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タコ太(ぺいぺい)さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1395
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。

※「ぽこた」からニックネームを変えました。サブネームの「(ぺいぺい)」は継続です。(2024.2.28)

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1.  アナイアレイション -全滅領域- 《ネタバレ》 
原作は未読です。おそらくは、原作を読み込んだ上で原作の世界観に照らし合わせて鑑賞すれば、もう少し楽しめたのかなと思いました。  冒頭、灯台に激突する謎の光体。それ自体が生命体あるいは生命体以上の存在なのでしょう。灯台を起点として拡大する領域内では元々の存在を分解し再構築した新たな存在が生み出される。(どうやら100%ではないようですが)その結果、領域内は外部から見れば異世界の様相を呈している。(今ひとつ不十分に思える変異ですが)これはエイリアンによる侵略なのか?それとも、知的で意図的な行為ではなく、ウィルスなどによるより本能的な生命活動なのか?  変異した生物は様々な行動や現象を起こすものの、いずれも決して地球侵略を思わせるような能動的なものではない。地球の支配者層である人間についても、血液や細胞が変異したりクローン的存在が生み出されるたりするだけで、それによって何をしたいのかは全く解らない。これじゃヒロインや夫やドクター同様「分からない」ばかりでお手上げです。伏線回収も今ひとつ物足りないところですし。その割にはヒロインの浮気シーンとか挟んだりしてますが。  SFというジャンルは昔から好物ですが、哲学的なテーマなり冒険活劇的なテーマなり、何か明確なテーマを提示してくれないとどうも個人的にはスッキリしないと言うか、作品世界に没入出来ないです。  冒頭に書きました通り原作未読です。なのであくまでも本作のみの感想としてですが、今ひとつ楽しめないで終わってしまいました。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-05-20 13:51:33)
2.  アタック・オブ・ザ・キラートマト 《ネタバレ》 
テイスト的には1978年と言うよりも更に古のアメリカ製娯楽映画の感がありますね。現代の感覚から見てしまえば、面白くないしクダラナイし下品です。ただ、それでもコアなファンがいるからには意味があるのだろうと考えてみれば、矢張り時代背景とお国柄なんでしょうね。  思えば本作よりも予算がかかっていながらも本作よりずっと低俗極まりない作品は多々ある訳で、それは今の時代を生きる日本人である自分の価値観に照らし合わせているからこそそのように思える訳で、勿論同じ時代に生きる同じ日本人でも千差万別の価値観を持ち合わせていて当たり前、いわんや半世紀近く前の海の向こうの人々をや、ってな具合でこの作品の作り手がどんな思いで映画を撮ったかなんて少なくとも私には解りゃしません。近代アメリカ文化(サブカル含む)をちゃんと研究している訳じゃありませんから。なので、こういう作品は評価が難し過ぎます。私には切って捨てられない。  とグダグダと書いてしまいましたが、実は正直楽しめました。くだらないし時間の無駄だったけれど、観ている最中は楽しめてしまいました。歪んだ楽しみ方かも知れませんが。  なので最低点は付けられず、アイディアと主題歌を評価して4点献上します。ただし、シリーズの他の作品は観ないでしょう。その時間があったら他のZ級が観たいので。
[インターネット(字幕)] 4点(2024-02-16 12:10:42)(良:2票)
3.  アミューズメント・パーク 《ネタバレ》 
高齢者への仕打ちが酷過ぎるとして?公開(そもそもが一般公開用ではありませんが)されていなかった幻の作品とのことですが、確かに70年代前半であれば差別的・暴力的として公開を躊躇ったということも頷けます。依頼者であるルーテル教会の意向とも異なっていたのでしょう。ただ、ロメロ監督の表現が過激と言うよりも「まさに社会はそうだった」からこそ躊躇ってしまったのでは?とも思えます。  その状況が今どうなっているかと言えば、制度上は様々に充実して来て高齢者が生きやすい状況になっていると言えないこともないでしょうけれど、今後は果たしてどうなることやら。そういう意味では、現況への批判と啓発・教育を目的に作られた作品が未来への警鐘を鳴らす作品へと化けてしまった感があります。  冒頭、傷付いた老人が止めるのも聞かず元気でお洒落をした老人(同一人物)が意気揚々と外出して行きます。そしてボロボロになって帰宅した老人は再び出掛けようとする老人を止める立場へと変わるという、いわばタイムループ的な構造の作品。エキストラを多用しての撮影はたった3日だったとのことですが、その凝縮された作業によってロメロ節とでも言いましょうか監督の言わんとしていることは十分に伝わって来ます。  本編鑑賞の前後を問わず、予告編(特に奥さんの語り)は必見かなと。7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-02-12 11:19:51)
4.  アメリカン・スナイパー 《ネタバレ》 
遅れ馳せながら鑑賞。皆さんのレビューは一通り拝読しました。必然的に重複してしまう部分がありますがご容赦ください。  子どもと女性を狙撃するという、主人公の在り方そのものを観客に理解させるかのようなシーンを冒頭に持って来て、その後に主人公がどのような家庭教育の元に「番犬」として人格形成されて来たかを盛り込む。その時点では作品世界に入れませんでした。そもそも、個人的にはハンティングと称して野生動物を射殺すること自体の価値観を全くもって理解出来ないので。なので作品世界には乗り遅れ気味に鑑賞開始した感じです。  ひとことで言えば(ひとことになっていないかも知れませんが)戦争映画としての盛り上がり方を備えつつも、その戦争の意味や背景、そこで闘う者のアイデンティティ等の深掘りに徹することなく平板に仕上げられた作品(良い意味で)、だと思います。  「アメリカ万歳!」に走ることもなく「戦争反対!」に走ることもない。只管無音で無言のエンドロールが作品としての在り方を象徴していますね。「オープンエンドの作品」と言っても良いように思えます。物語が終わった後の数分間の沈黙の中、それぞれ考えを深めて欲しいと言わんばかりに。ある意味、クリント・イーストウッド作品に共通した重みを感じた数分間でした。  正義とは何でしょうか?平和とは何でしょうか?命とは何でしょうか?そして英雄と狂気の境界はどこにあるのでしょうか?主人公が残していったものは何だったのでしょう?  欧州や中東での戦禍が激しく繰り広げられ、遠く離れた我が国のニュースにも毎日欠かさずその現況が繰り返し報じられる中、平和ボケした戦後生まれの自分が今ひとつ我が身のこととして真剣に受け止めることが出来ないのは恥じるべきことなのでしょうか?答えは見つかりません。  主人公の最期の日、妻に向けられたリボルバーの銃口が恐ろしかったです。結局彼は回復することなく、自らの精神に蓋をして、生まれて以来培ってきたものを塗りこめていただけだったように思えてなりません。  戦争映画としては、アクション中心でもなくヒューマニズム中心でもなく、いささか中途半端に受け止められてしまいかねないかも知れませんが、戦地から遠く離れた平和ボケの私の脳内にまで一石を投じ、何かを考えさせてくれた異色の戦争映画でした。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-12-24 14:52:52)
5.  アフターデイズ・ボディ 彼女がゾンビと化した世界 《ネタバレ》 
そこそこグロく、スクリーンの色調は陰鬱そのもの。予備知識なしで観始めた本作が「彼女がゾンビになるまでの…」の続編であることは、誰に教わるまでもなく容易に気付きました。  前作同様なんとも不快なカットの連続。感染者視点のゾンビものは数少ない中、不快さでは一番だと思います。虫(蛆?)にも拘ってますね。死体がゾンビ化するにあたって、即座に、てか生きているうちから蛆が湧くとも思えませんが。否、生きているようで既に死んでいるということかも知れませんね。あぁ、その発想は新しいかも。  ゾンビものの変化球としては高評価しても良いのかと思います。ゾンビウィルスを生物兵器のように描き、一人の変態と言うかマッドサイエンティストが社会に拡散するというのも恐ろしい。目的が明確ではないだけに(もしかしたら個人的な趣味嗜好の範疇かも知れず)より恐ろしい。  ただし、続編に留まらず更に続編が続くであろうこと間違いなし的なエンディングには、作品のテイストらしからぬアザトサを感じてしまわないこともありません。そこは個人的にはマイナスポイントです。誰にでもお勧め致しかねる作品に6点献上します。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-11-12 10:30:20)
6.  アンビュランス911 《ネタバレ》 
何となくレトロで不気味な雰囲気で始まる冒頭から、いきなりのスプラッターテイスト。そっち方面が若干苦手な私としては引き気味でしたが、中盤は暴走する青春群像劇みたいになってしまい、典型的な中だるみ、というかテーマ迷走状態に。  そのイカレタ自称救急隊員はどうなったの?一緒に救急車に乗ってた幼い兄弟が引き継いだんでしょ?などと想像するも、スクリーンでは訳の分からないドラッグレース?やら恋バナやら豊胸手術やら、恐怖の偽救急隊員による連続殺人ホラーと思って見ていると中盤あたりまでは肩透かしを食ってしまいます。  そして終盤は一気に軌道修正。良く言えば伏線回収的に、正直言えば力技的にバラバラのエピソードが繋がって行き、本来の?スプラッター路線に戻ります。つまみ食い的に見ていれば気にならないかも知れませんが、普通に通しで見ていると何とも纏まり感に欠けます。弟の裏切りがあったかと思えば、その弟による唐突なバッドエンド。弟の複雑な心理を背景にした作品?一体何をどうしたかったのか今ひとつ解りかねます。  監督さんはどこがどうご不満でアラン・スミシーになってしまったのか?殺人鬼俳優のお二人は本作の出来栄えをどう思っているのか?作品内容よりそんなところが気になってしまう迷走作品に3点献上します。  ちなみに、タイトルは取って付けたような邦題よりは、一応1977年が始まりの年だと言わんとしているらしき原題の方が良いような気がします。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-10-31 11:58:20)
7.  A-X-L /アクセル 《ネタバレ》 
この作品が鑑賞の対象にしているのは誰なのか?お子様向けなのでしょうね。大真面目にSFとして観てしまうとツッコミどころは満載です。A-X-Lとの絡みでは「んなわけねーだろ!」の連発です。  何で父親の手伝い程度の技術しかない若者が、装甲板だけならともかく最新鋭のロボットの電気系統や駆動パーツを手持ちの工具で直せるの?ラスト近くでは研究施設みたいな装備を備えたガレージでAIまで修理してるし。肝心のA-X-Lの方は、最新・最強な殺人兵器のはずなのに、戦闘能力は低そうだし焼かれただけで壊れちゃうし、燃料はガソリン?  まぁ全編通じて誰一人死亡しませんし、主人公とガールフレンドのラブラブカットもキスまででストップ。エンディングではA-X-L再構成中?バラバラになった部品が集まるとか?別のマシンにAIの魂が宿るとか?少々強引ですがA-X-Lも死んでいないということでハッピーエンドですね。やはりお子様向けでしょう。  いや決して否定的レビューではありません。お子様向けと思って鑑賞する限り、実に楽しく安心して観ることが出来ました。A-X-Lの造形も無機質なのに可愛らしいし、SFXもまずまず自然です。夢のある物語として7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-10-10 11:13:54)
8.  アンチャーテッド 《ネタバレ》 
シンプルに楽しめる荒唐無稽なアドベンチャー作品。それもそのはず、ゲームが原作なんですね?とうの昔にゲームは引退した身なので、途中までそんな大切なことも知らずに鑑賞していました。でも、元ネタの詳細を知ることなくても十分に楽しめます。  ストーリー的には極めてオーソドックス。オリジナリティ豊かというのとは少々異なり、既視感溢れる中にあっても、適度にスリリング、適度にコミカル、飽きることなく楽しめました。  娯楽作品としての要素を十二分に備えた本作。何も考えず楽しむのが一番。夢のような世界を楽しみましょう。  ちなみに、そうは言ってもアントニオ・バンデラスさんの使い方はどうなんでしょう?勿体なっ!
[インターネット(字幕)] 7点(2023-10-04 23:14:35)
9.  アン・ハサウェイ/裸の天使 《ネタバレ》 
邦題の副題に惹かれて観てしまいました。が、裸がどうだこうだということよりも、2005年という時期に何故彼女はこの作品に出なければならなかったのか?観始めて少しして、まずそんな疑問が脳内を過ぎりました。企画に惹かれたのか、大人の都合なのか、何なのかは知りませんが、当時既に鳴かず飛ばずの新人女優でもなかった彼女にとって、あたかも起死回生の一打とでも言いたくなるような本作への出演は必要だったのでしょうか?  物語としては、まさに絵に描いたような青春暴走劇。原題どおりの無茶苦茶ぶりです。ヒロインは、ラストには何かを悟ったかのような雰囲気・表情で描かれてはいるものの、よくよく考えれば周囲の友人や大人たちを傷付けるだけ傷付けておいて結局自分は何一つ失っていない。勿論本人は激しく傷付いたと(恐らくは本気で)思っているのでしょうが、それでは一体何を失ったの?と問われれば、傷付いた少女を演じることぐらいしか出来ないのでは?  特に誰にも感情移入も出来ず(強いて言うならカメラマン少年には出来るかも)、エンディングの思わせぶりカットはあるにしても、あんな無茶しても基本誰も撃たれも刺されもしていない展開は、特に現実味もなく冷静に観てしまいました。  有名女優が出演した過去作に時折りみられるタイプの作品。残念な作品でした。
[インターネット(字幕)] 3点(2023-08-10 15:12:15)
10.  アンテベラム 《ネタバレ》 
ネタバレ禁止系の作品ですね。とは言えネタバレなしではレビューが書けない作品でもあります。だからネタバレで書きます。  ひさびさに予想を覆されました。将軍のスマホまで全く気付きませんでした。てか、気付けないように作り込まれている訳ですが。  あのスマホが鳴るまでは、「夢オチ系」「実は死んでました系」「タイムスリップ系」「パラレルワールド系」あたりで想像しながら観ていたのですが、まさかのド真ん中直球勝負だったとは。  考えてみれば同一の女優が二役をしているのを見せられた段階で既にネタバレされている訳ですが、普通そんな風には受け止めない訳で、裏の裏をかくような演出と展開には降参モノです。  もっとも、始めっから直球勝負ですよと宣言されているならば単なるB級ホラーと扱われかねない。結構リスキーな企画かも知れず、よくぞ勝負したと称賛を贈りたい思いです。  と、ここまでは10点満点的に褒め称えている訳ですが、冒頭のエデン登場シーンとその後に続くヴェロニカ登場シーンの繋ぎ方がイマイチ腑に落ちません。  南北戦争期の悲惨な情景はヴェロニカの悪夢であるかの如く語られているのですが、しかしどうやら実体験、あくまでも夢ではなく記憶のようです。つまりは誘拐・軟禁されていた記憶。ホテルに届くフラワーアレンジのカードから、ヴェロニカは既にプランテーションに連れ去られていた過去があるようには思えますが、そこは一切語られていません。だいたいからしてそんなことがあれば既にあのプランテーションはないだろうとも思え、だったらやっぱり今回の誘拐が初めて?  単に私の理解力不足なのか、どうもそのあたりの力技的に時系列を脇に置いたような構成が今ひとつスッキリしません。  それと、エデン部分の悲惨さ(過去の歴史的事実)とヴェロニカ部分の力強さ(現在の社会情勢)が前面に強烈に押し出されていることが、本作が骨太な社会派サスペンスなのかそれともエンタメ色の濃いミステリアスなスリラーなのか、どこにテーマを追って良いのか観終わっても迷ってしまいます。  これも単に私の理解力不足なのでしょうか?やはりスッキリしません。  これは素晴らしい作品!と言い放ちたいだけに妙なモヤモヤ感が残ってしまい7点献上に留めます。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-06-08 13:04:10)
11.  アンホーリー 忌まわしき聖地 《ネタバレ》 
正直なところ、キリスト教ベースの悪魔が登場するタイプのホラー作品は、個人的にあまり好むところではありませんが、本作については、TVドラマ「ウォーキングデッド」のジェフリー・ディーン・モーガンさんが主演ということもあって鑑賞しました。  物語的にはどことなく既視感の伴うものであって、特筆すべき斬新さや意外性は感じられませんでしたが、ジェフリーさんの確かな存在感、ヒロイン役のケイティ・アセルトンさんの愛くるしさに支えられて、丁寧に纏められたホラー作品に仕上がっていると思います。  ただ、よくよく考えてみると冒頭のジェフリーさん演じるフェンの蛮行によって悪霊(悪魔?)が解き放たれてしまった訳で、そんな罰当たりな行為さえなければ、犠牲者も出なければ束の間の奇跡に虚しく踊らされる者も居なかった訳で、そのくせフェンは結果的にはヒーローで善人みたくなってしまっていて、随分と身勝手なハッピーエンドであることは間違いありません。そのあたりが大きく減点要素です。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-27 00:31:21)
12.  アイス・ロード 《ネタバレ》 
大型トレーラーを駆使したノンストップアクション。ピンチに次ぐピンチの連続。流石のリーアムさんも年齢を重ねて来て超人的な強さは見せないものの、決意を胸に秘めた男の顔が似合います。  ストーリーは単純明快。利用する者、利用される者。悪の手先と正義の勇者。良い意味でお約束どおりに物語は展開していきます。  大型トレーラーによるカーチェイス、疾走するスノーモービル、氷がひび割れ全てを飲み込む自然の脅威等々見所は尽きませんが、度々登場するウィンチを巧みに使って危機を脱する場面は、詳細が割愛されていて残念ではありますがマニアックで好きです。  7点献上かなと思いましたが、熟年のリーアムさんの健闘、弟役のマーカスさんのシブい存在感、兄を愛する女性ドライバー役のアンバーさんの愛くるしさ、そして影の功労者のネズミのスキーター君の分を加えて8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-01-27 16:34:00)
13.  ANON アノン 《ネタバレ》 
作品のテーマとも展開とも全く関係ないのですが、いきなり主人公が煙草に火をつけるのを見て萎えてしまいました。高度な科学技術によって人間の記憶までが一括管理されている未来社会において、公共の場の喫煙て有り得ないのでは?てか、そもそも喫煙文化が存続してる訳ないのでは?  道路事情も変です。なぜバカでかいセダンばっかり走っているのか?どう見ても大排気量のガソリン車。そりゃおかしいですって。  殺人事件の被害者にカミングアウトしていないレズビアンのカップルが出て来ますが、どうやって関係を隠して来たのか?だいたいからして、後から出て来る男女のセックスシーンも同様ですが、全ての記憶を管理されているのに堂々と出来ます?公衆の面前で営んでいるようなものですって。あぁ恥ずかしい。  そもそもここで行われている記憶の操作とかは、ほぼ超能力の世界。これがあくまでも現実世界のことならば。「マトリックス」の世界みたいな状況だったら話は違いますが、生身の人間に出来る技じゃないでしょう。  どうもアイディア先行で製作決定したものの、ストーリー自体に厚みを持たせられずにツギハギ的になってしまったように思えてしまいます。  いきなりヒロインの全裸が出て、その流れで彼女と刑事さんが良い感じになっちゃってみたいな軽さもマイナス点かな?  期待して観始めただけに、余計に残念な仕上がりでした。
[インターネット(字幕)] 4点(2022-12-02 21:45:58)
14.  アド・アストラ 《ネタバレ》 
テーマそのものは決して批判すべきものではないと思うのですが、何せ宇宙での様々な事柄が非現実的過ぎ。宇宙工学等々に関しては全くの門外漢ですが、いくらなんでもやり過ぎなのでは?寧ろアニメだったら良かったかも知れないです。もっと受け止めやすい表現が可能だったのではと思えてしまいます。実写だからこその「んな訳ないだろ!」感がハンパない。詳細は皆さんが既に書いてらっしゃる通りです。  そのことがあるので、本来のテーマがすんなり入って来ない感じがします。主人公の行動についつい否定的になってしまう。つまりは感情移入出来ないのです。説明不足ということも言えるかもしれません。  キャスティングが違って予算もうんと少なかったら、どうにもならないB級以下作品になっていたでしょう。でも、ある意味その方が割り切れて楽しめたかもしれません。  名優を揃え予算も潤沢だからこそ、よろしくない部分ばかりが浮き立ってしまったのかなと思えてしまう、何とも勿体ない作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-09-26 00:37:29)
15.  アオラレ 《ネタバレ》 
昨今話題の煽り運転。「煽る」とか「突き上げる」なんてのは昔から実態としてはあったけれど、最近は実際に命にかかわるような重大事件が起きたり、人様の体験を動画で目にする機会が増えたりと、正常な感覚でハンドルを握るドライバーにとっては、我が身に起こり得る危険として受け取らざるを得ない状況になってしまいました。そんな時代背景があるからこその邦題ですね。  ただ、この作品で犯人が繰り返すのは所謂煽り運転ではなく、クルマを凶器としたより直接的な暴力ですね。本来の気質に薬物依存も相まって、生身の相手を殴りつけるようにクルマでクルマごと傷めつける。だから当然、クルマから降りれば今度は生身の相手を直接傷めつける。作品全体を観る者にイメージさせるには、部分的に内容を言い表している「アオラレ」よりも、原題の「Unhinged」(狂気、錯乱)の方が適当かも知れません。ラッセル・クロウさんの鬼気迫る演技に繋がって行くような気がします。あんな目で睨まれたら二つ返事で謝ってしまいそうです。  それにしてもヒロインには感情移入出来ない。どう考えてもトムは異常で狂暴で、やることなすこと全く肯定出来ないけれど、フレッドに書かせたレイチェルへの手紙の文面だけは的を得ていて、彼女は自分勝手で我儘でだらしなくて、みっちり躾が必要な大人。だから彼女が「何なのよ、一体?」という言葉を口にする度に「アンタこそ何なのよ!」と言いたくなりました。  という訳で、スピーディな展開と適度の緊迫感、そして何よりラッセル・クロウさんの鬼気迫る演技に圧倒されて、飽きさせられることなく一気見出来るものの、少し深みには欠ける感じがする作品でした。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-25 23:35:52)
16.  アス 《ネタバレ》 
多くの皆さんが書いていらっしゃるように、分身が登場するまでの展開は、先読み出来そうな雰囲気ではあるもののホラー作品として十分に恐い演出です。 自分たちの分身が突如として現れ、動かず物言わず立ち並ぶ。逆光でその表情は判らないまでも、間違いなくそれは自分たちであり、間違いなくそこに居る訳です。これは心理的に相当恐いですね。見た目が自分なだけに見ず知らずの幽霊より恐い。自らの存在の足元がぐらついてしまう。 でも、分身が言葉を発し物理的に接触し、まして刃物を振りかざして襲って来るとなると恐さの種類は一変します。幽霊に対しての恐怖と、殺人鬼に対しての恐怖との違いと言ったところでしょうか。分身は話し声も話し方も、そして動きまでもが奇妙です。所謂ドッペルゲンガーとは異なり、思考や感情的には本体と同一ではないようです。ならば、その恐さはあくまでも現実的な恐さであって、分身たちは単純に生きるか死ぬかの殺し合いの対象となって来る訳です。 そして、挙句の果てに分身たちは科学的に創造されたクローンだなどと種明かしされてしまうと、これはホラー・サスペンスではなくSFスリラー、いや、社会派SFスリラーのカテゴリーの作品と、自分の中での理解の仕方が大いに変わってきます。 その上で改めて考察してみると、次々と生み出されたクローンが何故か出入り自由でウサギだらけの遊園地の地下の秘密施設で育てられ、ついに自分たちの待遇改善を図るべく一斉蜂起。人間、いやクローンの鎖を成して地上の世界を制覇していくという遠大な物語は、ホラーの範疇から大きく離れ、かと言ってSF作品としてはさほど目新しくもないようにも思えてしまいます。 ラストシーンで、ヒロインは実は自分の方が分身だったと思い出した、などと言われても、遡って新たな矛盾を感じるばかりでどうにも釈然としない結末でした。なので、作品としては、未見の同監督作品である「ゲットアウト」に期待したいと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2022-03-16 22:29:13)
17.  アナと世界の終わり 《ネタバレ》 
クリスマスの朝にアナが町を闊歩するシーンは見ごたえのある青春ミュージカルそのもの。予告編に使われただけのことはありますね。でも、背景で繰り広げられるのは血まみれの惨劇。登場人物たちの間で交わされる会話などはアメリカンな(米英合作だけど)青春コメディそのもの。でも、常にゾンビと隣り合わせという異常なシチュエーション。実にユニークで、青春映画とゾンビ映画をどう融合させてミュージカルに仕立てるのか、大いに期待させてくれます。そして実際イイ感じに仕上がっていると思うのです。随所に盛り込まれた小ネタも効いてて大いに楽しい。主演女優は魅力的だし、他の俳優さんたちもきっちり個性を出して演じてくれてるし、音楽的にも相当イイ感じ。でも、何故か盛り上がりに欠けるんです。もしかしたら、演出部分に力を入れ過ぎて、肝心のストーリーが平板になっていることが原因かもしれません。シチュエーションもキャスティングも文句ないのですが、お話として面白味に欠けるのです。謎の感染症が急速に流行し、ゾンビ(感染症の患者であって死者の蘇りではないのかも)が一気に増殖。さあ皆、町から逃げよう!そして、犠牲は払ったけれどヒロインを始めとする生き残った者たちは町から脱出して目出度し目出度し!って、シンプル過ぎませんか?病気については考察も解決もしてないし、ヒロインの絶体絶命的なシーンもなかったし。基本コメディだとしても、もう少しゾンビについて深堀りしても良かったのではないかと。具体的な不満はあまり無いものの、青春ものなのかゾンビものなのかどっちつかずだなという漠然とした不満が残り、悩んだ挙句の6点止まりです。  ちなみに、ウケ狙いの邦題じゃん!と思ったら。ほぼ原題直訳なんですね。意外!
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-08-26 22:17:38)(良:1票)
18.  アウトランダー 《ネタバレ》 
予備知識ゼロの状態で鑑賞。始めは、未来の地球の宇宙船が事故の衝撃でタイムスリップしたのかと思っていましたが、話が進むにつれ状況を理解。 スピーディな展開は退屈こそしないまでも、現地の言葉を自由に操ること以外、主人公が高度な文明を持つ星から飛来した知的生命体であることの必然性が見出せず(武器は早々に失ってしまうし、最新鋭の武器なしでも強過ぎるし)、人喰い怪獣とて元々現地に生息していた伝説の魔獣という位置付けでも良いような気がしてならず(事実、最初はそう思ってました)、SF作品であることは回想シーンとエンディング以外、意識することなく鑑賞可能。 俳優陣も渋く揃えてますし、多少の既視感を伴ったりお約束の展開が連続したりするものの、クリーチャー系のアクション映画として視覚的には十分に楽しめます。ですが、SF作品としての設定が殆ど生かされていないことがただただ残念。 あと少しだけ工夫してくれれば、かなりの高得点を献上出来る作品だと思うのですが、どうにも残念な6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-03-31 14:16:34)
19.  アウトロー(2012) 《ネタバレ》 
冒頭の狙撃シーンから一気に惹き込まれる緊迫感のある展開、姿を現した謎の人物「ジャック・リーチャー」の活躍ぶり、そして巧みなストーリー。原作がベストセラーであることを頷かせる出来栄えです。 ただ、原作未読なの多少の疑問が…。何故第9作から映画化したのか?ジャック・リーチャー像はトムで正解なのか?等々。シリーズ化してその答えを出してくれるのでしょうか? ちなみに、邦題(原作邦題)の「アウトロー」や原題の「JACK REACHER」より、原作原題の「One Shot」がかっこ良かったかな?「アウトロー」は多分本来の意味の使い方で、法の保護から外れた挙句、瀕死の重症を負ってしまった容疑者のジェームズ・バーを意図して命名したのでしょうけれど。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-09 23:31:00)
20.  アルゴ
遅れ馳せながらの鑑賞です。もう皆さんに言い尽くされてる感がありますので一言だけ。 少なからずエンターテインメント的脚色は鼻につきますけれど、さりとて実話。ディテールよりも、これだけの史実があったということを後世に残すと言う意味において価値のある作品と思います。当時の事件はリアルタイムで承知はしていたけれども、子どもには本当の意味は理解できるはずもなく、今この作品を通じ、脚色部分を削ぎ落とした真実を少なからず知り得たと言う意味で、事件当時は理解できなかった者として価値のある作品。もちろん、奇想天外な作戦の存在を知ったことも収穫。 ちなみに、どの作品でも口呼吸が気になる俳優としてのベン・アフレックだけれど、この作品の髭面・無表情はリアルで好感。
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-17 11:14:40)
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