1. マレーナ
男と女の根っからの「本音」を描き切っています。主人公の少年を一番理解しているのは誰か、人物全てがユーモアたっぷりに描いていて、何度鑑賞しても飽きない映画です。 コメディではありませんが、全編、可笑しくてしょうがないです。 男性と女性の感想が全く違ってくる映画ではないでしょうか。 女性は、どれだけマレーナに…いや、それよりも、美しいマレーナに嫉妬する女性(おばちゃん)たちを自分に重ね合わせることはできるのでしょうか? 女性の方々に言いたい! マレーナに罵声を浴びせる女たちは、貴方たち、女性を映している鏡です。素直にそれを認めましょう。 この監督は鑑賞する側に皮肉な投げかけをしていますが、私は監督のそういう感性が大好きです。 しかし、こういったテーマは、日本では企画の段階で却下されるでしょう。 正直に生きる男性のみが賛同する映画だと思います。 因みに、ディレクターズ・エディションのDVDは、少年が想像するマレーナとのエロシーンが約10分追加されたものです。といっても私にはカットしなければいけないほどエッチなシーンとは思えませんでしたが……。 少年役の子はこの映画だけ出演して、また一般人(高校生)に戻ったということですが、一番綺麗だった頃のモニカ・ベルッチとあんなことができるなんて、全く「やりにげ」状態に思えてなりません。嗚呼、うらやましい……。 このバージョンには、吹き替えがないのが残念ですが、通常バージョンでもスケベさは充分伝わってくるのは監督の技量だと思います。 [DVD(吹替)] 10点(2009-07-07 23:59:29) |
2. マイ・フレンド・フォーエバー
《ネタバレ》 久々の観賞でしたが、公開当時観たときより素晴らしいと思う映画も珍しいです。 エイズに対する偏見がシビアに描かれていて、今、日本のドラマで、こんなの作ったら、絶対にクレーマーから攻撃されるだろうと思います。 でも、こういった事を全て描くことで本当に大切なものが何か、それが伝わってくるのも事実。 エリックとデクスターの友情も自然な形で深く結びつく過程が素晴らしいと思いました。 病院でデクスターが死んだふりをする悪戯も、この年頃だから許されることです。 3回目の悪戯のときは、こちらの心臓も止まるかと思いました。 エリックが車の中で、デクスターの母親に「自分が治療法を見つけてやれなかったから…」と悔いるシーンには、涙がポロリ…。 1時間35分というコンパクトに収めた編集もグッドでした。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-03-08 22:06:25) |
3. マイ・ボディガード(1980)
この映画を観た人のほとんどが「水曜ロードショー」と言っているように思いますが、私もその内の一人です。 ビデオが普及されていなかったあの時代はテレビというものが大きな役割を担っていたように思います。 情報量が飽和状態の今の時代なら、こうしたシンプルな映画には巡り合えなかったかもしれません。 時代とともに色褪せていく映画が沢山ある中で、今回久しぶりに観た本作は、あの時と同じ感動を与えてくれました。 シンプルな展開の中に散りばめられたセリフのやりとりが、たまらなく素敵です。 少ない登場人物がそれぞれの役割をちゃんと果たしていて、無駄なシーンが全くありません。 その中でもマット・ディロンは功績は大きい。私の周りにいる、ほとんどの人が、この作品を「ああ、マット・ディロンのデビュー作ね」というのが興味深いところです。(実際はデビュー作じゃないのに…) [レーザーディスク(字幕)] 9点(2009-03-21 17:14:11) |
4. マンディンゴ
《ネタバレ》 奴隷制度をリアルに描いた傑作映画でした。 ひねくれたユーモアセンスもあります。 CSで放送されている「町山智浩のシネマUFO」で紹介されたのをきっかけで鑑賞しました。 この番組ではハズレ映画ばかり見させられていましたが、希にみる傑作でした。 公開当時大ヒットしたらしいですが、アメリカの黒歴史を忠実に描きすぎたため、批評家たちからは酷評を受けたそうです。 それから近年になって、クエンティン・タランティーノが口コミで世間に広げ、映画マニアの間で再評価されたそうです。 AmazonのDVDレビューを見ると、スーザン・ジョージのセックスシーンがカットされているとのことですが、私が今回テレビで見たものは、最後まで描ききっていました。 Amazonのレビューでは描写がカットされているからという理由で、✩を一つにしているレビューが目立ちますが、カットされていたというシーンは大したものではありません。 ポルノじゃあるまいし、性描写のシーンなんて数十秒です。 今年見た映画の中でも希にみる逸品でした。 是非、オススメしたい映画です。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-12-09 20:14:51) |
5. マイノリティ・リポート
《ネタバレ》 細かい疑問点がいくつかあったものの原作は1950年代に書かれた短編小説を元に作られたというのだから驚き。 理屈っぽい映画だけど面白かったです。 主人公の息子が助からなかったのは悲しかったです。 コリン・ファレルは、あまり美味しい役とはいえなかったですね。印象薄かった。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2016-07-17 23:42:29) |
6. マイケル・ジャクソン/THIS IS IT
とても楽しみにしていたので、敢えて、このサイトは覗かずに観賞しました。 亡くなるのを知らないのに、よくここまで映像を残しておいたなぁと思いました。 過去のライブのリハーサルも全て残しているのではないでしょうか 新宿の映画館はデジタルだったので最高の音響で観賞することができ、2時間はあっという間に終わってしまいました。 フルコーラスがほとんどないのが、ちょっと残念です。 正直今度はいつ来日するのだろうと思うくらい、終始「死」のカラーを感じさせませんでした。 某テレビ局で放送された娘さんのメッセージがなかったのも理由の一つだと思います。 製作は完璧です。 しかし、今後発売されるDVDは、きっと特典として「劇場未公開映像」をおまけとして高額な商品を発売することでしょう。初回限定版が出ればどうしても欲しい作品です。 [映画館(字幕)] 8点(2009-11-24 06:42:50) |
7. マネキン
80年代の代表的な作品。DVDが入手困難なのが不思議なくらい。 キム・キャトラルが最高に可愛かった。彼女にとっても宝物のような作品でしょう。 それからお馴染みの警備員のおじさん、今、何やってんだろう…。 この時代のハリウッド映画は何でも面白かった。「ビッグ」「マネーピット」「ショート・サーキット」…知らない子供がいたら、どんどん教えてあげましょう。 [レーザーディスク(字幕)] 8点(2009-01-31 12:50:16) |
8. マイ・インターン
毒にも薬にもならない映画。 でも、そこが本作のいいところなのかもしれない。 デ・ニーロは本当にこんな役をやりたかったのだろうか。 デ・ニーロ扮するシニアインターンは、これまでどんな人生を歩んできたのか疑問を持つほど、性格に癖がない。 そんな老人が、なんの苦労もなく女社長の部下になり、話はトントン拍子に進んでいく。 こんな映画は日本でも作られそうだが、気楽に見れる映画だと思う。 何も考えたくない時に充実感を味わうことができた。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2016-09-25 20:52:30) |
9. 招かれざる客(1967)
今でこそ人種違いの結婚は当たり前だが、この映画の普遍的なところは観客に対して「あなたはどこまで善人の心を持った人であるか」と言う点にあると思う。 この普遍的なテーマを会話劇で作り上げた本作はいつまでも高得点がつけられる。 シドニー・ポワチエの吹き替えで観れたことが嬉しかったが、観客に問い詰める問題ははスペンサー・トレイシー演じるフィアンセの父である。 テーマソングは名曲! 追記、改めて観たが、偽善者が高評価する究極の人種差別映画だと付け加えたい。 どうして、本作の主演女優賞に、完全な脇役のキャサリン・ヘップバーンが選ばれたのでしょうか?「夜の大捜査線」でも、主演男優賞に、助演のロッド・スタイガーが選ばれています。どれだけ「人種差別はいけないよ」とメッセージを送った映画を作っても、糞アメリカの評論家たちは、シドニー・ポワチエを選ばず、黒人俳優より白人の方が勝っていることを評価しています。☆の数は悩みました。内容は素晴らしいのに、もう一度書きますが、糞アメリカの評論は、何かしら勘違いをしている映画です。ブルース・リーの特集でも、誰かが言ってましたが、「アメリカでは黄色人種がラブシーンをするなんて存在しない」と。私は洋画を沢山見ますが、そんな差別が拭えない西洋人が大嫌いです。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2011-12-12 01:15:43) |
10. マディソン郡の橋
《ネタバレ》 全くイーストウッドのカラーが出ていないのがいいですね。沢山の女優が本作に興味を抱いたらしく、その中からイーストウッドはメリルを選んだとのことですが、公開当時、既に原作本を読んだ知人のほとんどが、イーストウッドは歳を取り過ぎていて適役じゃないと言ってました。確かにイーストウッドは65歳ですものね。 原作未読の私には、それほど違和感もなく、お互いが惹かれあっていく過程にのめり込めました。 究極の愛を描いた素晴らしい作品だと思いますが、ラストに流れていくにつれ、メリルの揺れ動く気持ちが延々続いた時、この作品は平凡な家庭を送る普通のおばちゃんのために作られた、おとぎ話なんだなと、ちょっと興ざめしてしまいました。これが旦那と奥さんの立場が逆だったら、ヒンシュクもんだし、仮に、二人が「失楽園」よろしく掛け落ちしてしまったら、絶対にヒットしなかったと思います。 [DVD(吹替)] 7点(2009-08-13 04:29:55) |
11. マッドマックス 怒りのデス・ロード
《ネタバレ》 マックスを演じたトム・ハーディって俳優さん。超ブサイクなオッサンでちっとも格好よくない。 「マッドマックス2」のメル・ギブソンのような俳優はいなかったのだろうか。 冒頭から捕まって、主役なのにいいとこないし、完全にシャーリーズ・セロンに美味しいところを持っていかれてる。 この映画の主役は誰?って感じで見ていた。 せめて、悪役のボスくらいはマックスにやっつけてもらいたかったのに、それもないのは残念。 CGなしって宣伝は、カーアクションだけだったのだろうか。 砂嵐や早送りなど、誤魔化しが多く見られる。 血液型関係なしの輸血とか、つっこみどころ満載だったけど、カーアクションだけ楽しむなら十分満足できるとは思う。 ストーリーなんて無いようなもので、ずっと走っているだけだから、逆に、見ているこっち(観客)は時間が進むにつれて、さらに刺激が欲しくなると思うのだが……。 因みに、私の過去作の点数は、パート1が9点。パート2が9(10)点。パート3が5点。関係ないけど「北斗の拳」が10点。 [映画館(字幕)] 6点(2015-06-20 17:43:57) |
12. マンマ・ミーア!
《ネタバレ》 サントラを聴いた時は、凄くいいと思ったのに、映画だと凄く下手な歌に感じたのは何故なんでしょう? 一回目は吹き替えで鑑賞したのですが、歌も吹き替えの人たちが歌っているのかと思うくらい、違和感を感じなかったです。 ミュージカルって、ストーリーの辻褄にこだわらない方がいいと思います。 その点は考慮して素直に楽しめましたが、ラスト、おばちゃん三人のメドレー2曲は衣装も含めて、ちょっと寒かったです。思わず目をそむけてしまいました。 日本のおばちゃんたちに影響及ぼしかねないので、ほどほどにしてもらいたいです。 [DVD(吹替)] 6点(2009-07-09 02:04:15) |
13. マイ・ガール2
現時点でパート1が7点。パート2が5点。 私にはどっちもおんなじクオリティーでしたね。 ホームアローンのクソガキが出てる出てないなんて関係ないし。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-09-05 22:04:14) |
14. マイ・ガール
本編でのクレジットは4番目ですが、ベータという女の子が主役。 可愛い演技ですが、話は全く進みません。 少女の成長日記といったところでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-09-05 17:04:26) |
15. 真昼の死闘
コメディ要素があまり感じられなかった。 原題が「シスター・サラと二頭のロバ(おばかさん)」らしいが、シスターサラ演じるマクレーンにも魅力がなく、何故、メキシコ軍に加担して戦争するのかもよくわからない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-06-17 11:59:11)(良:1票) |
16. マグノリア
10年ぶりくらいの観賞だけど、面白かった。 内容もほとんど覚えていなかったけど。偶然が必然になることを言いたいのか? それにしてもポール・アンダーソンの映画は無駄に長い。 本作は群像劇だが、解決した舞台としてない舞台があるのは、なんだか不完全燃焼…。心に残るものがなかった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-04-17 07:57:41) |
17. 間違えられた男
冒頭からヒッチコックが「これは事実に基づいた話」と登場しますが、主演のヘンリー・フォンダが強盗犯人に間違えられ、終始、冤罪を証明するのに悪戦苦闘する地味なストーリーです。サスペンスを期待すると、総スカン食らいます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-01-25 01:31:03) |
18. ママの遺したラヴソング
《ネタバレ》 タイトルのママが存在しない形で、ママがどれだけ沢山の人に愛されていたのか、それがイマイチ伝わりませんでした。 スカーレット・ヨハンセンは綺麗! ジョン・トラボルタは、どんな役でもこなす私の大好きな役者です。 でも、詩人の引用を口にしたセリフが多く、字幕スーパーだけで理解しようとすると間延びしてしまいます。 少女と二人の男たちが親密になっていく過程、人物設定もご都合的でした。 でも、こういう「お約束映画」でも、ちょっと涙してしまったのは久々でした。 トラボルタが死んだのは、冒頭、酒瓶を持ちながら歩く彼の足元が、片足が革靴で、もう片方が、ぞうりだったのが伏線だったんですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2014-01-20 18:09:56) |
19. マリリン 7日間の恋
《ネタバレ》 タイトルから察すると、マリリン・モンローが7日間恋をしたって感じだけど、恋をしたのは若手の助監督だけのようですね。 マリリンが生きていたら、こんな些細なこと、もう忘れてると思いますよ。 もう一人のスタッフが「俺も10年前、お前と同じように恋をしたけど10日で捨てられた」と言うから、今回のお兄ちゃんは3日少ないって訳?(笑) 男性側から感情移入はできるけど、女性側から感情移入はできない作品ですね。できた貴女は相当なワガママ女ですよ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-03-16 16:11:54) |
20. マッドマックス サンダードーム
私にとって最高のバイオレンスアクションムーヴィーは「マッドマックス」の「1」と「2」なんですが、本作はちょっと時代背景が行きすぎた感がありますね。 何せ道路がないのですから、カーアクションが観れない。 サンダ-ドームのサブタイトルも前半30分で何の意味もなくなっちゃうのだから話にならない。 「2」の暗いイメージを払拭しようとしたのか、コメディ的要素が目立ち、それが今までのファンを裏切ってしまっている。 数年前「マッドマックス4」の製作が発表されたが、現在オーストラリアは都市開発が進んで荒廃的な土地がないらしく、イラクで撮影も考えたようだが結局お流れになってしまったらしい。 メル・ギブソンもマックスを演じられないほど顔が老けてしまった。還暦前である。しょうがない。 本作を当時観賞して、もし私が製作者だったら、まずサンダ-ドームの闘いをもう一度最後に使いたい。それからV8インターセプターに似た改造車を中盤で使って観客を「1」の世界に戻したいと思った。 [地上波(吹替)] 5点(2012-05-11 07:22:43) |