映画『息子(1991)』の口コミ・レビュー(2ページ目)

息子(1991)

[ムスコ]
1991年上映時間:121分
平均点:7.59 / 10(Review 63人) (点数分布表示)
公開開始日(1991-10-12)
ドラマ小説の映画化
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タイトル情報更新(2025-02-15)【Olias】さん
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監督山田洋次
助監督五十嵐敬司
朝原雄三
阿部勉【監督】
キャスト三國連太郎(男優)浅野照男
永瀬正敏(男優)浅野哲夫
和久井映見(女優)川島征子
浅田美代子(女優)浅野とし子
田中隆三(男優)浅野忠司
原田美枝子(女優)浅野玲子
ケーシー高峰(男優)
梅津栄(男優)三沢
浅利香津代(女優)綾子
小倉一郎(男優)哲夫の隣人
谷よしの(女優)
北山雅康(男優)
村上記代(女優)
光映子(女優)
浜村純(男優)田舎の老人
中本賢(男優)板長
佐藤B作(男優)主任
レオナルド熊(男優)社長
音無美紀子(女優)浅野きぬ江
高野八誠(男優)浅野哲夫(少年時代)
中村メイコ(女優)女事務員
奈良岡朋子(女優)昭男の隣人
松村達雄(男優)寺尾
田中邦衛(男優)タキさん
いかりや長介(男優)おっさん
原作椎名誠
脚本山田洋次
朝間義隆
音楽松村禎三
作詞中島みゆきイメージソング「with」
作曲中島みゆきイメージソング「with」
編曲瀬尾一三イメージソング「with」
主題歌中島みゆきイメージソング「with」
撮影高羽哲夫
近森眞史(撮影助手)
佐光朗(スティディカムオペレーター)
製作総指揮大谷信義
プロデューサー中川滋弘
深澤宏
配給松竹
美術出川三男
衣装松竹衣裳株式会社
編集石井巌
録音松本隆司(調音)
鈴木功
岸田和美(録音助手)
照明青木好文
その他IMAGICA(現像)
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💬口コミ一覧

43.ネタバレ まだ「男はつらいよ」シリーズをやっていた頃の山田洋次監督の映画には珍しく、山田作品の顔である渥美清や倍賞千恵子が出ておらず、そこに山田監督のいつもと違う雰囲気の映画にしようという意気込みのようなものが感じられ、地方に住む父親と、東京に住む息子たちの関係を描いていて、ストーリー的には小津安二郎監督の「東京物語」や「一人息子」を思わせており、実際に小津監督の作品のような雰囲気がある味わい深いものになっている。映画はこの父親と、東京でフリーター生活をする次男を軸に三部構成で展開していくのだが、この親子を演じる三國連太郎と永瀬正敏の演技が素晴らしく、二人の方言でのやりとりがリアルでまるで本当の親子のよう。また、次男の東京での暮らしぶりを軽いタッチで描く一方、父親の次男以外の子供たちとのシーンでは「東京物語」でも描かれた親子のすれ違いが描かれており、その対比のバランスもいい。(父親と次男以外の親子のすれ違いは「東京物語」よりもシビアに描かれているような気がする。)次男と和久井映見扮する聾唖の女性(初々しく好演。)との恋をもう少し膨らましてもよかったような気がしないでもないが、そうすると焦点がぼやける可能性があるのであくまでもサブ的なエピソードにしたのは正解だったかもしれない。彼女が聾唖であることを揶揄する田中邦衛や中村メイコに「いいではないか!」と叫ぶ次男には思わず感情移入できたし、次男が結婚相手としてその女性を父親に紹介するシーンはとても良かった。そして、岩手の家に帰ってきた父親が過去の幻影を見るラストシーンは一人残され、老いていくしかない老人の孤独が痛いほど伝わって来て切ないと同時に山田監督の優しさというものも感じられて印象に残るし、あまりあざとさを感じさせることなく素直に感動できる。この映画は山田監督、そして主演の三國連太郎、もちろん永瀬正敏や和久井映見にとっても代表作と言っていい名作だと思うし、「釣りバカ日誌」シリーズで脚本家と俳優という関係で長年組んでいた山田監督と三國連太郎の監督と俳優でのコンビ作がこれ一本きりなのはちょっと惜しい気がする。そうそう、本作には最初に書いたように「男はつらいよ」シリーズのメンバーはほとんど出演していないが、今になってよく見ると三國連太郎のほかにも「釣りバカ日誌」シリーズのメンバーである浅田美代子や奈良岡朋子、中本賢がそろって山田作品に出演しているのは面白い。(浅田美代子と奈良岡朋子はこの当時はまだシリーズには未登場だったけど。)
イニシャルKさん [DVD(邦画)] 8点(2013-08-09 00:23:16)
42.なんかね、これ観ていると何気ないことなのに、ああ、わかるって共感してしまう。年かな。脚本、俳優。いいですね。なんか、ふっと小津監督を思い出したのは気のせい?
minさん [DVD(邦画)] 8点(2012-12-10 20:14:24)
41.90年代制作なのにものすごく昭和の香り。父・息子・ヒロインそれぞれの演技が素晴らしい。永瀬正敏の良さに開眼した作品。東京で生まれ育ったので地方出身者ならではの感情移入が出来なかったのだが、逆に方言の持つ豊かな表現力に感動した。父と息子のぎこちない交流も、標準語でさらっと演じてはここまでの味は出せなかったと思う。
lady wolfさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-05-21 16:41:29)
40.三國連太郎が、とにかく素晴らしい。ちょっと前の映画なのに、現実の問題が今とまったく変わらないのは辛いですが、、。次男のアパートで「お富さん」を歌う場面に感動しました。家族団らんのイメージ(思い出)の場面はとてもとても切なかった・・。こうやって人は老いていく。現実なんだけど、切ない。今を一生懸命生きよう・・今の幸せを大切にしようと思った。
グレースさん [DVD(邦画)] 8点(2009-07-26 23:29:56)
39.この映画は、物語の随所に現実臭さがあるものの、それでもまだ美しいドラマの形を保っている点がとても素晴らしい。
こうやって絵に描いたように純情に生きるのも良いんじゃないかなと思わせてくれる微笑ましい作品。
タックスマン4さん [ビデオ(邦画)] 8点(2009-02-09 23:27:58)
38.見たのはだいぶ前のことなのに、今でもハッキリと、物語とその時の印象を覚えています。タイトルは息子ですが、親父の心の移ろいを、息子の成長と共に、静かにとらえています。この時はまだあまり有名ではなかった和久井映見が、とても清々しく演じていました。三國連太郎はさすがの演技です。
shoukanさん [地上波(邦画)] 8点(2008-06-01 18:42:11)
37.山田洋次監督の作品って、「こういうことが実際どっかであったんだろうな」と思わせてくれるストーリーと雰囲気が出てる。だから、スッと入り込んでしまう。「東京物語」のような本当の「日本映画」て感じがする。「じいちゃん、最後死んで終わるなよ!」とちょいドキドキしてた。けど、ほのぼのと…でも少し寂しいラスト…よかったです。
Syuheiさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-08-14 22:12:36)
36.寅さんシリーズもそうだけど、山田監督の映画にはほとんど悪人が出て来ない。それでいてこんな面白い人間ドラマが作れるのが凄いと思います。当時の和久井映見の笑顔には、永瀬じゃなくてもヤラレちゃいますよ。しかもキスシーンが殊のほか積極的でびっくり。ラスト親父さんが見た幻、あれこそ山田監督が思い描いてる理想の家族像なんでしょうね。これで「いいではないか!」
放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 8点(2005-06-18 12:19:17)
35.ネタバレ それぞれがそれぞれの幸せを求めて生きているだけなのに、すれ違いが生まれ離れて暮らさざるを得ない現代の家族の在り方、その哀しみ。子供たちを思い気丈に振舞っては雪の降る寂しい家で、一人涙を浮かべてストーブをともす三國連太郎。彼を前にして、それが現代社会の暗部なのだと冷笑することなどできない。日本中の一人暮らしの老人の声をすくった山田洋次監督。原作は椎名誠なんですね。
koziさん 8点(2004-05-28 02:34:51)
👍 1
34.全体的に切ない雰囲気が強い作品ですが名作だと思います。
三國連太郎と永瀬正敏の存在が個人的に苦手な山田洋次の独特の匂いをいい意味で中和させているのが良かったのかも・・
工場のおっさん達の描写とかもお気に入りです
まりんさん 8点(2003-11-01 19:14:51)
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33.和久井英見をこの映画で認識して好きになった。彼女も良かったけど永瀬、三国さんも良かった。みんな素朴で一生懸命生きてる、っていう描き方が好き。山田監督の作品では人間の「善」を感じられるから・・息子の幸せを見届け、東京から帰って岩手でまた父一人 家でのシーン、寂しい暮らしだろうと思うと切なくなった。
キリコさん 8点(2003-05-24 13:55:19)
👍 1
32.和久井映見に8点。
ピザ萬さん 8点(2002-11-17 20:47:09)
31.いいねえ。東北の言葉って好きなんです。それに、働くことの本当の意味をこの映画は教えてくれる。なぜ働くの?かっこつけた答えはいらない。
阿佐ヶ谷さん 8点(2001-10-24 01:58:28)
👍 1
30.他者に迷惑をかけない限りにおいて、人は生きたいように生きるべきだし、それがその人の幸せを作るということを思わせられました。
長男夫妻も父親を思う気持ちがまるで無い訳ではない。でも父親とは埋められない溝がある。これは生き方に起因することで、山田洋次さんも以前テレビで言っていた「幸せとは何かということ」なのかなと感じました。

それでも親には多少の迷惑も幸せにつながるようで、これは信頼や同情があってこそ。互いに悪態をつきながらも微笑ましいやり取りを見せる父親と次男を見ていると、それぞれに幸せなその後が見えてくるようで、どこか寂しい中に温かい余韻を残してくれました。
さわきさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-12-15 23:35:50)
29.ネタバレ もう30年も前の、まだ元気な日本に人びとが浮かれて躍らされていたころ、こんな丁寧でゆったりとみられる映画があったんだね。山田洋次監督はじつに人間が分かっている人だ。
三國連太郎と永瀬正敏がじつに平凡な日常を好演していて、いかにも誇張された最近の映画とは違って感情移入できる。まぁ田中邦衛演じる文句タレのダメ人間系もたくさん出てくるのでポジティブな気分にもなれないが、そこがまた違和感がない。
ただし、聾唖である和久井映見演じる女性(こんな可愛い子があんな無邪気な笑顔でいたら悪い男にさらわれかねない)との結婚生活は、思っているほどヤワなことではない。そこを差し引いてハッピーエンドで良かったメデタイ!などと浮かれてはいけない。雪が降る極寒のなか三國連太郎がひとり孤独に耐えなければならないように、現実は晴れの日ばかりではないのだから。
mhiroさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-11-30 20:48:59)
28.親というものは、やはり出来の悪い子の方が気になってかわいいのでしょうね。父、三國連太郎が息子の永瀬正敏の家に泊まりに来ているシーンはお互いを思ってるのが凄く伝わってきて、ちょっと泣けてきました。和久井映見はメチャかわいいけど、存在感なかったなー。いかりや長介と田中邦衛のオッサンコンビはなかなか、世間の厳しさが伝わったきて良かった。さすがやね。
SUPISUTAさん [DVD(邦画)] 7点(2016-10-04 22:05:24)
27.ネタバレ  何といっても、終盤における次男のアパートでのシーンが素晴らしかったですね。
 息子が良い娘さんと結婚してくれるのが、もう嬉しくて嬉しくて眠れなくて、思わず唄い出してしまう老父の姿が、何とも微笑ましい。
 それまでが結構「しんどい」描写も多かったりしただけに、あそこで一気に救われたというか、心が晴れやかになるのを感じられました。

 息子達は「出来の良い長男」「出来の悪い次男」という対比になっている訳ですが、後者の方に同情的というか、真に父親想いなのは次男の方であると感じられる描き方にしている辺りは、如何にも寓話的。
 長男だって父親や弟の為を思って、色々考えて行動しているのに、どうにも空回りしていたのは、ちょっと可哀想でしたね。
 次男目線では非常に幸福な映画なのですが、長男の側にも、もう少しフォローが欲しかったところです。

 そんな長男が、父親に対しては方言で話すのに、会社で同僚や部下に接する際には標準語に切り替わる描写を自然に挟んでいる辺りは、実に上手い。
 中々方言が抜けなくて、その事にコンプレックスを抱いている様子な次男とも、良い対比になっていたと思います。
 また、次男が鉄工所に務めるようになった後、お風呂場で気持ち良さそうに汗を洗い流し「働く喜び」を感じる描写なんかも良かったですね。
 序盤にて「汗水垂らして働く事」を軽侮していた台詞があっただけに、余計に響いてくる形。

 やれ「あの頃の方が良かった」だの「どうなるのかね、この国の将来は」だのと、こんな昔の映画の中でもオジサン連中が愚痴っている事には苦笑しちゃいますが、何時いかなる時代でも見受けられる風景なのだろうなと思えば、何だかほのぼの。
 戦中は部下に対して厳しく接し、手を振るう事もあった伍長さんが、何十年振りかに部下と再会したら、ひたすら低姿勢で謝るだけというシーンなんかも、シニカルな笑いを感じられましたね。

 上述のように、老父がアパートで眠れぬ夜を過ごすシーンは本当に大好きなのですが、ラストにて、実家へと帰り、誰もいない部屋で一人「家族みんなが、この家にいた頃」を懐かしんで終わる形だったのは、ちょっと受け入れ難いものもあったりして、残念。
 「次男が孫を連れて、里帰りしてくる未来」を思い描き、父も生きる希望を取り戻した様子だったのに、結局は過去の出来事こそが最も幸せであったかのような描写で終わってしまったのが、何だか凄く寂しかったんですよね。

 勿論、未来だけでなく、過去も大切にするのは良い事だと思います。
 ただ、個人的な好みとしては、駅に着いた後の、地元の知人とのやり取り
「息子と会って来たか。幸せだな、おめぇは」「……あぁ、幸せだ」
 という台詞で終わってくれた方が、より傑作に仕上がったのではないかな、と思えました。
ゆきさん [DVD(邦画)] 7点(2016-09-18 19:15:39)
👍 1
26.ネタバレ 父と息子の視点で描かれる。
仕事の長続きしない息子が就職したがきつい仕事だった。
しかし得意先の受付の女性に一目ぼれし仕事に打ち込み女性にプロポーズする。
女性は聴覚障害者で周りからからかわれるが主人公は一途だった。
主人公は彼女を父に紹介することを決意する。

こういう映画作ってるから邦画は洋画に負けるんですよねー。
でもおっさんになるとこういう映画の方がいい。
三國連太郎がやばい。ラストがやばい。
寂しいと嬉しいが一緒くたですねー。じんわり来る。
Dry-manさん [DVD(邦画)] 7点(2015-06-25 00:13:04)
👍 1
25.評価の高い本作..確かに、良いシーンはたくさんあるけど..ハードルを上げて観てしまったせいか..期待していた程ではなかった..映画としては、1953年製作「東京物語」から続く、永遠のテーマ..都会と田舎で分かれて暮らす、父子の関係を描いた作品..些細な出来事を積み重ね、淡々と進むストーリー..しかしながら、山田洋次監督らしい演出は、やはり良かったかな..終盤の、眠れなくて、歌いだしてしまう 父(三國連太郎)..素朴で厳格、しかし心温かく、偏見を持たない、人としての真っ当さを、よく表しています..雪深い家にたどり着き、家に入ると、ふと家族が一緒に暮らしていた頃..昔を思い出す..父としての心情を見事に表現しています..秀逸! すばらしい...
コナンが一番さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-10-25 20:47:40)
24.ネタバレ あんな和久井映見の使い方は反則だろ。
la_spagnaさん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-22 00:43:56)
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【点数情報】

Review人数 63人
平均点数 7.59点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
523.17%
61117.46%
71726.98%
81726.98%
91320.63%
1034.76%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 8.33点 Review3人
3 鑑賞後の後味 9.33点 Review3人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 7.00点 Review2人

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