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亜酒藍さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 271
性別 男性
年齢 82歳
自己紹介 定年後、以前にまして映画を観るようになりました。シニア料金制度万歳です。やや人とは異なったと自覚する死生感を持っているので、少々変わったコメントをアップするかも知れません。
宜しくお願いいたします。

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21.  アンタッチャブル 《ネタバレ》 
シカゴには1976年から2年間住んでいたので、この映画には特に思い入れがあります。今までのギャング映画とは異なり、色彩もきれいで、一方、血の色も本物らしくて其れだけでもお気に入りの一作です。今回見直してみて、さらにショーン・コネリーの凄さには少しウルウルとなりました。▼コネリーが血だるまになってのた打ち回っていた時にバックで流れたのは、イタリアオペラの「道化師」の中のアリアでした。イタリアオペラの悲劇的でロマンティクなところが映画音楽として使用される事も多いのですが、さすが音楽は、エンリオ・モリコーネだと感じました。フランク・ニティ役の役者さんは、他の映画でも憎憎しげな殺し屋をやっていた記憶もあるくらい印象に残りました。▼アメリカの警察・司法の暗黒面を垣間見させられましたが、ケビン・コスナーは「アメリカの正義!」という感じでややぎごちなく演じていたのだと、良く解釈しました。 12名の陪審員を全員入れ替えなどという方法もあるということを知りました▼最後のほうで、マローンが大切にしていた「聖ユダ」のお守りを役人のネスが警官のストーンに譲るところは泣けました。この「聖ユダ」のお守りは「マイ・ボディガード」でも出てきていたのを思い出しました。▼衣装はアルマーニということで、皆、カッコウ良かったです。カフスみたいな小物にもこだわりが感じられました。
[DVD(字幕)] 9点(2007-10-03 18:44:20)
22.  ザ・シューター/極大射程 《ネタバレ》 
監督の解説を聞いた後にもう一回見直しました。 ▼オープニング・ロールのバックには、アフリカ・エリトリアの惨殺・焼却された村が写り、河に沿った石油パイプラインが映し出されていたとは、解説を聞かなければ判らなかった, この物語の一番重要な伏線でした。▼漫画「ゴルゴ13」が好きで好きで、初期の「ブラッディ・ブリッジ」などから狙撃の魅力に取り付かれていました。映画では、「ジャッカルの日」などでも狙撃手が出てきましたが、この「ザ・シューター」みたいに狙撃に関して詳細な映画はあまり類をみなかったような気がします。▼FBIでの査問後に、悪徳上院議員などの殺し方はやや、あっさりしすぎていた感もありますが、溜飲は下げることができ、後味は良くなりました。▼最後の主人公達が車で去って行く道路と風景は「ターミネーター」のエンディングでも観たような気がしたのは小生だけだったのでしょうか?
[DVD(字幕)] 9点(2007-09-25 16:52:32)
23.  マイ・ボディガード(2004) 《ネタバレ》 
「ハンニバル」の監督の弟が監督というイメージでまたみなおしました。▼音楽に「月の光」やら「トゥランドット」の音楽などが効果的に使われていたのが印象的でした。▼悪役?が多かった凄みのある目つきのクストファー・ウォーケンの優しげな眼が友情と信頼にあふれていて素晴らしかったです。▼サラマンダーの会長を襲撃するときに入り込んだお年寄りの部屋で「教会ならば許せと諭す」と言った意味が少しは判りましたが、やはり復讐は止められない気がします。▼ダゴタ・ファニングをこの映画で始めて見たのですが、何回もみても やはり、凄い女優さんだと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2007-09-11 18:06:14)
24.  今そこにある危機 《ネタバレ》 
▼トム・クランシー原作の「ジャック・ライアン」シリーズの中で一番好きな映画です。息もつかせぬテンポの良さはさすがです。▼ボゴタでの麻薬組織によるテロのスケールの大きさには度肝を抜かれました。多分、現地ではあのようなテロが実際に起こっていることは、友人から聞いてはいたのですが、びっくりしました。▼秘密作戦の特殊部隊の生き残りのシャベスの迫力には、惚れ惚れしてしてしまいました。大統領役の「ドナルド・モファット」は、「LAコンフィデンシャル」でも悪役トップをやっていましたが、なかなかの悪役ぶりで好きな俳優さんの1人です。
[DVD(字幕)] 9点(2007-08-31 18:13:32)
25.  羊たちの沈黙 《ネタバレ》 
「ハンニバル・ライジング」を観た後に観たら、初めて観たときとは違った印象でした。レクター博士はもう完成した悪魔になっていました。クラリス捜査官はやはり、ジッディ・フォスターが一番なんでしょうかね?レディ・ムラサキとはやや異なっているとは思うのですが、レクターの永遠の恋人なのでしょうか、小生には理解不能です。でも、バッハのゴルドベルグ変奏曲は、ライジングのそれとは異なっていたように聞こえました。日本の女優さんでムラサキを演じ得たのは、夏目雅子?岩下志麻?。
[DVD(字幕)] 9点(2007-08-26 00:56:24)
26.  ハンニバル・ライジング 《ネタバレ》 
少し感想をみなおし,変更しました。「ハンニバル」で、レクター博士の悪魔らしさに強く惹かれていました。本作品では、発展途上と言う事もあってか、あまり悪魔らしいスタイリッシュな所や、人間の奥底まで見通す怖さまでは感じられませんでしたが、それなりにグイグイと画面に引き込まれました。気がついた事を整理しました。▼せっかく日本女性が大きな役割を果たすという美味しい配役なのに、日本女優が採用されないことに不満を持っていました。しかし、コン・リーをみているうちに、この女優さんに勝る人を探すのはほぼ不可能であったろうと思えるほど、控え目でいながら強い意思を持った唯一のレクターの味方を演じきっていたと感じました。▼日本的な些細な事;ハンニバルの母親の大切にしていたものの一つに真珠のネックレスがありました。お馴染みの拘束用マスクとダブらせた、兜の面靤も日本的でした。▼医学的な事;敵の名前を思い出させず、イソペンタールを使用した深在意識を呼び起こす(ラボナールインタビュー)で自己静注したのには、少々びっくりしました(「ナバロンの要砦」でドイツ軍が使用したスコパラミンとの差は不明ですが)。▼猪あるいは豚を巡る事;レクター城の壁に猪の紋章が彫られていたのには気がつきませんでした。猪の紋章と言えば「リチャードⅢ世」の紋章も猪でした。他に今回は多分2箇所に出来たと思います。「ハンニバル」では、フイレンツェで豚の噴水が出てきて、バージャーを食い千切ってしまうのも豚でした。このレクター博士シリーズの象徴みたいに感じまた。▼音楽;ゴルドベルグ変奏曲はSPレコードで下宿で流れていました。音楽の一部担当であった「梅林茂」さんは、「TV 雲霧仁左衛門・山崎努」のあの印象深い音楽を作曲した方と分かり、国際的活躍をさらに期待するものです。▼いずれにせよ、久々に最後まで引き込まれた映画でした。この続きは多分、「レッド・ドラゴン」の前の日本での出来事のような気がしています・・・?
[DVD(字幕)] 9点(2007-08-25 19:47:45)(良:1票)
27.  アメリカン・アサシン 《ネタバレ》 
久々のコメントです。ジエイソンボーンを継ぐCIAものという事で鑑賞しました。ややご都合主義的なところも垣間みえましが、CIAの訓練方法 などが詳細で、興味深かったです。しかし、最後の核爆発は、やりすぎでしょう。現実に、小型の核爆弾は作りやすくなっているとはいえ、 核汚染予防も杜撰な場所での組み立ては??と感じました。CIAの恨み骨髄の教官への拷問もかなり生ぬるく、小生であれば、もっと効く拷問を していたはずです(??)と思いました。爪を剥がすだけなんて、生ぬるい!!
[映画館(字幕)] 8点(2018-06-30 19:04:57)
28.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 
1977年にシカゴでみたエピソードⅣのオマージュがあちこちにちりばめられていて、38年来のSWファンとしてはうれしい限りでした。3Dで観たのですが、スター・デストロイャーが画面からはみだしてくる程の迫力で、映像技術の進歩を感じました。マスクをとったカイロ・レンは、あの憎らしいほど強かったダ-ス・モールには及ぶべき術もありませんでした。しかし、あの十字のライト・セーバーは、両刃のセーバーに迫力は劣るものの、結構、カッコ良かったです。謎の生物としては、あの水飲み場での巨大豚のお尻が可愛かったです。英国人であるレイ役のディジーは、眼力が備わっており、素晴らしい女優さんで,今後が楽しみです。最後に、38年前のルーク・スカイウォーカーの面影をやや残したマーク・ハミルが出てきたら、老人の懐古趣味を刺激し、思わずその当時の苦労を思い出し、ウルウルとなってしまいました。
[映画館(字幕)] 8点(2015-12-19 15:47:00)(良:1票)
29.  300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~ 《ネタバレ》 
久しぶりに3D映画の醍醐味を味わいました。ペルシャの神王の誕生秘話は,冒頭にさっさっさと流されてしまい、理解するのに時間がかかりました。海戦が中心という訳で、前作の「300」よりは色彩が綺麗でした。3Dの血しぶきもたっぷりで、臨場感に溢れていました。ただ、女海軍提督の二刀流は、あの華奢な体型では多少無理があったような感じもしましたが、両乳房の大きさから可能であった(?)のかも知れません。今までの西洋時代劇アクションとは一味違った魅力が一杯の映画でした。 
[映画館(字幕)] 8点(2014-06-20 15:03:22)
30.  スノーホワイト(2012) 《ネタバレ》 
久々に百花撩乱の映像美を楽しみました。CGによるメルフェンチックの極致とも言えるサンクチュアリの風景、湖、深い森の峡谷の俯瞰、連なる山並みの美しい稜線、さらには「赤と白」を際立たせた雪とバラ、赤の軍旗と黒い甲胄など何処かリドリー・スコット監督にも似たカメラセンスを感じました。本作のルパート・サンダース監督もやはり英国出身とのことで妙に納得しました。▼其れにも増して、シャーリーズ・セロンの壮絶なまでの美しさと、心の奥底まで表しているような豊かな表現力に圧倒されました。特に、最後にスノーホワイトに刺された瞬間に見せた、あの哀れむような悲愁に満ちた眼の演技にはびっくりしました。つまり「今は、私を滅ぼして、貴女がこれから女王になるのだけれども、貴女もいづれは年老い醜くなって死んでゆくのよ!」と哀れんだ眼と感じたのです。さすがオスカー女優でした。この「自分自身の美しさ」を死ぬまで追い求める女性の気持ちの裏の「執念と嫉妬」を痛いほど感じたのは小生だけだったのでしょうか?▼それにしても、あの騎馬軍団の突撃と天秤式石投げ機による攻撃シーンは、黒澤明監督の「乱」の戦斗シーンを見習ったような素晴らしさでした。▼スノーホワイト本人の女優さんよりも、スノーホワイトの子役の女優さんの美しさにみとれてしまったのは小生のロリコン趣味??からでしょうか。
[映画館(字幕)] 8点(2012-06-15 17:13:41)(良:1票)
31.  インモータルズ/神々の戦い 《ネタバレ》 
4回目の3D映画でした。最後のタイタン族と神との戦いは、ミンチにされた血しぶきと肉片が生々しく吹っ飛んできて、小生好みでした。それにしても結構有名なアテナ、アレス、ポセイドン、ヘラクレスは死んでしまい、生き残るのはゼウスのみとは、なんともはや???●ポセイドンが飛び込んだ時にできた大津波は、3月11日の恐怖がよみがえりました。ミッキー・ロークの悪役はまさにぴったりで、いかにも冷酷無比の憎まれ役でした。しかし、人間界の争いごとのエピソードに締りがなく、減点となりました。●火にあぶられた金属製の牛には、なにか仕掛けがあると思ったら、あのような拷問道具だったとは。わざわざ「うめき声」を聞かせるためのラッパ様のものを口に付けておくとは!凝ったアイデアに脱帽です。
[映画館(字幕)] 8点(2011-11-14 16:46:50)
32.  キングダム・オブ・ヘブン 《ネタバレ》 
バリアンが、エルサレム明け渡しの交渉が済み、最後の別れ際にサラディンに 「エルサレムの価値は?」と聞くと「無だ。」「しかし、全てだ!」と答えましたが、 それが、この映画の全てを語りつくしていると感じました。それにしても いつもながら、凄まじい位にスケールの大きな映画で、観る度に色々な 事が分かりつつあります。エルサレム攻城戦の映像は特に凄かったです。 攻城塔を銛を打ち込んで引っ張って横倒しにする、などの防御法は 初めてみました。▼自殺した妻の十字架のネックレスを埋めたのは キリストが処刑されたゴルゴダの丘だったのですね。最後に故郷で眺めていた 花は桜の花だったような?ボードワン4世の崩御時のバックに流れた音楽は、 同じリドリー・スコット監督の「ハンニバル」の野外オペラシーンで使用されたパトリック・ キャシディ作曲の「ダンテス・ラ・ヴィダ・ノーヴァ」で、「あらら?同じ監督だだから、こんなのもありなのなのかなぁ?」と思ってしまいました。まあ、違和感はなく、むしろ高貴な悲愁感を漂わせていて非常に良かったのですが・・・・。最後に「この村にくると、バリアンに会えるといわれたのだが?」と尋ねたのは獅子心王リチャードだったのですね。まだまだ色々な事が分かって来そうな気がします。
[DVD(字幕)] 8点(2008-05-30 20:22:02)(良:1票)
33.  楽園をください 《ネタバレ》 
まず、何故こんな題名になったかが不思議です。 元題では、あまりに毒々しいと感じたのでしょうか? しかし、元題とはイメージを覆して、美しい米国南部の風景が いっぱい出てきて嬉しくなってしまいました。それにしてもローレンス町襲撃、 その後の北軍との遭遇戦などの戦斗シーンは、中々迫力がありました。 南軍の敗残兵の物語は幾つかあり、「アウトロー」などもその一つでしたが、 多くは強盗団や賞金稼ぎになってしまった経緯も少しわかったような? エバンス家でのディナーの後に、当主が「北軍の奴等は、教会を立てる前に学校を建て、 そこで読み書きを教えた。そして、その中で、人は皆自由にものを考え、 平等に生きることが出来るという事を教えた。南部では、自分のことだけを考えていた。 これでは南軍は負けてしまう」と言った事が、南軍敗北の大きな理由であったという事は、 初めて知りました。捕獲した北軍兵士の手紙を読むところも中々考えさせられ良かったです。 ジュエルという女優さんは、本当は歌手なんだそうで、付録に入っていたプロモビデオでは、 本当に心に染み込むような歌を歌っていて、御得感満点でした。
[DVD(字幕)] 8点(2008-05-07 18:59:43)(良:1票)
34.  フィクサー(2007) 《ネタバレ》 
アカデミー賞最多ノミネート作品でかつ助演女優賞獲得作品ということで観てきました。さすがに迫力満点でした。受賞したカレン役も凄い演技でしたが、弁護すべき企業の、企業モラル堕落の決定的証拠を握ってしまったが為に精神的にバーン・アウトしてしまい、最後は殺されてしまうアーサー役の方が鬼気迫る迫力でした。自分が仕事としてやっている事と、人間としてやらねばならない事にズレがみつかり、選択を迫られる場面は人生に幾度かは起こる事件だと思います。しかし、足の指の間に麻薬(?空気注入はあんなには簡単に筋注できませんので)を注射して殺すなんて、通常は結構荒っぽい米国の暗殺者にしてはやや手が込んでいたような・・・。▼丘の上に3頭の馬がいて、それを見るために車を降りた故に命拾いした、ということに何か意味があったのでしょうが、今回は理解できませんでした。最後の、携帯で飛ばされた話を録音され、その上写メまで撮られてしまったカレンが、唖然として崩れ落ちる様でカタルシスを覚えたのは、私だけだったのでしょうか?
[映画館(字幕)] 8点(2008-04-12 14:11:49)
35.  アポカリプト 《ネタバレ》 
冒頭からのバク狩りに引き続いた獲物の内蔵分けで、「ああ、結構エグそうな映画!」 と覚悟はしました。不妊症の男に獲物の睾丸を食わせ皆で笑う、そのあとの「すり込む と効くぞ」と渡したトウガラシ様粉末などで村中で笑い物にするなどと、 原始時代には、性が大きな笑いになっていた事を思い知らされました。 その様に原始的な生活をどのように表現したかを幾つかあげてみます。 ▼穴に落ちた息子の足の切傷を大蟻に咬ませて縫合する、石器はエリート のみの持ち物であった、ボディ・ペイントの色で階層が区別されていた、奴隷売買は 女性のみであった、などでした。加点2 ▼ひたすら逃げるのみで、ラストにスペイン艦隊が現れ、あれほど周りの部族を 恐れさせていたマヤ族も滅亡の悲劇をすぐ味わう事になるんだ、という事は 頭では分かっていても、なぜかすっきりしない終り方でした。減点3。 それにしても疫病にかかり、マヤ族の滅亡を予言する少女は、「砂の惑星」 のポールの妹を思い出させました。もっとオドロオドロシイ方が面白かったのに! ▼あのモブシーンや大規模なセットは、CGではなかなか出来そうにもない感じがして、 やや点数が加算されました。加点4 (通常の映画への点を5点と計算します):総計8点
[DVD(字幕)] 8点(2008-04-06 01:52:45)
36.  ロング・エンゲージメント 《ネタバレ》 
究極の純愛物と感じました。多くの斬新なショットや場面展開が真新しく素晴らしかったです。セピア色に染まりながらも、違和感を感じさせなかったのは、話の内容に引き込まれていたからだと思いました。▼印象に残った幾つかの出来事をあげて見ます。 パリの市場の場面は、CGの凄さにあっけに取られていたら、さらにあのジョディ・フォスターが出て来たではないですか!噂には聞いていましたが、彼女がキーパーソンであるからトップの役者を据えたのだと思いました。それにしても、かなり生々しいラブシーンがあり、それにも驚きました。その後マチルドがチューバで吹いた曲はグリークの「ペールギュント」の内の「オーセの死」ではないですか。これは帰らぬ恋人の死を悼む曲ですので、意識的に選曲されたのだなと感じました。その他、多くの空撮も印象に残りました。墓地の場面、汽車の驀進する場面、砲撃場面などそれぞれ「お!」と思わせました。また、5人の自傷兵士を無意味に中間地帯に投げ出した上官どもをマチルドに代わって凄まじい殺し方をし、ギロチンにかけられるティナも、ある意味では、純愛を貫いた女性だったのかも知れません。 ▼最後の再会場面も、男が記憶喪失の為か、マチルドも涙を流して静かに座って眺めているだけ、というのも、ガツガツした感じがなく、本当に、死に物狂いに探し当てた恋人という感じで素晴らしかったです。  
[DVD(字幕)] 8点(2008-03-03 00:05:46)
37.  トリスタンとイゾルデ 《ネタバレ》 
文字化けも直ったので改めて再投稿です。5~6世紀の物語ですが、風景の素晴らしさに圧倒されていました。イゾルデ姫に英国を指して「悪と悲哀の土地ですよ」と乳母が言うシーンなどは津軽海峡をも思わせるような沈潜な雰囲気を漂わせていました。また、フグの肝から取った毒でトリスタンは仮死状態に陥ってしまうなど、もうあの頃にそんなテトロドトキシンの知識があったということにビックリしました。その毒がアザミと樹皮で解毒できるとは思いませんが・・・。▼時を遡っても、女は「愛」求め、男は「名誉、義理、忠義・・・」などを求めるという宿命はまったく変化していないようで、その求めるもののズレが引き起こした悲劇と感じました。しかし、マーク王を演じた役者さんの眼の力には、大きな力を感じさせました。大好きな映画の1本になりました。
[DVD(字幕)] 8点(2008-01-14 19:52:20)(良:2票)
38.  ザ・ロック 《ネタバレ》 
オープニングの兵士の葬儀に流れるバック音楽は、ハンス・ジマー作らしく荘厳でかつ悲愁を感じさせ、それにかぶさる様にエド・ハリスの決意に満ちた顔が、ベトナム戦線での空しい無線交信と重なり、これから起こる反逆の重さを示しているようで、非常にお気に入りのオープニングです。ショーン・コネリーは相変わらず渋く、ダンディでした。その娘役をやった女優さんも瞳が魅力的で印象に残りました。テンポも速く、イケイケのアクション映画でしたが、あの冗長なカーチェイスがややマイナス点となりました。
[DVD(字幕)] 8点(2008-01-09 23:13:16)
39.  ウィロー 《ネタバレ》 
お気に入りファンタジーの一つです。あれだけ表情豊かな赤ちゃんが出てくる映画も少なく、あの表情には心が癒されました。それにしてもヴァル・キルマーの女装は気持ちわるかったです。ロケの風景の美しさも印象的でした。
[DVD(字幕)] 8点(2007-12-31 20:14:08)
40.  ワイルド・レンジ 最後の銃撃 《ネタバレ》 
一番新しい久々の本格的西部劇だと思います。唯、独立系シアターで上映されたためか、ご覧になった方が少ないのは残念です。▼何しろ風景が抜群の美しさでした。まあ、観方によっては冗長とも取られ兼ねない位ゆったりと撮っていたと感じました。特に印象に残ったのは、草の飛び散る夕日に向かって撮ったショットで、草の匂いを感じるような見事なカメラワークだと思いました。誰方かもお書きになっていましたが、米国国民の独特な正義感が出ていて(特に決闘は終わっているのに、逃げ回る牧童にとどめを刺すシーン)、しらけてしまったのも事実です。ボスがその前に結構ヒューマニティ溢れた事をしていたのにです。そのため減点1です。▼最後の数分間の人物のやりとりは全て省いて、チャーリーは去って行き、プリンセス模様のティーカップセットだけアップにすれば、もっとカッコ良くなったと思うのですが・・・。やや蛇足ぽいクドサに減点1です。 
[DVD(字幕)] 8点(2007-11-15 19:25:48)
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