1. ボヘミアン・ラプソディ
《ネタバレ》 小学6年生の頃…イトコのお姉ちゃんから借りた『オペラ座の夜』と『華麗なるレース』。それがクィーンとの出会いであり【ロック初体験】でした。それまでクラッシックばかり聴いてた俺にとっては奇跡的なロックへのソフトランディングだったと思います。 その後【宝島ロック野郎】となった俺の目に飛び込んできた『フレディマーキューリー、エイズを公表』の記事。そして訃報。 公開当時、大ヒットしているのはもちろん知っていたけど、なんとなく見そびれてしまっていて… やっと見ました。泣きました。泣きました。泣きました。 他にいうことはありません。以上! PS.何度も見ていたライブエイドの動画を見ると号泣するようになりました!(泣き笑い) [インターネット(字幕)] 10点(2021-05-18 02:04:08) |
2. 馬の骨
《ネタバレ》 泣きました!!大泣きです!!(号泣) 映画序盤で描かれる若き日のバンド『馬の骨』のステージ。オッサンになってからの工事現場でのポンコツな仕事っぷり。どちらも本当に“しょーもない”のです。そんな50過ぎのオッサンが【挫折した地下アイドル】に出会い、彼女がシンガーとして歩み始める姿、そしてオッサンが一夜限りの『馬の骨』復活ライブへ!(ヘタレてステージから逃げた青春へのオトシマエ)ってのが大まかなあらすじなワケなんですが、復活ライブ当日、負け犬人生を過ごしてきたオッサンが逃げるのをヤメて【覚醒】して現れてから、俺の涙腺は決壊し涙があふれ出し続けたワケなのです!序盤で描かれた最低なステージが、実は壮大な前振りだったのがハッキリわかる復活ステージの神がかり!「六根清浄!六根清浄!ロックオン!」まるで『81/2』の大団円のフィナーレのように、いい人もイヤナヤツも映画の登場人物が全員笑顔でノリまくっているライブの神々しさ!画面のコチラでも俺も一緒に涙ダラダラ出しながらシャウトしてしまったワケなのです…。 オッサンは【シンガーソングライターのタマゴ】となった彼女に音楽の魂のバトンを渡し、【モヤモヤとした青春の後悔】から抜け出したンですね。ラストシーン、工事現場で精悍な顔つきで黙々とハンマーで杭を叩きつづける姿が実に…実にロックでした!ライブハウスのステージ上じゃなくても、どこでだって【ロックでいるコト】は可能なんですね…。以前『フィッシュストーリー』のレビューで書いた繰り返しになりますが【ロックのチカラを信じるすべての人に】見て欲しい映画です。 [インターネット(邦画)] 10点(2021-05-07 21:28:08)(良:1票) |
3. イエスタデイ(2019)
《ネタバレ》 最後は主人公がファンに撃たれて『イマジン』が流れてエンドとかだったらどうしよう…などと想像していたのですが、杞憂でした(苦笑)。それにしても、タイムスリップモノになりそうな設定をパラレルワールドモノにしたところもグッドです。(インターネット検索の繰り返しがヨイw) 「世界からビートルズが消えている」ことを理解したジャックは絶望的な表情を浮かべました。彼が必死にビートルズの楽曲を練習したのは決してビートルズの名声を手に入れたかったからではなかったはずです。だからこそ彼は正確な歌詞を思い出すことに必死になっていたのではないでしょうか…。主人公ジャックとイエローサブマリンの二人が必死にやっていたことは「ビートルズが完全に消えることを阻止する」こと。たとえ「ブラスバンド??」と怪訝な顔をされても、ステージでの "All You Need Is Love" の演奏にわざわざブラスバンドを入れたのも「ビートルズがそうしていたから」だからです…。(ちなみに記者会見の「アレ」はイエローサブマリンの二人が自分たちをジャックに印象付けるためのもの=悪意はなかったワケだから、部屋を訪れた時に「驚かせてゴメンね」とヒトコト言ってくれた方が観客側もスッと納得できたように思います。)ラストで一瞬映った“サージェントペッパー風の衣装”を着て踊っていた2人の姿にも涙腺崩壊なのでした…(つД`)・゚・ そして…後半に登場した78歳のアノ人!!!もう反則だろアレは…(号泣)。ある意味で俺が杞憂していたコトも完全な的外れではなかったようにも思えます…。やっぱり「ビートルズと現在」を描く時には、実は避けては通れない大きなテーマなのかもですね…アノ人の存在って…。 点数は迷ったけど…“ビートルズ加算”で、10点にしちゃう!!!いいだろ?なぁ相棒(デュード)!!! そして…リリー・ジェームスタン可愛すぎワロス(;´Д`)ハァハァ 【追記】海辺で老人をハグした時に「ビートルズが存在しない世界には別の意味もあった」ことを悟り、そこでようやくジャックはこの世界を受け入れることができたのではないでしょうか…。あの世界で今もジャックは、ビートルズの楽曲をYouTubeにアップし続けているんだと思います…。 [映画館(字幕)] 10点(2019-10-15 15:50:07)(笑:1票) |
4. カメラを止めるな!
《ネタバレ》 “ゾンビ映画を撮影する”映画、という情報以外は極力耳を押さえて劇場に行きました。 始まってから「ん?なにこの間?」「流れヘンじゃね?」「あれ?これ誰カメラ視点?」とモヤモヤしてました…が! (最初の)エンドロールが出たところで(ちなみにあのラストシーンもフツーにカッコ良かったです!)隣の席の男性が腕時計をチラチラ見てましたが、当然映画は終わりません(笑) ここから先はもう、何も書かなくてもいいですよね?ってくらい素晴らしかった! クレーンが壊れた!からの…娘が台本の最後のページ(に挟み込まれていたモノ)に目を留めた瞬間にもう最後の展開は分かっちゃって、すでにその時点で俺の涙腺は崩壊してました(笑) もうね、「良かったね!お父さん!!!!」と書いてる現在、俺は泣いてます(笑) でわ、最後に皆さんご唱和を!! 「ポン!」 「…。すいません、取り乱してしまいました(照れ笑い)」 [映画館(邦画)] 10点(2018-08-22 13:36:24) |
5. デッドプール2
《ネタバレ》 『トゥモロ―』で涙腺が、そして『テイクオンミー』で鼻水が大洪水…。 ちょっと今感動しすぎてレビュー書けません(笑) そして…号泣しつつエンドロールを見ながら「デップーとケーブルとコロッサスの薄い本とか出そうだな…」なんて考えていたのは内緒です。エックスフォーーーーースッ!!! [映画館(吹替)] 10点(2018-06-18 15:30:49)(良:1票) |
6. ジョーカー
《ネタバレ》 コレは【アカンやつ】やで!『自殺サークル』以来の?見終わった後の脳内に【映像】と【音楽】が反響し続ける映画。自分を解放して癒されていく主人公アーサーの姿からは、黒沢清監督の『CURE』を連想したり。そして『ダークナイト』からのコレで【ジョーカー】というキャラクターイメージは、しばらく不動になっちゃうかなぁと思ったり。想像以上に『タクシードライバー』でニヤニヤしたり。 ちなみに…【脳内恋人】に関して、まるでフジテレビの『放送禁止』のような【答え合わせシーン】は無い方がシャープな仕上がりになったと思いますが、これは「アーサーの絶望感をお腹いっぱいになるまで味わってちょうだい!」という意図だったのかもですねぇ。 [インターネット(吹替)] 9点(2022-03-04 19:53:44) |
7. ホドロフスキーのDUNE
《ネタバレ》 ホドロフスキーのトークの上手さにニヤニヤしっぱなしの『SF業界版・知ってるつもり?』 御大ホドロフスキーに壮絶にディスられるダグラス・トランブルとリンチ版『デューン』(苦笑)。 まぁ逆説的に言えば、ダグラス・トランブルが堅実なビジネス感覚を持っていたというコトであり、デビット・リンチの才能をリスペクトした上での、プロデューサーのディノ・デ・ラウレンティスへのディスなんでしょうね。そして、この映画を見た人全員が「見たかったなぁ…『ホドロフスキーのDUNE』」と思ったであろうコトで、この勝負(ハリウッドVSホドロ)、勝者は…ホドロフスキー! [インターネット(字幕)] 9点(2022-02-18 11:41:15) |
8. レディ・プレイヤー1
《ネタバレ》 (このひとつ前に書いた『シャイニング』のレビューからのつづき) さて、これで基礎を押さえたので満を持して『あの作品』を見るのだ! To be continued→→→ (画面の下からアバターの姿で飛び出しながら) 「ハイッ!とーゆーワケでぇ!『シャイニング』を見終わってすぐに『レディ・プレイヤー1』を見ましたヨ~!」 『キャビン』が【ホラー映画ファンに贈るホラー祭り】だったとすれば、『レディ・プレイヤー1』は【ポップカルチャーファン(ヲタク)に贈るポップカルチャー&80年代カルチャー祭り】でした!もう俺自身、自分の人生に間違いがなかったことをスピルバーグに認めてもらえたような気がして何度か謎の涙が出ました(笑)。 そして『シャイニング』のパート。扉を開けて【あのホール】がバーン!と目の前に広がった瞬間は笑いながら鳥肌が立ちました!どちらも初見の状態で連続で見るという奇跡的体験をするために…俺は今までこの2作品を見てなかったンだなぁ、とシミジミ。このパートは執念すら感じる作り込みが素晴らしかったです。 あと、映画の作劇法として仕方ないかもしれないけど、鍵を受け取ろうとしたら(&鍵を差そうとしたら)外からの妨害で上手くいかない…っていう場面は俺的には「いや、もうそういうのいいから!」ってカンジです(苦笑)。 オープニングで流れるヴァン・ヘイレンの『ジャンプ』からノンストップで最高が続くこの映画、俺が「あれっ?」となったのはラスト。アバターじゃなくて現実の彼女とイチャイチャするのはいい。だけど、ラストシーンは【アバターじゃない生身の体で、オアシス世界の中で抱き合う姿】だった方が、俺にはしっくりきたかナァ…。 ちなみに…「アナタは私のコトなんにも知らないでしょう?この姿は本当の私じゃナイの。コレは私の理想の女性の姿。アナタはそれに恋してるだけなのよ…。」今は亡き某アバター型ブラウザゲームで10年間女性として過ごしていた俺は、告白して来た人に同じセリフを言ったコトがありますよ…(火暴)。 [インターネット(吹替)] 9点(2021-04-10 13:18:04)(良:1票) |
9. イコライザー
《ネタバレ》 以前から「面白い!」「間違いない!」と聞いていましたが、噂にたがわぬ面白さ!冒頭から丁寧に描かれる「男の独り暮らしはかくありたい…」と思わせるような、主人公の日常の「所作」がまたイイのです。そして、中盤からはノンストップで“デンゼル無双”が続くワケですが、2時間チョイの映画なのに「まだ終わらないで~!」と思わせる映画も久しぶりでした。 敵役ニコライ(テディ)は「デキる感」こそバリバリだったものの、やったコトと言えば女の子を一人絞め殺したのと、リトルジョンをボコったぐらいで、ホームセンターでの最終決戦でも何もできずに惨殺されてしまったように見えてしまって(苦笑)、ソコがちょっと不満だったかなぁ…。結局、ヒゲモジャ野郎が一番の強敵だったのか?(笑) そして…主人公が「ほっとけないぜ!」と助ける少女を演じたクロエさんは体重を増量して撮影に挑んだとか…正直クロエっぽさ皆無(だがそれがいい!)の好演でした。 ぽっちゃりクロエタン…(*´Д`)ハァハァ [DVD(吹替)] 9点(2018-08-21 00:49:15) |
10. ゴーン・ガール
《ネタバレ》 画面がゆっくりと暗転し、エンドロールが流れ始めた瞬間「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」と声が出ました。「うわぁ」じゃありません、「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」です…。生まれて初めて映画見てこんな声出ました。途中までは息が詰まるように、転換点からはドキドキして、終盤は前半の何十倍も息が詰まりながらの「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」でした(お察しください)。 マスメディアに追い詰められてゆく夫ですが、刑事と弁護士が“ハナシの分かる”人物だったのが救いでした。この二人がいなくて味方が妹だけだったら(“賢く頼れる”双子の妹はかなりの好感度キャラですが)かなり見ているのがシンドかっただろうなぁと思います。 そして…エミリー・ラタコウスキー(愛人ちゃん)可愛すぎワロスw ←こんなコトばっかり書いてたから…(お察しください) [DVD(吹替)] 9点(2018-06-05 17:04:07) |
11. ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
《ネタバレ》 キッチリと“SW世界観”を守り、“EPⅣネタ”も随所に入れて…な割りに「うーん、なんだこのコレジャナイ感…ファンムービー見てるみたいだなぁ…」と感じた序盤でしたが、ありがちな“娘よ私を信じてくれ”のパターンにはならず、そこら辺をサクッとトバすのも俺的にはグッドなのです(←そこを物足りなく感じる方が多いのも分かります) それにしても…今まで描かれるコトが無かった“同盟軍の中のルーザー(負け犬)達”に焦点を当てた今作は、同じルーザー中年となってしまった俺的にはシンパシーバキバキで、思わず拳を固く握りしめて「やったれええええ!」と画面に吠えてしまうワケなのです。(序盤に出てくる護送車に乗っている泥に汚れたトルーパーもイイ!) そして“任務”は無事に終了して…からの、余計なタメの無い淡々と進むあの展開があまりにも美しく、悲しく、本当に素晴らしかった!倒れたクレニック長官が何とも言えない表情でデススターを見上げるあのシーンも哀しい…。 これからは…ただ爽快なだけだったEPⅣのラストのデススター爆破シーンも、“あのきらめくビーチ”で寄り添う二人を想いながら見ることになると思います…。 と、最後に…ラストの“ベイダー無双”からの「希望です」までの数分間の破壊力(涙腺的な意味で)はちょっと史上最高レベルでした! [DVD(吹替)] 9点(2018-05-06 14:05:58) |
12. 告白(2010)
《ネタバレ》 「すげえ原作」を「すげえ映画」にするのって難しいコトなワケですが(日本映画じゃなおさら)これは見事な「ものすげえ映画」でした。まるでモノクロ映画のような陰鬱な画面も、神経を逆なでするような音楽も(ちょっと『自殺サークル』を思い出しました)、役者陣の(主に静かなる)狂気も良かったのですが、やはり、スローモーションと逆回しを使いまくりの爆破シーンが、鳥肌&脱帽モノでした。(原作を読んだ時には、あの場面ではあくまでも部屋が爆発するビジョンしかイメージしてなかったので、あの“泣きながら砕け散る○○”には完全にヤラレました…) …なーんてね♪ [DVD(邦画)] 9点(2012-06-25 20:16:24)(良:1票) |
13. 遊星からの物体X ファーストコンタクト
《ネタバレ》 『SW ローグワン』と同じく【ケツが決まっている】物語ではあるのですが、ハラハラドキドキしまくっていた俺はピュアなお客さんだと思います(笑)。見る前には「どうせCGバリバリなんでしょ?あの時代のアナログSFXだからこその味があるんだよなぁ…」などと思っていたのですが、【物体】の造形は生々しく肉々しく、さらに最新技術ならではの見せ方もあったりして全然OK! 前作との対比で言えば、ノルウェー隊はアメリカ隊と比べると全然陽気だなぁ~とホッコリしたり、南極基地にいる隊員が英語しゃべれない?という疑問への29年目の回答に膝を打ったり、最後の最後の「ベンベン…」に拍手したり…と、【偉大なる作品への時間を経過してからの続編】というハードルをポンと超えてきたコトにはアッパレだぁ! そして…主演のメアリー・エリザベス・ウィンステッド可愛すぎワロス!(;´Д`)ハァハァ [インターネット(吹替)] 8点(2022-03-04 19:29:39) |
14. ミッドサマー
《ネタバレ》 白夜による明るい日差しと北欧の美しい風景の中、映画の中身はカルト団体による洗脳の実践ドキュメンタリーで、閉鎖・薬物・感情の揺さぶりと共感…うむ、お見事!とりあえず「やなもの見たなぁ…」感の圧がスゴかったですね(汗)。余談ながら学生たちが【処女&ビッチ・戦士・学者・愚者】というホラーの定型だったのにちょっとニヤリ。 ところで…断崖のシーンで【トドメハンマー】が登場した時には「飛び降り方を失敗したヤツがいるんですよぉ~」「ぬわぁにぃ~?やっちまったな!」という掛け合いが脳内で聴こえたのは俺だけ?(笑) [インターネット(吹替)] 8点(2022-02-18 13:28:59) |
15. 凶悪
《ネタバレ》 【悪いこと】をしている時のリリー・フランキーさんと、ピエール瀧さんの楽しそうな笑顔が怖すぎ(笑)でも、もしこれが地味な俳優さんたちによるリアルヘビーな映画だったとしたら…『闇金ウシジマくん』を一気に読んだ時のように俺はぐったりしていたかもなぁ。内容的にはかなり凄惨なハナシなのに、ギリで面白く見られるバランスがお見事でした。 凶悪コンビの【ぶっこみ】パートと並行して描かれる、違うベクトルで荒んだ記者の家庭の光景に背筋がひやりとしたのは、俺自身の世代的な不安感からか。認知症の母親をホームに入れるエピソードと、借金が膨れ上がり存在自体が負債となった父親を凶悪チームに引き渡すエピソードが俺の中では同じような語られ方をしているように感じたのは気のせいなのか… 面会室のガラスに映しだされる山田孝之の顔が、取材が進むにつれてどんどんと幽霊じみていく雰囲気もなかなか良かったです。 ちなみに…瀧さん演じる須藤のキャラクターが、俺の昔の職場の上司に凄く似ていて懐かしいやらヒヤヒヤするやら。陽気で仲間思い、ものすごく人情家で…でもキレると誰も止められないザ・狂犬!当時の俺って、あの舎弟クンみたいな感じだったのかなぁ(苦笑)。 [インターネット(邦画)] 8点(2021-06-07 20:57:54) |
16. KARATE KILL/カラテ・キル
《ネタバレ》 いやー!見る前にジャケ絵に覚えた不安感は完全にフキ飛ばされました。まさに【こんな映画を見たかった!】ってヤツです。ボトムズのキリコとケンシロウがフュージョンしたようなカラテ家の青年が、アメリカでさらわれた妹を助けるために【チャールズ・マンソン一家のような闇スナッフ映像配信組織】に殴り込みをかける!そして、それを手助けする片腕女ガンマンがこれまたカッコヨイ!殺人カラテも銃撃も刃物攻撃も、バイオレンスは容赦なく流血もゴアシーンも激しいですが、見せ方がしつこくないので苦手な方もギリ大丈夫かなぁと思います。 敵の組織が闇配信をしているので、カメラ視点の映像が多く出てきますが、フェイクドキュメンタリー伝統の【カメラ横倒し】が何度か出てきて思わずニヤリ。それ以外にも多くの【こういうジャンル映画】へのオマージュ的な要素が多く詰め込まれ、センスの良いサンプリングミュージックを聴いているような心地よさがありました。 見ていて一番感じたのはサービス精神。退屈なシーンがほぼ無く、どんなシーンにも見ている人を退屈させないように気を使っているのが感じられました。あ、それと【ππ的な意味】でもサービスは多いです(微笑)。 相棒の女ガンマンは『ストリート・オブ・ファイヤー』でのマッコイ(軍人お姉さん)を彷彿とさせ、バディ(相棒)ムービーとしてグッドなのですが、終盤に意外な形で【もう一人の相棒】が出てくるところでは「そうくるか!?でもいいゾ!!」とテンションが上がりました。いい意味でクセのあるキャラでしたからね(笑)。 というわけでまさに、「こういうのでいいんだよ!」な映画でしたので、文句なしにこの点数です。 [インターネット(邦画)] 8点(2021-04-04 16:56:18) |
17. ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章
《ネタバレ》 おれは面白かったぞ!ジョジョーッ!! というワケで。 【『ジョジョ』実写化】という【呪縛】が無ければ、もっとフツーに受け入れられた映画だったかもしれませんね。CGで処理された【スタンド】の表現も全然問題ナシ…というより逆にこれはもうバッチリでしょう。色々言われていたキャスティングも、岡田将生の形兆も良かったし、億泰が思ってた以上に億泰でビックリしたンですが、演じてたのが真剣佑だと分かってさらにビックリ(笑)ただし承太郎だけは…「違う、そうじゃない。」でしたねぇ。 アンジェロとの戦いも緊迫感があったし、クライマックスでの「バッド・カンパニー」戦は、原作を読んだ時にビンビンに感じた「もしも、おもちゃの兵隊が本気で戦争したら…」というワクワク感を見事に実写映像化していて、もうコレだけで大満足でした。 ちなみにロケ地を海外にしたのはイマイチ意味が分からなかったなぁ…。【いつもの見慣れた日本の景色】とは違う空気感を出したいという意図は分かりますが…それにしても、あまりにも外国すぎでした。建物や風景が出てくるたびに「いやいや、これは外国じゃん!」という意識がノイズとしてずっと残ってしまいました。もうちょい違う場所はなかったのでしょうか…。 とまぁ文句も言いましたが… 【第一章】のまま終わってしまった不運の作品なれど、俺は面白かったのでこの点数です! [インターネット(邦画)] 8点(2021-03-30 03:21:36) |
18. ドント・ブリーズ
《ネタバレ》 冒頭で主人公の少女ロッキーが泥棒を繰り返す動機をじっくり見せられてしまったコチラとしては、見ている間ずっと味わっていた“絶望と安堵の繰り返しの果て”からのラストの場面で「良かった…。」と心から思うのでありました…。何度か登場するテントウムシの“赤”が色味の薄い、閉塞感で満ちているこの映画の中にあって鮮やかなイメージを見せてくれていたように感じます。 スーパー盲目爺さんも単なるサイコではなく、理路整然と話のできる人物(しかもレイプはしないという倫理観)であればこその“でも、もっと一線超えてるっしょ”という怖さが良かったです。 それにしても…こんなにスポイトが怖かった映画が今まであっただろうかッ!?(ポタ~リ)←垂れてるよ! (追記)皆さんのレビュー見てたら「結局お金かい!」という意見多くてビックリ!『インシテミル』のラストシーン(鞄ポ~ン)に「ちょ、待てよッ!」と思った俺としては…断然、ロッキータン!(*´д`*)ハァハァ [DVD(吹替)] 8点(2018-08-08 14:59:39) |
19. キャビン
《ネタバレ》 本来であればラストに“大オチ”として持ってくるはずの裏設定をオープニングから出してしまうという豪快さにまず恐れ入る(笑)。だもんで交互に描かれる“死なないで欲しい”若者グループと“ミッション失敗しないで欲しい”管制官オジさんズのどちらに感情移入して見ればいいのか混乱してしまう…という奇妙な感覚も逆に楽しかったりしたワケです。 もうすでに多数のレビュアーの方が指摘されてますが、この映画は“ホラー映画”を総括したメタ映画ですよね。山小屋の“覗き鏡の部屋”は“見る側と見られる側”の関係の暗示だし。ソレは管制官のオヤっさんとデイナが直接対面した場面で「本来会うはずのない二人が出会っちゃったのかぁ…」と感じたコトで確信しました。間違いありません、施設が生贄を捧げていた神…犠牲者がちゃんと死なないと怒る神、エッチシーンがないと怒る神、でもまぁ処女は生き残ってもソレはヨシとする神…。俺達ですよね…。 だから最後の最後に…期待外れの結末に怒り、地面から突き出した大きな腕は…勢いよく親指を下に向けたハズなのです…。 そして…初登場シーンのクリステン・コノリーたん可愛すぎエロ杉ワロス(*´Д`)ハァハァ [DVD(吹替)] 8点(2018-06-06 02:13:42)(良:1票) |
20. デッドプール
《ネタバレ》 実は“アメコミ系”は苦手だったンですが“闘いながらもシニカルに軽口を叩くキャラ”が大好物だった俺としては、そんな主人公の映画とくれば、もう最高なワケです。皆さん絶賛の“第四の壁破り”についても「あッ!コレは今風になった筒井康隆世界だッ!」と思いながらニヤニヤ&ワクワクしながら楽しめました。ボケのデップーに対して周りのキャラたちのツッコミ役としての絡み具合も面白く(悪役フランシスとも、ある意味でいいコンビ漫才)まぁコロッサスとは“ダブルボケ”な気もしますが…、アレは坊主娘ちゃんがツッコミのトリオ漫才なワケですね(笑)。 そして…ウェイドとヴァネッサの会話シーンで「間違いない!ラストに絶対この曲かかるべ!」と確信した“あの曲”…予想が的中して“あの曲”が流れた始めた途端に…俺の涙腺は崩壊!(ブワッ)“結構しっかりやってるベッドシーン”が全然いやらしくカンジないのも、この映画がマジで“純愛映画”な証明だったワケなのです。 というワケで…これまで挫折と苦労を重ねてきた末に“当たり役”というレベルを超えた“分身”を手に入れた(ヒュー・ジャックマンにとってのウルヴァリン、カート・ラッセルにとってのスネーク、千葉真一にとっての柳生十兵衛のような)ライアン・レイノルズに、心から拍手なのです。 ちなみに…デップーはともかく、XMEN先輩も坊主ちゃんも、“トランクの中の人”を助ける気ゼロなのは俺的にちょっとツボでした(笑) [DVD(吹替)] 8点(2018-06-01 13:41:09) |