161. 母の眠り
淡々としながらも手応えのある雰囲気や作りがしっかりとしていて、けっして悪い作品ではないのですが、家庭のごたごたにはイライラさせられるものがあります。弱っていくケイト・グルデンを演じたメリル・ストリープの姿に涙・・・とはまったくいかず、「切れそうな私の看病生活」とでもいいたげなレニー・ゼルウィガーのイライラぶりが目に付きました。バーで本当の姿をさらけ出したジョージ・グルデンの衰弱ぶりが印象に残りました。日本人向けの家族の絆といったことがテーマなのでしょうが、私には合いませんでした。最後に、この映画のタイトルは「かけがえのないもの」とするべきではないでしょうか。 4点(2005-03-04 12:52:43) |
162. フォレスト・ガンプ/一期一会
この作品を見る前にみた「パルプ・フィクション」と対極をなす映画と言うことで、アカデミー賞を取っただけある優良で上質であることは間違いありません。私が感心したのは、アメリカの史実に沿ってストーリーがうまく展開していくところと風景ですね。フォレストが走るシーンや夜の濃厚な雰囲気が出ているところなどもうまく出来ていると思います。これが「キャッチ・ミー~」のように史実に基づいたストーリーなら、文句なく7点以上なのですが。いろいろな人に影響を与えてきた映画で、これからもきっと映画史上に残りつづけることでしょう。 7点(2005-02-26 16:06:06) |
163. パルプ・フィクション
バイオレンス映画ですが、すごくクオリティが高いと思います。各キャラクターの設定の高さ、台詞の面白さ、そして何といっても脚本の良さが目立ちます。こういう暴力映画の系統は、私がもっとも不得意とする分野のひとつですが、それでも面白いと感じたのは本当に面白いからなのでしょう。映画を見たときの精神状態が良かったのか、ここまでダークなストーリーを楽しめたことに満足しています。ただ、触発されて暴力的になったり人を傷つけたりしないか、それが不安になります。 6点(2005-02-20 21:27:18) |
164. 逃亡者(1993)
ここでの点数が高かったので期待したのが悪かったのか。。。自分には合わないジャンルだった。前半で逃げ回るところまではけっこう良かったのに。無実を証明するために動くところからごちゃごちゃしてきて、最後は予想通りという結果に。ハリウッドだねえ。(VIDEO、日本語吹替版) 5点(2005-02-12 23:13:05) |
165. 20世紀ノスタルジア
まいりましたね、これは。エーテル体だのニューロンシティだの意味不明。「伝説の映像作家と、21世紀を予感させるヒロインの出逢い」がテーマらしいですが、見ていてどうにも気恥ずかしい映画でした。広末涼子の魅力と、最後らへんの歌にのみ各1点ずつ献上。(VIDEO) 2点(2005-02-09 09:47:17) |
166. アメリカン・ハート
隠れた名作でしょう。父親と息子の葛藤が、いい雰囲気の中でよく描けているのではないでしょうか。しかし、相当屈折しているのも確か。ゲイだの銃だの犯罪だの妖しい雰囲気が自分には合わず、総合評価は6点止まり。それにしても「アメリカン・ハート」というのは雑誌のタイトルらしいですが、本当はどういう意味があるんでしょうね。(VIDEO、字幕スーパー) 6点(2005-02-08 22:05:28) |
167. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
だいたい「スナッチ」と似たような映画。こっちのほうが点数が高いのでちょっと期待したけれど、やはりガイリッチーとは全然趣味が合わないらしい。自分の好きな映画とは、ほとんど対極をなすような、いろんな意味でバイオレントな作品。「かっこいい」と言われている映画を少しも楽しめないなんて、ちょっと損した気分。 [ビデオ(吹替)] 2点(2005-02-06 17:39:33) |
168. おもひでぽろぽろ
《ネタバレ》 可もくなく不可もなくといったところでしょうか。後半がちょっとと言う人が多いですが、個人的には車の中で主人公のタエ子が同級生の思い出を話すところ、けっこう気に入っているんですよ。最後、タエ子が戻ってくるところは、単に忘れ物しちゃっただけかとみるのは、あまりにもひねくれてますかね。(DVD) 5点(2005-02-02 17:05:49) |
169. ジャック・フロスト/パパは雪だるま
《ネタバレ》 笑えて泣けて心が洗われる、言うことなしの映画。 ストーリーはいたって簡単。不慮の事故で死んだ父親が、家族のもとに再び戻ってくるお話。 しかし、そこいらの「蘇り系映画」とは一味違う。なんと息子が作った雪だるまとなって復活!しかもこの雪だるまが、しゃべったりスノボしたり、溶けかかったりと(笑)、とにかくハチャメチャでユーモアが効いている。当時の最新映像技術の面目躍如といったところだろう。 しかし、この映画の最大の魅力はそこにあるのではない。 登場人物たちの温かい心が良い。時にかばい合い、慰め、元気付けてくれる、温かい家族の存在。それを感ぜずにこの作品で涙を流すことはできない。 とにかく、子供だましだと思ったら痛い目を見ること間違いなしの良作。 ワイヤーフォックステリアが良い味を出しているし、中盤ですこしダレるところはあるが、 100分くらいで長くないのもいい。 日本では未公開作品だからか、DVDが廉価で売られているとは、いい時代になったものです。 [DVD(吹替)] 8点(2005-01-29 22:48:11) |
170. ユージュアル・サスペクツ
最後の5分間をみると、正直やられた!と思う。計算し尽くされた、物凄い映画だと思う。でも、残りの100分間は、退屈だった。単なるサスペンス映画、いや、現在と未来を行ったり来たりの、話がややこしい物騒なストーリーだ。この映画の客観的な評価は、ほとんどの皆さんが肯定的な得点をつけているように、並の映画とは比べ物にならないほどのものかもしれない。しかし自分には、客観的ではなく主観的に得点をつける自由が与えられている。最後の最後だけ楽しませてくれる映画は、ご免だ。無闇に人が殺される映画も、嫌いだ。もっとも、こんなに偉そうにしても二回目をみたら評価が変わるかもしれないんだけど。(VIDEO、日本語吹替版) 3点(2005-01-27 14:40:01)(良:2票) |
171. エル・マリアッチ
主人公が理不尽な争いに巻き込まれるという悲惨なストーリーながら、見る人を惹きつける不思議な魅力を持った作品だと思う。乾いたメキシコの雰囲気が、映像を通じて迫ってくるようだ。ラストの主人公のつぶやきが印象的。しかしながら、こういったジャンルが嫌いなだけに、もう見ることもあまりないだろう。それにしても、バーの女性がジャイアント馬場の娘ではないかと思ったのは私だけか(笑)。(DVD、スペイン語、字幕スーパー) 5点(2005-01-25 21:57:00) |
172. 鉄道員(ぽっぽや)(1999)
日本的な情緒溢れる作品といったら言い過ぎだろうか。雪景色の中に、いつまでも変わらない男の友情と家族の絆が描かれる。ただ、同じ赤川次郎作品としては大林宣彦監督の「あした」のほうが、個人的には好きだ。この作品も情感はあるものの、ベタな場面は多いし、せっかくの娘との再開も最後に広末という強烈な個性を持ってきてしまっては違和感がある。(VIDEO) 5点(2005-01-25 14:00:05)(笑:1票) |
173. キャスパー/マジカル・ウェンディ
小生キャスパーを見るつもりが、なぜか間違ってキャスパー劇場未公開作品を見てしまった。よって予備知識はほとんどなし。キャスパーたちゴーストと魔法使いが繰り広げる子供向けのドタバタ劇といった映画。CGで惜しみなく魔法を使ったり、楽しげなダンスシーンありと子供は充分に楽しめるはず。ただ、大の大人が見るとなると鑑賞に堪えがたいのは否めないか。4点献上。(DVD、日本語吹替版) 4点(2005-01-19 20:36:48) |
174. 食神
すみません、私の笑いのツボにはほとんど入りませんでした。前半は主人公が落ちぶれていくさまが見ていてしんどいっす。後半のノリもしつこく感じました。その他は概して他の方の6点以下のレビューと一緒です。(TV、広東語字幕スーパー) 4点(2005-01-05 21:30:53) |
175. JFK
正直、期待はずれでした。まず、私の理解力では1回見ただけでは流れについていけません(特に前半)。登場人物が多く出てくるのに背景の説明が不足しているため、半分おいてけぼり状態でした。それでもスクリーンプレイの解説本を引っ張り出して最後まで頑張ってみましたが、どこまでが真実で、どこまでが装飾なのかが結局最後まで分かりませんでした。暗殺現場を中心に本物のフィルムを使っているという点で、これは映画ではなくドキュメンタリーなのではないかと思ってしまいますが、どこまでが事実であるのかが分からないと、その情報を鵜呑みにしていいのか、見る側としては非常に迷ってしまいます。登場人物はどこまでが創作なのでしょうか。それとも全員が歴史上存在した人なのでしょうか。作品の出来自体は素晴らしいと思うのです。でも、映画は楽しむためにあるものという考えを持つ自分には、この映画には厳しい点数を付けざるを得ません。(VIDEO、日本語吹替版) 4点(2005-01-05 09:10:49) |
176. ミッション:インポッシブル
はじめからこの映画が駄作だというつもりは毛頭ありません。ただ、目まぐるしく変わる展開と次々人が殺されていくような映画が好きではないだけです。解説本を見てもよく理解できない複雑なストーリーは「オーシャンズ11」を思い出しました。先にそちらをみていたので、展開的には物足りないものを感じ、マイナス1点で4点とさせていただきました。(VIDEO、字幕スーパー) 4点(2004-12-31 11:03:18) |
177. 星願 あなたにもういちど
いわゆる死者生き帰りモノの傑作で、切なくて泣ける映画。 香港映画だがあまりクセがなく、好感を持って見られた。 ヒロインのセシリア・チャン、現代の日本にはいそうでいないタイプかもしれない。透明感のある女優さんだ。 完全に脇役だがオニオンの正体を見抜くおじさんがいい味を出しており、ライバルとなる医者など、周りの人たちも人間味溢れている。これらの人間像もこの映画の魅力のひとつ。 白い建物が美しく映える風景も雰囲気が良い。夜空に響くサックスの音色にはやられてしまう。 [地上波(字幕)] 9点(2004-12-25 20:53:01) |
178. ホーム・アローン
このシリーズ結構好きですね。子供向けだと思いますが、ちゃんと心があったまるエピソードも盛られていたりして、特におじいさんとの教会での会話などが印象に残っています。2に比べると若干パワー不足かなと思いますが、2は1を踏まえてのネタが満載なので反則。それに比べたらこちらもシンプルでなかなか良いです。日本人とのハーフっぽい母親は、子供を思っての行動なのでしょう。あからさまに非難することは僕には出来ません。(VIDEO、日本語吹替版) 7点(2004-12-21 09:57:38) |
179. ドク・ハリウッド
なぜかこの作品とは愛称があまり良くなかった。前半のマイケルは嫌な奴だし、セックスがなんたらという直接的な表現が多用されるのも好きではない。ただノリのいい音楽は良いと思った。(VIDEO、日本語吹替版) 4点(2004-12-21 09:52:55) |
180. ファミリー・ゲーム/双子の天使
双子の天使を演じた主役のリンゼイ・ローハンのキュートさもさることながら、よき父とよき母を初めとする脇役たちの素晴らしさ。どうしてこの二人が10年も別れて音信不通だったのでしょう。そんな細かいことはさておき、この映画には、笑いと感動以外にも大切なものがたくさん詰まっていますね。アメリカ英語とイギリス英語の微妙な違いが分かれば、もっともっと楽しめそうです。それにしても、双子の意地悪さは度を越しています。子供だから、とはいえそれさえなければ完璧でした。9点に近い8点を献上します。 8点(2004-12-20 18:30:23) |