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1.  トップガン マーヴェリック
考えてみたら前作観てませんが、それでも充分楽しめました。 敵軍の司令官とかパイロットの姿が一切描写されないのが新鮮。最新機器による戦いってこんなものなのかな。 若手精鋭たちのもう少し細かな人物描写があったらな…とは思いました。「ファンボーイ」って誰だっけ?とか、オタッキーな「ボブ」が実はどんな優れた能力を持ってたのか…とかよく判らなかったので。 おぉジェニファー・コネリー…下の方のコメント読んでからスギゾー以外に見えなくなってしまいました。どうにかして下さい(w)。 メイキングでは俳優達の訓練の様子が描かれてましたが、実際に半年間、軍の養成所で地獄のような訓練を行って、実際に俳優達が戦闘機に乗って演技したそうな。 スゴイ映画の作り方だな…今の日本じゃ考えられない。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2024-03-11 00:14:26)
2.  007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 《ネタバレ》 
プロフェルド、またこの俳優か…とガッカリしてたら、スペクター組織ごと新しい敵の咬ませ犬に。(少年ジャンプか。) でも新しい敵も変わり映えの無いしょぼくれたサイコ男。単独の犯罪者ならともかく、こんなカリスマ性の無い人間がボスとして巨大組織を纏め上げられるんでしょうか。 ボンドガールは続投。。 007が黒人女性に。。 ボンドに子供が。。 フェリックスが死ぬ。。 ついでにボンドも死ぬ。。 色々な点でセオリー破りの多い作品でした。 とにかく陰気な今シリーズだけど、最後までこんな湿っぽくしなくてもいいのに。 そんな中、新任女CIA工作員のベッキーが爽快で良かったです。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2024-02-11 16:25:02)
3.  ボーン・スプレマシー
改めて観ると2作目の本作が一番出来が良いと思う。 冒頭で恋人を殺したロシアの凄腕殺し屋を、ラストに壮絶なカーチェイスの上で仕留める…という筋立てが解りやすい。 下でどなたかが仰ってましたが、このカーチェイス、とにかくぶつかるぶつかる。実際に街中であんなことやったら、そりゃそうなるでしょうって感じ。このリアル感満載のド迫力カーチェイスだけでも観る価値あります。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2024-02-04 12:37:33)
4.  ジェイソン・ボーン 《ネタバレ》 
超大物の悪役ボスが死んで、後はターミネーターのような執念だけでボーンを追いかける殺し屋(ヴァンサン・カッセル)との対決を残すのみ…とワクワクしていたら、あれ、何で殺し屋の方が逃げてるの…? 指揮系統が消滅してボーンと接触できるおそらく最後の機会なんだから、殺し屋は必死にボーンを追わなきゃイカンでしょう。 百歩譲ってボーンに恐れおののいて逃げるというなら、誰にも気付かれずにこっそり姿を隠せばいい所、何でわざわざ装甲車盗んであんなド派手な逃走劇を繰り広げる必要があるのか。そもそも装甲車乗ってるせいでボーンに見つかったわけだし。 これもターミネーターのような、このシリーズらしからぬ超弩級の街破壊カーアクションも、その必然性の設定が甘いので今一つノリ切れなかったのが残念。 この殺し屋の執念はボーンが改心?して情報を公開したとばっちりで、素性がバレて敵地で2年の拷問経験を受けた恨みだったと思うけど、その辺をもっときっちり描いてくれたら、このシリーズが持つどことなく薄い偽善性をカバーしてそれなりに物語に深みが増したと思う。実はこの殺し屋が父親を殺した実行犯…て、なんかプロットが雑すぎます。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2024-02-04 12:07:17)
5.  グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告
妻に先立たれて1人で暮らす父親(デ・ニーロ)を心配した娘(サーマン)が同居を強く勧め、父親も渋々それに従う。徹底した個人主義の国アメリカにもこういう介護問題ってあるんですねぇ。 部屋を譲る形で屋根裏部屋に追い出された孫長男が祖父さんに宣戦を布告し、領土(2階南向き部屋)を巡る爺孫戦争が勃発する。ホーム・アローンvsデ・ニーロ。途中からウォーケンも参戦。 末っ子の孫娘(5歳)を仲介役として和平協定を交渉するシーンが好き。 「お祖父ちゃん大好き♡」「ワシもだ♡」「お祖父ちゃん、私の大好きなチョコチップ入りのクッキーをくれて有難う」と会話が飛び交う中 「こんなの中立じゃない!!」と孫がぶちギレて交渉が決裂する。現実の「第三者の仲介」というのも賄賂と贔屓塗れでこんな感じというパロディかしら。 かつて「危険な美青年」だったウォーケンのお爺ちゃんっぷりが凄い。サーマン(ママ)もオバサンになったなぁ・・。 デ・ニーロについては「今回はこういう役作り」って感じで、いつもとあんまり違和感無かったです。
[DVD(字幕)] 8点(2022-10-08 07:21:58)(良:1票)
6.  アメリカン・ユートピア 《ネタバレ》 
舞台をネタにしたドラマかと思ったら、コンサートの様子をそのまま収録した音楽映画。 デヴィッド・バーンのニューアルバム「アメリカン・ユートピア」に併せた世界ツアーの評判が良かったため、ブロードウェイ舞台用に再構築した所、これも更に高評価を得たため映画化に結び付いたとか。 バンドメンバーは総勢12名。ヴォーカル、ギター、ベース、キーボード、ダンサー2名、あとはドラムスとパーカッション群。 アフリカや中南米の民族楽器を自家薬籠中の物として使いこなすさまは、さすがかつてのワールドミュージックの先駆者という感じ。 本作の目玉は楽器が全てワイヤレスで繋がれている事。キーボード、ドラム、パーカッション群は吹奏楽団のごとく楽器を肩からぶら下げており、全員が自由に動き回れる。 通常のライブだとギター、ベースのみがコードが伸びる範囲で動き回れるものですが、ここではメンバー全員の行動に物理的制限が無いため、様々なパフォーマンスが楽しめます。最後は全メンバーが演奏しながら観客席の一番最後列のを後ろをグルーッと1周して帰ってきたりする。 ただブロードウェイ・ショー用のプログラムの為、ロック的要素は希薄。寸劇、パントマイム、ダンス、マスゲーム等が新作やトーキングヘッズ時代からの代表曲を介して連なっていくという感じ。 ここに何でスパイク・リー監督が絡んでくるかというと、プログラムの最後の方に黒人差別反対の明確なメッセージを打ち出した曲があるため。冒頭から始まる「脳の仕組みの話」も、なぜ差別が生まれるかという話に収束していく。タイトルロゴで「ユートピア」の文字だけ反対になっているのは「現在はユートピアではない」というメッセージが込められているため。 この辺は個人的には、既存メディアの主張と言っている事が同じ過ぎてアートの表現としては微妙でした。黒人差別を無くすべきなのは当然だけど、アジア人である自分が心を寄せられる存在は、どちらかというと原住民族であるインディアン(ネイティブ・アメリカン)。彼等から見れば「白人も黒人も土地を返して帰ってくれ」というのが本音ではないのか・・等々と考えてしまい、これだけ「多様性」「多元性」が声高に主張される割には、表現が少し一方的・単線的すぎるような気がしました。 ただそれらを差し引いても、アイデアも音楽も面白く、クリエイティブな姿勢が清々しい。とても元気をもらえる映画でした。  ダンスパフォーマンスと言えば忘れもしない、気色の悪い白塗り舞踊(朝鮮の「病身舞」だとか?)を敢行し、日本のみならず世界中の元気を奪い取ってしまった東京オリンピック開会式。あんな事やっておいて、演劇に客が入らないので国の補助金よこせ云々言ってる模様だし。関係者達に本作の爪の垢でも煎じて飲ませたい感じ。 そもそもかつてバーンとともにアカデミー賞を共同受賞した坂本龍一って何やってるんだろう。YMOや「戦メリ」など何十年も前のカビの生えたような自慢話を繰り返しているだけのようで、今なお第一線級のクリエイティビティを発揮するバーンとはあまりに対照的。日本の音楽・アート業界って一体どうなってしまったんでしょうか。何故こうも違うのか。こっちの業界も今話題の在日と某教団に汚染されまくっているんですかね。
[映画館(字幕)] 8点(2022-10-08 07:04:30)
7.  パッセンジャー(2016) 《ネタバレ》 
一人だけ90年早く目覚めてしまう、トラブルを会社に連絡するも返事が来るのは数十年後・・新たな閉所恐怖症的アイデアがお見事。 IOT駆使した宇宙船内の緻密な描写はまるで「2001年宇宙の旅」の現代バージョンて感じ。 ここからホラーでもサバイバル・サスペンスにでも持っていけそうな所、ラブストーリーにしてしまったのも良。 ラストもファンタジー風で後味が良いんだけど、物理的にこれでいいんだろうか?とは思った。 あれだけ木々が大きく育つと相当重くなるので宇宙船の航行に影響を及ぼすはず。いや違う、宇宙船という閉じた世界なので全体の質量は不変。 すると木々があれだけ大きくなるためには養分として何かが減ってないといけない。船に肥料のようなものは積まれていないとなると、考えられるのは大勢の乗客たち・・ 最後に起床してきた数名の乗客達は(夫婦が先に死んでしまった為)辛うじて肥料になる運命を免れた生き残りだった・・て、やっぱりホラー映画? 「ゼロ・グラビティ」でも明らかに物理的におかしい場面が幾つかあったけど、ハリウッドってまともなサイエンス顧問とか居ないんだろうか。
[DVD(字幕)] 8点(2021-08-23 00:37:32)(笑:1票)
8.  ミッドサマー 《ネタバレ》 
アイデアや映像はとっても良い。ストーリーはイマイチでした。 飛び降り自殺儀式までは快調。更にこの後も常軌を逸した命懸けの儀式が続き(本当に死ぬまで踊り続けるとか)、それに主人公たちが巻き込まれていくんだろな・・と思ってたら、全然違う話。 ラスト、お父さんを殺してしまって新しい命は共同体で育てる・・って事なんだろうけど、これ社会主義ですね。子供を親から引き離して共同体で育てるというのはポル・ポト時代のカンボジアが有名ですが、北朝鮮も今だにそういう事やってるかもしれない、要は伝統を騙った新興宗教。考えてみれば最初の方で「僕はコミューンで育ったんだ」とネタバレしてますね。(フランス以外で「コミューン」というのは「社会主義共同体」という意味。「コミュニスト」とは「社会主義者」。崩壊したソ連や資本崇拝主義と化した中国を始め、あらゆる実験が完全に失敗してるのになお信奉しようとするのは、科学でなく宗教以外の何物でもないです。)これなら冷戦の影に脅えた70年代辺りに、もっと出来の良い怖い話が腐るほど有りそう。 結局学生たちは最初から犠牲になる運命だったのか、オイタをしたからああいう事になってしまったのか、見てても何か良く判らない。 地元の大切な祭りにヨソ者が入り込んで優勝してしまうという図々しさ、あれだけ友人たちから庇ってくれた恋人を簡単に裏切ってしまう薄情さ。ヒロインの自己中ぶりも何だか不快。 そもそも白夜という設定が生きていない。夜は閉め切った真っ暗な小屋で寝るので、夜寝て朝起きる普通の生活と同じ。「明るいのが怖い」ってキャッチコピー通りになってない。 結局この監督、ストーリーや演出で怖がらせるという能力が決定的に足りない。だからショッキングなシーン(自殺した妹の白目向いた正面顔や、老夫婦の顔面崩壊)でポイント稼ぎしてるだけって感じ。 次はもう観る事ないだろな・・。
[DVD(字幕)] 6点(2021-08-13 00:21:01)(良:1票)
9.  プライス 戦慄の報酬 《ネタバレ》 
海の見える家・・というのはよく有るけど、この家は居間からの景色が周りの岩礁と一続きに見える。(台風の時とかどうするんだろ) この家の面白さが個人的には本作の魅力の半分を占める。 ストーリーは取り立ててどうという事も無いけど、作品を覆う独特なセンスや、奇妙な人たちの多くががストーリーに絡む事もなくただ出てくるだけという風情は、どことなく初期のジム・ジャームッシュや、デビューしたてのタランティーノのような質感。いかにもミニシアターな映画を久々に見た感じ。 地下室が発見されてからの流れはありきたりな犯罪もののようになってしまったけど、それでも悪党ボスとの最後の対決の脱力さ加減は素晴らしかったです。「アーサー」じゃねぇよ。 それにしてもこのジャケットと邦題・・戦慄の報酬なんてどこに出てくるの?サスペンスホラーが観たい人は期待外れだろうし、ヘンな映画が好きな向きにはおそらく眼に留まらない・・売り方間違ってるよ、父ちゃん!
[DVD(字幕)] 8点(2021-07-13 00:12:28)
10.  ミスター・ガラス 《ネタバレ》 
ヒーローものはコスチュームが命。まぁでもコスチュームの無い普段着のまま摩天楼で空中戦繰り広げるのも新鮮かな・・と思ってたら、病院の裏庭でおっさん同士がフーフー言ってじゃれ合ってるだけ。なんだコレ。 「オオサカタワーはダミーで、地下道の監視カメラに沢山映るのが目的だったのね!!キィーーーッ!!」と女医さんは悔しがるも、タワーまで行って大観衆の不特定多数の人々に動画UPしてもらった方がよっぽど拡散するのでは・・。 冒頭でダイアナ・シルヴァーズのチアガール姿が拝めたのだけは良。
[DVD(字幕)] 5点(2021-06-28 22:46:48)(良:1票)
11.  ドント・ブリーズ 《ネタバレ》 
盲目の退役軍人・・と楽勝ムードでチンピラトリオが盗みに入ったら、相手は暗闇でも戦える特殊訓練を受けたランボー爺さんだった。音を立てると銃弾や鉄拳が飛んでくるので迂闊に動けない・・という「一軒家版:クワイエット・プレイス」。アイデアはとても良いです。 爺さんをサイコパスにしてホラー映画にしてしまったのは個人的に微妙。もっと互いの人間描きこんでノーマルなサスペンス・アクションな作りにしたら良かったのに。地味に「隠れた名作」として名が残ってたかもしれない。 しかしホモやレズ(性的障害)の人権にはあれだけヒステリックなのに、障害者(身体障害、精神障害)をこんな面白オカシク描いていいんですかね。何とも歪んでるな・・リベラル・アメリカ社会。
[試写会(字幕)] 6点(2021-06-16 22:49:42)
12.  エスケープ・ルーム(2019) 《ネタバレ》 
どうせ小汚いコンクリート部屋でサバイバルゲームを強要される映画なんだろな…と思ってたら、意外や本格的セットのパズルゲーム。 具象版「CUBE」、西欧セレブ版「BOX」(諸星大二郎)て感じ。もう少し統一したアーティスティックな感じが欲しかったけど、そこそこ楽しめました。 ただ後日談が蛇足すぎ。「背景が何か」なんて観客の想像力に委ねればよろしいかと。 例えば「悪魔のいけにえ」では生き残りが確定してバカ笑いする女の子と、朝日をバックにノコギリ振り回して悔しがるレザーフェイスのシルエットで終わったからあれだけ印象的なラストになった。その後に女の子が警察引き連れて屋敷を訪れて、もぬけの殻で、数か月後日常生活を取り戻した彼女の後ろにレザーフェイスが立っている・・なんて話、誰も観たいとは思わんでしょ。 そんな後日談が必要になるって事は、本編で生死を賭けたゲームの緊迫感を描ききれなかったということ。 昨今の映画の「続編作りたい病」は何とかしてほしい。
[DVD(字幕)] 6点(2021-06-12 16:47:05)
13.  ふたりの女王 メアリーとエリザベス 《ネタバレ》 
邦題が紛らわしいですが、原題は「メアリー、スコットランドの女王」。メアリーが主人公です。「エリザベス」に対抗して製作されたんでしょうか。 スコットランドの幻想的な原野や断崖、丘陵などを俯瞰するシーンがふんだんに使用され、美術面ではかなりポイント高いです。 また前者以上に意識的に取り入れられたであろう数々の民族音楽も良。(ただバグパイプが全然出てこなかったのは何でだろう?) ストーリーは「エリザベス」以上に忖度(というか斟酌)塗れでややウンザリ。 メアリーもエリザベスも平和的に仲良くしたいのに、権力闘争を繰り広げる男どものせいでこうなっちゃった・・という話になっている。 エリザベス暗殺計画も側近が勝手にでっち上げた事件って事になってるし。 現実社会でも女同士の派閥争いってのは男以上にキツイでしょ。 ボスウェル伯の描き方も変。あそこまで信義の人に描いておきながらあの裏切り方は有り得ない。これだと自身の偶像を破壊し、これまでの生き方を否定してしまう事になってしまう。 メアリーを引立たせる為か、エリザベスが何かグロテスクなピエロみたいになってるのも何だか。 せっかくの歴史スペクタクルが、薄っぺらいフェミニズム映画みたいになってしまっていて何とも残念。 「エリザベス」にしろ「メアリー」にしろ、今度こういう映画を作る時は、カトリックとプロテスタントの考え方の違いをはっきりと描き出してほしい。
[DVD(字幕)] 7点(2021-05-31 21:09:47)
14.  1917 命をかけた伝令
舞台となるフランス片田舎の幻想的な風景が美しい。 泥だらけの塹壕、霧立ち込める桜満開の農家の廃墟、迷宮のような残骸都市での逃走劇、渓谷の激流に呑まれて滝を落下、森林に響く美しいバラッド(英国民謡)、目にも鮮やかな白い戦場の最前線・・・緊迫感に満たされながら質の良い精神旅行を堪能した感じ。構造がシンプルな分、各々の行動やセリフも感動的で良。 ワンカット技術はもちろん凄いですが、それよりも「激突!」「T1」「ラン・ローラ・ラン」などに連なる「ひたすら逃げる・走る系アイデア一発もの」として高評価です。 007シリーズでこの監督大嫌いだったんですが、この作品はとても良い。監督業にも題材の得手・不得手が有るんですかね。 しかし相変わらずの野暮ったい邦題はどうにかならないのか…。
[DVD(吹替)] 9点(2021-05-15 08:03:07)
15.  アス 《ネタバレ》 
ドッペルゲンガーと言っても鏡に映したような瓜2つが出てくるわけでなく、どことなく似ているというだけの一見全くの別人(俳優は全て1人2役だったそうですが)。「コイツら一体何なんだ」というワクワク感は新鮮でした。 ビーチの遊園地の安っぽい見世物小屋・・地下に降りていくと機械室やボイラー室があり、中に分け入っていくと巨大なエスカレーターが出現し、降りていくと広大な人工地下空間が現れる、何故かそこには無数のウサギが跳ね回っている・・筒井康隆辺りの幻想小説に出てきそうな情景。こういうセンス好きです。 ただ、もっと大迷宮のようなものを期待したのがそれほどでも無かったのが残念。 地下空間のバレエを上演している間にアメリカ大陸のどこかではロックコンサートあり、クラッシクコンサートあり、ジャズライブあり、ミュージカルあり、はたまたスタジアムではベースボールやアメフトの熱戦が行われている。アメリカ人の影全員を収容するには更に広大な空間が必要なはず。そういう点でもCGや書割駆使してもっと地下空間の描写に凝ってほしかった感じです。 もう一つ残念なのは、最後の取ってつけたようなオチ。こういう真相であればドッペルママの恨みは表の人類全体とかではなく「よくもこんな目に合わせてくれたわね」とリアルママ個人に向かうはず。どんでん返しで新たな違和感生み出されても。もっと伏線を張ってほしかったです。 とはいえ独創的なアイデアも相まって、お話そのものがとても面白かったので良。黒人版シャマラン狙ってますね。 それにしても黒人家庭でもお父さんって大変なんですね・・。
[DVD(字幕)] 7点(2021-05-11 23:13:59)
16.  移動都市 モータル・エンジン 《ネタバレ》 
移動する巨大都市…これだけ斬新な世界観なのに「見た事の無い映像を見た」という感動が全く無い。過去の作品の色々美味しい所を寄せ集めてくっつけましたって感じ。 特に中国女ギャングが乗る赤い飛行船、イラストレーターのロジャー・ディーン氏の完パクですやん。「アバター」同様ディーン氏には一銭も払われていないんですかね。見てて痛々しくなってくる。 そもそもお話の中心となるのが核技術争奪戦…て事は、巨大都市は化石燃料か太陽光発電(w)で動いていることになる。今よりも資源が貴重であろう未来、資源を膨大に費やして一体何をやっているのか。 また現実のロンドンは都市部の周りに広大な農作地が存在する。この世界の人たちは何食ってんの?弱小都市を捕獲して食料を横取りし住民も食料として食っちゃう…て設定ならまだ分かるけど、捕獲した住民は新市民として歓迎されてる。意味もなく食い扶持増やしてどうすんの? これが東欧アニメーションのような完全ファンタジーの世界ならまだしも、変にリアリティに拘ってるが為に製作陣のバカっぽさがこれでもかと迫ってくる感じ。いまだに中国に幻想を抱く人たちのオツムってこんなんなんですかね…。 ヒロインは個人的に良。顔面傷だらけなのにお話が進むにつれに魅力的に見えてきた。演技力のなせる業でしょうか。
[DVD(字幕)] 5点(2021-05-03 13:05:56)
17.  ターミネーター:ニュー・フェイト 《ネタバレ》 
意外と良かった。3~5に漂う如何ともし難いB級臭を払拭し、2並みのクオリティを取り戻したという印象。 未来から来た大谷翔平似の女戦士曰く「ジョン・コナー?誰それ」「スカイネット?知らない」一体なんなんだ…という感覚が2を観た時のワクワク感を彷彿とさせました。 ニヤケ顔の新型ターミネーターの俳優も良い。 ただ新型ターミネーターのアイデアは3とほぼ変わらないし(骨格+液体金属)、カーアクションも取り立て新鮮な所は無い。後半の展開はマンネリ感が否めず、 最後の舞台がまた工場(発電施設)かよ…とややウンザリしました。安定した観心地なのが良かった分かつて無いほどの凡作感。 これは最近の他の映画にも言える事ですが、もうちょっとロケーションのビジュアル面で工夫してほしかった感じ。 1のラスト、見渡す限りの平原に入道雲がもくもくと湧き上がっている美しい絵面、これだけで1のイメージがかなりUPしてる事を意識してる製作者はいるんだろうか。
[DVD(字幕)] 7点(2021-05-01 18:34:00)
18.  デッド・クリフ(2019)
何やら古臭い音楽にタイトルロゴ。いやにレトロなセンスだなと思っていたら、画質、色調も古い。道行く車は昔懐かしカクカクのセダン。挿入歌は電子ドラムてんこ盛りのケニー・ロギンズやマドンナの紛い物。これ70年代(80年代?)の映画やん・・しかも昔よくテレビ東京で深夜にやってたC級映画。こんなんを準新作で高い金取るなんてツ○ヤもとうとうこんな商売やり始めたか・・と思ってました。 お話は、新米の落ちこぼれ山岳レンジャーの女の子が同僚の心配をよそに一人で難コースに挑む。さんざん道に迷った挙句、何とか目的地と思われる荒涼とした山頂に到着。どうよと自撮りして写メを同僚に送るものの、返ってきたメールは「そこ、どこ?」「後ろの男の人は誰なの?」 ん?スマホに写メにライン(ワッツアップ)て・・現代の映画デスカコレ!?
[DVD(字幕)] 6点(2020-03-24 23:39:38)
19.  ヘレディタリー 継承 《ネタバレ》 
評判が異常に高いので観てみたけど、ただ陰鬱なオカルト映画って感じ。 陰鬱な家庭ドラマが延々と続き、精神不安定なお母さんの終始ヒステリックな演技に辟易。「怖い」という前に旦那さんや息子が気の毒で仕方なかった。 「安直な手法では怖がらせない」という評を色々なサイトで見たけど、結局怖かったのは娘と母の首チョンパ。「悪魔の眷属に加わるには首を差し出さないといけない」とか何か理由があればいいけど何も無い。最後に出てきた他の家来はみんな首あるし。必然性のない残虐描写って安直な手法じゃないのかな? そもそも大抵の日本人には「悪魔が怖い」という本能的な恐怖が無い。最後の悪魔の偶像のチャチさ加減は何の茶番劇かと。同じ悪魔ネタでも「ローズマリーの赤ちゃん」とか「エンゼル・ハート」のようにお話が良く出来ていれば見応えあるけど、本作はそれに遠く及ばない。 ほとんどBGMの無い中で、最後のタガの外れたポポル・ヴーのようなラストシーンの音楽は良かったです。
[DVD(字幕)] 5点(2020-02-29 17:50:27)
20.  インビクタス/負けざる者たち
ラグビーワールドカップで3回目の優勝を遂げた南アフリカ。こんまいチョロチョ動き回るデクラーク選手が目立ちまくっていましたが、キャプテンはチーム初の黒人主将となる巨漢シヤ・コリシ選手。貧民屈育ち、少年時に優勝時のワールドカップを観て「国がここまで一体となれるのか」と衝撃を受け、ラグビーの道を目指すことになったそうな。 ワールドカップ初参加・初優勝時の南アフリカを描いた本作。強豪国として名を馳せながら連盟からオミットされ、アパルトヘイト撤廃により初めて大会参加が認められる。でも当時ラグビーは上流階級、即ち白人限定のスポーツと見做されており「アパルトヘイトの象徴たるスプリングボクスなど潰すべき」と黒人達は叫ぶ。一方で「この国ももう終わり」と士気がガタ落ちになる白人選手達。そんな彼らを身一つで説得し、鼓舞する為に必死に動き回るマンデラ大統領。最後には、黒人と白人が一体となって熱狂の渦に巻き込まれる。実際にはもっと色々あったでしょうが、脚本がシンプルながら本当によく出来てると思いました。 当時の黒人の大半はサッカーにしか興味がなかったそうで、大統領警護の黒人SPが白人SPにいちいちしょうもない質問を発する小ネタが良。「おい何が起こったんだ!?」「得点が入ったんだよ。」 当時チームに黒人は1人しかおらず、それが20年の時を経て、初の黒人主将を戴き世界制覇。映画とリアルが一連となった感動巨編のようです。
[DVD(字幕)] 8点(2019-11-24 23:50:31)(良:1票)
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