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プロフィール
コメント数 127
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23806/
年齢 41歳
自己紹介 多少の恥は承知の上で素直に書きます。

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21.  おひっこし
普通に面白かった。大学生活のぬるま湯的な空気が上手く表現されている。遠藤浩輝の青春ものの短篇なんかとは違って、肩の力がいい具合に抜けているのが◎
8点(2008-04-13 09:42:12)
22.  大原さんちのムスコさん―子どもが天使なんて誰が言った!? 《ネタバレ》 
旦那さんを超える素質の持ち主、息子さんのキャラの強さが半端じゃなくて、他人事じゃなければ笑えない。大笑いしたけど。  一番笑ったのは旦那さんのオムツを替えたあとの行動。アルコール中毒に継ぐアルコール中毒。下手な飲食店より厳密(笑)。  ラストは予想外にぐっときた。さんざん育児に奮闘するようすを読まされてきたせいか、子どもが胎内にいたときの記憶を語るだけなのに、不思議なほど胸に迫る。なんというか、それは今まで経験したことのない種類の感動で、まるで著者の母親としての幸せが伝わってくるかのようだった。  楽しく読める一方で大切なことがさりげなく描かれている。そうしたところは前作と変わず、上手いと思う。
8点(2008-01-08 14:50:13)
23.  君に届け 《ネタバレ》 
とても評判がいいので読んでみました。初めの方こそ風早くんのキャラにちょっと引いてしまったけれど、だんだん面白くなってくる。とくに二巻のクライマックスなんかはもう、涙腺がやばい。  君に届けというタイトルは何も恋愛に限った話じゃなくて、不器用すぎる主人公が頑張って人と絆を繋いでいこうとする姿に重ねているんですね。爽子の真っ直ぐさがあまりにも健気で痛々しく、切ない。見た目がどうであれ、実は爽子という名前はこの子にぴったりなんだよね。明るくて誠実で、純粋すぎるくらい純粋で。  いかにも女子に嫌われそうなタイプのライバルも登場するけど、しまいには全然憎めなくなってしまうのがいい。こういうキャラクターにも愛情を持って公正に描いているところに、作者の人柄を感じる。
8点(2008-01-05 00:30:23)
24.  シグルイ
そんなバカな、というキャラと必殺技のオンパレードだけど、驚異の演出力でぐいぐい引っ張る。残酷でエロもある異色作ではあるけれど、一気読みは必至の面白さ。敵役よりも主人公位置にいる藤木源之助のがろくでなしに思えるのは気のせいか? ていうか敵も味方もばけものばっかりだ(とくに岩本虎眼がやばい)。巻を追うごとにテンションは上る一方で、新刊がほんとうに待ち遠しい。
8点(2008-01-01 21:22:45)
25.  臨死!!江古田ちゃん 《ネタバレ》 
明日をも知れぬ孤高の女、江古田ちゃんのなんとも筆舌に尽くし難い感じの日常を描いたインパクト抜群の四コママンガ。シニカルかつシビアな笑いのキレは相当レベル高いです。たぶん非常に女性受けのいい作風だと思うので、アフタヌーンに掲載されているのがちょっと不思議。さまざまなバイトに手を出しつつ経済的死線をかいくぐり、いつもろくでもない男にあっさり体を許してしまう江古田ちゃん。見ていていたたまれないほどたくましい。たまに「あんたがほしいのは母親か愛玩動物だもんね」と男心を突き刺すこといってくれたりして、油断なりません。
8点(2007-11-30 15:38:16)
26.  ボーイズ・オン・ザ・ラン
なんかもう、イタいとかそういうレベルを通り越えてる。それだけはやってくれるなよ、というのを見事にやってしまう。  でも人間の生命力っていうのは、堕ちるところまで堕ちて、それでも懸命に這いつくばって進もうとするときがいちばん輝くのかもしれない。史上最もかっこ悪い主人公が、ときおりものすごくかっこいい。あんまりアホで汚いので、読み進めるのが嫌になることすらあるんだけど、きっと最後まで読まずにはいられないだろう。長渕の歌を熱唱するところでは、正直ちょっと泣いた。  現実というのはなかなかかっこよくは行かないものだから、どうしてもフィクションの世界にはきれいなものを求めたくもなる。けれども読んでエネルギーをもらえるのは、こういうばっちい漫画なのだ。主人公を応援している気でいたのに、いつのまにか勇気をもらっている自分に気づく。このどうしようもない主人公がどこまで走っていけるのか、最後まで見届けてやりたい。
8点(2007-11-20 02:08:45)
27.  乙女ウィルス
良い。
8点(2007-11-15 01:56:02)
28.  G戦場ヘヴンズドア 《ネタバレ》 
なんといっても、坂井大蔵が息子に気づかずにその横の鉄男を抱擁する、表彰式のくだりが印象的だった。正直それまではなんとなく読んでいたところもあったんだけど、それ以降はぐいぐい引き込まれていった。  思うに、境田も阿久津も、酒やギャンブルに嵌まっている父親なんかよりある意味ずっと恐ろしい。漫画にかける気持ちが家族の情にも勝り、周囲の人間をないがしろにしてなお、迷いがない。  創作に熱中している本人も必ずしも幸せというわけではない。ただ苦痛と喜びがない混ざった幸福よりも密度の濃い時間があって、一度それを知るともう抜け出すことができない。漫画に限らず、創作に身をやつすことの面白さと怖さを上手く捉えていると思う。
8点(2007-11-13 00:12:15)
29.  ヴィンランド・サガ 《ネタバレ》 
入念な取材に基づいてヴァイキングを描き、重厚な世界観を構築している。リアリズムに徹しつつも格闘漫画ばりのアクション描写や、魅力的なキャラクターの配置で読者を飽きさせない。ヴァイキングが「愛」という概念にまったく馴染みがないという描写があるように、現在のそれとはかけ離れた価値観を教えてくれるのも興味深いところ。物語はまだまだ始まったばかりといった感じなので、これからどういった方向に展開していくのかわくわくしながら待ってます。  欲をいえば、ヴァイキングたちが現代日本の若者みたいな話し方をするのがちょっと微妙。作者も何か思惑があってこうした言葉使いを採用したのかもしれないけれど、当世のサブカルチャーを安易に取り込んでも安っぽくなるだけではないかと。
8点(2007-11-11 22:04:04)
30.  ヒストリエ
古代オリエントの智将エウメネスの成長を描く歴史冒険譚。壮大な歴史ドラマはもちろん、エウメネスがいかに知恵を練って難局を打開していくかという知的な楽しみを追うだけでも充分に読ませる。とくに侵略者から村を守るくだりには心が躍った。武器と戦略の変遷は、そのまま歴史の変遷に直結する。紀元前のギリシアなんてまったく興味の範囲外の世界だったけど、遠い時代の遠い国の人々が、この作品では非常に生き生きと動いていて距離を感じさせない。連載がなかなか捗らないのがもどかしくてならない。
8点(2007-11-06 01:10:48)
31.  コーヒーもう一杯
甘味も苦味も含んだ連作短篇シリーズ。ささやかでなんてことない、しかし大切な人生の一幕を切り取る手腕が鮮やか。膨大な量のかけあみによって構成された画面にも注目。書店にあふれるたくさんのコミックの中で、本作はプラスチック製品の山に紛れ込んだ木製のおもちゃを思わせる、静かな輝きを放っている。告白できないままに終わった初恋の話、壁に突き当たる演劇青年など、大好きなお話がたくさんあります。強いていうなら寓話系はちょっと苦手かも。
8点(2007-11-06 00:54:06)
32.  医龍-Team Medical Dragon
医療ドラマはどちらかというと苦手なんだけど、これは別。この手の話にありがちな押し付けがましい感動がないのがまずよい。天才外科医の活躍を描くのに並行して、利権と理想をめぐって渦巻く政治的な権謀術数が展開していく。『ブラックジャックによろしく』みたいな湿っぽさがなく、硬質のサスペンスとして仕上げられている。乃木坂さんの絵もよい。この人は人体を描くのがとても上手いのですね。女性キャラなんか必要以上に色気がある。外科手術シーンの多いこの作品にとっては適材だと思う。ちなみにドラマ版は徹平くんがかっこよすぎてびっくりでした。
8点(2007-11-05 02:53:24)
33.  邪眼は月輪に飛ぶ
いつもは壮大なスケールの物語を大団円に収束させることに力を尽くしている著者だが、この作品は短い。しかし短いからこそ、その無駄のない展開の妙、卓越した構成力が明確にみてとれる。そして血が熱くなるようなアクションエンターテインメントとしてのテンションは、微塵も衰えていない。  年老いた猟師とアメリカの若き捜査官という異色の主役コンビも素晴らしい。いつも思うんだけど、藤田和日郎のキャラクターの組み合わせ方は絶妙だ。ひとりひとりはあくが強くて、良くも悪くも片寄ったキャラクターなんだけれども、手を組めば補い合い、調和する。不完全な連中が互いの背中を守ることで、どんな怪物より心強い最強の存在となる。  もちろん、“ミネルヴァの梟”という敵の魅力も忘れてはならない。超常の力を持つ“梟”はあまりにも恐ろしく、けれど途方もなく寂しい怪物だ。『うしおととら』の“白面”もそうだったけど、圧倒的な力を持っている代わりにひどく孤独な、人間側とは対照的な存在なのだ。見るもおぞましい化け物でありながら、いつしか読者は“梟”を哀れんでいる。こうした悪の描き方に、藤田和日郎独自のヒューマニズム(といったら大げさかな)が見て取れるように思う。  大長編は時間がかかるしちょっと…という方にはとくにおすすめしたい。短いながらも密度は濃く、藤田和日郎の最良の部分が凝縮されているといってもいい良作である。
8点(2007-11-04 18:28:19)
34.  ハチミツとクローバー 《ネタバレ》 
おまえらえーかげん行動せーよ、とちょっぴりイラつきつつも、良質のユーモアと詩的な空気で飽かさず読ませるラブストーリー。  途中までは大好きなマンガだったのに、最終巻で減点せざるを得なくなりました。そんな、むちゃな。花本先生の秘めた恋心が明かされるくだりでは、展開の強引さに唖然としたし、先生に嫌悪感すら覚えてしまった。最後の最後に「事故」で話を盛り上げるやり方も、大嫌いだ。でも、竹本くんの独白にはちょっと泣きそうになったかな。ラストさえ違えばほんとうに最高の作品だったのになあ。残念。  あ、でも、森田さんは最高。真山もいいし竹本くんもかわいいし、男性から見ても友達になりたいと自然に感じる、魅力的な男が目白押しでした。一方女性キャラに関しては見た目がかわいいだけで、そんなでもなかったかも。減点したつもりでも8点をつけちゃうのは、彼らのおかげでしょうね。
8点(2007-11-02 03:24:27)
35.  のだめカンタービレ 《ネタバレ》 
コミックス途中まで集めてたんだけど、最近の展開は正直、どうでもいいかも……てっきりフランスへ留学が決まってフィナーレかと思ってた。個性的なキャラクターとギャグで味付けしつつも、主人公らの着実な成長を追うかなりの正統派ストーリー。それだけに、国内編終了で大きな山を越えたあとは、若干のマンネリ感が否めず……。いずれは盛り返すことを期待しつつ、立ち読みを続けています。ちなみにいちばん好きなキャラクターは千秋先輩。普通女性向けマンガでかっこよすぎる同性が登場すると鼻につくんだけど、超がつくほどの努力家という設定のためか不思議と嫌いになれません。少なからず欠点もある、というのが人間味があってまたよろしい。
8点(2007-10-27 03:00:17)
36.  働きマン
「読むと働きたくなる!」ってどこかで宣伝していたけれどほんとうにその通りで、このマンガを読むと働くということがすごく楽しい行為であるかのように思えてくるから不思議だ。読んだだけで元気をもらえるのが安野モヨコ作品のもっとも素晴らしいところだと思う。  また回ごとに視点が切替るなど、入念な取材に基づいた説得力のある構成となっており、著者の語り手としての成長が感じられる。『ハッピーマニア』みたいな勢いでつっぱしる作品も面白かったし、過去にも『ラブマスターX』みたいな入り組んだ構成の作品はあったけれども、そうした素質がこういうリアルで、恋愛が主眼ではない作品に結実するとは思いもしなかった。  安野モヨコという天才に脂が載り切った今、もっとも楽しみな連載のひとつです。
8点(2007-10-25 23:54:04)
37.  ルート225 《ネタバレ》 
非日常を通して日常をより鮮明に表現する手際が巧みだと思う。スペースオペラのようなガチガチのSFは苦手なんだけど、こういったふうに日常生活に自然に題材を溶け込ませたものは好き。家族や友人といったあって当たり前の日常に真剣に向き合うことの大切さっていうのは、やっぱり失いかけてみなければわからないんだろうか。終始抑えた筆勢がいかにも芥川賞系作家という感じがする。  志村貴子ファンとしては、オリジナルでは絶対にありえないSFネタと台詞まわしが新鮮だった。
7点(2008-06-18 18:39:35)
38.  ヘウレーカ 《ネタバレ》 
ありえねえと思うのだけど、意外と史実に基づいているそうなので驚き。“車輪”も実在したのだろうか?? 凄惨な戦場の画を見ると、『寄生獣』の頃と変わらず下手だ(笑)。  エウリュアロスの攻防がこの作品のハイライトだと思うが、そこで大喜びする男を登場させて主人公に「狂ってる」と腐させる辺りの冷静な客観性が、いかにも岩明均らしい。最後の「他にやることないのかい」という台詞もまた秀逸だ。戦いの高揚感とその後に訪れる空虚が、短いページ数の中に凝縮されている。  ただ、アルキメデスについての脚色やその死についての演出は面白かったが、最後の一ページなんかは微妙だった。やや尻切れトンボな感も否定できない。ダミッポスを中途半端な主役ではなく狂言回しに徹しさせ、アルキメデスを中心に置いた方が、話としては均衡が取れたんじゃないかと思う。
7点(2008-05-18 15:16:50)
39.  とめはねっ! 鈴里高校書道部
書道部ってこんなに面白いものなのか?! と思ってしまうけれどたぶんこれほどではないだろう。もしかしたらこれ以上かもしれないが。  合宿に大会、ライバル校の存在などなど、ジャンルは文科系ではあるが話を盛り上げる素材としては過去のスポーツものに準じていて、なんとも巧みな換骨奪胎だと思う。各人物のキャラの立ち具合も、地味すぎず過剰すぎず、順当過ぎて嫌味なくらいだ。  書道に馴染みのない者にとっては知識が得られるだけでも楽しい。こうした作品に触れてしみじみ感じるのは、自分の知らないちょっとマイナーな領域でも、蓋を開けてみれば無限といっていいほどに広く深い世界が広がっているのだなあということ。  正直いって自分が書道の世界に足を踏み入れることはないとも思う(少なくとも、本格的に筆を持つことは)。だからこの漫画でたとえ擬似的にでも書道を体験できるのは、とても幸せなことだ。  面白そうな分野に片っ端から首を突っ込んでいたら人生が何十年あっても足りないから、大概は横目で見ながら通り過ぎるだけにとどめて、自分の好奇心とは妥協する。しかしこれを読んだあとにたまたま書道の展示に出くわしたりしたなら、今までと同じように平然と通り過ぎることはできないだろう。ど素人であるのは変わりないにしても、そこに広がる世界の豊かさの一端を垣間見てしまったのだから。
7点(2008-05-18 14:48:52)
40.  謎の彼女X
今のところ女の子が何者でなにが起きているのかさっぱりわからない。でも面白いし、きっちり説明されてしまったらかえって興醒めしてしまうんだろう。よだれのネタは冷静に考えると気持ち悪いような気もするが、絵柄のおかげで毒気が抜かれている。日常を舞台にしていても、この人の作風だとなんとなく異世界の空気が漂っているのが面白い。妖気というほど怖くはないが、この世にはありえないおもちゃ箱をひっくり返したような変てこな雰囲気。著者の以前の作品はいたずらに題材や世界観に意匠を凝らして人物がはりぼてのように感じられることもあったけれど、これに関しては安心して読める。
7点(2008-04-29 19:18:04)
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