1. トランスフォーマー/リベンジ
《ネタバレ》 前作は可変シーンなどの映像にかなり衝撃度がありましたが、今回も敵味方のロボット増量でますます凄いコトになっています。相変わらずトランスフォームの音が気持ちよく、大きいのから小さいのまで滑らかに細やかに動きまくるし重量感抜群なので「金属生命体」がリアルに感じられますね。ただ戦闘シーンになると敵味方の判別がつき辛くなったり、シーンが中途半端に飛んだり、オプティマスの台詞が残虐的で悪役っぽいのが気になったかな。後半のピラミッドの戦闘なんか物凄く映えるし、なんにせよ大迫力なので、これこそスクリーンで観るべき物だと思います。 [映画館(字幕)] 7点(2011-11-02 00:28:12) |
2. ベンジャミン・バトン/数奇な人生
《ネタバレ》 見た目だけ人間の一生を逆に過ごす、という運命を持って生まれただけで、人生においては普通の人と変わらないですね。数奇な運命を担った主人公の内面的な描写もほとんどないし、淡々と進むストーリーでしたが、主人公を支える周囲の人達や美術など細部まで凝っているので退屈しませんでした。ただ、常に女性とアッチ方面のネタばっかだなぁと思いましたけど。まぁあの面構えじゃドンドン寄ってくるでしょうな。雷お爺さんは面白かった。あと一回はなんだったんだろう? メイクやデジタル技術の進歩は著しいですが、主役級のスターが不要になる時代も近そうだと改めて感じましたね。 [映画館(字幕)] 5点(2011-11-02 00:21:00) |
3. イーグル・アイ
《ネタバレ》 イーグル・アイ(鷹の目)というと「遠くまで見渡せる」という目をイメージしますが、全て監視して駒を使い瞬時に排除する力も持っているこのシステムは怖いですね(実社会で言うとエシュロンか?)。 ありがちなコンピュータの反逆(逆ギレ?)ですが情報社会の昨今どこでどのようにデータを得て活用されているか分かりませんからねぇ。 コンピューターの管理システムなどの描写は即座に対応し瞬時に切り替わったりしてビジュアル的にも面白く、テンポも良いので悪くないんですが、ハリウッド大作にありがちな穴だらけの脚本が残念。コンピュータは映画を観る人のためにわざわざ無駄な事をして遠回りして見せ場を増やしてるんだなぁと解釈しておきました。まぁ行き過ぎたオートメーション化は危険という警鐘なのか、行き当たりばったりで勘ピュータの米大統領の言う事は気をつけろという警鐘なのかよく分からない映画。 [映画館(字幕)] 4点(2011-11-02 00:18:30) |
4. 崖の上のポニョ
人魚姫ですね。童話や絵本をまんま映像化した真っ直ぐな作品。小さな子にはとっても楽しめる内容だと思います。水の動きや海の生物たち、登場人物たちの動きが滑らかで観ていて気持が良かった。子供たちには宗助とポニョのように相手を思いやる気持ちを持って欲しいな。 「生まれてきてよかった」というジブリ作品で毎度おなじみ糸井重里のコピーは今の世の中を考えると深いですね。ポニョは可愛かったわ。 [映画館(邦画)] 7点(2011-11-02 00:17:27) |
5. アイ・アム・レジェンド
《ネタバレ》 誰もいない廃墟になったニューヨークで愛犬一匹と暮らす独りぼっちの主人公。大都市で人が生活している音が全くしないというのは怖いし緊張感があった。このくらい巨大なゴーストタウンを誕生させたのは凄い努力が合ったと思う。孤独でいつも見慣れた日常に発生したイレギュラー(マネキンを動かした感染者の罠)に動揺し自分を見失い愛犬を失い、自暴的になり死にかけるが、母子に助けられる中盤まではかなり良くできていたが、突っ込みどころが多いかな。主人公は街に残るにしても護衛を何人か付けたりとか出来なかったのか?食事は自給自足しているようだが、装備や施設を見る限り外と繋がってないと無理がある。それは人類の残り1千万が免疫を持ち生きていると分かっているところからもわかりますけどね。感染者は知能が無いと言いつつ統率がとれ罠も仕掛けられるほど知能がある。まぁ言い出したらキリが無いですね。完全版DVD未公開映像30分収録、とかで補完してくれりゃ好いんですけども。 細かいところも良く出来ているだけに粗が目立つというか気になった。雰囲気はかなり良かっただけに残念かな。 [映画館(字幕)] 4点(2011-11-02 00:15:20) |
6. ロッキー・ザ・ファイナル
《ネタバレ》 現役復帰への動機付けがイマイチな気もしますが、それぞれのキャラクターの立場や考えが理解でき感情が入ってしまいました。みんな色んなモンを抱えて生きてるんだよな。 やっぱあの曲は燃えるし泣けるし堪りませんわ。贅沢言うならトレーニングの過程をもうちょっと見たかったな。今回の相手は今までで一番リアルで強いんですが特色無いのが残念。 シリーズを見てきた人にとっては感慨深い作品。自らの人生とオーバーラップしたと思われるスタローン、カッコ良かった。ぜひ劇場で観てやって下さい。 [映画館(字幕)] 8点(2011-11-02 00:12:28) |
7. ニュー・ワールド
大自然が綺麗に撮られていて環境ビデオを観ているかのようだった。頻繁に繰り返されるぶつ切りカットが気になった。旧大陸と新大陸の陰と陽の対比は分かりやすかったかな。 ポカホンタス役の子はデビル雅美に似てますね。中盤以降文明人のカッコしたら、ますます似てきてハッスル軍のデビル夫人に見えてしょうがなかったです。 [映画館(字幕)] 2点(2011-11-02 00:05:04) |
8. ウェス・クレイヴン’s カースド
《ネタバレ》 お約束もアリ、そつなく出来てますが、浅いカースド(呪い)だった。狼男で売るより呪いの方が売れそうと考えたのかな? いじめっ子のカミングアウトは笑った。好きな子には意地悪したくなるってやつだったようで。それにしてもクリスティーナ・リッチは相変わらず割ったら何か出てきそうなデコしてますねぇ。卵みたい。 [映画館(字幕)] 4点(2011-11-02 00:00:15) |
9. Mr.&Mrs. スミス
《ネタバレ》 せっかく面白く出来そうな設定なのにそれを放棄したかのような話だった。共通の敵が陰で糸引いてたとか、共同で新しく組織作ったとか、ベタで良いからちゃんとした落ちが欲しかったな。オチを重視しているじゃないけど損してると思う。 [映画館(字幕)] 3点(2011-11-01 23:58:55) |
10. ブラザーズ・グリム
子供の頃から聞いて育った数々の童話の片鱗を窺わせる脚本は悪くなく楽しめた。実際のグリム兄弟もこんな人だったのかもね。ブラック風味な風刺の効いたファンタジーでビジュアルも私的には好み。満足でした。 [映画館(字幕)] 6点(2011-11-01 23:58:32) |
11. シン・シティ
《ネタバレ》 モノクロの陰影だけの映像で、鮮血や口紅など部分的に色付けしてあって斬新でインパクトがあった。主要キャラはストイックでカッコいい。刺激的なハードボイルドな世界におもいっきり浸ることが出来た。 ハーティガン編のトイレで情報屋(?)を締め上げるシーンで顔を突っ込ませた後、中にでっかいブツが浮いていてウケた。ドワイト編もジャッキー・ボーイがトイレで用足し中、ドワイトに襲われ便器に顔を突っ込まれ、口に入った水を吐き出すと黄色!芸が細かいわw [映画館(字幕)] 8点(2011-11-01 23:57:46) |
12. がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン
地元では字幕版が上映してないので吹き替え版を観ました。若干今風にアレンジをしただけでオリジナルとほぼ一緒ですが、新しく入れたシーンはいまいちセンスが…。ケリーとアマンダは野球の上手い子を起用したらしいけど、他の子と比べ体格が違いすぎて違和感がある。雰囲気からしてオリジナルに激しく負けてるし、多少は出来た方が良いにしても、野球の巧さにはそんなに拘らなくていいのに。比べちゃ悪いがオリジナルの出来の良さを再認識出来た。 [映画館(吹替)] 4点(2011-11-01 23:57:29) |
13. アリス・クリードの失踪
《ネタバレ》 オープニングから拉致監禁するまでの無駄の無さ、登場人物3人で繰り広げられる終始漂う緊迫感はお見事だった。初監督作品だというブレイクソン監督の演出力、テンポの良いカット割り、監督自身が書いたという脚本はとても優れていたし将来有望としか言いようがない。タイトルの由来も最後に理解できたけど、二人組の犯人のいきなりの「ブッチュ~」には吹いたし、同性愛者+両刀使いにしたおかげで物語に深みも出ていたな。しかし、よくやったなぁ。私には無理ですわ。 [映画館(字幕)] 8点(2011-07-23 22:54:13)(良:1票) |
14. クロッシング(2009)
《ネタバレ》 波風を立てず無難に生きてきた定年間近のベテラン警官、家族のため大金を必要としている生活苦の麻薬捜査官、友情と昇進で揺れる捜査官の重圧に疲れている潜入捜査官。善でも簡単に悪に染まってしまう環境に生きる男たちの物語は緊張感があり見応えがあった。虚無の毎日を送っている自分自身のため、愛する家族のため、友情のため、それぞれが行動を起こすが感情移入出来るものだったな。まぁ全てが同じ地区ってのはどうかと思ったけど、どれもが虚しい結果に終わったのも厳しさを感じた。最後、少女を救い英雄になったはずであるギアの、事件前と何も変わっていない冷めた表情が印象的だったな。 [映画館(字幕)] 8点(2010-12-20 22:40:08) |
15. リトル・ランボーズ
《ネタバレ》 宗教を信奉しその教え(道徳規律)を守る厳格な母と暮らす、子供の無邪気さ快活さを失ったウィルと、母は子育てを放棄して海外暮らし、学校では問題児だが年の離れた粗暴な兄と二人暮らしのため背伸びして大人になる必要があったカーター。そんな二人が出会い、友情が芽生え、映画『ランボー』に触発され映画製作をする過程は微笑ましかったし大いに共感できた。純粋で奔放な子供の想像力はなんと豊かなんだろう。ところどころに挿入される二人のイマジネーションの世界なんかも上手く表現されていて監督のセンスの良さを感じた。最後はホロリとさせられたなぁ。 将来有望そうな子達でしたが、今作は2007年制作の映画だそうで現在はどんな感じに育っているのか気になりますね。 [映画館(字幕)] 8点(2010-11-12 22:43:20)(良:1票) |
16. ゾンビランド
《ネタバレ》 引きこもりがルールを課しゾンビが蔓延る世の中を生き延びているわけですが、ルールはお約束の核心を突いていて割と面白いけど、キャラは魅力が無くはっちゃけブリもイマイチかな。ルールの中に「小さい事を楽しめ」とあり、ちょっとした事からインディアンの店を破壊しまくるトコがあったけど悪ノリ的で単に不快になるだけだった。まぁ感覚の差なんだろうか? ロードムービー的な造りでしたが予告編の出来が良かったので期待しすぎたな。ビル・マーレイのところは笑いましたね。 [映画館(字幕)] 4点(2010-09-12 21:32:09)(良:1票) |
17. サバイバル・オブ・ザ・デッド(2009)
ゾンビ三部作の最終作の『えじき』に出てきた学習するゾンビのバブ。賛否両論のその学習するゾンビが生者のように知恵と感情を思い出し文明社会を築くようなラストのゾンビのファイナル・アンサーとなるような『ランド・オブ・ザ・デッド』を撮り、その後に流行りの主観映像によるゾンビ発生のドキュメンタリー風味の『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』を撮ったまでは良いが、その後になんでコレになるの?というようなスケールの小さな作品。予算が無いのはわかるが、キャラも魅力がなく歴代シリーズの劣化コピーのような事を繰り返しているだけだった。毎度面白いゾンビの倒し方を見せてきたが、今回はイマジネーションも枯渇したか?と思うような陳腐さだったな。 最後に多少ゾンビの新要素が出て「ロメロ、やっぱり生涯ゾンビなんだな」と思わせますが、『ダイアリー』の傭兵も出てる事だし、この作品は『ダイアリー』のDVDにオマケ短編として入れとけば良かったんじゃないかな。『ランド』までがメインストーリーとしたら、脇道逸れまくってるという感がありますね。 [映画館(字幕)] 3点(2010-06-13 21:42:58)(良:1票) |
18. 月に囚われた男
《ネタバレ》 3年間契約の月面での業務っていうのは、宇宙線や放射線の蓄積による被曝やクローンとしての活動限界を考えての設定なんだろうな。3年という任期を終えたら地球帰還までのコールドスリープ・カプセルとい名の棺桶に自ら入りお役御免。それを焼却処理したら新たなサムを地下の部屋から起動させると。徐々に衰えていくサムと、そのサムの事故後に新たに起動された新サム、人工知能ロボットのガーティと出てくるキャラは少ないがなかなか良かったですね。何代も見てきたであろうサムと友情とクローン人生に悲哀を感じたのかなガーティは?会社側だとばかり思ってました。淡々とした映画で70年代後半にありそうなの古き良き匂いのするSF作品でした。邦題のタイトルだとネタばれですね。 [映画館(字幕)] 7点(2010-06-07 23:17:01) |
19. 運命のボタン
《ネタバレ》 原作未読。「ボタンを押したら100万ドル手に入る。しかし、あなたの知らない誰かが死ぬ。」。結局、ボタンを押すと前回の人が死ぬって事で、いずれ己に返ってくる詐欺のような仕組み。対象が身近な人の場合でも「本当にその人を知っているか(理解しているか)?」という強引さは屁理屈でしかない。70年台後半、NASA、NSA、CIAだのと思わせぶりな舞台設定をし、人知の及ばない存在を匂わせてはいるが、何かを起こすわけでもなく、ただテストと称した馬鹿げたゲームを人類にさせているだけ。たかだか一人の「お金を取るか?他人の命を取るか?」のルールすら正確に伝えていない後出しジャンケンのようなゲームで、人類の行く末まで選択されるにはどれくらい統計を取りゃ納得してくれるんでしょうかね?力を持った者の暇潰しと道徳観の無い人間に対する天罰でしかないでしょ。ルイス夫妻には「尊敬と称賛の念を抱いた」と言いつつ更なる選択を与えてるし、それならその選択の後に人類に対する明確な回答を見せるべきだな。 スチュワードなんか不気味さを漂わせてたし雰囲気は抜群にあったんだけどなぁ。無駄に風呂敷を広げないで、リアリティのある設定に止めたサスペンス物にして欲しかったです。 [映画館(字幕)] 3点(2010-05-19 21:02:39)(良:1票) |
20. 第9地区
《ネタバレ》 序盤は本物の暴動や事件の映像を取り入れたり、手持ちカメラでドキュメンタリー風に見せたりなど編集がとても上手く、人類と宇宙人の置かれている状況や世界観がすぐに理解できますね。エイリアンが現れ難民として扱われる都市が、「世界最悪の犯罪都市」と呼ばれるヨハネスブルグってのは思い切りアパルトヘイトへの当てつけで面白い。異形の外来種であるエイリアンが、実は人類と全く変わらないんだなと思わせるラストも各国の人種間問題的にも考えさせられ上手かったな。それにしても小エビが可愛かった。 エイリアンのDNAに反応して使用できるという各種武器は変わっていてビジュアル的にも楽しめました。そんな中で一番良かったのはパワード・スーツのようなロボットの活躍ぶりかな。RPGのようなロケット砲が発射され司令船ピンチ!って時に弾をキャッチした時は「おおっ!」と思いました。SFとして設定も戦闘シーンも良く出来ているのでコレ系が好きな人は堪らないと思います。 [映画館(字幕)] 8点(2010-04-14 20:57:07) |