明らかにしておけば、その後もウジウジ引きずらないで済んだような。それがデキナイのが人間なんだろうけど、映画なんだからやっちゃう人間を見たかった。いろんな計算をして、いろいろと計算間違いをして、後悔を重ねて年老いて、最終的にその結果を自分で引き受けるしかないんだろうな。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2015-12-04 10:52:03) |
179. 終わりで始まりの4日間
《ネタバレ》 母の葬儀で帰郷したら、精神科の待合室で偶然にナタリー・ポートマンと出会って、なぜかそのままデキちゃって、彼女の助けによって過去のトラウマを克服したり、父子との確執も和解へと向かうという、なんとも都合のいい話なんですけど、偶然の出会いが人生を変えていくというのもまた真実なわけで。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2015-11-26 12:09:35) |
180. 卒業の朝
「歴史を知らない者は永遠に幼児である」教育の素晴らしさと難しさ。単なる感動作ではなく、ちょっと後味が悪い所が、単なる学園ドラマとは一線を画している。鏡に映る自分を直視した時何を思うか?「未熟な者は成長し 無知な者は学び 酔いは醒める だが愚か者は 永遠に愚かである」 [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-11-26 10:25:54) |