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Nbu2さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 344
性別 男性
自己紹介 「昔は良かった」という懐古主義ではなく
「良い映画は時代を超越する」事を伝えたく、
 昔の映画を中心にレビューを書いてます。

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161.  狩人の夜 《ネタバレ》 
私にとっての「画竜点睛を欠く」映画はこれ。現実に無理矢理引き戻されるようなラスト、取って付けたようなクーパー婦人(リリアン・ギッシュという配役は凄い)の説明臭い台詞で終わらせず最後までダーク・ファンタジーで突っ走って欲しかったという事で減点をしたが、名優チャールズ・ロートンの描き出した「マザーグース風の話を悪夢調にアレンジしたもの」という雰囲気は見事に描き出されている。伝道師ハリーを演じるミッチャムのとろけたまなざし・有名な「LOVE&HATE」の入れ墨。水の中に浮かぶシェリー・ウィンタースの死体のカットの美しさ。逃げ惑う兄妹を取り巻く沼地や動物の不思議と綺麗なこと!まさに悪夢の御伽話の世界。映画雑誌には「幻の名作」と書かれているけど、そこまで気負わずに。あとこれ見るなら夜!部屋の電気を消して!
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-03-08 12:50:50)(良:2票)
162.  紅の流れ星
「最後の日活映画スター」渡哲也の作暦上、ベストの一本であるだけでなく日活アクション映画至上最高の一本ではないかとも思う。「やりたい事が出来ずにもんもんとしている自由人」を非常に軽妙な雰囲気で演じておりある意味「勝手にしやがれ」のベルモンドの域も超えてしまっているのではないか(ちなみにベルモンドの方は「やりたい事がわからずにのらくらしている自由人」ね)彼自身も名作「仁義の墓場」と合わせてお気に入りの一本として挙げている。彼も含めて浅丘ルリ子、子分杉良そしてエースのジョーらはまさにボヘミアン、無国籍人なのだ。でも当時は当たらなかったというのも納得かな。
[映画館(邦画)] 8点(2008-02-03 13:22:09)
163.  お早よう
その映画人生でひたすら「家族」の来し方行く末を描いてきた監督小津。当時の関係者内からはその作風に批判的な風潮があった、と聞いていますが約50年経った今でも支持されるのは彼の描写した風景の本質そのものは時代が変わっても不変だからでしょう。でこの作品。大人の理解を超えた、子供ならではの行動を見せつけられて可笑しさが増す。オナラ遊びに気を入れすぎて「み」が出てしまった時の子供の凹みっぷり、面白すぎる。話の面白さだけではなく近所付き合いの様子(人の出入り)を捕らえたショット、流れのテンポに関しては実はものすごく工夫されたもので注目すべき点。あとこの映画の久我美子。あいらぶゆうー!
[映画館(邦画)] 8点(2008-01-13 23:58:19)(良:2票)
164.  人生劇場 飛車角と吉良常
三島由紀夫も著書で述べているが役者鶴田浩二の最高傑作は多分「博打打ち・総長賭博」かこれ。彼は邦画史上最高の「全身耐え忍ぶ役者・男」であった。そして情念・愛情・義理・人情等人間の胸に秘めた「思い」を描き出すのに長けた名監督・内田吐夢との作品なんだからそのエネルギーが観客に響かないわけがない。出演者の豪華さもある意味「お決まりの」東映仁侠映画には珍しい。そして殺陣の凄まじさ。任侠映画初心者には私もこの映画か「緋牡丹博徒・花札勝負/お竜参上」を進めています。
[映画館(邦画)] 8点(2008-01-05 00:17:46)(良:1票)
165.  ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦
サム・ペキンパーのスローモーション描写が一番効果的に使われているのは「ワイルドバンチ」でも「ゲッタウェイ」でもない、この映画。とくにベン・ジョンソンのロデオシーン。柵を飛び出す瞬間~跳ね回る牛の躍動感、長いようで短い一瞬を完璧に捉えている。愚直で世渡り下手な男を演じるのも上手いマックイーン。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-01-02 11:46:41)
166.  教授と美女
ロマンティック・コメディの方式・【自分の魅力をわかっていない、初心な(美)男+世渡りに長けた、でも自分の事となるとからきし駄目な(美)女】×人の良い野次馬とありえないシチュエーション=恋。ゲーリー・クーパーも良いけどやっぱりこれはスタンウィックでしょう。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-12-22 22:03:53)
167.  妻は告白する 《ネタバレ》 
どなたが申したかは何だがこれはまさに「若尾文子(様)カーニヴァル」。この度初デジタル化・スクリーンで鑑賞出来たのは本当にうれしい。彼女にとっても転機となったこの作品=一人のアイドルが大人の演技派女優に変わる瞬間を目撃できるという点、特にラストシーンにおける濡鼠の彼女は邦画史上ベストシーンの一つになるのではないか。この点数はそんな「化けた」彼女への評価として。(ただ世評で言う「増村監督の最高傑作」というのは?なんですよね。変態性では「赤い殺意」恋の情熱で「清作の妻」サスペンスという意味で「女の小箱より~」の方が好き。)=2015年7月「若尾文子映画祭 青春」鑑賞後修正
[映画館(邦画)] 8点(2007-12-16 21:07:41)
168.  大地の子守歌 《ネタバレ》 
これは監督増村最後の名作でしょう。13歳の少女が一緒に暮らしていた祖母の死を境に無理やり売春宿に連れて行かれその過酷な労働の結果盲目になる。そんな悲惨な境遇にもかかわらず彼女は必死で生きていく。極端な事を言えば彼はこれで燃え尽き、後はこの映画の搾りかすのような作品(TVシリーズや映画)の演出・脚本をし続けて人生に幕を閉じたと考えています。同年「青春の殺人者」で強烈な印象を残したヒロイン原田美枝子に対してとことん過酷な事を強いておきながらそこから生まれる強靭な「芯」を持つ女性の美しさを引き出してみせた、これは昔若尾文子(様)や渥美マリに対して行った演出行為と変わりません。演出等にくどさも感じられますがラストに至るまで見ごたえは充分。DVD、まだ出ませんねぇ。「でんきくらげ」「しびれくらげ」は出るみたいですが。
[ビデオ(邦画)] 8点(2007-12-09 20:56:09)
169.  ブレードランナー/ファイナル・カット 《ネタバレ》 
まずは映画館のスクリーンで鑑賞できた事に感謝。酸性雨の降りしきるロサンゼルスはやはり映画館の暗闇の中でこそ生える。ヴァンゲリスの音楽も効果的。監督リドリー・スコットの望んでいた「SFのハードボイルド」は十分表現出来ている。そしてこれはデッカードではなく、レプリカント=ロイの話。まぁこの映画から影響を受けた作品が漫画やアニメ、文学に限らずどれだけ溢れていることか。ちなみに私、モノローグの入る最初のバージョンも好きです。
[映画館(字幕)] 8点(2007-11-25 21:42:31)
170.  肉弾(1968) 《ネタバレ》 
喜八映画が大好きだ。その魅力は何か、と問われれば「わくわく感/男の童心回帰」と「重苦しさ/体制への鬱屈・反抗心」その二面性がごっちゃになっている処を挙げよう。彼の映画はまるで子供がお気に入りの玩具を使って遊んでいるような軽やかさがある。そしてその反面そんな童心が抑えられて悶々としている重さもあるのだ。青春期を戦争による徴兵で過ごした彼は歪んだ価値観を大人に押し付けられどんな想いを過ごして来たか、詳しくは分らないけどその節々は感じられる。この映画はその「鬱屈たる想い」が溢れた彼の最高傑作。普通の人々が巻き込まれる「戦争」の馬鹿馬鹿しさを彼なりのユーモアで包み込んだ喜悲劇というべきか。あと役者。思春期を迎えた青年少女の雰囲気を見事にだした「あいつ」寺田農(ムスカだけじゃないぞ、ムスカだけじゃ)・大谷直子共に好演。
[映画館(邦画)] 8点(2007-11-24 23:40:55)(良:1票)
171.  影の軍隊(1969) 《ネタバレ》 
仏暗黒街映画の名匠、メルヴィルの名作。第二次大戦下の対独レジスタンスの日々を描いたこの作品、下の方も書かれているが戦争映画のスパイ物のような痛快な場面はまったくなく重く、暗い場面の連続。裏切り者を処分するのにガタブルな暗殺者。へこむレジスタンス。ただ戦火の中で生きていかねばならない彼らの行動にはちゃんとした筋があり、それを映し出す映像表現はやはりフランス映画、これが良いのだ。
[映画館(字幕)] 8点(2007-09-21 21:24:18)
172.  江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間 《ネタバレ》 
禁断の愛+オッパイぶるるるんなエロ+土方巽の暗黒舞踏+大泉/由利の坊主コント+江戸川乱歩の世界(関西なまりの明智小五郎!)という誰もがなしえない題材を簡単に料理してしまう石井輝男に乾杯。最後の花火のシーンは腹筋運動を連続100回行ったような脱力感がありました。【2017年追記:海外版DVDに遅れる事約10年、ようやく初ソフト化。めでたい】
[映画館(邦画)] 8点(2007-09-19 23:49:03)
173.  風が吹くとき 《ネタバレ》 
核戦争の恐怖を描いた映画の中で私にとってもこれがベスト。死の灰によって命失われる老夫婦の最後を描いたこのアニメ、原作が「さむがりやのサンタ」「スノーマン」のレイモンド・ブリックス=明るいパステルカラーの絵柄の特徴の彼が黒や茶色の線を多用し、日常の平和な生活がだんだんと蝕まれ老夫婦の体が衰弱してゆく様子をただ淡々と描いているのだからインパクトは凄い。もともと核戦争の恐怖が取りざたされていた1982年の出版とはいえテロや戦争が絶えない今現在でもこの映画の印象は変わらないはず。点数でいえば絵本の方が凄すぎたのでちょっとパワーダウンするのは仕方が無いか。小学校の時トラウマになった友達、私の周りにも結構いました。それでも必見でしょう。
[映画館(邦画)] 8点(2007-08-18 22:52:39)
174.  殺人者たち
「ダーティハリー」のドン・シーゲルが描き出したハードボイルドな世界!堪りません。この映画で私はリー・マーヴィンにやられました。そして嫌みったらしい大統領、「ビッグ・バッド・ママ」ディッキンソン、寂しいカサヴェテス。良い映画というのは視覚ではなく、雰囲気・空気をいかに生み出すかなのだ。CGではこの雰囲気、出せません事よ。DVD化は目出度い!
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-07-13 22:12:26)
175.  十三人の刺客(1963) 《ネタバレ》 
黒澤明「用心棒」によって時代劇のあり方は益々リアリズム嗜好が強くなり、その影響から大映「座等市物語」/松竹「切腹」など名作も生まれていた。チャンバラ映画で名を馳せていた東映もまた、その流れに乗ろうと名プロデューサー玉木潤一郎が企画し、新鋭工藤栄一に撮らせた集団リアリズム時代劇の名作がこれ。ところが映画そのものは公開時には当たらず、評価されるようになったのは後年。この映画を取り巻くのは「挫折感」その一言に尽きる。悪役を倒して目出度しといった勧善懲悪の東映映画とは逆の、重苦しさが現在でも胸に残るからこそDVDでも観る事ができるのだ。清廉潔白という武士のあり方とはまったく正反対の暗殺者として暴君を討ち取ろうとする刺客団。東映映画のオールスターキャストながら存在感が皆薄いのはそんな映画の流れもあるからか。むしろ悪役の菅貫太郎そして内田良平の方が強烈な印象を残す。あ、あと邦画史上一番惨めな死に方を見せる剣豪・西村晃ね。暗~い映画館のスクリーンで観る事を、お勧めします。
[映画館(邦画)] 8点(2007-07-13 21:49:48)(良:1票)
176.  秋菊の物語 《ネタバレ》 
最近では妙にオリエンタルチックな作品を連発して私の中では評価がグッドウィルなみに落ちているチャン・イーモウだけどこの頃は中国の大地で「ど根性」で生きている人間(特にコン・リーを主役とした)を描き出して見ごたえのある映画を連発していた。で私にとって彼の最高傑作はこれ。村長に股間を蹴られた夫の為に身重の体を振り振り動き回るコン・リーのキャリアはここで頂点に達したのではないか、という位の存在感である。(ここでいう存在感とは目立つ、とかではなく中国の農民に完全に同化している点で役者を越えたものという意味)映画館のスクリーンで私はニヤニヤしっぱなし、楽しい時を過ごさしていただきましたよ。村長も実は良いやつで主人公の出産の際には率先して病院まで担ぎ運ぶ指示をして手伝っているのがまた良い。しかし現地に今いる私の実感だが、こっちのおばちゃんは皆バイタリティありますな~。たいしたものだ。(ちなみにこの映画の話が理解できないという方がいるのは当然。中国の人がもつ「面子」の重みが日本人にはわかりづらいからだと私は考えます。)
[映画館(字幕)] 8点(2007-07-05 20:03:39)
177.  にごりえ 《ネタバレ》 
最後の「にごりえ」が素晴らしい。樋口一葉の原作は「女性が生きていく事の過酷さ」を淡々とした描写で描き出しているのだがこの映画も負けず劣らず映し出しているのには関心する。役者も皆良いが最大の功労者は主人公の娼婦に溺れて破滅の道を歩んでしまう宮口精二。「七人の侍」における久蔵のイメージはまったく、無い。これだけでも十分元が取れるはず。名優達の演技達者ぶり、お楽しみください。
[映画館(邦画)] 8点(2007-06-16 00:58:21)
178.  暴力脱獄
毎日会社勤めで疲れる毎日。自分を見失いがちになる時、やる気をなくした時に私は年に一回この映画を見る。すると効果てきめん、明日への活力が湧き出てくるのだ。閉鎖的な空間で窮屈にしている囚人たちの中で一人反骨心を持ち続けるルーク。確かに犯罪者の戯言・戯けた行動だがそれでも心に響くのは「他人や状況に流されず自分の道を突き進む」事の難しさを大人になってしまった今存分にわかってしまっているから。「漢」というものは肉体的なもので優越が決まるわけではない。そう心意気なのだ!脇役の充実ぶりも特筆に価する。(しかしこの邦題、なんとかなりませんか)
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-05-27 11:38:07)
179.  昼下りの決斗 《ネタバレ》 
お決まりのスローモーションはないけれど初劇場用映画監督作品のこの映画からペキンパーらしさが溢れています。ただ西部劇衰退時に「男の世界」を撮り続けた彼の苦労は既にデビュー時から始まっていた、と考えると(西部劇スターの引退作ですからね)気分は複雑。若者に人生を託し崩れてゆく老ヒーロー。
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-05-22 22:19:21)
180.  グロリア(1980) 《ネタバレ》 
若き日の自分なら多分この映画に「4」くらいしか付けなかったと思う。アクションは妙に中途半端だし(敵役もこれといった印象は残らない)助けられる子供もナタリー・ポートマンは何とかしたいがこのガキはドーデも良いやという感想しか起こらなかった。ところが不思議なもので年を重ねてこの映画を見るとその雰囲気、例えば冒頭の朝のニューヨークの場景や子供を連れて逃げたホテルの部屋で夜一人佇むグロリアを映すショットといったその「空気」にやられてしまっている自分がいる。カサベテスのベストではない気もするし、元々自作撮影用の資金集めの為に他者に提供する目的で書いた脚本で彼自身本当に撮りたかったかどうかは?なのだがそれが彼の代表作になり、愛妻ローランズはアメリカインディー映画界のミューズ(女神)になったのだからわからないもんだ。マイナスはラストのあの音楽。「ロッキー」のビル・コンティは無いんじゃないの?
[映画館(字幕)] 8点(2007-05-20 20:43:32)(良:2票)
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