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エスねこさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 644
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ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23593/
ホームページ http://kine.matrix.jp/
自己紹介 [2010年8月23日]
か…かわも…

(゚Д゚;)ノ

…映画界は今日終わった…。


[2017年7月16日]
猛暑の夜、amazonで映画ではなく『幼女戦記』を寝ないで通し鑑賞。
大局的な戦略から入って行くという、かつてない架空戦記アニメでありながら、その悪夢性を出し切った感がすごかった。
最終話はテーマ的にポエニ戦争から対テロ戦争まで、膨大な戦争のイメージを深く広く全面爆撃して吹っ切れる展開に。
スピルバーグの『宇宙戦争』はバクテリアに仮託してその地獄自体を救いと説いたわけだけど、このアニメはそんな所まで引いて俯瞰する気がサラサラないってのがスゴイです。

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161.  ゴッド・ディーバ
お久しぶりのエンキ・ビラルだっ! もーオイラ嬉しくて嬉しくて青い涙を流しちゃったっすよ(嘘)。出来栄えも相変わらずでビラルっぷり満載! 謎の言語、活躍度イマイチなレジスタンスの男、常識ではありえない色使い、散りばめられたミステリアスなジャーゴン、ピラミッドにエッフェル塔、豪華だけど薄汚れたホテル…。しかし何つっても今回の目玉はポリゴンCG! コレの使い方(金かけたバイテク手術をして、ビラル基準での「人間らしさ」を失ってるキャラほどボリゴン数が減ってゲームキャラっぽくなってる (^^;)に彼らしい反骨精神を味わえますなー。前作『ティコ・ムーン』の《青い血》に当たるアイテムがゲームっぽい人形キャラなワケですね。その意味では今回のNY、ズバリ前作の月面独裁国家の発展型です。希望ゼロ、救いゼロの世界観は、いつの時代にも、ジュネ/ベッソンの行き着いた所から始まってるというアナーキーさ。何も言いません、迷わずこの道を突き進んで下さい。減点は、DVD英語版だったのと、ホルスが活躍しすぎてるから(だもんで希望ありすぎ)。でもま、ビラルの新作を見られただけで嬉しいから、あんまり気にしな~い!
[DVD(吹替)] 9点(2005-02-03 03:10:43)(笑:1票)
162.  GIRLS★GIRLS
「あげまん」ならぬ「さげチン」なるモノが存在するかもしれない…という、妙な説得力に満ちた映画(いやあ、大マジで、ホントにすごいさげチンぶりでした。笑いっぱなし!)。去年『ロシアン・ブライド』という映画で大失敗(純度100%のポルノだった)したので、前知識なしのタイトル借りにはちょっと抵抗があったんだけど、自分のカンを信じてネットレンタル。今回は成功だったようです。15分でエンディングが読めるのはご愛嬌。観客の予測を先読みして思いっきり迷走する主役三人に「おいおいおい! そーじゃねーよ!」と突っ込みを入れたりヤキモキしたり。「キャラ」と「観客」の間合いの取り方が絶妙で、感情移入できる作品でした。武骨でメカニカルなイメージのあるドイツ映画ってところにも、飽きさせない新鮮さがあったようです。これがアメリカ映画やフランス映画なら「てやんでェこんなん見てられっか~っ!」って…まあ、あのへんの青春セックス映画なんて食傷気味なワケですよ。この作品も難点がないワケじゃないが…主役のインケン、どう見ても高校生じゃないだろ。ま、それがベッド上ではすっごい良い味になるんですが(どーしても感じられないって演技がメチャメチャ可笑しい)。標準的な佳作だと思いますが、私的にチョイとプッシュしたいので、2点UPしときます。 (2007/12/24:サービス期間終了)
[DVD(字幕)] 7点(2005-01-28 04:19:53)
163.  APPLESEED アップルシード
見ている間中、悩んでいました。10点でけなしまくっておくか、1点でほめておくか。今はけなしておく事にします(2006/1/25、キャンペーン終了)。最初にいい点。戦闘シーン「だけ」は素晴らしかった。イラク戦争の先行きが見えない、2004年春という時点でその数十年先に登場するはずの戦闘を肌で感じられるように描いたのは、どんな凡百のニュース映像よりも価値があります。ここで描かれる市街戦は今の市街戦の3倍速い。戦士が自動車並みのスピードで移動して来るし、それを想定して大量の弾幕を張る(あんまり当たってませんが)。この怖さをリアルに実感できるのはいい事です。「被害者○人」なんて数のゲームにうつつ抜かしてる場合じゃない、次の大戦では戦士に体当たりされたら人はペシャンコです。3Dアニメにアレルギーがなければ是非そこを感じて頂きたい。 …あれ、けなすスペースがなくなったけど…とりあえず最悪だと思った劇伴について(集中攻撃になるが、同じような強い不満が製作・脚本・演出にも等しくあると思っていただきたい)。画面で描かれている場面でのキャラクターの感情を補助するタイプの演出は、子供向けアニメの技法だ。アップルシードは子供向けアニメか? あほか。初めてオリンポスを画面に登場させる時、(戦闘シーンの覚めやらない状態の)観客は、まだこの都市を受け入れる準備はできていない。RPGタイプで観客と一体化したキャラであるデュナンも、観客と同じだと思っていい。あそこで醸し出すべき音は「不安・疑念」であるはず。ちなみにこの「人を疑う」という概念にあたるテーマは本作のBGMでは見当たらなかった(原作『アップルシード』で重要なのはここだと信じる。常に疑いを持って思考し続けるという姿勢だ)。バーでヒトミとデュナンが言葉を交わすシーンはどうか。現実のバーで、隣の席の人間とあんな会話を交わす事があるか。バイオロイドの異常性・不条理を浮き出しにする音楽か、作品を通して登場する『バイオロイドのテーマ』でなければならなかったのではないか(一度見た限りではそんなものはなかったと思うが)。総じて「幼稚だ」という印象が残った。これは文字通り「子供向け作品の論法で作られている」という事だ。ドラマの劇伴は「こんなイメージ」で済むもんじゃないのだ。ここは素直に「客を侮辱しないで頂きたい」と言っておく。ファンとしては本当は目をつむりたい想いだ。
[DVD(字幕)] 1点(2005-01-03 01:07:37)(良:2票)
164.  CUTIE HONEY キューティーハニー
「もしかしてフルネームはクエンティン・タランティーノ・ハニーですか?」ってくらいギャグがスッポ抜けてるなあ。眉にシワを寄せて笑うのが好きなオイラは、カラオケのシーンなんかがジャストミートでした(「おいそこ、完璧ハニーじゃねえだろ」とか脳裏で呟きながらね)。スキャット入りまくりのBGMもグー。が、外してる玉はとことん外してる。全体的にはどう味わえばいいのか不明すぎで、まるでマンゴーとイカ墨とキーマカレーが乗ったピザ(しかもトマト抜き (^_^;)を食べた気分。脱力系ギャグに徹するかキッチュなアクションに徹するか、何か芯が欲しかったよー。あと、演技がクサいのはいいが、演技の手を抜いてるのは許せん。各人の力量でヤケクソに頑張る時、バカ映画でしか味わえない特別な感動が生まれるんよ、早見青児君。個人的にはここまでの作品が作れる時代になったんなら、あさりよしとおの毒々マンガ『マジカル☆キャンサー』をやってほすぃ…無理すかねぇ…。点は、『RED SHADOW 赤影』の配点を参考に減点。●追記:やべ、見たそもそもの目的を書き忘れてた。ハニメーション…10年前からチェコでヤン翁が撮ってるよ。本作の「実写アニメ」としての手のかけ方はまだ甘いと言わざるを得ない。本気でやれば人間の写真を「喋らせる」事も可能なのは『ファウスト』で証明済みなのダ。
6点(2004-12-11 00:43:20)(笑:1票) (良:1票)
165.  鬼が来た! 《ネタバレ》 
●2010/7/20: ちょこっと追記しました。  (詳細はブログにて)
[DVD(字幕)] 9点(2004-12-04 22:47:40)(良:1票)
166.  2999年異性への旅 《ネタバレ》 
すげえよジョン・グッドマン! ただのデブかと思ったら、何気に地球の危機を救ってるじゃんよ! しかし評価が分かれる映画っすねえ…最初の方は本気で頭を抱えてしまったけど、後半になるにつれ着実に世界観が組み上がっていったサシウマ的作品でありました。中盤、主人公が結婚について侵略者のボス(どんな駄作でも手を抜かないベン・キングズレー)と意見が分かれるあたりで、やっと土俵が出来上がった感じかにゃ。テーマ的には『逆シャイニング』の名を冠したいと思います。ラストの無理やりハッピーエンドはいただけないが、そこまでのコメディセンスの飛びっぷり(かつ博物館級の枯れぐあい)は他の映画で味わえない独特な感じ。監督にはメル・ブルックスが最適と思われるところを、あえてマイク・ニコルズで行った点に、妙味というか珍味というか、味わい深い何かがあったようです。特にラスボスの死体を抱えてニコニコ去っていくジョン・グッドマンには、あんぐり口開けながら見送ってしまったっすよ。笑いというのとは何か違うレベルの、ヘンなモノが詰まった奇品。
9点(2004-11-23 02:48:41)(良:2票)
167.  “アイデンティティー”
なんとも言えぬコロンビアらしきヒネクレ方。オイラ的にはちょうどいい感じで先が読めたので、エンドクレジットが流れるまで飽きさせず、おいしいサスペンスでした。もっとも、「驚愕の」アイデンティティネタが明かされた時も、「ああそうだよねえ」って感じで特に驚く事もなかった。このネタ、この映画のオリジナルじゃないんだよね。実は『名無しのオプ』シリーズで有名なプロンジーニ作品に、同じネタの長編があるのだ(http://www.tsogen.co.jp/np/detail.do?isbn=4-488-25602-3 これに出会った時はさすがにブッ飛んだ)。が本作も、ごまかしの効きづらい映画というメディアでキッチリやってくれた点はすごい評価するよ。●追記:この映画のネタばらしは、ある意味で舞台設定の一部だ。観客はこの設定を受け入れた上で推理を開始しなければならないのだよ。そして、「キーの番号は10からカウントダウンしているのにモーテルに集まったのは11人」という点を加味して、『そして誰もいなくなった』の種明かしを参考に、真犯人像へ迫っていくのを期待しているんでしょうな、シナリオは。かなり観客を選ぶ映画だと思うが、明示されたルールに従っていけば解けるので、クリスティのアレよりはフェアな造りだと思う。
7点(2004-11-07 06:03:36)
168.  ホット・チック
いかにもタッチストーンらしい作りの映画。プロダクションムービーの真骨頂と言えるだろう。あらすじから想像されるほぼ全てが入っている(まあそこはディズニー傘下の会社だ、過激な期待はしないでくれい)が、この作品のすごい所はそれ以上のモノもキッチリ押さえてある点。主人公が、正体を見抜いた弟と抱き合うシーンで10点が確定。結局、すごい量の伏線の張り方と、ほぼ全員のキャラを立ててしまった入念なシナリオの勝利だ(って脚本もロブ・シュナイダー? マジ?)。いやあのオチは勘弁してほしいが…。レンタルで見たけど、これは手元に置いておきたい気持ちにさせる職人芸ですな。●追記:あらすじを書くために公式サイトを参照していて、ジェシカ役の女優さんが本作で初デビューなのを知った。あのビッチガールぶりなんか「素ですか?」ってくらいに巧いんですけど!
10点(2004-11-06 20:48:00)(良:1票)
169.  東京原発 《ネタバレ》 
いったい誰が想像したろうか? NHK教育と西部警察の強引な結婚! でも仲人は踊る大捜査線だったようだ(だから原子力安全委員の超ブラックな演技が活かせないんだよー!)。だもんで、見応えはあったが2回見る気になれないというまさに『良質TVムービー』な感触。ただ、都知事の意見は昔からオイラの持論(元は広瀬隆だけどさ)でもあるので、けっこう爽快感はあった。あと、西部警察パートは予想外に音楽が厚くてイケてる。逆にNHK教育パートのBGMは余計かな。あー本当に都心部に原発建ててほしいわァ…。最後の最後、本気でチェレンコフ光を出したオチャメに追加1点。あそこでやらんだろふつー。●追記:なんだかんだ言いつつ、ちゃっかりDVDが2巡目に入っちゃったよ。負けたか…●2回目感想:榎本教授のカバンのフタの裏側! 割り箸が挟んである芸の細かさがツボに入って大爆笑でした。あと、ハイジャッカーを少年にしたのはある種の「逃げ」だという思いが強くなった。あの人物設定じゃ、あんな演技が限界だろう。せめて20歳を越えてた方が、いろいろ引っ張る余地が出てきたと思う。最後の爆弾処理班のじゃんけんは蛇足。というか笑いのとり方が醜悪。そもそもあそこで笑いを取る必要があるのか? ここで、決定的に画竜点睛を欠いてしまったようです。
7点(2004-11-06 04:57:20)(良:1票)
170.  キル・ビル Vol.2
うーむ。腹いっぱい四川風マカロニを食ってしまった。しかも味がね、辛かったり酸っぱかったり…タラ坊、どういう料理作りたかったんだよっ! とは言え満腹感では右に出る者のない映画でした。ごちそうさま。
8点(2004-11-03 08:12:10)
171.  9|11 N.Y.同時多発テロ衝撃の真実 《ネタバレ》 
よく「息詰まるドラマ」なんて言うけど、これは本当の意味で息が詰まった! 何しろカメラが災害現場にいるだけでなく、災害に巻き込まれてしまうんだから。轟音がして、カメラが揺れ、ビルが倒壊し、遠方に見えた土埃がどんどん大きくなり、街の風景を変えながら見る間にカメラまで迫ってくる。逃げる、なんて考える間もありゃしない。それから後の画面は一面の白いホコリばかり。北海道の吹雪も、目の前があれくらい濃密な白になると息ができなくなる。だもんで、画面の前で息を止めてしまいました。事故直後にチェルノブイリ原発の取材を強行したドキュメンタリーがあったが、あれに匹敵する恐ろしさがあった(もちろん、事故としての規模は911の方が遥かに小さい。こちらの方が派手だったから目立っただけ)。あと、取材対象だった新人消防士の、事件前と事件後の変貌振りが凄い。最後の「男になった? …男ってなんだ?」という台詞には、どんな劇映画でも語る事のできない、当事者だけが口にできる重みがある。他の消防士たちも、事件を境にいろいろな変化が起こっているのを目にできる。この変化は製作の当事者たち、要するに現場に居合わせたカメラマンや、彼を探しにWTCまで行った監督にまで及ぶ。遠い将来、この事件すらもハリウッドが映画にするんだろうが、このドキュメントを超える事はないだろう。ただし、ブレアウィッチ並みに手ブレが多くて吐き気を催すので、未見の御仁は覚悟して観るべし。
7点(2004-11-01 02:03:32)(良:1票)
172.  ザ・セル
『羊たちの沈黙』から誕生した幾多のバリエーションのひとつ。プロファイリングというモノが目で見てわかるように「脳内を映像化してやろう」ってのが特徴であり、それだけに特化してると言っていい。頭の中をさらけ出す異常犯罪者役にフルメタルジャケットのデブちゃんをキャスティングしたので、結果、悪びれたところのない悪趣味ムービーとなった。設定から予想される全てのモノがここに詰まっている。それ以上のモノはない。それ以上のモノ(「地球の人間がこんな思考するわけねーだろ」的なブッ飛んだ世界)を観たくて映画館に足を運んだオイラは、監督の脳内が普通な異常である事を知ってガッカリしたのでした。
5点(2004-10-19 10:58:23)
173.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 
主人公が黒人でロボットが白いのに超笑えた(意味不明の人は不明なままでよし)。そこにだけ、ぐだぐだ言わず1点献上。あとはぐだぐだ~。●2005/12/13 追記:←これを書いた当時は、本作が「アニマトリックスの例のエピソードのスピンオフ」だって裏話を聞いて期待度-100%くらいで見に行ったのと、ぐでんぐでんの泥酔状態だったので滅茶苦茶なレビューになってますた。今回改めて見直して、1点UPします(苦笑)。前半は確かにアシモフのロボット物なんですが、後半は見事にマトリックス・ワールドになっちゃいますねー。木に竹を接いだような無理やり感と言うか豪快さはちょっとキモチよかったかも。アシモフは「40年代のアメリカで黒人問題をダイレクトに扱うためにロボットという隠れ蓑を利用した」わけなんですが(だからアシモフのロボットSFは、かなり以前にその目的を終えていると言えます)、本作は主人公にウィル・スミスを配し、ロボットのデザインを白人っぽくして、そのあたりの(一種懐かしくもある)古典的人種問題への配慮があるように見せかけながら、後半で完璧にうっちゃってロボット同士が空中でカンフーを大演舞するクライマックスへ持っていくあたりの豪腕は、ナカナカできるもんじゃないですよ。一応笑いは取れましたよーん、という事で。しっかし、『マトリックス』自体古臭い話だよなと思ってたけど、ここまでアシモフワールドにマッチしてしまうとは…いいかげんこんな、外側はキレイだけど中でカビの生えてるような古臭いSFを評価する時代は終わりにしたいもんだねえ…。
[映画館(字幕)] 2点(2004-10-18 00:59:01)
174.  「超」怖い話A~闇の鴉
低予算でもいいんです! 怖くなくてもいいんです! ヒロイン目当てで借りたから、佐藤寛子がピュア~で可愛ければそれでいいんです! 実はこれを借りるためにネットレンタルに入会までしたんです! ま、話は怖いというよりドッキリ系なんだけどね。あと彼女のGカップを堪能できるシーンが少ないのはどうかと思う(お約束の全力疾走シーンも無理やり挿入した感じだし)。オイラには珍しく、ヒロインの可愛らしさだけで煩悩採点(苦笑)。
6点(2004-10-09 15:46:26)
175.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
なんかびみょ~な造りやね。ジョニデは力演だと思うが浮きすぎとるし(だいたい設定から言って若く作りすぎだろ)。思うんだが、身体を張った演技ができるって点でジャック・スパロウ役はキアヌ・リーブスで見てみたかったかな。無難なとこではチャーリー・シーンか。オヤジ臭くなるがケビン・ベーコンでもいい味出しそうだ。ま、彼らがデップ並みの怪演をしてくれるとは限らないが…。ディズニーだけあって絵造りはしっかりしとるので、飽きずに見れる。良作のベースラインは確保してると思う。予想を裏切らない事が返って快感になる、お約束まみれ娯楽大作。
4点(2004-10-09 03:07:51)
176.  ジーリ 《ネタバレ》 
オレ的傑作という予感はあった。何しろマイベストシネマは『イシュタール』(ゴールデン・ラズベリーワースト監督賞受賞・他ノミネート2件)、マイセカンドシネマは『ハドソン・ホーク』(同賞3冠・他ノミネート3件)。ハリウッドの評論家が何と言おうとこの耐寒コメディ2作はオレ的10点。そしてこの『ジグリ』である。同ワースト作品賞を含め6冠・他ノミネート2件。堂々の史上最低映画として、最多の受賞に輝いたワーストコメディだ。これが胸躍らずにいられるかッ! 期待通り、冒頭のギャグのかすり具合から大爆笑。「俺は雄牛俺は雄牛俺は雄牛~!」のあたりでもー笑いがとまらなくなって、DVDを止め、2日間見るのを休みました。今晩そのシーンから再開するも、直後に最高のネタが入って再び腹筋がよじれまくってしまいました。ともかくもベン・アフレック演じるボキャブラリ豊富なバカチンピラ。笑えそうで笑えない微妙な演技の一線を保っているので、かなり役を作り込んだのが伺える。どう考えても不毛な努力だが、堂々と演じ切ったアフレックには拍手を贈る! 世界でただ一人のファンだとしても贈る! あのバカ面は、他の役者じゃ絶対出来ないよ。客寄せパンダであろうクリストファー・ウォーケン(老けたなあ…)、アル・パチーノ(変らんなあ…)もいいスパイスになってました(要は主人公のバカっぷりが強調されるだけ)。あと、ラストの意味なし爽やかベイ・ウォッチングは、終わりを気持ちよく締めてくれてまた好印象…だが、エンディングクレジット中のBGMにまでネタを入れてくれるし…心地よく浸ってたとこだったので、あれは吹いたよ。ちなみにオイラの爪の見方は男でした。
10点(2004-10-04 00:37:20)(笑:1票) (良:1票)
177.  マトリックス レボリューションズ 《ネタバレ》 
この壮大な3部作のテーマとは「オラクルは扱いづらい・技術顧問は頭が固い」って事なワケね。サイバーパンクの原点と本質はよく掴んでいた。ギブスンの言語センス、スターリングの哲学性、反逆者チャールズ・プラットのカウンターカルチャー的世界、そして特に数学的可能性を扱いたがるルディ・ラッカーへのリスペクトの示し方が興味深かった。総じて言えば「サイバーパンクいろいろ感想文」。それ以上のモノでは決してないし、かなりSFを読み込んだ人間でないとその辺の勘所が掴めないはずなので、実は真の観客層はかなり狭いと言える。3作目に人気がないのは、このあたりのテーマ、「情報の可能性が無限に広がったコンピュータ時代の、人間の意義とは何か?」に本気で決着を着けようとした必然の結果だろう。真剣に本物のSFテーマを扱ったハリウッド映画は必ずコケる。この因果応報からは、ウオシャウスキーも逃れられなかったようだ。余談:あの世界の機械の進化速度から行くと、人間は滅んで仕方ないと思うなあ…だから敵をスミスに切り替えて「遥かな未来の、機械世界の末路」までチラっと見せちゃってるのは、賢いとも言えるしズルいとも言えるし…ま、両方ありでズル賢いんでしょうな(笑)。
4点(2004-09-30 00:53:57)
178.  デイ・アフター・トゥモロー
そう来ると思ったぜ、エメリッヒ監督さんよ。次第に偽アメリカ人の仮面を外して、ドイツ人の本性を現し始めましたなァ。ヨーロッパ映画好きのオイラは、このヒーローなしのディザスター・パニック映画でヨダレじるじる状態ですわもう。嘘っぽいCG上等。結果論だけど、いま話題のアイバンの衛星写真だって似たようなモンだったよ。対流圏を突き抜けて降りてくる-100℃の高層大気は、ちょっとイマイチかな(多分、ビルのコンクリートとか脆くなって倒壊するし、空気が薄くなって空にはオーロラが出ますな)。あと本を燃やす前に、まず内装の木材を燃やそうよ。あれは勇み足として減点。でも、いたる所に溢れる「常識よりもまず理性を重視する」「全員がひとつの目標に向かってガンバる」というドイツ人魂には震えが走る。天変地異の結果、先進国が南の諸国に見を寄せるという結末も、合理性を重要視するドイツ人らしさがよく出ている(現実のアメリカなら世界の米軍基地を使ってもっと悪どく立ち回りそうだ)。 実は、おそらくこの映画のアイデアの元(のひとつ)になったであろうアメリカSF(『悪魔のハンマー』)がある。数多くのシーンがクリソツなんだけど、決定的な部分では意味が逆転している。これはもしかするとエメリッヒ版『スターシップ・トゥルーパーズ』なのかもしれない。考えてみると「アーリア人が云々!」とか叫んでた時代から、はや土下座外交半世紀のドイツ。その結果がエメリッヒという人間になった。この映画になった。どうも、エメリッヒとアメリカのハネムーンは終わりが近そうだ。これからが彼の正念場だと思う。●これのどこがドイツ映画なのかわからない方は、100%のドイツ映画『Uボート完全版』『ジェットローラー・バス』と比較してみるべし。危機からの脱出シチュエーションがどれだけ似ている事か!
7点(2004-09-20 01:38:44)(良:1票)
179.  トロイ(2004) 《ネタバレ》 
とうとう古代ギリシャ戦士まで剣の刃を返すようになったか…と映画館でアゴ外したのでした。アップの剣技が日本流の殺陣なら、陣形の方は古代中国な感じ(いや直線的に押すだけだから、陣形もへったくれもないんだが)。記憶の彼方だけど、敵を激昂させて深入りさせ、弓を射掛けるって戦術も孫子がやってた気がする。まあヘクトルは話の流れでどんどん憎しみを買ってったわけだから、戦術じゃないんだけどね。トータル的に、恐ろしくギリシャ色に欠けた戦闘だったと思うっす。他にも「あんな大軍を養う兵糧積んでねーだろ」とか「王者アガメムノンって自ら背水の陣を引くほど間抜けじゃねーだろ」とか、確かにツッコミどころは多い。けど、難攻不落と言われたトロイの地勢には目で見てわかる説得力があって、その点で凄い迫力があった。目線より上の位置から弓隊に射掛けられたら、メチャメチャ怖いよ! 地の利を活かした火の玉攻めも怖いよ! 海まで追い落とされなくて九死に一生だよ! …等々。人物については多くの方々が書いてらっしゃいますから、特に付け加える事もありません。まー壮絶なパリスの腑抜け振りには拍手ものでしたが! あそこまで徹底されると爽快。あと最後に、トロイの木馬を映すのにロングばっかり使用してるのが残念。ちっとも巨大にみえないんですよね。馬からギリシャ兵が出てくるとこなんかも、カメラがほとんど動かない。舞台のセットみたいでチョイ興ざめでした。やっぱし煽り多用が常道じゃないんでしょうか。みんな第1には、あのシーンを見たくて金払ったんだぞ~! ●追記:レビュー見てるとラストのナレーションに文句が多いようだけど、オデッセウスに語らせるのは妥当だし、伝説の勇者がみんな死に絶えた後に、生き長らえた凡人(失礼)が話を引き取るのは歴史大作の王道でっせ。●追記2:いま外国の壁紙サイトでダイアン・クルーガーの壁紙集を見つけました。いやあ、ヘレンの素の顔があんなにアゴの張ったシガニー・ウィーバー顔だったとは…確かに劇中ではひたすらアゴ引いたポーズだったけどさ…女優さん、化けるもんだよなあ…パリス、実は気の強そうな顔立ちの女性が好きだったのな…さもありなん。
[映画館(字幕)] 4点(2004-09-20 00:49:58)(良:1票)
180.  アンブレイカブル
mhiro さんの票を見て、やっと誉める勇気が出ました(誉めたくてもビビってる作品、実はまだいっぱいある)。えーとね、「世の中では毎日、飛行機事故や列車事故で大量の人が死んでる。専業ヒーローにやれる意味ある仕事なんてあるのか」って問いかけが映画全体を覆ってるんだよね。この答えのない問いにラストで解答を出しちゃうのがこの映画の凄いとこで、ヒーローとはひとつの希望だという事。みんなの願いの象徴だという事。それを言っている。無残な事故で誰も生き延びられなかったとは思いたくないじゃないか。この世に溢れる不条理へ、誰にかに斬り込んでもらいたいじゃないか。そういう世間の想いがヒーローを存在させている。そこを考えるとこの話はもう一段深いレベルに行くわけで、製作の噂される第2部でもまだまだ哲学的な展開が広がっていくだろう。期待してるぜ、シャマラン。まあ、ブルース・ウィリスの史上最地味なヒーロー振りには笑い転げたけどね。次回は空飛ばしてください。
8点(2004-09-04 22:43:02)
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