1. アントニオ猪木をさがして
《ネタバレ》 プロレスは好きというよりも大好きな方で、特に新日本プロレスがほぼメインになっている。そしてアントニオ猪木はもちろん好き。好きだけどそこまで熱狂的な信者でもない。アントニオ猪木という人間は、第三者の立場で離れたところから見ている分には面白いけれど、自分の会社の上司や身内だったらそれはそれで気が休まることはないのかも。そんな私がこの映画に期待していたのは猪木の偉大な部分と、それとは真逆のやらかしてしまった闇の部分でした。しかしこの映画で描かれているのはほぼ「光」の部分ばかり。正直言ってこれなら3部作くらいの再現ドラマにしちゃったほうが良かったかも。正直言ってインタビューの対象者が少なすぎるから、話の切り口に濃厚さがない。インターネット上には猪木の裏や表を語っている考察やトーク動画はそれなりにあるから、そこと勝負するくらいの気持ちで制作して欲しかったかな。 劇中で猪木のパネルを元に戻すところはこの映画でしか見られないと思うから、そこは貴重だしこの映画を見る意味も生まれる。 海野翔太選手が、僕は怒りでは試合はしません。怒りでは何も生まれないから。みたいなコメントをしていたけど。2024年1月現在彼は裏切られた相手、成田連選手に対して「怒り」の感情むき出しで試合をしているのが、なんか猪木さんが常常言っていた怒ることでなにくそー!と奮い立つ原動力を彷彿とさせていて、興味深かった。 幼少期、思春期、成人期のドラマパートの種明かしは面白かった。 [インターネット(邦画)] 4点(2024-01-06 20:55:00) |
2. アルキメデスの大戦
《ネタバレ》 歴史とかにもそれほど精通しているわけでもく、原作も知らずほぼ予告編のみの情報で視聴しました。なので最初は史実に基づいた話なのかと思ってました。視聴後に色々と調べたらフィクションだったって知り驚きました。それほどまでに信憑性があったからです。それほどまでにこの話の展開に納得させられてしまったからです。必死になって止めようとした「戦争」を、まさか自分自身の手で切り開いてしまうとは・・・なんとも言えぬ皮肉で意地悪な内容にゾッとしましたね。 130分という長丁場ですが、それほど飽きることなく最後まで観れた。さすが山崎監督。 主役の菅田将暉くんが数学の天才を演じていて、仮面ライダーWのフィリップとちょっと重なっちゃいました。特に数式が映像として出てくるとこなんか(^_^;) 観て良かったと思える映画でした。 [インターネット(邦画)] 6点(2022-02-02 12:43:37) |
3. 愛を語れば変態ですか
《ネタバレ》 黒川芽以演じるあさこが、可愛いくってエロくってグッド!野間口徹も、あの旦那さん役を実に上手く演じてたと思う。バイトくんを筆頭に、その他のキャラも良い感じに仕上がっていたと思う。そんないい感じに仕上がったキャラたちが、痴話のもつれで繰り広げる水掛け論は、なかなか味があって尚且つ奥深さもあり、見ていて飽きない。極上の密室劇。そうなるのかと思いきや、突然話が急転直下。愛の伝道師と化したあさこが世界へと旅立っていく。なんじゃこりゃ?ですよ。正直言って、多分ですけど、最初はノリノリで楽しんで脚本書いてたんでしょう。ところが決着の付け方に行き詰ってしまい、出した答えがあれだった。こんなとこじゃないでしょうか。あれだけ広げた風呂敷を、どう畳むのかはたしかに難しいと思います。でもそれをするのがプロだと思うんです。まああくまでも私があの結末は煮詰まって出したモノだと言っているだけで、もしかしたら最初からああしたかったのかもしれません。でもやっぱりそうだとしても、あのエンディングには心に響くものが何も感じられませんでした。 本当に残念です。 [DVD(邦画)] 3点(2019-10-02 17:49:57) |
4. アウトレイジ 最終章
これ、本当にたけしが作りたくって作った映画なのか?そう思えてしまうほどやる気を感じられなかった。大友を最終的に自殺に追いやるためだけに作られた映画。はい主人公完全に死にました、これでいいでしょ。もうこれで作れないよ。そう、スクリーンの向こう側からたけし監督がうそぶいているように見えました(笑) [DVD(邦画)] 4点(2018-05-09 05:48:17) |
5. 亜人
《ネタバレ》 原作は読んでいないので分からないけれど、これはこれで1本の映画として、十分に楽しめるエンターテイメント作品だった。”亜人”ならではの特性を活かした頭脳戦は、本作品の一番の見所。対する人間サイドも頭、使ってきます。ただもっと早い段階で対処できた気も・・・。まぁそれを言っちゃキリがないですからね。それでも、こうくるならこう、そうきたならこう、みたいな理にかなった展開は見ていて気持ちのいいものです。亜人個々のスキルレベルも色々あるのでしょうが、そこをあえて説明せずに、アクションに特化させたのも清々しい。それと、主人公の彼自身がそこまで正義正義していないのも良い。佐藤と手を組まなかったのも単に、佐藤が嫌いだから、という至極シンプルな理由がこれまた痛快。 ちょっと原作漫画、読んでみたくなりました。 [DVD(邦画)] 6点(2018-04-11 06:37:28) |
6. あやしい彼女(2016)
《ネタバレ》 テンポが悪い。無駄なシーンが多い。若返ったおばあちゃんの面白さをもっと掘り下げて欲しかった。結局世間受け狙いの、曲売り、な映画で残念。ホロリとさせようとするのは悪くはないけど、どうしても説明調になりがち。 多部未華子ちゃんのばあちゃん演技は良かっただけに残念。 てか今どき病院に血液一通りないってあるのかね? ・・・あ!これリメイクだったのね。本家は観てないのでなんとも言えないが、点数は変わりません。(笑) [DVD(邦画)] 4点(2016-10-26 19:54:38) |
7. 暗殺教室~卒業編~
《ネタバレ》 漫画の原作は読んでおらず、アニメ版を欠かさず見ている上での感想です。前作を見た時は知っている話が多く、うまいことまとめたなと思った。しかし今回はアニメでもまだ踏み込んでいない殺センセーの過去と最終決着で、まったくの未体験ゾーン。殺センセーの過去は科学実験によるもの、てことくらい分かりきっていたし、そこはそれほど重要ではない。重要なのは決着のつけ方。結果的には良い終わり方でした。ちゃんと終わらせてくれたんで、そこは素直に清々しかったです。主人公が教わる側から教える側になるというパターンも、この作品の本質からしてアリでしょ。映画「暗殺教室」がここにキッチリと完結したわけです。ただどうしてもアニメ版を見続けているせいか、物足りなさを感じてしまった。E組の生徒たちの成長がほぼ1作目で終わっちゃってるようだし、やはりA組や理事長との確執があってこそのE組かなと。はい。まあ時間的に厳しんでしょうね。あとは、殺センセーの疾走感とユーモアも少なかったかな。もっと色んな殺センセーを見たかった。でもブレてないし本筋はキッチリと通っているので、1本の映画としては上々の出来でしょ。ただ個人的感情メーターがさほど揺らされなかったので、平均点止まりにしました。 [映画館(邦画)] 5点(2016-03-27 14:36:45) |
8. アンフェア the end
なんだかなぁ~・・・。コロコロと都合良すぎでしらけ鳥が飛びまくりw そもそも雪平が前作で入手した情報をなんたら大使館に持っていけばいいだけの話じゃん。そこをあえてスルーさせて無理無理作っちゃったから、蛇足感が半端ない!人気があるからって結末を、先に先に見送っていくとロクなことにならない。面白さが頂点にある時に潔く身を引いて欲しい。商売優先も分からなくもないが、作品の質を落とさぬ努力をもうちょっと感じさせて欲しい。邦画を応援している一映画ファンの心の叫びです。あしからず・・・。 [DVD(邦画)] 3点(2016-03-12 07:27:09) |
9. アゲイン 28年目の甲子園
《ネタバレ》 原作未読。マスターズ甲子園という題材を使いながら、父と娘、父親世代娘世代の確執や葛藤、距離感というものを実に上手く絡ませていて、作品そのもののテーマは良かった。中井貴一もお気に入りの役者で安心して見れた。達者すぎてさらに好きになりました。ヒロイン役の波瑠さん。良いです。一歩間違えると古臭い雰囲気を醸し出していますが、一皮むけて大化けする可能性は大!今後の彼女は要注意です。最終的に中井貴一とこの波留の二人がキャッチボールをして終わるのだが、ん~分かるけど分からない、なぜそこを着地地点にしたのか。彼女主軸に話が展開していくから仕方ないのかもしれないが、やはり本来の自分の娘とのことをしっかりと責任を持って描ききって欲しかったな。無言のキャッチボールが感動的な分、そこに至る過程が希薄すぎて残念でならない。7点と6点で迷ったが、それをないがしろにはできないので6点にしました。 [DVD(邦画)] 6点(2015-07-23 10:18:57) |
10. あなたへ
高倉健のための高倉健の映画。それ以上でも以下でもない。個人的にはたけしの役を武田鉄矢にやってほしかった。時をこえて再会する黄色いハンカチ、みたいな感じがね。 [DVD(邦画)] 4点(2013-07-23 20:30:50)(良:1票) |
11. アフタースクール
《ネタバレ》 「鍵泥棒のメソッド」経由での鑑賞。正直言って傑作。もう一度見直したくなる。こんな気持ち「シックス・センス」以来、かな?映画にとって重要なのはどう締め括るか。これがキレイにビシッと決まると、鑑賞後の余韻がだいぶ違ってくる。その点この映画の締め括りは、近年稀に見るほどの素晴らしさでした。冒頭での何気ない会話が、最終場面で見事な伏せん回収へと回帰する。お見事としか言いようがない。そしてグッジョブ!あと配役が絶妙。特に怪しい探偵を演じた佐々木蔵之介が拍手喝采もので、鳥肌が立ちそうになりました。裏街道を生きてきて、まるで世の中の全てを知り尽くしたかのような立ち振る舞い。闇の中で光を探すことを諦め、闇としか向き合わなくなってしまった哀しい男。毎日を惰性で過ごしている人にとっては、嫌味なくらい共感できるはず。そんな哀しい男に、大泉洋の一言が胸をえぐります。お前がつまらないのは、お前自身がつまらないからだ!ハンマーで後頭部を殴られた気になりました。このメッセージを受け止められて幸せです。ほんと、映画っていいですね! [DVD(邦画)] 7点(2013-05-26 11:12:46)(良:1票) |
12. アウトレイジ ビヨンド
刑事によって振り回されるヤクザ映画。斬新だな~。でもそのせいか、緊迫感がだいぶ薄味に。パワーバランスもちょっとおかしい。大友の呼び出しにノコノコと現れる石原。自分の命狙われているのに、用心しないってなんだよ。にしても、顔面ドリルと顔面剛速球はイタすぎっしょ!オチは非常に良かった。 [DVD(邦画)] 5点(2013-04-13 14:51:10) |
13. 愛と誠(2012)
この監督のチャレンジ精神は嫌いではないんだけど、それが上手いこと作品とマッチしなかった時の空回り感は、見ていて痛い。ミュージカルにしても喧嘩シーンにしても中途半端。悪ふざけのノリも中途半端。一青窈の歌で強引に盛り上げようとするのもわざとらしくて褒められない。唯一良かったのは武井咲を発見できたこと。演技はお世辞にも上手いとは言い難いが、何とも言えぬ吸引力があるなと感じました。今後が楽しみである。その反面妻夫木聡はちょっとな~でした。頑張りは認めるが、誠が歩んできた心の奥深くにある怨念、情念が全身全霊を持って表現出来ておらず、形にこだわりすぎているようで、薄っぺらにしか見えなかった。まぁ演出がコミカルだから仕方ないと言えばそれまでだが、そのコミカルささえも他の出演陣に比べると、今一つ突き抜けきれていないんだよな。とにかくこの監督の作品は、当たり外れの高低差が大きすぎて、耳がキーンなるわ! [DVD(邦画)] 3点(2012-11-24 21:51:37) |
14. アンノウン(2011)
《ネタバレ》 なんだか昔、似たような内容の映画を見た気が・・・。まぁ記憶をなくしたスパイや暗殺者の話なんていくらでもあるからな~。●ツッコミどころ。その1.主人公が眠っていた4日間、いくらでも殺せただろうに暗殺集団よ。その2.記憶が戻ると性格まで変わっちゃうのね。その3.暗殺集団のくせに論文を発表しようとしたのか!?その4.黒人を殺す理由が分からない??その5.向こうの映画、というか生活での七不思議。どうして相手の確認もせずに簡単にドア、開けちゃうんですか?いっつもそう!どの映画でもそう!THE・危険な国なのに、まったくもって信じられません!!よっぽど日本人の方がドア、開けないけどね。 文句は言ったけど、めちゃくちゃつまらなかったわけでもなく、そこそこ楽しめはしました。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-28 16:22:31) |
15. アンフェア the answer
《ネタバレ》 カメラワークや照明・編集に工夫があり、最後まで飽きずに鑑賞できた。 篠原涼子のほぼノーメイクな演技にも、鬼気迫るものが感じられ見応え十分。 しかしそれだけの作品。最後に犯人も分かり大逆転となるのだけれど、だから?みたいになってしまった。 原因はこのアンフェアシリーズが、いいかげんマンネリ化しすぎてしまったせいだろう。 犯人は意外な人物!て言われても結局は主人公のすぐ近くにいる人間だし、おおよそこいつだろうと検討がついてしまう。なによりもこの映画の悪いところは、殺害された最初の三人に対する扱い方だ!彼らを殺した犯人も黒幕も分かっていながら、犯人は逃走、黒幕は平然と過ごしている。一応主人公が、黒幕連中から国家秘密を奪い取るというオチだったけれども、だからといってどうこうなるとは思えない。 だって考えてもみてくださいよ、相手は国家、ですよ。ほぼ味方のいなくなった雪平一人でなにができるというのですか?国家相手に。 だからね、風呂敷を広げすぎちゃったんですよ。畳めないほど。 まぁ一応完結編らしいからいいけど、もうちょっと頑張ってほしかったです。 [DVD(邦画)] 4点(2012-07-11 08:10:09) |