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1.  トップガン マーヴェリック 《ネタバレ》 
30数年前、前作も映画館で観てる。映画は滅多に観ない友人がトム・クルーズがかっこいいから観たいと誘われた。 映画好きじゃなくても知名度もまだないのに映画館に足を運ばせるトム・クルーズ。 そして「トップガン」は大出世作になり、大スターになった。 オープニングの戦闘機が離着陸するシーンが大好きで、今もたまにYouTubeで観てるんですが、なんとこの続編でも観られるとは! ここですでに泣いた。 ここだけじゃなくトニー・スコットへのオマージュと感じられるシーンがいくつかあってラストでやっぱりそうなんだと納得。 アイスマン=ヴァル・キルマーへの配慮も感じられまた泣いた。ヴァル・キルマーなしの続編は無いとトムは言ったらしい。 グースが出てきた時にも泣いた。 よく見るといつも無精ひげのマーヴェリックに哀愁を感じてまた泣けるんだわ、まさか「トップガン」で泣くことになるとは自分でも予想外だったわね。 ペニーの店でかかってた曲がボウイの「レッツ・ダンス」泣けるシーンあり過ぎです。 続編のミッションはかなり危険なものでアメリカは有無を言わせず破壊したわけですが、そこはまったく気にならなかったです。 それだけ現実離れしてることだからじゃないかと思います。 危険なミッションも成功することはわかってるし、マーヴェリックが撃墜されても敵機との空中戦もまだだし、どうしようが死ぬわけないという安心感があり、ユーモアの利かせ方もいい塩梅です。敵地にF-14があるわけないですよね?もうジョークなんですけど。 無理やりにでもF-14でのドッグファイトを披露したかったんだなと。その上マーヴェリックの相棒がグースの息子ルースター。 ええ、ここでも泣きましたわよ。 これ、実際30年以上たってることでこんだけ泣けたんだと思う。 トム・クルーズ、やってくれましたなぁ、ほんと頼りになるわぁ。こんな俳優はもう出てこないんじゃないかとまで思える。 とにかく30数年後のマーヴェリックを観られたことに感動、続編でこんなに大満足したのはあんまり記憶にないんですよね。 なんといってもトム・クルーズの「トップガン」へのおもいに溢れている作品だと思います。 マーヴェリックのフライトジャケットに日の丸が戻ってたわね。 来年はイーサン・ハントだわ
[映画館(字幕)] 10点(2022-05-30 21:40:07)
2.  遠い空の向こうに 《ネタバレ》 
いいね~こういう映画、原作とは異なる部分はあっても実話ベースであることが大きいのよ。 そしてこの時代、アメリカのこの時代ものって無敵だと思います。 ノスタルジックでセンチメンタルで頑固オヤジがいる。友情、家族愛、葛藤、悲劇、希望、清々しさ、余韻、全部揃ってまして最高です。いくつになってもいつ観ても和みます。なんで今まで観てなかったんだろ? 炭鉱が全ての父親と自分の夢を追う次男坊「リトル・ダンサー」もそうでしたね。炭鉱という産業が衰退していき、いずれ無くなる、情熱はあっても将来に希望が持てるものではないってとこが切ない。大人はみんなそれがわかっているんだと思う。 事故や健康被害が常にあるわけで、良き協力者ビコフスキーさんは故郷の東欧に仕送りしている家族がいたのよね、胸が痛みました。友人3人も翳りの部分があるけどいいヤツらだ、父親に代わって炭鉱で働くホーマー、みんな健気で泣ける。 古き良き時代のアメリカ、担任の先生が夢を応援して生徒にミサイル関係の本をプレゼントしても問題にならない時代。 人との関わりがとても心地よい映画でした。 そしてやはりクリス・クーパーに頑固オヤジを演じさせたら無敵なのです。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2020-12-16 15:00:24)
3.  ブロードウェイと銃弾 《ネタバレ》 
この作品、ずっと以前に録画したビデオもあったけど観ずに処分してしまった。そして5年前にHDD録画したままになっていた。そして本日やっと観ました。もう滅茶苦茶面白い、面白過ぎてひとりで観ながら声出して笑ってしまった。 キャストもそしてそれぞれのキャラも誰もかれも濃くて可笑しい、アップになることがあまりなくて声で誰かわかったのがジェニファー・ティリーとハーヴェイ・ファイアスタインだった。ジョー・ヴィテレッリはやはりギャングだ、ギャング役以外で出ている映画ってあるんだろうか。ジョン・キューザックはあたふたする役柄が似合う。 とにかくチャズ・パルミンテリ演じるギャングの用心棒チーチの存在、こんな展開になるとはまったく予想していなかったので話が進んでいけばいくほど面白くなっていく。 チーチの自分の美しい芝居への拘り具合は邪魔な女優を葬り、死に際にまでラストのセリフを修正しろと言い残す。 天才的アーティストってチーチみたいな人なのかもしれない。デヴィッドはエレンと故郷に帰って結婚することを選ぶ。 成功を夢見てブロードウェイに集まる自称アーティストをアレンは数多く見てきたんだろうな、アレン自身に投影されてる部分もあるのかしら。「アーティストとは」それが面白可笑しく描かれていると思います、傑作です。 とにかく「アーティスト」なんです「Don't Speak」も忘れちゃいけないですね。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2020-04-12 17:23:03)(良:1票)
4.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 《ネタバレ》 
60年代後半のハリウッドが舞台ということとシャロン・テートが登場するという予備知識だけで鑑賞。 ポランスキーとシャロン・テートが出てくるってことはあの事件のことも当然語られるわけで、観始めてすぐに夫妻はリックの隣人ということがわかるんです、もう最初から予感はするんですが、事件をどう絡めるのかそれが気になって気になって。  しかし、リックとクリフとシャロンの日常のエピソードがとりとめもなく続くわけです、クリフの元撮影所でのシーンではドキドキするもののあのオチだし。ディカプリオのメソメソキャラもよかったけど、ブラピ演じるクリフのキャラがいい意味で掴みどころがなくて魅力的だと感じる。 そしてラストの13分、なんと爽快だこと!!立ち上がって拍手喝采したかったですよ、2時間以上待たされましたしね。 「イングロリアス・バスターズ」の映画館のシーンに共通する爽快感でした。 やっぱりタランティーノは心得てるというか上手いなあ。血みどろのバイオレンスが不快ではないという類まれな才能を持った監督だと本気で思う。物語を作るのもほんとに上手いですね、シャロン・テートの事件は本当は前の住人を狙ったということですが、映画の中ではそれも承知だし、あの日のパーティに招待されていたけれど行かずに難を逃れたというマックイーンとブルース・リーも登場してる。あのラストの13分はタランティーノの思いが込められてるようにも感じます。 シャロン・テートの幸せそうな笑顔、屈託のない大らかそうな人柄を感じてやるせなくなってしまいました。
[映画館(字幕)] 10点(2019-09-05 23:23:01)
5.  シング・ストリート 未来へのうた 《ネタバレ》 
観る前は音楽映画というのはわかってたんですが80年代とは知らなかったんです こういう青春映画はいくつになっても好きだなあ。ほろ苦さと滑稽さと微笑ましさが絶妙にミックスしていて観ている間、ずっと顔がほころんでました。しかもオリジナル曲以外は80年代ニューウェーブだし。シンセが多用され音楽の幅も一気に広がった時代だったように思う。 で、ここにもルーシー・ボイントンがいる、個人的にタイミングがよくてなんかうれしい、お父さん役も。 そしてお母さん役はアラン・パーカーの「ザ・コミットメンツ」でバンドのコーラス、後に成功するシンガーやってた人。 なにこれ、うれしすぎる。  面白いキャラが集まってる中、兄のブレンダンがなかなかよいです。「敵じゃないな、フィル・コリンズを聴く男に女は惚れない」に笑った。 兄から教えられるミュージシャンを知るたびに影響されファッションが変わっていくコナー、でもだんだんあか抜けていくんです。ザ・キュアーの時がよく似合ってましたねぇ。 一緒に曲を作るめがねのエイモンがどうにも監督のジョン・カーニーと風貌を似せてるような気がしてしょうがないです。 主演の子はボーカリスト役をやるだけのことはあってルックスもいいし話す声もいい。 何か確固たる信念とかじゃなく、最初はモテたいためにバンド始めるっていうのもリアルでよいです。  大型船の後をついて海を渡る二人を見ながら、80年代前半頃だから今あの二人は50歳前後になってるはず、どうなってるのかなあ、なんて思ってしまいました。 この映画を観てたらしみじみとあの頃に戻りたいなどという願望がよぎってしまった、若かった頃への郷愁ですね。 私にとって愛おしい映画がひとつ増えました、全編に渡って音楽も最高。エンドロールもしっかり観ることをお勧めします。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2019-01-16 15:12:22)(良:1票)
6.  スリー・ビルボード 《ネタバレ》 
フランシス・マクドーマンドは時々とんでもない映画に出るんですよね。 この役は彼女にしかできないんじゃないかとまで思います。 オープニングからグイグイ惹きこまれ「これはイケる」と確信しました。  怒りの連鎖を描いている本作なんですが、母親ミルドレットは娘と口論した時に売り言葉に買い言葉で言い放ったこと、そして本当にそうなり最悪の結果になってしまったことに持っていきどころのない後悔と無念さに苛まれていてそれも怒りへといっているように感じます、自分への怒りですかね。でも犯人への怒りとか憎悪っていうのはなぜかあんまり感じなかったです。 ここがよくある復讐ものとは違うんです。  そして警察署長の自殺と遺書から一気に様相が変わっていく、ここでもうまったく予想外の展開で いったいどういう結末なのかと目が離せない、そしてそのラストもまったく予想外でエンドロールが始まってもしばし動けなかったです。まず脚本が優れているんだと思いました  登場人物たちはそれぞれしっかり人となりが描かれていて、みんな良くも悪くもないという人々。 オレンジジュースに飲みやすいようにちゃんとストローを添えて置いておく、 あの心遣いがいちばんホッとするうれしいシーンでした。 完璧、これは秀作です。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2019-01-12 21:33:12)
7.  インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 《ネタバレ》 
残念ながらボブ・ディランもフォークも好みじゃないので、音楽面では楽しめなかったです。 でも久しぶりに映画らしい映画を観られ、コーエン兄弟の違った面を知ることができました。 茶トラにゃんのあれこれとか、アラン模様の生成りのセーターの4人組とか (とにかくセーターがいいんです、フィッシャーマンセーター?) コーエン兄弟らしいユーモアもちゃんとあるの、ココがうれしい  自分の主義を曲げない、だから商業的に成功しない主人公 でもそれをかっこよく描いてないとこが良いです コーエン兄弟の映画作りの旨さが味わえる作品だと思う  映画らしい映画に拍手です。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2016-04-21 09:26:49)
8.  グラン・トリノ
古き良きアメリカの象徴としてのグラン・トリノ、そしてウォルトもまた古き良き時代のアメリカ人なのだと思う。すごくシンプルな物語、けれど頑固じいさんの生き様を描いた感動作という感じはしませんでした。「とにかく伝えたい」こんなことを感じた。 「ミスティック・リバー」でのデイヴも「チェンジリング」でも守られなかった子供を描いている、しかし本作では最優先に守り教え、信頼関係を築く。 幼い子供、未熟な若者を守り教え、導くこと、それが未来への希望に繋がるというメッセージを感じる。 イーストウッドは神に祈り、赦しを請い、希望をもらうことに期待も意義も持っていないのでしょう、人間の業を受け止め、人間の可能性を信じる人なのかなと。 時代は変わっても変わらない、変えてはいけないものと変えなくてはいけないものを見せられた思いです。床屋と建築現場監督との関係、隣人との交流の行程、男同士のコミュニケーションから女のくどき方も教える、良かったですねぇ。ユーモアを絡めた演出は余裕があり、安心して観ていられる。さすがです。 グラン・トリノはモン族のタオに受け継がれ、白人至上主義のアウトローは消えた。 コレは今までライフルやらマグナムやら撃ちまくり、数々のアウトローを演じたイーストウッドのひとつの結論としての意味もあるのでしょうか、そして「ミスティック・リバー」で描いた怒りと暴力の連鎖も終わらせた。 80歳になるというのにこんなことをやってのけるクリント・イーストウッド、本当に頭の柔らかい人格者、生涯現役、素晴らしい。エンドロールが始まってからなぜかポロポロ泣けた。
[DVD(字幕)] 10点(2010-05-16 13:38:37)(良:1票)
9.  サイコ(1960)
何回観たかわかりません、でも放送してると終わりかけでもついつい観ちゃいます。 初見は子供だった頃、でも「シャイニング」みたいに怖くないんです。今でも怖いっていう感情は湧かないです、怖いというより興味深い(ちなみに「シャイニング」はオープニングあたりのホテルの厨房からして既にゾ~っとして怖くて怖くて未だに観れません) 子供だった頃はああなった原因がイマイチよくわからなかったです、現実に有り得ないと感じたのかもしれない。 今観ると感じることは、とても知的な映画でありながら、ノーマンは勿論だけど、マリオン姉妹とか探偵とか職質するおまわりさんとか、なんだか粘着でしつっこい人たちがいっぱい出てきて胸苦しさを感じる。しかしあの姉妹は強引で一刻ですなあ(笑) カメラワークとかライティングがいいですね、ベイツモーテルの事務所は鳥でいっぱいだ、剥製とはいえ今にも襲いかかってきそうです。半世紀も前に既にこういった題材のサスペンスがあることがもうすごい。 しかし人間っていうのはどういう生き物なんでしょうかね、余計なものを持ちすぎだと思ってしまう今日この頃です。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2010-04-18 00:11:59)
10.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 
理不尽すぎて何がなんだかわからないような話です。けれどこれに匹敵する話は今も昔も世界中どこにでもあるはずで、そういう人の世を見続けてきたイーストウッドが「こんな酷い目にあい、それでも希望を持って気丈に生きた母親」と今さらストレートに描くとは思えない。オープニングの寒々とした緊張感、これから何をどんなふうに見せられるのかドキドキした。 息子との短いやりとりのほんの2~3のシーンでクリスティンへの違和感を持った、特に息子を学校へ送り届け電車に戻ったクリスティンは一度も息子を振り返らない、有り得ない。そして彼女は息子が消えた後もいつも真っ赤な口紅を付けている、有り得ない。 クリスティンの人物描写のこの厳しさ、その他の大人たちも厳しい目で描かれる、この大人たちの子供への対応は大人げなく、高慢で横暴で自分の都合のみ。偽息子へのクリスティンのそれも例外ではありません。 子供の心情を優先しようとする大人がひとりもいない。死刑執行を間近で見物し、事務的にメモをとっている人までいる、死刑制度そのものより異常と感じるし、そこには瞬きもせず一部始終を凝視するクリスティンがいる。 子供たちがなぜこんな理不尽で残酷な事件に巻き込まれなければならないのか、イーストウッドの子供たちへの愛と心痛な想いがヒシヒシと伝わる。 理不尽な世の中と大人たちの中で子供たちは不安を抱え怯えながらも純粋で健気だ、子供たちのセリフがズシリとくる。 後半、状況が好転し始めた時にクリスティンが学校の前を通りかかる、この時は見えなくなるまで学校を見つめるクリスティン、かけがえのないモノを無くしてから気づくことの大きさは計り知れない。最後までクリスティンに同情するような描き方はされない。観終わった後、印象に残ったのは犯人の従兄という少年の話をきちんと聞いた刑事とクリスティンの職場の上司、ハリスさんでした。 これは昔々こんな酷いことがあったけど正義が勝ったという単純なものではありません、こうなる前に何をもっても、全てを犠牲にしてでもせめて我が子は守り抜けというメッセージを感じます、これは私が子持ちだからかもしれません。 テーマの奥深さ、描き方の公平さ厳しさ、けれどラストには漫然ではない根拠のある希望、可能性があり救われる。イーストウッドのすごさを改めて感じました、パーフェクトな映画だと思う。
[DVD(字幕)] 10点(2010-04-04 12:36:59)(良:2票)
11.  鳥(1963)
これは私にとって恐怖映画の原点です、しかもこの年になってもカラスを見るたびに思い出す、ゴミを集積場所に出しに行った時にカラスがゴミをつついていたりすると一瞬「わっっ!!カラスだっ!!!」と身構えてしまうというトラウマまで植え付けた映画です。 何回観たかわからないけど、大人になってから観ると気づくことって多いです。メラニーは真っ先に鳥に襲われた、気まぐれ?アバンチュール?そんな感じでメラニーがあの街に現れた途端に鳥たちの一斉攻撃。ミッチの母親もメラニーを快く思ってない。何か関連ありそう、何かを語ってそうで意味ありげなんです。 昔、淀川先生が話しているのをテレビで聞いたのですが、ヒッチコックは鳥と卵が大嫌いなのだそう、そういえば目玉焼きの黄身のど真ん中にタバコを押し当てて火を揉み消すシーンのある映画があった、そのタイトルがどうしても思い出せなくて歯がゆいです。この映画では鳥を理由なく人間を襲う悪モノにしてしまいました。 
[地上波(吹替)] 10点(2009-09-13 20:27:39)
12.  アメリカン・ギャングスター
まず、これは男性が好む映画だなと感じました。とにかく前置きが長い、いつになったらラッセル・クロウとデンゼル・ワシントンが顔を合わせるのかとジリジリしたけれど、二人が出会うまでを交互に丁寧に描いているのね、だから飽きない。 時代設定が70年代なら作風も70年代なの。いつお風呂に入ったか分からないような、どうにもこうにも清潔感のない刑事たちと小ざっぱりとダンディなギャングに悪徳警官たち、いいですねーこういうの。 あの年代の映画によくあったじっとりとしたアツさを感じる映画です。リドリー・スコットのこんな映画は初めて観た気がします。実話をもとにした、俳優と製作者のセンス、力量でみせる久々の映画といっていいのじゃないでしょうか。 男同士の対決といったらマイケル・マンが浮かぶけど、あっちはあくまでも理想の男ならこっちは等身大の男同士の対決という感じ、だから憧れはないけれどリアルで説得力があるように思います。 ラッセルのこういう役柄も初めて観た気がする、なかなかいいじゃないですか、益々好きになりました。正統派ハンサムで完璧な善人顔のデンゼル・ワシントンは犯罪者やクセのある役を演じるには見た目で結構損してる気がする。 あのハチャメチャな「バーチュオシティ」も思い出しました。共にオスカー俳優となっての共演はなんか感慨深かったです。
[DVD(字幕)] 10点(2008-10-06 08:51:49)
13.  明日に向って撃て!
やっぱりこれは名作でしょ。なんといってもセリフが粋だし、余裕を感じるウィットに富むシーンが随所にあるのね。最近のCG使いまくり、無駄な音響効果に頼った娯楽作品とは比べ物にならない。ただねえ、邦題なんですけどー私はこの邦題にはセンスのかけらも感じないんですよ、それが惜しいわね。「雨にぬれても」のシーンが印象的、でもあのラストだわ、私としてはすごい衝撃でしたね。観終ってもしばらく動けなかったです。強盗は悪いことなんですけどね、わかっていながらも客観的にひたすら男のロマンを語った映画。
[地上波(吹替)] 10点(2006-04-16 12:43:20)
14.  エデンの東(1955)
何回観たかわかんないほど観てる映画のひとつ。とてもシンプルな物語ですよね。こういうのを観ていつも思うことは、長男と次男のちがいなんですね。彼女がキャルに惹かれるのはこれはもう仕方のないことでしょ。お兄ちゃんは事務的なの、でも弟は人間味、情があるのね。この選択も非常にシンプル。前になにかで書いたと記憶してるけど、家族、親子が再生するには当事者の誰かが死んだり、倒れたりしなきゃ駄目なのかというのがなんとなく寂しい。 この世で最も柔軟性、適応性に乏しいのは人間だと思う。「価値観の違い」など理由にならないのにそれを全面に持ってきて選択肢を増やすから複雑でややこやしくなる。世の中も人間もこの映画のようにシンプルになってほしいわね。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2006-01-05 15:49:38)(良:1票)
15.  12人の怒れる男/評決の行方(1997)<TVM>
これはTVムービーなんですよね。最初それを知らずに観たのですけどTV用だなんて思えないほどのキャスト、内容ですね。わたしが知っている数々のリメイク作品の中ではこれは抜群です。ジャック・レモンもジョージ・C・スコットも既にこの世の人ではないのねぇ。でもさ、やっぱりラストはエレベーターじゃないほうがよかったかもね。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-09-04 21:51:00)
16.  十二人の怒れる男(1957)
初見は小学校の4年生くらいの時です。たしかお昼過ぎの「午後の劇場」とかなんとかいう番組だったと思う。小学生の時に観た映画はこの番組が多かったかなぁ。今思うと昔はこんな名作を主婦層が見るであろう時間帯に放送してたんですねえ。子どもだったけど、密室でのやりとりにグイグイ惹きこまれたなあ。最後まで有罪を言い張っていたあの人が(太っててサスペンダーしてなかったっけ)崩れるように「無罪」と言った時にはなにかとても彼が気の毒で悲しいような気持ちになったのを憶えてます。印象的だったのは裁判所をあとにする陪審員たちを上から見せるラストね。それまでの緊張感とか熱さ、暑さがすーっと消えて爽快でした。シドニー・ルメットが今も現役であるというのが凄いよね。
[地上波(吹替)] 10点(2005-09-04 21:33:14)
17.  風と共に去りぬ
70年近くも前にこんな映画をつくったハリウッドはやはり偉大です。しかも総天然色だ。長さを感じない、何度観ても古さを感じない、面白いというのは名作の条件かな。スカーレットという人は素直じゃないけど正直な人ね。聖女のようなメラニーももちろん素晴らしい。けれどスカーレットがいなかったらメラニーの寿命は確実に縮まっていたと思う。動と静、激しさと穏やかさという二人の女性の生き方を同時に見ることができました。どっちがいいとかいう問題じゃないのよね。私は誰に肩入れ、感情移入することなく、完全に傍観者としてこの物語を観ますね。スカーレットとメラニーの性格のちがいを見ながら、「こういうとこはスカーレットがいいな、でもこいう場合はメラニーのようになりたいな」なんて思いながらですけど。誰が優柔不断でイライラしたかって、そりゃぁアシュレーですがね。スカーレットの気持ちはわかっていたはずなのに・・・やっぱりレットでしょう、でもちょっと意地悪なのよね。勝気なスカーレットにしてみれば、なかなか素直になれないでしょうなあ。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2005-07-26 13:58:19)
18.  普通の人々 《ネタバレ》 
今回が初見のこの作品、思春期の息子と娘を持つ身になった今観てよかったです。はた目には幸せそうなこの家族は、最初から危うさのある家族だったような気がします。長男の死でそれが露呈したのでしょう。家族の関係の希薄さを感じました。長男の死から時が止まってしまっている母親、息子の葬儀で夫のシャツの色を気にするこの母親の愛情は本当の愛情と呼べるものなのか、ということをいちばん強く感じた。優秀で華やかだった長男は自分の成功を象徴する、虚栄心を満足させる存在であったのかもしれない。家族の再生を願う夫の意見にも耳をかさない、かたくななこの母親の生い立ち、境遇に何かあるようにも思う。実際、祖母が「厳しくすればいいのよ」と言い放つ。兄の死に責任を感じ、苦しむコンラッドを癒したのが医者であり、ガールフレンドという他人であるというのが寂しい、コンラッドがあまりにも可哀相。それでも母親に精一杯の愛情表現を見せるも母親は家を出て行ってしまう。何かを見出した夫と息子に対し、何も見出せずにいる母親。自分の望むとおりにしてくれていた夫がそうではなくなった時、居場所が無くなってしまった。彼女もまた、どうしていいのかわからず苦しんでいるのだ。ひとつ乗り越えることのできた夫と息子の待つ家にいつか帰ってきてほしいと、ラストシーンを見ながら願ったのでした。細かな描写で本当に丁寧な作品、厳しいけれど暖かいものを感じました。
10点(2004-11-01 09:03:42)(良:3票)
19.  チャップリンの独裁者
この作品はファシズム、ナチス、ヒトラーをコメディにし、徹底的に笑い倒しながら痛烈に批判している作品であるというのが素晴らしい。 誰がどんなに訴えようがどうしようが争いや差別偏見、残虐な行為はなくなりません、それも人間だからです。 うん10年も経ってから悲惨、壮絶な映像で語る一応の反戦映画は掃いて捨てるほどある、しかし本作は今まさにっていう時に制作されたわけです、これって物凄いことだと思うのよね、映画の中での演説って好きじゃありません。でもこれに限っては聞き入ってしまいましたね、たぶん演技による演説じゃなかったからだと思います。
[地上波(字幕)] 10点(2004-09-19 17:03:33)
20.  バットマン リターンズ
一作目よりこっちが好きです。ミシェル・ファイファーのキャットウーマン、この人以外考えられない、物凄いインパクトでした。いろんな女優さんがキャット・ウーマン役を熱望していたというのが理解できます。そして夜なべして作った衣装はあっちこっちに縫い目があるじゃないの、も~このキャットウーマンの衣装がスバラシイっ!!ダニー・デヴィートにクリストファー・ウォーケンと悪役が豪華、個性的。ティム・バートンの世界を堪能しました。マイケル・キートンはブルース・ウェインだと地味ですねえ、バットマンの衣装をつけるとあのギロリとした目が生きてくる。そして執事のアルフレッドね、頼もしいじーさんだわ。うちにもいてほしいなあ。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2004-09-11 23:50:27)
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