Menu
 > レビュワー
 > ぞふぃ さんの口コミ一覧。2ページ目
ぞふぃさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 173
性別 女性
ホームページ http://stern-sanchi2.cocolog-nifty.com/
自己紹介 レビュワーになって丸15年が経ちました。

14年目の去年のレビューは0件、コロナ禍とはいえ映画館にも行かなかった1年でした。

「もうここにレビュワーとして参加するのも卒業かな…」なんて思っていたところ、過去に投稿した拙レビューに「良」と投票してくださる方々がいまだにいらしたことを知り、無性にうれしく思ったものでした。
こんな想いを抱えたままではまだまだやめられないな、と…

そんなわけで相も変わらずのぼちぼち参加ですが、
今年もどうぞよろしくお願いします・・・

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123456
投稿日付順123456
変更日付順123456
>> カレンダー表示
>> 通常表示
21.  グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 《ネタバレ》 
昨夜偶然BSで観ちゃったんですが、実はこの映画観るのは2回目。前に観たのは10年ぐらい前だったかなぁ。そのときはもっとダラダラと退屈な印象だったような気がしたけど、今回観てみるとカウンセリングのシーンもそんなくどくないしさらっとしているじゃないですか。説教くさい顔をしているロビン・ウィリアムズのいかにもって演技もそれほど鼻につかなかったし、何よりベン・アフレックのとっぽいあんちゃん振りがなかなか。 多くの人がそうなように、ワタシも「お前ん家の玄関に行く10秒前」のセリフにゃ恥ずかしながらじーんときちゃったクチで、ワタシにとっちゃあのシーンのためにこの映画はあるっていっていいぐらいヨカッたです(悪いけど、その後のウィリアムズの「きみは悪くない」っての連発のほうはまあフツーって程度)。ホントんとこあんないい友達はどこ探したっていやしないとは思うけどさ・・・でもあんたほんといいやつだよ、ベン!!(ごめん役名は忘れたけど) 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-04-20 17:03:29)
22.  十二人の怒れる男(1957) 《ネタバレ》 
うーん面白い!こんな地味な映画なのに引き込まれてあっという間の一時間半でした!・・・って観終わった直後思ったのですが、冷静に考えると「いや待てよ、結構ムリな展開じゃないか」とも思えてくるんですよね(笑)。 例えば「暴力をふるうような父親を殺した少年に対し普通に死刑が求刑されてしまうこと(いくら尊属殺人だからって厳しすぎやしない?、アメリカってそういう国なの?)」とか「有罪の証拠がかなり怪しいのも事実だが、無罪かもしれないという主張だって全てあそこにいる素人の推定によっているだけだということ(いくら「疑わしきは罰せず」が民主国家の司法の大前提だとしても、現実的に考えるとその辺に殺人者がゴロゴロ野放しになるってことにもなりかねないのだし)」だとか。 多分この映画の真髄は、被告人の無罪を立証する論理的緻密さやリアリズムやアッと驚くような謎解きなどではないのでしょうね。11対1の評決を0対12にひっくり返す爽快感だけの映画だったらうそ臭くて観ていられない。それよりもむしろ全く違った12人の男たちそれぞれが望む望まざるとに関わらずその信念を互いに検証せざるを得なくなる過程の心理描写と、このような状態において自分ならどのようにするだろうということを観るものに考えさせてくれる点、そこにこそこの映画の価値があると思うのです。 もっとも、もしもこの映画が2006年製作だと聞いたら、きっともっと「うーんおかしい」とか「もっと綿密に練られた脚本じゃないと納得できない」とか思う気もしますが。そう思わせないのは、古典だの名作だの言われる作品の強みってものなのかもしれませんけどね。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-04-05 12:17:14)
23.  フェイス/オフ 《ネタバレ》 
ははは!笑っちゃうようなムリムリ設定だけど十分楽しめます。ツッコむのもまた楽しくなっちゃうくらいね! トラボルタの悪役ぶりは見事で、顔が入れ替わるまでのほうがむしろ?って感じで、入れ替わる段になって「ナルホド」と納得しました。ケイジもふてぶてしいワルよりも痛めつけられて情けない顔しているほうが似合っているしね! そんなわけで、ラストのトラボルタの顔で妻子の元に無事帰ってきてハッピーエンドっつーのはなんかものすごい違和感で、「ほんとはまだ悪いヤツなんじゃないのー?」って気分に襲われました。なんかフクザツな気持ち・・・でした(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2007-03-20 12:55:30)
24.  42~世界を変えた男~ 《ネタバレ》 
観終わって素直に面白いと思ったし感動もしました。 でもそれは、ジャッキー・ロビンソンという人の人生に対する感動であって、この映画に対するものとはちょっと違うかな。 確かに【ふじも】さんの仰る通り、この人の伝記映画なんですからどうしたって感動的な作品に仕上がるんですよね。 映画としては、もうひと工夫欲しかったというのが私の印象。  (以下激しくネタばれです) 『チームの中も外も敵がうようよいて、偏見と才能への嫉妬が渦巻いている。 だがそれでも良いプレーを続けていれば、無垢な心にはその姿は英雄として映りそれは徐々に多くの人に浸透していき最後には全ての偏見をも打ち崩すことにつながる……』 それを端的にあらわす「ジャッキーの真似をする白人の少年」のエピソードが、ハリソン・フォードにさらっと語られちゃうあたりちょっともったいない気が……(それでもここに一番感動しちゃったのだからいいのかもしれないのですが) 
[映画館(字幕)] 7点(2013-11-05 12:14:20)(良:1票)
25.  アナザー プラネット 《ネタバレ》 
アイディアはなかなか面白いのです。 昔からよく言われている 「太陽の陰にもう一つの地球がありそこもうひとりの自分いる」 っていう伝説(?)にうまくからめていると思う。 ただ、例の星が「第2の地球」であることの発見やそれが今やシンクロしなくなっているっていう説については、もう少し丁寧に視覚的にも表現して欲しかったです。 望遠鏡での観察を入れるとかして… なんかセリフで説明されているだけだからちょっと薄っぺらくなった印象で残念でした。そうするには予算が足りなかったのかな。 …全体に流れる手作り感や不思議な雰囲気は好きですね。 あと、あんまり思想的なことを考えずに見ちゃいましたけれど、それでも楽しめるレベルには達しているかな、と。  
[DVD(字幕)] 7点(2012-10-30 18:03:27)
26.  トリスタンとイゾルデ 《ネタバレ》 
よかった、と思いました。 地味だけど美しく儚く悲しい物語が情感豊かに描かれていたと思います。 トリスタンのフランコはこういう屈折した苦悩の様がホントはまりますね。マーク王はカッコよすぎだし。 欲を言えば、「トリスタンの忠誠心やその背景となるマーク王との係わりをもっと描いて欲しかった」とかありますけど全体的には及第点です。多分イゾルデが必要以上に露出していなかったからかな。恋に溺れきっちゃう寸前でとどまるからこそトリスタンも「いい男」たりえるのですから。 禁じられているからこそ燃え上がるという恋の本質がよく描けた佳作。蛇足ですがイゾルデ役の人がちょっとぽちゃ気味だったのも好感触と付け加えておきます。。
[DVD(字幕)] 7点(2011-11-04 12:58:56)(良:1票)
27.  ヒア アフター 《ネタバレ》 
一言で言うと、「よかった」と…… それから「やっぱ巧いんだよなぁ」とじわじわと感じてくる映画でした。 実に感覚的。 津波で溺れていくヒロインをああも美しく撮影したり、イタリア人がやっているからって妙に料理教室が官能的にそれでいて品よく描かれていたり。 それに加えてヘタすりゃ「薄っぺらいお涙頂戴part」となってしまう双子のエピを、無理なく彼らに感情移入できるレベル(ラスト近くの兄との交信のシーン、不覚にも私には涙が止まらなかったです)に持っていくあたり「やってくれた」という感じがしました。 上に挙げた点以外で私の気づかぬところにも、そこかしこにいろいろな技が散りばめられた結果なのでしょう。そうでないと「彼岸」や「蘇り」「霊媒師」なんて怪しげな世界をここまで淡々としかも美しく描けるなんて簡単なようでなかなか出来ないはず。 確かに「えっラブストーリーだったの?」っていう展開には唖然とさせられなかったわけではないんだが、その唖然がむしろうれしい、そんな映画でした。 「チェンジリング」「グラン・トリノ」(「インビクタス」は未見なので)と、ここんとこイーストウッド作品にはほとんどカタルシスを感じられなかったので、それを感じることの出来た本作品に出会えて無性にうれしかったです。  
[映画館(字幕)] 7点(2011-02-21 17:14:00)
28.  第9地区 《ネタバレ》 
……グロいっすね。出てくるのは従来の悪役虫型エイリアン。しかし徹底的弱者として描かれている点が従来のものと一線を画している。これがイウォークもしくはギリギリの線でETみたいに愛すべき形態をしていたら全く別の作品となったのでしょうが。 映画の中で潰されるように殺されていくエイリアンたちはまさに虫けらのような存在でなんだか複雑な気分になりました。毎日何匹も潰しているしなぁ、私……ってかんじで。 そういう点も含めていろいろ考え抜かれた意欲的な作品だと思います。 でも、唯一つだけ気になる点が…… エイリアンはともかく、ナイジェリアの人たち、これ見て怒んないかな? 
[DVD(字幕)] 7点(2010-10-12 17:58:08)
29.  メメント 《ネタバレ》 
そうそう、考えてみれば私たちだって感じたことがないわけじゃないのです。 よくあるでしょ? 2階に何かを取りにいったんだけど、2階に着いたら何取りに来たんだか忘れちゃったりすること。 ただ違うのは、私たちは1階に戻ったとたん思い出すこともあるけど、この彼は思い出そうと努力しているうちに、何を思い出そうとしていたのかさえ忘れてしまう点……  …時間軸どおりに鑑賞すれば、確かにわかりやすい、同時に陳腐な話です。 でも時間を逆行させれば?すばらしい。主人公の抱えた障害を実感させてくれるという意味でこの手法は秀逸です、これ以上はないくらい。 この実感とそれに伴う歯がゆさの共有。これ抜きにしてこの話の価値は有り得ません。 こんな有無を言わさない手段で、観客を共感に引きずり込む方法があるなんて!驚きですね。  …そうは言うものの、確かに鑑賞後に得られるカタルシスは少ない。「散々考えさせといて、それだけかよ?」みたいな疲労感や虚脱感もある。 でもその欠点を補っても尚余りあるのが、この「忘却という感覚」の再現の巧みさなのではないでしょうか。それと同時に「映画っていろんな楽しみ方があるもんだ」ということを気づかせてくれた点ももちろん、なのですが。 
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-24 17:53:53)(良:1票)
30.  エターナル・サンシャイン 《ネタバレ》 
「ああ、なるほど!そういうことね!!」っていう「巧さ」はあると思う。でも感動ってのは別物かな。 なんだろう、あまり主人公二人に共感がなかったからかな。特にケイトの髪の色には、不潔感しか感じられなかったし(その色が時間軸のキーになっていて不可欠な要素ってのが分かっていても)、薄汚れて疲れた2人の生活のさまにも少々食傷気味(同時にアメリカ人もこんな生活してるんだなんていう変な安堵感もあったけど)。 結局リアルさと夢の世界のファンタジーの兼ね合いがちょっと自分の嗜好にあわなかったってことなんだと思う。 あくまで私の好みの話だけれど、リアルを追求するんなら、性向が違う二人が惹かれあって傷つきあいながらもそれでも離れずにはいられない業(?)みたいなものをもっと前面に出すべきだったし、ファンタジー路線を貫くんならベタだが「何度忘れても結局君を愛さずにはれらない…」みたいなもうちょっと美しい画面や設定にしたほうがよかった。 ……ま、こういうの万人に受けるようにするのは難しいんだろうが。 
[DVD(字幕)] 7点(2009-11-12 17:19:41)
31.  ジャック・サマースビー 《ネタバレ》 
辛口の批評も多いようですが、映画の内容はそんなに悪くないと思います。主人公のモラル云々も元々それほどの人間ではなく、今までの自分をリセットしたいという願望の現われと見ればソコソコ納得できる。他人になりすまして財産を勝手に売却しちゃうだの、それを知ってて知らぬ振りする町の人なんてけしからんと言う意見もあるようですが、逆にワタシには「リアルでいいな」と映りましたけどね。 実際戦後って混乱しているもんだから、「顔がそっくり」ってのはさておいて「なりすまし」みたいなことって起こっていたかもって気がしてしまうし。要はその「なりすまし」という詐欺を、周囲が皆で容認するか否かで「ウソかマコトか」「善か悪か」が決まってしまう。そういう混沌たる社会の姿を何気に描けていてワタシ的には好印象でした。甘いメロドラマかとおもいきや、なかなかの良作じゃないかと。 (それにしても、あーあまた振られ役かよ、ビル・プルマン。それもかなり形振り構わぬ執着ぶりを披露しちゃう悪役ぶりで、密かにファンのワタシとしてはちょっと悲しかったです。口直しに「あなたが寝てる間に・・・」でも借りてきて観ることにでもしましょう、ぐすん。) 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-04-03 12:45:30)
32.  ロレンツォのオイル/命の詩 《ネタバレ》 
こういう実話はレビューが難しいですね。もちろん役者陣は皆素晴らしい演技をみせてくれますし、観ていてつまらないとか退屈とは無縁の映画でもあります。でも「ドラマである映画としてより、ドキュメンタリーとして撮ったほうがよかったのでは」という意見にもうなずける部分もある。結局、映画化によりこの超人的な実話をドラマとして見せる必要があったのだろうか、という疑問が残ってしまうのです。 もちろんこの話をドラマすることによって得られるメリットっていうのは、両親の苦悩をより具体的に描けることということなのでしょう。が、それではこの医療の素人による新療法の開発という限りなく奇跡に近い偉業が、脚色という色付けによりウソ臭い代物となってしまう危険も伴う。もちろんこの映画は、そういう「苦悩のドラマ」とそれでも冷静さを失わなかったからこそ得られた「現実の成果」の二兎を追って、それなりの成功を収めた作品だとは思います。でも、その二兎はただ単に捕らえることができた二兎にしかすぎず、互いに相乗効果をあげるような関係にはいたっていないと思うのですよね。(そしてドラマ化という作業の使命はこの相乗効果を生み出すもの以外にはないはず・・・)だからこそこの実話を「苦悩のドラマ」部分を切り離した、徹底的に冷徹なる目を通してのドキュメンタリーとして見てみたかったという欲が湧いてくるのを押さえることができないでいる。そしてそんな観客は、決して私一人ではないと思うのですが・・・。 ごめんなさい。子供の難病における奇跡の物語なんてお涙頂戴で終わって当然のストーリーになっても不思議はないのに、思いがけず良質の映画だったためか、かえってハードルを高く上げてしまったゆえなのでしょう。ただの無いものねだりと言われても、言い返す言葉は確かにありませんね。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-03-24 17:27:59)
33.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
ううーん、重い映画ですね。でも、こんなに重い映画なのに不思議と後味はそんなに悪くない。もちろん何度でも観たいとはさすがに思いませんが・・・ 多分この映画を観た人は皆一様に嘆き「なぜこんな悲劇がおこったのか」を考え、最初のいたずらの場面を思い起こすことでしょう。アレをはじめたのはジミーだった。後にジミーが「あのとき車に乗ったのが自分だったら」と言うシーンがあるけれど、あの時既に反抗的な気概に溢れていた彼にとってそれは絶対にありえないことにしか思えず、むしろそんなことを言う彼に私は腹立たしさを感じたものでした。 結局気のいい弱い人間はそのように生きていくしかなく、押しの強い人間は周りを敵でいっぱいにしながらもそうやって生きていくしかないのか・・・あの少年の日の誘拐事件はそれをさらに際立たせてしまった増幅器のようなものにしか過ぎなかったのでは、という気がしてなりません。 この映画そのものに対しては肯定も否定もありませんが、ただ、そういう世の中に自分もまた今現在生きているという事実、それに震えがきました。人生の深淵ってどんなものなのかと覗いてみたい方にはお薦めの一本でしょう。ただし爽快感とは無縁の秀作であることは間違いありません。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2008-03-24 17:18:35)
34.  カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 
不思議な爽快感・・・この映画のラストを観て感じたのはそういうものでした。正直それにいたるまでのマクマーフィの反抗だの婦長の圧制だの患者たちの悲哀やそれを跳ね返すらんちきパーティーだのはそれほど心に来るものではなかったし。(うーん、というかこの映画がオリジナルなんでしょうが、精神病院を舞台にしたその後の映画でもこういうものは散々描かれてしまっているがゆえに斬新さが失われてしまっただけなのかもしれませんが。) でもねえ。あのラスト、ありゃこの映画を名作たらしめるのに少なからぬ貢献をしていると思います。ほんの数分前には「もぉのすごぉぉく後味悪い幕切れ」にしかなりようもなかったのに、起死回生の逆転ホームランをかっ飛ばしたかのごとく大空にスコーンとぬけるチーフの脱走シーン。ああ、これを観るために私はいままで2時間ここで座り続けていたのだな、そしてこの2時間は決して無意味なものではなかったのだな、と実感した瞬間でした。すみません、人間の尊厳とか体制を維持する必要性とかその間のバランスの取り方とか多分いろんな要素が含まれている素晴らしい作品であることは数々のレビューからも知ったのですが、私はそういう思想的なものよりもより具体的なこの映画の手法に一番舌を巻いてしまいました。 そういう意味では昨夜のような日曜の夜でも鑑賞に堪えうる作品だったかな・・・と。よかった、です。 
[DVD(字幕)] 7点(2008-01-21 15:05:22)
35.  恋人たちの予感 《ネタバレ》 
おばあちゃんの「彼女と同じものを」とか。はたまたハリーの「一日の最後におしゃべりをしたいのは君だ」とか「僕は本を買うとまず結末を読む。読みおえる前に死ぬと困るから。」とかとか。そういう小洒落て気の利いたセリフ満載の映画です。そういうセリフが私の中で熟成され増殖され、自分の中では物凄いラブコメ最高傑作へと膨張されていったのでしょうね。つい先ごろ20年ぶりに観てみると割りとフツーのラブコメだった。こんなんだったけ?ちょっと期待しすぎちゃったのかしら・・・それでもまた20年後に見たらそのときもこのセリフたちに再会して喜ぶ気がします。これはそういう映画。ちなみに私が一番好きなセリフは、サリーの「ソースは添えるのよ」です。
[DVD(字幕)] 7点(2008-01-18 17:22:37)
36.  マイケル・コリンズ 《ネタバレ》 
「麦の穂を揺らす風」を鑑賞した後だったので、それとついつい較べてしまうのですが、貧しい農村ではなく都会(ダブリン?)が舞台の中心だし登場人物も独立のリーダーとして地位を確立している人たちがメインのストーリーなので、虐げられたアイルランドの悲惨さがいまひとつ胸に響いてきませんでした。(コリンズったら豪華にホテル住まいなんかしちゃっているし・・・)そういう意味でこの映画はアイルランドの苦悩というよりは、独立の英雄コリンズの姿を描きたかったということなのでしょうね。だったら彼を英雄たらしめたその戦術とか、政治家としては老練ではなかったため不首尾に終わったイギリスとの交渉の過程なんぞをもうちょっと丁寧に描いてくれるとよりよかった気がします。DVDに付録されているドキュメンタリーを観てなんとなくコリンズの全体像が浮かび上がったという感じでしたから、映画単体だけで理解するのはちょっと厳しいかも。それにしても私が鑑賞したのは180分以上の特別版なのですが、それでも尚描ききれないってどういうことなんでしょうね。恋愛や三角関係云々は削ってもっと硬派な仕上がりにすべきだったですよね。最後にストーリーには関係ないんですが、アラン・リックマンってホントいい。本作鑑賞しながら、彼がスクリーンに出てくる度になんだか嬉しくなる自分を発見した次第です・・・
[DVD(字幕)] 7点(2008-01-18 17:20:56)
37.  サンキュー・スモーキング 《ネタバレ》 
うーむ、この評価の低さは多分未見時の期待が高すぎたせいなんでしょうね。「さぁ!あっと驚かせるマシンガントークで観ている者を唸らせてくれ!」っていう期待には確かに応えていない。それにクライマックスのディベートで「個人の選択に任せる」なんてオチ、「おいおいそれで成功なのかよ?」って思うのもわかります。詭弁を弄するテクについても、ワタシ的には先に武器商人ものの「ロード・オブ・ウォー」を見ちゃっていたせいもあるから、目新しいものも無く肩透かしをくったって感じかな。 でもコメディとしては結構良く出来ているんじゃないですか?特にハリウッドのギョーカイ人たちの「イッちゃってる」感なんてゲラゲラじゃないけどニヤリと笑えました。それに「息子を父親に近寄らせたくないという母親の真意をズバリと息子が指摘する辺り」、さらに「お金で転ぶ告発者のカウボーイ」についてもなかなか上手く描けている。特にカウボーイに対しては、主人公ペロリと舌を出して終わりってわけじゃなく「まともな人間なら受け取るさ、僕も受け取る。彼がまともだってことはすぐにわかったから」という対等の立場で取引をしている姿勢に好感を持ちました。 それにしても皆様おっしゃるとおり字幕じゃこのスピード感は苦しいかも。置いていかれるし読みこぼしも多くなりそう・・・吹き替えのほうがより無理なくそのよさが伝わりますよ。字幕鑑賞の方は是非吹き替えでの再見をお奨めします。 
[DVD(吹替)] 7点(2007-12-21 18:23:47)
38.  トラフィック(2000) 《ネタバレ》 
ここでのレビュー読んで「難しいだろう」と覚悟しての鑑賞でしたが、結構スンナリ見えました。 いい出来じゃないですか!結局何も終わってなどいないというリアルさ(=麻薬という問題の根の深さ)を追求しながらも、ちゃんとラストには観客をほっとさせるカタルシス(ラストのメキシコのナイターシーン)を用意するなんて心憎いですね。こういう社会派(?)っぽいのはややもすると鑑賞後、気分がめいったりするもんだけど、これはそうならない。その辺のバランスがいいんでしょうね。 ただ惜しむべきは、デル・トロがいとも簡単に米国の麻薬捜査官にネタを持っていけちゃったところ。あそこをもっと緊迫したギリギリでの攻防として描けていたらもっと良かった。あれじゃあの将軍はまるでただの馬鹿ってことになっちゃうじゃないですか。 全体がホントにいい感じだったんでそこが返す返す残念。でもあとはいいですね。マイケル・ダグラスの間抜けぶりとかクワレぶりは全然気にならず、むしろ確信犯って感じがします。つまり「上層部の役人なんて結局はこんなもんよ」ってことも描きたかったんでしょうね。 
[映画館(字幕)] 7点(2007-11-29 17:08:11)(良:1票)
39.  2010年
・・・ある友人に、「『2010年』ってあるじゃない?あの『2001年宇宙の旅』の続編の・・・」って言いかけた途端、その友人に「あー、あの駄作ね!」と言われてしまったとき。スミマセン、その後「あれ、わかりやすくってなかなか面白かったよ」という言葉をどうしても言い出せず飲み込んでしまった私は、しょーもない意気地なしです・・・
[地上波(字幕)] 7点(2007-10-31 17:12:14)
40.  シンドラーのリスト 《ネタバレ》 
私はこの映画を戦時における美談モノとしては価値を見出していない。それよりも「非常時において普通の人間はどのように変貌し得るか」というテーマを描いたものとしてみるときにこそこの映画は輝いて見えるような気がするのだ。 実業家オスカー・シンドラーと収容所長アモン・ゲート。二人はこのような非常時でなければ多分極普通の人間としてその生を全うしたのかもしれない。むしろ怪しげな山師的性格のシンドラーよりもゲートのほうがきっと真面目で世間により認められる人間になったとしてもそれは別におかしくもなんともないことだったろう。 だが、この狂気の時代にゲートはその気分で人間をあやめても平気な悪魔になり、山師シンドラーはその財(もともとユダヤ人を助ける羽目になったそもそもの目的)すらも投げ打ってユダヤ人を助けるのに奔走するようになる。この展開は本人すら思ってもみなかったことであったろうに。 悪魔のようなゲートにすら良心の呵責がまるでなかったわけでもなかろう。確かゲートがシンドラーにこんなふうに尋ねるシーンがあった。 「どうして君はそんなに満ち足りていられるのか?」 「それは赦しているからだよ、君にも出来るだろう?」 ・・・君にも出来るだろう?だがそれを実行しようとゲートは試みるも、挫折し、またも些細な失敗をした囚人を虫けらのように殺してしまう。結局はその「赦している自分」に「今更そんなことをしたところで遅い」という悪魔の声がささやいたのかもしれない。今更!オレはもうとりかえしのつかないところまできてしまっているというのに!そんなことをしてどうなるというのだ?!と・・・ 狂気の時代は、平凡な人生を送るはずだった人々を悪魔のような大悪人にもし、その反対に信じられないような善行を積むきっかけを与えたりする。もしも、もしも私がそのような時代に不運にも生きなければならないことになったら、そしてもしも普通の凡人の道を踏み外さねばならない事態になったとしたら、どうか悪のほうではなく善のほうに足を踏み出せるように・・・その勇気がひとかけらでも私の中にありますように・・・と、そんなことを考えさせてくれたのがこの映画。偽善的・あからさまな賞狙いなどいろいろな批判もある中、確かに私にとってはそれ以上のものがあったと、私自身は確信している作品である。 
[映画館(字幕)] 7点(2007-10-15 17:23:05)(良:4票)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS